JP3136061U - 下水管の逆流防止用の逆止弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大雨時に汚水が下水管中を逆流して上流側低地帯のマンホールから道路上に噴き出したりする被害を防止するための下水管用の逆流防止逆止弁装置に関し、上流で道路上に逆流水が吹き出すほどマンホール内が異常増水した場合に、円滑かつ確実に、自動的に逆流防止として機能する逆止弁装置を実現する。
【解決手段】下水マンホール内において、下水管の下流端開口又は下流端に連結する弁管の開口の上部に設けた支軸に開閉蓋を軸支すると共に前記開閉蓋とは反対側に伸びた浮子レバーに浮子を取付けてあるため、通常は浮子の重みで開閉蓋が開いて弁口が完全に開口し、低水位の場合でも確実に全開するので、通常の水流を阻害することがない。マンホール中が増水すると、浮子が徐々に浮上して開閉蓋を閉じる方向に作用し、又は開閉蓋の自重で下降し、遂には全閉となる。
【選択図】図1
【解決手段】下水マンホール内において、下水管の下流端開口又は下流端に連結する弁管の開口の上部に設けた支軸に開閉蓋を軸支すると共に前記開閉蓋とは反対側に伸びた浮子レバーに浮子を取付けてあるため、通常は浮子の重みで開閉蓋が開いて弁口が完全に開口し、低水位の場合でも確実に全開するので、通常の水流を阻害することがない。マンホール中が増水すると、浮子が徐々に浮上して開閉蓋を閉じる方向に作用し、又は開閉蓋の自重で下降し、遂には全閉となる。
【選択図】図1
Description
本考案は、大雨時に汚水が下水管中を逆流して上流側低地帯のマンホールから道路上に噴き出したりする被害を防止するための下水管用の逆流防止逆止弁装置に関する。
実開昭60−53887号や実開昭60−130896号、実開昭61−050186号などに記載のように、下水等の排水溝の逆流防止弁が知られている。また、浮体の浮力で逆流防止弁を自動的に開閉する逆流防止装置が特開平10−018405号で提案されている。その構造は、短筒状の本体の一端側が上端より下端にかけてマス本体の側壁に向かって傾斜して開口され、この開口の上端に、下端に浮体が設けられた蓋体が開口側に向かって回動可能に垂設され、浮体がマス本体内の水位の増減により浮力を受け、この浮力により蓋体が回動されて上記開口が閉鎖、或いは開放される構造になっている。
実開昭60−53887号
実開昭60−130896号
実開昭61−050186号
特開平10−018405号
しかしながら、特許文献4に記載のように、蓋体の下端に浮体を有する構造では、水位が最低の場合でも、蓋体が流出管の出口と対向するため、流出管からの流出が円滑に行われず、特に大雨時に大量の流水が流出するような場合には、円滑な流出を阻害し、しかも流出力によって蓋体が破壊される恐れがある。蓋体の下端に浮体が有るため、浮体が揺動可能な空間を確保する必要があり、既設のマンホールなどでは、浮体の揺動領域を新たに掘削し増設する工事が必要となる。その結果、コスト高となる。
本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、水位が低い場合も下水管の上流から下流への水流が円滑で、上流で道路上に逆流水が吹き出すほどマンホール内が異常増水した場合のみ、円滑かつ確実に、自動的に逆流防止として機能する逆止弁装置を実現することにある。
本考案の技術的課題は、このような問題に着目し、水位が低い場合も下水管の上流から下流への水流が円滑で、上流で道路上に逆流水が吹き出すほどマンホール内が異常増水した場合のみ、円滑かつ確実に、自動的に逆流防止として機能する逆止弁装置を実現することにある。
本考案の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、下水マンホール内において、下水管の下流端開口又は下流端に連結する弁管の開口の上部に設けた水平の支軸に開閉蓋を軸支すると共に前記開閉蓋とは反対側に伸びた浮子レバーに浮子(フロート)を取付けてあることを特徴とする下水管の逆流防止用の逆止弁装置である。このように、下水マンホール内において、下水管の下流端開口又は下流端に連結する弁管の開口の上部に設けた支軸に開閉蓋を軸支すると共に前記開閉蓋とは反対側に伸びた浮子レバーに浮子を取付けてあるため、通常は浮子の重みで開閉蓋が開いて弁口が完全に開口し、低水位の場合でも確実に全開するので、通常の水流を阻害することがない。マンホール中が増水すると、浮子が徐々に浮上して開閉蓋を閉じる方向に作用し、又は開閉蓋の自重で下降し、遂には全閉となる。
請求項2は、前記の開閉蓋の背面に設けた蓋レバーと前記の浮子レバーとが一体的に連動する構造又は開蓋方向に折り曲げ可能なレバー構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置である。このように、前記の開閉蓋の背面に設けた蓋レバーと前記の浮子レバーとが一体的に連動する構造となっているため、水位による浮子の上下動に連動して開閉蓋が確実に開閉動作する。また、開蓋方向に折り曲げ可能なレバー構造となっている場合は、保守や点検の際に開閉蓋を上方に開けて、下水管や弁管の内部を容易に目視することが可能となる。
請求項3は、前記下水管又は弁管の開口端が、上向き斜めに開口している形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置である。このように、前記下水管又は弁管の開口端が上向き斜めに開口している形状であるため、浮子の浮力や開閉蓋の自重による閉弁が確実となり、逆流防止の信頼性が高まる。
請求項4は、前記の弁管は、下水管に連結するための連結フランジを有しており、弁管を固定するための半円状の押さえ手段を有していることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置である。このように、前記の弁管は、下水管に連結するための連結フランジを有しているので、下水マンホール中で下水管の本管に容易に連結し、増設できる。また、弁管を固定するための半円状の押さえ手段を有しているので、マンホール中でコンクリート基礎部に容易に押さえつけて固定でき、安定性が向上する。
請求項5は、前記弁管の上部に立設した左右2個のブラケットに、互い平行な2本の浮子レバーと2本の蓋レハーの左右側をそれぞれ重ねて前記の水平支軸を挿通してあり、前記の2本の蓋レハーの上端間に渡した上ブリッジ部の下側に配設した下ブリッジ部を前記浮子レバーの支軸側端の間に渡した構造になっていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置である。このように、前記弁管の上部に立設した左右2個のブラケットに、互い平行な2本の浮子レバーと2本の蓋レハーの左右側をそれぞれ重ねて前記の水平支軸を挿通した構造において、前記2本の蓋レハーの上端間に渡した上ブリッジ部の下側に配設した下ブリッジ部を前記浮子レバーの支軸側端の間に渡した構造になっているので、上下のブリッジ部同士をボルトなどで連結固定すれば、浮子レバーと蓋レバーとが、一体のレバーと同様に、一体的にシーソー揺動して、浮子の浮力で開閉蓋を開閉できる。
連結しないで開放すれば、水位が上昇して、浮子レバー先端が支軸を中心に回動下降すると、蓋レバー上端の上ブリッジ部が開放されて自由になるため、開閉蓋はその自重で下降し閉弁する。したがって、浮子の浮力に頼らずに閉弁できる。しかも、開閉蓋を上側に折って立てることによって、弁管内部を目視して保守点検できる。なお、水位低下による浮子の下降時には、浮子レバー先端で蓋レバー先端の上ブリッジ部を押し上げることで、開閉蓋を開く。
請求項6は、前記支軸と浮子との間において、前記2本の蓋レバーの先端間に下面ブリッジ部を渡して、浮子レバーで押し下げ可能とし、この下面ブリッジ部と浮子との間において、左右2個のブラケット間にストッパーを渡して、浮子レバーの下限位置を設定してあることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの項に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置である。このように、前記支軸と浮子との間において、前記2本の蓋レバー先端の下面間に下面ブリッジ部を渡して、浮子レバーで押し下げ可能としてあるので、浮子の下降時に下面ブリッジ部を押し下げることで、開閉蓋を押し上げる力が作用するため、請求項5のように、蓋レバー上端の上ブリッジ部を押し上げる力と相まって、効率的に開閉蓋を押し上げて開くことができる。また、下面ブリッジ部と浮子との間において、左右2個のブラケット間にストッパーを渡して、浮子レバーを受けるため、浮子レバーの下限位置が水平に設定され、必要以上に開閉蓋を開けることはない。
請求項1のように、下水マンホール内において、下水管の下流端開口又は下流端に連結する弁管の開口の上部に設けた支軸に開閉蓋を軸支すると共に前記開閉蓋とは反対側に伸びた浮子レバーに浮子を取付けてあるため、通常は浮子の重みで開閉蓋が開いて弁口が完全に開口し、低水位の場合でも確実に全開するので、通常の水流を阻害することがない。マンホール中が増水すると、浮子が徐々に浮上して開閉蓋を閉じる方向に作用し、又は開閉蓋の自重で下降し、遂には全閉となる。
請求項2のように、前記の開閉蓋の背面に設けた蓋レバーと前記の浮子レバーとが一体的に連動する構造となっているため、水位による浮子の上下動に連動して開閉蓋が確実に開閉動作する。また、開蓋方向に折り曲げ可能なレバー構造となっている場合は、保守や点検の際に開閉蓋を上方に開けて、下水管や弁管の内部を容易に目視することが可能となる。
請求項3のように、前記下水管又は弁管の開口端が上向き斜めに開口している形状であるため、浮子の浮力や開閉蓋の自重による閉弁が確実となり、逆流防止の信頼性が高まる。
請求項4のように、前記の弁管は、下水管に連結するための連結フランジを有しているので、下水マンホール中で下水管の本管に容易に連結し、増設できる。また、弁管を固定するための半円状の押さえ手段を有しているので、マンホール中でコンクリート基礎部に容易に押さえつけて固定でき、安定性が向上する。
請求項5のように、前記弁管の上部に立設した左右2個のブラケットに、互い平行な2本の浮子レバーと2本の蓋レハーの左右側をそれぞれ重ねて前記の水平支軸を挿通した構造において、前記2本の蓋レハーの上端間に渡した上ブリッジ部の下側に配設した下ブリッジ部を前記浮子レバーの支軸側端の間に渡した構造になっているので、上下のブリッジ部同士をボルトなどで連結固定すれば、浮子レバーと蓋レバーとが、一体のレバーと同様に、一体的にシーソー揺動して、浮子の浮力で開閉蓋を開閉できる。
連結しないで開放すれば、水位が上昇して、浮子レバー先端が支軸を中心に回動下降すると、蓋レバー上端の上ブリッジ部が開放されて自由になるため、開閉蓋はその自重で下降し閉弁する。したがって、浮子の浮力に頼らずに閉弁できる。しかも、開閉蓋を上側に折って立てることによって、弁管内部を目視して保守点検できる。水位低下による浮子の下降時には、浮子レバー先端で蓋レバー先端の上ブリッジ部を押し上げることで、開閉蓋を開く。
請求項6のように、前記支軸と浮子との間において、前記2本の蓋レバー先端の下面間に下面ブリッジ部を渡して、浮子レバーで押し下げ可能としてあるので、浮子の下降時に下面ブリッジ部を押し下げることで、開閉蓋を押し上げる力が作用するため、請求項5のように、蓋レバー上端の上ブリッジ部を押し上げる力と相まって、効率的に開閉蓋を押し上げて開くことができる。また、下面ブリッジ部と浮子との間において、左右2個のブラケット間にストッパーを渡して、浮子レバーを受けるため、浮子レバーの下限位置が水平に設定され、必要以上に開閉蓋を開けることはない。
次に本考案による下水管の逆流防止用の逆止弁装置が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本考案による逆止弁装置の斜視図で、水平の弁管1の開口の上部に設けた水平の支軸2に開閉蓋3を蓋レバーを介して軸支してある。この開閉蓋3の背部に固定された蓋レバー4が上下方向に延びていて、その支軸2とは反対側に伸びた浮子レバー5に浮子Fを取付けてある。蓋レバー4と浮子レバー5とは、一体構造又は連結構造でもよいし、折り曲げ可能な構造でもよい。
すなわち、図2のように、2本の蓋レバー4・4の先端間に渡した上ブリッジ部13の下側に下ブリッジ部14を配設してあり、この下ブリッジ部14は2本の浮子レバー5・5の支軸2側端5a・5a間に渡した構造になっている。そして、上下のブリッジ部13、14にボルトbを挿入して連結固定すると、浮子レバー5と蓋レバー4が一体的にシーソー揺動し、ボルトbによる連結を解除すると、蓋レバー4を上側に折り曲げて、開閉蓋3を立てることができる。
すなわち、図2のように、2本の蓋レバー4・4の先端間に渡した上ブリッジ部13の下側に下ブリッジ部14を配設してあり、この下ブリッジ部14は2本の浮子レバー5・5の支軸2側端5a・5a間に渡した構造になっている。そして、上下のブリッジ部13、14にボルトbを挿入して連結固定すると、浮子レバー5と蓋レバー4が一体的にシーソー揺動し、ボルトbによる連結を解除すると、蓋レバー4を上側に折り曲げて、開閉蓋3を立てることができる。
このように、蓋レバー4と浮子レバー5は、支軸2を中心にしてシーソー揺動できるが、上下のブリッジ部13と14をボルトbで連結した場合、開閉蓋3による回転モーメントより、浮子Fによる回転モーメントが大きいため、図2のように、浮子Fの重力によって浮子F側が下降し、反対側の開閉蓋3側が上昇する。その結果、開閉蓋3は、弁管1の開口1aを開いた状態となる。付近の水面が上昇して浮子Fが浮き上がると、その浮力で開閉蓋3が押し下げられて、弁管開口1aを閉じる。6は弁管1の連結フランジ、7は押さえ帯板である。
図1、図2の逆止弁装置を左側面図で示すと図3のとおりである。浮子Fの浮子レバー5への取付け構造や浮子Fの向きが図1、図2と多少異なるが、特に限定はされない。また、弁管1の上部に左右2個のブラケットB1、B2を固設して、弁管1から浮いた位置に支軸2を配置してある。
図4以下は、図3の逆止弁装置の設置状態で、図4は下水マンホール内を示す平面図、図5はそのA−A断面図、図6はB−B断面図である。図5に示すように、マンホールの左側の側壁81を水平に貫通する下水流入管9を設置してあり、マンホールの右側の側壁82を水平に貫通する下水流出管10を設置してある。マンホール内部において、下水の流入管9の端部に設けた連結フランジに、本考案の逆止弁装置の連結フランジ6をボルトナットで連結し、押さえ帯板7で固定してある。
図4のように、マンホール内における前記の下水の流入管9と流出管10との間は、コンクリート製の半円状の溝uで連続しており、図6のように、溝uの両側は下り坂の傾斜11、12になっている。通常は、流入管9から流出管10に向けて下水が溝u中を流れているが、その水面は浮子Fより低いので、浮子Fの重みで支軸2を支点にして開閉蓋3を上昇させ、弁管開口1aを開いている。
ところが、大雨などの際に道路上からマンホール中に大量の雨水が流れ込んでマンホール内が異常に増水すると、その水面の上昇に伴って、浮子Fが徐々に上昇して、反対側の開閉蓋3を押し下げる。又は、蓋レバー4と浮子レバー5とが分離構造の場合は、開閉蓋3の自重で下降して、弁管開口1aを閉じる。このように、路上からマンホール内に流れ込む流水で増水し逆流し始めると、下水管の上流側のマンホールから溢れ出す前に、浮子Fの浮力で開閉蓋3を閉じる方向の力が作用し、しかも流入管9からの流入も止まるので、円滑に開閉蓋3を閉じることができる。こうして、弁管開口1aが閉じられるので、マンホール中が異常増水しても、上流方向への逆流を阻止できる。
いま、マンホール内の水が流出管10から流出して、マンホール中の水位が正常に戻ると、浮子Fも、図1の上昇状態から図2、図5のように下降して、反対側の開閉蓋3を押し上げるので、弁管開口1aが開かれて、上流側からの流入水が流出管10側に通過可能となる。以上のような開閉動作のために、開閉蓋3の蓋レバー4と浮子レバー5は一体構造又はボルトbで連結された構造になっている。ところが、このボルトbによる連結を解除すると、図7に鎖線で示すように、蓋レバー4を折り曲げて、開閉蓋3を持ち上げ、弁管開口1a中を覗き込むことができる。
このように、蓋レバー4と浮子レバー5との連結を解除した状態では、増水によって浮子Fが上昇すると、浮子レバー先端5a・5aは、支軸2を中心に下向きに回動して下降するので、開閉蓋3の蓋レバー4・4は浮子レバー先端5a・5aから開放される。その結果、開閉蓋3は、その重みで蓋レバー4上端の支軸2を中心に下降すると共に、前記のようにマンホール中に流れる込んだ逆流水の水圧も作用して、開閉蓋3が閉じる方向に作用する。逆に、マンホール中の水位が下降して浮子Fが下降すると、浮子レバー先端5a・5aによって上ブリッジ部13を押し上げると共に、蓋レバー4・4先端の下面間に渡した下面ブリッジ部15を押し下げる。その結果、上ブリッジ部13と下面ブリッジ部15間の支軸2を支点にして開閉蓋3が押し上げられ、弁管開口1aが開く。
前記の下面ブリッジ部15と浮子F間には、左右2個のブラケットB1、B2間にストッパーSを渡して、浮子Fの下降時に浮子レバー5・5を受ける構造にしてあるので、浮子レバー5・5の下限位置が水平に設定される。その結果、開閉蓋3も水平状態に維持される。図1、図2のように、2本の浮子レバー5・5の浮子F側の先端間にストッパー16で挟んで連結し、このスペーサ16の上側に浮子Fを取付けてあるので、浮子Fの浮力が左右2本の浮子レバー先端5a・5aおよび蓋レバー4・4の先端に均等に作用する。
いま、マンホール中に作業者が入り、開閉蓋3を持ち上げて弁管開口1a中を覗き込んで点検したいような場合に、ボルトbを緩めて上下のブリッジ部13、14間の連結を解除してから、開閉蓋3を手で持ち上げると、上ブリッジ部13は、浮子レバー先端5a・5aに妨げられることなしに、支軸2を中心にして自由に回動上昇できるので、鎖線のように開閉蓋3を上向きに立てることによって蓋レバー4・4を折り曲げ、弁管開口1aの中を覗き込むことができる。
この弁管開口1aの開口縁1bは、図示のように、上向き斜めに開口している。このように、弁管開口縁1bを斜めにカットして楕円状にしてあるため、開閉蓋3が鉛直位置まで完全に下降しなくても、迅速に閉弁可能となる。しかも、開閉蓋3自体の重みが作用して確実に閉弁できる。開閉蓋3の内面には、このような楕円状の弁管開口縁1bと対応して楕円状のゴムパッキンPを接着固定してあるので、水漏れを防止して、確実に閉弁できる。
図5のように、下水流入管9に本考案の弁管1を連結してもよいが、下水流入管9自体をマンホール内に延長して弁管開口1aを形成し、支軸2を支点にして開閉する開閉蓋3と浮子Fを設ける構造も可能である。なお、錆防止の観点から、鉄材の使用は避け、合成樹脂製やステンレス製の材料を採用することが望ましい。各部のサイズは特に限定しないが、弁管1の外径は20cm、25cm、30cm、35cmの4種類程度を予定している。
以上のように、本考案によると、下水管の下流端開口や下流端に連結する弁管の開口の上部に設けた支軸に蓋レバーを軸支すると共に前記開閉蓋とは反対側に伸びた浮子レバーに浮子を取付けてあるため、上流で道路上に溢れ出すほどマンホール内が異常増水する前に、浮子の上昇によって開閉蓋が弁管や下流端開口を閉じるので、円滑かつ自動的に逆流防止される。
1 弁管
B1、B2 ブラケット
2 支軸
3 開閉蓋
4 蓋レバー
5 浮子レバー
F 浮子
6 連結フランジ
7 押さえ帯板
9 下水流入管
10 下水流出管
13 上ブリッジ部
14 下ブリッジ部
15 下面ブリッジ部
16 スペーサ
S ストッパー
B1、B2 ブラケット
2 支軸
3 開閉蓋
4 蓋レバー
5 浮子レバー
F 浮子
6 連結フランジ
7 押さえ帯板
9 下水流入管
10 下水流出管
13 上ブリッジ部
14 下ブリッジ部
15 下面ブリッジ部
16 スペーサ
S ストッパー
Claims (6)
- 下水マンホール内において、下水管の下流端開口又は下流端に連結する弁管の開口の上部に設けた水平の支軸に開閉蓋を軸支すると共に前記開閉蓋とは反対側に伸びた浮子レバーに浮子を取付けてあることを特徴とする下水管の逆流防止用の逆止弁装置。
- 前記の開閉蓋の背面に設けた蓋レバーと前記の浮子レバーとが一体的に連動する構造又は開蓋方向に折り曲げ可能なレバー構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置。
- 前記下水管又は弁管の開口端が、上向き斜めに開口している形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置。
- 前記の弁管は、下水管に連結するための連結フランジを有しており、弁管を固定するための半円状の押さえ手段を有していることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置。
- 前記弁管の上部に立設した左右2個のブラケットに、互い平行な2本の浮子レバーと2本の蓋レハーの左右側をそれぞれ重ねて前記の水平支軸を挿通してあり、 前記2本の浮子レバーの先端間を連結するスペーサに前記の浮子を取付けてあり、
前記の2本の蓋レハーの上端間に渡した上ブリッジ部の下側に配設した下ブリッジ部を前記浮子レバーの支軸側端の間に渡した構造になっていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置。 - 前記支軸と浮子との間において、前記2本の蓋レバーの先端間に下面ブリッジ部を渡して、浮子レバーで押し下げ可能とし、この下面ブリッジ部と浮子との間において、左右2個のブラケット間にストッパーを渡して、浮子レバーの下限位置を設定してあることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの項に記載の下水管の逆流防止用の逆止弁装置。
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---|---|---|---|---|
CN107675790A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-02-09 | 周利干 | 一种截污防洪阀 |
JP2019112790A (ja) * | 2017-12-21 | 2019-07-11 | 大成建設株式会社 | 流入遮断装置 |
CN114370098A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-04-19 | 湖北工业大学 | 一种智慧城市污水分流治理管道 |
-
2007
- 2007-07-20 JP JP2007005592U patent/JP3136061U/ja not_active Expired - Lifetime
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CN114370098A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-04-19 | 湖北工业大学 | 一种智慧城市污水分流治理管道 |
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