JP3135797U - 可搬式生ゴミ保管容器及び可搬式生ゴミ処理容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】各家庭等で廃棄される生ゴミを一定期間保管したり、生ゴミから各家庭で堆肥を製造でき、生ゴミを収集するコストを低減できるとともに、製造された堆肥は土壌の活性材として活用でき、さらに容器に企業名、商品名を表示し、広告料を生ゴミリサイクルの諸費用に充当できる可搬式生ゴミ保管容器及び可搬式生ゴミ処理容器を提供する。
【解決手段】生ゴミを収容する上部開口の容器本体11と、この容器本体11の開口部13を閉塞することにより、該容器本体11の内部を密閉する蓋体14とからなる可搬式生ゴミ保管容器であって、前記容器本体11、蓋体14の少なくとも一方の外表面に企業名、商品名等の広告18を表示したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、各家庭、飲食店等から廃棄される生ゴミを保管する可搬式生ゴミ保管容器及び分解処理する可搬式生ゴミ処理容器に関する。
各家庭、飲食店等から廃棄される生ゴミ等の有機物を分解処理する有機物減却再生装置を本出願人は開発し、既に登録されている(特許文献1参照。)。この有機物減却再生装置は、予め水分調整剤が収容された処理槽に投入し、この処理槽を回転して有機物と水分調整剤を撹拌し、さらに処理槽の内部に温風を送り込み、有機物を水と炭酸ガスに分解処理するとともに、分解中に発生する気体を処理槽から排出させるようになっている。
この有機物減却再生装置は、大量の生ゴミ等の有機物を効率的に処理して減却することができ、また処理された再生資源は土壌の活性剤(堆肥)として活用できることで注目されている。
また、封止機能を持った容器の内部に、樹木の粉砕片からなる液分吸収剤を収容して吸液床とし、この容器内に生ゴミ、EMボカシを投入した状態で、容器を密封して熟成期間放置して生ゴミによる堆肥の製造方法が知られている(特許文献2参照。)。
実用新案登録第3121182号公報 特開2005−298220号公報
しかしながら、特許文献1のものは、大量の生ゴミを処置する大型の設備であり、一般家庭には採用できないとともに、各家庭で廃棄された生ゴミを収集して有機物減却再生装置を備えた処理施設まで運搬するコストが掛かる。特許文献2のものは、容器にEMボカシを投入し、EMボカシによって生ゴミを分解処理する方法であり、一般家庭で生ゴミから堆肥を製造するにしてもコストが掛かる。さらに、EMボカシは土壌に対して未分解物が戻されるため、土壌に対して負荷が加わり、悪臭も発生するという問題がある。
本考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、各家庭で廃棄される生ゴミを一定期間保管したり、生ゴミから各家庭で堆肥を製造でき、生ゴミを収集するコストを低減できるとともに、製造された堆肥は土壌の活性材として活用でき、さらに容器に企業名、商品名を表示し、広告料を生ゴミリサイクルの諸費用に充当できる可搬式生ゴミ保管容器及び可搬式生ゴミ処理容器を提供することにある。
本考案は、前述した目的を達成するために、請求項1は、生ゴミを収容する上部開口の容器本体と、この容器本体の開口部を閉塞することにより、該容器本体の内部を密閉する蓋体とからなる可搬式生ゴミ保管容器であって、前記容器本体、蓋体の少なくとも一方の外表面に企業名、商品名等の広告を表示したことを特徴とする。
請求項2は、請求項1の前記容器本体、蓋体の少なくとも一方には、前記容器本体の内圧が上昇したとき、ガスを外部に放出する逆止弁が設けられていることを特徴とする。
請求項3は、生ゴミを収容する上部開口の容器本体と、この容器本体の開口部を閉塞することにより、該容器本体の内部を密閉する蓋体とからなり、前記容器本体に生ゴミを収容する容積分を残して予め有機質資材又は無機質資材からなる水分調整剤を収容するとともに、前記容器本体に生ゴミを収容し、前記生ゴミを水と炭酸ガスに分解処理して堆肥化することができる可搬式生ゴミ処理容器であって、前記容器本体、蓋体の少なくとも一方の外表面に企業名、商品名等の広告を表示したことを特徴とする。
請求項4は、請求項3の前記容器本体、蓋体の少なくとも一方の外表面には企業名、商品名等の広告とともに、生ゴミから堆肥を製造する方法の説明文が印刷されていることを特徴とする。
本考案によれば、容器本体や蓋体に企業名、商品名等の広告を表示し、広告料を生ゴミリサイクルの諸費用に充当することにより、自治体の負担を軽減もしくは自治体の収入源となる。さらに、各家庭で廃棄される生ゴミから各家庭で堆肥を簡単に製造でき、各家庭から生ゴミを収集する自治体にとっては収集のための費用を大幅に軽減できる。さらに、得られた堆肥は、各家庭での家庭菜園等に活用でき、堆肥を必要としない家庭においては、堆肥を必要とする農家、学校等に供給することができるという効果がある。
また、容器内の生ゴミや得られた堆肥を自治体が収集するにしても、容器本体に表示した広告の広告料を生ゴミリサイクルの諸費用に充当することにより、自治体の負担を軽減もしくは自治体の収入源となるという効果がある。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1の実施形態の可搬式生ゴミ保管容器であり、容器本体11は、合成樹脂成形品又はステンレス等の金属材料からなるものであり、例えば、円筒状の胴部12の上部には開口部13が設けられている。開口部13には円板状の蓋体14が着脱可能に設けられている。容器本体11の容積は、例えば5〜20リットルの複数種類であり、持ち運びに便利なように取手15が設けられている。さらに、蓋体14の中央部には通気孔16が設けられ、この通気孔16には逆止弁17が設けられている。この逆止弁17は、例えば、合成樹脂材料からなる弁体で、通常は通気孔16を閉塞して容器本体11内を密閉しているが、容器本体11内のガスが発生して内圧が大気圧より高くなると、ガス圧で逆止弁17が開放してガスが外部に放出されるようになっている。なお、逆止弁17は必ず必要とするものではない。
容器本体11の胴部12の外表面及び蓋体14には企業名、商品名等の広告18が印刷によって表示されている。広告18は、例えば「株式会社ABC」「XYZ商店」等の企業名を1社又は数社、「○○菓子」「××農機」等の商品名を縦書き、横書きで表示したものであり、また企業名、商品名とともに、TEL,FAX,ホームページ、メールアドレス等を表示してもよい。
本実施形態の可搬式生ゴミ保管容器は、一般家庭あるいは飲食店等で使用されるもので、一般家庭あるいは飲食店等から毎日のように廃棄される生ゴミを一時的に保管する。そして、例えば、週に1回あるいは2回、業者が各家庭あるいは飲食店等を巡回して保管容器内の生ゴミを回収し、業者は生ゴミ処理機等によって処理するようになっている。
可搬式生ゴミ保管容器は、一般家庭あるいは飲食店等に設置されるが、毎日生ゴミを廃棄する度に、使用者の目に触れるため、容器本体11や蓋体14に表示した広告18の宣伝効果は大であり、広告料を企業から徴収することにより、自治体にとっては生ゴミリサイクルの諸費用に充当できる。つまり、可搬式生ゴミ保管容器を各家庭あるいは飲食店が購入することなく、自治体が無償で貸し渡しても広告料で賄え、自治体の負担を軽減もしくは自治体の収入源となる。
図2は第2の実施形態の可搬式生ゴミ処理容器である。容器本体11は基本的には第1の実施形態と同一であるため、説明を省略するが、この容器本体11内には有機質資材又は無機質資材からなる水分調整剤19が予め収容される。容器本体11の内部には毎日のように家庭等から廃棄される生ゴミ21が収容され、さらにこの生ごみ21の上には水分調整剤19が収容される。従って、容器本体11内では生ゴミ21と水分調整剤19とが交互に積層され、サンドイッチ状に堆積される。
水分調整剤19としては、籾殻、おがくず、チップ、バーク、コーヒー粕、そば殻等の有機質資材又はセラミック粒状体等の無機質資材に土壌菌からなる微生物及び酵素を付着したものである。従って、例えば、10リットルの水分調整剤19を収容したとしても容器本体11は軽量であり、持ち運び取り扱いが容易であり、また保管に場所を取らないため、雨水等で濡れない場所であればどのような場所でも設置できる。
さらに、容器本体11の胴部12の外表面には企業名、商品名等の広告18が印刷によって表示されている。広告18は、例えば「株式会社ABC」「XYZ商店」等の企業名を1社又は数社、「○○菓子」「××農機」等の商品名を縦書き、横書きで表示したものであり、また企業名、商品名とともに、TEL,FAX,ホームページ、メールアドレス等を表示してもよい。
容器本体11の胴部12の外表面で、空きスペースを利用して生ゴミから堆肥を製造する方法の説明文20を印刷してもよい。すなわち、可搬式生ゴミ処理容器を初めて使用する人を対象に、生ゴミを容器本体11に投入する際の注意事項、水分調整剤19が水分を吸収できない飽和状態になったときの見分け方等をイラストとともに表示してもよい。
次に、可搬式生ゴミ処理容器の使用方法について説明すると、容器本体11の内部に水分調整剤19と家庭等で廃棄される被処理物としての生ゴミ21を交互に投入する。なお、一般家庭では1日に廃棄される生ゴミ21の平均量は約1kgと言われており、1日分の生ゴミ21を包丁等でできるだけ細かく破砕するのが望ましい。そして、開口部13を蓋体14によって閉塞し、水分調整剤19や生ゴミ21を投入するときだけ蓋体14を取り外して容器本体11の開口部13を開放する。
このように毎日、家庭から廃棄される生ゴミ21を容器本体11に投入すると、生ゴミ21は微生物によって水と炭酸ガスによって分解され、発生するガスは通気孔16から外部に放出される。生ゴミ21は水の含有率が約88%と言われているのに対し、分解作用を行う微生物が最も活発に活動できる含水率が55〜65%と言われているため、容器本体11の内部に予め収容されている水分調整剤19によって水分調整が行なわれる。このように、毎日、家庭から廃棄される生ゴミ21を容器本体11に投入し、水分調整剤19が水分を吸収できない飽和状態になった場合、容器本体11の開口部13を蓋体14によって閉塞した状態で、直射日光が当たらない場所に1〜2週間保管すると、容器本体11の内部に堆肥ができる。得られた堆肥は、各家庭での家庭菜園等に活用でき、堆肥を必要としない家庭においては、堆肥を必要とする農家、学校等に供給することができる。この場合、堆肥を容器本体11のまま供給でき、取り扱いがしやすい。堆肥を供給した後は、容器本体11に再び水分調整剤19を収容することにより、前述と同様に生ゴミ21を投入して堆肥化できる。
可搬式生ゴミ処理容器においても、一般家庭あるいは飲食店等に設置され、毎日生ゴミを廃棄する度に、使用者の目に触れるため、容器本体11や蓋体14に表示した広告18の宣伝効果は大であり、広告料を企業から徴収することにより、自治体にとっては生ゴミリサイクルの諸費用に充当できる。つまり、可搬式生ゴミ処理容器を各家庭あるいは飲食店が購入することなく、自治体が無償で貸し渡しても広告料で賄え、自治体の負担を軽減もしくは自治体の収入源となる。
なお、本考案は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の考案を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本考案の第1の実施形態を示し、(a)は蓋体で閉塞した状態の容器の斜視図、(b)は蓋体を外した状態の容器の斜視図。 本考案の第2の実施形態を示し、(a)は蓋体で閉塞した状態の容器の斜視図、(b)は蓋体を外した状態の容器の斜視図、(c)は容器の縦断側面図。
符号の説明
11…容器本体、13…開口部、14…蓋体、18…広告、19…水分調整剤

Claims (4)

  1. 生ゴミを収容する上部開口の容器本体と、この容器本体の開口部を閉塞することにより、該容器本体の内部を密閉する蓋体とからなる可搬式生ゴミ保管容器であって、
    前記容器本体、蓋体の少なくとも一方の外表面に企業名、商品名等の広告を表示したことを特徴とする可搬式生ゴミ保管容器。
  2. 前記容器本体、蓋体の少なくとも一方には、前記容器本体の内圧が上昇したとき、ガスを外部に放出する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項1記載の可搬式生ゴミ保管容器。
  3. 生ゴミを収容する上部開口の容器本体と、この容器本体の開口部を閉塞することにより、該容器本体の内部を密閉する蓋体とからなり、前記容器本体に生ゴミを収容する容積分を残して予め有機質資材又は無機質資材からなる水分調整剤を収容するとともに、前記容器本体に生ゴミを収容し、前記生ゴミを水と炭酸ガスに分解処理して堆肥化することができる可搬式生ゴミ処理容器であって、
    前記容器本体、蓋体の少なくとも一方の外表面に企業名、商品名等の広告を表示したことを特徴とする可搬式生ゴミ処理容器。
  4. 前記容器本体、蓋体の少なくとも一方の外表面には企業名、商品名等の広告とともに、生ゴミから堆肥を製造する方法の説明文が印刷されていることを特徴とする請求項3記載の可搬式生ゴミ処理容器。
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