JP3133355B2 - 電気的に導通する材料の表面上の汚染物の存在および、あればその厚さを決定する方法 - Google Patents

電気的に導通する材料の表面上の汚染物の存在および、あればその厚さを決定する方法

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JP3133355B2
JP3133355B2 JP03037615A JP3761591A JP3133355B2 JP 3133355 B2 JP3133355 B2 JP 3133355B2 JP 03037615 A JP03037615 A JP 03037615A JP 3761591 A JP3761591 A JP 3761591A JP 3133355 B2 JP3133355 B2 JP 3133355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は、光によって誘導された光電
子放出による汚染物の測定に関するものである。
【0002】
【発明の背景】半導体材料、シリサイドまたは金属のよ
うな電気的に導通する材料の表面上に現れる、厚さが数
オングストロームからおそらく100オングストローム
にまで及ぶ汚染している層は、集積回路を含むチップの
加工において非常に重要である。これらの汚染物は、露
出したシリコンまたは他の半導体材料上の自然酸化物
と、ポリシリコン上の自然または成長酸化物と、ウエハ
上のフォトレジストくずと、他の表面からの拡散を介し
てまたは付着を介してウエハ上に生じられた有機コーテ
ィングとを含んでもよい。
【0003】これらの汚染している層の存在は、しばし
ばチップ上の回路の性能において、受け入れられない不
確定さをもたらす。たとえば、ポリシリコン表面上の酸
化物の存在は、シリサイドのようなその後に堆積された
層の付着を激しく妨げることができ、かつ隣接ポリシリ
コンからのこれらの層のはく離を引き起こし得る。露出
したシリコン上の自然酸化物の存在は、そのような層か
ら、またはそのような層へ流れる電流を著しく減少させ
る接触抵抗を生じ得る。
【0004】これらの汚染物上の定量的情報は、もし汚
染物の位置が知られ、かつ汚染物厚さが数10オングス
トロームを越えれば、しばしば露出したシリコン上に作
られることができる。しかしながら、偏光解析法または
反射率測定法を通じて得られる、これらの測定は、各々
の測定が非常に小さい照射されたスポットについての情
報を与えるので、かなり時間がかかる。もし汚染がウエ
ハの表面で均一でなければ、表面全体に汚染の程度の正
確なアップを提供するのに非常に時間がかかる。
【0005】さらに、基板の、または調べられている他
の層は、偏光解析法または反射率測定法が、定量的測定
を与えるために用いられるところの、薄い汚染層の存在
を隠し得る。たとえば、偏光解析法研究は、理論的予測
と実験的結果との間の不一致を説明するために、知られ
ない組成の中間層の存在を引き起こすにちがいないが、
もっともこれらの中間層が透過電子顕微鏡検査写真にお
いて一度も見られない。さらに、そのような方法の感度
は、干渉効果がかなり小さいため、層が数オングストロ
ーム厚さでしかないとき、減少する傾向がある。
【0006】基板表面に隣接する基板材料の特性の検査
の、ほかの方法が開示されている。Jour.App
l.Phys.46(1975)pp.1553−15
58においてスミス(Simth)は、これらの方法の
多くを検討し、かつアルミニウムからの、および金属の
露出された表面上に形成された酸化物フィルムを有す
る、または有するかもしれないニッケルからの光電子放
出の使用を開示する。それら自身で光放出しているNi
Oのような酸化物フィルムについては、光電子放出は金
属内で発生された電流、および酸化物フィルム内で発生
された電流を含む。光放出していないAl2 3 のよう
な他の酸化物フィルムについては、光電子電流放出は酸
化物がそのためのマスクを与える状態で、主として金属
から起こる。興味ある酸化物のほとんどは、光放出して
いない。
【0007】Appl.Phys.Lett.55(1
989)pp.481−483においてキニウ(Qui
niou)およびその他の者は、半導体表面上のドープ
された領域の走査顕微鏡の使用を開示する。筆者が主張
するこの方法は、プロービングビームの数個の波長の空
間分解能で、半導体ウエハの表面のすぐ下の、ドーピン
グレベルまたはドーピングパターンのその場的なプロー
ブを提供し得る。焦点決めされた紫外レーザ光線は表面
を横切って走査され、かつウエハ材料内の表面特性にお
ける差は、放出された光電子電流におけるそのような差
で観測される。キニウ(Quiniou)およびその他
の者により開示されたシステムは、10 -3−10-1パス
カルのオーダの電子コレクタチャンバにおける圧力およ
び70ボルト以上のオーダのバイアス電圧を必要とし、
かつ表面の照射のためのレーザビームを用いる。
【0008】半導体表面から、またはそれに隣接して放
出された光電子電流を監視するため、以前の作業員によ
り使われたシステムは多数の欠点を被る。充電された粒
子コレクタと下にあるウエハとの間で維持されるバイア
スのために、ウエハと収集電極との間の分離の距離にお
ける任意の小さい変化は、時間とともに変わるかもしれ
ない容量性電流を誘起するであろう。収集電極が比較的
大きく、かつ抽出電圧もまた大きいために、誘起された
容量性電流は、測定されるべき光電子電流よりも著しく
大きくなり得る。それゆえに、ウエハと収集電極との間
に発生された容量性電流を補償する手段を設けることが
望ましい。この補償手段は、ウエハ表面と収集電極との
分離の任意の距離で発生された容量性電流を監視するこ
とができなければならず、かつ補償手段が光電子電流モ
ニタリングシステムに組み入れることができるぐらい、
十分に小さくなければならない。
【0009】以前の作業員の光電子電流モニタリングシ
ステムの別の不愉快な特徴は、光起電流がまた光ビーム
照射により誘導され、かつそれゆえに電流の出力信号に
影響を及ぼすかもしれないことである。光起電流は、半
導体材料のエネルギギャップEg よりもかなり大きい任
意の光子エネルギに対し、半導体材料において誘起され
ることができ、かつエネルギギャップは、一般的に材料
の仕事関数よりも遥かに小さい。たとえば、露出したシ
リコンの仕事関数または光電しきい値は、入射光ビーム
に平行な結晶方向によって、4.60から5.11eV
に及ぶが、露出したシリコンにおけるエネルギギャップ
は、ほんの1.12eVにすぎない。もし光起電流がウ
エハの表面で均一であれば、光電子放出から生じる光電
子電流の影響は小さく、かつシステム内で除去されるか
もしれない。しかしながら、光起電流は半導体材料にお
ける転位および他の欠陥により、局部的に影響を及ぼさ
れる。それゆえに、誘起された光起電流は、ウエハの表
面上の場所によって変わるであろうことは、ありそうな
ことである。必要とされるものは、どんな光ビーム強度
が用いられても、光起電流を補償するための手段であ
る。好ましくは、この補償手段はそれが光電子電流モニ
タリングシステムに組み入れられてもよいぐらい十分小
さくなければならない。
【0010】
【発明の概要】これらの要求は、電気的に導通する材料
の表面上の、複数個の場所の各々における汚染物の存
在、およびあれば、その厚さを決定するための方法によ
り満たされる。この方法は、(1)その場所の下の導通
する材料から光電子が開放されるのを許容するために、
材料の仕事関数より大きい光子エネルギを有する波長成
分を有する光ビームで、各々の場所を順次照射するステ
ップと、(2)その場所から現れる光電子電流を決定す
るための電子収集手段を設けるステップと、(3)半導
体表面と電子収集手段との間の分離距離における変化か
ら生じる容量性電流効果を補償するステップと、(4)
光ビーム光子のエネルギが価電子帯から伝導帯への電子
を上げるのに必要とされる、最小エネルギEg よりも大
きいときにはいつでも生じる光起電流効果を補償するス
テップとを含む。ステップ(3)および(4)は互いに
独立して含まれてもよく、または削除されてもよい。
【0011】容量性電流効果を補償するための1つの技
術は、第1の電子収集手段に隣接し、かつ同じ距離だけ
表面から間隔を隔てられる第2の電子収集手段を設け、
しかし第2の電子収集手段は照射された場所の上に直接
置かれていない。第2の電子収集手段は、もしあれば、
容量性電流のみを検知し、かつもし第1および第2の電
子収集手段において検知された電流が互いに減算されれ
ば、容量性電流の効果は最終信号において減ぜられてし
まう。
【0012】光起電流を補償するための1つの技術は、
(1)導体材料の仕事関数よりかなり大きいエネルギを
有する第1の光ビームにより、かつ(2)光子エネルギ
が仕事関数よりかなり小さいが、導体材料における光起
電流の発生のためのエネルギギャップを越える第2の光
ビームにより、表面場所を照射することである。2つの
光ビームは、異なる時間に表面場所を照射し、かつ2つ
の電流信号は結果として生ずる信号における光起電流の
効果を除去するために、互いに減算される。
【0013】
【発明を実施するためのベストモード】図1を参照する
と、ウエハ13、またはほかの電気的に導通する材料の
表面上の場所で発生された光電子電流を監視するための
システム11は、光源15と光ビームを受け、かつウエ
ハ表面上の場所19を照射するようにビームを焦点決め
するためのレンズ17、または他の光学エレメントを含
むであろう。電子コレクタ21は、照射された場所19
のすぐ下の、ウエハ材料における光ビームの光電子放出
作用により発生させられた光電子を集めるために、場所
19の上に、かつそれに隣接して位置決めされる。ウエ
ハ13は中心点のまわりの、その表面の平面において回
転されてもよく、かつ光ビーム系またはウエハのどちら
かが、照射された場所19が、ウエハ13の表面上で動
き回る光ビームトレースによって説明されるように、互
いに関して並進されてもよい。各照射場所19におい
て、その場所の一部分または全部は、知られない厚さま
たは空間範囲の汚染物によりおおわれるかもしれない。
もし場所19が照射されれば、光ビームエネルギの実質
的な部分は、電気的に導通する材料における照射された
場所に隣接して、かつその下におかれる原子構成要素に
より吸収される。もし光ビームが、材料の仕事関数Wよ
りもかなり大きい光子エネルギを有する波長成分を有す
れば、光電子は導電性材料13における周知の光電子放
出作用により、材料から開放されるであろう。このよう
に、この層内で開放された光電子の一部分は表面へか
つ、もしあれば、その表面上にある汚染物を介して運ば
れるであろうし、かつ照射場所19のすぐ上に位置決め
された電子コレクタ21によって、集められるであろ
う。もし汚染物層が導電性材料13の表面上の照射場所
の一部分または全体の上に横たわれば、電子コレクタに
よって検知された光電子電流は、そのような汚染物層が
ないとき検知された光電子電流から、実質的に減少され
るであろう。したがって、光電子放出電流は、照射場所
19の上に横たわる任意の汚染物層の有無により強く影
響を及ぼされることが理解される。
【0014】図2は表面上の複数個の場所における導電
性材料の表面上に置かれる汚染物の存在および、おそら
く厚さまたは他の空間範囲をマッピングするためのシス
テムを示す。システム31は光電子放出が起こるであろ
う電気的に導電性材料の接地層33と、材料33の表面
上の照射場所39を照射するようにレンズ37または他
光学コンポーネントによって焦点決めされる光ビーム3
6のソース35とを含む。材料33からの光電子放出は
上で説明されたように起こり、かつ、このように開放さ
れた光電子の一部分は、照射場所39と隣接して位置決
めされ、かつその上に横たわる第1の電子コレクタ41
によって集められる。第1の電子コレクタ41は、電極
41が電極材料の固体シートであってもよいように、光
ビーム36の波長に対して透明な電極であってもよい。
代替的に、第1の電子コレクタ41は、図2において示
されるように、光ビーム36が通過する中心における開
口を有する電極材料のリングであってもよい。第1の電
子コレクタ41と、このコレクタのための電流センサと
の間に位置決めされるバイアス手段43により正の電圧
差が課される。光電子電流は第1の増幅器45によって
増幅され、かつ信号出力ライン47上に第1の出力信号
として出る信号を発生する。
【0015】容量性電流効果は、電子コレクタと放出表
面との分離の距離が、時間とともに変わるとき、生じ得
る。容量性電流効果は、第1の電子コレクタ41に対す
るのと同じ分離の距離で、導電材料33の表面の上に位
置決めされる第2の電子コレクタ49を設けることによ
り、図2において示されるシステム31において補償さ
れる。正の電圧差は、第2の電子コレクタ49と、この
コレクタのための電流センサとの間に位置決めされたバ
イアス手段50によって課される。第2の電子コレクタ
49は、第2の電子コレクタが光ビーム36により現在
照射されていない表面の一部分の上に横たわるように、
第1の電子コレクタ41から間隔を隔てられる。したが
って、第2の電子コレクタにより受けられる任意の電流
は、おそらく容量性効果にのみよるものであり、かつこ
の全電流に対する寄与は、第1の電子コレクタ41によ
り受けられた電流にあるであろう。第2の電子コレクタ
49によって受けられた電流は、増幅器51によって増
幅され、かつ信号出力ライン53上の第2の出力信号と
して出る。差信号は、信号出力ライン47および53上
に現れる2つの出力信号からの差モジュール55により
形成され、かつこの差信号は、出力信号ライン57上の
システム出力信号として出る。
【0016】任意に、電気的に導通する材料33のウエ
ハと、第1および第2の電子コレクタ41および49と
を囲む電気シールド59、または他の容器が設けられて
もよい。シールドまたは容器59の内部は、He、N
e、Ar、Kr、XeもしくはN2 のようなガス、また
は酸素を含まないが比較的に、そのようなガスの原子ま
たは分子への電子付着を許容しにくい別のガスを含んで
もよい。その原子または分子への電子付着を許容するガ
スは、電子コレクタにおいて集められた光電子電流と干
渉し、かつ減少させるであろう負の電荷を全体に発生す
るであろう。したがって、そこへの電子付着の比較的低
い可能性を有さないガスの使用は避けられるべきであ
る。10-1−105 パスカルのオーダのガス圧力はここ
で受け入れられる。
【0017】図3は、光電子が電子コレクタで集められ
る前にそのような光電子が、通過しなければならない汚
染物層の厚さにおける増加に対して、アンペアで表わさ
れた光電子電流における減少をグラフで示す。光電子電
流は100Åのオーダの汚染物層厚さにおける増加によ
って、大きさの4ないし6オーダだけ減少されることが
できる。この発明は、ウエハの表面上の特定の照射場所
にある汚染物の層の存在およびおそらく厚さ、または他
の特別な範囲を検出するために用いられることができ
る。
【0018】図4はウエハ63の表面上の光ビームトレ
ースにより規定されてもよいらせん状経路61を示す。
一実施例において、らせん状経路61に沿って連続的に
重なる複数個のディスクリートな、ほぼ円形の光ビーム
トレース65−N、65−(N+1)、65−(N+
2)は、ウエハ63の表面上の照射場所として用いられ
てもよい。代替的に、ディスクリートな複数個の照射場
所は、図4において示される2つの点線67−1および
67−2により規定されたエンベロープによって示され
る、そのような場所の連続的な帯によって置換されても
よい。
【0019】もしらせん状が半径座標従属性r=r
(θ)=r1 θにより規定されθが平面における角座標
であれば、光ビームトレースはもし、角座標の時間変化
率θおよび半径座標rが関係 [r2 +r1 2 ]θ2 =定数 により関連付けられれば、表面上でほぼ一定の線形速度
で移動するであろう。ほぼ一定の線形速度で移動する光
ビームトレースは、全ての経路またはパターンに対して
好ましい。
【0020】図7は、代替の経路の使用、すなわち、ウ
エハ73の表面上に置かれ、かつ表面上の全ての照射場
所をおおうように、曲がりくねった態様で前後に屈曲す
る曲がりくねった経路71である代替の経路を示す。図
7において、複数個のディスクリートな照射場所75−
N、75−(N+1)、75−(N+2)は、光ビーム
の投影が曲がりくねった経路71に沿って移動するに従
って光ビームトレースにより規定されてもよい。代替的
に、照射場所の連続的な帯は用いられてもよく、図7に
おける2本の点線カーブ77−1および77−2によっ
て示されるエンベロープにより規定される。図4におけ
るらせん状パターンの代わりに、または図7におけるら
せん状のパターンの代わりに、この連続的な帯を用い
て、図2における電子コレクタ41により受けられる光
電子電流信号は、複数個のディスクリートな照射場所が
表面上に設けられる電子コレクタにおいて受けられるデ
ィスクリートな信号の連続であるよりも、むしろ信号の
連続的な組であるだろう。
【0021】もし、ウエハ表面の全体、またはそれにつ
いての実質的な部分が照射場所の収集により覆われるべ
きであれば、照射場所はそのように覆われるべき表面の
部分上に重ならなければならない。もし光ビームがビー
ムの中心からの半径距離の関数として、標準のガウス強
度またはベル形強度を有すれば、照射場所中心no.N
およびN+1でセンタリングされた2つの隣接光ビーム
は図5において示される比較強度分布を有するであろ
う。したがって、重なる領域におけるそれらの強度の和
が少なくとも分離して見られる、どちらかのビームの最
大強度と同じくらいの大きさであるように十分に重なる
ように、2つの隣接照射場所を照射する光ビームを配列
する必要があるかもしれない。もし用いられた光ビーム
が“シルクハット”の型をして、強度が所与の半径で最
大強度からほぼゼロまで非常に急速に減少すれば、2つ
の隣接場所no.NおよびN+1のための光ビームトレ
ースは、重なる領域のそれらの強度の和が、少なくとも
分離してみられるどちらかの光ビームの最大強度に等し
いように、さらに重ねられるであろう。これは2つの隣
接シルクハット光ビームトレースに対して図6において
示される。
【0022】図8は、ウエハ材料内の光起電流の存在
が、補償されるべきであるウエハ33の表面上の汚染物
の存在、または厚さ、もしくは別の空間範囲を決定する
際に有効である発明の実施例を示す。光起電流は伝導帯
と隣接価電子帯との間のエネルギギャップEg または差
が、材料を照射するために用いられた光ビームの光子エ
ネルギにより、かなり越えられるときはいつでも、電気
的に導通する材料内で発生される。したがって、もしエ
ネルギギャップEg が材料の仕事関数Wよりも小さけれ
ば、関係Eg <E<Wを満たすエネルギEを有する光子
は、光起電流を発生するであろうが、光電子放出電流は
発生しないであろう。
【0023】図8において示されるシステム81は、電
気的に導通する材料のウエハ33と、レンズ37または
他の光学エレメントにより受けられ、かつ照射場所39
の1つの表面上で焦点決めされる第1の光ビーム36を
発生する光源35とを含む。照射場所の下のウエハ33
の導電材料における光電子放出作用により生じられた光
電子は、電子コレクタが照射場所39のすぐ上に位置決
めされる電子コレクタ41において以前のように集めら
れる。電子コレクタ41と電流センサとの間の正の電圧
差は、示されるように電圧差またはバイアス手段43に
よって与えられる。電子コレクタ41によって受けられ
る光電子電流は、システム45によって増幅され、かつ
出力信号は、前と同じように信号出力ライン47上に現
れる。光源35はウエハ33における導電材料の仕事関
数Wよりも大きいエネルギの光子を生じる。第2の光源
83は、その光子がウエハ材料のエネルギギャップEg
よりも大きいが、ウエハ材料の仕事関数よりも小さいエ
ネルギを有する、光ビーム84を生ずる。第1の光ビー
ム36はレンズ37によって受けられる前に、半透明鏡
を介して通過させられる。第2の光ビーム84は半透明
鏡85から反射されるように、かつ次に照射場所39に
おいてその焦点決めするためのレンズ37により受けら
れるようにさせられる。2つの光源35および83は多
くて、これらの光源の1つが、任意の所与の時間で照射
場所39を照射するように交互に、活性化され、かつ非
活性化される。
【0024】第1の光ビーム36によって発生された電
流信号は回路45により増幅され、かつ時間遅延モジュ
ール52へ通過する。第2の光ビーム84によって発生
された電流信号は、回路46(および回路45により)
により増幅され、かつ差形成モジュール56の負の入力
端子によって受けられる出力ライン54上に出る。モジ
ュール56の正の入力端子は、時間遅延モジュール52
から時間遅延された電流信号(同じ場所で第1の光ビー
ム36によって発生された初めの電流信号)を受ける。
モジュール56は出力ライン54上の電流信号を、出力
ライン47上に出された、時間遅延された信号から減算
し、かつ出力ライン58上に差信号を出す。
【0025】電子コレクタ41によって発生された光電
子電流を表わす電気信号は、2つの交互の順序からな
り、(1)第1の光ビーム36によって発生された第1
の順序は、光電子放出電流と光起電流の和からなり、か
つ(2)第2の光ビーム84によって生じられた第2の
順序は、光起電流のみからなる。もし2つの光ビーム3
6および84が、照射場所39で同じ光起電流を発生す
るように配列されれば、信号のこれら2つの順序の差
は、出力信号として光電子放出電流のみを残し、光起電
流の存在の効果を減じてしまうために形成されてもよ
い。
【0026】図9は、光起電流の存在が補償される発明
の別の実施例82を示す。図9において、エネルギギャ
ップEg よりも大きいが、電子仕事関数Wよりも小さい
エネルギの光子を発生する光源83は、光源15が場所
39を照射する時間よりも早いと推定される時間で、基
板上の別の場所89を照射する。光源83により照射さ
れた場所の収集は、光源15により照射された場所の収
集と同じであると推定される。しかしながら、光源83
は、そのような場所が光源15によって照射される時間
よりも早い時間で、場所のこの収集の各々を照射する。
第2の光源83は、基板33上の第2の場所89上の第
2のレンズ87または別の光焦点決めする手段により焦
点決めされる光ビーム84を生ずる。光源83による場
所89の照射は、基板33において光電子放出電子は発
生しないが、光起電流は発生し、かつこの光起電流は、
第2の場所89の上にかつそれに隣接して位置決めされ
る第2の電子コレクタ91によって受けられる。光源1
5および83の全強度は、図8において示されるよう
に、同じ条件で同じ光起電流を発生するように調整され
るべきである。正の電圧差は、電子コレクタ91と、こ
のコレクタのための電流センサとの間に位置決めされる
バイアス手段93により、第2の電子コレクタ91上に
与えられる。
【0027】コレクタ91によって検知された電流信号
は、増幅器94を介して通過され、かつ時間遅延モジュ
ール97によって受けられる出力ライン95上に現れ
る。後のとき、すなわち、光源15が、場所89を照射
するとき、場所89のための(時間遅延された)電流信
号は、時間遅延モジュール97により出され、かつそれ
は出力ライン47上に現れる場所89のための電流信号
から減算される。この減算は差モジュール99において
起こり、かつ出力ライン101上の出力信号は、場所8
9において検知された光電子放出電流であり、光起電流
はそこから除去されている。
【0028】光源83による第2の場所89の照射は、
光源15により場所89の照射の後に続くより、むしろ
先導するであろう。この状態において、出力ライン47
上に出る電流信号は、出力ライン95上に出る電流信号
に関して時間遅延されるであろう。
【0029】図2、8または9における第1の光源35
に適した光源は、重水素、または水銀放電ランプや放出
波長0.4μmのレーザのような、連続的な深紫外源を
含む。レーザ流れは、光化学分解または、さもなければ
そのような場所で促進されるであろう別の化学反応をさ
けるために、照射場所で低く保たれるべきである。図8
および9において示される第2の光源83は、ウエハ材
料の仕事関数よりも小さいが、そのような材料のエネル
ギギャップEg よりも大きい特性エネルギを有する筈で
ある。第2の光源は、紫外光源、およびシリコンウエハ
については1.1μmより下の、かつGaAsウエハ材
料については0.85μmより下の関連の波長の可視光
源から得られるであろう。
【0030】ウエハを形成する電気的に導電性の材料
は、シリコン、ゲルマニウム、ガリウム、ヒ素およびポ
リシリコンのような半導体材料から、アルミニウム、タ
ングステンおよびモリブデンのような金属から、かつチ
タニウムシリサイド、プラチナシリサイド、パラジウム
シリサイド、コバルトシリサイド、ジルコニウムシリサ
イド、タンタルシリサイド、ハフニウムシリサイド、ニ
オビウムシリサイド、バナジウムシリサイド、ニッケル
シリサイド、タングステンシリサイドおよびモリブデン
シリサイドのような金属シリサイドから得られてもよ
い。金属シリサイドの抵抗率は一般的にかなり低く、通
常は100ohm−cm未満である。たった106 oh
m−cmの電気抵抗率の任意の材料は、この発明におい
て用いられるウエハ材料のよい候補者である。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ビームにより、ウエハ表面上の異なる場所の
照射を示す斜視図であり、光ビームのスポットまたはト
レースの位置は、ウエハのまたは光ビームのトレースの
並進運動または回転運動により変化されてもよい。
【図2】この発明にしたがって、容量性電流効果を除去
するために、表面場所の照射を示す概略側面図である。
【図3】照射されている表面場所上にある汚染物の厚さ
で、光電子電流の変化を示す。
【図4】それぞれ、導体材料の表面上の光ビームトレー
ス、スパイラルパターンおよび曲がりくねったパターン
のための可能な経路を示す。
【図5】表面上の2つの隣接場所にセンタリングされ
る、2つのベルの型をした光ビームの相対的な強度を示
すグラフ図である。
【図6】表面上の2つの隣接場所にセンタリングされ
る、2つのシルクハットの型をした光ビームの相対的な
強度を示すグラフ図である。
【図7】それぞれ、導体材料の表面上の光ビームトレー
ス、スパイラルパターンおよび曲がりくねったパターン
のための可能な経路を示す。
【図8】光起電流効果を補償する、この発明の実施例を
示す概略側面図である。
【図9】光起電流効果を補償する、この発明の他の実施
例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
(41、49) 電子コレクタ (36、84) 光ビーム (33) 電気的に導通する材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイビッド・ウォルゼ アメリカ合衆国、95121 カリフォルニ ア州、サン・ホウゼイ、シャドー・スプ リングス、3076 (72)発明者 アーマン・ピィ・ニューカーマンズ アメリカ合衆国、94303 カリフォルニ ア州、パロ・アルト、アービュタス・ア ベニュ、3510 (56)参考文献 特開 昭60−262042(JP,A) 特開 昭60−262043(JP,A) 特開 昭63−58140(JP,A) 特開 平3−108648(JP,A) 特開 昭60−257343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/00 G01N 21/00 H01L 21/66

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に導通する材料の表面上の複数個
    の場所の各々における汚染物の存在および、もしあれ
    ば、その厚さを決定するための方法であって、各々の場
    所の下に置かれる導通する材料から、光電子放出を誘導
    する波長成分を有する光ビームで、各々の場所を順次照
    射するステップと、各々の場所の下に置かれる導通する
    材料から現れる光電子電流を決定するための電子収集手
    段を設けるステップと、表面と電子収集手段との間の分
    離距離における変化から生じる容量性電流効果を電気的
    に補償するステップとを含む、方法。
  2. 【請求項2】 前記電子コレクタ手段を設ける前記ステ
    ップは、前記光電子電流を決定するために前記照射され
    た場所に隣接して、かつその上に電子コレクタを設ける
    ステップと、電子コレクタと前記電気的に導通する材料
    との間に正の電圧差を与えるステップとを含む、請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記容量性電流効果を補償する前記ステ
    ップは、前記第1の電子コレクタから横方向に間隔を隔
    てられ、かつ前記第1の電子コレクタと前記表面との間
    の分離とほぼ同じ距離だけ前記表面から間隔を隔てられ
    る第2の電子コレクタを設けるステップと、第2の電子
    コレクタと前記電気的に導通する材料との間に前記第1
    の電子コレクタと前記表面との間の前記正の電圧差に等
    しい正の電圧差を与えるステップと、前記第1の電子コ
    レクタで決定された前記光電子電流から、第2の電子コ
    レクタで決定された光電子電流を減算するステップとを
    含む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の電子コレクタを設ける前記ス
    テップは、前記第2の電子検出器が前記照射された場所
    の上に直接置かれないように、それを位置決めすること
    を含む、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記場所を順次照射する前記ステップ
    、0.4μm以下の光波長の光ビームを与えることを
    含む、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 電子が付着する可能性が比較的低い原子
    または分子を有するガスからなる雰囲気を、前記電気的
    に導通する材料の前記表面上に供給するステップをさら
    に含む、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記雰囲気を与えるステップは、He、
    Ne、Ar、Kr、XeおよびN2からなるガスの類か
    ら、前記ガスを与えることを含む、請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 前記表面上の前記場所を照射する前記ス
    テップは、光ビームトレースに前記場所の全体を通過す
    る連続曲線を規定させることにより行なわれる、請求項
    1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記場所の前記照射を通じて生じる光起
    電流を、電気的に補償するステップをさらに含む、請求
    項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 電気的に導通する材料の表面上の複数
    個の場所の各々における汚染物の存在および、もしあれ
    ば、その厚さを決定するための方法であって、各々の場
    所の下に置かれる導通する材料から、光電子放出を誘導
    する波長成分を有する光ビームで、各々の場所を順次照
    射するステップと、各々の場所の下に置かれる導通する
    材料から現れる光電子電流を決定するための電子収集手
    段を設けるステップと、場所の照射を通じて生じる光起
    電流を電気的に補償するステップとを含む、方法。
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