JP3135884B2 - 回路基板検査装置のテストヘッド - Google Patents

回路基板検査装置のテストヘッド

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JP3135884B2
JP3135884B2 JP10079630A JP7963098A JP3135884B2 JP 3135884 B2 JP3135884 B2 JP 3135884B2 JP 10079630 A JP10079630 A JP 10079630A JP 7963098 A JP7963098 A JP 7963098A JP 3135884 B2 JP3135884 B2 JP 3135884B2
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田 勝 利 斉
木 岳 史 軣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルやIC
等の回路基板を検査するための回路基板検査装置のテス
トヘッドに係り、とりわけ、コイルばねによって検査対
象物側へ付勢される接触ピンを備えた回路基板検査装置
のテストヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コイルばねによって検査対象物側
へ付勢される接触ピンを備えた回路基板検査装置のテス
トヘッドとしては、図10又は図11に示すような接触
ピン部分の構造を有するものが知られている(特開平6
−201725号公報、実開平6−56779号公報
等)。
【0003】図10に示す回路基板検査装置のテストヘ
ッドは、接触ピン部分において、上下一対の導電性接触
ピン91, 92と、導電性コイルばね93と、これらを
保持する絶縁性本体94とを備えている。この本体94
は、中間絶縁体97と、この中間絶縁体97の上下に分
離可能に積層締結された上側絶縁体98及び下側絶縁体
99とから構成されている。このうち、中間絶縁体97
には支持孔97aが形成され、上側及び下側絶縁体9
8, 99には、それぞれ支持孔97aより若干縮径され
た開口部98a, 99aが形成されている。
【0004】また、各接触ピン91, 92は、それぞれ
開口部98a, 99aを貫通する針状体91a, 92a
と、針状体91a, 92aより拡径された胴体部91
b, 92bと、胴体部91b, 92bから内側に突出す
るばね受け部91c, 92cとを有している。この場
合、各接触ピン91, 92の胴体部91b, 92bは、
支持孔97a内に軸線方向に摺動自在に支持されると共
に、上側及び下側絶縁体98, 99によって抜け止めさ
れている。
【0005】また、支持孔97a内において、両接触ピ
ン91, 92同士の間に、両者91, 92を軸線方向外
側へ付勢するコイルばね93が介設されている。両接触
ピン91, 92はまた、コイルばね93によって電気的
に接続されている。
【0006】そして、この回路基板検査装置のテストヘ
ッドは、両接触ピン91, 92を、所定の検査手段との
電気的接続部(フレキシブルプリント基板等)、及び被
検査物に対して、それぞれ弾発的に接触させた状態で、
回路検査を行うように構成されている。
【0007】また、図11に示す回路基板検査装置のテ
ストヘッドは、接触ピン部分において、図10に示す上
側接触ピン91に代えて、コイルばね93の上部から上
側絶縁体98の開口部98aを貫通して延びるピン状延
長部95を設けたものであり、その他の構成は図10に
示すものと同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
回路基板検査装置のテストヘッドには、以下のような問
題点がある。すなわち、接触ピン91, 92に曲がりや
磨耗等の、またコイルばね93にへたり等の不具合が発
生し、いずれかを単独で点検・交換する必要が生じた場
合、その点検・交換作業がかなり煩雑なものとる。
【0009】例えば、図10に示すものでは、下側接触
ピン92を点検・交換しようとする場合、本体94の中
間絶縁体97から下側絶縁体99を取り外し、支持孔9
7aから下側接触ピン92を抜き出すが、その際、コイ
ルばね93及び上側接触ピン91も一緒に抜け落ちてし
まう。また、コイルばね93を点検・交換しようとする
場合も、少なくとも接触ピン91, 92の一方を一緒に
抜き出す必要がある。
【0010】また、図11に示すものでは、同様のやり
方で接触ピン92を点検・交換しようとする場合、コイ
ルばね93が一緒に抜け落ちてしまう。一方、中間絶縁
体97から上側絶縁体98を取り外してコイルばね93
を点検・交換する場合は、コイルばね93のみ抜き出す
ことは可能である(両者92, 93が互いに係止又は固
着されている場合を除く)。しかし、図11に示す構造
を上下逆向きに用いる場合もあり、その場合は、コイル
ばね93と一緒に接触ピン92も抜け落ちてしまう。
【0011】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、接触ピンとコイルばねのいずれか一方を
内部に保持したままで、他方を容易に点検・交換するこ
とのできるような回路基板検査装置のテストヘッドを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、先端部を
被検査物に接触させるための導電性の接触ピンと、この
接触ピンの基端部に対してその一端が接触し、前記接触
ピンを軸線方向に前記被検査物側へ付勢する導電性のコ
イルばねと、このコイルばねを所定の検査手段に対して
電気的に接続するための接続手段と、順次分離可能に積
層締結されたピンブロック、ばねブロック及び背面ブロ
ックを有し、前記被検査物に対して前記接触ピンの軸線
方向に相対的に離接可能となった絶縁性のブロック部と
を備え、前記ブロック部のピンブロックは、前記接触ピ
ンを軸線方向に摺動自在かつ前記ばねブロックに対応す
る側からのみ挿脱可能に保持するピン保持孔を有し、前
記ブロック部のばねブロックは、前記コイルばねを前記
背面ブロックに対応する側からのみ挿脱可能に収納する
ばね収納孔を有することを特徴とする回路基板検査装置
のテストヘッドである。
【0013】この第1の手段によれば、ブロック部から
ピンブロックのみを分離することで、ブロック部内にコ
イルばねを保持したまま、ピンブロックのばねブロック
に対応する側において、ピン保持孔から接触ピンを挿脱
することができる。また、ブロック部から背面ブロック
を分離することで、ばねブロックの背面ブロックに対応
する側において、ばね収納孔からコイルばねを挿脱する
ことができる。
【0014】第2の手段は、第1の手段において、前記
接触ピンは、大径部と、この大径部から基端側へ延び前
記大径部よりも径の小さい基端側小径部とを有し、前記
ばねブロックにおいて、前記ばね収納孔の前記ピンブロ
ックに対応する側にピン貫入孔が形成され、このピン貫
入孔は、前記接触ピンの基端側小径部を通し前記接触ピ
ンの大径部及び前記コイルばねを通さない大きさの内径
を有するものである。
【0015】この第2の手段によれば、第1の手段にお
いて、ブロック部から背面ブロックを分離しても、ばね
ブロックのばね収納孔を通して接触ピンが抜け出ること
はないので、ブロック部から背面ブロックのみを分離す
ることで、ブロック部内に接触ピンを完全に保持したま
ま、ばねブロックの背面ブロックに対応する側におい
て、ばね収納孔からコイルばねを挿脱することができ
る。
【0016】第3の手段は、第1又は第2の手段におい
て、前記接続手段を、前記ばねブロックと前記背面ブロ
ックとの間に挟持される回路基板としたものである。
【0017】この第3の手段によれば、第1又は第2の
手段において、ばねブロックから背面ブロックを分離す
ることで、容易に接続手段としての回路基板を取り外し
て点検・交換することができる。
【0018】第4の手段は、第1又は第2の手段におい
て、前記接続手段を、各コイルばねに対応して前記背面
ブロックを貫通すると共に、前記背面ブロックの前記ば
ねブロックに対応する側からのみ挿脱可能となった受け
ピンワイヤとしたものである。
【0019】この第4の手段によれば、第1又は第2の
手段において、ばねブロックから背面ブロックを分離し
て、受けピンワイヤを背面ブロックのばねブロックに対
応する側から挿脱することにより、接続手段としての受
けピンワイヤを容易に点検・交換するとができる。ま
た、各受けピンワイヤを個別に挿脱することができるの
で、特定の接触ピン及びコイルばねに対応する接続手段
毎に、必要に応じた点検・交換を行うことができる。
【0020】第5の手段は、第4の手段において、前記
受けピンワイヤは、前記コイルばねの他端に接触する円
盤状受け部と、この受け部に繋がるワイヤ部とを有する
と共に、このワイヤ部は、前記受け部の外径より小さい
外径を有し、前記背面ブロックは、前記受けピンワイヤ
の受け部とワイヤ部とにそれぞれ対応する、ばねブロッ
ク側凹部とワイヤ貫通孔とを有するものである。
【0021】第6の手段は、第1乃至第5の手段のいず
れかにおいて、前記接触ピンを中実構造としたものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図9は本発明によ
る回路基板検査装置のテストヘッドの実施の形態を示す
図である。
【0023】[第1の実施形態]まず、図1乃至図6に
より本発明の第1の実施形態について説明する。図1に
おいて、回路基板検査装置のテストヘッドHは、先端部
を被検査物Aに接触させるための複数の導電性接触ピン
1(図2参照)と、これらの接触ピン1を保持するピン
ブロック5を含むブロック部4とを備えている。このブ
ロック部4は、その上部に取付けられた押さえブロック
Bと共に、被検査物Aに対して接触ピン1の軸線方向に
相対的に離接可能となっている。
【0024】図2には、このようなテストヘッドHが適
用される回路基板検査装置の一例が示されている。図2
において、検査装置は、支持台80と、この支持台80
上に立設された複数の案内支柱82と、これらの案内支
柱82に対して上下方向に移動可能に取り付けられた移
動台84とを備えている。そして、支持台80上に上記
被検査物Aが載置され、移動台84の下面側に上記テス
トヘッドHが取り付けられている。また、テストヘッド
Hには、配線86を介して所定の検査手段Tが接続され
ている。
【0025】そして、この回路基板検査装置は、支持台
80に向かって移動台84を下降させ、被検査物Aに対
して各接触ピン1を弾発的に接触させることにより、検
査手段Tによる被検査物Aの回路検査を行うようになっ
ている。この場合、各接触ピン1は、接触時に所定のス
トロークでテストヘッドH内に引っ込むように構成され
ているが、このストロークが過大になった場合の接触ピ
ン1のダメージを防止するための補助ばねが、図1に符
号40で示されている。
【0026】次に、図3には、テストヘッドHが適用さ
れる回路基板検査装置の他の例が示されている。図3に
示す装置は、図2に示す装置の場合と反対に、支持台8
0上に上向きにテストヘッドHを取り付け、移動台84
の下面側に被検査物Aを吸着等によって保持するように
したものであり、その他の構成は図2に示す回路基板検
査装置と略同様である。なお、符号88で示すのは、検
査対象物の状態(例えば、液晶パネルの表示状態)を目
視点検するための点検窓である。
【0027】この場合も、支持台80に向かって移動台
84を下降させ、被検査物Aに対して各接触ピン1を弾
発的に接触させることにより、図2に示すものと同様に
被検査物Aの回路検査を行うことができる。ただし、図
1、図4乃至図9においては、上下方向の向きを図2に
示す装置に対応させて示している。
【0028】次に、本実施形態のテストヘッドHの構造
について詳細に説明する。まず、図1に示すように、上
記ブロック部4は、複数の小ねじSによって順次分離可
能に積層締結されたピンブロック5、ばねブロック6及
び背面ブロック7を有している。これらの各ブロック
5, 6, 7は、それぞれ絶縁性材料でつくられている。
また、符号Pで示すのは、フロック部4における各ブロ
ック5, 6, 7の位置決めをするためのピンである。
【0029】次に、図4に示すように、テストヘッド
は、上記接触ピン1の基端部18に対してその一端20
が接触し、接触ピン1を軸線方向に被検査物側(ここで
は下方)へ付勢する導電性コイルばね2と、このコイル
ばね2を上記検査手段Tに対して電気的に接続するため
の接続手段してのフレキシブルプリント基板(回路基
板)3Aとを更に備えている。
【0030】ここで、上記コイルばね2は、上記ばねブ
ロック6に形成されたばね収納孔60内に収納されてい
る。また、上記フレキシブルプリント基板3Aは、ばね
ブロック6と背面ブロック7との間に挟持されている
(図1参照)。
【0031】次に、図5に示すように、接触ピン1は、
全体として中実構造をなすと共に、大径部10と、この
大径部10の両端から延長する先端側小径部12及び基
端側小径部14とを有している。そして、各小径部1
2, 14の延長端部に、それぞれ略円錐形状をなす先端
部16と基端部18とが形成されている。ここで、各接
触ピン1の大きさは、例えば全長3. 6mm、大径部10
の直径80μm、両小径部12, 14の直径50μm程
度である。
【0032】次に、図4に示すように、上記ピンブロッ
ク5は、接触ピン1に対応する部分において、コの字形
をなすと共に、接触ピン1を軸線方向に摺動自在に保持
するピン保持孔50, 52, 54を有している。このう
ち、ピン保持孔50, 52は、接触ピン1の大径部10
に対応する内径を有し、ピン保持孔54は接触ピン1の
先端側小径部12に対応する内径を有している。
【0033】このことにより、これらのピン保持孔5
0, 52, 54は、接触ピン1をばねブロック6に対応
する側からのみ挿脱可能に保持すると共に、図5に示す
接触ピン1の先端側小径部12と大径部10との間の段
部10aが、図4に示すピン保持孔50, 54間の段部
56に当接することで、接触ピン1のピンブロック5か
らの抜け出しを防止するようになっている。
【0034】次に、図6に示すように、上記ばねブロッ
ク6のばね収納孔60は、コイルばね2に対応した内径
を以て背面ブロック7に対応する側に開口し、コイルば
ね2を背面ブロック7に対応する側からのみ挿脱可能に
収納している。また、ばね収納孔60のピンブロック5
に対応する側に、接触ピン1の基端側小径部14を通し
接触ピン1の大径部10及びコイルばね2を通さない大
きさの内径を有したピン貫入孔62が形成されている。
【0035】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用効果について説明する。本実施形態によれば、ブ
ロック部4からピンブロック5のみを分離することで、
ブロック部4内にコイルばね2を保持したまま、ピンブ
ロック5のばねブロック6に対応する側において、ピン
保持孔50, 52, 54から接触ピン1を挿脱すること
ができる。
【0036】また、ブロック部4から背面ブロック7を
分離しても、ばねブロック6のばね収納孔60を通して
接触ピン1が抜け出ることはないので、ブロック部4か
ら背面ブロック7のみを分離することで、ブロック部4
内に接触ピン1を保持したまま、ばねブロック6の背面
ブロック7に対応する側において、ばね収納孔60から
コイルばね2を挿脱することができる。
【0037】このため、接触ピン1とコイルばね2のい
ずれか一方をブロック部4の内部に保持したままで、他
方を容易に点検・交換することができる。
【0038】更に、ばねブロック6から背面ブロック7
を分離することで、少なくとも接触ピン1をブロック部
4の内部に保持したままで、容易に接続手段としてのフ
レキシブルプリント回路3Aを取り外して点検・交換す
ることができる。
【0039】[第2の実施形態]次に、図7乃至図9に
より本発明の第2の実施形態について説明する。本実施
形態は、図7に示すように、上述したような接続手段と
して、上記フレキシブルプリント基板(回路基板)3A
に代えて、各コイルばね2に対応した複数の受けピンワ
イヤ3Bを用いると共に、上記背面ブロック7に代え
て、これらの受けピンワイヤ3Bに対応した背面ブロッ
ク7′を備えた点で上記第1の実施形態と異なり、その
他の構成は図1乃至図6に示す上記第1の実施形態と同
様である。
【0040】具体的には、上記受けピンワイヤ3Bは、
図7乃至図9に示すように、各コイルばね2に対応して
上記背面ブロック7′を貫通すると共に、背面ブロック
7′のばねブロック6に対応する側からのみ挿脱可能
(図9参照)となっている。
【0041】より具体的には、各受けピンワイヤ3B
は、図8及び図9に示すように、対応するコイルばね2
の他端22に接触する円盤状受け部30と、この受け部
30に繋がるワイヤ部32とを有すると共に、このワイ
ヤ部32は、受け部30の外径より小さい外径を有して
いる。
【0042】また、背面ブロック7′は、各受けピンワ
イヤ3Bの受け部30とワイヤ部32とにそれぞれ対応
する、ばねブロック側凹部70とワイヤ貫通孔72(図
7参照)とを有している。
【0043】なお、図9は、ばねブロック6から背面ブ
ロック7′を分離することにより、ばねブロック6の背
面ブロック7′に対応する側からコイルばね2が、背面
ブロック7′のばねブロック6に対応する側から受けピ
ンワイヤ3Bが、それぞれ挿脱可能となる状態を示して
いる。
【0044】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用効果について説明する。本実施形態によれば、上
記第1の実施形態と同様、ブロック部4からピンブロッ
ク5のみを分離することで、ブロック部4内にコイルば
ね2を保持したまま、ピンブロック5のばねブロック6
に対応する側において、ピン保持孔50, 52, 54か
ら接触ピン1を挿脱することができる。
【0045】また、ブロック部4から背面ブロック7′
を分離しても、ばねブロック6のばね収納孔60を通し
て接触ピン1が抜け出ることはないので、ブロック部4
から背面ブロック7′のみを分離することで、ブロック
部4内に接触ピン1を保持したまま、ばねブロック6の
背面ブロック7′に対応する側において、ばね収納孔6
0からコイルばね2を挿脱することができる。
【0046】このため、接触ピン1とコイルばね2のい
ずれか一方をブロック部4の内部に保持したままで、他
方を容易に点検・交換することができる。
【0047】更に、ばねブロック6から背面ブロック
7′を分離して、受けピンワイヤ3Bを背面ブロック
7′のばねブロック6に対応する側から挿脱することに
より、接続手段としての受けピンワイヤ3Bを容易に点
検・交換するとができる。また、各受けピンワイヤ3B
を個別に挿脱することができるので、特定の接触ピン1
及びコイルばね2に対応する接続手段3B毎に、必要に
応じた点検・交換を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ブロック
部からピンブロックのみを分離することで、ブロック部
内にコイルばねを保持したまま、ピンブロックのばねブ
ロックに対応する側において、ピン保持孔から接触ピン
を挿脱することができる。このため、コイルばねを内部
に保持したままで、接触ピンを容易に点検・交換するこ
とができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、更にブロック部から背面ブロックを
分離しても、ばねブロックのばね収納孔を通して接触ピ
ンが抜け出ることはないので、ブロック部から背面ブロ
ックのみを分離することで、ブロック部内に接触ピンを
完全に保持したまま、ばねブロックの背面ブロックに対
応する側において、ばね収納孔からコイルばねを挿脱す
ることができる。このため、接触ピンとコイルばねのい
ずれか一方を内部に保持したままで、他方を容易に点検
・交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回路基板検査装置のテストヘッド
の第の実施形態を示す側面図。
【図2】本発明のテストヘッドが適用される回路基板検
査装置の一例を示す正面図。
【図3】本発明のテストヘッドが適用される回路基板検
査装置の他の例を示す正面図。
【図4】図1に示すテストヘッドの要部縦断面図。
【図5】図1に示すテストヘッドの接触ピンの拡大側面
図。
【図6】図4に示すテストヘッドにおける、コイルばね
周辺を拡大して示す図。
【図7】本発明による回路基板検査装置のテストヘッド
の第2の実施形態を図4に対応して示す図。
【図8】図7に示すテストヘッドにおける、受けピンワ
イヤの受け部周辺を拡大して示す図。
【図9】図8に示す部分の分離状態図。
【図10】従来の回路基板検査装置のテストヘッドにお
ける、接触ピン部分の一例を示す縦断面図。
【図11】図10に示す接触ピン部分の変形例を示す縦
断面図。
【符号の説明】
A 検査対象物 H テストヘッド 1 接触ピン 10 大径部 12 先端側小径部 14 基端側小径部 16 先端部 18 基端部 2 コイルばね 20 一端 22 他端 3A フレキシブルプリント基板(接続手段) 3B 受けピンワイヤ(接続手段) 30 受け部 32 ワイヤ部 4 ブロック部 5 ピンブロック 50, 52, 54 ピン保持孔 6 ばねブロック 60 ばね収納孔 62 ピン貫入孔 7 背面ブロック 70 ばねブロック側凹部 72 ワイヤ貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 1/06 - 1/073 G01R 31/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部を被検査物に接触させるための導電
    性の接触ピンと、 この接触ピンの基端部に対してその一端が接触し、前記
    接触ピンを軸線方向に前記被検査物側へ付勢する導電性
    のコイルばねと、 このコイルばねを所定の検査手段に対して電気的に接続
    するための接続手段と、 順次分離可能に積層締結されたピンブロック、ばねブロ
    ック及び背面ブロックを有し、前記被検査物に対して前
    記接触ピンの軸線方向に相対的に離接可能となった絶縁
    性のブロック部とを備え、 前記ブロック部のピンブロックは、前記接触ピンを軸線
    方向に摺動自在かつ前記ばねブロックに対応する側から
    のみ挿脱可能に保持するピン保持孔を有し、 前記ブロック部のばねブロックは、前記コイルばねを前
    記背面ブロックに対応する側からのみ挿脱可能に収納す
    るばね収納孔を有することを特徴とする回路基板検査装
    置のテストヘッド。
  2. 【請求項2】前記接触ピンは、大径部と、この大径部か
    ら基端側へ延び前記大径部よりも径の小さい基端側小径
    部とを有し、 前記ばねブロックにおいて、前記ばね収納孔の前記ピン
    ブロックに対応する側にピン貫入孔が形成され、このピ
    ン貫入孔は、前記接触ピンの基端側小径部を通し前記接
    触ピンの大径部及び前記コイルばねを通さない大きさの
    内径を有することを特徴とする請求項1記載の回路基板
    検査装置のテストヘッド。
  3. 【請求項3】前記接続手段は、前記ばねブロックと前記
    背面ブロックとの間に挟持される回路基板であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の回路基板検査装置のテ
    ストヘッド。
  4. 【請求項4】前記接続手段は、各コイルばねに対応して
    前記背面ブロックを貫通すると共に、前記背面ブロック
    の前記ばねブロックに対応する側からのみ挿脱可能とな
    った受けピンワイヤであることを特徴とする請求項1又
    は2記載の回路基板検査装置のテストヘッド。
  5. 【請求項5】前記受けピンワイヤは、前記コイルばねの
    他端に接触する円盤状受け部と、この受け部に繋がるワ
    イヤ部とを有すると共に、このワイヤ部は、前記受け部
    の外径より小さい外径を有し、 前記背面ブロックは、前記受けピンワイヤの受け部とワ
    イヤ部とにそれぞれ対応する、ばねブロック側凹部とワ
    イヤ貫通孔とを有することを特徴とする請求項4記載の
    回路基板検査装置のテストヘッド。
  6. 【請求項6】前記接触ピンは中実構造であることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の回路基板検査
    装置のテストヘッド。
JP10079630A 1998-03-26 1998-03-26 回路基板検査装置のテストヘッド Expired - Lifetime JP3135884B2 (ja)

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