JP3134946U - 化粧料容器用キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】頂部に注出孔を有する斜めカット状のノズル部を設けた筒状部体と、筒状部体の下端付近に第1のヒンジで起伏可能に連結されたベルトと、前記注出孔に挿入すべき栓部を内頂面に突設した筒状蓋部体とを備え、該蓋部体は、筒壁下半部位が前記ベルトの第2のヒンジで角度可変に連結され、前記第1のヒンジと第2のヒンジを介して屈折されることにより、蓋部体開き時に蓋部体が筒状部体から離間し得るキャップにして、筒状部の平行状突壁間に第1のヒンジから上端に到る領域まで前記ベルト厚みと略一致する深さの縦溝が設けられ、かつ前記平行状突壁は、蓋部体の第2のヒンジと繋がる位置を含めその両側に設けられた切欠部の幅よりも適度に大きな幅を有している。
【選択図】図2
Description
しかし、従来ではキャップが別部品とされ、塗布部に着脱する構造となっていたので、化粧の際の取り扱いが煩雑であるとともに、キャップが紛失しやすいという問題があり、そこで、本考案者らは、先行技術のように開閉自在な蓋部体を連設したキャップを提案した。
しかし、先行技術においては、図9のように、ベルト500の起伏をガイドする縦溝120の上半領域に深くえぐれた部分1200を有しており、また、蓋部体400のベルト500に連なる部分の切欠き131の幅が、前記縦溝を形作る左右の突壁幅よりも大きかった。
このため、開放状態にある蓋部体400を閉じる操作をしたときに、図10(a)と(b)のように、ベルト500の上半部501が縦溝120の上半部の深い部分1200に沿って傾斜状に嵌まり、その結果、蓋部体400が予定よりも前進し過ぎ位置となり、この状態で蓋部体400を矢印のように押し下げると、蓋部体内の栓151が、筒状部体のノズル部800の注出孔900の軸線からずれ、注出孔近傍のノズル部天壁801に斜めに激突し、そのまま無理やり押し込むことによって塗布面や栓の潰れ、破損を生じさせることがあった。
前記のような衝突を避けようとすると、蓋部体400の切欠き131の幅が突壁の幅よりも大きいので、突壁がストッパとして働かず、図10(c)ように、蓋部体内の栓151がノズル部800の最頂部位802に衝突し、やはり注出孔や栓部の潰れや破損を生じさせることがあり、こうしたことから施蓋操作を円滑に行いにくい点が問題であった。
また、前記のようにベルトが縦溝の上端までに完全に納まって第2のヒンジが縦溝の上端を越えて位置するまでは蓋部体は平行状突壁を越えられない。このため、誤操作をしても、蓋部体内の栓部がノズル部の前頂部や後頂部に衝突することがなく、ノズル部の塗布面や栓部の破損などを防止することができる。
これによれば、高位側が拡大した偏心状の傾斜口部により押出された化粧料の広がりが得られるので、広い面に化粧料を効率よく塗布することができ、しかも、閉じ行程末期に蓋部体が傾斜状から垂直状になる時に蓋部体の栓部をスムーズにガイドして注出孔に垂直に挿入することができる。
図1ないし図8は本考案による化粧料容器用キャップの一実施例を示している。
図1ないし図3において、1は内部に液状、クリーム状、ペースト状など流動性のある化粧料Aを収容し、かつ押し出し性能を有する容器本体であり、この例ではチューブからなっている。容器本体1は上端部に雄ねじを有する口部(取出し筒部)102を有している。
2は本考案キャップであり、前記容器本体1の口部100に螺合することで固定されている。前記本考案キャップ2は、基本的には、筒状部体3と、筒状の蓋部体4およびそれら筒状部体3と蓋部体4を繋ぐベルト5を合成樹脂で一体成形したものである。
前記ノズル部8は、図2,図3のように、正面側に向けて下り勾配となった塗布面80を天端に有し、この塗布面の中央に円筒部内に通じる注出孔9が穿設されており、該注出孔9は図3のように塗布面80の高位側が拡大する偏心状をなした傾斜口部90を有している。この傾斜口部90は、化粧料の広がりを得る作用のほか、後述する蓋部体4が閉じ行程末期すなわち傾斜状から垂直状になる時に、蓋部体4の栓部をスムーズに注出孔にガイドする作用を発揮する。
また、ベルト5の先端は薄肉化により構成された第2ヒンジ部51を有し、該第2ヒンジ部51は、前記蓋部体4の筒部背面位置でかつ高さ方向では筒部の中位付近に、略90度折り曲げ可能に一体に連結されている。
一方、前記平行状突壁10は、図2と図5のように外方に張り出す縦突条100を左右に有しており、この縦突条100を含めた平行状突壁10の幅W2は、前記切欠部130の幅W1よりも適度に大きくなっている。縦突条100の上端域は適度に厚さが薄くなっていてもよい。
このときに、一対の平行状突壁10の幅W2が蓋部体4の切欠部130の幅W1よりも大きいので、ベルト5が垂直状になるまでの行程では、図8(a)、(b)のように蓋部体4は平行状突壁10により傾動が規制されノズル部領域に進出しない。したがって、誤操作により栓部15がノズル部8の天壁に衝突することが的確に防止される。
この状態のベルト5の頂部にある第2ヒンジ部51はちょうど縦溝12の天端直上にあるので、第2ヒンジ部51を支点として蓋部体4は傾斜状から垂直に近い角度に移行し、栓部15が偏心状の傾斜口部90の端から注出孔内へとガイドされ、注出孔9に栓部15が深く挿入されることにより蓋部体4は垂直になり、開口部が筒状部体3の環状凸台部7にパチンと嵌まることで閉鎖される。
上記のように縦溝12によりベルト5の左右方向と前後方向の動きが規定されることから、蓋部体4の栓部15は注出孔9に対して的確に芯出しされた状態となり、したがって、毎回の蓋閉じを楽に正確に行うことができる。
1)容器本体1はチューブでなく、回転式などのシリンダー内蔵タイプであってもよい。
2)化粧料Aは口紅でなく、アイブローや頬紅などであってもよく、本考案のキャップはこれらの塗布用に用いることができる。
3 筒状部体
4 蓋部体
5 ベルト
8 ノズル部
9 注出孔
10 平行状突壁
12 縦溝
15 栓部
50 第1ヒンジ部
51 第2ヒンジ部
130 切欠き
Claims (3)
- 容器本体の口部に螺合される筒部を有し、頂部に注出孔を有する斜めカット状のノズル部を設けた筒状部体と、前記ノズル部の背面側に相当する筒状部体の下端付近に第1のヒンジで起伏可能に連結されたベルトと、前記注出孔に挿入すべき栓部を内頂面に突設した筒状の蓋部体とを備え、該蓋部体は、筒壁下半部位が前記ベルトの先端付近に形成した第2のヒンジで角度可変に連結され、前記第1のヒンジと第2のヒンジを介して屈折されることにより、蓋部体開き時に蓋部体が筒状部体から離間して位置されるように構成されている化粧料容器用キャップにおいて、筒状部体はノズル部の基端部位に蓋部体の口端が当接する座面部を有し、該座面部からノズル部の上端近くに到る領域に一対の平行状突壁が設けられており、該平行状突壁間には第1のヒンジから上端に到る領域まで前記ベルト厚みと略一致する深さの縦溝が設けられており、かつ前記平行状突壁は、蓋部体の第2のヒンジと繋がる位置を含めその両側に設けられた切欠部の幅よりも適度に大きな幅を有していることを特徴とする化粧料容器用キャップ。
- ノズル部は天端に正面側に向けて下り勾配となった塗布面を有し、この塗布面の中央に筒状部体内に通じる注出孔が穿設され、かつ、注出孔は塗布面の高位側が拡大した偏心状の傾斜口部を有している請求項1に記載の化粧料容器用キャップ。
- 容器本体がチューブからなる請求項1ないし2に記載の化粧料容器用キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004556U JP3134946U (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 化粧料容器用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007004556U JP3134946U (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 化粧料容器用キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3134946U true JP3134946U (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=43285488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007004556U Expired - Lifetime JP3134946U (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 化粧料容器用キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3134946U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010136885A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Key Tranding Co Ltd | 棒状化粧料容器 |
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2007
- 2007-06-15 JP JP2007004556U patent/JP3134946U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010136885A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Key Tranding Co Ltd | 棒状化粧料容器 |
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