JP3138737B1 - パワー制御装置及び方法並びにパワー制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

パワー制御装置及び方法並びにパワー制御プログラムを記録した記録媒体

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JP3138737B1
JP3138737B1 JP11300635A JP30063599A JP3138737B1 JP 3138737 B1 JP3138737 B1 JP 3138737B1 JP 11300635 A JP11300635 A JP 11300635A JP 30063599 A JP30063599 A JP 30063599A JP 3138737 B1 JP3138737 B1 JP 3138737B1
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supply voltage
power supply
power control
time
clock frequency
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貴康 桜井
誠洙 李
雅之 平林
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東京大学長
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Abstract

【要約】 【課題】 パワー制御装置の電源電圧の最適化の効率を
高くする。 【解決手段】 パワー制御アルゴリズム9は、パワー制
御のために可変電源電圧Vvar をランタイム間で最適化
するようDC−DCコンバータ6にコマンドを送信す
る。パワー制御アルゴリズム9は、割り当てられたラン
タイムを適切なタイムスロットに分割し、これらタイム
スロットの各々について可変電源電圧Vvarを決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やパーソ
ナルコンピュータのような機器のパワー制御を行うパワ
ー制御装置及び方法並びにパワー制御プログラムを記録
した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、そのような機器におけるパワーを
低減させるために種々のパワー制御が提案されている。
通常、パワー制御を行うために電源電圧が最適化され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパワー制御では
コンパイル時間で電源電圧を最適化しているが、コンパ
イル時にはどの程度の演算量をどの程度の時間までに完
了させる必要があるかについての情報が未知であるの
で、最適化の効率が低くなる。また、従来のパワー制御
では制約時間内に演算を終了する保証がないので、リア
ルタイムアプリケーションへの適用は困難である。
【0004】また、CRT,LCD,RFフロントエン
ド等の一定の周波数で動作する外部デバイスとのデータ
のやりとりを行う場合、複雑なインタフェース回路が必
要になるという不都合を有する。
【0005】さらに、電源電圧を最適化するための関係
(例えば、電源電圧と周波数との関係)は独立していな
い、すなわち、ハードウェア又はアプリケーションプロ
グラムに実装されているので、プロセス技術が変更する
度にハードウェアの再設計やソフトウェアの再プログラ
ミングを必要とする。
【0006】本発明の目的は、従来のパワー制御に比べ
て電源電圧の最適化の効率が高いパワー制御装置及び方
法並びにパワー制御プログラムを記録した記録媒体を提
供することである。
【0007】本発明の他の目的は、複雑なインタフェー
ス回路を必要とせずに外部デバイスとのデータのやりと
りを容易に行うことができるパワー制御装置及び方法並
びにパワー制御プログラムを記録した記録媒体を提供す
ることである。
【0008】本発明の他の目的は、プロセス技術が変更
する度にハードウェアの再設計やソフトウェアの再プロ
グラミングを必要としないパワー制御装置及び方法並び
にパワー制御プログラムを記録した記録媒体を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるパワー制御
装置は、プロセッサと、そのプロセッサに供給すべき可
変の電源電圧を生成する電源電圧生成手段とを具え、前
記プロセッサが、割り当てられたシンクフレームを適切
なタイムスロットに分割し、これらタイムスロットの各
々について、リアルタイム処理を保証する時間を算出
し、その時間内にタスクが終了するような周波数の値の
うちの最小のものとなるように、前記プロセッサの動作
を制御する可変のクロック周波数を決定し、そのクロッ
ク周波数に基づいて前記電源電圧を決定する電源電圧決
定手段を有することを特徴とするものである。
【0010】本発明によれば、リアルタイム処理を保証
する時間内にタスクが終了するような値のうちの最小の
ものとなるように、プロセッサの動作を制御する可変の
クロック周波数を決定し、そのクロック周波数に基づい
て電源電圧を決定するので、電源電圧の最適化の効率が
向上し、その結果、消費電力の最小化を適切に行うこと
ができる。また、制約時間内で演算が終了することが保
証されているので、リアルタイムアプリケーションに適
用することができる。
【0011】前記電源電圧生成手段を、スイッチング電
圧コンバータとすることができる。これによって、高効
率のエネルギー交換を行うことができる。
【0012】また、前記電源電圧生成手段が複数の電圧
源を有し、これら複数の電圧源の出力のうちの一つを選
択的に出力することによって前記電源電圧を生成するよ
うにすることもできる。これによって、高速動作が可能
になる。
【0013】好適には、nを自然数とし、kをn未満の
自然数とした場合、前記クロック周波数を、所定の周波
数のk/n倍とする。このように所定の周波数のk/n
倍のクロック周波数を生成することによって、複雑なイ
ンタフェース回路を必要とせずに外部デバイスとのデー
タのやりとりを容易に行うことができる。
【0014】好適には、前記プロセッサが、前記電源電
圧決定手段が前記電源電圧を最適化するための関係を参
照可能な独立した参照手段を有する。このような参照手
段が独立しており、すなわち、ハードウェア又はアプリ
ケーションプログラムに実装されていないので、プロセ
ス技術が変更する度にハードウェアの再設計やソフトウ
ェアの再プログラミングを必要としない。
【0015】さらに好適には、前記関係を前記電源電圧
及びクロック周波数に応じて決定する。これによって電
源電圧の最適化を更に適切に行うことができる。
【0016】さらに好適には、前記電源電圧決定手段
が、前記プロセッサから送信されるコマンドに応答して
前記電源電圧を決定する。これによって、電源電圧の最
適化の効率が更に向上し、その結果、消費電力の最小化
を更に適切に行うことができる。
【0017】本発明によるパワー制御方法は、電源電圧
を最適化するパワー制御方法であって、割り当てられた
シンクフレームを適切なタイムスロットに分割し、これ
らタイムスロットの各々について、リアルタイム処理を
保証する時間を算出し、その時間内にタスクが終了する
ような周波数の値のうちの最小のものとなるように、前
記プロセッサの動作を制御する可変のクロック周波数を
決定し、そのクロック周波数に基づいて前記電源電圧を
決定する電源電圧決定ステップを有することを特徴とす
るものである。
【0018】本発明によるパワー制御方法によれば、電
源電圧の最適化の効率が向上し、その結果、消費電力の
最小化を適切に行うことができ、かつ、リアルタイムア
プリケーションへの適用が可能になる。
【0019】本発明によるパワー制御プログラムを記録
した記録媒体は、電源電圧を最適化するパワー制御プロ
グラムを記録した記録媒体であって、割り当てられたシ
ンクフレームを適切なタイムスロットに分割し、これら
タイムスロットの各々について、リアルタイム処理を保
証する時間を算出し、その時間内にタスクが終了するよ
うな周波数の値のうちの最小のものとなるように、前記
プロセッサの動作を制御する可変のクロック周波数を決
定し、そのクロック周波数に基づいて前記電源電圧を決
定することを特徴とするものである。
【0020】本発明によるパワー制御プログラムを記録
した記録媒体によれば、電源電圧の最適化の効率が向上
し、その結果、消費電力の最小化を適切に行うことがで
き、かつ、リアルタイムアプリケーションへの適用が可
能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明によるパワー制御装置及び
方法並びにパワー制御プログラムを記録した記録媒体の
実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図面
中、同一パーツには同一符号を付すものとし、簡潔のた
めにパーツの一部を省略する場合もある。図1は、本発
明によるパワー制御装置を示す図である。このパワー制
御装置は、図1Aに示すように市販のプロセッサ1及び
パワー制御チップ2を具える。このプロセッサ1には、
アプリケーションプログラム3及び参照手段としてのデ
バイスドライバ4を有するソフトウェア5がインストー
ルされており、パワー制御チップ2とソフトウェア5と
の間(より詳しくは、パワー制御チップ2の図示しない
制御論理(これについては後に説明する。)とソフトウ
ェア5との間)において種々の制御信号が伝送される。
【0022】パワー制御チップ2は、電源電圧生成手段
としてのDC−DCコンバータ6及びクロック周波数発
生手段としての周波数シンセサイザ7を有する。DC−
DCコンバータ6は、基準となる電源電圧Vddから可変
電源電圧Vvar を生成し、その可変電源電圧Vvar をプ
ロセッサ1に供給する(より詳しくは、図1に示さない
磁心論理に供給され、それについては後に説明す
る。)。電源電圧生成手段としてDC−DCコンバータ
6を用いることによって、高効率のエネルギー変換を行
うことができる。周波数シンセサイザ7は、マスタクロ
ック周波数fclk のk/n倍(nを自然数とし、kをn
未満の自然数とする。)となる可変クロック周波数fva
r を生成し、その可変クロック周波数fvar をプロセッ
サ1に供給する。なお、可変電源電圧Vvar は、後に説
明するように可変周波数fvar に応じて設定される。
【0023】アプリケーションプログラム3は、図1B
に示すようにユーザプログラム8及び電源電圧決定手段
としてのパワー制御アルゴリズム9を有する。ユーザプ
ログラム8は、設計者によって任意にプログラムされ、
パワー制御アルゴリズム9は、パワー制御のために可変
電源電圧Vvar を各タイムスロットにおいて最適化する
ようDC−DCコンバータ6(図1A)にコマンドを送
信する(パワー制御アルゴリズム9の構成及びコマンド
の送信については後に説明する。)。
【0024】デバイスドライバ4は、DC−DCコンバ
ータ6が可変電源電圧Vvar を最適化するための参照可
能な関係(ルックアップテーブル)を有する。このデバ
イスドライバ4は独立しており、すなわち、ハードウェ
ア又はアプリケーションプログラム9に実装されていな
い。
【0025】図2は、本発明によるパワー制御装置とタ
ーゲットシステムとの関係を示す図である。ターゲット
システム11は、プロセッサ1の他に、メモリチップ1
2と、周辺チップ13と、I/Oチップ14とを具え
る。なお、プロセッサ1には磁心論理15のみを示す。
【0026】この場合、I/Oチップ14には電源電圧
Vdd及びマスタクロック周波数fclk が適用され、メモ
リチップ12、周辺チップ13及びプロセッサ1の磁心
論理15以外の部分には、電源電圧Vdd及び可変クロッ
ク周波数fvar が適用され、磁心論理15には、可変電
源電圧Vvar 及び可変クロック周波数fvar が適用され
る。
【0027】図2のパワー制御チップ2には、DC−D
Cコンバータ6及び周波数コンバータ7の他に、制御論
理16及びタイマ17も示す。制御論理16は、割込み
信号INTをプロセッサ1に供給し、タイマ17との間
で種々の制御信号の伝送を行い、DC−DCコンバータ
6及び周波数コンバータ7にそれぞれ種々の制御信号を
供給する。
【0028】図3は、パワー制御アルゴリズムを詳細に
示す図である。このパワー制御アルゴリズム9は、可変
クロック周波数fvar 及び可変電源電圧Vvar を算出す
るステップS1と、可変クロック周波数fvar 及び可変
電源電圧Vvar を適用するステップS2と、主プログラ
ムを実行するステップS3と、プロセッサのアイドリン
グを行うステップS4とを具える。
【0029】大抵のリアルタイムアプリケーションでは
一定時間中に一定量のタスクを実行する必要がある。こ
の一定時間をsync frameと定義すると、各s
ync frameは複数のタイムスロット(各タイム
スロットの長さを、例えばワークロードに応じて決定す
る。)に分割されている。各タイムスロットにおいて、
リアルタイム処理を保証するターゲット実行時間Ttar
を算出する。可変クロック周波数fvar を、そのターゲ
ット実行時間Ttar 内にタスクか終了するような値のう
ちの最小のものに決定する。可変電源電圧Vvar は、ル
ックアップテーブル部10(図1C)が有する可変クロ
ック周波数fvar 及び可変電源電圧Vvar の関係(これ
については後に説明する。)に従って、決定された可変
クロック周波数fvar から決定される。
【0030】なお、ステップS1〜S3はタイムスロッ
トごとに実行され、ステップS1〜S4はsync f
rameごとに実行される。
【0031】図4は、ルックアップテーブル部を詳細に
示す図である。このルックアップテーブル部10は、可
変クロック周波数fvar 及び可変電源電圧Vvar の関係
を有するルックアップテーブル10aと、可変クロック
周波数fvar の変化及びパワー制御チップ2(図1及び
2)の過渡遅延Ttdとの関係を有するルックアップテー
ブル10bとを有する。これらルックアップテーブル1
0a及び10bのパラメータ、すなわち、可変クロック
周波数fvar 、可変電源電圧Vvar 、可変クロック周波
数fvar の変化及び過渡遅延Ttdは、プロセッサ1及び
パワー制御テーブル2(共に図1及び2)を実際に計測
することによって求められる。
【0032】本発明によるパワー制御装置及び方法並び
にパワー制御プログラムを記録した記録媒体の動作を更
に詳細に説明する。図5は、可変クロック周波数fvar
及び可変電源電圧Vvar を算出するステップS1を説明
するための図である。図5Aにおいて、プロセッサ1に
は、アプリケーションプログラム3の他に、I/Oポー
ト18も示す。
【0033】可変クロック周波数fvar 及び可変電源電
圧Vvar を算出するに当たり、先ず、アプリケーション
プログラム3は、I/Oポート18及び制御論理16を
経て読出し信号Ri をタイマ17に送信し、タイマ17
から制御論理16及びI/Oポート18を経て現在の時
間Tci(iを自然数とする。)を読み出す。
【0034】次いで、現在のタイムスロットiにおける
ターゲットタイムTtari及びタイムスロットiにおける
リアルタイムを保証する最遅実行時間Tfiを算出する。
fiをi番目のタイムスロットにおける可変クロック周
波数fvar とし、各タイムスロットの長さをTsiとす
る。ターゲットタイムTtari及びタイムスロットiにお
ける最遅実行時間Tfiを、図5Bに示すように、
【0035】
【数1】 として算出する。なお、可変クロック周波数fiが1個
前すなわちi−1番目のタイムスロットから変化しない
場合、過渡遅延Ttdは存在しない(例えば、図5Bに示
すようなTf1)。
【0036】算出されたタイムスロットiにおけるリア
ルタイムを保証する最遅実行時間Tfiがターゲットタイ
ムTtariを超えない最小の可変クロック周波数fiが可
変クロック周波数fvar と決定される。なお、可変クロ
ック周波数fvar は、既に説明したようにマスタクロッ
ク周波数fclk のk/n倍(nを自然数とし、kをn未
満の自然数とする。)となる。可変電源電圧Vvar は、
ルックアップテーブル10a(図4)を参照することに
よって決定される。
【0037】図6は、可変クロック周波数fvar 及び可
変電源電圧Vvar を適用するステップS2を説明するた
めの図である。図6Aにおいて、プロセッサ1には、ア
プリケーションプログラム3及びI/Oポート18の他
に、割込みピン19及びオンチップクロック周波数fon
-chip を生成する位相同期ループ(PLL)20も示
す。図6Bにおいて、三つのグラフの縦軸はそれぞれ可
変電源電圧Vvar 、可変クロック周波数fvar 及びオン
チップクロック周波数fon-chip を表し、その横軸は全
て時間を表す。
【0038】ステップS1で算出した可変クロック周波
数fvar 、可変電源電圧Vvar 及び過渡遅延Ttdを生成
するような信号は、I/Oポート18を通じて制御論理
16に供給される。制御論理16は、割込みピン19を
通じて割込み信号INTを送信してプロセッサ1をホー
ルドするとともに、可変クロック周波数fvar 、可変電
源電圧Vvar 及び過渡遅延Ttdを生成するような信号
を、周波数シンセサイザ7、DC−DCコンバータ6及
びタイマ17に供給する。これらの動作は、図6Bの時
間t1で行われる。
【0039】その後、時間t2で、周波数シンセサイザ
7が可変クロック周波数fvar をPLL20に供給し、
時間t3で、PLL20がオンチップクロック周波数f
on-chip を生成し、時間t4で、DC−DCコンバータ
6が可変電源電圧Vvar をプロセッサ1に供給する。
【0040】時間t1から過渡遅延Ttd経過後の時間t
5で、タイマ17は制御論理16に終了信号Fを供給
し、制御論理16は、それに応答して割込みピン19に
実行信号RUNを供給し、プロセッサ1のホールドを解
除する。
【0041】図7は、プロセッサのアイドリングを行う
ステップS4を説明するための図である。図7Aにおい
て、プロセッサ1には、アプリケーションプログラム
3、I/Oポート18及び割込みピン19のみを示す。
図7Cにおいて、二つのグラフの縦軸はそれぞれ可変電
源電圧Vvar 及び可変クロック周波数fvar を表し、そ
の横軸は全て時間を表す。
【0042】各sync frameにおける実際の実
行時間Texe は、図7Bに示すように、与えられたシン
クフレームTfi(図7BではTf2について示す。)より
も小さいので、sync frame終了部分には図7
Bで斜線で示すアイドリングタイムTnop が存在する。
この場合、プロセッサ1の内部データが消失するために
可変電源電圧Vddを零にすることはできないが、可変ク
ロック周波数fvar を零にする(これをfnop で表す)
ことができる。これによって、アイドリングタイムTno
p でのパワーは零となり、消費パワーを大幅に低減する
ことができる。
【0043】具体的に説明すると、アプリケーションプ
ログラム3は、アイドリングタイムTnop 及び過渡遅延
Ttdを生成する信号を、I/Oポート18を通じて制御
論理16に供給する。制御論理16は、割込みピン19
を通じて割込み信号INTを送信してプロセッサ1をホ
ールドし、アイドリングタイムTnop 及び過渡遅延Ttd
を生成する信号をタイマ17に供給するとともに、可変
クロック周波数fvar(この場合、fnop )を生成する
信号を周波数シンセサイザ7に供給する。これらの動作
は、図7Cの時間t11で行われる。
【0044】その後、時間t12で、周波数シンセサイ
ザ7は可変クロック周波数fvar (この場合、fnop )
をプロセッサ1に供給し、時間t13で、タイマ17
は、アイドリングタイムTnop が終了したことを表す終
了信号F1を制御論理16に供給し、制御論理16は、
可変クロック周波数fvar を生成する信号を周波数シン
セサイザ7に供給するとともに、基準電源電圧Vddを生
成する信号をDC−DCコンバータ6に供給する。
【0045】その後、時間t14で、周波数シンセサイ
ザ7は可変クロック周波数fvar をプロセッサ1に供給
し、時間t15で、DC−DCコンバータ6は可変電源
電圧Vvar をプロセッサ1に供給する。
【0046】その後、時間T16で、タイマ17は、過
渡遅延Ttdが終了したことを表す終了信号を制御論理1
6に供給し、制御論理16は、それに応答して割込みピ
ン19に実行信号RUNを供給し、プロセッサ1のホー
ルドを解除する。
【0047】本実施の形態によれば、各タイムスロット
において電源電圧を最適化することによって、演算量及
び演算時間に関係なく電源電圧の最適化を行うことがで
きるので、コンパイル時に電源電圧の最適化を行う従来
のパワー制御に比べて電源電圧の最適化の効率が高くな
る。また、制約時間内で演算が終了することが保証され
ているため、リアルタイムアプリケーションに適用する
ことができる。
【0048】また、所定の周波数のk/n倍のクロック
周波数を発生させることによって、複雑なインタフェー
ス回路を必要とせずに外部デバイスとのデータのやりと
りを容易に行うことができるようになる。
【0049】具体的に説明すると、図8に示すように、
クロック周波数fclk を1/2及び1/3にした場合に
は、斜線で示す箇所でタイミングをとることができる
が、クロック周波数fclk を0.42倍にはタイミング
をとるのが困難になる。
【0050】さらに、デバイスドライバが独立してお
り、すなわち、ハードウェア又はアプリケーションプロ
グラムに実装されていないので、プロセス技術が変更す
る度にハードウェアの再設計やソフトウェアの再プログ
ラミングを必要としない。
【0051】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例え
ば、上記実施の形態で説明したプロセッサ及びパワー制
御チップを、当業者によって他の設計にすることもでき
る。
【0052】電源電圧生成手段はDC−DCコンバータ
に限定されるものではなく、例えば、複数の電圧源を有
し、これら複数の電圧源の出力のうちの一つを選択的に
出力することによって電源電圧を生成するような電源電
圧生成手段も可能であり、これによって高速動作が可能
になる。電源電圧を最適化するための関係を可変電源電
圧及び可変クロック周波数に応じて決定したが、他のパ
ラメータに応じて決定することもできる。
【0053】また、パワー制御アルゴリズムをアプリケ
ーションプログラムにインストールした場合について説
明したが、アプリケーションプログラムが記録された記
録媒体(例えば、CD−ROM)からアプリケーション
プログラムを読み出すことによってパワー制御を実行す
ることもできる。さらに、可変電源電圧をコアロジック
以外に適用することもでき、DC−DCコンバータ及び
周波数シンセサイザを同一のパワー制御チップ上に設け
る代わりに個別に設けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるパワー制御装置を示す図であ
る。
【図2】 本発明によるパワー制御装置とターゲットシ
ステムとの関係を示す図である。
【図3】 パワー制御アルゴリズムを詳細に示す図であ
る。
【図4】 ルックアップテーブル部を詳細に示す図であ
る。
【図5】 可変クロック周波数fvar 及び可変電源電圧
Vvar を算出するステップS1を説明するための図であ
る。
【図6】 可変クロック周波数fvar 及び可変電源電圧
Vvar を適用するステップS2を説明するための図であ
る。
【図7】 プロセッサのアイドリングを行うステップS
4を説明するための図である。
【図8】 可変クロック周波数fvar を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 プロセッサ 2 パワー制御チップ 3 アプリケーションプログラム 4 デバイスドライバ 5 ソフトウェア 6 DC−DCコンバータ 7 周波数シンセサイザ 8 ユーザプログラム 9 パワー制御アルゴリズム 10 ルックアップテーブル部 10a,10b ルックアップテーブル 11 ターゲットシステム 12 メモリチップ 13 周辺チップ 14 I/Oチップ 15 磁心論理 16 制御論理 17 タイマ 18 I/Oポート 19 割込みピン 20 PLL fclk マスタクロック周波数 fvar 可変周波数 INT 割込み信号 Vdd 電源電圧 Vvar 可変電源電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 3/08 G06F 1/26

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサと、そのプロセッサに供給す
    べき可変の電源電圧を生成する電源電圧生成手段とを具
    え、 前記プロセッサが、割り当てられたシンクフレームを適
    切なタイムスロットに分割し、これらタイムスロットの
    各々について、リアルタイム処理を保証する時間を算出
    し、その時間内にタスクが終了するような周波数の値の
    うちの最小のものとなるように、前記プロセッサの動作
    を制御する可変のクロック周波数を決定し、そのクロッ
    ク周波数に基づいて前記電源電圧を決定する電源電圧決
    定手段を有することを特徴とするパワー制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電源電圧生成手段を、スイッチング
    電圧コンバータとしたことを特徴とする請求項1記載の
    パワー制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電源電圧生成手段が複数の電圧源を
    有し、これら複数の電圧源の出力のうちの一つを選択的
    に出力することによって前記電源電圧を生成するように
    したことを特徴とする請求項1記載のパワー制御装置。
  4. 【請求項4】 nを自然数とし、kをn未満の自然数と
    した場合、前記クロック周波数を、所定の周波数のk/
    n倍としたことを特徴とする請求項1から3のうちのい
    ずれか1項に記載のパワー制御装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセッサが、前記電源電圧決定手
    段が前記電源電圧を最適化するための関係を参照可能な
    独立した参照手段を有することを特徴とする請求項1か
    ら4のうちのいずれか1項に記載のパワー制御装置。
  6. 【請求項6】 前記関係を前記電源電圧及びクロック周
    波数に応じて決定したことを特徴とする請求項5記載の
    パワー制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電源電圧決定手段が、前記プロセッ
    サから送信されるコマンドに応答して前記電源電圧を決
    定するようにしたことを特徴とする請求項1から6のう
    ちのいずれか1項に記載のパワー制御装置。
  8. 【請求項8】 電源電圧を最適化するパワー制御方法で
    あって、 割り当てられたシンクフレームを適切なタイムスロット
    に分割し、これらタイムスロットの各々について、リア
    ルタイム処理を保証する時間を算出し、その時間内にタ
    スクが終了するような周波数の値のうちの最小のものと
    なるように、前記プロセッサの動作を制御する可変のク
    ロック周波数を決定し、そのクロック周波数に基づいて
    前記電源電圧を決定する電源電圧決定ステップを有する
    ことを特徴とするパワー制御方法。
  9. 【請求項9】 電源電圧を最適化するパワー制御プログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 割り当てられたシンクフレームを適切なタイムスロット
    に分割し、これらタイムスロットの各々について、リア
    ルタイム処理を保証する時間を算出し、その時間内にタ
    スクが終了するような周波数の値のうちの最小のものと
    なるように、前記プロセッサの動作を制御する可変のク
    ロック周波数を決定し、そのクロック周波数に基づいて
    前記電源電圧を決定することを特徴とするパワー制御プ
    ログラムを記録した記録媒体。
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