JP3137321U - 積層パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】一枚のパネルで、高い断熱効果を持ち、壁体内での結露の防止が可能で、防音効果の優れた積層パネルを提供する。
【解決手段】積層パネル1は、四方枠2aを設けた木質合板2の内面と、押し出し法ポリスチレンフォーム3の内面を発泡させた低発泡ウレタン4で接着して厚みTをもたせてなるものである。木質合板2の内面に低発泡ウレタンを専用吹き付けガンにて吹き付け発泡させて押し出し法ポリスチレンフォーム3を接着するものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、建築用壁、屋根、床などの下地材に使用する断熱・防音効果のある積層パネルに関するものである。
従来、木造住宅の壁面、屋根、床面、天井用の断熱材として、グラスウールやボード状のポリスチレンフォームが広く使われている。
しかし、グラスウールは、吸湿等によって断熱材の特性が経時的に低下してしまう致命的な欠陥がある。
ボード状ポリスチレンフォームは、断熱の特性に優れているが、自立しないし、施工上金物で固定しても隙間を埋める事が出来ないので、気密性が悪く、外気温の影響を必ず受けることになり、外断熱としては不備がある。
そのため防音断熱材料を芯材として両面に木質繊維合板を接合し、木質繊維合板の上にプラスタータボードを接合した建築用フリーパネルなども既に考案されている。(特許文献1参照)
また、発泡体と構造用集成材や、構造用合板と接合し遮音効果や、断熱効果を上げるパネルも考案されている。(特許文献2参照)
特願2000−8167号公報 特願平9−257178号公報
上記特許文献1においては、内壁パネルの断熱材のため、外壁内部では、外気温がそのまま影響し熱されたり、冷やされたりするのであるから、結露を防ぐ事が出来ない。そのため、建築構造物の劣化やカビ・ダニの発生を防ぐ事は出来ないといえる。
上記特許文献2においては発泡体と構造用集成材や構造用合板の接合で断熱や遮音の効果を上げる事にはなるが、気密性があるかどうかが不明であり、熱貫流抵抗値や遮音の透過損失の数値が不明である。
本考案は、上記のような従来の構成が有する問題点を解決しようとするもので、その目的は、一枚のパネルで、高い断熱効果を持ち、壁体内での結露の防止が可能で、防音効果の優れた積層パネルを提供するものである。
本考案は、上記目的を達成するために、例えば針葉樹構造用合板の内面と、押し出し法ポリスチレンフォームの内面を、厚みを有する低発泡ウレタンで接着する事を特徴とする積層パネルを用いるものである。
また、請求項1で示した積層パネルの上(押し出し法ポリスチレンフォームの外面)に更に厚みを有する低発泡ウレタンで接着し、かつ、木質構造用合板を接着させることを特徴とする積層パネルを用いるものである。
さらに、請求項1の積層パネルの上(押し出し法ポリスチレンフォームの外面)にモルタルを塗布することを特徴とする積層パネルを用いるものである。
1) 外壁に使用した場合、外気温が外壁内部に影響しないので、熱されたり、冷やされ たりする事がなく、結露を引き起こす原因がない状態を形成する。そのため、建築構 造物の劣化が極力抑止され、カビ・ダニの発生を防ぐ状態を形成する。(請求項1〜 3)
2)従来工法で立てた1階平屋(締め切りの状態)は外の湿度、温度に影響されるが、請 求項2で示す積層パネルを屋根、壁、床に使用した場合、2階小屋裏(締め切りの状 態での測定)は外の湿度、温度に影響されない環境を形成する。
3)請求項3で示す積層パネルを外壁に使用した場合、実験結果を表3に示すとおりDR 34の範囲を確保している。低発泡ウレタンを接着剤として使う事で、防音効果と断 熱効果が上がる状態を形成している。これは、家の中でのピアノの大きな音は外にか すかに聞こえる程度に遮られ、反対に外で地下鉄の騒音のような大きな音がしても、 家の中ではかすかに聞こえる程度に遮られるという数値である。テレビや人の会話な どは外には聞こえないという数値であり防音効果は高い。
4)また請求項3で示す積層パネルを外壁に使用した場合、外気温や湿度が外壁内部に影 響しないため、モルタルに受けた熱が外壁内部に伝わらず、温度差を生じる事が無い ので、外壁にクラックができない。
尚、押し出し法ポリスチレンフォームと、モルタルとの結合については、使用の結果 強力な接着を確認した。これまで、断熱のため、基礎床に押出法ポリスチレンフォー ムを敷き、その上にモルタルを流し込むという事はよくあるが、壁材として押し出し 法ポリスチレンフォームにモルタルを直に塗布する方法は新しい。
5)低発泡ウレタンの厚みは状況に応じ変えることが出来るので、地域の実態に合わせた り要望に応じたりできる積層パネルを製作する事が出来る。
6)針葉樹構造用合板を使用した場合、住居の構造の耐力を強化する効果があるので、地 震などに強い構造を形成する。
考案の実施するための最良の形態
積層パネル1は、四方枠2aを設けた木質合板2の内面と、押し出し法ポリスチレンフ ォーム3の内面を発泡させた低発泡ウレタン4で接着して厚みTをもたせてなるもので ある。
低発泡ウレタン4としての性状は、一例として熱伝導率40mw/m・k、燃焼性B3、圧縮強度60kPa、吸水率、0.3vo1%、引張強度15%、せん断強度65kpa,曲げ強度190kpa、発泡倍率130〜140%の物を使用する。
押し出し法ポリスチレンフォーム3の性状は、一例として熱伝導率40mw/m・k、圧縮強度160kPa、曲げ強度200kpaの物を使用する。
木質合板2の内面に低発泡ウレタンを専用吹き付け付けガンにて吹き付け発泡させて押し出し法ポリスチレンフォーム3を接着するものである。(図1参照)
尚、上記積層パネル1の透過損失のデータを表1に表す。
Figure 0003137321
Figure 0003137321
上記表1にあるように、人間が聞こえる周波数(Hz)は500Hz〜2KHzで有り、例えば音源側が500Hz(82.5dB)の時、受音側は56.4dBであり、32%カット(減少)している。又、音源側2kHz(88.8dB)の時受音側は57.8dBであり、35%カット(減少)している。
つぎに、積層パネル21は、四方枠22aを設けた木質合板22の内面と押し出し法ポリスチレンフォーム23の内面を発泡させた低発泡ウレタン24で接着して厚みT1を持たせ、接着した積層パネル(1)の上(押し出し法ポリスチレンフォーム23の外面)に更に発泡させた低発泡ウレタン24Aで接着して厚みT2を持たせ、木質合板22Aを接着させる物である。(図2参照)
尚、上記積層パネル2の透過損失のデータを表2に表す。
Figure 0003137321
Figure 0003137321
上記表2にあるように、人間が聞こえる周波数(Hz)は500Hz〜2KHzで有り、音源側が500Hz(84.4dB)の時、受音側は56.8dBであり、32%カット(減少)している。又、音源側2kHz(89.9dB)の時受音側は61.1dBであり、32%カット(減少)している。これも、非常に高い透過損失を示している。
つづいて、積層パネル31において外壁として直接施工するもので、押し出し法ポリスチレンフォーム3の外面にモルタルMを塗りつけてなる物である。(図3参照)
取り付け位置は既存壁Kや柱Hに直付けするものである。
尚、積層パネル31の透過損失のデータを表3に表す。
Figure 0003137321
Figure 0003137321
上記表3にあるように、人間が日常生活で聞こえる周波数(Hz)は500Hz〜2KHzで有り、音源側が500Hz(83.0dB)の時、受音側は47.5dBであり、43%カット(減少)している。又、音源側2kHz(89.3dB)の時受音側は54.1dBであり、39%カット(減少)している。
外壁の実施例を示したが、モルタルMでも、ケイカル板KKでも、プラスターボードPでも施工が出来るのも特徴のひとつである。
尚、上記各積層パネルの用途としては次のようなことが考えられる。
1)高い防音効果があるので交通量の多い道路に面した建物、鉄道に面した建物、空港近 辺の建物等の様に騒音被害を被り易い所には最適である。
2)一部屋だけの施工たとえば介護室への施工で室温や湿度を安定させるため、病人など への体の負担を少なくすることができる。
3)また、カラオケルーム・オーディオルーム・楽器演奏室など周りに迷惑をかけないで 音を楽しむことができる。
4)積層パネルは防音ばかりでなく、吸音効果があるので室内で音が反響しないため、居 室の人への負担がかからない。また、防音扉の製作も可能である。
5)屋根に施工をすることで、外気温や、外の湿気に左右されない屋根裏が実現できるの で、空間の有効な活用ができる。
6)家全体の施工により夏のクーラーや冬の暖房についての経費は削減される。
7)プレハブ建物、スチール製物置、鉄骨建物にも施工可能である。特に、スチール製物 置などに施工すると、外気温に左右されない物置小屋ができる。リフォームにも対応 できるので用途は多岐にわたっている。
8)施工側からは、ひとつのパネルで断熱・防音・耐力の施工ができるので、工期の短縮 につながり、考案した積層パネルは軽量(20キロ程度)であるので、施工上扱いや すい。
本考案の第1実施例を示す積層パネルの縦断正面図。 本考案の第2実施例を示す積層パネルの縦断正面図。 本考案の第3実施例を示す積層パネルの縦断正面図。
符号の説明
1――積層パネル
2――木質合板
2a―四方枠
3――押し出し法ポリスチレンフォーム
4――低発泡ウレタン
5――木質枠材
T――厚み
M――モルタル
K――既存壁
H――柱
KK―ケイカル板
P――プラスターボード

Claims (3)

  1. 合板の内面と、押し出し法ポリスチレンフォームの内面を、厚みを有する低発泡ウレタンで接着してなることを特徴とする積層パネル。
  2. 押し出し法ポリスチレンフォームの外面を、厚みを有する低発泡ウレタンで接着すると共に、他の合板の内面を接着させることを特徴とする請求項1記載の積層パネル。
  3. 押し出し法ポリスチレンフォームの外面に、モルタルを塗布する事を特徴とする請求項1記載のパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015517039A (ja) * 2012-04-04 2015-06-18 テクニウッド アンテルナシオナルTechniwood International 改良型多プライパネル

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