JP3134514U - 量水器収納筺 - Google Patents

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Abstract

【課題】寒冷地において、量水器ボックスが凍上現象により上昇するのを有効に防止すると共に、量水器収納筺内部の給水管の凍結や断裂等の損傷を防止する。
【解決手段】収納筺本体は、土中深部に設置された収納筺本体下部1の内部に、最上面が地表と接し、最下部が収納筺底板2の上面に設置される収納筺本体上部3が、スライド可能に納められた二槽構造とし、大気温が氷点下となる寒冷地における収納筺本体の凍上を、凍上現象が発生する収納筺本体上部3だけに止めるものとし、量水器13や螺旋状給水管11を設置する収納筺本体下部1は凍上を受けることがなく、量水器13や螺旋状給水管11の凍結を防止する。
【選択図】図1

Description

本考案は、量水器収納筺に係り、特に、寒冷地において、冬季の凍結により、収納筺全体が地中から浮き上がる凍上現象に対処することを意図した量水器収納筺に関する。
従来、水道水等の使用量を測定して表示するために、量水器(いわゆる「水道メーター」)が開発されており、この量水器を収納した量水器収納筺も開発されている。この量水器は、水道事業等における基本的なシステム構成要素であり、各種のタイプが開発されているが、寒冷地においては、冬季における凍結を避けるために、地域別の凍結深度を基にした給水管の埋設深度が定められており、よって、量水器は、概ね50〜180〔cm〕の深度に埋設された収納筺の内部に、保護及び維持管理が容易なように設置される。
収納筺の種類は多種開発されているが、その内部に収納する量水器は、計量法により、8年に1回交換することが義務付けられており、また、故障や漏水を調査するための作業(即ち維持管理作業)が必要なことから、従来は、この維持管理作業の都度、掘削作業を要していた。しかし、近年は掘削作業を必要としない工法の収納筺も普及している。
ところが、地中に埋設された収納筺内部に設置されるタイプの量水器であっても、寒冷地においては、冬季において当該量水器や収納筺内部の給水管が凍結して作動不能となる現象(凍結事故)を防ぐことができない場合があり、このため、従来、このような寒冷地に設置される量水器については、収納筺全体を、地表から底までの距離が長い構造にすると共に、この収納筺内に収納する量水器を、温度が氷点下(摂氏0度以下)となる地表面付近の位置に配置することを避け、量水器は、その底部付近の位置(即ち、土中深い部分に相当する場所であり、温度が氷点下にはならない位置)に設置することで凍結事故を防止しており、このようなタイプの量水器収納筺は、例えば、特許文献1に開示されている。
図3は、従来の量水器収納筺の構成を示す構成図である。
同図に示す従来の量水器収納筺は、内部を密閉するための蓋を構成する閉塞蓋91と、収納筺の側壁部分を構成する挿通保持体92と、収納筺の内壁を構成する収納管93と、収納筺を密閉するための底部を構成する閉塞底部94と、水道水等が導水される給水管流入口95と、水道水等を排水する給水管流出口96と、を備えて構成される。収納管93の内部には、コイルのように巻かれてバネ性を有する螺旋状給水管(通水コイル)911と、螺旋状給水管911の上部に配置されて螺旋状給水管911の通水量を測定すると共に当該水量を表示する量水器912と、後述する把手914を水平に維持すると共に支持する水平支持体913と、量水器912を、通水コイル911と共に引き上げるための把手914と、を備える。
同図において、量水器912及び螺旋状給水管911は、通常は、収納管93の中の土中の深部に相当する位置に収納されているので、冬季における大気や地表面の氷点下の低温が伝わることなく、また、地熱によっても保護されることにより、内部の通水は凍結を免れるので、量水器912が作動不能に陥ることはない。量水器912を検針する場合や、点検又は修理する場合には、量水器912の指針を見易くするために、把手914を手に持って、量水器912を通水コイル911もろとも収納管93の上部に引き上げる。螺旋状給水管911はコイル状に巻かれており、バネ性を有するので、途中で折れてしまうことなく収納管93の上部に引き上げることができる。
従来は、このような構成の量水器収納筺を使用して、大気温が氷点下となる寒冷地においても、収納筺内部の量水器や給水管を凍結させることなく、水道水等の使用量の検針を可能にしていたのである。
特開2003−56016号公報
しかし、従来の量水器収納筺にあっては、例えば、特許文献1に開示された量水器収納筺の場合、大気温が氷点下となる寒冷地の場合、霜柱によって稲の切株等が地表に持ち上げられるのと同じ原理に基づく持ち上がり現象(より具体的には、土壌凍結に伴う膨張土圧の揚向力により、地中埋設物が地表面上に突出する現象であり、「凍上」と呼ばれることがある現象)により、図4に示すように、収納筺全体が地表から持ち上げられてしまう現象が生じ、この収納筺内部に設置されている量水器912及び螺旋状給水管911も、凍結温度となる地表付近まで上昇するので、量水器912及び螺旋状給水管911の凍結防止の効果が消失するという問題点があった。
また、持ち上げられて地表から露出した長さLの収納筺部分(図4参照)が、歩行や車両走行の妨げとなり、歩行者や車両との衝突により、量水器収納筺が破損する恐れがあるばかりではなく、歩行者や車両にも危害を加える結果となるという問題点があった。
また、この収納筺の外部の給水管も、収納筺に固定されている場合は、収納筺と共に凍上することから、給水管の折損や断裂を生じることがあり、水量低下や断水事故を生じさせる原因となっていた。
このため、従来は、収納筺を本体下部から上部にかけて山型に傾斜を付けて、本体側面に働く膨張土圧を上部へ分散させる方法が考案されているが、この方法では、収納筺の本体下部から上部にかけて傾斜を持たせることから、収納筺本体の下部寸法が大きくなる欠点があり、住宅施設内への設置が困難となる場合が有ると共に、これだけでは凍上防止対策としては不備であることが予見されていた。
また、収納筺本体に収縮する断熱材を巻き付けて、本体側面に働く膨張土圧を吸収し、凍上を防止する方法も考案されているが、この方法では、厚みが20〜50〔mm〕程度の断熱材を使用することで一定の効果は期待できるが、断熱材の経年変化に起因する収縮率の低下により、初期の効果が得られなくなることが予見されていた。
また、収納筺本体にスリップ効果を有するフィルム状のシートを巻き付け、本体側面に働く膨張土圧をスリップさせる凍上防止対策も考案されているが、この方法では、膨張土圧の程度及び土質により、全く効果が得られないことが判明していた。
また、収納筺本体の凍結深度以下となる中間部及び底部に、リング状のツバを取り付けて凍上力を抑え込む方法も考案されているが、この方法では、膨張土圧の程度及び土質により、凍上が抑止できなかったり、リング状のツバの破損や、ツバ取り付け部の破損により、ツバが収納筺本体から分断する。また、ツバ部分が収納筺本体よりも外部にせり出るため、設置面積によっては設置できなくなるといった問題点があった。
また、収納筺本体を2分割し、分割された上部だけを、膨張土圧に対して抵抗させずに凍上させ、土壌凍結及び膨張土圧が緩和された時点で、この凍上した上部を元の位置に戻す方法が知られており、この方法は、前述のいずれの方法とも異なっているが、2分割された収納筺本体の上部側と下部側の筺寸法(断面積)が同じであることから、凍上した上部側と凍上しない下部側との間に剥き出しの隙間が生じ、土片が入り込む。よって、従来は、フィルム状のシート、若しくは断熱材を巻き付けていたが、土圧による変形や、土砂の横圧や混入により、土壌凍結及び膨張土圧が緩和されても、凍上した上部側が元の位置に戻らない現象が発生しており、この問題点の解決も課題であった。
さらに、従来は、GL面の変更に伴う、収納筺の高さ位置調整方法は、一般に、収納筺の位置を下げる場合は収納筺本体を切断する方法(切り下げ方法)が採用され、収納筺の位置を上げる場合は、切断した収納筺本体を寸法分嵩上げする方法、若しくは予め定められた寸法の成形品にて嵩上げする方法(嵩上げ方法)が採用されていた。しかし、このような収納筺の高さ位置調整作業は、現場では非常に面倒な作業工程であるにも関わらず、GL面の変更は、土盛り、舗装、カラーブロック施工等により、常態的に生じ、しかも、殆どの場合、量水器収納筺の設置後に生じる作業であるので、非常に厄介であった。なお、前述の切り下げ方法の実施は比較的容易であるが、切り下げが不可能な構造の収納筺を使用する場合は不可能であり、前述の嵩上げ方法については、GL面に合わせた寸法の同種の収納筺本体が必要となり、また、切断加工や現場での取り付け作業が困難である。ちなみに、収納筺の種類によっては、定められた寸法が、例えば、10〔cm〕、20〔cm〕、30〔cm〕等、概ね10〔cm〕単位で増加する寸法であるため、この寸法以外での嵩上げが困難であるので、GL面に対して収納筺の上面が凹凸を形成してしまう場合があった。
このため、本考案は、大気温が氷点下(摂氏0度以下)となる寒冷地において、量水器を収納する筺の全体が、設置後、地表から持ち上げられる現象(凍上現象)を防止または緩和することが可能として、このような寒冷地における量水器収納筺内部の給水管の凍結や断裂の防止を一層確実に行うと共に、収納筺本体の損傷を防止することができる量水器収納筺を提供することを目的とするものである。
本考案は、上記した従来の量水器収納筺の課題に鑑みてなされたものであり、水道水の使用量を計測して表示する量水器と、止水栓を収納する量水器収納筺であって、前記量水器と、前記量水器に通水する螺旋状給水管とを、底部に収納する収納筺本体上部と、前記収納筺本体下部の内部に収納され、前記量水器及び前記螺旋状給水管の全体を収納することができる断面サイズを有し、凍上現象が発生した際には、前記収納筺本体下部の内壁をストッパーを介してスライドすることにより自身は上昇するが、前記収納筺本体下部の上昇を阻止する収納筺本体上部と、を備えたことを特徴とする量水器収納筺を提供するものである。
このように構成したことにより、大気温が氷点下(摂氏0度以下)となる寒冷地において、従来は収納筺全体が地表から持ち上げられる現象(凍上現象)を発生させていた所を、本考案では、実際に凍上現象が発生する地表付近と接触する収納筺本体上部だけを凍上させ、土中深部に設置されて凍上現象が発生しない収納筺本体下部の上昇は防止するので、量水器や螺旋状給水管の凍結防止対策を一層確実に行える量水器収納筺を実現することができる。
ここで、前記量水器収納筺において、前記螺旋状給水管は、通水状態にあっても、前記量水器を、地表面方向へ引き上げることを可能にするものであることを特徴とする。
このように構成したことにより、保守、点検、修理、及び検針等の際に、水道水の供給を停止させることなく、量水器を作業し易い位置にまで引き上げることができる量水器収納筺を実現している。
また、前記量水器収納筺は、前記螺旋状給水管に固着され、前記量水器の前記地表面方向への引き上げの際に使用される把手兼水平維持器を、さらに備えたことを特徴とする。
このように構成したことにより、保守、点検、修理、及び検針等の際の量水器の引き上げ作業を容易にする量水器収納筺を実現している。
また、前記量水器収納筺において、前記収納筺本体上部の最上部には、内部に、水、土砂、及び異物が侵入することを阻止するための上蓋をさらに備え、かつ前記収納筺本体下部の最下部には、内部に、水、土砂、及び異物が侵入することを阻止すると共に前記螺旋状給水管を安置するための収納筐底板をさらに備えたことを特徴とする。
このように構成したことにより、収納筺本体上部の内部に上部から水、土砂、及び異物が侵入することを阻止することが可能となり、さらに、収納筺本体下部の底部から水、土砂、及び異物が混入することが阻止されるので、量水器が水、土砂、及び異物に覆われて損傷したり、検針が妨げられることを防止すると共に、凍結解除の季節に、収納筺本体上部が元の設置位置に復帰することを妨げられることがない量水器収納筺を実現している。
また、前記量水器収納筺において、前記ストッパーは、前記収納筺本体上部と前記収納筺本体下部との接触圧力を調整すると共に、前記収納筺本体下部の内部への、水、土砂、及び異物の侵入を阻止するものであることを特徴とする。
このように構成したことにより、収納筺本体下部の内部に横方向から侵入した水、土砂、及び異物により、収納筺本体上部の上げ下げが妨げられたり、量水器が水、土砂、及び異物に覆われて損傷したり、検針が妨げられることがない量水器収納筺を実現している。
また、前記量水器収納筺において、前記ストッパーは、前記収納筺本体上部が前記収納筺本体下部から外れて脱落することを阻止するものであることを特徴とする。
このように構成したことにより、収納筺本体上部が前記収納筺本体下部から外れて脱落することを防止し、収納筺本体下部の内部に水、土砂、及び異物が進入することを防止すると共に、凍結解除の季節に、収納筺本体上部が元の設置位置に容易に復帰することが可能な量水器収納筺を実現している。
本考案によれば、大気温が氷点下(摂氏0度以下)となる寒冷地において、量水器収納筺全体が地表から持ち上げられる現象(凍上現象)を防止し、凍上現象を発生させる条件が生じた際には、実際に凍上現象が発生する地表付近と接触する収納筺本体上部だけを凍上させ、土中深部に設置されて凍上現象が発生しない収納筺本体下部の上昇は防止するので、量水器や螺旋状給水管の凍結防止対策を一層確実に行える量水器収納筺を提供することができる効果がある。
本考案は、量水器を収納する収納筺において、収納筺本体の構成を、上下2つの収納筺を備える構成とすると共に、上側の収納筺を、下側の収納筺の内部にスライド可能に納めた二槽構造とすることにより、大気温が氷点下(摂氏0度以下)となる寒冷地における収納筺の凍上を、地表付近と接触して実際に凍上現象が発生する上側の収納筺だけに止めるものとし(即ち、土中深部に設置されて凍上現象が発生しない下側の収納筺は上昇させないようにし)、これにより、下側の収納筺に収納された量水器や給水管が凍結することを防止するものである。
以下、図面を参照して、本考案の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本考案の実施の形態に係る量水器収納筺の主要部の構成を示す構成図である。
同図に示すように、本実施形態に係る量水器収納筺は、下側の収納筺である収納筺本体下部1と、収納筺本体下部1の底部を覆う収納筺底板2と、上側の収納筺をなし、収納筺本体下部1の内部にスライド可能に納められた収納筺本体上部3と、収納筺本体下部1の内部の最上部に取り付けられた上部脱落防止用ストッパー4と、収納筺本体下部1の内部の最下部に取り付けられた下部脱落防止用ストッパー5と、収納筺本体上部3の上部を覆う上蓋6と、上蓋6を受ける上蓋受け口7と、給水施設から供給される水を取り入れる給水管流入口8と、給水施設から供給される水を取り出す給水管流出口9と、を備えて構成される。
収納筺本体下部1の内部には、収納筺底板2の上面に設置された螺旋状給水管11と、螺旋状給水管11に連結された止水栓12、量水器13、及び量水器接続継手14と、量水器13を持ち上げるための把手兼水平維持器15と、を備える。
本実施形態に係る量水器収納筺の全体形状は円筒形状とするが、本考案では、一般に、量水器収納筺の全体形状として、任意形状の切り口の筒状形状が可能であり、その切り口の面積も任意である。
収納筺本体下部1、収納筺底板2、収納筺本体上部3、及び上蓋6を構成する素材には、鉄、アルミ、チタン等の金属、各種合金、合成樹脂、等が使用可能である。合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、等の使用が好ましい。収納筺本体上部3及び収納筺本体下部1の内部には断熱材を貼り付けることが可能である。また、収納筺本体上部3には、上蓋受け口7よりも下部に断熱蓋を追加することが可能である。
図1に示すように、本実施形態に係る量水器収納筺の収納筺本体は、土中深部に設置された収納筺本体下部1の内部に、最上面が地表と接し、最下部が収納筺底板2の上面に設置される収納筺本体上部3が、スライド可能に納められた二槽構造とし、これにより、大気温が氷点下(摂氏0度以下)となる寒冷地における収納筺本体の凍上を、凍上現象が発生する収納筺本体上部3だけに止めるものとし、即ち、量水器13や螺旋状給水管11を設置する収納筺本体下部1は凍上を受けることがないので、このような寒冷地においても、量水器13や螺旋状給水管11の凍結を防止することができる。
収納筺本体下部1の内壁は、収納筺本体上部3の外壁と直接的には接触しないように構成されている。即ち、収納筺本体上部3の断面サイズは、収納筺本体下部1の断面サイズよりも小さく、よって、収納筺本体上部3の少なくとも下部半分は、収納筺本体下部1に包含される。
把手兼水平維持器15は、螺旋状給水管11の全長の中間地点に、量水器13を挟んで取り付けられており、保守、点検、修理、及び検針等の作業の際には、この把手兼水平維持器15を手で引き上げることにより、量水器13を地表付近まで持ち上げることができるので、これらの作業を容易に行うことができる。ここで、螺旋状給水管11は、コイル状に巻かれており、コイルバネと同様の弾性と柔軟性を有するので、把手兼水平維持器15が引き上げられて、量水器13が地表付近まで持ち上げた状態においても、螺旋状給水管11には、そのまま通水が可能である。
上蓋6は、収納筺本体上部3の最上部に設置され、その内部に、水、土砂、及び異物が侵入することを阻止する。また、収納筺底板2は、収納筺本体下部1の最下部に設置され、その内部に、水、土砂、および異物が侵入することを阻止すると共に、その上面に螺旋状給水管11を安置される。
上部脱落ストッパー4は、収納筺本体上部3の上昇を下部脱落ストッパー5との係合により阻止し、収納筺本体上部3が収納筺本体下部1から外れて脱落することを防止すると共に、収納筺本体下部1の内部に、水、土砂、及び異物が侵入することを阻止する。上部脱落ストッパー4が収納筺本体上部3の外面を押す力の強度は、凍上現象により、収納筺本体上部3が上昇した場合には、それに連動して、上部脱落ストッパー4も引き上げられてしまうことがない強度とする。
図1に示すように、螺旋状給水管11及び量水器13は、収納筺本体下部1の最下部、即ち、土中の深部に相当する位置において、収納筺本体下部1の内部に収納されているので、冬季における大気や地表面の氷点下の温度が伝わることなく、また、地熱によっても保護されることにより、内部の通水は凍結を免れるので、螺旋状給水管11や量水器13が作動不能に陥ることはない。量水器13を保守、点検、修理、及び検針する際には、量水器13の指針を見易くするために、把手兼水平維持器15を手に持って、量水器13を螺旋状給水管11と共に上部に引き上げるものとする。螺旋状給水管11はコイル状に巻かれており、コイルバネのようなバネ性を有するので、収納筺の上部に引き上げられる途中で破損したり、切断したりすることなく、上部に引き上げることができる。
図2は、本考案の実施の形態に係る量水器収納筺が凍上現象を受けた時の状態を示す構成図である。
同図に示すように、大気温が氷点下(摂氏0度以下)となる寒冷地においては、冬季などに前述の凍上現象が発生するが、この凍上現象は、収納筺本体上部3の外壁が接している地表付近の土中においてのみ発生し、収納筺本体下部1の外壁が接している地中深部においては発生しないので、実際に凍上現象が発生した際には、図2に示すように、この凍上により持ち上げられるのは収納筺本体上部3側だけであり、量水器13や螺旋状給水管11が設置されている収納筺本体下部1は持ち上げられることがないので、量水器13及び螺旋状給水管11の内部を流れる給水の凍結を防止することができる。
なお、凍上現象により、収納筺本体上部3が持ち上げられる高さは、1年間では僅かであり、その僅かの上昇分も、大気温が氷点温度よりも高くなる季節の到来と共に、土中の凍結状態が解凍されるので、収納筺本体上部3自体の重力による自然落下により、収納筺本体上部3を、自動的に元の位置(図1参照)に復帰させることができる。また、持ち上げられた収納筺本体上部3は、その上面を、足で踏みつけることによっても、簡単に元の位置(図1参照)に収めることができる。
本願は、量水器ボックスに関し、寒冷地における冬季の凍結により、量水器の収納筺全体が地中から浮き上がる凍上現象に対処することを意図した量水器ボックスに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
本考案の実施の形態に係る量水器収納筺の構成を示す構成図である。 本考案の実施の形態に係る量水器収納筺が凍上現象を受けた時の状態を示す構成図である。 従来の量水器収納筺の構成を示す構成図である。 従来の量水器収納筺の構成の不都合を示す構成図である。
符号の説明
1:収納筺本体上部
2:収納筺底板
3:収納筺本体下部
4:上部脱落防止用ストッパー
5:下部脱落防止用ストッパー
6:上蓋
7:上蓋受け口
8:給水管流入口
9:給水管流出口
11:螺旋状給水管
12:止水栓
13:量水器
14:量水器接続継手
15:把手兼水平維持器

Claims (6)

  1. 水道水の使用量を計測して表示する量水器と、止水栓を収納する量水器収納筺であって、
    前記量水器と、前記量水器に通水する螺旋状給水管とを、底部に収納する収納筺本体下部と、
    前記収納筺本体下部の内部に収納され、前記量水器及び前記螺旋状給水管の全体を収納することができる断面サイズを有し、凍上現象が発生した際には、前記収納筺本体下部の内壁をストッパーを介してスライドすることにより自身は上昇するが、前記収納筺本体下部の上昇を阻止する収納筺本体上部と、を備えたことを特徴とする量水器収納筺。
  2. 前記螺旋状給水管は、通水状態にあっても、前記量水器を、地表面方向へ引き上げることを可能にするものであることを特徴とする請求項1に記載の量水器収納筺。
  3. 前記螺旋状給水管に固着され、前記量水器の前記地表面方向への引き上げの際に使用される把手兼水平維持器を、さらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の量水器収納筺。
  4. 前記収納筺本体上部の最上部には、内部に、水、土砂、及び異物が侵入することを阻止するための上蓋をさらに備え、かつ前記収納筺本体下部の最下部には、内部に、水、土砂、及び異物が侵入することを阻止すると共に前記螺旋状給水管を安置するための収納筐底板をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の量水器収納筺。
  5. 前記ストッパーは、前記収納筺本体上部と前記収納筺本体下部との接触圧力を調整すると共に、前記収納筺本体下部の内部への、水、土砂、及び異物の侵入を阻止するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の量水器収納筺。
  6. 前記ストッパーは、前記収納筺本体上部が前記収納筺本体下部から外れて脱落することを阻止するものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の量水器収納筺。
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