JP3133206U - 眼鏡セット - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性に優れると共に、使用者の眼の焦点の調整機能を有し、且つ、使い勝手の良い眼鏡セットを提供する。
【解決手段】度付きレンズ211を有する前枠21及び左右のテンプル23を具備する度付き眼鏡2と、度付き眼鏡2の前面に着脱自在に取り付けられる前掛部材3とを備え、前掛部材3は、前枠21よりも曲率が大きいサングラスレンズ31と、後方に突出した突起部33と、サングラスレンズ31を度付き眼鏡2の前面に位置した状態と、前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかの状態に切り替えることが可能な取付部34とを具備し、度付き眼鏡2は、弾性を有する左右のクリングス214を更に具備し、左右のクリングス214が、互いに反対方向に付勢されると共に、左右のクリングス214が互いに左右反対方向に弾性変形し、突起部33に対して弾性的に係合することで、前掛部材3が度付き眼鏡2の前枠21の前面に取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本考案は、デザイン性に優れると共に、使用者の眼の焦点の調整機能を有し、且つ、使い勝手の良い眼鏡セットに関するものである。
近年、デザイン性に優れたサングラスのニーズが高まっており、デザイン性に優れた各種のサングラスが商品化されている。その1つとして、サングラスレンズを有する前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザインのサングラスを挙げることができる。このようなデザインに対するニーズは、サングラスレンズに度の入った度付きサングラスについても高まっている。しかしながら、レンズの曲率は、レンズの焦点の調整量に影響を及ぼすため、デザイン性を向上させる目的で度の入ったレンズを湾曲させることは好ましくない。このため、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザイン性に優れた度付きサングラスの商品化が図られていない。そこで、本出願人は、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザインの度付きサングラスに対するニーズに応えるべく、特許文献1に係る眼鏡セットを提案している。
特許文献1に係る眼鏡セットは、度付きレンズと大きな曲率で湾曲したサングラスレンズとを備え、サングラスレンズが度付きレンズの前面に取り付けられる構成とされている。このような構成のため、特許文献1に係る眼鏡セットを使用する際には、サングラスレンズと度付きレンズとの両方を通して物を見ることになる。よって、サングラスレンズに度が入っていなくても、特許文献1に係る眼鏡セットは、焦点の調整機能を有することができる。サングラスレンズに度が入っていなければ、サングラスレンズの曲率を変化させても、眼鏡セットの焦点の調整量が変化する恐れがない。従って、特許文献1に係る眼鏡セットにおいては、焦点の調整量に制約されることなく、サングラスレンズの曲率を決定することができる。このため、特許文献1に係る眼鏡セットにおいては、サングラスレンズの曲率を、大きな曲率とすることができる。更に、サングラスレンズが度付きレンズの前面に取り付けられることで、特許文献1の眼鏡セットの正面視においては、度付きレンズが現れず、大きな曲率で湾曲したサングラスレンズが現れる。従って、特許文献1に係る眼鏡セットは、正面視においては、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザインのサングラスのような外観を有する。以上のように、特許文献1に係る眼鏡セットは、焦点の調整機能を有すると共に、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザインのサングラスのような外観を有するため、前述した度付きサングラスに対するニーズに応えることができるものである。
特許3877328号公報
しかしながら、特許文献1に係る眼鏡セットを使用しているときは、サングラスレンズを通して物を見ることになるため、暗い場所では視界が悪い。よって、例えば、特許文献1に係る眼鏡セットを使用して車を運転しているときに、トンネルに入ると、視界が悪くなり、事故を起こし易い状態となる。このため、特許文献1に係る眼鏡セットは、トンネル等の暗い場所に入る際には外す必要があり、使い勝手の良いものではない。
本考案は、デザイン性に優れると共に、使用者の眼の焦点の調整機能を有し、且つ、使い勝手の良い眼鏡セットを提供することを課題とする。
本考案は、第1の手段として、左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前面に着脱自在に取り付けられる前掛部材とを備え、前記前掛部材は、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きいサングラスレンズと、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部と、前記サングラスレンズと前記突起部とを回動自在に連結し、前記サングラスレンズを前記突起部に対して回動させることで、前記サングラスレンズを前記度付き眼鏡の前面に位置した状態と、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかに切り替えることが可能な取付部とを具備し、前記度付き眼鏡は、鼻パッドがそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングスを更に具備し、前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛部材が前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セットを提供する。
第1の手段に係る眼鏡セットは、度付き眼鏡と、度付き眼鏡の前面に取り付けられる前掛部材とを備える。度付き眼鏡には度付きレンズが具備され、前掛部材にはサングラスレンズが具備されている。このサングラスレンズは、度付き眼鏡の前面に位置した状態と、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかの状態を取ることが可能とされている。尚、このサングラスレンズは、度が入っていない。
第1の手段に係る眼鏡セットは、サングラスレンズを度付き眼鏡の前面に位置した状態とすると、度付きレンズとサングラスレンズとの両方を通して物を見ることができる。よって、サングラスレンズを度付き眼鏡の前面に位置した状態とすると、第1の手段に係る眼鏡セットを度付きサングラスとして使用することができる。また、第1の手段に係る眼鏡セットは、サングラスレンズを上方に跳ね上げた状態とすると、度付きレンズのみを通して物を見ることができる。よって、サングラスレンズを上方に跳ね上げた状態では、第1の手段に係る眼鏡セットを度付き眼鏡として使用することができる。このように、第1の手段に係る眼鏡セットは、サングラスレンズが、度付き眼鏡の前面に位置した状態のときでも、上方に跳ね上げた状態のときでも、度付きレンズを通して物を見ることができるので、何れの状態であっても、使用者の目の焦点を調整することができる。
また、サングラスレンズを上方に跳ね上げた状態では、度付きレンズのみを通して物を見ることになるため、サングラスレンズを上方に跳ね上げた状態とすることで、暗い場所における視界が悪くなることを防止することができる。よって、第1の手段に係る眼鏡セットは、使い勝手が良い。
また、サングラスレンズに度が入っていないため、サングラスレンズの曲率を変化させても、眼鏡セットの焦点の調整量が変化する恐れがない。サングラスレンズの曲率の変化によって焦点の調整量が変化する恐れがないため、第1の手段に係る眼鏡セットは、焦点の調整量に制約されることなく、サングラスレンズの曲率を決定することができる。このため、第1の手段に係る眼鏡セットにおいては、サングラスレンズの曲率を、顔面に沿うような大きな曲率とすることができる。また、サングラスレンズを度付き眼鏡の前面に位置した状態とすると、第1の手段に係る眼鏡セットの正面視において、度付き眼鏡が現れず、サングラスレンズが現れる。従って、サングラスレンズを顔面に沿うような大きな曲率で湾曲した形状とすることで、第1の手段に係る眼鏡セットは、正面視において、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザインのサングラスのような外観を有することができる。
度付き眼鏡に対する前掛部材の取り付けは、前掛部材の突起部に度付き眼鏡の左右のクリングスが係合することで実現される。左右のクリングスは、突起部に係合する際には、互いに反対方向に付勢されると共に、それぞれ左右反対方向に弾性変形した状態とされる。つまり、突起部と左右のクリングスとの係合は、左右のクリングスが弾性変形することによって生じる互いに反対方向の付勢力で左右のクリングスが突起部を押圧し、該突起部と左右のクリングスとが固定されることで実現される。
更に、突起部の側方には切欠部が形成され、突起部に左右のクリングスが係合する際には、この切欠部に左右のクリングスが嵌り込んで、突起部を押圧する。このように、切欠部に左右のクリングスが嵌り込むことで、左右のクリングスに対して突起部、ひいては前掛部材の前後方向の移動が阻害され、前掛部材を安定した状態で度付き眼鏡に取り付けることができる。
また、前掛部材は度付き眼鏡に対して着脱自在に取り付け可能とされている。よって、度付き眼鏡に対して前掛部材をTPOに応じて取り替えれば、第1の手段に係る眼鏡セットは、TPOに応じて外観を変更することができる。前掛部材の取り替えは、前掛部材を度付き眼鏡から取り外し、他の前掛部材を度付き眼鏡に取り付けることで行うことができる。度付き眼鏡に対する前掛部材の取り外しは、左右のクリングスと突起部との係合を解除することで行うことができる。一方、度付き眼鏡に対する前掛部材の取り付けは、前述の方法で行うことができる。
更に、第1の手段に係る眼鏡セットは、前掛部材を度付き眼鏡から取り外せば、度付き眼鏡を、度付き眼鏡そのものとして使用することができる。
第1の手段として提供される眼鏡セットは、好ましくは、前記度付き眼鏡は、前後方向に延びる貫通孔を具備し、前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合する構成とされる。
かかる好ましい構成によれば、度付き眼鏡が前後方向に延びる貫通孔を具備し、左右のクリングスが突起部に係合する際には、突起部がこの貫通孔に挿通される。よって、左右のクリングスが突起部に係合した状態においては、度付き眼鏡に対する突起部の上下左右方向の移動が阻止される。これにより、かかる好ましい構成におていは、突起部、ひいては前掛部材を安定した状態で度付き眼鏡に取り付けることができる。また、切欠部は、突起部が貫通孔に挿通された状態において、貫通孔外に露出する位置に形成されているため、突起部を貫通孔に挿通しても、クリングスが切欠部に嵌り込むことができる。従って、かかる好ましい構成によれば、クリングスと突起部との係合による前掛部材を安定した状態で度付き眼鏡に取り付けることを阻害することなく、前掛部材を更に安定した状態で度付き眼鏡に取り付けることができる。
また、本考案は、第2の手段として、左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前面に着脱自在に取り付けられる前掛部材とを備え、前記前掛部材は、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きいサングラスレンズと、鼻パッドがそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングスと、前記サングラスレンズと前記左右のクリングスとを回動自在に連結し、前記サングラスレンズを前記左右のクリングスに対して回動させることで、前記サングラスレンズを前記度付き眼鏡の前面に位置した状態と、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかに切り替えることが可能な取付部とを具備し、前記度付き眼鏡は、前方に突出した突起部を更に具備し、前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛部材が前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セットを提供する。
第2の手段に係る眼鏡セットにおいては、突起部が度付き眼鏡に、左右のクリングスが前掛部材に具備されている点が第1の手段に係る眼鏡セットと異なる。第2の手段に係る眼鏡セットの効果は第1の手段に係る眼鏡フレームと同様である。
第2の手段として提供される眼鏡セットは、好ましくは、前記前掛部材は、前後方向に延びる貫通孔を有した連結片を更に具備し、前記取付部は、前記サングラスレンズと前記左右のクリングス及び前記連結片とを回動自在に連結し、前記サングラスレンズを前記左右のクリングス及び前記連結片に対して回動させることで、前記サングラスレンズを前記度付き眼鏡の前面に位置した状態と、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかに切り替えることが可能であり、前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合する構成とされる。
かかる好ましい構成においては、第1の手段の好ましい構成と同様の効果を有する。即ち、かかる好ましい構成によれば、クリングスと突起部との係合による前掛部材を安定した状態で度付き眼鏡に取り付けることを阻害することなく、前掛部材を更に安定した状態で度付き眼鏡に取り付けることができる。
本考案によれば、デザイン性に優れると共に、使用者の眼の焦点の調整機能を有し、且つ、使い勝手の良い眼鏡セットを提供することができる。
(実施形態1)
図1は本実施形態に係る眼鏡セット1の外観図であり、図1(a)は眼鏡セット1の平面図を示し、図1(b)は眼鏡セット1の正面図を示す。図1に示すように、眼鏡セット1は、左右の度付きレンズ211を有する前枠21及びテンプル23を具備する度付き眼鏡2と、度付き眼鏡2の前枠21よりも曲率が大きく、度付き眼鏡2の前面に着脱自在に取り付けられる前掛部材3とを備える。度付き眼鏡2は、前枠21とテンプル23の他、ヨロイ22及び丁番構造24を具備する。
図2は度付き眼鏡2の前枠21の構成を示す図であり、図2(a)は正面図を示し、図2(b)は左右方向中央部の拡大背面図を示す。図2に示すように、前枠21は、左右の度付きレンズ211と、リム部212と、ブリッジ部213と、左右のクリングス214と、鼻パッド215と、貫通孔216とを具備する。
左右の度付きレンズ211は、使用者の目の焦点を調整する機能を備えるレンズ(度が入っているレンズ)である限りにおいて、特に限定されるものでなく、例えば、色の付いたレンズや偏向性を有したレンズ等を使用することができる。
リム部212は、左右それぞれの度付きレンズ211の外周部の上部から前枠21の左右方向中央部側部分に沿って設けられており、左右の度付きレンズ211を保持している。尚、このようなリムのタイプは一般的にハーフリムタイプと呼ばれている。
ブリッジ部213は、左右のリム部212を連結している。図1(a)に示すように、ブリッジ部213は、眼鏡セット1の使用者の鼻の形状に対応して中央部が前方に突出するように湾曲している。
図2(b)に示すように、左右のクリングス214は中間部214bが屈曲した略L字状に形成されている。左右のクリングス214は、それぞれ基端部214aがリム部212の後面にろう付け等により取り付けられている。左のクリングス214は、基端部214aに対して中間部214bが略水平方向右側に位置し、中間部214bに対して先端部214cが下方に位置している。右のクリングス214は、基端部214aに対して中間部214bが略水平方向左側に位置し、中間部214bに対して先端部214cが下方に位置している。左右のクリングス214は、弾性を有し、中間部214bにおける屈曲角が大きくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を小さくする方向に付勢力が作用し、中間部214bにおける屈曲角が小さくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を大きくする方向に付勢力が作用する。即ち、図2(b)に示すように、中間部214bと先端部214cとの間の部分(以下、係合部214dという)が右(矢印R)方向に移動するように左又は右のクリングス214を弾性変形させると、当該係合部214dを左(矢印L)方向に付勢する付勢力が左又は右のクリングス214に作用する。係合部214dが左方向に移動するように左又は右のクリングス214を弾性変形させると、係合部214dを右方向に付勢する付勢力が左又は右のクリングス214に作用する。
鼻パッド215は、左右のクリングス214の先端部214cに取り付けられている。
貫通孔216は、ブリッジ部213を前後方向に貫通する孔である。貫通孔216は、ブリッジ部213の左右の2箇所に形成されている。図2(b)に示すように、左の貫通孔216は、弾性変形していない状態の左のクリングス214の中間部214b又は係合部214dと前後に重なる位置に形成されている。同様に、右の貫通孔216は、弾性変形していない状態の右のクリングス214の中間部214b又は係合部214dと前後に重なる位置に形成されている。
図1(a)に示すように、ヨロイ22は、左右一対設けられている。左のヨロイ22は、一端部が前枠21の左のリム部212に、右のヨロイ22は、一端部が前枠21の右のリム部212に取り付けられている。
丁番構造24は、左右一対設けられている。左の丁番構造24には、左のヨロイ22の他端部と、左のテンプル23の前端部とが取り付けられている。この左の丁番構造24は、左のヨロイ22に対して左のテンプル23を回動自在に連結している。一方、右の丁番構造24には、右のヨロイ22の他端部と、右のテンプル23の前端部とが取り付けられている。この右の丁番構造24は、右のヨロイ22に対して右のテンプル23を回動自在に連結している。
図3は前掛部材3の構成を示す図であり、図3(a)は背面図を示し、図3(b)は前掛部材3の左右方向中央部の平面図を示し、図3(c)は図3(a)のA−A断面図を示し、図3(d)は前掛部材3のサングラスレンズ31が図3(c)に示す状態から上方に跳ね上げられた状態のA−A断面図を示す。図3に示すように、前掛部材3は、サングラスレンズ31と、突起部33と、取付部34と、連結片35とを具備する。
サングラスレンズ31は、眼鏡セット1の使用者の左目及び右目を覆うことができるように、左右方向に長く形成されている。即ち、本実施形態では、サングラスレンズ31は、1枚で、左目の視界に入る左のサングラスレンズと、右目の視界に入る右のサングラスレンズとを兼ねている。サングラスレンズ31は、焦点を調整する機能を備えないレンズ(度の入っていないレンズ)である限りにおいて、特に限定されるものでなく、例えば、色の付いたレンズや偏向性を有したレンズ等を使用することができる。
図1(a)に示すように、サングラスレンズ31は、使用者の顔面に沿うように、中央部が前方に位置し、左右両端側に向かうほど後方に位置するように湾曲した曲面状に形成されている。サングラスレンズ31の曲率は、度付き眼鏡2の前枠21の曲率より大きく形成されている。本実施形態では、サングラスレンズ31の曲率には、曲率半径が80〜150mmの間の曲率が採用されている。尚、曲率半径が80〜150mmの曲率には、デザイン性の良いスポーツ用サングラス等に使用される6カーブレンズや、8カーブレンズと呼ばれるレンズの曲率が含まれる。また、本実施形態では、度付き眼鏡2の前枠21の曲率には、曲率半径が250〜450mmの間の曲率が採用されている。曲率半径が250〜450mmの曲率は、通常の度付き眼鏡の前枠に採用されている曲率である。曲率半径が250〜450mmの前枠21に対応する曲率に、使用者の視力に応じた焦点の調整量を有する度付きレンズ211を製造することは比較的容易に行うことができる。
突起部33は、前記取付部34に取り付けられる連結片35の後面から後方に突出するように取付部35に取り付けられている。本実施形態では突起部33は、左右に並設されるように取付部35に2つ取り付けられている。各突起部33は、略円柱状に形成されている。各突起部33が度付き眼鏡2の貫通孔216に挿通可能なように、各突起部33の間隔は貫通孔216の間隔と同一とされ、各突起部33の径は、貫通孔216よりも小さくされている。
突起部33には、側方に切欠部331が形成されている。図3(b)に示すように、本実施形態においては、切欠部331は、突起部33の前掛部材3の左右方向中央側の側方に形成されている。即ち、左の突起部33においては、右側面に切欠部331が形成され、右の突起部33においては、左側面に切欠部331が形成されている。尚、切欠部331は、突起部33の側方に形成されていればよく、例えば、突起部33の周面全周に形成されていてもよい。切欠部331の大きさは、少なくともクリングス214の中間部214b又は係合部分214dの一部分が嵌り込むことで、クリングス214に対して突起部33、ひいては、前掛部材3の前後方向の移動を阻害できる限りにおいて、特に限定されるものでない。
また、切欠部331は、突起部33が貫通孔216に挿通された状態において、貫通孔216外に露出する位置に形成されている。本実施形態では、切欠部331は、突起部33の基端部(取付部35)側から貫通孔216の長さ以上先端部側に離れた位置に形成されている。このような位置に形成されると、突起部33の基端部側が貫通孔216に挿通されているとき、切欠部331は、貫通孔216外に露出する。
図4は、図1(a)のB―B断面であり、図4(a)はサングラスレンズ31が連結片35の前面に位置する状態のB−B断面図を示し、図4(b)はサングラスレンズ31を図4(a)に示す状態から上方に跳ね上げた状態のB−B断面図を示す。図4に示すように、突起部33は、前掛部材3が度付き眼鏡2に取り付けられる際には、左右のクリングス214が係合する状態とされる。
図5は度付き眼鏡2に対する前掛部材3の取り付け方法を説明するための図である。前掛部材3の取り付けは、まず、図5(a)に示すように、左右のクリングス214の係合部214d又は左右の鼻パッド215を指等でつまみ、左右のクリングス214の係合部214dと貫通孔216とが前後に重ならないように、左右のクリングス214の係合部214dを移動させる。例えば、左右のクリングス214の係合部214d又は左右の鼻パッド215を指等でつまみ、左右のクリングス214の中間部214bにおける屈曲角が大きくなるように左右のクリングス214を弾性変形させて、左右のクリングス214の係合部214dを左右の貫通孔216の間に移動させる。即ち、左のクリングス214の係合部214dを左の貫通孔216の右側に移動させ、右のクリングス214の係合部214dを右の貫通孔216の左側に移動させる。
次に、図5(b)に示すように、前掛部材3を度付き眼鏡2の前方から後方へスライドさせて、左の突起部33を基端部まで左の貫通孔216に、右の突起部33を基端部まで右の貫通孔216に挿通する。次に、図5(c)に示すように、このスライドにより、左右の突起部33の切欠部331が、貫通孔216から度付き眼鏡2の後方に露出すると、係合部214d又は鼻パッド215から指等を離す。指等を離すと、中間部214bにおける屈曲角が小さくなる方向の付勢力によって、左のクリングス214の係合部214dは左方向に、右のクリングス214の係合部214dは右方向に移動する。この移動により、左のクリングス214は、左の突起部33の切欠部331に嵌り込み、左の突起部33を左方向に押圧する。一方、右のクリングス214は、右の突起部33の切欠部331に嵌り込み、右の突起部33を右方向に押圧する。このように、左右のクリングス214が弾性変形することによって生じる互いに反対方向の付勢力で左右の突起部33が押圧されることで、左右の突起部33と左右のクリングス214とが固定される。このように、突起部33とクリングス214とが固定されることで、突起部33の切欠部331にクリングス214が係合し、突起部33を具備する前掛部材3が度付き眼鏡2に取り付けられる。
このように、前掛部材3を度付き眼鏡2に取り付けた状態においては、突起部33が貫通孔216に挿通されるため、度付き眼鏡2に対する突起部33の上下左右方向の移動が阻止される。これにより、突起部33、ひいては前掛部材3を安定した状態で度付き眼鏡2に取り付けることができる。
また、切欠部331は、突起部33の基端部側まで貫通孔216を挿通させると、貫通孔216外に露出するため、突起部33を貫通孔216に挿通しても、クリングス214が切欠部331に嵌り込むことができる。このように、切欠部331に左右のクリングス214が嵌り込むことができるので、クリングス214に対して突起部33、ひいては前掛部材3の前後方向の移動が阻害される。よって、眼鏡セット1においては、切欠部331に左右のクリングス214が嵌り込むことによって、前掛部材3を更に安定した状態で度付き眼鏡2に取り付けることが実現されている。
取付部34は、図3(a)に示すように、サングラスレンズ31の左右方向中央部後面に取り付けられている。この取り付けは、図3(b)に示すように、サングラスレンズ31の前面側から後面側にサングラスレンズ31を貫通したネジ35を取付部34の前面側に食い込ませることで行われる。かかる取付部34は、固定片341と、軸部材342とを具備する。
固定片341は、サングラスレンズ31の左右方向中央部後面に固定されている。固定片341の固定は、固定片341に前記ネジ35が食い込むことで行われている。更に、固定片341には、固定片341を左右方向に貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔には、軸部材342(図3(a)及び(b)において点線で示す)が挿通されている。
軸部材342は、円柱状に形成され、両端部が、固定片341の貫通孔の左右方向両側から左右方向外側に露出するように、該貫通孔に挿通されている。
更に、突起部33が取り付けられる連結片35は、図3(a)に示すように、上部及び下部のそれぞれが二股に分かれた、背面視H字状に形成されている。連結片35の下部においては、二股に分かれて形成された2つのそれぞれの先端部の後面に、前述の突起部33が後方に突出するように取り付けられている。一方、上部においては、二股に分かれて形成された2つのそれぞれの先端部には、左右方向に貫通する貫通孔(図示しない)が形成されている。これらの貫通孔には、軸部材342の固定片341の貫通孔から露出した両端部が挿通されている。このように、軸部材342が、固定片341と連結片35との貫通孔に挿通されることで、固定片341と連結片35とが回動自在に連結されている。軸部材342が、固定片341と連結片35との貫通孔に挿通されることで、固定片341と連結片35とが回動自在に連結される具体的な構成として、次の3つの構成を挙げることができる。1つ目は、固定片341と連結片35との何れもが軸部材342と固着されておらず、何れも軸部材342に対して回動自在とされている構成である。2つ目は、固定片341が軸部材342と固着され、連結片35に対して、固定片341及び軸部材342が一体的に回動自在とされている構成である。3つ目は、連結片35が軸部材342と固着され、固定片341に対して、連結片35及び軸部材342が一体的に回動自在とされている構成である。
このようにサングラスレンズ31に固定される固定片341が、連結片35に対して回動自在とされていることで、前掛部材3は、サングラスレンズ31の状態を、連結片35の前面に位置した状態(図3(c)参照)と、連結片35の前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態(図3(d)参照)との何れかに切り替えることができる。
前掛部材3を度付き眼鏡2に取り付けた状態において、サングラスレンズ31の状態を連結片35の前面に位置した状態とすると、図4(a)に示すように、サングラスレンズ31は、度付き眼鏡2の度付きレンズ211の前面に位置した状態となる。サングラスレンズ31が、度付き眼鏡2の度付きレンズ211の前面に位置した状態では、サングラスレンズ31が度付きレンズ211の前面に位置するため、度付きレンズ211とサングラスレンズ31との両方を通して物を見ることができる。よって、サングラスレンズ31を度付き眼鏡2の前面に位置した状態では、眼鏡セット1を度付きサングラスとして使用することができる。
一方、前掛部材3を度付き眼鏡2に取り付けた状態において、サングラスレンズ31を連結片35の前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態(図3(d)参照)とすると、図4(b)に示すように、サングラスレンズ31が、度付き眼鏡2の前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態となる。サングラスレンズ31を上方に跳ね上げた状態では、サングラスレンズ31を通さず、度付きレンズ211のみを通して物を見ることができる。従って、サングラスレンズ31を上方に跳ね上げた状態では、眼鏡セット1を度付き眼鏡として使用できる。
このように、眼鏡セット1は、サングラスレンズ31が、度付き眼鏡2の前面に位置した状態のときでも、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態のときでも、度付きレンズ211を通して物を見ることができるので、何れの状態であっても、使用者の目の焦点を調整することができる。
また、サングラスレンズ31を上方に跳ね上げた状態では、度付きレンズ211のみを通して物を見ることになるため、サングラスレンズ31を上方に跳ね上げた状態とすることで、暗い場所における視界が悪くなることを防止することができる。よって、眼鏡セット1は、使い勝手が良い。
また、サングラスレンズ31に度が入っていないため、サングラスレンズ31の曲率を変化させても、眼鏡セット1の焦点の調整量が変化する恐れがない。このように、サングラスレンズ31の曲率の変化によって焦点の調整量が変化する恐れがないため、眼鏡セット1は、焦点の調整量に制約されることなく、サングラスレンズ31の曲率を決定することができる。このため、眼鏡セット1においては、サングラスレンズ31の曲率を、顔面に沿うような大きな曲率(本実施形態では、曲率半径が80〜150mmの曲率)とすることができる。また、サングラスレンズ31を度付き眼鏡2の前面に位置した状態とすると、眼鏡セット1の正面視において、度付き眼鏡2がサングラスレンズ31によって隠れ、眼鏡セット1の正面視には、サングラスレンズ31が現れる。従って、前掛部材3のサングラスレンズ31を顔面に沿うような大きな曲率で湾曲した形状とすることで、眼鏡セット1は、正面視において、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザインのサングラスのような外観を有する。
また、前掛部材3は度付き眼鏡2に対して着脱自在とされており、前掛部材3をTPOに応じて取り替えれば、眼鏡セット1は、TPOに応じて外観を変更することができる。前掛部材3の取り替えは、前掛部材3を度付き眼鏡2から取り外し、他の前掛部材3を度付き眼鏡2に取り付けることで行うことができる。前掛部材3の度付き眼鏡2からの取り外しは、次のようにして行なわれる。まず、左右のクリングス214を切欠部331と係合している状態から更に弾性変形させて、切欠部331と左右のクリングス21の係合部214dとの係合を解除する。具体的には、左右のクリングス214の係合部214d又は左右の鼻パッド215を指等でつまんで、左右のクリングス214の係合部214dを左右方向中央側に移動させて、切欠部331と左右のクリングス214の係合部214dとの係合を解除する。より具体的に説明すれば、左のクリングス214の係合部214dを右側に移動させ、右のクリングス214の係合部214dを左側に移動させて、切欠部331と左右のクリングス214の係合部214dとの係合を解除する。次に、貫通孔216から突起部33が完全に抜けるまで、前掛部材3を度付き眼鏡2に対して前方にスライドさせる。これにより、前掛部材3が度付き眼鏡2の前面から取り外れる。一方、前掛部材3の度付き眼鏡2への取り付けは、前述の方法で行うことができる。
このように、前掛部材3の度付き眼鏡2に対する取り付け及び取り外しは、左右のクリングス214の係合部214d又は左右の鼻パッド215を指等でつまむこと、及び、前掛部材3を度付き眼鏡2に対して前後にスライドさせることで行うことができる。よって、前掛部材3の度付き眼鏡2への取り付け及び取り外しは、容易に行うことができる。従って、眼鏡セット1の外観をTPOに応じて変更することは、容易に行うことができる。
もちろん、前掛部材3を度付き眼鏡2から取り外した状態では、度付き眼鏡2を、度付き眼鏡そのものとして使用することができる。
(実施形態2)
図6は本実施形態に係る眼鏡セット1Aの外観図であり、図6(a)は眼鏡セット1Aの平面図を示し、図1(b)は眼鏡セット1Aの正面図を示す。図6に示すように、眼鏡セット1は、度付き眼鏡2Aと、度付き眼鏡2Aの前面に着脱自在に取り付けられる前掛部材3Aとを備える。
図7は、度付き眼鏡2Aの平面図である。図7に示すように、度付き眼鏡2Aは、突起部33Aを具備し、クリングス214A、鼻パッド215A及び貫通孔216Aを具備していない点を除いて、実施形態1に係る度付き眼鏡2と同様の構成である。尚、眼鏡セット1Aにおいては、クリングス214A、鼻パッド215A及び貫通孔216Aは、前掛部材3Aに具備されている。
突起部33Aは、ブリッジ部213Aの前面から前方に突出するようにブリッジ部213Aに左右に並設されるように2つ取り付けられている。各突起部33Aは、略円柱状に形成されている。各突起部33Aが前掛部材3Aの貫通孔216Aに挿通可能なように、各突起部33Aの間隔は貫通孔216Aの間隔と同一とされ、各突起部33Aの径は、貫通孔216Aよりも小さくされている。
突起部33Aには、側方に切欠部331Aが形成されている。突起部33Aの構成は、切欠部33が形成される突起部33Aの先端基端方向の位置が異なることを除いて、突起部33と同様である。本実施形態では、切欠部331Aは、突起部33Aの先端部(取付部34Aと反対)側から貫通孔216Aの長さ以上基端部側に離れた位置に形成されている。このような位置に形成されると、突起部33Aの先端部側が貫通孔216Aに挿通されているとき、切欠部331Aは、貫通孔216A外に露出する。
図8は前掛部材3Aの構成を示す図であり、図8(a)は背面図を示し、図8(b)は前掛部材3Aの左右方向中央部の平面図を示し、図8(c)は図8(a)のC−C断面図を示し、図8(d)は前掛部材3Aのサングラスレンズ31Aが図8(c)に示す状態から上方に跳ね上げられた状態のC−C断面図を示す。図8に示すように、前掛部材3Aは、クリングス214A、鼻パッド215A及び貫通孔216Aを具備し、突起部33Aを具備しない点を除いて、実施形態1にかかる前掛部材3と同様の構成である。
左右のクリングス214Aは、前掛部材3Aの連結片35Aの後面にろう付け用により取り付けられている。左右のクリングス214Aのそれぞれの先端部214Acには、鼻パッド215Aが取り付けられている。
一方、貫通孔216Aは、前掛部材3Aの連結片35Aに形成され、連結片35Aを前後方向に貫通する孔である。図8(a)に示すように、貫通孔216Aは、弾性変形していない状態のクリングス214の中間部又は係合部と前後に重なる位置に形成されている。
図9は、図6(a)のD―D断面であり、図9(a)はサングラスレンズ31Aが連結片35Aの前面に位置する状態のD−D断面図を示し、図9(b)はサングラスレンズ31Aを図9(a)に示す状態から上方に跳ね上げた状態のD−D断面図を示す。図9に示すように、前掛部材3Aが度付き眼鏡2Aに取り付けられる際には、貫通孔216Aには、突起部33Aに左右のクリングス214Aが係合する状態とされる。
度付き眼鏡2Aに対する前掛部材3の取り付けは、貫通孔216Aに対して突起部33Aを後方から(実施形態1では、前方から)挿通することを除いて、実施形態1に係る取り付けと同様である。
尚、貫通孔216Aに対して突起部33Aを挿通する際には、左右の突起部33Aの切欠部331Aが連結片35Aの後方に露出し、貫通孔216A内に入り込まないようにする。
このように、前掛部材3Aを度付き眼鏡2Aに取り付けた状態においては、突起部33Aが貫通孔216Aに挿通されるため、前掛部材3Aに対する突起部33Aの上下左右方向の移動が阻止される。これにより、前掛部材3Aを安定した状態で度付き眼鏡2Aに取り付けることができる。
また、切欠部331Aは、突起部33Aの先端部側を貫通孔216Aに挿通させると、貫通孔216A外に露出するため、突起部33Aを貫通孔216Aに挿通しても、クリングス214Aが切欠部331Aに嵌り込むことができる。このように、切欠部331Aに左右のクリングス214Aが嵌り込むことができるので、度付き眼鏡2に対してクリングス214A、ひいては、前掛部材3Aの前後方向の移動が阻害される。よって、眼鏡セット1Aにおいては、切欠部331Aに左右のクリングス214Aが嵌り込むことによって、前掛部材3Aを更に安定した状態で度付き眼鏡2Aに取り付けることが実現されている。
また、固定片341Aと回動自在に連結された連結片35Aには、クリングス214Aが取り付けられている。即ち、固定片341Aに対して、連結片35A及びクリングス214Aは、回動自在とされている。よって、前掛部材3Aは、サングラスレンズ31Aの状態を、連結片35A及びクリングス214Aの前面に位置した状態(図8(c)参照)と、連結片35A及びクリングス214Aの前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態(図8(d)参照)との何れかに切り替えることができる構成とされている。よって、前述のように、前掛部材3Aを度付き眼鏡2Aに取り付けた状態において、連結片35A、クリングス214A及びクリングス214Aが係合する突起部33Aを具備する度付き眼鏡2に対して固定片341Aを回動させることで、図9(a)に示すように、サングラスレンズ31Aは、度付き眼鏡2Aの度付きレンズ211Aの前面に位置した状態と、度付き眼鏡2Aの前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかを取ることができる。
図9(a)に示すように、サングラスレンズ31Aが、度付き眼鏡2Aの度付きレンズ211Aの前面に位置した状態では、サングラスレンズ31Aが度付きレンズ211Aの前面に位置するため、度付きレンズ211Aとサングラスレンズ31Aとの両方を通して物を見ることができる。よって、サングラスレンズ31Aを度付き眼鏡2Aの前面に位置した状態では、眼鏡セット1Aを度付きサングラスとして使用することができる。
一方、図9(b)に示すように、サングラスレンズ31Aが、度付き眼鏡2Aの前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態では、サングラスレンズ31を通さず、度付きレンズ211Aのみを通して物を見ることができる。従って、サングラスレンズ31Aを上方に跳ね上げた状態では、眼鏡セット1Aを度付き眼鏡として使用できる。
このように、眼鏡セット1Aは、サングラスレンズ31Aが、度付き眼鏡2Aの前面に位置した状態のときでも、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態のときでも、度付きレンズ211Aを通して物を見ることができるので、何れの状態であっても、使用者の目の焦点を調整することができる。
また、サングラスレンズ31Aを上方に跳ね上げた状態では、度付きレンズ211Aのみを通して物を見ることになるため、サングラスレンズ31Aを上方に跳ね上げた状態とすることで、暗い場所における視界が悪くなることを防止することができる。よって、眼鏡セット1Aは、使い勝手が良い。
また、実施形態1に係る眼鏡セット1と同様に、眼鏡セット1Aにおいてもサングラスレンズ31に度が入っていないため、サングラスレンズ31Aの曲率を、顔面に沿うような大きな曲率とすることができる。また、サングラスレンズ31Aを度付き眼鏡2Aの前面に位置した状態とすると、眼鏡セット1Aの正面視において、度付き眼鏡2Aがサングラスレンズ31Aによって隠れ、眼鏡セット1Aの正面視には、サングラスレンズ31Aが現れる。従って、前掛部材3Aのサングラスレンズ31Aを顔面に沿うような大きな曲率で湾曲した形状とすることで、眼鏡セット1Aは、正面視において、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したデザインのサングラスのような外観を有する。
また、前掛部材3Aは度付き眼鏡2Aに対して着脱自在とされており、前掛部材3AをTPOに応じて取り替えれば、眼鏡セット1Aは、TPOに応じて外観を変更することができる。前掛部材3Aの取り替えは、実施形態1の取り替えと同様の方法で行うことができる。従って、前掛部材3Aの取り替えは、容易に行うことができる。従って、眼鏡セット1Aの外観をTPOに応じて変更することは、容易に行うことができる。
もちろん、前掛部材3Aを度付き眼鏡2Aから取り外した状態では、度付き眼鏡2Aを、度付き眼鏡そのものとして使用することができる。
図1は実施形態1に係る眼鏡セットの外観図であり、図1(a)は眼鏡セットの平面図を示し、図1(b)は眼鏡セットの正面図を示す。 図2は度付き眼鏡の前枠の構成を示す図であり、図2(a)は正面図を示し、図2(b)は左右方向中央部の拡大背面図を示す。 図3は前掛部材の構成を示す図であり、図3(a)は背面図を示し、図3(b)は前掛部材の左右方向中央部の平面図を示し、図3(c)は図3(a)のA−A断面図を示し、図3(d)は前掛部材のサングラスレンズが図3(c)に示す状態から上方に跳ね上げられた状態のA−A断面図を示す。 図4は、図1(a)のB―B断面であり、図4(a)はサングラスレンズが連結片の前面に位置する状態のB−B断面図を示し、図4(b)はサングラスレンズを図4(a)に示す状態から上方に跳ね上げた状態のB−B断面図を示す。 図5は度付き眼鏡に対する前掛部材の取り付け方法を説明するための図である。 図6は本実施形態に係る眼鏡セットの外観図であり、図6(a)は眼鏡セットの平面図を示し、図1(b)は眼鏡セットの正面図を示す。 図7は度付き眼鏡の平面図である。 図8は前掛部材の構成を示す図であり、図8(a)は背面図を示し、図8(b)は前掛部材の左右方向中央部の平面図を示し、図8(c)は図8(a)のC−C断面図を示し、図8(d)は前掛部材のサングラスレンズAが図8(c)に示す状態から上方に跳ね上げられた状態のC−C断面図を示す。 図9は、図6(a)のD―D断面であり、図9(a)はサングラスレンズが連結片の前面に位置する状態のD−D断面図を示し、図9(b)はサングラスレンズを図9(a)に示す状態から上方に跳ね上げた状態のD−D断面図を示す。
符号の説明
1、1A…眼鏡セット、2、2A…度付き眼鏡、3、3A・・前掛部材、34、34A・・・取付部

Claims (4)

  1. 左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前面に着脱自在に取り付けられる前掛部材とを備え、
    前記前掛部材は、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きいサングラスレンズと、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部と、前記サングラスレンズと前記突起部とを回動自在に連結し、前記サングラスレンズを前記突起部に対して回動させることで、前記サングラスレンズを前記度付き眼鏡の前面に位置した状態と、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかの状態に切り替えることが可能な取付部とを具備し、
    前記度付き眼鏡は、鼻パッドがそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングスを更に具備し、
    前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛部材が前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セット。
  2. 前記度付き眼鏡は、前後方向に延びる貫通孔を更に具備し、
    前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、
    前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合することを特徴とする請求項1に記載の眼鏡セット。
  3. 左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前面に着脱自在に取り付けられる前掛部材とを備え、
    前記前掛部材は、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きいサングラスレンズと、鼻パッドがそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングスと、前記サングラスレンズと前記左右のクリングスとを回動自在に連結し、前記サングラスレンズを前記左右のクリングスに対して回動させることで、前記サングラスレンズを前記度付き眼鏡の前面に位置した状態と、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態との何れかの状態に切り替えることが可能な取付部とを具備し、
    前記度付き眼鏡は、前方に突出した突起部を更に具備し、
    前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛部材が前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セット。
  4. 前記前掛部材は、前後方向に延びる貫通孔を有した連結片を更に具備し、
    前記取付部は、前記サングラスレンズと前記左右のクリングス及び前記連結片とを回動自在に連結し、前記サングラスレンズを前記左右のクリングス及び前記連結片に対して回動させることで、前記サングラスレンズを前記度付き眼鏡の前面に位置した状態と、前記前面に位置した状態から上方に跳ね上げた状態とに切り替えることが可能であり、
    前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合することを特徴とする請求項3に記載の眼鏡セット。
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