JP3138536B2 - カラー画像形成方法 - Google Patents
カラー画像形成方法Info
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- JP3138536B2 JP3138536B2 JP04165465A JP16546592A JP3138536B2 JP 3138536 B2 JP3138536 B2 JP 3138536B2 JP 04165465 A JP04165465 A JP 04165465A JP 16546592 A JP16546592 A JP 16546592A JP 3138536 B2 JP3138536 B2 JP 3138536B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式画像形成
方法に係り、更に詳しくは、一回の露光でカラー画像に
対応する静電潜像を得るワンショットカラー方式を用い
た画像形成方法に関するものである。
方法に係り、更に詳しくは、一回の露光でカラー画像に
対応する静電潜像を得るワンショットカラー方式を用い
た画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピューターの情報処理能力の向上に
対応して、周辺機器の機能向上が強く要求されている。
この中で、処理された情報を印刷の形で人間に伝えるプ
リンターにおいては、より複雑な情報を的確、直感的に
表現するため、プリントのカラー化が要求されている。
対応して、周辺機器の機能向上が強く要求されている。
この中で、処理された情報を印刷の形で人間に伝えるプ
リンターにおいては、より複雑な情報を的確、直感的に
表現するため、プリントのカラー化が要求されている。
【0003】前記要求に答える方式として、電子写真方
式を用いたカラー画像形成方法が提案されている。この
電子写真方式には、カラートナーの色毎に画像形成工程
を繰り返すマルチプロセスカラー方式と、一回の露光で
カラー画像を形成するワンショットカラー方式の二種類
の方法がある。マルチプロセスカラー方式は以下のよう
なプロセスでカラー画像を形成する。カラートナーとし
てシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを準備する。
その上で、まず電子写真感光体の表面にシアンに対応す
る靜電潜像を形成し、シアントナー像を形成する。次
に、この電子写真感光体表面のシアントナーを転写ドラ
ムに転写する。順次、同様の工程でマゼンタ、イエロ
ー、ブラックのトナー像を転写ドラム上に重ねる。転写
ドラム上に4色のカラートナーの転写が終了したら、紙
にトナー像を転写し、定着してカラープリント画像を得
る。
式を用いたカラー画像形成方法が提案されている。この
電子写真方式には、カラートナーの色毎に画像形成工程
を繰り返すマルチプロセスカラー方式と、一回の露光で
カラー画像を形成するワンショットカラー方式の二種類
の方法がある。マルチプロセスカラー方式は以下のよう
なプロセスでカラー画像を形成する。カラートナーとし
てシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを準備する。
その上で、まず電子写真感光体の表面にシアンに対応す
る靜電潜像を形成し、シアントナー像を形成する。次
に、この電子写真感光体表面のシアントナーを転写ドラ
ムに転写する。順次、同様の工程でマゼンタ、イエロ
ー、ブラックのトナー像を転写ドラム上に重ねる。転写
ドラム上に4色のカラートナーの転写が終了したら、紙
にトナー像を転写し、定着してカラープリント画像を得
る。
【0004】しかし、このマルチプロセス方式では、1
ページ分のカラートナー像を形成後、一括して紙に転写
するので、用紙の長さの周を持つ、直径の大きな転写ド
ラムが必要であり、装置が大型になる欠点がある。ま
た、転写ドラムがカラートナーの種類の数に対応した回
数(上記の例では4回)回転するので、プリント速度が
遅い欠点がある。また、カラートナーを転写ドラムに重
ねる時、位置ずれが生じると画像品質が著しく低下する
ので、高精度な機械的な位置合わせ機構が必要なので、
装置が重く、高価になる欠点がある。
ページ分のカラートナー像を形成後、一括して紙に転写
するので、用紙の長さの周を持つ、直径の大きな転写ド
ラムが必要であり、装置が大型になる欠点がある。ま
た、転写ドラムがカラートナーの種類の数に対応した回
数(上記の例では4回)回転するので、プリント速度が
遅い欠点がある。また、カラートナーを転写ドラムに重
ねる時、位置ずれが生じると画像品質が著しく低下する
ので、高精度な機械的な位置合わせ機構が必要なので、
装置が重く、高価になる欠点がある。
【0005】これらの欠点を解決する目的で提案された
のが、ワンショットカラー方式である。カラートナーを
電子写真感光体の表面に一層に形成し、カラートナーの
側から電子写真感光体を露光する方式が開示されてい
る。染顔料を着色剤としたカラートナーを用いる方式
と、昇華性染料を着色剤とした特殊カラートナーを用い
る方式がある。染顔料を着色剤としてトナーを用いる方
式は、特公昭40ー28497号公報に開示されてい
る。この方式は、赤色、黄色、緑色のカラートナーを用
い、カラー光で露光するが、用いるトナーが赤色、黄
色、緑色であり、シアン色のトナーが無いので、基本的
に青色、シアン色、マゼンタ色の画像を得ることができ
ない。また、露光方法の観点からも、表現色に限界があ
る。たとえば、赤色で露光すると赤色と黄色のの二種類
のトナーが同時に選択され、緑色で露光すると黄色と緑
色の二種類のトナーが同時に選択される。すなわち、黄
色トナーを一種類だけを選択することができない。した
がって、画像において表現できる色の数が少なく、カラ
ー画像の質が低い欠点がある。
のが、ワンショットカラー方式である。カラートナーを
電子写真感光体の表面に一層に形成し、カラートナーの
側から電子写真感光体を露光する方式が開示されてい
る。染顔料を着色剤としたカラートナーを用いる方式
と、昇華性染料を着色剤とした特殊カラートナーを用い
る方式がある。染顔料を着色剤としてトナーを用いる方
式は、特公昭40ー28497号公報に開示されてい
る。この方式は、赤色、黄色、緑色のカラートナーを用
い、カラー光で露光するが、用いるトナーが赤色、黄
色、緑色であり、シアン色のトナーが無いので、基本的
に青色、シアン色、マゼンタ色の画像を得ることができ
ない。また、露光方法の観点からも、表現色に限界があ
る。たとえば、赤色で露光すると赤色と黄色のの二種類
のトナーが同時に選択され、緑色で露光すると黄色と緑
色の二種類のトナーが同時に選択される。すなわち、黄
色トナーを一種類だけを選択することができない。した
がって、画像において表現できる色の数が少なく、カラ
ー画像の質が低い欠点がある。
【0006】昇華性染料を着色剤とした特殊カラートナ
ーを用いる方式は、特公昭55ー27341号公報に開
示されている。特殊カラートナーは相違する機能を有す
る二つの要素で構成される。一つは、色を選択的に透過
するカラーフィルターとしての機能であり、もう一つ
は、顕色剤と反応してカラーフィルターの透過色の補色
を発色する昇華性染料としての機能である。昇華性染料
は顕色剤と反応する以前は透明である。それぞれ赤色、
緑色、青色を透過するカラーフィルターと赤色、緑色、
青色の補色であるシアン、マゼンタ、イエローを発色す
る昇華性染料で構成される三種類の特殊カラートナーで
ある。
ーを用いる方式は、特公昭55ー27341号公報に開
示されている。特殊カラートナーは相違する機能を有す
る二つの要素で構成される。一つは、色を選択的に透過
するカラーフィルターとしての機能であり、もう一つ
は、顕色剤と反応してカラーフィルターの透過色の補色
を発色する昇華性染料としての機能である。昇華性染料
は顕色剤と反応する以前は透明である。それぞれ赤色、
緑色、青色を透過するカラーフィルターと赤色、緑色、
青色の補色であるシアン、マゼンタ、イエローを発色す
る昇華性染料で構成される三種類の特殊カラートナーで
ある。
【0007】このトナーを用いた場合の画像形成は次の
ようなプロセスで行われる。まず電子写真感光体を帯電
し、上記特殊カラートナーを電子写真感光体の表面に一
層付着させ、特殊カラートナー側から画像データに依存
して赤光、緑光、青光を組み合わせた光で露光する。露
光を終了すると、露光の色を透過するカラーフィルター
を含む特殊カラートナーと電子写真感光体間の静電引力
が低下する。たとえば赤色の露光の光は、赤色を透過す
るカラーフィルターを含む特殊カラートナーを透過して
電子写真感光体の表面に到達し、電子写真感光体表面の
電荷量を減少させる。一方緑色と青色を透過するカラー
フィルターを含む特殊カラートナーは、赤色を吸収する
ので、赤色の露光の光は電子写真感光体の表面に到達せ
ず、電子写真感光体の表面の電荷量は減少しない。
ようなプロセスで行われる。まず電子写真感光体を帯電
し、上記特殊カラートナーを電子写真感光体の表面に一
層付着させ、特殊カラートナー側から画像データに依存
して赤光、緑光、青光を組み合わせた光で露光する。露
光を終了すると、露光の色を透過するカラーフィルター
を含む特殊カラートナーと電子写真感光体間の静電引力
が低下する。たとえば赤色の露光の光は、赤色を透過す
るカラーフィルターを含む特殊カラートナーを透過して
電子写真感光体の表面に到達し、電子写真感光体表面の
電荷量を減少させる。一方緑色と青色を透過するカラー
フィルターを含む特殊カラートナーは、赤色を吸収する
ので、赤色の露光の光は電子写真感光体の表面に到達せ
ず、電子写真感光体の表面の電荷量は減少しない。
【0008】つぎに現像工程で静電引力が弱い特殊カラ
ートナーのみを電子写真感光体から剥離してカラーのト
ナー像を電子写真感光体の表面に形成する。電子写真感
光体上に残った特殊カラートナーを、顕色剤を塗布した
特殊紙に転写し、定着してカラー画像を得る。上記の例
のように、赤色で露光するとマゼンタ発色とイエロー発
色の特殊カラートナーが電子写真感光体の表面に残るの
で、この二種類の特殊カラートナーが特殊紙に転写さ
れ、特殊紙上に赤色の像が形成される。異なる波長光を
組み合わせて露光することで、白、黒を含めて8色の画
像が得られる。
ートナーのみを電子写真感光体から剥離してカラーのト
ナー像を電子写真感光体の表面に形成する。電子写真感
光体上に残った特殊カラートナーを、顕色剤を塗布した
特殊紙に転写し、定着してカラー画像を得る。上記の例
のように、赤色で露光するとマゼンタ発色とイエロー発
色の特殊カラートナーが電子写真感光体の表面に残るの
で、この二種類の特殊カラートナーが特殊紙に転写さ
れ、特殊紙上に赤色の像が形成される。異なる波長光を
組み合わせて露光することで、白、黒を含めて8色の画
像が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ワンショットカラー方
式はマルチカラー方式に比べて、転写時の位置ずれに対
する配慮も不要であり、装置が小型にできる等の利点は
あるが、種々の問題点がある。前記従来のワンショット
カラー方式において、染顔料を着色剤とするカラートナ
ーを用いる方式では、用いるトナーの色として、前に説
明したように、赤色、緑色、青色を用いる方法と、その
他にシアン,マゼンタ、イエローを用いる方法がある
が、前者は、基本的に表現色に限界があり、後者はその
透過スペクトルからわかるように、露光手段として、R
GBフィルターを用いると、必ず3色のうち2色が透過
してしまう。従って、この場合も、転写画像として露光
の光を吸収したカラートナーを用いるにせよ、透過した
カラートナーを用いるにせよ、露光方法が不適切なので
表現色に限界がある。すなわち、開示された方法で形成
したカラー画像は、表現できるカラーの色の数が少な
く、画像品質が低い問題点がある。
式はマルチカラー方式に比べて、転写時の位置ずれに対
する配慮も不要であり、装置が小型にできる等の利点は
あるが、種々の問題点がある。前記従来のワンショット
カラー方式において、染顔料を着色剤とするカラートナ
ーを用いる方式では、用いるトナーの色として、前に説
明したように、赤色、緑色、青色を用いる方法と、その
他にシアン,マゼンタ、イエローを用いる方法がある
が、前者は、基本的に表現色に限界があり、後者はその
透過スペクトルからわかるように、露光手段として、R
GBフィルターを用いると、必ず3色のうち2色が透過
してしまう。従って、この場合も、転写画像として露光
の光を吸収したカラートナーを用いるにせよ、透過した
カラートナーを用いるにせよ、露光方法が不適切なので
表現色に限界がある。すなわち、開示された方法で形成
したカラー画像は、表現できるカラーの色の数が少な
く、画像品質が低い問題点がある。
【0010】また、昇華性染料を着色剤とする特殊カラ
ートナーを用いる方法では、特殊なカラートナーを用い
ることに起因して、以下の問題点を有する。 (a)特殊紙の保管等、用紙の取扱が厄介である。 (b)特殊カラートナーが高価である。 (c)特殊カラートナーのかすが発生する。 (d)画像の色濃度が不十分である。
ートナーを用いる方法では、特殊なカラートナーを用い
ることに起因して、以下の問題点を有する。 (a)特殊紙の保管等、用紙の取扱が厄介である。 (b)特殊カラートナーが高価である。 (c)特殊カラートナーのかすが発生する。 (d)画像の色濃度が不十分である。
【0011】(a)はカラートナーが有する昇華性染料
を発色させるために、顕色剤を表面に塗布した特殊な用
紙が必要なことによる。通常の電子写真方式の画像形成
装置で用いる普通紙では顕色剤がないので、昇華性染料
は発色せず画像が得られない。特殊な用紙は入手がめん
どうであり、顕色剤の変質を防ぐため、保存環境の整備
が必要である。(b)は特殊カラートナー製造工程が複
雑であることに起因する。特殊カラートナーは透過色を
選択するカラーフィルターの核を形成し、その核に昇華
性染料をコートする複雑な工程で製造されるので、高価
である。(c)は特殊カラートナーを構成するカラーフ
ィルターの色は昇華性染料の発色する色と補色関係なの
で、定着工程でカラーフィルターが用紙に定着されると
画像が黒になるので、定着されずに用紙の表面に残るよ
う設計されていることに起因する。このかすを除去する
処置が必要である。(d)は特殊カラートナーの体積の
ほとんどをカラーフィルター部材が占めており、昇華性
染料の割合が少ないことに起因する。
を発色させるために、顕色剤を表面に塗布した特殊な用
紙が必要なことによる。通常の電子写真方式の画像形成
装置で用いる普通紙では顕色剤がないので、昇華性染料
は発色せず画像が得られない。特殊な用紙は入手がめん
どうであり、顕色剤の変質を防ぐため、保存環境の整備
が必要である。(b)は特殊カラートナー製造工程が複
雑であることに起因する。特殊カラートナーは透過色を
選択するカラーフィルターの核を形成し、その核に昇華
性染料をコートする複雑な工程で製造されるので、高価
である。(c)は特殊カラートナーを構成するカラーフ
ィルターの色は昇華性染料の発色する色と補色関係なの
で、定着工程でカラーフィルターが用紙に定着されると
画像が黒になるので、定着されずに用紙の表面に残るよ
う設計されていることに起因する。このかすを除去する
処置が必要である。(d)は特殊カラートナーの体積の
ほとんどをカラーフィルター部材が占めており、昇華性
染料の割合が少ないことに起因する。
【0012】そこで、本発明は、染顔料を着色剤とする
カラートナーを用い、露光方法を工夫することで、上記
の問題点を解決した、表現色が多く、簡単な構成で、高
品質のカラー画像を普通紙の上に得ることができる電子
写真方式の画像形成方法を提供することを目的とする。
カラートナーを用い、露光方法を工夫することで、上記
の問題点を解決した、表現色が多く、簡単な構成で、高
品質のカラー画像を普通紙の上に得ることができる電子
写真方式の画像形成方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1の発明は、複数色のカラートナーとして
マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーを用
い、露光の単色光として、マゼンタトナーの緑色の光吸
収帯の長波長端の波長で、シアントナーの透過率にほぼ
等しい透過率を示す波長(λ1)の単色光、マゼンタト
ナーの緑色の光吸収帯の短波長端の波長で、イエロート
ナーの透過率にほぼ等しい透過率を示す波長(λ2)の
単色光、シアントナーの青色の光透過帯の短波長端の波
長で、イエロートナーの透過率にほぼ等しい透過率を示
す波長(λ3)の単色光、イエロートナーの光透過帯の
赤色の波長領域でイエロートナーの透過率とマゼンタト
ナーの透過率がほぼ等しい波長(λ4)の単色光、イエ
ロートナーの緑色の光透過帯の波長領域でイエロートナ
ーの透過率とシアントナーの透過率がほぼ等しい波長
(λ5)の単色光、シアントナーの青色の光透過帯の波
長領域でマゼンタトナーの透過率とシアントナーの透過
率がほぼ等しい波長(λ6)の単色光を用意し、マゼン
タトナー、シアントナー、イエロートナーを単色で選択
する時は、λ1、λ2、λ3の単色光を用い、2色を同
時に選択する時は、λ4、λ5、λ6の単色光を用い、
3色を同時に選択する時は、λ4、λ5、λ6のうちい
ずれか2つの単色光を用いることを特徴とする。 また、
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、イエロ
ートナーおよびシアントナーはそれぞれ赤外領域に光吸
収帯をもつトナーであり、前記λ3がイエロートナーと
シアントナーの赤外領域の光吸収帯で、イエロートナー
の透過率とシアントナーの透過率が等しくなる波長であ
ることを特徴とする。
に、本願の第1の発明は、複数色のカラートナーとして
マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーを用
い、露光の単色光として、マゼンタトナーの緑色の光吸
収帯の長波長端の波長で、シアントナーの透過率にほぼ
等しい透過率を示す波長(λ1)の単色光、マゼンタト
ナーの緑色の光吸収帯の短波長端の波長で、イエロート
ナーの透過率にほぼ等しい透過率を示す波長(λ2)の
単色光、シアントナーの青色の光透過帯の短波長端の波
長で、イエロートナーの透過率にほぼ等しい透過率を示
す波長(λ3)の単色光、イエロートナーの光透過帯の
赤色の波長領域でイエロートナーの透過率とマゼンタト
ナーの透過率がほぼ等しい波長(λ4)の単色光、イエ
ロートナーの緑色の光透過帯の波長領域でイエロートナ
ーの透過率とシアントナーの透過率がほぼ等しい波長
(λ5)の単色光、シアントナーの青色の光透過帯の波
長領域でマゼンタトナーの透過率とシアントナーの透過
率がほぼ等しい波長(λ6)の単色光を用意し、マゼン
タトナー、シアントナー、イエロートナーを単色で選択
する時は、λ1、λ2、λ3の単色光を用い、2色を同
時に選択する時は、λ4、λ5、λ6の単色光を用い、
3色を同時に選択する時は、λ4、λ5、λ6のうちい
ずれか2つの単色光を用いることを特徴とする。 また、
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、イエロ
ートナーおよびシアントナーはそれぞれ赤外領域に光吸
収帯をもつトナーであり、前記λ3がイエロートナーと
シアントナーの赤外領域の光吸収帯で、イエロートナー
の透過率とシアントナーの透過率が等しくなる波長であ
ることを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて詳述す
る。 (実施例1)図1は本発明に基づく露光法により、カラ
ートナーと電子写真感光体の間の静電気力を制御する方
法を示している。まず図1(a)のように、電子写真感
光体1の表面を帯電し、赤色を光吸収するシアントナー
C、緑色を光吸収するマゼンタトナーM,青色を光吸収
するイエロートナーYを、電子写真感光体の表面に一層
付着させる。カラートナーは電子写真感光体の表面の電
荷により静電的に電子写真感光体に引き付けられてい
る。次に図1(b)のように、露光器2から出射したカ
ラー光で、カラートナー側から電子写真感光体を露光し
て電子写真感光体に静電潜像を形成する。
る。 (実施例1)図1は本発明に基づく露光法により、カラ
ートナーと電子写真感光体の間の静電気力を制御する方
法を示している。まず図1(a)のように、電子写真感
光体1の表面を帯電し、赤色を光吸収するシアントナー
C、緑色を光吸収するマゼンタトナーM,青色を光吸収
するイエロートナーYを、電子写真感光体の表面に一層
付着させる。カラートナーは電子写真感光体の表面の電
荷により静電的に電子写真感光体に引き付けられてい
る。次に図1(b)のように、露光器2から出射したカ
ラー光で、カラートナー側から電子写真感光体を露光し
て電子写真感光体に静電潜像を形成する。
【0015】本実施例では、カラーフィルター付きの液
晶シャッターを用いて画像データに従って露光した。露
光した光が透過したカラートナーの下の電子写真感光体
の表面電荷が減少し、露光した光が透過しないカラート
ナーの下の電子写真感光体の表面電荷は減少せず、静電
潜像ができる。カラートナーの下の表面電荷の大小によ
りカラートナーと電子写真感光体の間の静電気力は異な
るので、露光の光が透過したカラートナーと透過しなか
ったカラートナーを分離でき、静電潜像をトナー像とし
て可視化できる。静電引力が低下したカラートナーを用
紙に転写し、定着してカラー画像を得る。または、静電
引力が低下したカラートナーを電子写真感光体の表面か
ら除去し、電子写真感光体の表面に残ったカラートナー
を用紙に転写し、定着してカラー画像としてもよい。
晶シャッターを用いて画像データに従って露光した。露
光した光が透過したカラートナーの下の電子写真感光体
の表面電荷が減少し、露光した光が透過しないカラート
ナーの下の電子写真感光体の表面電荷は減少せず、静電
潜像ができる。カラートナーの下の表面電荷の大小によ
りカラートナーと電子写真感光体の間の静電気力は異な
るので、露光の光が透過したカラートナーと透過しなか
ったカラートナーを分離でき、静電潜像をトナー像とし
て可視化できる。静電引力が低下したカラートナーを用
紙に転写し、定着してカラー画像を得る。または、静電
引力が低下したカラートナーを電子写真感光体の表面か
ら除去し、電子写真感光体の表面に残ったカラートナー
を用紙に転写し、定着してカラー画像としてもよい。
【0016】カラートナーは、熱可塑性のスチレンアク
リル樹脂を顔料で着色した。また、懸濁重合法で球形の
形状にした。大日本インキ化学工業(株)製の赤色を吸
収するシアン顔料(KET Blue 111)、緑色
を吸収するマゼンタ顔料(KET Red 309)、
青色を吸収するイエロー顔料(KET Yellow4
05)を用い、着色剤濃度を5wt%とした。シアント
ナー、マゼンタトナー、イエロートナーの透過スペクト
ルを図2の4、5、6、に示す。
リル樹脂を顔料で着色した。また、懸濁重合法で球形の
形状にした。大日本インキ化学工業(株)製の赤色を吸
収するシアン顔料(KET Blue 111)、緑色
を吸収するマゼンタ顔料(KET Red 309)、
青色を吸収するイエロー顔料(KET Yellow4
05)を用い、着色剤濃度を5wt%とした。シアント
ナー、マゼンタトナー、イエロートナーの透過スペクト
ルを図2の4、5、6、に示す。
【0017】露光に用いる単色光はマゼンタトナーの緑
色の光吸収帯21の長波長端の近傍で、シアントナーの
透過率とマゼンタトナーの透過率が等しくなる580n
m(λ1)の波長の光、マゼンタトナーの緑色の光吸収
帯21の短波長端の近傍で、マゼンタトナーの透過率と
イエロートナーの透過率が等しくなる500nm(λ
2)の波長の光、及びシアントナーの青色の光透過帯2
2の短波長端の近傍で、シアントナーの透過率とイエロ
ートナーの透過率が等しくなる380nm(λ3)の波
長の光である。
色の光吸収帯21の長波長端の近傍で、シアントナーの
透過率とマゼンタトナーの透過率が等しくなる580n
m(λ1)の波長の光、マゼンタトナーの緑色の光吸収
帯21の短波長端の近傍で、マゼンタトナーの透過率と
イエロートナーの透過率が等しくなる500nm(λ
2)の波長の光、及びシアントナーの青色の光透過帯2
2の短波長端の近傍で、シアントナーの透過率とイエロ
ートナーの透過率が等しくなる380nm(λ3)の波
長の光である。
【0018】λ1の単色光でカラートナーを通して電子
写真感光体を露光すると、波長λ1の光の透過率が高い
のはイエロートナーであるから、イエロートナーの下の
電子写真感光体の表面電荷が減少する。しかし、波長λ
1での透過率が低いマゼンタトナーとシアントナーの下
の電子写真感光体の表面電荷の減少は非常に小さい。し
たがって、イエロートナーを選択できる。また、λ2の
単色光でカラートナーを通して電子写真感光体を露光す
ると、シアントナーの下の電子写真感光体の表面電荷が
減少し、シアントナーを選択できる。同様に、λ3の単
色光でカラートナーを通して電子写真感光体を露光する
と、マゼンタトナーの下の電子写真感光体の表面電荷が
減少し、マゼンタトナーだけを選択できる。
写真感光体を露光すると、波長λ1の光の透過率が高い
のはイエロートナーであるから、イエロートナーの下の
電子写真感光体の表面電荷が減少する。しかし、波長λ
1での透過率が低いマゼンタトナーとシアントナーの下
の電子写真感光体の表面電荷の減少は非常に小さい。し
たがって、イエロートナーを選択できる。また、λ2の
単色光でカラートナーを通して電子写真感光体を露光す
ると、シアントナーの下の電子写真感光体の表面電荷が
減少し、シアントナーを選択できる。同様に、λ3の単
色光でカラートナーを通して電子写真感光体を露光する
と、マゼンタトナーの下の電子写真感光体の表面電荷が
減少し、マゼンタトナーだけを選択できる。
【0019】λ1の単色光とλ2の単色光で露光して、
イエロートナーとシアントナーの二種類のカラートナー
を選択できる。同様に、λ2の単色光とλ3の単色光で
露光して、シアントナーとマゼンタトナーの二種類のカ
ラートナーを選択でき、λ3の単色光とλ1の単色光で
露光して、マゼンタトナーとイエロートナーの二種類の
カラートナーを選択できる。λ1の単色光とλ2の単色
光とλ3の単色光で露光すれば、イエロートナー、シア
ントナー、マゼンタトナーの三種類すべてを選択でき
る。露光をしなければ、シアントナー、マゼンタトナ
ー、イエロートナーの下の電子写真感光体の表面電荷を
保持できることはいうまでもない。
イエロートナーとシアントナーの二種類のカラートナー
を選択できる。同様に、λ2の単色光とλ3の単色光で
露光して、シアントナーとマゼンタトナーの二種類のカ
ラートナーを選択でき、λ3の単色光とλ1の単色光で
露光して、マゼンタトナーとイエロートナーの二種類の
カラートナーを選択できる。λ1の単色光とλ2の単色
光とλ3の単色光で露光すれば、イエロートナー、シア
ントナー、マゼンタトナーの三種類すべてを選択でき
る。露光をしなければ、シアントナー、マゼンタトナ
ー、イエロートナーの下の電子写真感光体の表面電荷を
保持できることはいうまでもない。
【0020】二種類のカラートナーの選択は、以下の方
法でもよい。イエロートナーの光透過帯の赤色の波長領
域で、イエロートナーの透過率とマゼンタトナーの透過
率がほぼ等しい680nm(λ4)の単色光を用いて、
カラートナー側から電子写真感光体を露光すると、シア
ントナーの透過率は低いから、λ4の単色光の透過率が
高いイエロートナーとマゼンタトナーの下の電子写真感
光体の表面電荷が減少し、これらのカラートナーを選択
できる。また、イエロートナーの緑色の光透過帯の波長
領域で、イエロートナーの透過率とシアントナーの透過
率がほぼ等しい530nm(λ5)の単色光を用いて、
カラートナー側から電子写真感光体を露光すると、マゼ
ンタトナーの透過率は低いから、λ5の単色光の透過率
が高いイエロートナーとシアントナーの下の電子写真感
光体の表面電荷が減少し、これらのカラートナーを選択
できる。更に、シアントナーの青色の光透過帯の領域
で、シアントナーの透過率とマゼンタトナーの透過率が
ほぼ等しい430nm(λ6)の単色光を用いて、カラ
ートナー側から電子写真感光体を露光すると、イエロー
トナーの透過率は低いから、λ6の単色光の透過率が高
いマゼンタトナーとシアントナーの下の電子写真感光体
の表面電荷が減少し、これらのカラートナーを選択でき
る。
法でもよい。イエロートナーの光透過帯の赤色の波長領
域で、イエロートナーの透過率とマゼンタトナーの透過
率がほぼ等しい680nm(λ4)の単色光を用いて、
カラートナー側から電子写真感光体を露光すると、シア
ントナーの透過率は低いから、λ4の単色光の透過率が
高いイエロートナーとマゼンタトナーの下の電子写真感
光体の表面電荷が減少し、これらのカラートナーを選択
できる。また、イエロートナーの緑色の光透過帯の波長
領域で、イエロートナーの透過率とシアントナーの透過
率がほぼ等しい530nm(λ5)の単色光を用いて、
カラートナー側から電子写真感光体を露光すると、マゼ
ンタトナーの透過率は低いから、λ5の単色光の透過率
が高いイエロートナーとシアントナーの下の電子写真感
光体の表面電荷が減少し、これらのカラートナーを選択
できる。更に、シアントナーの青色の光透過帯の領域
で、シアントナーの透過率とマゼンタトナーの透過率が
ほぼ等しい430nm(λ6)の単色光を用いて、カラ
ートナー側から電子写真感光体を露光すると、イエロー
トナーの透過率は低いから、λ6の単色光の透過率が高
いマゼンタトナーとシアントナーの下の電子写真感光体
の表面電荷が減少し、これらのカラートナーを選択でき
る。
【0021】λ4、λ5、λ6の単色光の少なくも二つ
の単色光で、カラートナー側から電子写真感光体を露光
すると、三種類のすべてのカラートナーの下の電子写真
感光体の表面電荷が減少する。また、白色光で露光して
も同様の効果が得られる。シアントナーに近紫外線の波
長を吸収する吸収剤を混合して、シアントナーの400
nm付近の吸収を大きくすることにより、λ3を長波長
化できる。(株)日本感光色素研究所製の近紫外線吸収
剤NK−863をシアントナーに3wt%混合して、λ
3を400nmにできた。近紫外線の吸収剤をシアント
ナーに混合して、400nm付近の光を吸収させてもシ
アントナーの色調に大きな変化はなかった。
の単色光で、カラートナー側から電子写真感光体を露光
すると、三種類のすべてのカラートナーの下の電子写真
感光体の表面電荷が減少する。また、白色光で露光して
も同様の効果が得られる。シアントナーに近紫外線の波
長を吸収する吸収剤を混合して、シアントナーの400
nm付近の吸収を大きくすることにより、λ3を長波長
化できる。(株)日本感光色素研究所製の近紫外線吸収
剤NK−863をシアントナーに3wt%混合して、λ
3を400nmにできた。近紫外線の吸収剤をシアント
ナーに混合して、400nm付近の光を吸収させてもシ
アントナーの色調に大きな変化はなかった。
【0022】(実施例2)本実施例のカラートナーは、
赤外の波長領域で光吸収することが特徴である。熱可塑
性のスチレンアクリル樹脂を顔料で着色した。更に、懸
濁重合法で球形の形状にした。大日本インキ化学工業
(株)製の赤色を吸収するシアン顔料(KET Blu
e 111)、緑色を吸収するマゼンタ顔料(KET
Red 309)、青色を吸収するイエロー顔料(KE
T Yellow 405)を用い、着色剤濃度を5w
t%とした。シアントナーとイエロートナーには、さら
に近赤外線を吸収するする特性を有する、(株)日本感
光色素研究所製の近赤外線吸収剤、NK−78を3wt
%混合した。シアントナー、マゼンタトナー、イエロー
トナーの各透過スペクトルを図3の7、8、9に示す。
赤外の波長領域で光吸収することが特徴である。熱可塑
性のスチレンアクリル樹脂を顔料で着色した。更に、懸
濁重合法で球形の形状にした。大日本インキ化学工業
(株)製の赤色を吸収するシアン顔料(KET Blu
e 111)、緑色を吸収するマゼンタ顔料(KET
Red 309)、青色を吸収するイエロー顔料(KE
T Yellow 405)を用い、着色剤濃度を5w
t%とした。シアントナーとイエロートナーには、さら
に近赤外線を吸収するする特性を有する、(株)日本感
光色素研究所製の近赤外線吸収剤、NK−78を3wt
%混合した。シアントナー、マゼンタトナー、イエロー
トナーの各透過スペクトルを図3の7、8、9に示す。
【0023】露光に用いる単色光の波長は、シアントナ
ーとイエロートナーの赤外領域の光吸収帯23で、シア
ントナーの透過率とイエロートナーの透過率が等しくな
る780nm(λ7)、および実施例1で述べた、マゼ
ンタトナーの緑色の光吸収帯21の長波長端の近傍で、
シアントナーの透過率とマゼンタトナーの透過率が等し
くなる580nm(λ1)、マゼンタトナーの緑色の光
吸収帯21の短波長端の近傍で、マゼンタトナーの透過
率とイエロートナーの透過率が等しくなる500nm
(λ2)である。
ーとイエロートナーの赤外領域の光吸収帯23で、シア
ントナーの透過率とイエロートナーの透過率が等しくな
る780nm(λ7)、および実施例1で述べた、マゼ
ンタトナーの緑色の光吸収帯21の長波長端の近傍で、
シアントナーの透過率とマゼンタトナーの透過率が等し
くなる580nm(λ1)、マゼンタトナーの緑色の光
吸収帯21の短波長端の近傍で、マゼンタトナーの透過
率とイエロートナーの透過率が等しくなる500nm
(λ2)である。
【0024】一種類のカラートナーの選択はつぎのよう
にする。λ7の単色光でカラートナーを通して電子写真
感光体を露光すると、波長λ7の光の透過率が高いのは
マゼンタトナーだけであるから、マゼンタトナーの下の
電子写真感光体の表面電荷が減少する。しかし、波長λ
7での透過率が低いシアントナーとイエロートナーの下
の電子写真感光体の表面電荷の減少は非常に小さい。し
たがって、マゼンタトナーだけを選択できる。また、実
施例1で述べたようにλ1の単色光でカラートナーを通
して電子写真感光体を露光すると、イエロートナーだけ
を選択でき、λ2の単色光でカラートナーを通して電子
写真感光体を露光すると、シアントナーだけを選択でき
る。
にする。λ7の単色光でカラートナーを通して電子写真
感光体を露光すると、波長λ7の光の透過率が高いのは
マゼンタトナーだけであるから、マゼンタトナーの下の
電子写真感光体の表面電荷が減少する。しかし、波長λ
7での透過率が低いシアントナーとイエロートナーの下
の電子写真感光体の表面電荷の減少は非常に小さい。し
たがって、マゼンタトナーだけを選択できる。また、実
施例1で述べたようにλ1の単色光でカラートナーを通
して電子写真感光体を露光すると、イエロートナーだけ
を選択でき、λ2の単色光でカラートナーを通して電子
写真感光体を露光すると、シアントナーだけを選択でき
る。
【0025】二種類のカラートナーの選択はつぎのよう
にする。λ7の単色光とλ1の単色光で露光して、マゼ
ンタトナーとイエロートナーの二種類のカラートナーを
選択する。また、実施例1で述べたように、λ1の単色
光とλ2の単色光で露光して、イエロートナーとシアン
トナーの二種類のカラートナーを選択し、λ2の単色光
とλ7の単色光で露光して、シアントナーとマゼンタト
ナーの二種類のカラートナーを選択する。λ7の単色光
とλ1の単色光とλ2の単色光で露光すれば、イエロー
トナー、シアントナー、マゼンタトナーの三種類すべて
選択できる。
にする。λ7の単色光とλ1の単色光で露光して、マゼ
ンタトナーとイエロートナーの二種類のカラートナーを
選択する。また、実施例1で述べたように、λ1の単色
光とλ2の単色光で露光して、イエロートナーとシアン
トナーの二種類のカラートナーを選択し、λ2の単色光
とλ7の単色光で露光して、シアントナーとマゼンタト
ナーの二種類のカラートナーを選択する。λ7の単色光
とλ1の単色光とλ2の単色光で露光すれば、イエロー
トナー、シアントナー、マゼンタトナーの三種類すべて
選択できる。
【0026】二種類のカラートナーの選択と三種類のカ
ラートナーの選択は、実施例1で述べた方法でもよい。
すなわち、二種類の選択は、680nm(λ4)の単色
光を用いてカラートナー側から露光して、イエロートナ
ーとマゼンタトナーを選択し、530nm(λ5)の単
色光を用いて露光して、イエロートナーとシアントナー
を選択し、430nm(λ6)の単色光を用いて露光し
て、マゼンタトナーとシアントナーを選択してもよい。
三種類のカラートナーの選択は、λ4、λ5、λ6の単
色光の少なくも二つの単色光で、カラートナー側から電
子写真感光体を露光する。白色光で露光しても三種類の
カラートナーの選択ができる。
ラートナーの選択は、実施例1で述べた方法でもよい。
すなわち、二種類の選択は、680nm(λ4)の単色
光を用いてカラートナー側から露光して、イエロートナ
ーとマゼンタトナーを選択し、530nm(λ5)の単
色光を用いて露光して、イエロートナーとシアントナー
を選択し、430nm(λ6)の単色光を用いて露光し
て、マゼンタトナーとシアントナーを選択してもよい。
三種類のカラートナーの選択は、λ4、λ5、λ6の単
色光の少なくも二つの単色光で、カラートナー側から電
子写真感光体を露光する。白色光で露光しても三種類の
カラートナーの選択ができる。
【0027】(実施例3)上述の露光方法により露光す
る電子写真方式カラープリンターの構成を第4図に示
す。パンクロマチックな分光感度特性を有するOPC感
光ドラム10の表面を、帯電器11で全面帯電する。
シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナーをカラ
ートナー付着器12で感光ドラム10の表面に一層のト
ナー層として形成する。カラートナーを一層だけ形成す
るには、カラートナーの表面をヨウ化銅等の導電性膜で
コートし、カラートナーの表面を導体化すると効果的で
ある。画像データーは画像処理部13でデータ処理さ
れ、光書き込みヘッド14を駆動する信号に変換され
る。光書き込みヘッドはハロゲンランプからの光を液晶
シャッターで制御する液晶シャッターヘッドを用いた。
露光に必要な単色光の波長を中心波長とする、多層誘電
体薄膜で構成した干渉フィルターを液晶画素ごとに設け
て単色光を得る。
る電子写真方式カラープリンターの構成を第4図に示
す。パンクロマチックな分光感度特性を有するOPC感
光ドラム10の表面を、帯電器11で全面帯電する。
シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナーをカラ
ートナー付着器12で感光ドラム10の表面に一層のト
ナー層として形成する。カラートナーを一層だけ形成す
るには、カラートナーの表面をヨウ化銅等の導電性膜で
コートし、カラートナーの表面を導体化すると効果的で
ある。画像データーは画像処理部13でデータ処理さ
れ、光書き込みヘッド14を駆動する信号に変換され
る。光書き込みヘッドはハロゲンランプからの光を液晶
シャッターで制御する液晶シャッターヘッドを用いた。
露光に必要な単色光の波長を中心波長とする、多層誘電
体薄膜で構成した干渉フィルターを液晶画素ごとに設け
て単色光を得る。
【0028】静電気力が低下したカラートナーは、転写
ローラー15を用いて用紙16に転写し、熱定着器17
で用紙に定着する。電子写真感光体10から剥離されな
いで電子写真感光体10の表面に残ったカラートナー
は、クリーナー18でかき落とす。かき落とされたカラ
ートナーはカラトナー付着器12に送って再利用する。
本実施例では、電子写真感光体との静電気力が低下した
カラートナーを用いて画像を形成したが、現像工程の終
了後に電子写真感光体の表面に残ったカラートナーを用
いて画像を形成してもよい。ただし、露光した光の色の
補色が画像となるので、光書き込み器を駆動する信号
を、電子写真感光体から剥離されたカラートナーを利用
する場合と、液晶画素の開閉を逆にする必要がある。
ローラー15を用いて用紙16に転写し、熱定着器17
で用紙に定着する。電子写真感光体10から剥離されな
いで電子写真感光体10の表面に残ったカラートナー
は、クリーナー18でかき落とす。かき落とされたカラ
ートナーはカラトナー付着器12に送って再利用する。
本実施例では、電子写真感光体との静電気力が低下した
カラートナーを用いて画像を形成したが、現像工程の終
了後に電子写真感光体の表面に残ったカラートナーを用
いて画像を形成してもよい。ただし、露光した光の色の
補色が画像となるので、光書き込み器を駆動する信号
を、電子写真感光体から剥離されたカラートナーを利用
する場合と、液晶画素の開閉を逆にする必要がある。
【0029】三種類のカラートナーの消費量は相違する
ので、プリント数の増加とともに、カラートナー付着器
12の中の各カラートナーの量の割合が変化する。発光
ダイオードと受光センサーを用いて、カラートナー付着
器12の中の各カラートナーの量を測定して、各カラー
トナーの間の割合が一定となるようカラートナーを自動
的に補給する。露光は、上述した液晶シャッターヘッド
の他に、ハロゲンランプからの光をPLZTシャッター
で制御し、干渉フィルターを用いてカラー光を得るPL
ZTカラーヘッド、ドットアレー状の多数の微小な蛍光
表示ドットと干渉フィルターを組み合わせて露光の単色
光を出射する蛍光表示書き込みヘッド、カラーLEDを
アレー状に配設したカラーLEDヘッド、カラーレーザ
ーを回転するポリゴンミラーで走査するカラーレーザー
ヘッド等を用いてもよい。
ので、プリント数の増加とともに、カラートナー付着器
12の中の各カラートナーの量の割合が変化する。発光
ダイオードと受光センサーを用いて、カラートナー付着
器12の中の各カラートナーの量を測定して、各カラー
トナーの間の割合が一定となるようカラートナーを自動
的に補給する。露光は、上述した液晶シャッターヘッド
の他に、ハロゲンランプからの光をPLZTシャッター
で制御し、干渉フィルターを用いてカラー光を得るPL
ZTカラーヘッド、ドットアレー状の多数の微小な蛍光
表示ドットと干渉フィルターを組み合わせて露光の単色
光を出射する蛍光表示書き込みヘッド、カラーLEDを
アレー状に配設したカラーLEDヘッド、カラーレーザ
ーを回転するポリゴンミラーで走査するカラーレーザー
ヘッド等を用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ワンショットの露光で像が形成できるので、従
来のマルチプロセス方式で必要な、色が違うカラートナ
ーの画像間の高精度な機械的位置合わせが不要なので、
装置が小型軽量になる。また、画像形成プロセスが一回
なので、カラートナーの種類の数に対応する回数の画像
形成プロセスが必要な、従来のマルチプロセス方式の画
像形成に要する時間の1/3から1/4の短い時間で画
像を形成できる。さらに、昇華性染料を用いる特殊なカ
ラートナーでなく、通常の染顔料を用いるカラートナー
を用いるので、昇華性染料を発色させるための顕色剤を
コートした特殊紙を用いる必要がなく、入手保存が簡単
な普通紙を用いることができる。そして、単色光によ
り、一種類のカラートナーを任意に選択できるので、表
現色の多い、質の高いカラー画像を得ることができる。
よれば、ワンショットの露光で像が形成できるので、従
来のマルチプロセス方式で必要な、色が違うカラートナ
ーの画像間の高精度な機械的位置合わせが不要なので、
装置が小型軽量になる。また、画像形成プロセスが一回
なので、カラートナーの種類の数に対応する回数の画像
形成プロセスが必要な、従来のマルチプロセス方式の画
像形成に要する時間の1/3から1/4の短い時間で画
像を形成できる。さらに、昇華性染料を用いる特殊なカ
ラートナーでなく、通常の染顔料を用いるカラートナー
を用いるので、昇華性染料を発色させるための顕色剤を
コートした特殊紙を用いる必要がなく、入手保存が簡単
な普通紙を用いることができる。そして、単色光によ
り、一種類のカラートナーを任意に選択できるので、表
現色の多い、質の高いカラー画像を得ることができる。
【図1】本発明に基づく露光のプロセスを説明する図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施例1で用いたカラートナーの透過
率の波長依存性を示すスペクトル図である。
率の波長依存性を示すスペクトル図である。
【図3】本発明の実施例2で用いたカラートナーの透過
率の波長依存性を示すスペクトル図である。
率の波長依存性を示すスペクトル図である。
【図4】本発明の方法を用いたカラー画像形成装置の構
成図である。
成図である。
C シアントナー M マゼンタトナー Y イエロートナー λ1、λ2、λ3、λ7 露光に用いる光の波長 1、10 電子写真感光体、 2 露光器 11 帯電器 12 カラートナー付着器 14 光書き込みヘッド 15 転写ローラー 16 用紙 17 熱定着器 18 クリーナー 21 緑色の光吸収帯 22 青色の光透過帯 23 赤外領域の光吸収帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−3447(JP,A) 特開 昭60−52869(JP,A) 特開 昭59−123863(JP,A) 特開 平3−293378(JP,A) 特開 昭56−54444(JP,A) 特開 平3−56972(JP,A) 特開 昭61−59356(JP,A) 特開 昭58−114041(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/04 - 15/04 120
Claims (2)
- 【請求項1】 電子写真感光体の表面上に、それぞれ特
定の波長の光を選択的に透過する複数色のカラートナー
を一層に形成し、カラートナー側から電子写真感光体を
露光して、電子写真感光体に静電潜像を形成する工程を
有するカラー画像形成方法において、複数色のカラート
ナーとしてマゼンタトナー、シアントナー、イエロート
ナーを用い、露光の単色光として、マゼンタトナーの緑
色の光吸収帯の長波長端の波長で、シアントナーの透過
率にほぼ等しい透過率を示す波長(λ1)の単色光、マ
ゼンタトナーの緑色の光吸収帯の短波長端の波長で、イ
エロートナーの透過率にほぼ等しい透過率を示す波長
(λ2)の単色光、シアントナーの青色の光透過帯の短
波長端の波長で、イエロートナーの透過率にほぼ等しい
透過率を示す波長(λ3)の単色光、イエロートナーの
光透過帯の赤色の波長領域でイエロートナーの透過率と
マゼンタトナーの透過率がほぼ等しい波長(λ4)の単
色光、イエロートナーの緑色の光透過帯の波長領域でイ
エロートナーの透過率とシアントナーの透過率がほぼ等
しい波長(λ5)の単色光、シアントナーの青色の光透
過帯の波長領域でマゼンタトナーの透過率とシアントナ
ーの透過率がほぼ等しい波長(λ6)の単色光を用意
し、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナーを
単色で選択する時は、λ1、λ2、λ3の単色光を用
い、2色を同時に選択する時は、λ4、λ5、λ6の単
色光を用い、3色を同時に選択する時は、λ4、λ5、
λ6のうちいずれか2つの単色光を用いることを特徴と
するカラー画像形成方法。 - 【請求項2】 イエロートナーおよびシアントナーはそ
れぞれ赤外領域に光吸収帯をもつトナーであり、λ3が
イエロートナーとシアントナーの赤外領域の光吸収帯
で、イエロートナーの透過率とシアントナーの透過率が
等しくなる波長であることを特徴とする請求項1に記載
のカラー画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04165465A JP3138536B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | カラー画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04165465A JP3138536B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | カラー画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05333661A JPH05333661A (ja) | 1993-12-17 |
JP3138536B2 true JP3138536B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=15812934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04165465A Expired - Fee Related JP3138536B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | カラー画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138536B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP04165465A patent/JP3138536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05333661A (ja) | 1993-12-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |