JP3135579U - 便座カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】 快適かつ衛生的に便器を使用でき、しかもその際に消費する便座カバーの量も最小限に抑えることが出来る便座カバーを提供する。
【解決手段】 便座の左右に合わせて、ロール紙の位置合わせを行い、取付けバー410を床にボルトなどで固定する。高さ方向は、便座220にロール紙を引き出せる高さにガイドローラ360位置をアジャストして締付けぼると(固定ボルト)410で固定してロックする。これで、ペーパーホルダー300を使用位置に位置決めした際に、ちょうどホルダーが便座のほぼ中心位置になる位置とする。
【選択図】 図9
【解決手段】 便座の左右に合わせて、ロール紙の位置合わせを行い、取付けバー410を床にボルトなどで固定する。高さ方向は、便座220にロール紙を引き出せる高さにガイドローラ360位置をアジャストして締付けぼると(固定ボルト)410で固定してロックする。これで、ペーパーホルダー300を使用位置に位置決めした際に、ちょうどホルダーが便座のほぼ中心位置になる位置とする。
【選択図】 図9
Description
本考案は、洋式便器の便座に装着して使用される便座カバー に関するものである。
従来、洋式の便器としては、ほぼO字形又はC字形の便座を便器本体上に載置、あるいは跳ね上げ自在に取り付けた構成が一般的である。
このような便器は、使用によって便座が汚れたり、不衛生となり易いことから、家庭では例えば布製等の便座カバー を便座に被せ、適宜便座カバー を交換して清潔に保つことが一般的に行なわれている。
他方、公共施設等のように不特定多数の人が使用する場所に設置される便器では、衛生状態の維持が困難なこと、取り外して外して持ち出すのを有効に防止できないことなど、種々の理由から布製の便座カバー を便座に被せることは行なわれておらず、使用者が便座に注意を払って使用していた。
近年、ホテルやレストラン等のように衛生に注意を払う施設では、小さく折畳まれた紙製の便座カバー を便器の近くに備えておき、使用者がその便座カバー を広げて便座に敷いて使用できるようにしているところも出てきた。
しかしながら、折畳まれた便座カバー を使用者が広げて便座に敷いて使用すると、便座カバー の折目によって使用感触が劣るうえ、便座カバー を便座の上に巧く被せる必要があり、煩わしいものであった。さらに、便座カバーの収納容器を便器とは別に設置しなければならない難点もある。
これらの課題を解決するために、例えば、特許文献1に記載された考案は、略O型に形成した積層式のシートを1枚ずつ便座に固着した粘着シートに貼着して、あるいは、便座上に積載して固定し、使用毎に一番上のシートを取り外して使用できるようにしていた。
そして、使用後は例えば便器の中に破棄してそのまま下水に流せるように水溶性の材料で構成されていた。
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の便座シートは、便座のすべてをカバーできるようにO型またはC型形状であるため、座ったときに安定しているが、便座カバーも大きく、また、座ったときにも大きな応力がかかる。このため、多くの数を重ね合わせて便座の上に固定する方法を採用しても、互いの粘着力を強くさせなければならなかった。このため、使用後または使用前に便座カバーを剥がそうとしても、中々外れないなどの不具合があった。
さらに、毎回破棄するカバー材料の量も多く環境破壊が問題になる近時の状況から問題点を含んでいた。
本考案はこのような従来の課題を解決するためになされたもので、必要最小限の量を消費するのみで、衛生的で且つ気持ちよく便器を使用することが出来る便座用カバーを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本考案は例えば以下の構成を備える。即ち、洋式便器の便座上に載置する便座カバーであって、水溶性材料で形成した帯状の薄膜と、前記薄膜を保持し、前記薄膜を前記便座の両側に帯状に載置させる載置手段とを備え、前記載置手段により載置されている使用後の前記薄膜は、便器内に入れて排出処理可能とすることを特徴とする。
そして例えば、前記薄膜は、筒状中心部にロール状に巻き付けられたロール紙であり、前記載置手段は、前記ロール紙の前記筒状部内に遊嵌して前記ロール紙を回転自在に保持する保持手段と、前記保持手段を便座両側部後方位置に位置決め固定する固定手段とを含み、前記固定手段には、前記保持手段で保持されている前記ロール紙部材を引き出した場合に引き出された前記ロール紙部材を前記便器両側面表面に位置決めして押さえるロール紙抑え部材を有することを特徴とする。
また例えば、前記ロール紙はトイレットペーパーであり、前記固定手段は、便座後端部に前記保持手段を固定可能に構成、あるいは、便器後方床に固定されて前記保持手段を固定して、便器使用時に前記保持手段を便座後端部上に位置決めし便器非使用時に便座より待避して便座横になるよう位置決めし、便座を跳ね上げ可能に構成することを特徴とする。
さらに例えば、前記ロール紙はトイレットペーパーであり、前記固定手段は、前記便座をカバーする蓋部内に位置決めされて便座上に前記ロール紙を引き出して位置決め可能であり、前記蓋部には、蓋部内に前記ロール紙をセットした状態で前記保持手段が収納可能な上部に盛り上がったロール紙収納部が形成され、該ロール紙収納部内に前記載置手段が収納されていることを特徴とする。
本考案によれば、快適かつ衛生的に便器を使用でき、しかもその際に消費する便座カバーの量も最小限に抑えることが出来る。
また、容易に取り替えることが出来るため、使用勝手が非常によい便座カバーを提供できる。
さらに、一般市販品であるトイレットペーパーを便座カバーとして使用可能になるため、廉価、且つ供給も容易であり、管理やメンテナンスも容易なものと出来る。
以下、本考案に係る一考案の実施の形態を図面を参照して以下に説明する。
{第1の実施の形態例}
{第1の実施の形態例}
図1は本考案に係る一考案の実施の形態例で用いられる便座カバーとなる積層シートの裁断例を説明するための図、図2は本実施の形態例の積層シートを便座カバーとして使用する場合の例を示す図、図3は便座に本実施の形態例の便座カバー(積層シート)を取り付けた例を説明するための図である。
図1において、100は幅広の本実施の形態例で便座カバーとして用いる積層シート裁断前の積層ロールであり、たとえば数十枚のシートを積層してあり、一方側面(便座へのセット時に便座奥の部分)を糊付けなどして、バラバラにならないようにする。或いは、一定間隔で針状ポンチなどで孔を開けた状態として加圧圧縮して積層状態を維持することとしてもよい。
積層ロール100を図1に示す様に便座の幅よりやや細い幅となるように裁断して本実施の形態例の積層シート10とする。このとき、便座形状に合わせてやや弓状に所定幅で裁断する。
そして裁断した積層シート10を便座の両側面上部に係止して使用毎に最上部のシートを剥がすことにより、尻に当たる薄膜シートは常に清潔なシートとできる。係止方法は、積層シート10の最下部をやや厚手の厚紙状シートで形成し、厚紙状シートの便座220便座への装着状態を図2及び図3を参照して以下に説明する。
便座220は、先端に向かって緩やかに湾曲している形状であるが、本実施の形態例の積層シート10は、弓形形状に裁断してあるため、図2に示すように、便座の中央部近傍に位置決めさせることが可能であり、便座220に座ったときのお尻にもよくフィットさせることができる。
洋式便器は、図3に示す様に、便器200の上部奥250を支点として蓋600及び便座220を回動自在に係止しており便器上に載置/跳ね上げ可能に構成されている。このため、男性の小便器として使用する場合にはフタ00及び便座220を跳ね上げて使用し、女性用或いは大便器として使用する場合にはフタ00を跳ね上げ、便座220を便器200上に載置して便座220の上に座って用を足している。
本実施の形態例では、この便座220の上に積層シート10を載置し、これを後述する方法で便座220に固定し、最上位にあるシートを剥がして便座220上に座ることにより、常に清潔な状態を維持することができ得る。
積層シート10は、便座220を跳ね上げても便座220への係止状態が変化しないようにする必要がある。このため積層シート10の最下部(便座との接触部分)を便座220表面に密着させる必要がある。このため、例えば、積層シート10の最下部に粘着材を塗布した厚紙を貼着し、該厚紙を便座220に貼着して固定すればよい。
なお、便座220の先端部の曲がりが強い場合には、図4に示すように、中間部に切り込み15を入れて便座形状によりよく合わせるようにすることが望ましい。
これは、予め切れ込みを入れておき、便座先端部の先端部の曲がりが少ない場合でそのまま便座のほぼ中央部に載置できる場合にはそのまま便座に固定する。一方、便座先端部の先端部の曲がりが大きい場合でそのままでは便座のほぼ中央部に載置できない場合には、図4に示すように予め設けておりた切り込み部から必要量割り広げ、薄膜シートを便座のほぼ中央部に載置できるように変形させて便座に固定する。
以上説明したように本実施の形態例によれば、積層シートをやや弓形に裁断し、必要に応じて切り込みを入れて積層シートの角度を変えられるようにしているので、積層シート製作時の不要な(捨てるような)部分がほとんど無い、効率的で環境に優しい便座カバーとできる。
〔第2の実施の形態例〕
〔第2の実施の形態例〕
以上の説明は、積層シート10が弓状であり、積層シート10の底部のシートに接着剤を塗布してかかる接着剤で積層シート10を便座220に固定する例について説明をした。しかしながら、本考案は以上の例に限定されるものではなく、積層シート10を便座220に直接接着剤等で固定すると、どうしても便座220に多少の残留物が残る。そこで、確実に便座220に固定できるとともに、残留物の心配もない本考案に係る第2の実施の形態例を以下に説明する。第2の実施の形態例の便座カバーの例を図5及び図6に示す。
図5は第2の実施の形態例の便座カバーの構造を説明するために図、図6は便座カバー構成の他の例を説明するための図である。第2の実施の形態例においては、積層シート10を直接便座220に取り付けるのではなく、積層シート10が便器取付け部材の上に固定され、積層シート10が固定された便器取付け部材を便座220に取り付ける。便器取付け部材は、やや肉厚のシート部材または薄板で構成することが望ましい。
第2の実施の形態例では、便座220に直接積層シート10を取り付ける必要がないため、積層シート10を便器取付け部材に接着材などより強力に固定しても、便座220から取り外せるため問題がない。
図5の例では、積層シート10には多数のポンチ孔20が形成されており、互いの積層シート10は、このポンチ孔20部分の変形により積層状態が維持されている。このため、積層シート10端部等から一番上の積層シートを容易に剥がす(剥離させる)ことができる。
なお、このポンチ孔20は、積層シート10上に座ったときに不快感をあたえないようにごく小さな孔があけられ、しかも、その孔が表面より陥没したように凹んだ状態の孔とする。
なお、図5の例では単にシートを積層してポンチ孔で係止したのみの構成であったが、これで積層シート10の積層状態の維持に不安がある場合には、図6に示すように、積層シート10の一方端部を固定する紙ホルダー30を設け、紙ホルダー30で積層シート10を保持しても良い。このようにすることにより、ポンチ孔によらずとも積層シート10を積層状態に維持することができ、ポンチ孔は積層シート10がめくれあがらない程度の固定状態で足り、その数を大幅に減らすことが可能である。
なお、積層シート10の固定は、積層シート端部をクリップなどではさむ方法、端部に綴じ代を形成する方法など、種々の固定方法を採用することができる。
以上の構成の積層シート10及び便器取付け部材を便器の便座に取り付けるには、便器取付け部材50を便座220の上に位置決め載置し、両側のひも51,52,61,62を便座220に巻き付けて便座220の下側で結べばよい。ひも51,52,61,62で結ぶときには便座220を少し上に跳ね上げて便器取付け部材50を便座表面に押しつける様にしながら結べばよい。
以上のように、積層シート10の最下部に予め2〜3カ所ひも51,52,61,62を固定し、このひも51,52,61,62で便座に直接固定する。そして最後の1枚を使用すると紐付きのシート(便器取付け部材50)のみが残ることになる。最後の使用者は、紐付きのシート(便器取付け部材50)を剥がすとひものみが残る(あるいはひもが同時に切られて残る)、よってシートとひもを共に水溶性材料で構成することにより、ひもの水に溶け便器内に捨てて下水に流すことができ、公衆の場においての使用に適した便座カバーが提供できる。
以上説明した第2の実施の形態例によれば、簡単に便座220に取り付けて使用することができる便座カバーを提供できる。
[第3の実施の形態例]
以上の説明は、便座カバーが弓状に裁断された積層シートである例について説明した。しかし、本考案は以上の例に限定されるものではなく、ロール状に巻き取られた状態のシートを便座上に載置するものであってもよい。ロール状シートを水溶性材料で作ることにより、便座の上に使用のたびごとに引き出し、使用後は便器の中に入れて、水とともに洗い流すことができる。
以上の説明は、便座カバーが弓状に裁断された積層シートである例について説明した。しかし、本考案は以上の例に限定されるものではなく、ロール状に巻き取られた状態のシートを便座上に載置するものであってもよい。ロール状シートを水溶性材料で作ることにより、便座の上に使用のたびごとに引き出し、使用後は便器の中に入れて、水とともに洗い流すことができる。
たとえばトイレットペーパーをロール紙として使用する便座カバーとできる様に構成している。本考案にかかる第3の実施の形態例を図7乃至図9を参照して以下に説明する。図7は第3の実施の形態例の平面図、図8は第3の実施の形態例の側面図であり、図8(A)が全体の側面図であり、構造を説明するため一方側面のホールド板を省略して示している。図8(B)がロール紙保持部の詳細を説明するための正面図、図8(C)がロール紙保持部の詳細を説明するための側面図である。また、図9は第3の実施の形態例の便座カバーセットを床に設置した場合の例を説明するための図であり、(A)が側面図、(B)が正面から見た便座カバーセット退避位置を説明するための図である。
図7乃至図9を参照して以下、本考案にかかる第3の実施の形態例を詳細に説明する。第3の実施の形態例においても、第1および第2の実施の形態例と同様に便器の両側面のみに便座カバーを載置しており使用量も少なく、また、たとえばC字形またはO字形にカバーをかける方式に比べ、シートの使用量も少なくすることができる。
第3の実施の形態例では、一般の公衆トイレで使用する場合を前提としており、家庭用の便器のように蓋がない場合に適している。図7および図8の例は、便器の基部(跳ね上げ支点の部分)に挟み込んで固定、或は便座上面に直接固定する場合を、示しており、図9の場合には蓋がついている場合や、便座の基部に図7,8に示す便座カバーセットを取り付けることができない場合に採用する事が望ましい。しかし、すべてを図9に示す床取付け型としても良い。
まず図7及び図8に示す便座取付けタイプの便座カバーセット(シート供給装置)を説明する。図7及び図8に示す便座カバーセットの便座への取付け部の構造は、取付け状態が維持できるものであればその構造に限定はない。例えばクリップ状のもので挟み込んでも、万力の取付け部のように便座を両側から挟み込んで固定するものであっても良い。或は、便座の一部に孔を空けてボルトなどで固定しても良い。この便座への取り付け機構は従来公知のいずれかの構造を採用すればよい。このため、かかる取付け部分の詳細説明は省略する。
基本的な構成は、現在のトイレットペーパーホルダーと同様のロール紙保持機構であれば流用可能である。第3の実施の形態例では、便座の左右基部に対称形の便座カバーセットが設置される。しかし、この例に限定されるものではなく、左右連結タイプであっても、左右がまったく同型のものであっても良い。
便座カバーセットは、一般に市販されているトイレットペーパーホルダーとほぼ同様の構造を備えるぺーパーホルダー部と、ペーパーカット機構を備える便座上部機構とから構成されている。
ペーパーホルダー部300は、ロール紙310を中心部の円筒状孔部で回転自在に保持するためのホルダーバー350と、ホルダーバー350を保持するロール紙310の幅よりやや広い間隔で配設されているホールド板331,332と、ホールド板331,332下部の便座220のやや上部に、ロール紙310より引き出されたのペーパーを便座220表面に引き出すためのガイドローラである下部ローラ360と、引き出されたペーパーを便座220の上の送り出し位置からずれないようにする働きを備えるガイド板380から構成されている。
ガイド板380の先端部385は、使用済みペーパーを切断するためのカット歯を兼ねており、ガイド板380は、ロール紙を便座上に引き出す際の障害とならず、引き出し状態を維持できるようにロール紙を便器に押しつけることが望ましく、トイレットペーパーホルダーの蓋の様に、基部を中心として揺動可能に構成し、上側に位置させて(上に押し上げた状態で)ロール紙を引き出し、引き出し終わったときにガイド板380の自重でロール紙を便器上にわずかに押圧する様にしてロール紙を便座220の引き出し位置に固定する働きをさせることが望ましい。
ガイド板380の先端部(カット歯)385は、特別先端を鋭利に形成する必要はなく、ペーパーを押し当てて切断できるものであればよい。このため、先端部を鋸状に形成しても、R状に形成してもよい。これは、先端部が便座に腰掛けた人の尻部に接触する可能性があるため鋭利にすることでけがをさせることは許されないからである。しかし、臀部に直接当接する可能性がなければカット歯を鋭利に形成しても良い。
上記した垂直板370とガイド板380はほぼL字型に形成されており、このL字型部をガイド板380が便座220上部よりペーパーの厚さよりやや広い間隔となるように位置決め固定される。このガイド板380は、直接人の尻に触れる可能性のある部材であるため、接触したときに不快感をあたえないようば部材が望ましく、硬質プラスチックスなどが適している。硬質プラスチックスで一体に構成してもよい。
以上の構成中のホルダーバー350は、たとえば、バー全体を棒状に形成し、ホールド板331,332の間に着脱自在に係止する構造とし、ホルダーバー350を取り外してロール紙310の中心部の孔に貫通させてホールド板331,332間に再び係止させてロール紙310の交換を行う構造とすればよい。
しかし、以上の構造に限定されるものではなく、ホルダーバー350の中央部は切り離された状態で、両方のバーがそれぞれ揺動自在に係止され、両方のバーを上に上げてペーパーを取出し、上から下に押し下げて円筒状孔にバーが入るとペーパーを上に戻し挿入状態とする構成としても良い。
第3の実施の形態例のペーパーホルダー部は、公知のトイレットペーパーホルダーと同様の構成とできる。また、上部にペーパーカッターを兼ねるフタ部材380が設けられているが、これが無く、代わりにガイド板380を設け、便器使用後にペーパーを上に折り、ガイド板380の先端でカットして便器内に捨てて水に流せば良い。
又は、このガイド板を省略し、ガイドローラ360から直接ペーパーを引き出して便座220の上に置いて便器を使用し、使用後にガイドローラ360近辺でペーパーの先端部を切り離してもよい。
以上のように、単に便座220の後方にトイレットペーパーホルダーを固定して便座220上にペーパーを引き出し可能にすればよく、公知のトイレットペーパーホルダーと同様の構造のものにガイドローラ360を配設するのみで足りる。
以上に説明した第3の実施の形態例によれば、広く市販されているトイレットペーパーをそのまま利用することができ、しかも、便座220の両側部分に紙を引き出すという簡単な機構及びわずかなペーパー使用量で清潔なトイレ利用が実現する。さらに、ペーパーとして価格の安いトイレットペーパーをそのまま利用することができるため、ランニングコストも低く抑えることが可能となる。
以上の説明は便座220に直接ホルダーを取り付ける例について説明したが、ホン考案は以上の例に限定されるものではなく、便座220に直接ホルダーを取り付けられない場合などでは床に直接ホルダーを固定し、便器使用時のペーパー供給位置と、便器非使用時などでホルダーを便座から逃げた位置に位置決め可能に構成しても良い。
このように構成した例を図9を参照して以下に説明する。図9に示す様に、例えば、便器200の横の床部分に支柱400を立設する。立設位置は、ホルダーを使用位置に位置決めした際に、ちょうどホルダーが便座のほぼ中心位置になる位置とする。
この支柱400は、床に固定する取付けバー410と、取付けバー410に嵌合又は遊嵌する円筒状の保持バー420と、保持バー420の上部に便座とほぼ並行に回転軸450と、回転軸450を介して揺動自在に軸止されホルダーを支持するホルダーアダプタ460が設けられている。取付けバー410に対して保持バー420は上下に摺動可能に構成されており、ホルダーを便座と位置合わせして上下調整をした後、締め付けボルト440をねじ込むことにより固定する。
回転軸450には、取り付けられているホルダー部300が便座上部に位置する使用状態位置と、ホルダー部300が便座220上部より待避した鎖線で示す位置に揺動自在にホルダーアダプタ460が軸止されている。ホルダー部の構造は、図7及び図8に示すホルダー部と同様の構成とできる。
図9では図7,図8でホルダー部を便座上に固定していたものをホルター部の側面をホルダーアダプタ460に固定したことを特徴としている。これにより、ホルダー部300を便座220の上部より待避した位置に位置決めしたときには便座220を自由に跳ね上げることが出来る。このため、便器を男性の小便用として用いることができるとともに、便座の上に蓋が備えられているものであってもそのまま使用できる。
具体的な構造では、ある程度の強度が必要であることから、プラスチックスで成形する場合であってもやや肉厚に整形するのが望ましい。又、この例では、支柱400の取付けバー410に保持バー420を被せた状態であり、保持バー420を取付けバー410に沿って上下させてホルダー部300を使用状態位置に位置決めした時に、ガイド板380が便座220表面よりわずかに離れた位置にくる位置で締め付けボルト440によりねじ止め固定して使用する。場合によっては、ガイド板380を便座220の上に載置した状態に位置決めしてもよい。
即ち、便座の左右に合わせて、ロール紙の位置合わせを行い、取付けバー410を床にボルトなどで固定する。高さ方向は、便座220にロール紙を引き出せる高さにガイドローラ360位置をアジャストして締め付けボルト(固定ボルト)440で固定してロックする。
本実施の形態例では、市販されているトイレットペーパーをそのまま使用できるため、ランニングコストを最小限に抑えることが可能になる。又、従来の便座カバーのない状態時においてトイレットペーパーを引き出して便座220の上に置いてから便器を使用する人もいたが、ペーパーがずれたりして中々うまくいかず大量のペーパーを引き出して使用してしまうのが常であった。しかし、本例によれば、ぺーパーは位置決めされているため、ペーパーをそれぞれ便座の先端部近傍まで引き出すのみであっても、ペーパーがずれる様なこともなく、最小の量で確実に便座カバーとして機能させることが出来る。
さらに、ペーパーの供給がなされなくで本来のトイレットペーパーの供給がなされずに紙切れの状態になっても、最悪便座カバーを引き出してトイレットペーパーとして使用することが出来る。
〔第4の実施の形態例〕
以上の説明は、便器200の便座220または床にホルダー部を固定する例について説明した。しかし、本考案は以上の例に限定されるものではなく、便器に蓋部がある場合には蓋部内にホルダーを収納保持しても良い。蓋部内にホルダーを収納保持する本考案に係る第4の実施の形態例を図10乃至図12を参照して以下に説明する。
以上の説明は、便器200の便座220または床にホルダー部を固定する例について説明した。しかし、本考案は以上の例に限定されるものではなく、便器に蓋部がある場合には蓋部内にホルダーを収納保持しても良い。蓋部内にホルダーを収納保持する本考案に係る第4の実施の形態例を図10乃至図12を参照して以下に説明する。
図10は第4の実施の形態例の便器に蓋をした状態を示す側面図、図11は便器の蓋を開いて使用状態とした状態を説明するための側面図、図12は第4の実施の形態例を説明するための正面図である。
第4の実施の形態例は、図10に示すように、便器200の蓋部600の基部近傍にホルダー部が収納できるように凹部を形成している。この凹部は、蓋部600の基部近傍の両側面迄半筒状に形成することが望ましい。この様に蓋部600の凹部内にホルダー部を収納することにより、蓋をしたときに不用な突起部が露出するようなことが無く、非常にすっきりとした形状とできる。
図12に示すように、蓋部600の両側面基部近傍を肉厚に形成し、肉厚部にホルダーバー350の取付け孔部、ガイドローラ360の取付け孔部を形成し、この孔部内にホルダーバー350を嵌入し、またガイドローラ360軸芯部を嵌入する。これにより、簡単な構造でホルダー部を形成できる。
後は、この蓋部600の両側面基部近傍にガイド板385を揺動可能に軸止する不図示の軸を嵌入するガイド板軸を嵌入する孔部を形成しており、ガイド板をこの軸に揺動可能に取り付けて便座上に引き出したロール紙を位置決めすると共に必要に応じてカット部として作用するガイド板385を設けている。なお、図12では構造説明を優先してガイド板385を省略している。
第4の実施の形態例では、蓋部内にホルダー部を形成するため、ホールド板などが不要になり、より構造が簡略化できる。さらに、外観上もスマートなものと出来る。
第4の実施の形態例のペーパーホルダー部も、公知のトイレットペーパーをそのまま利用できるため、使用後にそのまま便器に入れて流すことができる。さらに、仮に備え付けのトイレットペーパーが無くなったような場合に、本実施の形態例の便器カバー(ロール紙)をそのまま引き出してトイレットペーパーとして使用することができ、備品きれにも対応できる。
〔他の実施の形態例〕
以上の説明では、シートについて具体的な構造などは特に特定しなかったが、少なくとも水溶性材料で構成することが望ましい。これは、便器を使用前に、或は使用後に、一番上のシートを剥がして便器の中に入れることによりそのまま下水に流すことが出来るからである。
以上の説明では、シートについて具体的な構造などは特に特定しなかったが、少なくとも水溶性材料で構成することが望ましい。これは、便器を使用前に、或は使用後に、一番上のシートを剥がして便器の中に入れることによりそのまま下水に流すことが出来るからである。
さらに、シートには、企業のPRを印刷したり、使用方法を印刷することが望ましい。特にシートに使用方法の印刷がなされていると、シートを便座上に位置させるのみで、特別に使用方法などを記載したものを用意する必要がなくなるため、単に積層シートやロール紙を便座上に載置するのみで直ちに使用に供することが出来る。更に、企業のPRを行うことで、経費削減も可能となる。
また、保育園や託児所などのような子供専用の便器や家庭用の便器に使用するような場合には、子供が喜ぶキャラクタを表わしたり、花柄の模様を表したりすることで、幼児に便器を使用する楽しさを印象つけることが出来、また気分の良い状態で便器を使用できる。あるいは、シードあるいはロール紙に消臭効果のある消臭香を含有させたりしても良い。
10 積層シート
15 切り込み
20 ポンチ孔
50 便器取付け部材
51,52,61,62 ひも
100 積層シート裁断前の積層ロール
200 便器
220 便座
600 蓋
300 ペーパーホルダー部
310 ロール紙
331,332 ホールド板
350 ホルダーバー
360 下部ローラ(ガイドローラ)
370 垂直板
380 ガイド板
400 支柱
410 取付けバー
420 保持バー
440 締め付けボルト
450 回転軸
460 ホルダーアダプタ
15 切り込み
20 ポンチ孔
50 便器取付け部材
51,52,61,62 ひも
100 積層シート裁断前の積層ロール
200 便器
220 便座
600 蓋
300 ペーパーホルダー部
310 ロール紙
331,332 ホールド板
350 ホルダーバー
360 下部ローラ(ガイドローラ)
370 垂直板
380 ガイド板
400 支柱
410 取付けバー
420 保持バー
440 締め付けボルト
450 回転軸
460 ホルダーアダプタ
Claims (4)
- 洋式便器の便座上に載置する便座カバーであって、
水溶性材料で形成した帯状の薄膜と、
前記薄膜を保持し、前記薄膜を前記便座の両側に帯状に載置させる載置手段とを備え、
前記載置手段により載置されている使用後の前記薄膜は、便器内に入れて排出処理可能とすることを特徴とする便座カバー。 - 前記薄膜は、筒状中心部にロール状に巻き付けられたロール紙であり、
前記載置手段は、前記ロール紙の前記筒状部内に遊嵌して前記ロール紙を回転自在に保持する保持手段と、前記保持手段を便座両側部後方位置に位置決め固定する固定手段とを含み、
前記固定手段には、前記保持手段で保持されている前記ロール紙部材を引き出した場合に引き出された前記ロール紙部材を前記便器両側面表面に位置決めして押さえるロール紙抑え部材を有することを特徴とする請求項1記載の便座カバー。 - 前記ロール紙はトイレットペーパーであり、前記固定手段は、便座後端部に前記保持手段を固定可能に構成、あるいは、便器後方床に固定されて前記保持手段を固定して、便器使用時に前記保持手段を便座後端部上に位置決めし便器非使用時に便座より待避して便座横になるよう位置決めし、便座を跳ね上げ可能に構成することを特徴とする請求項2記載の便座カバー。
- 前記ロール紙はトイレットペーパーであり、前記固定手段は、前記便座をカバーする蓋部内に位置決めされて便座上に前記ロール紙を引き出して位置決め可能であり、
前記蓋部には、蓋部内に前記ロール紙をセットした状態で前記保持手段が収納可能な上部に盛り上がったロール紙収納部が形成され、該ロール紙収納部内に前記載置手段が収納されていることを特徴とする請求項2記載の便座カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005295U JP3135579U (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 便座カバー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007005295U JP3135579U (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 便座カバー |
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JP3135579U true JP3135579U (ja) | 2007-09-20 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3135579U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113397423A (zh) * | 2021-07-05 | 2021-09-17 | 陈为 | 一种自动套坐垫纸的马桶 |
-
2007
- 2007-07-10 JP JP2007005295U patent/JP3135579U/ja not_active Expired - Fee Related
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