JP3133810U - ペット用靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易かつ迅速に装着できるとともに装着後にずり落ち難くすることができるペット用靴を提供する。
【解決手段】 本発明は、基端に足挿入口110aを備え、先端120aが閉鎖されてなる、基端から先端120aへ略直筒状に伸びるペット用靴100であり、足挿入口110a寄りに設けられ、径方向に伸縮自在に構成された足首装着部110と、足挿入口110aの縁から先端121に向かって途中まで伸びる切り欠き130と、切り欠き130の対向縁部131、132にそれぞれ切り欠き130に沿って設けられ、互いに着脱自在に構成された一対のファスナ部材141、142とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本考案は、犬や猫などのペットの足に装着するためのペット用靴に関する。
従来から、犬や猫などのペットの足に装着するためのペット用靴が知られているが、その中には全体形状が側面視L字形に構成されたものと直筒状に構成されたものとがあり、これらはそれぞれ例えば、特許文献1と特許文献2に記載されている。
特許文献1に記載の犬用靴は、基端に足挿入口を備え、先端が閉鎖されてなる側面視L字形の筒状に構成され、前記足挿入口が拡開自在となるように他の部分とは別に構成された前記先端近傍から前記足挿入口まで伸びる舌状蓋片と、足首部分を前記舌状蓋片の上から巻着可能に構成された伸縮自在な弾性ベルトとを有している。
一方、特許文献2に記載の犬の靴は、基端に足挿入口を備え、先端が閉鎖されてなる直筒状に構成され、前記足挿入口の縁から前記先端に向かって途中まで伸びる切り欠きと、足首部分を巻着可能に構成された、前記切り欠きの一方の縁から突出した装着テープ部分とを有している。
特開2003−88266号公報 特開2005−6636号公報
しかしながら、上記従来のペット用靴はそれぞれ、装着時に弾性ベルト又は装着テープ部分を足首部分に巻回させる必要があるので、装着作業が煩雑でペットが動くと装着しにくいという問題がある。
また、その足首装着部が弾性ベルト又は装着テープ部分によって巻着されているだけであるので、ペットの歩行動作によって緩み、足首装着部がずり落ちた状態になりやすいという問題点もある。
そこで、本考案は上記問題点を解決するものであり、その課題は、容易かつ迅速に装着できるとともに、装着後はずり落ち難くすることができるペット用靴を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案のペット用靴は、基端に足挿入口を備え、先端が閉鎖されてなる、前記基端から前記先端へ略直筒状に伸びるペット用靴であって、前記足挿入口寄りに設けられ、径方向に伸縮自在に構成された足首装着部と、前記足挿入口の縁から前記先端に向かって途中まで伸びる切り欠きと、前記切り欠きの対向縁部にそれぞれ前記切り欠きに沿って設けられ、互いに着脱自在に構成された一対のファスナ部材とを有することを特徴とする。
この考案によれば、切り欠きを開いて足首装着部を広げることでペットの足を挿入し、一対のファスナ部材を互いに止着させるだけで切り欠きを閉じることができるので、ペット用靴を足に容易かつ迅速に装着できるとともに、径方向に伸縮自在に構成された足首装着部が足首部分にぴったりと装着されるので、ずり落ちることも防止できる。ここで、一対のファスナ部材は面ファスナであることが望ましい。この場合に、一対のファスナ部材のうち一方のファスナ部材が切り欠きの一方の縁部の外面上に設けられているとともに、他方のファスナ部材が切り欠きの他方の縁部の内面上に設けられていることが望ましい。これによれば、切り欠きの対向する両縁部を重ねた状態で固定できるので、足首装着部を足首部分にぴったりと装着できるとともに一対のファスナ部材を外れ難くすることができる。
この考案において、前記切り欠きは前記一対のファスナ部材の取付範囲より前記先端側へ深く形成されていることが好ましい。この考案によれば、切り欠きの先端部分にファスナ部材が設けられていないので、装着作業中に一対のファスナ部材が意図せずに接着してしまうことを防止でき、また、挿入時にペットの足がファスナ部材に引っ掛かってしまうことも防止できる。
なお、ペット用靴の前面部の前記基端と前記先端の中間位置にダーツが形成されていることが望ましい。これにより歩行時における前面部の弛みを低減できる。また、前記先端は円弧状に湾曲していることが望ましい。ペット用靴の前記先端をペットの足先形状に整合させることができるからである。
以上、説明したように本考案によれば、ペット用靴をペットの足に容易かつ迅速に装着できるとともに、装着後はペットの足からずり落ち難くすることができる。
以下に、本考案に係るペット用靴の実施形態について詳細に説明する。図1は本実施形態のペット用靴を正面側から見た状態を示す概略斜視図、図2は本実施形態のペット用靴の切り欠きを開いた状態を示す概略斜視図、図3は本実施形態のペット用靴を背面側から見た状態を示す概略斜視図である。
図1に示すように、このペット用靴100は全体形状が略直筒状に構成されており、基端側にペットの足首部分に装着するための筒状の足首装着部110が設けられ、先端側に上記足首部分より先の足先部分を収容する足先包摂部120が設けられている。ペット用靴100の材質は特に限定されるものではないが、可撓性を有するものであればよく、たとえば、布地などの織物、不織布、合成樹脂、皮革などで形成される。図示例の場合、ペット用靴100は、図4(a)に外面図を、図4(b)に内面図を示す表側シート片100Aと、図5(a)に外面図を、図5(b)に内面図を示す裏側シート片100Bを重ねて縫い合わせることで形成されている。
足首装着部110の基端には足挿入口110aが設けられている。また、図2に示すように、足首装着部110には、上記足挿入口110aに沿って環状に配置されたゴム紐などの伸縮部材111、112が縫い込まれ、これにより足首装着部110は径方向に伸縮自在に構成されている。また、これら伸縮部材111、112にはそれぞれレース飾り等の装飾部113、114が設けられている。
また、ペット用靴100の側部には足首装着部110の足挿入口110aの縁から足先包摂部120にまで伸びる切り欠き130が形成されている。この切り欠き130の対向縁部131、132には、互いに着脱自在に構成された一対の面ファスナ141、142が切り欠き130に沿ってそれぞれ取り付けられている。
ここで、一方の面ファスナ141は一方の縁部131の外面上に取り付けられているとともに、他方の面ファスナ142は他方の縁部132の内面上に取り付けられている。一対の面ファスナ141、142は、装着状態においては上記一方の縁部が内側に、上記他方の縁部が外側にそれぞれ配置され、対向縁部131と132が内外に重なる態様で、一方の面ファスナ141が他方の面ファスナ142と接着される。
また、切り欠き130はその足挿入口110aの縁から伸びる切り込み深さが一対の面ファスナ141、142の取付範囲より深くなるように形成されている。言い換えると、一対の面ファスナ141、142は切り込み130の先端部130aには取り付けられていない。
図1及び図2に示すように、足先包摂部120はその先端121が閉鎖された袋状に構成されている。この先端121はペットの足先の形状に合わせて正面視円弧状に形成されている。
また、足先包摂部120の前面部分125には、その足首装着部110との略境界位置にダーツ150が形成されている。ダーツ150は図4(b)に示すように前面部分125の基端側部位151と先端側部位152とを表面側で互いに縫い合わせたものであり、その縫い目がペット用靴100の長手方向に対して略直交する方向に伸びている。これによりペットの足に装着したときに前面部分125の弛みを低減できる。
図3に示すように、足先包摂部120の背後部分126には、その先端側に滑り止め160が設けられている。この滑り止め160は塩化ビニールゴム等からなる多数のドット161を背後部分126の表面上に複数分散した態様で固着したものである。
上述のように構成された本実施形態においては、切り欠き130を広げてペットの足を挿入し、その後、切り欠き130を閉鎖して一対の面ファスナ141、142を接着することで、容易かつ迅速に装着できる。また、足首装着部110は伸縮部材111、112が環状に設けられていることで径方向に伸縮自在に構成されるので、ペットの足首部分にぴったりと密着してずり落ち難くすることができる。
さらに、切り欠き130は一対の面ファスナ141、142の取付範囲より先端側へ深く形成されているので、ペットの足の挿入時に一対の面ファスナ141,142が接着してしまったり、ペットの足が面ファスナ141、142に引っ掛かったりすることを防止できる。
尚、本考案のペット用靴は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態においては、切り欠き130の対向縁部131、132に面ファスナ141、142がそれぞれ設けられているが、本発明のファスナ部材としては、ボタンとボタン穴であってもよく、ジッパー(ジップ・ファスナー)であってもよい。
また、上記実施形態では足首装着部110にそれぞれ2本の伸縮部材111、112が縫い込まれているが、伸縮部材111、112は2本に限定されるものではないし、また、足首装着部110自体が伸縮自在な材料によって構成されていてもよい。
また、足先包摂部120にはそれぞれ多数のドット161からなる滑り止め160が設けられているが、滑り止め160はこれに限定されるものではないし、また、滑り止め自体がなくてもかまわない。
本考案に係る実施形態のペット用靴を正面側から見た状態を示す概略斜視図。 同実施形態のペット用靴の切り欠きを開いた状態を示す概略斜視図。 同実施形態のペット用靴を背面側から見た状態を示す概略斜視図。 同実施形態のペット用靴を構成する表側部材の内面図(a)及び外面図(b)。 同実施形態のペット用靴を構成する裏側部材の外面図(a)及び内面図(b)。
符号の説明
100…ペット用靴、110…足首装着部、110a…足挿入口、111、112…伸縮部材、113、114…装飾部、120…足先包摂部、121…先端、125…前面部分、126…背後部分、130…切り欠き、130a…先端部、131、132…対向縁部、141、142…面ファスナ、150…ダーツ、151…基端側部位、152…先端側部位、160…滑り止め、161…ドット、100A…表側シート片、100B…裏側シート片

Claims (2)

  1. 基端に足挿入口を備え、先端が閉鎖されてなる、前記基端から前記先端へ略直筒状に伸びるペット用靴であって、前記足挿入口寄りに設けられ、径方向に伸縮自在に構成された足首装着部と、前記足挿入口の縁から前記先端に向かって途中まで伸びる切り欠きと、前記切り欠きの対向縁部にそれぞれ前記切り欠きに沿って設けられ、互いに着脱自在に構成された一対のファスナ部材とを有することを特徴とするペット用靴。
  2. 前記切り欠きは前記一対のファスナ部材の取付範囲より前記先端側へ深く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のペット用靴。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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