JP3137582U - ペーパタオルホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 取出し時の垂れ落ちによる未使用ペーパタオルの汚損を防止するとともに省スペース化を保持して使い勝手の向上を図る。
【解決手段】 多数枚のペーパタオル7を1枚ずつ連続して取り出し可能に積層したペーパタオル積層体8を収納する本体2に扉体4と受け台5と組み合わせて構成する。本体2が前面を装填開口部10としてペーパタオル積層体8をする収納空間部9の底面部に引出し口16を形成し、受け台5が取付立壁部26と側方立壁部27との間に引出し空間部31を構成して、引出し口16からペーパタオル7が引き出されるようにする。
【選択図】 図2

Description

本考案は、多数枚のペーパタオルを積層したペーパタオル積層体を収納するとともに、最下部のペーパタオルから1枚ずつ順に取り出しが行われるようにするペーパタオルホルダに関する。
ペーパタオルは、例えば手洗い後の使い捨て手ふき用として使用され、多数枚がそれぞれ相対する終端部と先端部を重ね合わせながら順次積層した積層体の状態とされて厚紙製の包装容器に収納したり包装されて提供される。ペーパタオルホルダは、包装容器等から取り出したペーパタオル積層体をそのまま内部の収納空間部に収納するとともに、収納空間部に設けた引出し口から1枚目のペーパタオルが引き出されるとその終端部に重ね合わされた先端部が添着して2枚目のペーパタオルが先端部を引出し口から突出されるようにする。
ペーパタオルホルダは、ペーパタオルを上方に引き出す場合に、濡れた手から水等が垂れ落ちて収納空間部に収納された未使用のペーパタオルを汚損させてしまうことがある。したがって、従来のペーパタオルホルダは、例えば不特定多数の人々が使用する各種施設のトイレ等に設置する場合に合わせて、ペーパタオルを下方へと引き出すようにする壁掛け型に構成したものが多い。ペーパタオルは、一般家庭用或いはレストラン等の各テーブルでも使用されるが、適当な卓上型ホルダが提供されていない。なお、特許文献1には、ロールペーパ用のホルダであるが、ロールペーパの先端部を筐体の前面に引き出すようにした卓上用と壁掛け用に兼用されるものが提案されている。
登録実用新案第3013421号公報
ところで、ペーパタオルホルダについては、一般家庭用ばかりでなくレストラン或いは病院やホテル等の業務用としても適宜の場所に持ち運びが自在な卓上型の要求が大きい。ペーパタオルホルダは、卓上型の場合であっても、大きな設置スペースを不要とし、簡易な操作によりペーパタオルを1枚ずつ取り出すことが可能であるとともに取出し時の垂れ落ちによる未使用ペーパタオルの汚損発生が防止されるものでなくてはならない。
したがって、本考案は、取出し時の垂れ落ちによる未使用ペーパタオルの汚損を防止するとともに省スペース化を保持して使い勝手の向上を図るペーパタオルホルダを提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本考案にかかるペーパタオルホルダは、内部に多数枚のペーパタオルを1枚ずつ連続して取り出すように積層してなるペーパタオル積層体を収納する本体に扉体と受け台とを組み合わせて構成され、もっぱら卓上型として使用されるが、必要に応じて受け台を組み合わせた状態のまま或いは取り外して壁掛け型としても使用することが可能である。ペーパタオルホルダは、本体が、開放された前面部を装填開口部として内部に構成した収納空間部に多数枚のペーパタオルを1枚ずつ連続して取り出すように積層してなるペーパタオル積層体を装填して底面部上に保持するとともに、底面部に幅方向の略中央部に位置してペーパタオルの幅よりもやや大きな長さを有して開口された引出し口から収納空間部に収納したペーパタオル積層体の最下部のペーパタオルを下方へと引き出すようにする。ペーパタオルホルダは、本体に扉体が回動自在に組み合わされ、この扉体により使用時には装填開口部を閉塞するとともに装填開口部を開放した状態でペーパタオル積層体の補充装填や収納空間部の清掃等が行われる。ペーパタオルホルダは、受け台が所定の高さを有する取付立壁部と、この取付立壁部の長さ方向の両側前方部位に平行に対峙して一体に連設された左右の側方立壁部とから構成され、底面部に組み合わされて本体を所定の高さに支持する。取付立壁部は、上面が本体の底面部の引出し口に沿った背面側領域とほぼ等しい外形を有する取付面を構成し、底面部に組み合わされる。各側方立壁部は、取付立壁部の長さ方向の両側前方部位にそれぞれの前面壁が取付面を上端として下方に向かうにしたがって次第に前面側へと突出する傾斜を付されることにより下方部位が本体の前面部よりもやや前面側に位置される。
ペーパタオルホルダにおいては、底面部に取付立壁部を取り付けることにより、所定高さの受け台上に本体が組み合わされて構成される。ペーパタオルホルダにおいては、本体と受け台を組み合わせた状態で本体の下方部位に受け台の取付立壁部と各側方立壁部に囲まれて前面側を開放した空間部がペーパタオルを引き出す本体の引出し口と連通して引出し空間部を構成することで、卓上型として使用してもペーパタオルの下方引き出しが行われる。ペーパタオルホルダにおいては、受け台の各側方立壁部のそれぞれの前面壁が、本体の引出し口から引き出されたペーパタオルを保持して前面側へと導くガイド壁として作用する。ペーパタオルホルダにおいては、引出し空間部に引き出されたペーパタオルを把持して引張り操作を行うことにより、1枚ずつ確実に取り出が行われるとともに濡れた手から垂れ落ちる水等により収納空間部に収納された未使用のペーパタオルが汚損されることが防止される。
ペーパタオルホルダにおいては、本体の収納空間部に、引出し口を挟む前後領域に位置してそれぞれ底面部と外周部の内面に跨りかつ上縁部が引出し口に向かって傾斜された複数の補強リブを一体に形成する。ペーパタオルホルダにおいては、前面側領域の補強リブ群を、背面側領域の補強リブ群に対して大きな傾斜角を付して形成する。ペーパタオルホルダにおいては、これら補強リブにより収納空間部に収納したペーパタオル積層体を保持するとともに、これら補強リブが最下部のペーパタオルを引出し口に向かってガイドするガイドリブとして作用する。ペーパタオルホルダにおいては、複数の補強リブにより底面部や外周部を補強して薄肉化が図られるようにするとともに収納空間部に収納したペーパタオル積層体が底面部上において各補強リブ間に構成される適当な間隙を介して保持されることにより最下部ペーパタオルが底面部に貼り付いてしまうことが防止されるようにする。ペーパタオルホルダにおいては、上述した構成を有する底面部を、本体と一体若しくは開放された底面部に組み合わされる底面部材によって構成する。
ペーパタオルホルダは、本体の収納空間部に、その長さ方向の大きさを調整する調整手段が組み合わされる。調整手段は、例えば収納空間部の長さ方向の両側に位置して対向間隔を調整自在とされて組み合わされる一対の衝立部材により構成し、異なる幅のペーパタオルを積層したペーパタオル積層体を使用する場合でも引出し口から確実に引き出されるようにガイドする。
ペーパタオルホルダにおいては、受け台の取付立壁部に、本体と受け台とを組み合わせた状態でそれぞれ引出し口の両端部と対向する外側に位置して前面側へと突出する保持凸部を取付面に一体に形成する。ペーパタオルホルダにおいては、受け台の取付立壁部が取付面を引出し口の背面側領域に対応位置させて本体の底面部に固定するが、引出し口の両側でその前面側領域に突出する保持凸部により底面部に対して引出し口の前面側領域も保持する。ペーパタオルホルダにおいては、かかる保持構造によりペーパタオルを引出し操作の際に本体に作用される前面側への力が受け台側に垂直方向の力として分力されるようにし、受け台を安定化させる大型化や重りの内蔵等の対応を不要とする。
ペーパタオルホルダにおいては、受け台の取付立壁部に形成した各保持凸部が、各側方立壁部の前面壁の外周縁に連設されて引出し空間部の側面壁を構成し、これら側面壁部位が引出し口から前面壁上に引き出されるペーパタオルの側縁を規制するガイド凸部を構成する。ペーパタオルホルダにおいては、本体の引出し口からペーパタオルが前面壁上に保持されて前面側へと引き出されるが、各ガイド凸部により両側縁を規制されることで安定した姿勢で取り出しが行われるようにする。
ペーパタオルホルダは、本体の両側部位に対してそれぞれの一側部位が回動自在に片持ち支持されて装填開口部を開閉する観音開き扉構造を構成する一対の扉体を備える。ペーパタオルホルダは、かかる扉構造により、場所を取らずに装填開口部を大きく開放することが可能となり、ペーパタオル積層体を崩さずに収納空間部内への装填操作が簡易に行われるとともに収納空間部の清掃等も容易に行うことが可能である。また、ペーパタオルホルダは、扉体に本体の収納空間部内を透視可能とする残量識別部が設けられる。残量識別部は、例えば高さ方向のスリットを形成するとともにこのスリットに透明板をはめ込んで構成し、扉体を開閉することなくペーパタオルの残量を確認可能とする。
以上のように構成された本考案にかかるペーパタオルホルダによれば、ペーパタオル積層体を収納空間部に収納した本体に受け台を組み合わせて卓上型として使用することにより任意の場所に持ち運んで広い場所を占有することも無く設置され、受け台の引出し空間部からペーパタオルを1枚ずつ簡単に取り出すことが可能であることから使い勝手の向上が図られるとともに、ペーパタオルを取り出す際に濡れた手から垂れ落ちる水により未使用のペーパタオルが汚損されることも無く清潔かつ安全に使用することが可能である。
以下、本考案の実施の形態として図面に示したペーパタオルホルダ1について詳細に説明する。ペーパタオルホルダ1は、図1乃至図4に示すように本体2と、底面体3と、左右一対の扉体4L、4R(以下、個別に説明する場合を除いて扉体4と総称する。)と、受け台5と、滑止め体6とから構成する。ペーパタオルホルダ1は、詳細を後述するように本体2の内部に多数枚のペーパタオル7を1枚ずつ連続して取り出すように積層してなるペーパタオル積層体8を収納する。ペーパタオルホルダ1は、本体2から最下部ペーパタオル7Aを引き出すと、このペーパタオル7Aに添着して次のペーパタオル7の先端が引き出されるようにする。
ペーパタオルホルダ1は、適宜の場所に手軽に持ち運びすることが可能であり、一般家庭用ばかりでなくレストラン或いはホテル等の業務用としても用いられる。ペーパタオルホルダ1は、テーブル等に載置する卓上型として使用されるが、必要に応じて壁面等に取り付けて壁掛け型として使用することも可能である。ペーパタオルホルダ1は、卓上型として使用する場合でもペーパタオル7が本体2の下方へと引き出されることにより、濡れた手から垂れ落ちる水等により未使用のペーパタオル7が汚損されることも無く清潔かつ安全に使用することが可能である。
本体2は、例えばABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)等の合成樹脂材を素材として図5乃至図7に示すように前面部と底面部が開口され、内部空間部がペーパタオル積層体8の収納空間部9として構成される略矩形箱状に形成される。本体2は、詳細を後述するように開口された前面部がペーパタオル積層体8を収納空間部9に装填する装填開口部10を構成して扉体4により開閉されるとともに、図5及び図7に示すように補強用に前面側部位に横梁状の底面壁2Aを残して底面部に底面体3を組み合わせる組合せ開口部11を形成する。本体2は、両側面部の下方部位が底面部に向かって円弧状に回り込むことにより、この回込み部位が組合せ開口部11を装填開口部10に対して長さ方向の開口寸法をやや小さくして受け凸縁部11L、11Rを構成する。本体2は、後述するように組合せ開口部11に組み合わされる底面体3の底部を保持する。
なお、ペーパタオルホルダ1においては、本体2の組合せ開口部11に詳細を後述する別部材の底面体3を組み合わせるようにしたが、かかる構成に限定されないことは勿論である。ペーパタオルホルダ1は、本体2の底面部に底面体3と同等の構成を一体に形成することも可能である。
本体2は、図5及び図6に示すように背面壁2Bに、上方部位において左右に離間する一対の長孔と下方部位の中央部位に位置される長孔とからなる壁掛け孔12を形成し、これら壁掛け孔12を介してペーパタオルホルダ1が壁面等に取り付けて壁掛け型として使用することを可能とする。本体2は、図3及び図7に示すように、背面壁2Bの外側面に各壁掛け孔12を縁取るようにしてそれぞれリブ12Aが一体に形成されている。本体2は、これらリブ12Aによりペーパタオルホルダ1が壁掛け型として使用される場合に、壁面の凹凸に対しても背面壁2Bの全面接触が回避されてガタツキの発生を防止して安定した状態で設置されるようにする。
本体2には、図5及び図7に示すように中央上部に背面壁2Bと天井壁2Uに跨り、内部に外面に開口する手持ち凹部13Aを構成する手持ち部13が一体に形成されている。本体2は、使用者がペーパタオルホルダ1を適宜の場所に持ち運びする際に、手持ち部13が手持ち凹部13Aに指先を入れて把持されることで滑り落とすことなく手軽に利用されるようにする。
本体2には、天井壁2Uの上面にやや前面側寄りの両側面部位に位置して左右一対の上部軸受けボス部14L、14R(以下、個別に説明する場合を除いて上部軸受けボス部14と総称する。)が一体に形成されている。本体2には、組合せ開口部11を構成する底面壁2Aに、天井壁2U側の各軸受けボス部14と対向して左右一対の下部軸受けボス部15L、15R(以下、個別に説明する場合を除いて下部軸受けボス部15と総称する。)が一体に形成されている。本体2には、左側の上部軸受けボス部14Lと下部軸受けボス部15Lとにより扉体4Lを回動自在に支持するとともに右側の上部軸受けボス部14Rと下部軸受けボス部15Rにより扉体4Rを回動自在に支持する。
本体2には、図2及び図3に示すように組合せ開口部11に底面体3が組み合わされて開放された底面部を構成する。底面体3も、例えばABS樹脂等の合成樹脂材を素材として、図8乃至図10に示すように略横長矩形の底面壁3Aの外周縁に沿って全周に亘り前面外周壁3F、背面外周壁3B、左右側面外周壁3L、3Rを一体に立設した全体が略横長矩形の浅皿状に形成される。底面体3は、外周壁部位が本体2の収納空間部9の水平断面寸法とほぼ等しい外形寸法を有するとともに、底面壁3A部位が上述した組合せ開口部11の開口寸法とほぼ等しい外形寸法を有して形成される。したがって、底面体3には、図8に示すように左右側面外周壁3L、3Rと底面壁3Aとの間に段部3Cが形成され、この段部3Cが本体2の組合せ開口部11の開口縁に構成された上述した受け凸縁部11L、11R上に保持されて本体2に組み合わされる。
底面体3には、底面3Aの幅方向の略中央部に位置してペーパタオル7を引き出す引出し口16が形成されるとともに、後述するように受け台3を固定するための左右一対の取付け孔17L、17Rや本体2の底面壁2Aに位置決め固定するための位置決め凸部18が形成されている。底面体3は、引出し口16が全長をペーパタオル7の幅よりもやや大きな長さを有し、図8乃至図10に示すように両側部位がそれぞれ幅狭部16L、16Rとされるとともに中央部位が幅広部16Cとして構成される。底面体3は、図9に示すように底面3Aの引出し口16の幅広部16Cを挟む前後方向の両側部位が略平坦面とされるとともに、図10に示すように引出し口16の幅狭部16L、16Rを挟む前後方向の両側部位が次第に下方に向かって傾斜する傾斜面として構成される。底面体3は、かかる底面3Aと引出し口16の構成により、後述するようにペーパタオル積層体8の最下部のペーパタオル7Aが引出し口16からスムーズに引き出されるようにする。
底面体3には、図8乃至図10に示すように底面壁3Aと前面外周壁3Fと背面外周壁3Bの内面とに跨ってそれぞれ多数の前面側補強リブ19Fと背面側補強リブ19B(以下、個別に説明する場合を除いて補強リブ19と総称する。)が一体に形成されている。底面体3は、各補強リブ19が、それぞれ引出し口16に対して直交方向でありかつ次第に高さが小さくなる傾斜リブとして構成される。底面体3は、各前面側補強リブ19Fが背面側補強リブ19Bに対して大きな傾斜角度となるようにして形成される。
底面体3には、図8及び図9に示すように前面外周壁3Fの中央からやや左側に位置して高さ方向の切欠き20が形成されている。底面体3は、後述するように本体2に組み合わされて収納空間部9の底面を構成して補強リブ19上にペーパタオル積層体8を保持するが、切欠き20が左蓋体4Lを介して外部から視認されることでペーパタオル積層体8の残量確認を可能とする。底面体3は、傾斜角度を異にした上述した前面側補強リブ19Fと背面側補強リブ19Bを形成してペーパタオル積層体8を保持することにより、ペーパタオル積層体8から最下部ペーパタオル7Aが引出し口16を介して前面側へと導かれて引き出されるようにするとともに底面壁3A上に貼り付いて詰まりが発生することを防止する。
以上のように構成された底面体3は、背面外周壁3B側を装填側として本体2に対して装填開口部10を介して収納空間部9内に装填され、組合せ開口部11を閉塞するようにして位置決めして組み合わされる。底面体3は、取付け孔17に止めネジがねじ込まれて、図2及び図3に示すように収納空間部9の底部を構成して本体2に固定される。底面体3は、多数の補強リブ19を形成した底面壁3A上に装填開口部10を介して収納空間部9内に装填されたペーパタオル積層体8を保持する。
ペーパタオルホルダ1には、サイズを異にするペーパタオル積層体8A、8Bを用いることを可能とし、これらペーパタオル積層体8A、8Bが収納空間部9内において安定した状態で保持されるようにするために底面体3に左右一対の間隔保持部材21L、21R(以下、個別に説明する場合を除いて間隔保持部材21と総称する。)を組み合わせるようにしてもよい。間隔保持部材21は、適宜の合成樹脂材や金属板等を素材とし、図11(A)、同図(B)及び図12に示すように左右同一形状で形成される。
各間隔保持部材21は、底面体3の奥行き寸法よりもやや小幅であり収納空間部9の高さ寸法よりも低い適宜の高さを有する主面部21Aと、この主面部21Aの下端縁に沿って直角に折曲されて一体に形成された受け板部21Bと、主面部21Aの両側端縁と受け板部21Bに跨って筋交い状に一体に形成された両側板部21C、21Dとから構成される。各間隔保持部材21には、図11(A)、同図(B)及び図12に示すように主面部21Aの受け板部21Bを形成した側面側の上方に位置して、それぞれ保持ピン22L、22R(以下、個別に説明する場合を除いて保持ピン22と総称する。)が設けられている。各保持ピン22は、受け板部21Bの幅とほぼ同長に形成される。
以上のように構成された間隔保持部材21は、主面部21Aを対向させ、受け板部21Bを底面壁3A上に載置して底面体3に組み合わされる。間隔保持部材21は、底面体3の底面壁3A上に、側面外周壁3L、3Rと両側の補強リブ19との間に構成される間隙に受け板部21Bを嵌挿させて底面体3に組み合わされる。間隔保持部材21は、この状態で収納空間部9を構成する本体2の側面壁の内面に対して受け板部21Bと保持ピン22が突き当てられる。間隔保持部材21は、図示を省略するが保持ピン22が本体2の側面壁に形成した段部に突き当てられることにより、収納空間部9内において底面体3が上下方向にぐらつくことを防止する。
左右一対の間隔保持部材21L、21Rは、大型サイズのペーパタオル積層体8Aを用いる場合には、図11に示すようにそれぞれの側板部21C、21Dを互いに内側に位置させて底面体3に組み合わされる。左右一対の間隔保持部材21L、21Rは、この状態でそれぞれの主面部21A、21Aが底面体3の側方外周壁の内面と当たって同図に示すようにペーパタオル積層体8Aの長さとほぼ等しい対向間隔L1に設定される。左右一対の間隔保持部材21L、21Rは、これにより主面部21A、21Aの内面が大型サイズのペーパタオル積層体8Aの両側面と高さ方向のほぼ全域に亘って当たり、収納空間部9において安定した姿勢に保持する。
左右一対の間隔保持部材21L、21Rは、小型サイズのペーパタオル積層体8Bを用いる場合には、図11(B)に示すようにそれぞれの側板部21C、21Dを互いに外側に位置させて底面体3に組み合わされる。左右一対の間隔保持部材21L、21Rは、この状態でそれぞれの側板部21C、21Dが底面体3の側方外周壁の内面と当たって同図に示すようにペーパタオル積層体8Bの長さとほぼ等しい対向間隔L2に設定される。左右一対の間隔保持部材21L、21Rは、これにより主面部21A、21Aの内面が小型サイズのペーパタオル積層体8Bの両側面と高さ方向のほぼ全域に亘って当たり、収納空間部9において安定した姿勢に保持する。
ペーパタオルホルダ1においては、上述したように左右一対の間隔保持部材21L、21Rを用いて収納空間部9の長さ調整を行うように構成したが、かかる間隔保持部材21を用いた調整構造に限定されないことは勿論である。ペーパタオルホルダ1においては、例えば本体2の背面壁2Bに水平方向の移動ガイド溝を形成し、この移動ガイド溝にスライド自在に支持した間隔保持部材を調整移動することにより収納空間部9の長さ調整を行うように構成してもよい。ペーパタオルホルダ1は、もっぱら同一仕様のペーパタオル積層体8を用いる場合に、上述した間隔保持部材21や間隔調整構造を不要とする。
ペーパタオルホルダ1は、図1及び図2に示すように本体2に対して装填開口部10を開閉する左右一対の扉体4L、4Rが回動自在に組み合わされる。扉体4は、本体2に対して左扉体4Lが装填開口部10の左側領域を開閉するとともに右扉体4Rが右側領域を開閉する。扉体4は、例えば本体2と同一素材の合成樹脂材により、装填開口部10の半分領域を閉塞するに足る外形を有する主面部4Aの外周に沿って天井部4Uと、底面部4Cと、互いの突合せ部位側を開放した側面部4Bとからなる全体が略矩形の浅皿状に形成される。
各扉体4には、側面部4B側に位置しかつ上述した本体2の上部軸受けボス部14に対向して天井部4Uに上部支軸23L、23R(以下、個別に説明する場合を除いて上部支軸23と総称する。)が一体に形成されるとともに、下部軸受けボス部15に対向して底面部4Cに下部支軸24L、24R(以下、個別に説明する場合を除いて下部支軸24と総称する。)が一体に形成される。各扉体4は、上部支軸23と下部支軸24を互いに同軸上に位置して互いに対向して形成する。
各扉体4は、上部支軸23が上部軸受けボス部14の軸孔に嵌合されるとともに下部支軸24が下部軸受けボス部15の軸孔に嵌合されることにより、本体2に対して回動自在に組み合わされる。各扉体4は、主面部4Aを装填開口部10に対向させるように回動した状態で、それぞれの開放された側縁部が突き合わされて共同して装填開口部10を閉塞する。
ペーパタオルホルダ1は、上述したように左右一対の扉体4L、4Rが、本体2の両側部位に対してそれぞれの一側部位を回動自在に片持ち支持されて装填開口部10を開閉することでいわゆる観音開き扉構造を構成する。ペーパタオルホルダ1は、かかる観音開き扉構造を採用することにより、場所を取らずに装填開口部10を大きく開放してペーパタオル積層体8を崩すことなく収納空間部9内への装填操作が簡易に行われるようになり使い勝手の向上が図られる。
左扉体4Lには、図1及び図4に示すように開放された側縁部に沿って主面部4A及び天井部4Uと底面部4Cに跨って一体化された残量識別部25が設けられる。左扉体4Lは、例えば主面部4A等に高さ方向のスリットを形成し、このスリットに透明若しくは半透明の合成樹脂材により形成された部材をはめ込んで固定することにより、残量識別部25を構成する。残量識別部25は、左扉体4Lが装填開口部10を閉塞した状態で底面体3に形成した切欠き20と対向位置し、収納空間部9内を高さ方向のほぼ全域に亘って透視可能とすることにより、収納空間部9に収納されたペーパタオル7の残量を確認可能とする。なお、残量識別部25については、かかる構成に限定されず、扉体4に収納空間部9内を透視可能とする適宜の構成を備えるようにすればよい。
ペーパタオルホルダ1は、上述したように本体2に対して底面体3と扉体4及び間隔保持部材21を組み合わせ、この組合せ体を受け台5により所定の高さ位置に保持する。受け台5は、例えば本体2と同一の合成樹脂材(ABS樹脂材)を素材として、図1及び図12乃至図14に示すように所定の高さを有して一体に形成された取付立壁部26と、左右一対の側方立壁部27L、27R(以下、個別に説明する場合を除いて側方立壁部27と総称する。)とからなる。
受け台5は、取付立壁部26が、その上面を底面体3に対して引出し口16の背面側領域上において引出し口16の長さ方向に略平行状態で取り付けられる幅とした立壁部として形成される。受け台5は、各側方立壁部27が、取付立壁部26の両側で底面体3に対して引出し口16の両端部に対向する側方領域において前面側に向かって直交状態で連設され、所定の対向間隔を以って対向する立壁部からなる。受け台5は、取付立壁部26と各側方立壁部27とで構成する上面が、上述した底面体3の引出し口16を囲む背面側領域と側方領域とで構成される略コ字状の平面領域に対応するやや幅狭の略コ字状を呈して形成される。
受け台5には、図12に示すように取付立壁部26と各側方立壁部27とで構成する上面を囲んで外周縁に沿って位置決め凸縁部28が形成されている。受け台5には、図12に示すように立壁部27の上面に上述した底面体3の取付け孔17に対応位置して左右一対の取付けボス部29L、29Rが形成されている。受け台5は、取付立壁部26と各側方立壁部27が、図14に示すように内部を空洞とした立壁部として形成されることにより全体の軽量化と低コスト化が図られている。
受け台5には、取付立壁部26の上面に、長さ方向の両側に位置し各側方立壁部27の上面に沿って前面側に延長されて突出する左右一対の保持凸部30L、30Rが一体に形成されている。これら保持凸部30L、30Rは、後述するように受け台5を底面体3に組み合わせた状態で、引出し口16の両端部とそれぞれ対向して延在し前方側へと突出する凸部からなる。保持凸部30L、30Rは、後述するように受け台5が、取付立壁部26と各側方立壁部27の上面を取付面として底面体3に対して引出し口16を囲む背面側領域と側面領域に固定されるが、引出し口16の両端部に沿って前面側領域に突出して底面体3を保持する。
保持凸部30L、30Rは、図12及び図13に示すようにそのまま下方へと延長されて各側方立壁部27の前面壁(上縁壁)27LA、27RA(以下、前面壁27Aと総称する。)の外周縁に連設されることにより、後述するように受け台5の前面部に構成されるペーパタオル7の引出し空間部31の側面壁を構成する。保持凸部30L、30Rは、上述したように引出し口16の両端部に沿って形成されることにより、ペーパタオル7の横幅よりも大きい対向間隔に設定される。
受け台5は、各側方立壁部27が、図2に示すように相対する内側面壁を引出し口16の長さよりもやや狭い対向間隔となるようにそれぞれ所定の幅を有して形成される。各側方立壁部27は、図13及び図14に示すように背面側を直角形状としかつ前面側が上述したように上面から底部に向かって次第に前面側へと突出する略変形台形の側面形状を呈して形成される。側方立壁部27は、図12乃至図14に示すようにそれぞれの前面壁27Aが緩やかな円弧状に形成されている。なお、保持凸部30L、30Rも、前面壁27Aに倣って円弧状に形成されている。
受け台5は、上述したように各側方立壁部27を、それぞれの底部が本体2の前面よりも前面側へと突出された形状として形成したことにより、テーブル等に対して大きな接地面積を確保し、ペーパタオルホルダ1がテーブル等に安定した状態で設置されるようにする。受け台5は、取付立壁部26と各側方立壁部27の上面を取付面として底面体3に対して引出し口16を囲む背面側領域と側面領域に固定されるとともに、保持凸部30L、30Rにより引出し口16の両端部に沿った前面側領域を保持する。
ペーパタオルホルダ1においては、後述するようにペーパタオル7を引出し操作することにより、受け台5により所定の高さ位置に組み合わされた本体2に対して前面下方側への力が作用されることになる。ペーパタオルホルダ1においては、上述した各側方立壁部27及び保持凸部30L、30Rとによる保持構造により、省スペース化と軽量化とを図った受け台5が本体2を安定した状態に保持する。受け台5は、保持凸部30L、30Rにより本体2を引出し口16の前面側の領域において保持することにより、ペーパタオル7を引出し操作する際に本体2に作用される前面下方側への力が垂直方向の力として分力されるようにする。受け台5は、上述したように取付立壁部26と各側方立壁部27を空洞として軽量化するとともにその下方部内にペーパタオル7が引き出されるようにして省スペース化を図っても、ペーパタオルホルダ1が安定して設置されるようにする。
以上のように構成された受け台5は、図3に示すように本体2に一体化された底面体3に対して、その位置決め段部18に位置決め凸縁部28を相対係合してその底面に位置決めが図られて組み合わされ、取付けボス部29に取付ネジをねじ込むことにより底面体3に固定される。受け台5は、各側方立壁部27が、底部を本体2よりもやや大きな奥行に形成されることにより、底面体3を介して本体2と組み合わせた状態で図1及び図3に示すように底部が本体2の前面部、すなわち扉体4の主面部4Aよりもやや前面側に位置する。受け台5は、その底部と底面体3の底面壁との間に本体2の組合せ開口部11を構成する受け凸縁部11L、11Rが介在することで、底面体3を介して本体2との組み合わせが行われるようにする。
受け台5は、図15に示すように、取付立壁部26と各側方立壁部27に囲まれて前面側を開放した空間部が引出し口16と対向するように底面体3と組み合わされる。受け台5は、各側方立壁部27の上面が底面体3に対して引出し口16の幅狭部16L、16Rと対向する背面側領域に位置されて組み合わされる。受け台5は、前面側に構成した空間部が本体2側の引出し口16と連通して収納空間部9から引き出されたペーパタオル7を受け入れする引出し空間部31を構成する。受け台5は、底面体3に対して、上述したように各側方立壁部27の上面が引出し口16の中央から背面側に位置しかつ対向間隔を引出し口16の長さ、換言すればペーパタオル7の幅よりも小さく設定されている。
受け台5は、各側方立壁部27の前面壁27LA、27RAが、引出し口16から引出し空間部31に引き出されるペーパタオル7の両側部位を保持して前面側へ向かって送り出すようにするガイド壁を構成する。受け台5は、各側方立壁部27が、上述したように前面壁27LA、27RAを円弧状に形成したことによりペーパタオル7が引出し口16から引出し空間部31にスムーズに引き出されるようにする。受け台5は、各側方立壁部27の前面壁27LA、27RA上に保持するペーパタオル7の両側縁部を保持凸部30L、30Rにより規制して安定した姿勢で取り出しが行われるようにする。
ペーパタオルホルダ1は、図1及び図2に示すように受け台5の底部に滑止め体6が組み合わされる。滑止め体6は、難滑特性かつ弾性を有する例えばゴム材や適宜の合成樹脂材等により形成され、全体が受け台5の底部の形状と略等しいコ字状の環状体からなり、取付立壁部26や各側方立壁部27の下端縁が相対係合する係合溝が全周に亘って形成されている。ペーパタオルホルダ1は、滑止め体6を受け台5に組み合わせることにより、テーブル等に安定した状態で載置されるようになる。なお、滑止め体6は、上述した構成に限定されず、例えば弾性素材によりシート状に形成されて受け台5の底部に接合されるようにしてもよい。滑止め体6は、例えば受け台5の底部を粗面に形成して難滑特性を付与するように構成した場合には、特に設けなくともよい。
ペーパタオルホルダ1は、以上のように構成した構成各部材が、以下の手順により組み合わされる。ペーパタオルホルダ1においては、本体2に対して底面体3が、装填開口部10から収納空間部9内に装填して底面壁2Aに形成した組合せ開口部11に組み合わせる。ペーパタオルホルダ1においては、組合せ開口部11の受け凸縁部11L、11Rにが段部3Cが保持されて、本体2に対して底面体3が組み合わされ、収納空間部9の底部においてその中央部位に横長の引出し口16を構成する。ペーパタオルホルダ1においては、使用するペーパタオル7の仕様に応じて底面体3に対して適宜の姿勢で各間隔保持部材21が組み合わされる。
ペーパタオルホルダ1においては、本体2に対して底面体3を介して受け台5がその底部に組み合わされる。ペーパタオルホルダ1においては、受け台5が位置決め段部18に位置決め凸縁部28を相対係合するとともに取付けボス部29を取付孔17に対向位置させて底面体3の底面に位置決めして組み合わされる。ペーパタオルホルダ1においては、取付けボス部29から取付孔17に取付ネジをねじ込むことにより底面体3に対して受け台5が固定される。ペーパタオルホルダ1においては、底面体3と受け台5との間に受け凸縁部11L、11Rが挟み込まれるように介在することで、底面体3を介して本体2と受け台5とが組み合わされる。
なお、ペーパタオルホルダ1においては、底面体3を介して本体2に対して受け台5を取付ネジにより固定するようにしたが、本体2又は底面体3と受け台5との固定構造はかかる構造に限定されないことは勿論である。ペーパタオルホルダ1においては、例えば本体2又は底面体3と受け台5の相対する部位に、一方側に先端部に係合部を形成した複数個の高さ方向の係合凸片を一体に形成するとともに他方側にこれら係合凸片に対応して係合孔を形成し、各係合凸片の係合部を相対する係合孔に係合することによりいわゆるワンタッチ操作で一体に組み合わせるようにしてもよい。また、ペーパタオルホルダ1においては、例えば底面体3の底面に幅方向に離間して前後方向の断面蟻溝状のスライドガイド溝を形成するとともに受け台5側の天井面に各スライドガイド溝に対向して断面楔状のスライドガイドリブを一体に形成する。ペーパタオルホルダ1においては、受け台5を本体2に対してその背面側から、底面体3のスライドガイド溝にスライドガイドリブを相対係合させて前方側へとスライド操作することにより一体に組み合わせるようにしてもよい。
ペーパタオルホルダ1においては、本体2に対して受け台5を組み合わせた状態で、底面体3の下方部位に取付立壁部26と各側方立壁部27に囲まれて前面側を開放し引出し口16と連通する引出し空間部31が構成される。ペーパタオルホルダ1においては、本体2に対して装填開口部10を開閉する各扉体4が組み合わされる。ペーパタオルホルダ1においては、各扉体4が本体2の前面側から、天井部4Uと底面部4Cとをやや押し広げるようにしてそれぞれに形成した上部支軸23を相対する上部軸受けボス部14の軸孔に嵌合するとともに下部支軸24を相対する下部軸受けボス部15の軸孔に嵌合することにより組み合わせる。ペーパタオルホルダ1においては、受け台5に対してその底部に滑止め体6が組み合わされる。
以上の手順を経て構成部材を組み合わせたペーパタオルホルダ1においては、各扉体4を回動操作して開放された装填開口部10から本体2の収納空間部9内にペーパタオル積層体8が装填される。ペーパタオルホルダ1においては、ペーパタオル積層体8が間隔保持部材21により外周部を保持されて補強リブ19上に載置される。ペーパタオルホルダ1においては、上述した底面体3の底面3Aの傾斜形状と中央部を幅広とした引出し口16の形状と補強リブ19の傾斜形状とにより、ペーパタオル積層体8の最下部ペーパタオル7Aが引出し口16に押圧された状態で収納空間部9内に安定した状態で収納される。
ペーパタオルホルダ1においては、本体2に対して各扉体4の回動操作が行われて装填開口部10が閉じられる。ペーパタオルホルダ1においては、底面体3に形成した切欠き20と扉体4Lに設けた残量表示部25を介して本体2の収納空間部9内の状態を確認することが可能でありペーパタオル積層体8の有無や残量確認が行われ、必要に応じて各扉体4を開いてペーパタオル積層体8の補充を行う。ペーパタオルホルダ1においては、本体2に対して観音開き扉構造を構成して一対の扉体4を組み合わせたことにより、大きな設置スペースを占有することなくかつ大きな装填開口部10を構成してペーパタオル積層体8の装填操作を行うことが可能であり使い勝手の向上が図られる。
ペーパタオルホルダ1においては、本体2の手持ち部13により適宜の場所へと持ち運ばれて、設置される。ペーパタオルホルダ1においては、上述した受け台5の形状により大きな設置面積を確保されるとともに滑止め体6による滑止め作用により、テーブル等に安定した状態で設置される。ペーパタオルホルダ1においては、本体2に設けた壁掛け孔12を利用して壁掛け型として使用することも可能である。
ペーパタオルホルダ1においては、図1に示すように上述した構造により引出し口16に押圧された最下部ペーパタオル7Aの先端部を引き出した状態で設置される。ペーパタオルホルダ1においては、引出し口16から引き出されたペーパタオル7Aの先端部が、受け台5の各側方立壁部27の前面壁27LA、27RA上にその円弧状の形状に倣って前面側へと湾曲するとともに両側縁部を保持凸部30により係止された状態で引出し空間部31に垂れ下がる。
ペーパタオルホルダ1においては、引出し空間部31に垂れ下がった先端部を把持してペーパタオル7Aが下方へと引出し操作される。ペーパタオルホルダ1においては、最下部ペーパタオル7Aが上部のペーパタオル7を添着させながら、本体2の収納空間部9内から引出し口16を介して引出し空間部31に引き出される。ペーパタオルホルダ1においては、ペーパタオル7Aがその全長分を引出し空間部31に引き出されると、上部のペーパタオル7との分離が行われる。
ペーパタオルホルダ1においては、上述した底面体3の構成により上部のペーパタオル7が最下部ペーパタオル7Aに添着してその先端部を引出し口16に導かれてスムーズに引き出されるとともに、受け台5の各側方立壁部27の前面壁27LA、27RA上に保持される。ペーパタオルホルダ1においては、最下部ペーパタオル7Aが安定した状態で引き出されることにより上部のペーパタオル7も幅方向に展開した状態で引出し空間部31に引き出され、引出し口16においてジャム等の発生が防止される。
ペーパタオルホルダ1においては、ペーパタオル積層体8を収納した本体2の収納空間部9に対して下方側からペーパタオル7の引出し操作を行う。ペーパタオルホルダ1においては、使用者が濡れた手でペーパタオル7の引出し操作を行っても、垂れ落ちる水等により収納空間部9内に収納した未使用のペーパタオル7が汚損されることも無く清潔かつ安全に使用することが可能である。ペーパタオルホルダ1においては、収納空間部9が略密閉された空間部であるとともに天井部に隙間が無い構造であることから埃等の侵入を抑制して未使用のペーパタオル7が清潔に保持されるようにする。
ペーパタオルホルダ1においては、ペーパタオル7を引出し操作する際に、本体2に対して前面側への力が作用される。ペーパタオルホルダ1においては、引出し空間部31を構成する受け台5の各側方立壁部27を本体2の前面よりも前面側へと突出させるとともにそれぞれの前面壁27LA、27RAを円弧状に形成し、さらに保持凸部30により引出し口16の前面側部位まで保持することにより本体2に対する引出し力の負荷が分散されるようになる。ペーパタオルホルダ1においては、本体2の底部に引出し空間部31を構成することにより広い場所を占有することも無く設置することが可能であるとともに、安定した状態で使用することが可能である。
なお、実施の形態として示したペーパタオルホルダ1においては、本体2の底面壁2Aに開口して組合せ開口部11を形成し、この組合せ開口部11に収納空間部9の底面部を構成するようにして引出し口16を形成した底面体3を組み合わせたが、かかる構成に限定されないことは勿論である。ペーパタオルホルダ1は、金型構造が複雑とはなるが、本体2の底面壁2Aに例えば直接引出し口16や補強リブ19等を一体に形成するようにしてもよい。
本考案の実施の形態として示すペーパタオルホルダの斜視図である。 扉体を開いた状態のペーパタオルホルダの斜視図である。 内部構造を省略して示すペーパタオルホルダの断面図である。 ペーパタオルホルダの分解斜視図である。 本体の斜視図である。 本体の正面図である。 本体の断面図である。 底面体の斜視図である。 底面体の中央断面図である。 底面体の断面図である。 収納空間部に組み合わされる間隔保持部材の説明図であり、同図(A)は大型サイズのペーパタオル積層体を用いる場合の説明図、同図(B)は小型サイズのペーパタオル積層体を用いる場合の説明図である。 受け台の斜視図である。 受け台の側面図である。 受け台の断面図である。 底面体との組み合わせ構造を説明する受け台の平面図である。
符号の説明
1 ペーパタオルホルダ、2 本体、3 底面体、4 扉体、5 受け台、6 滑止め体、7 ペーパタオル、8 ペーパタオル積層体、9 収納空間部、10 装填開口部、11 組合せ開口部、16 引出し口、19 補強リブ、20 切欠き、21 間隔保持部材、25 残量識別部、26 取付立壁部、27 側方立壁部、30 保持凸部、31 引出し空間部

Claims (8)

  1. 開放された前面部を装填開口部として内部に構成した収納空間部に多数枚のペーパタオルを1枚ずつ連続して取り出すように積層してなるペーパタオル積層体を装填して底面部上に保持するとともに、上記底面部に幅方向の略中央部に位置してペーパタオルの幅よりもやや大きな長さを有して開口された引出し口から上記収納空間部に収納した上記ペーパタオル積層体の最下部のペーパタオルを下方へと引き出す本体と、
    上記本体に回動自在に組み合わせて上記装填開口部を開閉する扉体と、
    上面が上記本体の上記底面部の上記引出し口に沿った背面側領域とほぼ等しい外形を有する取付面を構成する取付立壁部と、この取付立壁部の長さ方向の両側前方部位にそれぞれの前面壁が上記取付面を上端として下方に向かうにしたがって次第に前面側へと突出する傾斜を付されることにより下方部位が上記本体の前面部よりもやや前方に位置される互いに平行に対峙して一体に連設された左右の側方立壁部とからなり、上記底面部に組み合わされて上記本体を所定の高さに支持する受け台とから構成され、
    上記本体の上記底面部に対して上記受け台の上記取付立壁部を取り付けて組み合わせた状態で、上記受け台の上記取付立壁部と上記各側方立壁部に囲まれて前面部を開放した空間部が上記本体の上記引出し口と連通して引出し空間部を構成するとともに、上記各側方立壁部の上記前面壁が上記引出し口から引き出された上記ペーパタオルを保持して前面側へと導くガイド壁を構成することを特徴とするペーパタオルホルダ。
  2. 上記本体には、上記引出し口を挟む前後領域にそれぞれ上記底面部と外周部の内面に跨りかつ上縁部が上記引出し口に向かって傾斜されて上記収納空間部に収納した上記ペーパタオル積層体を保持するとともに最下部のペーパタオルを上記引出し口に向かってガイドするガイドリブとして作用する複数の補強リブが一体に形成され、
    前面領域の上記補強リブ群が、背面側領域の上記補強リブ群に対して大きな傾斜角を付されて形成されることを特徴とする請求項1に記載のペーパタオルホルダ。
  3. 上記底面部は、上記本体と一体若しくは開放された底面部に組み合わされる底面部材によって構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペーパタオルホルダ。
  4. 上記本体には、異なる幅のペーパタオルを積層した上記ペーパタオル積層体に応じて上記収納空間部の長さ方向の大きさを調整する調整手段が組み合わされることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のペーパタオルホルダ。
  5. 上記受け台の上記取付立壁部には、上記本体と組み合わされた状態でそれぞれ上記引出し口の両端部と対向する外側に位置して前面側へと突出する保持凸部が上記取付面に一体に形成され、これら保持凸部が上記底面部の上記引出し口の両側かつ前面側領域を保持することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のペーパタオルホルダ。
  6. 上記各保持凸部が、上記各側方立壁部の上記前面壁の外周縁に連設されて上記引出し空間部の側面壁を構成し、これら側面壁部位が上記引出し口から上記前面壁上に引き出される上記ペーパタオルの側縁を規制するガイド凸部として作用することを特徴とする請求項5に記載のペーパタオルホルダ。
  7. 上記扉体が、上記本体の両側部位に対してそれぞれの一側部位を回動自在に片持ち支持されて上記装填開口部の略中央で突き合わされる一対の扉体からなる観音開き扉構造で構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のペーパタオルホルダ。
  8. 上記扉体には、上記本体の上記収納空間部内を透視可能とする残量識別部が設けられ、この残量識別部を介して上記ペーパタオル積層体の残量が識別されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のペーパタオルホルダ。
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