JP3132052U - 携帯雨具 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】少なくとも脚部の脛部全体を覆って巻き付け可能な防雨用脚部カバー本体と、この脚部カバー本体を脛部に巻き付けた際に互いに重なり合う両側端部に設けられ、この両側端部を着脱可能に接合する接合部材と、防雨カバー本体の上部に設けられ、脚部カバー本体を脚部に結び付ける括り部材と、脚部カバー本体の下端部に設けられたまくり上がり防止おもりとを備える防雨用脚部カバーを有する携帯雨具。
【効果】防雨用脛部カバーの装着により脛部が雨に濡れることが防止されると共に、これを頭から膝下までを覆う上衣と組み合わせることで全身を覆い、傘を使用しなくても雨で衣服や体が濡れるのを防ぐことができ、また、大変軽く、携帯性に優れるだけでなく、容易に着脱することができるため、雨の日の自転車やオートバイ等の運転や、通勤・通学等の日常的な移動、旅行、レジャー、アウトドア、スポーツ観戦等において好適に使用することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、少なくとも脛部を覆うことで脛部が雨に濡れることを防止する防雨用脚部カバーを有し、携帯性に優れると共に、着脱が容易な携帯雨具に関する。特に、防雨用脚部カバーを防雨用上衣と組み合わせて着用することで全身を覆うことが可能で、雨の日に自転車やオートバイ等を運転する際に活動しやすいだけでなく、通勤・通学等の日常的な移動や、旅行、レジャー、アウトドア、スポーツ観戦等においても好適に使用できる携帯雨具に関する。
従来から携帯雨具として、長傘、折り畳み傘、合羽、ポンチョ、レインコート等が使用されている。長傘、折り畳み傘は、雨天時もしくは雨が降りそうな天候の際に状況に応じて携帯され、通勤・通学等の日常的な移動や、旅行、レジャー、アウトドア、スポーツ観戦等において使用される手軽な雨具として普及している。しかし、風や歩行時の泥はね等により足下が濡れたり、汚れたりしてしまう不都合があった。また、自転車やオートバイ等を運転する場合には、片手がふさがってしまうため、安全面からその使用は適さない。
一方、上着とズボンがセットになった合羽は、本格的な雨具として全身を覆うことができ、衣服や体が濡れることを防ぐことができるため、降雨中の屋外での作業や、自転車やオートバイ等の運転において好適に用いられる。しかし、このような雨具は、靴を履いたままでのズボンの着脱が困難で、手軽に着用するには不便であり、また、折りたたんだ状態であってもかさばるものが多く、携帯性も不十分であった。また、実用性重視のためデザインも地味で無機質なものが多く、ファッション性にも優れないため、使用する場面も限られていた。
また、ポンチョやレインコートのような雨具は、頭から膝付近までのほぼ全身を覆うことができ、更に小さく折りたたむことができ、携帯性に優れるため、様々な場面で使用できる簡易的な雨具として便利であるが、足下部分を覆うほどの長さはなく、雨具から露出した脚部やズボンの裾等が濡れるという問題があった。また、このポンチョやレインコート等の雨具と、上記の傘を併用しても足下が濡れることを防止するには十分ではなかった。
なお、本考案に関連する先行技術文献としては下記のものが挙げられる。
実開平7−40720号公報 実用新案登録第3101720号 特開2000−160411号公報 特開2005−89945号公報 実用新案登録第3049184号
この考案は、上記事情に鑑みなされたもので、着脱が容易であり、少なくとも脚部の脛部全体を覆って足下が濡れることを防止することができると共に、ファッション性及び携帯性に優れた雨具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、本考案の請求項1は、少なくとも脚部の脛部全体を覆って巻き付け可能な防雨用脚部カバー本体と、この脚部カバー本体を脛部に巻き付けた際に互いに重なり合う両側端部に設けられ、この両側端部を着脱可能に接合する接合部材と、防雨カバー本体の上部に設けられ、脚部カバー本体を脚部に結び付ける括り部材と、脚部カバー本体の下端部に設けられたまくり上がり防止おもりとを備える防雨用脚部カバーを有する携帯雨具、
請求項2は、上記接合部材として面ファスナーを用いる請求項1記載の携帯雨具、
請求項3は、上記脚部カバー本体の上部内面に滑り止め部材を備える請求項1又は2記載の携帯雨具、
請求項4は、更に、防雨用上衣を具備する請求項1、2又は3記載の携帯雨具、
請求項5は、上記防雨用上衣が、胴部、左右の袖部、フード部を備えた請求項4記載の携帯雨具、
請求項6は、上記フード部の前部下端両側部に、締結帯を連接した請求項5記載の携帯雨具、
請求項7は、上記胴部の前身頃の表面にフラップ付き開口を備える請求項5又は6記載の携帯雨具、
請求項8は、上記胴部に胸ポケットを備える請求項5、6又は7記載の携帯雨具、
請求項9は、携帯用小袋に収納してなる請求項1乃至8のいずれか1項記載の携帯雨具
である。
本考案の携帯雨具は、防雨用脚部カバーの装着により脛部が雨に濡れることが防止されると共に、これを頭から膝下までを覆う上衣と組み合わせることで全身を覆い、傘を使用しなくても雨により衣服や体が濡れるのを防ぐことができ、また、大変軽く、小さくたたむことができるため、携帯性に優れ、容易に着脱することができるため、雨の日に自転車やオートバイに乗るとき活動しやすいだけでなく、通勤・通学等の日常的な移動や、旅行、レジャー、アウトドア、スポーツ観戦等においても好適に使用することができる。
考案を実施するための最良の形態及び実施例
本考案の携帯雨具は上述したように、少なくとも脚部の脛部全体を覆って巻き付け可能な防雨用脚部カバー本体を備え、このカバー本体を脛部に巻き付けた際に互いに重なり合う両側端部を着脱可能に接合する接合部材をカバー本体の両側端部に設け、カバー本体を脚部に結び付ける括り部材をカバー本体の上部に設け、まくり上がり防止おもりをカバー本体の下端部に設けた携帯雨具であり、更に膝下まで覆う防雨用上衣とを組み合わせることで全身を覆い、雨により衣服や体が濡れることを防止できるものである。
以下、図面を参照してこの考案の最良の形態を説明する。
図1は、本考案の携帯雨具の一実施例を示す展開図であり、(A)は防雨用脚部カバーの内面、(B)は防雨用脚部カバーの外面を示す。図2は、図1に示す該カバーの使用状態における概略斜視図である。
図1の防雨用脚部カバー1は、防水性の布地又は合成樹脂フィルム等で形成された略台形状のシート材からなる防雨用脚部カバー本体11を備える。このカバー本体11の両側端部には、これら両側端部を互いに着脱自在に接合可能とする接合部材21、22を有し、また、上端部に紐状又は帯状の括り部材31を具備し、更に、下端部に少なくとも一部にまくり上がり防止おもり41を具備する。
上記シート材は、通常の雨具用として使用されるもので、水を通しにくいものであれば特に制限はなく、綿等の布地にウレタン樹脂やゴム等により防水処理を施したものや、ナイロンあるいはポリエステル織物等のような素材をコストやデザイン等に応じて適宜選定すればよい。その形状についても脛部に巻き付け可能であれば特に制限はなく、デザイン等に応じて自由に選択することができるが、巻き付け時に上端部から裾部にかけて緩く広がる形状となるようにしたほうが足の動きを妨げないため好ましい。また、シート材の外面には撥水加工等を施してもよい。
カバー本体11を脚部脛部に巻き付けて使用する際、互いに重なり合う両側端部には、これら両側端部を着脱自在に接合可能とする接合部材21、22を備える。この接合部材21、22は、通常、一側端部外面と他の側端部内面の互いに対向する位置に配設され、脚部脛部に巻き付けて使用する際に一側端部内面と他の側端部外面とを互いに接合できるようになっている。上記接合部材21、22は、使用中に接合箇所が外れたり風でばたついたりしないように、容易かつ適切に接合可能な個数、位置及び範囲で、かつ該雨具を折りたたむ際にかさ張らないように配設すればよい。この具体例としては、面ファスナー、ファスナー、ボタン、スナップボタン等を挙げることができ、これらをデザイン等に応じて適宜選定すればよい。本考案においては、操作性等に優れ、配設する範囲によって巻き付け時における両側端部の重なりの範囲を調節可能とすることができる面ファスナーを好適に用いることができる。なお、面ファスナーは、カバー本体の上端部から下端部にかけて連続して取り付けてもよいが、折りたたみ易さ、携帯性等の点で上端部から下端部にかけて適宜間隔毎に面ファスナー小片を取り付けるほうが有利である。
カバー本体11の上部には、カバー本体11を脚部に巻き付ける際に、ズボン等の上から脚部に適切に締着し、使用中にずれ落ちることを防止するための紐、ゴムバンド等の括り部材31を備える。図1中では、上記括り部材31として紐を用い、上端部を折り返して縫製することにより形成される通し袋内を通して配設されているが、この部材の形状や配設方法は、脚部に巻き付けて使用する際に、上記目的を達成できるものであればよく、該雨具のデザインやコスト等に応じて適宜選定し得るものである。また、この括り部材31として紐を用いた場合には、脚部に巻き付けて縛った際に結び目がリボンのように見えるため、その色彩、模様、素材及び形状等に変化を付けることによりデザイン上のアクセントとすることができ、その選択によってファッション性に優れたものとすることができる。
カバー本体11の下端部には、使用中に風等によってカバー本体11の裾のまくり上がりを防止するためのまくり上がり防止おもり41を備える。該おもり41は、下端部幅方向の少なくとも一部に設けられ、風等による裾のまくり上がりを防止し、かつたたむ際にかさ張らず、重量増により携帯性を損なわないものであればよい。その材質は、特に限定されるものではなく、上記目的を達成できれば樹脂や金属製のおもりを用いることができるが、使用上、水分に暴露されることが多いため、樹脂やステンレス等の錆びにくい材質のものが好適である。また、形状についても特に限定されるものではないが、おもり全体として弾性を有するものが好ましく、針金、針金をスパイラル状に巻回したもの、芯金の周りを針金でスパイラル状に巻回したもの、樹脂又は金属製の粒を糸芯で鎖状にしたもの、連続した樹脂又は金属製の粒を組紐で被覆したもの等が挙げられ、具体的には、カーテンウェイトテープ等を利用することができる。上記おもりはその形状に合わせて縫製して縫い込むとよい。
また、図3に示すように、本考案の携帯雨具には、上端部内面の衣服等との接触面の少なくとも一部に、ゴム等からなる滑り止めテープ又はパッチ等の滑り止め部材32を取り付けてもよい。上記滑り止め部材32は、本考案の目的を逸脱しない限り、その形状等に特に制限はなく、更には接触面の少なくとも一部に、ゴム等の滑り止め加工を施してもよい。これにより、使用中のずれ落ちを効果的に防止することができる。
図4は、上記防雨用脚部カバー1を脚部脛部に着用した様子を示す図である。このカバー1は、膝上又は膝下付近に巻き付けて、互いに重なり合う両側端部を接合部材(面ファスナー等)で接合し、括り部材31(紐等)で上端部を括ってズボン5等に締着する。これにより、膝付近から靴6の上までの脚部を覆うことができ、かつ裾部にはおもりが備えられているので、裾部が風等でまくれ上がらず靴6上で落ち着くため、足下が雨や泥はねで濡れるのを防止することができる。
図5は、本考案の脚部カバー1と組み合わせて用いられる防雨用上衣の一実施例を示す概略図である。図5に示す防雨用上衣7は、胴部71、左右の袖部72、フード部73で構成され、フード部73前部下端両側部には締結帯83が連接され、胴部71の前身頃表面にはフラップ付き開口81と胸ポケット82が配設されている。この防雨用上衣7は、頭から膝下付近までを覆い、裾が図1〜4の脚部カバーに重なるだけの長さを有し、上記の脚部カバー1と組み合わせて使用することにより、全身を覆うことができるものである。素材については、通常の雨具用として使用されるもので、水を通しにくいものであれば特に制限はなく、従来公知のものを適宜選定し得る。
また、この防雨用上衣7は、使用目的から衣服だけでなく、ショルダーバックやポシェット等の上からも着用できる程度の大きさとすることが好ましく、胴部71の前身頃にはフラップ付き開口81が配設され、使用時に衣服のポケット、ショルダーバッグ及びポシェット等に入れた荷物(財布や携帯電話等の小物類)を防雨用上衣7の裾をまくり上げずに取り出すことできるようになっている。また、上記開口81はフラップを有しており、雨が該上衣内部に浸入しないようになっている。更に、このフラップはデザイン上のアクセントすることもでき、ファッション性に優れるものである。なお、このフラップは、風等でまくれたりしないように、面ファスナーやボタン、スナップボタン等により防雨用上衣7本体に着脱自在にしてもよい。
上記防雨用上衣の胴部71には切符やカード等を入れる胸ポケット82を備える。このポケット82の位置、大きさ及び形状等は、雨具のデザイン等に応じて適宜選定することができる。また、ポケット内部に雨が吹き込むのを防止するために、上記開口81と同様にフラップを具備してもよい。
フード部73の開口は十分に大きく取りかぶり易い構造とし、フード部73前部下端両側部から締結帯83が連接され、フード部73の開口量を調節することができるようになっている。この締結帯83は、結んだ際にはリボンのように見えるため、その結び方によって雰囲気を変えたり、その色彩、模様、素材及び形状等に変化を付けることによりデザイン上のアクセントとすることも可能であるため、ファッション性に優れるものである。更には、図1〜4の脚部カバーの括り部材31とデザインを統一することにより、着用時の統一感を増すこと等も可能である。
なお、防雨用上衣は図5に示した実施例に制限されず、頭から膝下付近までの丈があり、図1〜4の脚部カバーにかぶさるのに十分な長さがあればよく、その形状は頭の上からかぶるタイプであっても、コート型であってもよい。
図6は、図1〜4に示した脚部カバーと上記の防雨用上衣とを組み合わせて着用した様子を示す図である。図6のように、本考案の脚部カバー1は、防雨用上衣7と組み合わせることにより、コートとズボンを着ているように見え、頭から足下まで全身を覆うことができ、傘を使用しなくても雨により衣服や体が濡れるのを防ぐことができる。更には、該カバーと上記の上衣の色彩や模様、括り部材等のデザインを統一したものとするだけでなく、あえて異ならせることもできるため、デザイン上の自由度も高くファッション性に優れたものとすることができる。
本考案の携帯雨具は、使用しないときは、小さくたたんでしまうことができ、かつ、軽量であるので、携帯性に優れるものであり、図7に示すような携帯用小袋9を用意すれば、キチンとたたまなくてもかさばることなく収納することができ、更にはこの袋に上記雨具と同様の防水性の素材を用いれば、使用後の雨具を鞄の中等の周辺を濡らさずに携帯することができる。
本考案の防雨用脚部カバーの一実施例を示す展開図であり、(A)は該カバーの内面、(B)は該カバーの外面を示す。 同カバーの使用状態における概略斜視図である。 脚部カバーの別の実施例を示す展開図である。 脚部カバーを脚部脛部に着用した様子を示す図である。 本考案の脚部カバーと組み合わせて用いられる防雨用上衣の一実施例を示す概略図である。 本考案の脚部カバーと防雨用上衣を組み合わせて着用した様子を示す図である。 本考案の携帯雨具用の携帯用小袋の一実施例を示す図である。
符号の説明
1 防雨用脚部カバー
11 防雨用脚部カバー本体
21 接合部材(面ファスナー凸)
22 接合部材(面ファスナー凹)
31 括り部材
32 滑り止め部材
41 まくり上がり防止おもり
5 ズボン
6 靴
7 防雨用上衣
71 胴部
72 袖部
73 フード部
81 フラップ付き開口
82 胸ポケット
83 締結帯
9 携帯用小袋
91 携帯用小袋本体
92 括り紐

Claims (9)

  1. 少なくとも脚部の脛部全体を覆って巻き付け可能な防雨用脚部カバー本体と、この脚部カバー本体を脛部に巻き付けた際に互いに重なり合う両側端部に設けられ、この両側端部を着脱可能に接合する接合部材と、防雨カバー本体の上部に設けられ、脚部カバー本体を脚部に結び付ける括り部材と、脚部カバー本体の下端部に設けられたまくり上がり防止おもりとを備える防雨用脚部カバーを有する携帯雨具。
  2. 上記接合部材として面ファスナーを用いる請求項1記載の携帯雨具。
  3. 上記脚部カバー本体の上部内面に滑り止め部材を備える請求項1又は2記載の携帯雨具。
  4. 更に、防雨用上衣を具備する請求項1、2又は3記載の携帯雨具。
  5. 上記防雨用上衣が、胴部、左右の袖部、フード部を備えた請求項4記載の携帯雨具。
  6. 上記フード部の前部下端両側部に、締結帯を連接した請求項5記載の携帯雨具。
  7. 上記胴部の前身頃の表面にフラップ付き開口を備える請求項5又は6記載の携帯雨具。
  8. 上記胴部に胸ポケットを備える請求項5、6又は7記載の携帯雨具。
  9. 携帯用小袋に収納してなる請求項1乃至8のいずれか1項記載の携帯雨具。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001040511A (ja) * 1999-07-29 2001-02-13 Morito Co Ltd 雨ガッパ
JP3123897U (ja) * 2005-12-15 2006-08-03 英子 鈴木 全身包囲雨合羽
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