JP3135263U - 音響調整パネル材およびそれを用いた室内構造 - Google Patents

音響調整パネル材およびそれを用いた室内構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 音の特定の周波数帯域を減衰して定在波の発生を激減して音響環境を頗る向上させることができ、かつ、簡素な構造で施工性も良い音響調整パネル材およびそれを用いた室内構造を提供すること。
【解決手段】 音源から発生した音の波長成分のうち、異なる周波数帯域の各周波数波長成分に応じた音響を調整するためのパネル材であって、
略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材1・1間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材2を充填収容して、
前記有孔ボード材1の孔部11を通過した低周波数音域波長の音を、前記不織布部材2によって減衰および吸収する一方、有孔ボード材1の表面によって高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音を反射させるという技術的手段を採用した。
【選択図】 図1

Description

本考案は、音響用具の改良、更に詳しくは、音の特定の周波数帯域を減衰して定在波の発生を激減して音響環境を頗る向上させることができ、かつ、簡素な構造で施工性も良い音響調整パネル材およびそれを用いた室内構造に関するものである。
周知のとおり、近年では、演奏会やライブなどの生演奏だけでなく、CDやレコードなどを再生して行う音楽鑑賞においても、聴取者にとっての音質に対する要求が高まってきており、音響設備についても、器具やその器具の材質、更にそれらの器具の配置方法によって音響効果は敏感に影響を受けてしまうため、非常にシビアである。
ところで、かかる音響環境への影響が顕著なのは定在波の存在である。定在波とは、室内において、特定の周波数について、進行波と反射波とが干渉して音の強い場所と弱い場所とが縞模様のようにできるという現象であり、音質が劣化して、音が聞き取り難くなるという問題があり、特に室内における隅角部のように、二方あるいは三方の壁面に囲まれている場所では、定在波の影響がより複雑かつ重大になる。
したがって、従来、種々の吸音パネルが開示されており(例えば、特許文献1参照)、音響環境の向上に対する試行錯誤が行われているものの、定在波を防止して聴取者が求める音響空間を実現するまでには至っていない。
特開2001−81878号公報(第3−7頁、図1)
本考案は、従来の音響用品に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、音の特定の周波数帯域を減衰して定在波の発生を激減して音響環境を頗る向上させることができ、かつ、簡素な構造で施工性も良い音響調整パネル材およびそれを用いた室内構造を提供することにある。
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本考案は、音源から発生した音の波長成分のうち、異なる周波数帯域の各周波数波長成分に応じた音響を調整するためのパネル材であって、
略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材1・1間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材2を充填収容して、
前記有孔ボード材1の孔部11を通過した低周波数音域波長の音を、前記不織布部材2によって減衰および吸収する一方、有孔ボード材1の表面によって高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音を反射させるという技術的手段を採用することによって、音響調整パネル材を完成させた。
また、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、混合不織布部材2を天然羊毛とポリエステル繊維とを混合して作製するという技術的手段を採用した。
更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、混合不織布部材2に混合されたポリエステル繊維を、中空繊維にするという技術的手段を採用した。
更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、混合不織布部材2における天然羊毛とポリエステル繊維との混合割合を、80〜90:10〜20の重量%で作製するという技術的手段を採用した。
更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、有孔ボード材1の孔部11を略等間隔に開設するという技術的手段を採用した。
更にまた、本考案は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、対向する有孔ボード材1・1を、ステー部材12によって連結するという技術的手段を採用した。
また、本考案は、略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材1・1間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材2を充填収容して、
前記有孔ボード材1の孔部11を通過した低周波数音域波長の音を、前記不織布部材2によって減衰および吸収する一方、有孔ボード材1の表面によって高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音を反射するようにした音響調整パネル材を構成し、
これらの音響調整パネル材を、室内の壁面Wに沿って配列して、かつ、立設壁面同士または天井との囲まれる隅角部において、当該壁面Wから所定間隔を設けて配設するという技術的手段を採用することによって、音響調整パネル材を用いた室内構造を完成させた。
本考案にあっては、略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材を充填収容したことによって、前記有孔ボード材の孔部を通過した低周波数音域波長の音を、前記不織布部材によって減衰および吸収する一方、有孔ボード材の表面によって高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音を反射することができる。
したがって、本考案における音響調整パネル材によれば、音の特定の周波数帯域を減衰して定在波の発生を激減して音響環境を頗る向上させることができ、かつ、簡素な構造で施工性も良いことから、この音響調整パネル材を用いて室内構造を構成することにも非常に適しており、実用的利用価値は頗る高いと云える。
本考案を実施するための最良の形態を具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。
本考案の実施形態を図1から図5に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは有孔ボード材であり、この有孔ボード材1は、多数の孔部11・11…が開設された有孔の板体である。本実施形態では、この有孔ボード1として、カラマツ、ベイスギ、MDF、シナ、タモマサ、ナラマサ、サクラなどの単板あるいはこれらの合板を採用する。
なお、本実施形態では、有孔ボード材1の板厚を約5.5mmとし、かつ、孔部11の径を約5mmにするとともに、約25mmのピッチで略等間隔に開設する。
また、符号2で指示するものは混合不織布部材であり、この混合不織布部材2は、天然繊維質を少なくとも含んでなり、この天然繊維質としては、天然羊毛(ウール)が好ましい。
更に、この混合不織布部材2を構成する混合素材としては、ポリエステル繊維を採用して作製することができ、このポリエステル繊維は、中空繊維であることが好ましい。
本実施形態では、混合不織布部材2における天然羊毛とポリエステル繊維との混合割合が、80〜90:10〜20の重量%で作製することができ、より好ましくは、85:15の比率である。ポリエステル繊維が多すぎると、低周波数帯域波長の音の吸収率が低下するからである。
しかして、本考案は、音源から発生した音の波長成分のうち、異なる周波数帯域の各周波数波長成分に応じた音響を調整するためのパネル材であって、構成するにあっては、まず、略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材1・1間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材2を充填収容する。
本実施形態では、対向する有孔ボード材1・1を、ステー部材12によって連結するとともに、周縁を(木製の)側枠板3で囲んで箱型に形成する(図1参照)。このステー部材12は、木製の棒材であって、両有孔ボード材を安定的に固定するとともに、有孔ボード材の共振を防止することができる(図2参照)。
また、充填収容する混合不織布部材2は、好ましくは、密度が約16kg/mのもの(コスモプロジェクト社製:商品名「サーモウール」)を採用する。
そして、図3に示すように、壁材Wの前に設置した場合には、前記有孔ボード材1の孔部11を通過した低周波数音域波長(〜500Hz)の音が、前記不織布部材2によって減衰および吸収される。
一方、有孔ボード材1の表面によって高周波数帯域波長(3kHz〜)および中周波数帯域波長(500Hz〜3kHz)の音が反射される。したがって、低周波数帯域の音のこもった印象を与えず、張りのある音質を実現できる。
次に、本考案の音響調整パネル材を用いた室内構造について説明する。音響調整パネル材については、前記同様、略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材1・1間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材2を充填収容して音響調整パネル材を構成し、これらの音響調整パネル材を、室内の壁面Wに沿って配列して、かつ、立設壁面同士または天井との囲まれる隅角部において、当該壁面Wから所定間隔を設けて配設して構成する。
この際、音響調整パネル材を壁面Wから所定間隔を設けて配設することによって、透過した音も効果的に吸収することができる。本実施形態では、壁面Wが、図4のような立設壁面同士の場合であっても、図5のような更に天井との囲まれる場合であっても良く、このように音響調整パネル材を隅角部に配置することによって、定在波の発生を確実に激減させることができる。
なお、本実施形態では、有孔ボード材1の表面がフラットであるため、高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音が直接反射するのを防ぐために、図6に示すように、有孔ボード材1の表面において、孔部11の列間に木製などの棒材13・13…を接着剤等で固定して表面に凹凸を成形することができ、高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音を拡散させることができる。
本考案は、概ね上記のように構成されるが、本考案は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、有孔ボード材1の孔部11の径や数量、ピッチ、更に、混合不織布部材2の混合部材や比率などは、音源の音質が有する周波数帯域の特性によって、適宜調節することができ、本考案の技術的範囲に属する。
本考案の実施形態の音響調整パネル材を表わす全体斜視図である。 本考案の実施形態の音響調整パネル材の構造を表わす分解斜視図である。 本考案の実施形態の音響調整パネル材の作用を表わす概略図である。 本考案の実施形態の音響調整パネル材を室内に用いた状態を表わす斜視図である。 本考案の実施形態の音響調整パネル材を室内に用いた状態を表わす斜視図である。 本考案の実施形態の音響調整パネル材の変形例を表わす全体斜視図である。
符号の説明
1 有孔ボード
11 孔部
12 ステー部材
13 棒材
2 混合不織布部材
3 側枠板
W 壁面

Claims (7)

  1. 音源から発生した音の波長成分のうち、異なる周波数帯域の各周波数波長成分に応じた音響を調整するためのパネル材であって、
    略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材1・1間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材2が充填収容されており、
    前記有孔ボード材1の孔部11を通過した低周波数音域波長の音が、前記不織布部材2によって減衰および吸収される一方、
    有孔ボード材1の表面によって高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音が反射されることを特徴とする音響調整パネル材。
  2. 混合不織布部材2が天然羊毛とポリエステル繊維とを混合して作製されていることを特徴とする請求項1記載の音響調整パネル材。
  3. 混合不織布部材2に混合されたポリエステル繊維が、中空繊維であることを特徴とする請求項2記載の音響調整パネル材。
  4. 混合不織布部材2における天然羊毛とポリエステル繊維との混合割合が、80〜90:10〜20の重量%で作製されていることを特徴とする請求項2または3記載の音響調整パネル材。
  5. 有孔ボード材1の孔部11が略等間隔に開設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の音響調整パネル材。
  6. 対向する有孔ボード材1・1が、ステー部材12によって連結されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の音響調整パネル材。
  7. 略平行に互いに対向する一対の有孔ボード材1・1間に形成されたハウジング内に、天然繊維質を少なくとも含んでなる混合不織布部材2が充填収容されており、
    前記有孔ボード材1の孔部11を通過した低周波数音域波長の音が、前記不織布部材2によって減衰および吸収される一方、
    有孔ボード材1の表面によって高周波数帯域波長および中周波数帯域波長の音が反射されるようにした音響調整パネル材が構成されており、
    これらの音響調整パネル材が、室内の壁面Wに沿って配列されており、かつ、立設壁面同士または天井との囲まれる隅角部において、当該壁面Wから所定間隔を設けて配設したことを特徴とする音響調整パネル材を用いた室内構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018022016A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 静岡県 吸音パネル

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