JP3136434U - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

Abstract

【課題】ゴルフクラブヘッドを提供する。
【解決手段】異なる比重の複合板を組み合わせてなるゴルフクラブヘッドで、比重が１．２〜１．８の間の材質により背甲を製作し、打撃板内面に沿って底板方向に延伸し、打撃面板と二層構造を形成して、打撃面板の重量を減少させる以外に、ゴルフクラブヘッドの重心を低下させ、出球角度と慣性モーメントを効果的に増大させる。
【選択図】図１

Description

本考案は、ゴルフクラブヘッドに関するものであって、特に、複合式板体を有するゴルフクラブヘッドに関するものである。

消費者の生活品質に対する要求は日増しに増加し、多くの消費者が娯楽に費やす費用も多くなっている。その中でも、ゴルフは、多くの費用を費やすスポーツであり、特に、ゴルフ道具は、より精密性、功能性に重きを置くようになっている。如何にして、ゴルフクラブの重心を低下させるか、打撃感を向上させるか、及び、出球角度を増加させるかが業者と使用者の話題の一つである。

ゴルフクラブの重量を減少させるために、ある公知技術では、ゴルフクラブヘッドの背甲部分、及び、打撃面板部分に繊維強化プラスチック材質を採用することにより、金属材質や木材材質を代替している。しかし、繊維強化プラスチック材質の打撃面板は、スイング数回後、打撃面板が摩損しやすい、更に、繊維強化プラスチック材質の打撃面板は水に濡れると、打球時の摩擦力が低下し、スイング時、出球角度が打撃面の濡れにより制御しにくくなり、使用者は通常のスイングのレベルさえも表現できなくなる。

上述の問題を改善するため、本考案は、二層打撃面板を有するゴルフクラブヘッドを提供し、カーボンファイバ強化材質により内層の打撃面板を製作し、ゴルフクラブヘッドの打撃面板の重量を効果的に減少させ、ヘッド重心を調整し、ヘッドの吸振効果を増加し、打撃感を改善する。

本考案は、異なる比重の複合板を組み合わせてなるゴルフクラブヘッドを提供し、ヘッド重心を大幅に低下させ、出球角度と慣性モーメントを効果的に増大することを目的とする。

本考案は、ゴルフクラブヘッドを提供し、ヘッド背甲中のL字型構造を呈する冠部と背部が、ゴルフクラブヘッドの打撃変形量を増大し、出球角度を増加させ、使用者の打撃ミスを減少させることをもう一つの目的とする。

上述の目的を達成するため、本考案の実施例によるゴルフクラブヘッドは、主体部と、背甲と、からなる。主体部は、打撃面と内面を有する打撃面板と、打撃面板の一端と連接し、打撃面板から延伸する底板と、からなる。
背甲は、打撃面板の内面に設置され、底板方向に延伸して、打撃面板と二層構造を形成する強化部と、強化部方向で、底板から遠い方向に弧形で延伸する冠部と、一端が冠部と連接し、もう一端が底板の末端と連接する背部と、からなる。強化部と冠部の比重は１．２〜１．８の間で、主体部の比重は４．２〜８．５の間である。

本考案のゴルフクラブヘッドにより、ヘッドの打撃面板の重量を効果的に減少させ、ヘッド重心、及び、ヘッドの吸振効果を増加し、打撃感を改善することができる。

図１は本考案の実施例によるゴルフクラブヘッドの断面図である。図で示されるように、ゴルフクラブヘッドは、主体部１０と背甲２０、からなる。

主体部１０は、打撃面１２２と内面１２４を有する打撃面板１２と、前記打撃面板１２の一端と連接し、前記打撃面板１２から延伸する底板１４と、からなる。主体部１０はL字型構造である。

背甲２０は、前記打撃面板１２の内面１２４に設置され、底板１４方向に延伸し、打撃面板１２と二層構造を形成する強化部２２と、前記強化部２２方向で、前記底板１４から遠い方向に弧形で延伸する冠部２４と、一端が前記冠部２４とL字型を呈して連接され、もう一端が前記底板１４の末端と連接する背部２６と、からなる。強化部２２は均一の厚さでも、中間が厚く、両端が薄い設計でもよく、これに限定されない。背甲２０と主体部１０の接合は、吹気成型により背甲２０の強化部２２と打撃面板１２の内面を緊密に貼合する。

強化部２２と冠部２４の比重は１．２〜１．８の間で、好ましい実施例では、カーボンファイバー強化材料であるが、これに限定されない。主体部１０の比重は４．２〜８．５の間で、好ましい実施例では金属材料で、チタン合金、或いは、ステンレス合金であるが、これに限定されない。背甲２０の強化部２２と冠部２４の比重は主体部１０より軽いので、ゴルフクラブヘッドの重量が大幅に減少する。本実施例中、背甲２０中の強化部２２と冠部２４がカーボンファイバー強化材料である以外に、背部２６まで延伸応用でき、且つ、背部２６の厚さは強化部２２と冠部２４より小さく、ゴルフクラブヘッドの重量が更に減少する。

図２は本考案のもう一つの実施例によりゴルフクラブヘッドの断面図である。主体部３０と背甲４０間の接着強度を増加させるため、ゴルフクラブヘッドは、更に、凸ブロック３８を有し、打撃面板３２の一端から背甲４０の冠部４４方向に湾折延伸して、打撃面板３２と背甲４０間の接合面積を増加させ、両者間の接合強度を向上させる。図３で示されるように、背甲６０の冠部６４は打撃面板５２方向に延伸して凸ブロック５８を包覆し、主体部５０と背甲６０の接合が更に安定する。この他、打撃面板５２の内面５２４は更に複数の突出部５７を有し、突出部５７は、鋳造、吹きつけ、酸洗浄、或いは、その他の適当な加工方式により成型され、打撃面板５２と強化部６２間の接合面積を増加させ、凸ブロック５８の設計により、更に、主体部５０と背甲６０間の接合強度を増加させる。

上述を総合すると、打撃面板内面に増設した強化部により、二層打撃面を形成する設計により、金属材料の打撃面板の厚さ、打撃面板の重量を減少させ、コストを減少させる以外に、ヘッド重心を調整し、ゴルフクラブヘッドの吸振効果を増加し、打撃感を改善する。比重が小さいカーボンファイバー強化材料を背甲とするので、ヘッド重心を低下させ、慣性モーメントを効果的に増大させる。この他、背甲のL字型構造の冠部と背部はゴルフクラブヘッドの打撃変形量を増大させ、出球角度を増加させて、ゴルフクラブの品質を効果的に向上させる。

本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本考案明の保護範囲は、実用新案請求の範囲で指定した内容を基準とする。

本考案の実施例によるゴルフクラブヘッドの断面図である。 本考案のもう一つの実施例によるゴルフクラブヘッドの図である。 本考案の更にもう一つの実施例によるゴルフクラブヘッドの図である。

符号の説明

１０ 主体部
１２ 打撃面板
１２２ 打撃面
１２４ 内面
１４ 底板
２０ 背甲
２２ 強化部
２４ 冠部
２６ 背部
３０ 主体部
３２ 打撃面板
３８ 凸ブロック
４０ 背甲
４４ 冠部
５０ 主体部
５２ 打撃面板
５２４ 内面
５７ 突出部
５８ 凸ブロック
６０ 背甲
６２ 強化部
６４ 冠部

Claims (12)

1. ゴルフクラブヘッドであって、主体部と、背甲と、からなり、
   前記主体部は、
   打撃面と内面を有する打撃面板と、
   前記打撃面板の一端と連接し、前記打撃面板から延伸する底板と、からなり、
   前記背甲は、
   前記打撃面板の内面に設置され、前記底板方向に延伸して、前記打撃面板と二層構造を形成する強化部と、
   前記強化部方向で、前記底板から遠い方向に弧形で延伸する冠部と、
   一端が前記冠部と連接し、もう一端が前記底板の末端と連接する背部と、からなり、
   前記強化部と前記冠部の比重は１．２〜１．８の間で、前記主体部の比重は４．２〜８．５の間であることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
2. 更に、凸ブロックを有し、前記打撃面板の一端から前記背甲の前記冠部方向に湾接延伸して、前記打撃面と前記背甲の接合面積を増加することを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
3. 前記打撃面板の前記内面は、更に、複数の突出部を有して、前記打撃面板と前記強化部間の接合面積を増加することを特徴とする請求項２に記載のゴルフクラブヘッド。
4. 前記強化部は均一の厚さの設計であることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
5. 前記強化部は中間が厚く、両端が薄い設計であることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
6. 前記強化部と前記冠部の材質はカーボンファイバ強化材料であることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
7. 前記背部の比重は１．２〜１．８の間であることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
8. 前記背部の材質はカーボンファイバ強化材料であることを特徴とする請求項７に記載のゴルフクラブヘッド。
9. 前記背部の比重は４．２〜８．５の間であることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
10. 前記背部の材質は金属材質であることを特徴とする請求項９に記載のゴルフクラブヘッド。
11. 前記主体部はL字型構造であることを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。
12. 前記冠部と前記背部はL字型で連接することを特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブヘッド。

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