JP3132598U - 勾配屋根用融雪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電センサーによる勾配屋根上の積雪の高さ検出が確実になされると共に、低燃費運転で良好な屋根融雪がなされる勾配屋根用融雪装置を提供すること。
【解決手段】勾配屋根1軒先部に雪せき止め部2を設け、このせき止め部2でせき止めた雪を融雪する融雪装置部3を勾配屋根1に設け、この勾配屋根1の側面部1Aに光電センサー5を備えた取付支柱4を立設し、この光電センサー5の近傍にヒータ7を設け、この光電センサー5が勾配屋根1上の積雪6を検出したとき融雪装置部3を運転制御する制御部8を備え、この制御部8に、光電センサー5が積雪6を検出したとき積雪状態か否かを判断する積雪判断機能と、融雪装置部3の融雪作用により光電センサー5が積雪6未検出となったとき融雪装置部3を延長運転制御する延長運転機能とを有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、切妻屋根などの軒先側が下降傾斜した勾配屋根用の融雪装置に関するものである。
従来から、軒先側が下降傾斜する勾配屋根の軒先部上面に、この勾配屋根の上面を軒先側へ向かって滑落してくる雪をせき止めるせき止め部を設け、このせき止め部でせき止めた雪を加熱して融雪する融雪装置部を前記勾配屋根に設けた勾配屋根用融雪装置が実施されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−248693号公報
本考案は、前記特許文献1のような勾配屋根用の融雪装置の改良に係るもので、光電センサーによる勾配屋根上の積雪の高さ検出が確実になされると共に、低燃費運転で良好な屋根融雪がなされる実用性に秀れた勾配屋根用融雪装置を提案するものである。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
軒先側が下降傾斜する勾配屋根1の軒先部上面に、この勾配屋根1の上面を軒先側へ向かって滑落してくる雪をせき止めるせき止め部2を設け、少なくともこのせき止め部2でせき止めた雪を加熱して融雪する融雪装置部3を前記勾配屋根1に設けた勾配屋根用融雪装置において、前記勾配屋根1上面の傾斜方向の側方に存する勾配屋根1の側面部1Aに、取付支柱4を立設状態に固定し、この取付支柱4の、前記勾配屋根1の上面より上方の所定高さ位置に光電センサー5を設けて、この光電センサー5が、この光電センサー5の高さ位置と同等の高さの勾配屋根1上の積雪6を検出するように構成し、この光電センサー5に若しくは光電センサー5の近傍にヒータ7を設けて、このヒータ7が光電センサー5の投光・受光の障害となる雪や氷を融雪するように構成し、この光電センサー5が積雪6を未検出のときは前記融雪装置部3を停止制御し且つ光電センサー5が勾配屋根1上の積雪6を検出したときは融雪装置部3を運転制御する制御部8を備えると共に、この制御部8は、前記光電センサー5が積雪6を検出したときに、この検出状態が所定時間継続することで積雪状態と判断して前記融雪装置部3を運転制御する積雪判断機能と、前記融雪装置部3の運転中に前記勾配屋根1上の積雪6が融雪することで前記光電センサー5が積雪6未検出となったときに、融雪装置部3を延長運転制御して勾配屋根1上の残積雪6を融雪する延長運転時間を調整設定可能な延長運転機能とを有する構成としたことを特徴とする勾配屋根用融雪装置に係るものである。
また、前記積雪判断機能の積雪判断に要する時間を調整設定する積雪判断時間調整手段9を前記制御部8に有する構成としたことを特徴とする請求項1記載の勾配屋根用融雪装置に係るものである。
また、前記融雪装置部3は、前記勾配屋根1に設置する融雪パイプ3Aと、この融雪パイプ3A内に水を循環させるポンプ装置3Bと、この融雪パイプ3A内の水を加熱して温水にするボイラー装置3Cとから成る構成とし、この融雪装置部3の前記ボイラー装置3Cに異常が生じてボイラー装置3Cがボイラー警報信号を発信したときに、前記ポンプ装置3Bを停止制御する異常時ポンプ停止機能を前記制御部8に有する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の勾配屋根用融雪装置に係るものである。
また、前記融雪装置部3の前記ボイラー装置3Cに異常が生じてボイラー装置3Cがボイラー警報信号を発信したときに、ボイラー異常警報を表示若しくは警報音を発生するボイラー異常報知手段11を前記制御部8に有する構成としたことを特徴とする請求項3記載の勾配屋根用融雪装置に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、勾配屋根の軒先から多量の雪が落下することが防止されるので、安全性が高く、また、この勾配屋根上の積雪は、光電センサーの高さ位置と同等の高さに達すると融雪装置部によって融雪されるが、光電センサーが雪を検出すると同時に融雪運転を開始するのではなく、積雪判断機能により検出した雪が確実に積雪であると判断されてから前記融雪装置部を運転制御するから、光電センサーの誤検出による頻繁な運転・停止を繰り返すような無駄がなく、的確に融雪運転を行うので低燃費運転が実現することになり、しかも、融雪運転により光電センサーが積雪未検出となると制御部が融雪装置部を停止制御するが、この際、延長運転機能により延長運転時間を設定しておけば、光電センサーより低くなった残積雪を更に融雪することができ、その上、本考案においては、光電センサーを設ける取付支柱が勾配屋根上面の傾斜方向の側方に存する勾配屋根の側面部に固定されているため、勾配屋根の上面を軒先側へ向かって滑落する雪によって取付支柱が曲げられたり倒されたりしにくく、光電センサーによる所定高さの積雪の有無の検出が正確に行われることになるなど、極めて実用性に秀れた勾配屋根用融雪装置となる。
また、請求項2記載の考案においては、降雪量などに応じて融雪運転開始までの時間を調整可能となる一層実用性に秀れた構成の勾配屋根用融雪装置となる。
また、請求項3記載の考案においては、融雪装置部を簡易に設計実現可能となる上、ボイラー装置が異常をきたすと同時にポンプ装置も自動停止するので、ポンプ装置だけが運転し続けることによる故障や結露の心配がない一層実用性に秀れた構成の勾配屋根用融雪装置となる。
また、請求項4記載の考案においては、ボイラー装置の異常がユーザーに確実に報知される一層実用性に秀れた構成の勾配屋根用融雪装置となる。
好適と考える本考案の実施形態(考案をどのように実施するか)を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
勾配屋根1上の積雪6は、この勾配屋根1の上面を軒先側へ向かって滑落すると、勾配屋根1の軒先部のせき止め部2で落下をせき止められる。
従って、勾配屋根1の軒先から多量の雪が落下することが防止されるので、安全性が高い。
また、この勾配屋根1上の積雪6は、勾配屋根1の上面より上方の所定高さ位置に設けた光電センサー5の高さ位置と同等の高さに達すると、このことが光電センサー5に検出されて融雪装置部3が融雪運転を開始し、融雪が促進される。
更に具体的には、光電センサー5が雪を検出すると即座に融雪運転を開始するのではなく、積雪判断機能により、前記光電センサー5が積雪6を検出したときにこの検出状態が所定時間継続することで積雪状態と判断して前記融雪装置部3を運転制御する。
この積雪状況の判断を行うのは、光電センサー5は、その投光線上に雪が一粒でもあると反応(検出)してしまうため、降雪時に光電センサー5の前を雪が通ると融雪装置部3が運転開始して、光電センサー5の前を雪が通り過ぎると融雪装置部3が運転停止するというような頻繁な運転・停止を行わないようにするためである。
即ち、所定時間光電センサー5が積雪6を検出し続ければ、光電センサー5の前に所定高さの積雪6があると判断し、この判断に至った後に前記融雪装置部3による融雪運転が開始されるので、無駄な融雪運転のない低燃費運転が行われることになる。
この融雪運転により、勾配屋根1上の積雪6の融雪が促進することで前記光電センサー5が積雪6未検出となると、制御部8が融雪装置部3を停止制御する。
この際、延長運転機能により延長運転時間を設定しておけば、光電センサー5が積雪6を検出しなくなっても融雪装置部3は運転を停止せず、設定した延長時間運転後に運転停止するように制御部8が制御する。
この延長運転を行うのは、光電センサー5を勾配屋根1の上面より所定高さ位置に設けるため、この光電センサー5の設置高さによっては、光電センサー5が積雪6を検出しなくなっても勾配屋根1上にはまだかなりの積雪6が残っている場合があり、この残積雪6の融雪を行うためである。
また、本考案においては、光電センサー5を設ける取付支柱4が勾配屋根1上面の傾斜方向の側方に存する勾配屋根1の側面部1Aに固定されているため、勾配屋根1の上面を軒先側へ向かって滑落する雪がこの取付支柱4に干渉しにくく、それ故取付支柱4が押し曲げられたり倒されたりしにくく、光電センサー5による所定高さの積雪6の検出が正確に行われる。
また、例えば、前記積雪判断機能の積雪判断に要する時間を調整設定する積雪判断時間調整手段9を前記制御部8に有する構成とすれば、降雪量などに応じて融雪運転開始までの時間を早くしたり遅くしたりと細かな調整が可能となるので、一層実用的となる。
また、例えば、前記融雪装置部3は、前記勾配屋根1に設置する融雪パイプ3Aと、この融雪パイプ3A内に水を循環させるポンプ装置3Bと、この融雪パイプ3A内の水を加熱して温水にするボイラー装置3Cとから成る構成とすれば、簡易構造の融雪装置部3であるため本考案を容易に設計実現可能となる。
しかし、このような融雪装置部3構造を採用した場合、市販のボイラー装置3Cには、異常が生じるとボイラー警報信号を発して自動停止する安全機能が備わっているものが多いが、異常によりボイラー装置3Cが停止してポンプ装置3Bによる水の循環作動だけが継続していると、循環水の温度が低下して融雪パイプ3Aに結露を引き起こすことがあり、この結露がボイラー装置内やポンプ装置内や建築物A内の配管で生じると、故障や水漏れの原因となってしまうことがある。
そこで、例えば、ボイラー装置3Cに異常が生じてボイラー装置3Cがボイラー警報信号を発信したときに、前記ポンプ装置3Bを停止制御する異常時ポンプ停止機能を前記制御部8に有する構成とすれば、ボイラー装置3Cが異常をきたしてボイラー警報信号を発すると同時にポンプ装置8Bも自動停止するので、故障や水漏れの心配がなく、一層実用的な構成となる。
更に、例えば、前記融雪装置部3の前記ボイラー装置3Cに異常が生じてボイラー装置3Cがボイラー警報信号を発信したときに、ボイラー異常警報を表示若しくは警報音を発生するボイラー異常報知手段11を前記制御部8に有する構成とすれば、ボイラー装置3Cの異常がユーザーに確実に報知されるので、一層実用的となる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すような切妻屋根(軒先側が下降傾斜する勾配屋根1)用の融雪装置に適用した場合を示しているもので、この勾配屋根1の軒先部上面に、この勾配屋根1の上面を軒先側へ向かって滑落してくる雪をせき止めるせき止め部2を設けると共に、このせき止め部2でせき止めた雪を加熱して融雪する融雪装置部3を勾配屋根1に設けている。
具体的には、本実施例のせき止め部2は、勾配屋根1の軒先側端部寄りの上面に、この勾配屋根1上面より直角に立設した雪止板で構成している。また、このせき止め部2は、軒先の幅方向の全域にわたって設けている。
また、このせき止め部2の軒先側には、三角形状のステー12を介して勾配屋根1の傾斜方向と同方向に傾斜すると共に、勾配屋根1の傾斜度合いよりも強い傾斜度を有する落雪傾斜面13を形成し、この落雪傾斜面13に積雪しても、傾斜度の強いこの落雪傾斜面13上を雪が自然に軒下へと滑落し易く、危険な雪庇などが形成されにくい構成としている。
また、せき止め部2近傍の勾配屋根1上面には排水口14を設け、この排水口14から建築物Aの側壁に沿って縦設された排水管15を通って勾配屋根1上の雨水や融雪水などが排水される構成としている。
本実施例の融雪装置部3は、前記勾配屋根1に設置する融雪パイプ3Aと、この融雪パイプ3A内に水(不凍液などの液体でも良い。)を循環させるポンプ装置3Bと、この融雪パイプ3A内の水を加熱して温水にするボイラー装置3Cとから成る構成とし、融雪パイプ3Aにボイラー装置3Cで加熱した温水をポンプ装置3Bで循環させることで勾配屋根1上の積雪6を加熱して融雪を促進する構成としている。
また、本実施例では、融雪パイプ3Aは、勾配屋根1の略全面と、前記せき止め部2とに埋設状態に設置して、勾配屋根1上の広範囲に融雪促進作用を付与する構成としている。尚、この広範囲の融雪を促進する構成は豪雪地域に適した仕様であって、積雪量の少ない地域では、例えばせき止め部2の近傍の範囲だけに融雪パイプ3Aを設置するような構成でも良い。
また、図2では、ポンプ装置3Bとボイラー装置3Cとを屋内の地上付近に設置して、勾配屋根1に設置した融雪パイプ3Aと導水パイプ3Dを介して連結した構成とした場合を示している。図中符号16はポンプ装置3Bやボイラー装置3Cや後述の制御部8などに電源を供給するための電源部、17はボイラー装置3Cの燃料供給タンクである。
また、本実施例では、前記勾配屋根1上面の傾斜方向の側方に存する勾配屋根1の側面部1Aに、即ち切妻屋根1の螻羽の側面部1Aに取付支柱4を立設状態に固定し、この取付支柱4の、前記勾配屋根1の上面より上方の所定高さ位置に光電センサー5を設けて、この光電センサー5が、この光電センサー5の高さ位置と同等の高さの勾配屋根1上の積雪6を検出するように構成している。
具体的には、切妻屋根1の螻羽の外側位置であって、切妻屋根1の傾斜方向の中程位置に、取付支柱4を立設状態に固定している。
また、この取付支柱4の、螻羽の側面部1Aへの固定構造は、図3,図4に示すように、取付支柱4の中程と下端部とに突設した固定金具18を螻羽の破風板と、建築物Aの外壁部とに固定した構造としている。
また、本実施例の取付支柱4は、パイプ状の下柱部4Aの上部に、この下柱部4Aよりも径小な上柱部4Bをスライド自在に挿通すると共に、この下柱部4Aに対する上柱部4Bのスライド位置を締付ネジ4Cで位置決めし得る伸縮調整可能な構成としている。即ち、締付ネジ4Cを緩めることで取付支柱4は伸縮調整(高さ調整)可能で、この取付支柱4の伸縮調整により前記光電センサー5の高さを調整して、勾配屋根1上の積雪の検出高さを変更し得るように構成している。
この取付支柱4の上端部に、有底筒状のセンサーフード19を横設状態にして且つその開口部を勾配屋根1方向に向けて付設し、このセンサーフード19内に前記光電センサー5を、その投光・受光部がセンサーフード19の開口部方向を向くようにして収納状態に設けている。また、この光電センサー5は後述する制御部8に接続している。
また、このセンサーフード19内にヒータ7を設けて、このヒータ7が光電センサー5の投光・受光の障害となる雪や氷を融雪するように構成している。
本実施例では、この光電センサー5が積雪6を未検出のときは前記融雪装置部3を停止制御し且つ光電センサー5が勾配屋根1上の積雪6を検出したときは融雪装置部3を運転制御する制御部8を備えると共に、この制御部8は、前記光電センサー5が積雪6を検出したときに、この検出状態が所定時間継続することで積雪状態と判断して前記融雪装置部3を運転制御する積雪判断機能と、前記融雪装置部3の運転中に前記勾配屋根1上の積雪6が融雪することで前記光電センサー5が積雪6未検出となったときに、融雪装置部3を延長運転制御して勾配屋根1上の残積雪6を融雪する延長運転時間を調整設定可能な延長運転機能とを有する構成としている。
また、前記積雪判断機能の積雪判断に要する時間を調整設定する積雪判断時間調整手段9を前記制御部8に有する構成としている。
具体的には、制御部8は、演算装置等を採用して構成すると共に、図5に示すような制御用の融雪コントローラ8Aを有する構成とし、この融雪コントローラ8Aに積雪検出時間(監視時間)を15秒から60分の範囲で調整可能な前記積雪判断時間調整手段9としての調整ダイヤル9と、前記延長運転機能の延長運転時間を0から180分の範囲で調整可能な延長運転時間調整手段10としての調整ダイヤル10とを設けた構成としている。
また、融雪コントローラ8Aには、制御部8による自動制御運転を行う自動スイッチ20と、強制的に融雪装置部3を運転する手動スイッチ21と、点灯することで融雪装置部3が運転中であることを表示する運転ランプ22と、点灯することで融雪装置部3が停止中であることを表示する停止ランプ23と、点灯することで前記光電センサー5が検出中であることを表示するセンサーランプ24と、光電センサー5で検出した積雪6の高さを表示する積雪表示ランプ25と、電源スイッチ26とを設けている。
この融雪コントローラ8Aは、部屋内などのユーザーが操作し易い位置に設置することが好ましい。
この融雪コントローラ8Aの前記自動スイッチ20を選択(押下操作)した場合の前記制御部8の制御について、図6のフローチャートを用いて具体的に説明する。
光電センサー5の前の投光線上に雪が存在すると(光電センサー5が雪によって遮蔽されると)、光電センサー5の投光が雪に反射し受光して光電センサー5が雪を検出するが、制御部8によりこの検出と同時に融雪装置部3が融雪運転を開始しないように制御される。
制御部8は、積雪判断機能により、この光電センサー5の検出状態が、前記積雪判断時間調整手段9(調整ダイヤル9)で調整設定した15秒から60分の範囲の所定時間継続することで積雪状態と判断して融雪装置部3の融雪運転を開始制御する。
この積雪状況の判断を行うのは、光電センサー5は、その投光線上に雪が一粒でもあると反応(検出)してしまうため、降雪時に光電センサー5の前を雪が通ると融雪装置部3が運転開始して、光電センサー5の前を雪が通り過ぎると融雪装置部3が運転停止するというような頻繁な運転・停止を行わないようにするためである。
即ち、所定時間光電センサー5が積雪6を検出し続ければ、光電センサー5の前に確実に所定高さの積雪6があるということが言えるので、これを積雪状態と判断する構成である。この制御により無駄な融雪運転がなく、低燃費運転が行われることになる。
融雪装置部3の融雪運転中、光電センサー5が積雪6を検出し続ける限りは融雪運転が継続し、この融雪運転により、勾配屋根1上の積雪6が融雪して光電センサー5が積雪6未検出となると、制御部8が融雪装置部3を停止制御するが、この際、前記延長運転時間調整手段10(調整ダイヤル10)で延長運転機能の延長運転時間を設定しておけば、光電センサー5が積雪6を未検出となっても、即座に融雪装置部3の運転を停止するようには制御されず、所定時間融雪装置部3を延長運転した後に運転停止するように制御部8が制御する。
この延長運転を行うのは、光電センサー5を勾配屋根1の上面より所定高さ位置に設けるため、この光電センサー5の設置高さによっては、光電センサー5が積雪6を検出しなくなっても勾配屋根1上にはまだかなりの積雪6が残っている場合があり、この残積雪6の融雪を行うためである。例えば、天候の良いときなどは、太陽光や気温上昇などにより自然と残積雪6の融雪が促進するので、あえてこの延長運転を行わなくても良い。
また、本実施例では、この融雪装置部3の前記ボイラー装置3Cに異常が生じてボイラー装置3Cがボイラー警報信号を発信したときに、前記ポンプ装置3Bを停止制御する異常時ポンプ停止機能と、ボイラー異常警報を表示し警報音を発生するボイラー異常報知手段11とを前記制御部8に有する構成としている。
具体的には、ボイラー異常報知手段11は、前記融雪コントローラ8Aに点滅してボイラー装置3Cの異常を報知する警報ランプ11Aと警報ブザーを発する図示省略のスピーカを設けて構成している。
ボイラー装置3Cに異常が発生した場合の前記制御部8の制御について、図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。
融雪装置部3の融雪運転中にボイラー装置3Bに異常が生じると、ボイラー装置3Cは、自身に備えられた安全機能により自動停止すると共にボイラー警報信号を発信する。
このボイラー警報信号を制御部8が受信すると、前記融雪コントローラ8Aに設けた警報ランプ11Aを点滅させると共に警報ブザーを鳴動させるように制御して、ボイラー装置3Cの異常をユーザーに報知する。
同時にポンプ装置3Bを停止するように制御部8が制御する。
ボイラー装置3Cの異常停止に合わせてポンプ装置3Bを停止制御するのは、ボイラー装置3Cが停止してポンプ装置3Bによる水の循環作動だけが継続していると、循環水の温度が低下して低温(0℃)になった際に融雪パイプ3Aに結露を引き起こすことがあり、この結露がポンプ装置3B内やボイラー装置3C内や建築物A内の配管で生じると、故障や水漏れの原因となってしまう場合があり、これを防止するためである。
また、この際、ボイラー装置3Cがボイラー警報信号を継続して発信するように停止状態のまま運転を継続するように制御する。一般的な市販のボイラー装置3Cの中には、運転命令の信号が止まるとボイラー警報信号を止めてしまう機種もあり、このような機種を採用した場合においても、ボイラー警報信号が継続して発信されるようにするため、このような制御を行う構成としている。
本実施例では、このボイラー異常報知手段11の警報ブザーは、自動スイッチ20か手動スイッチ21を操作することで停止する構成としている。
ボイラー装置3Cからのボイラー警報信号が解除されると、制御部8が警報ランプ11Aを消灯させると共に、ボイラー装置3Cの運転を停止させ停止ランプ23を点灯させるように制御して待機状態となる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の説明正面図である。 本実施例の概略説明図である。 本実施例の光電センサーの取付構造を示す部分拡大説明斜視図である。 本実施例の取付支柱の取付構造を示す説明側断面図ある。 本実施例の融雪コントローラを示す拡大説明図である。 本実施例の、自動運転時の制御を説明するチャート図である。 本実施例の、ボイラー装置異常時の制御を説明するチャート図である。
符号の説明
1 勾配屋根
1A 側面部
2 せき止め部
3 融雪装置部
3A 融雪パイプ
3B ポンプ装置
3C ボイラー装置
4 取付支柱
5 光電センサー
6 積雪
7 ヒータ
8 制御部
9 積雪判断時間調整手段
11 ボイラー異常報知手段

Claims (4)

  1. 軒先側が下降傾斜する勾配屋根の軒先部上面に、この勾配屋根の上面を軒先側へ向かって滑落してくる雪をせき止めるせき止め部を設け、少なくともこのせき止め部でせき止めた雪を加熱して融雪する融雪装置部を前記勾配屋根に設けた勾配屋根用融雪装置において、前記勾配屋根上面の傾斜方向の側方に存する勾配屋根の側面部に、取付支柱を立設状態に固定し、この取付支柱の、前記勾配屋根の上面より上方の所定高さ位置に光電センサーを設けて、この光電センサーが、この光電センサーの高さ位置と同等の高さの勾配屋根上の積雪を検出するように構成し、この光電センサーに若しくは光電センサーの近傍にヒータを設けて、このヒータが光電センサーの投光・受光の障害となる雪や氷を融雪するように構成し、この光電センサーが積雪を未検出のときは前記融雪装置部を停止制御し且つ光電センサーが勾配屋根上の積雪を検出したときは融雪装置部を運転制御する制御部を備えると共に、この制御部は、前記光電センサーが積雪を検出したときに、この検出状態が所定時間継続することで積雪状態と判断して前記融雪装置部を運転制御する積雪判断機能と、前記融雪装置部の運転中に前記勾配屋根上の積雪が融雪することで前記光電センサーが積雪未検出となったときに、融雪装置部を延長運転制御して勾配屋根上の残積雪を融雪する延長運転時間を調整設定可能な延長運転機能とを有する構成としたことを特徴とする勾配屋根用融雪装置。
  2. 前記積雪判断機能の積雪判断に要する時間を調整設定する積雪判断時間調整手段を前記制御部に有する構成としたことを特徴とする請求項1記載の勾配屋根用融雪装置。
  3. 前記融雪装置部は、前記勾配屋根に設置する融雪パイプと、この融雪パイプ内に水を循環させるポンプ装置と、この融雪パイプ内の水を加熱して温水にするボイラー装置とから成る構成とし、この融雪装置部の前記ボイラー装置に異常が生じてボイラー装置がボイラー警報信号を発信したときに、前記ポンプ装置を停止制御する異常時ポンプ停止機能を前記制御部に有する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の勾配屋根用融雪装置。
  4. 前記融雪装置部の前記ボイラー装置に異常が生じてボイラー装置がボイラー警報信号を発信したときに、ボイラー異常警報を表示若しくは警報音を発生するボイラー異常報知手段を前記制御部に有する構成としたことを特徴とする請求項3記載の勾配屋根用融雪装置。
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