JP3133727U - 上顎臼歯部咬合高径平均値設定用バー - Google Patents

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Abstract

【課題】顎提の吸収量及び、吸収部分は個人差があり、同一口腔内においても左右前後違いがある。
加え術者によっても大臼歯部想定位置に個人差があるので上顎顎提模型大臼歯部の高径を平均値で設定しても狂いが生じる。製作法も簡便ではない。
エッジ付き咬合平面プレートは、兆番運動のみで築盛したワックスブロックをスライド形成する事が出来ない。しかも総義歯のみの対応で、部分床義歯である両側遊離端義歯に対応する事は不可能である。
【解決手段】左右翼突上顎切痕に上顎咬合高径平均値設定用バーを仮接着する。その際、熱伝導性の低い材質を使用し、咬合平面プレートの操作時ガイドとする。
部分床咬合提などの場合、模型から取り外しての操作がする。
【選択図】図1

Description

本考案は義歯を製作するための上顎咬合提に関する。
喪失した歯列位置を想定し、上顎顎提大臼歯部分の高径を計り平均値にて制作する。または、左右翼突上顎切痕は骨吸収による変位が起こりにくい事から、平均値径のエッジ付き咬合平面プレートを用い、エッジを左右翼突上顎切痕に合わせ、ワックスブロックによる歯列弓を上から押し当てる方法。
顎提の吸収量、及び吸収部分は個人差があり、同一口腔内においても左右前後違いがある。
加え術者によっても大臼歯部想定位置に個人差があるので、上顎顎提模型大臼歯部の高径を平均値で設定しても狂いが生じる。製作法も簡便ではない。
エッジ付き咬合平面プレートは、兆番運動のみで築盛したワックスブロックをスライド形成する事が出来ない。しかも総義歯のみの対応で、部分床義歯である両側遊離端義歯に対応する事は不可能である。
左右翼突上顎切痕に上顎咬合高径平均値設定用バーを仮接着する。その際、熱伝導性の低い材質を使用し、咬合平面プレートの操作時ガイドとすること。
部分床咬合提などの場合、模型から取り外しての操作がする。
上顎咬合高径平均値を簡単に設定でき、広く普及している従来の咬合平面プレートを用いスライド形成が出来る。総義歯のみならず部分床義歯である両側遊離端義歯に対応する事が可能になる。
考案を実施する為の最良の形態
上顎咬合提製作において仮床製作後左右翼突上顎切痕部分をU字型に切り取る。ワックスブロックを予測咬合高径よりも高めに形成する。前歯部においては上顎模型の歯肉唇移行部から平均値を計りマークする。臼歯部においては、ワックスなどを用い上顎臼歯部咬合高径平均値設定用バーを、仮床の顎提に対しほぼ垂直に仮接着する。その後、咬合平面プレートにより、前歯部のマークと、上顎臼歯部咬合高径平均値設定用バーのガイドによりスライド形成する。部分床の場合は、最後前歯もしくは最後臼歯の高径をワックスにマークする。上顎臼歯部咬合高径平均値設定用バーを仮接着した状態のまま、部分床咬合提を模型から取り外す。マークと上顎臼歯部咬合高径平均値設定用バーのガイドによりスライド形成する。完成後上顎臼歯部咬合高径平均値設定用バーをはずし模型に戻す。
本考案における上顎全部床咬合提の一形態を示す図である。上顎咬合提を咬合面が上方を向いた状態で示している。 本考案における上顎全部床咬合提の一形態を示す図である。上顎咬合提を咬合面が上方を向き、前方の状態を示している。 本考案における上顎全部床咬合提の製作法を示す図である。 本考案における上顎部分床咬合提の一形態を示す図である。上顎咬合提を咬合面が上方を向いた状態で示している。
符号の説明
a−上顎臼歯部咬合高径平均値設定用バー
b−翼突上顎切痕
c−パラフィンワックスによる全部床バイトブロック
d−上顎全部床模型
e−前歯部における咬合高径の平均値。
f−歯肉唇移行部
g−ノギス
h−咬合平面プレート
i−パラフィンワックスによる部分床バイトブロック
j−最後前歯もしくは最後臼歯の高径のマーク。

Claims (2)

  1. 左右翼突上顎切痕に上顎咬合高径平均値設定用バーを仮接着する。その際、熱伝導性の低い材質を使用し、咬合平面プレートの操作時ガイドとすること。
  2. 部分床咬合提などの場合、模型から取り外しての操作が可能であること。
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