JP3134451U - 軽量型ダクト用蓋板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】略方形板状をなす蓋板本体の幅方向両側下隅角部が底面中央方向に向かい緩い下り傾斜面状をなす面取り部として形成され、幅方向両側壁略中央部には、蓋板本体の上壁面から側壁面に亘って切り欠かれた略凹状切り欠き、及び底面中央側に向かって凹状切り欠きと連通する傾斜切り欠きとにより掴持用切り欠き部が形成され、蓋板本体の底面部は、蓋板本体の厚みの略3分の1の厚みに形成され、蓋板本体底面部幅方向両側端はケーブルダクトにおけるダクト蓋載置部あるいはダクト蓋係止部と密接する形状に構成される。
【選択図】図1
Description
しかし、コンクリート製からなるケーブルダクト用蓋板は、構造強度及び耐久性は高いものであるが、蓋板自体の重量は重く、もってケーブルダクト用蓋板の敷設作業はきわめて作業効率の悪いものであった。
すなわち、前記敷設作業は、主に人力により敷設されるため、その敷設作業にはかなりの人員を必要とし、またそれら人員による敷設作業についても、蓋板の重量がかなり重いため、手間がかかるものであった。
また、前記従来のケーブルダクト用蓋板には、敷設作業のための、あるいは敷設作業を行う上で手を掛ける、いわゆる握持用の溝がケーブルダクト用蓋板本体に設けられてはいなかった。
さらに、前記コンクリート製ケーブルダクト用蓋板の課題に対処するため、その重量が比較的軽量である合成樹脂製からなるダクト蓋が提案されているが、前記コンクリート製ダクト蓋と比較すると、素材の性質上、構造強度及び耐久性が比較的低く、また軽量であるが故に、強風等が原因でダクト蓋設置箇所から動いてしまうことがあり、長期間の敷設安定性に欠け、その問題から例えば前記合成樹脂製ダクト蓋の固定部材についての発明が提案されていた(公開特許公報特開2006−175462号)。
このように、ケーブルダクト用蓋板の敷設作業の課題、製造上のコスト上昇についての課題、構造強度及び耐久性の課題についてはいまだ解消されていないものであった。
略方形板状をなす蓋板本体の幅方向両側下隅角部が底面中央方向に向かい緩い下り傾斜面状をなす面取り部として形成されると共に、幅方向両側壁略中央部には、前記蓋板本体の上壁面から側壁面に亘って切り欠かれた略凹状切り欠き、及び底面中央側に向かって前記凹状切り欠きと連通する傾斜切り欠きとにより掴持用切り欠き部が形成されてなり、
蓋板本体の底面部は、幅方向両側端を除き、前記蓋板本体の厚みの略3分の1の厚みに形成され、
前記蓋板本体底面部幅方向両側端はケーブルダクトにおけるダクト蓋載置部あるいはダクト蓋係止部と密接する形状に構成された、
ことを特徴とし、
または、
前記ダクト用蓋板はプレキャストコンクリート製で形成された、
ことを特徴とするものである。
図1は、本考案による略方形状に形成されたダクト蓋板本体1を示す。ところで該ダクト蓋板本体1はプレキャスト製のコンクリート製品として形成されている。
ここで、当該略方形板状をなす蓋板本体1の幅方向両側下部に存する隅角部3、3が底面部2の中央方向に向かい緩い下り傾斜面状をなして面取りされ、面取り部4,4として形成されている。
ここで、前記略凹状切り欠き7、7及び傾斜切り欠き8、8により構成される掴持用切り欠き部9、9の各々の切り欠き幅はなんら限定されるものではないが、一般的に数規格に規格化し、当該数種類の規格内のいくつかの数値に設定して形成するのが好ましい。
前述したように、前記ダクト蓋板本体1は、あらかじめ工場でプレキャストコンクリート製品として形成する。また、ケーブルダクト本体10もあらかじめプレキャストコンクリート製品として形成する。
すなわち、施工現場では、前記ダクト蓋本体1を順次ケーブルダクト本体10に載置するのみで済み、大幅に施工時間が短縮でき、施工コストも安価にすることが出来る。
しかも従来の現場打ちの施工に比して大幅に品質も向上させることが出来る。
例えば、ケーブルダクト本体10の幅あるいは施工される現場の状況等に対応して、最適な底面幅を有するケーブルダクト本体10及びダクト蓋板本体1が選ばれ、敷設される。
まず、例えば鉄道線路11の路面幅方向端部に図3乃至図5に示すようにケーブルダクト本体10を敷設する。
すなわち、図3から理解されるとおり、例えば、断面略U字状のケーブルダクト本体10あるいは図4及び図5に示した断面略L字状のケーブルダクト本体10を前記鉄道線路11の路面幅方向端部に敷設する。
この際、上記で示したとおり、敷設現場において、最適な底面幅の底面部2を有するタイプのケーブルダクト本体10が選択される。そして、あらかじめ製造、ストックされたケーブルダクト本体10を敷設し、例えば固定用モルタル12をケーブルダクト本体10の底面側に打設して、ケーブルダクト本体10を前記固定用モルタル12に固定する。
あるいは図4及び図5のとおり前記断面略L字状ケーブルダクト本体10の敷設により、鉄道線路11の路面幅方向端部には、高欄13や側壁の内側側壁と断面略L字状のケーブルダクト本体10とにより断面略凹状をなすケーブル収納庫が形成できる。
そして、最終的にケーブルダクト本体10内に各種のケーブル14を収納した後、本考案によるケーブルダクト蓋板本体1を上方から載置する。
具体的には、敷設作業者が前記ダクト蓋板本体1における掴持用切り欠き部9に手を入れ、持ち上げて運搬し、該ダクト蓋板本体1をケーブルダクト本体10におけるダクト蓋載置部15、あるいはダクト蓋係止部16と前記ダクト蓋板本体1の膨出部17,17が密着するようにして設置されるものとなる。
また、前記ダクト蓋板本体1における底面部2は前記膨出部17,17以外は薄く形成され、また、幅方向両側壁部5,5には掴持用切り欠き部9、9が形成されており、本考案によるダクト蓋板本体1の重量の大きな軽量化が実現されている。
具体的には従来品と比較すると、略5kg減の軽量化が実現されている。よって、ダクト蓋板本体1の敷設作業者は、前記掴持用切り欠き部9,9の有効使用と相まって、容易にかつスムーズにダクト蓋板本体1を敷設作業することができる。
従って、ケーブルダクトの敷設、施工についても、迅速に施工でき、かつ大幅に施工時間が短縮でき、しかも施工コストも安価にすることが出来ることなる。
2 底面部
3 隅角部
4 面取り部
5 側壁部
6 上壁部
7 略凹状切り欠き
8 傾斜切り欠き
9 掴持用切り欠き
10 ケーブルダクト本体
11 鉄道線路
12 固定用モルタル
13 高欄
14 ケーブル
15 ダクト蓋載置部
16 ダクト蓋係止部
17 膨出部
18 両側側壁部
Claims (2)
- 略方形板状をなす蓋板本体の幅方向両側下隅角部が底面中央方向に向かい緩い下り傾斜面状をなす面取り部として形成されると共に、幅方向両側壁略中央部には、前記蓋板本体の上壁面から側壁面に亘って切り欠かれた略凹状切り欠き、及び底面中央側に向かって前記凹状切り欠きと連通する傾斜切り欠きとにより掴持用切り欠き部が形成されてなり、
蓋板本体の底面部は、幅方向両側端を除き、前記蓋板本体の厚みの略3分の1の厚みに形成され、
前記蓋板本体底面部幅方向両側端はケーブルダクトにおけるダクト蓋載置部あるいはダクト蓋係止部と密接する形状に構成された、
ことを特徴とする軽量型ダクト用蓋板
- 前記ダクト用蓋板はプレキャストコンクリート製で形成された、
ことを特徴とする請求項1記載の軽量型ダクト用蓋板
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004104U JP3134451U (ja) | 2007-06-01 | 2007-06-01 | 軽量型ダクト用蓋板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004104U JP3134451U (ja) | 2007-06-01 | 2007-06-01 | 軽量型ダクト用蓋板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3134451U true JP3134451U (ja) | 2007-08-16 |
Family
ID=43285028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007004104U Expired - Lifetime JP3134451U (ja) | 2007-06-01 | 2007-06-01 | 軽量型ダクト用蓋板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3134451U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011152007A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Hasegawa:Kk | ダクト蓋 |
JP2019186998A (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-24 | フジプレコン株式会社 | セキュリティトラフ |
JP2019199698A (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 中日本高速道路株式会社 | 壁高欄埋設管路用作業空間の構造、構築方法及び構築に用いる型枠 |
CN110499859A (zh) * | 2018-05-16 | 2019-11-26 | 深圳市君盈建筑科技有限公司 | 一种集成有强电电线的楼层板系统 |
-
2007
- 2007-06-01 JP JP2007004104U patent/JP3134451U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7073185B2 (ja) | 2018-05-14 | 2022-05-23 | 中日本高速道路株式会社 | 壁高欄埋設管路用作業空間の構造、構築方法及び構築に用いる型枠 |
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