JP3133652B2 - 防火用熱強化板ガラス - Google Patents

防火用熱強化板ガラス

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JP3133652B2
JP3133652B2 JP07231055A JP23105595A JP3133652B2 JP 3133652 B2 JP3133652 B2 JP 3133652B2 JP 07231055 A JP07231055 A JP 07231055A JP 23105595 A JP23105595 A JP 23105595A JP 3133652 B2 JP3133652 B2 JP 3133652B2
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edge
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sheet
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啓介 田中
公成 杉浦
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、吊り金具
を使用しない製造方法によって形成してあり、防火戸や
防火窓に用いることができる防火用熱強化板ガラスに関
し、さらに詳しくは、全面にわたって熱強化処理を施し
てある防火用熱強化板ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】板ガラスを防火戸や防火窓に用いる場
合、板ガラスの熱割れ現象(熱を受けて板ガラスの中央
部に発生した熱膨張によって、窓枠等に支持された板ガ
ラスエッジ部分に引張応力が作用し、その引張応力が、
板ガラスに備わったエッジ強度を超えることによって割
れを生じる)を防止するために、ガラスのエッジ強度が
高いことが必要である。防火用の板ガラスとしては、網
入りガラスや、含水珪酸アルカリからなる中間層を挟み
込んだ積層ガラスが知られているが、前者は、内挿の網
が視界を遮り透視性を損なう危険性があり、後者は、前
記中間層が熱変化で発泡して不透明になり透視性を損な
う危険性がある。これらの問題点が無いものとして、ソ
ーダ石灰系のガラスを熱強化処理したものが上げられ
る。熱強化処理は、ガラスの軟化点(720〜730
℃)をかなり超える温度域(約760℃)で板ガラスを
加熱し、連続する空気冷却部分において、背圧950m
mAqと非常に高い圧力で冷却空気を吹付けて実施され
る方法がある。但し、この様な板ガラスの熱強化処理に
伴っては、所定のエッジ強度を付与することはできるも
のの、上述のとおりガラス軟化点を超える高温域で加熱
した板ガラスに強圧の空気を吹き付けるために、ガラス
表面の平坦性に欠けたり、反りを生じて、反射映像上の
不具合を生じる危険性がある。
【0003】従来、この種の防火用熱強化板ガラスとし
ては、上述の熱強化処理を施したものがあり、その端縁
部は、図6に示すように角を面おとしした形状に、例え
ば、カップホイール(ホイール側面20aに研磨用ダイ
ヤモンドや砥石を付設してあるもの)20によって研磨
してあるものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の防火用
熱強化板ガラスによれば、防火戸や防火窓として使用で
きるようにするためには、前述の熱強化処理〔ガラスの
軟化点(720〜730℃)をかなり超える温度域(約
760℃)で板ガラスを加熱し、連続する空気冷却部分
において、背圧950mmAqと非常に高い圧力で冷却
空気を吹付けて実施される〕を実施する必要性があり、
その結果、前述の熱強化処理による不具合(ガラス表面
の平坦性に欠けたり、反りを生じて、反射映像上に障害
となる)が生じるという問題点がある。また、この問題
点(表面不平坦・反り発生)を解消するために、加熱温
度や吹付け空気の背圧を従来の熱強化処理の値より低下
させた熱強化処理(以下、単に低熱強化処理という)を
実施すると、充分なエッジ強度を確保できなくなり、火
災や防火試験等の熱をうけることによってガラス板のエ
ッジ部分、特に、研磨してある角部に熱歪み応力が集中
して破壊しやすくなるという新たな問題点が発生する。
【0005】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、熱強化処理の度合いを緩和しても所定の板ガラス
のエッジ強度を確保できる防火用熱強化板ガラスを提供
するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 請求項1に係わる本発明の特徴構成は、全面にわたって
熱強化処理を施してある板ガラスの縁部を、前記板ガラ
スの厚み方向での中間部ほど、前記板ガラスの面方向の
外方に突出する曲面形状の曲面縁部に形成し、前記曲面
縁部と前記板ガラス表裏の平面部との境部における表面
最大凹凸を、前記曲面縁部の表面最大凹凸より小さく仕
上げると共に、前記曲面縁部の表面最大凹凸が0.05
mm以下に、且つ、記境表面最大凹凸が0.00
7mm以下に仕上げてあるところにある。
【0007】請求項2に係わる本発明の特徴構成は、熱
強化処理による表面圧縮応力が17kgf/mm2 以上
であるところにある。
【0008】〔作用〕 一般的に、板ガラス内に生じる内部応力は、稜部に集中
し易い性質があり、請求項1に係わる本発明の特徴構成
によれば、全面にわたって熱強化処理を施してある板ガ
ラスの縁部を、前記板ガラスの厚み方向での中間部ほ
ど、前記板ガラスの面方向の外方に突出する曲面形状の
曲面縁部に形成し、前記曲面縁部と前記板ガラス表裏の
平面部との境部における表面最大凹凸を、前記曲面縁部
の表面最大凹凸より小さく仕上げると共に、前記曲面縁
部の表面最大凹凸が0.05mm以下に、且つ、前記境
部の表面最大凹凸が0.007mm以下に仕上げてある
から、端縁部に応力が集中し難くい防火用熱強化板ガラ
スとすることができる。つまり、板ガラスの端縁部に形
成された前記曲面縁部は、表面最大凹凸が0.05mm
以下と、滑らかな状態に仕上げてあり、且つ、曲面縁部
には稜部ができないから、曲面縁部に応力が集中するこ
とを回避することができる。また、前記曲面縁部と前記
板ガラス表裏の平面部との境部は、表面最大凹凸が0.
007mm以下と、前記曲面縁部より滑らかな状態に仕
上げてあるから、板ガラス全体としても、応力集中が起
こりやすい前記稜部をなくすことができ、板ガラス端縁
部への応力集中を回避することが可能となり、エッジ強
度を構造的に向上させることができるようになる。この
エッジ強度の増加は、約4kgf/mm2 になる。因み
に、応力集中の生じ難い曲面形状であっても、最大凹凸
が0.05mmをこえて大きくなる場合には、その凹凸
の谷部・山部に応力が集中し易くなる。また、前記曲面
縁部と前記板ガラス表裏の平面部との境部においては、
面と面との変わり目であることから最大凹凸が0.00
7mmをこえて大きくなる場合には、その凹凸の谷部・
山部に応力が集中し易くなる。そして、上述のようにエ
ッジ強度が増加すれば、熱強化処理を実施するのに、従
来より低い温度域での加熱や、従来より低い圧力での空
気の吹付けによる熱強化処理を実施しても、所定の熱強
化処理後エッジ強度を確保することができるようにな
り、従来のような、ガラス表面の平坦性に欠けたり、反
りを生じて、反射映像上の不具合が発生するのを防止で
きる。
【0009】ところで、建設省告示第1125号に基づ
く防火試験での甲種及び乙種防火戸として通常の熱強化
板ガラスを使用するには、板ガラスのエッジ強度を21
kgf/mm2 (板ガラスの支持状態として、図2に示
すように、板ガラス周縁部におけるサッシュとの係わり
深さ寸法(かかり代という)dが10mm程度で、熱伝
導の良好な保持金物9で周縁部を挟持してある場合)以
上に確保しないと前記熱割れ現象を生じる危険性がある
が、請求項2に係わる本発明の特徴構成によれば、熱強
化処理による表面圧縮応力が17kgf/mm2 以上で
あるから、上述のガラス板端縁仕上げによるエッジ強度
の増加分4kgf/mm2 と合わせて実質的には21k
gf/mm2 以上のエッジ強度を確保することができ、
前記甲種及び乙種防火戸として問題なく使用することが
可能となる。また、前記かかり代dを15mm程度にし
て板ガラスが支持されている場合には、ガラス周縁部と
中央部との温度差が多少大きくなるので、表面圧縮応力
は、18kgf/mm2 以上必要となる。また、前記か
かり代dを15mm程度で、且つ、前記保持金物9を使
用しない支持状態(図3参照)においては、表面圧縮応
力は、22kgf/mm2 以上必要となる。即ち、上述
の何れの支持状態においても、前記甲種及び乙種防火戸
として問題なく使用することが可能となる。
【0010】〔発明の効果〕 従って、本発明の防火用熱強化板ガラスによれば、従来
より簡便な方法によって板ガラスを熱強化処理しても、
防火ガラスとしての性能を維持させることができるよう
になり、板ガラスとしての品質向上、及び、熱強化処理
設備の稼動コスト低減を図ることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0012】〔第一の実施形態〕 図2は、サッシュ1に対して、本発明の防火用熱強化板
ガラスの一実施形態である板ガラス3の端縁部2をはめ
て構成してある防火戸4を示すものである。
【0013】前記サッシュ1は、戸枠部分を形成する環
状のサッシュ本体5を設け、前記板ガラス3をサッシュ
本体5に保持するための保持部6を、前記サッシュ本体
5の枠内周部分に着脱自在に設けて構成してある。前記
サッシュ本体5、及び、保持部6は、共に金属で形成し
てあり、火災が発生しても前記板ガラス3を保持できる
ことを考慮して形成してある。前記保持部6は、一対の
アングル部材で構成してあり、夫々の間に前記板ガラス
3の端縁部2を保持できる隙間7を形成できる状態に前
記サッシュ本体5に取り付けてある。
【0014】また、前記隙間7には、前記板ガラス3の
端縁保護の機能を備えたクロロプレンゴム製のセッティ
ングブロック(前記サッシュ1の下辺の隙間7にのみ設
置)8と、前記板ガラス3の端縁部2を挟持して保持部
6に固定する保持金物9とを設けてある。前記保持金物
9は、金属製の薄板部材によって形成してあり、前記隙
間7に板ガラス3を位置させることによって、前記端縁
部2を弾性的に挟み込み固定できるように形成してあ
る。具体的には、板ガラス3の端縁部2のほぼ全長にわ
たる長さ寸法に形成してあり、図に示すように、前記端
縁部2の長手方向視における断面形状が、角張った
『U』の字形状(六角形図形の上の一辺をなくした形
状)で、前記『U』の字の両端部が板ガラス3の表裏面
に各別に線接当するように形成してある。外径寸法は、
前記隙間7の幅寸法より大きく形成してあり、前記板ガ
ラス3の端縁部2を挟んだ状態で前記隙間7に設置する
ことによって、前記保持部6から挟持方向の押圧力を受
けて前記板ガラス3を強力に挟持固定することができ、
火災時の板ガラス3の熱変形によるガラス周縁部分の外
れを防止することができる。尚、保持金物9は、金属
(例えば、鉄やステンレス鋼)によって形成してあるか
ら、環境温度に速やかに馴染み易く、例えば、火災が発
生した場合に、保持している前記板ガラス3の周縁部に
も熱が伝わり易くして周縁部と中央部との温度差が生じ
にくい状態を作り出し、破壊し難くすることが可能とな
る。この板ガラス3の破壊し難さを、エッジに発生する
応力に換算すると、図に示す保持部6に対する板ガラス
3のかかり代dが15mm程度の通常の保持状態におい
ては、約22kgf/mm2 の応力が発生する。但し、
前記かかり代dが10mm程度の浅い保持状態において
は、板ガラス中央部と端縁部の温度差が小さくなること
から、約1kgf/mm2 ほど発生する応力が緩和され
て約21kgf/mm2 となる。
【0015】次に、板ガラス3について説明する。前記
板ガラス3は、ソーダ石灰系の板ガラスを、後述の端縁
部仕上げ工程を経てから、吊り金具を使用しない製法で
熱強化処理を施して形成してある。
【0016】前記板ガラス3は、その端面を板ガラス3
の厚み方向での中間部ほど、板ガラス3の面方向の外方
に突出する曲面形状に研磨(研磨された面の最大凹凸は
0.05mm以下)する第一研磨工程を経て、前記第一
研磨工程によって前記板ガラス3の端面に形成された曲
面縁部3aと前記板ガラス3表裏の平面部3bとの境部
3cを、前記第一研磨工程より滑らか(仕上げ面の最大
凹凸は0.007mm以下)に加工する仕上げ工程を実
施して端縁仕上げを行ってある。
【0017】具体的には、前記第一研磨工程は、図1
(イ)に示すように、軸芯廻りに回転する円筒ホイール
10の外周面を使って研磨する平廻り円筒ホイール型研
磨方式の研磨方法によって実施するもので、前記円筒ホ
イール10は、軸芯方向での中間部ほど外径寸法が小径
になるようにその外周面を形成してあり、被研磨部分と
なる板ガラス端面が、外方に突出した曲面形状に研磨さ
れるように構成してある。そして、前記円筒ホイール1
0の外周面は、#200番手より細かな研磨部に形成し
てある。この第一研磨工程において研磨された前記曲面
部3aは、表面内の凹凸が0.03mm程度に仕上げら
れており、非常に細かな凹凸であるから、板ガラス3の
内部応力が集中的に作用するのを避け易くなる。更に
は、第一研磨工程での研磨方向は、板ガラス端面の長手
方向に沿って設定してあるから、研磨に伴う筋(キズ)
は、同様に板ガラス端面の長手方向に沿って形成される
から、板ガラス3の板面に沿って作用する熱破壊力等の
集中を回避し易くなる。
【0018】前記仕上げ工程は、図1(ロ)に示すよう
に、二軸の回転軸に張り廻されて回転する研磨用ベルト
11の外周面を使って研磨するバフ磨き方式の研磨方法
によって実施するものである。このバフ磨きとは、極上
仕上げとも呼ばれ、一般的には、羊の皮で形成したベル
ト11で研磨し、その研磨に際しては、酸化セリウム
(非常に細かい粒度の研磨粉)の水溶液を被研磨部分に
掛けながら実施することによって、表面粗さが3〜7μ
m(殆ど板ガラス表裏面の表面粗さと等しい値)にまで
細かくなり、ツヤをだすことも可能で、前記境部3cへ
の内部応力の集中が起こり難くすることができる。これ
を強度に換算すると、約4kgf/mm2ほどである。
【0019】前記第一研磨工程、及び、仕上げ工程によ
って、板ガラス3の端縁部2に内部応力が集中し難くす
ることができ、特に、板ガラス3の板面に沿って作用す
る内部応力の集中を回避し易くなる。その結果、火災に
よる熱を受けても破壊し難くすことが可能となり、熱強
化処理によって施される応力に換算して約4kgf/m
2 ほど応力緩和できることが確認されている。
【0020】例えば、建設省告示第1125号に基づく
防火試験での甲種及び乙種防火戸として板ガラスを使用
するには、板ガラスのエッジ強度を26kgf/mm2
(前記かかり代が15mm程度の場合)以上に確保する
必要があるが、本実施形態の板ガラス3によれば、前記
保持金物9による保持に伴って4kgf/mm2 、端面
部の仕上げに伴って約4kgf/mm2 のエッジ強度を
確保することができるから、熱強化処理によって最低1
8kgf/mm2 の強化を図るだけでよくなる。また、
前記かかり代が10mm程度の浅い保持状態において
は、板ガラスの中心部と周縁部との温度差が多少減少す
ることによって発生熱応力も減少し、熱強化処理によっ
て最低17kgf/mm2 の強化を図ればよくなる。従
って、当該板ガラス3の熱強化処理においては、従来の
ように、板ガラス3の加熱温度760℃、冷却空気吹付
けの際のノズルからの背圧950mmAqという仕様で
実施しなくても、例えば、加熱温度は、ガラスの軟化点
(720〜730℃)以下、冷却空気吹付け背圧500
mmAqで実施しても、所定のエッジ強度を確保するこ
とができるようになり、熱強化処理に伴う板ガラスの品
質の低下(ガラス表面の平坦性に欠けたり、反りを生じ
る)を防止して、歩留まりをよくすることができると共
に、熱強化処理設備の稼動コストの低減をも図ることが
可能となる。
【0021】尚、板ガラス3のエッジ強度(表面圧縮応
力)の測定は、全反射応力測定方法により行った。全反
射応力測定方法は、被測定板ガラス表面にこれより屈折
率の僅かに大きいプリズムを置き、被測定点に集束する
円偏光光束を全反射臨界角にほぼ等しい角度で入射させ
て、反射光観察望遠鏡の視野に現れる明暗の全反射境界
線間のずれ量を既知応力により較正した目盛りで測定す
る方法によって実施した。
【0022】〔第二の実施形態〕図3に示すように、前
記保持金物9を使用せずに、板ガラス3と保持部6との
間の前記隙間7に、セラミックスロープS1やセラミッ
クスペーパーS2を詰め込んで板ガラス3を保持する保
持構造においては、前記かかり代dが15mm程度の通
常の保持状態においては、前述の板ガラス端面部の仕上
げに伴って約4kgf/mm2 のエッジ強度を確保する
ことができるから、熱強化処理によって最低22kgf
/mm2 の強化を図るだけでよくなる。また、前記かか
り代が10mm程度の浅い保持状態においては、板ガラ
スの中心部と周縁部との温度差が多少減少することによ
って発生熱応力も減少し、熱強化処理によって最低20
kgf/mm2 の強化を図ればよくなる。
【0023】〔別実施形態〕以下に別実施例を説明す
る。
【0024】〈1〉 前記第一研磨工程は、先の実施形
態で説明した平廻り円筒ホイール型研磨方式による研磨
方法に限定されるものではなく、例えば、カップホイー
ル(ホイール面に研磨用ダイヤモンドや砥石を付設して
あるもの)を用いた研磨方法との併用や、バフ磨き方式
の研磨方法、又は、その併用による研磨方法であっても
よい。また、前記仕上げ工程は、先の実施形態で説明し
たバフ磨きに限定されるものではなく、例えば、板ガラ
ス3端縁部の局部的な加熱溶融によって実施したり、又
は、化学的な溶解によって実施するものであってもよ
い。要するに、前記境部3cの表面最大凹凸が前記曲面
縁部3aの表面最大凹凸より小さく、且つ、前記曲面縁
部3aの表面最大凹凸が0.05mm以下、前記境部3
の表面最大凹凸が0.007mm以下に仕上げてあれ
ばよい。 〈2〉 板ガラス3と、サッシュ本体5との取り付け
は、先の実施形態に限定されるものではなく、例えば、
図4に示すように、使用する保持金物として、サッシュ
本体5と面接触する金属製の弾性保持金物9aを使用し
て固定すれば、サッシュ本体5への輻射熱を、前記保持
金物9aから板ガラス3の周縁部に効率よく伝達するこ
とができ、板ガラスの中央部と周縁部との温度差を少な
くして、破壊し難くすることが可能となる。また、取り
付け状態の他の実施形態としては、図5に示すように、
サッシュ本体5の押縁5aに嵌合する金属製の弾性保持
金物9bと、不燃製板(例えば、ケイカル板)によって
挟持固定するものであってもよい。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱強化板ガラス端縁部の仕上げ方法を示す説明
【図2】第一実施形態の防火戸を示す要部の断面図
【図3】第二実施形態の防火戸を示す要部の断面図
【図4】別実施例の板ガラス取り付け状況を示す断面図
【図5】別実施例の板ガラス取り付け状況を示す断面図
【図6】従来例の熱強化板ガラスを示す説明図
【符号の説明】
3 板ガラス 3a 曲面縁部 3b 平面部 3c 境部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−47232(JP,A) 特開 昭59−213635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 27/00 C03B 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全面にわたって熱強化処理を施してある
    防火用熱強化板ガラスであって、 板ガラス(3)の縁部を、前記板ガラス(3)の厚み方
    向での中間部ほど、前記板ガラス(3)の面方向の外方
    に突出する曲面形状の曲面縁部(3a)に形成し、前記
    曲面縁部(3a)と前記板ガラス(3)表裏の平面部
    (3b)との境部(3c)における表面最大凹凸を、前
    記曲面縁部(3a)の表面最大凹凸より小さく仕上げる
    と共に、前記曲面縁部(3a)の表面最大凹凸が0.0
    5mm以下に、且つ、前記境部(3c)の表面最大凹凸
    が0.007mm以下に仕上げてある防火用熱強化板ガ
    ラス。
  2. 【請求項2】 熱強化処理による表面圧縮応力が17k
    gf/mm2 以上である請求項1に記載の防火用熱強化
    板ガラス。
JP07231055A 1994-10-26 1995-09-08 防火用熱強化板ガラス Expired - Lifetime JP3133652B2 (ja)

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