JP3131942U - 顔面変換型立体人形 - Google Patents

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Abstract

【課題】顔画像を形成したお面部材を、立体人形の顔部分に脱着可能にした顔面変換型立体人形を提供する。
【解決手段】顔画像5を形成して成るお面部材2と、顔部分Pを備えた立体人形1と、立体人形1の顔部分Pに対し、前記お面部材2を脱着可能とする磁気吸着力、凹部の係合機構等の装着手段3とを備える。お面部材2は、表面に顔画像5を形成した略半球殻状の合成樹脂製のフィルム成形体6単独にて形成するか、または、このフィルム成形体6を顔基板部7に密着固定させて形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、種々の変換可能な顔画像を、例えばぬいぐるみ等の顔部分に使用可能にした顔面変換型立体人形に関する。
従来から、特許文献1に開示されているように、顔の絵若しくは写真を印刷若しくは複写によって印刷した顔フィルムを設け、当該顔フィルムを、前記頭部の顔部に設けられた鼻の位置と顔フィルムに印刷された鼻の位置を合わせた後、顔部の中心線に沿って配置し、前記中心線を中心とした所定範囲を押圧若しくは擦りつけにより貼り付け、当該顔フィルムを加熱し、かつ顔フィルムの周縁を伸展させながら顔部の周囲に貼り付けたマスコット人形なる技術が存在する。
特開2004−261620号公報
しかしながら、従来においては、マスコット人形の顔部分に、例えばインクジェットで印刷した既設の企画デザインによる顔フィルムを直接貼り付けて成る実体のある人形形態であって、この場合には、顔フィルム自体の脱着交換が不可能な構成となっている。
例えば携帯電話機、パソコン、IP電話機、DS、PSP等の種々の通信機器やインターネット機器に取り込んだ種々の変換可能な顔画像データを出力させて、これを立体人形の顔部分に対し脱着交換可能に取り付けることのできる顔面変換型立体人形なる技術は未だ存在しないのであった。
そこで、本考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、顔画像を形成したお面部材を、例えばぬいぐるみ、もしくは成型品プラスチック等のフィギュアの顔部分に脱着・交換可能に装着した顔面変換型立体人形を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案にあっては、顔画像を形成して成る立体的なお面部材と、顔部分を備えた立体人形と、立体人形の顔部分に対し、前記お面部材を脱着可能とする装着手段とを備えたことを特徴とする。
お面部材は、表面に顔画像を形成した略半球殻状の合成樹脂フィルム成形体を顔基板部に密着固定させて形成することができる。
装着手段は、お面部材と立体人形の顔部分とを磁気吸着力によって脱着自在に装着固定したものとすることができる。
装着手段は、お面部材と立体人形の顔部分とを係合突起と係合凹部による係合機構を介して脱着自在に装着固定することができる。
本考案によれば、例えばぬいぐるみ、もしくは成型品プラスチック等のフィギュアの顔部分に対し、顔画像を形成した立体的なお面部材の脱着・交換が容易に行えると共に、所望の顔画像を形成したお面部材を選択、装着する楽しみが得られる。
お面部材は、表面に顔画像を形成した略半球殻状の合成樹脂フィルム成形体を顔基板部に密着固定させて形成することができるので、当該顔基板部を介して立体人形の顔部分への装着の際、磁気吸着力、係合突起と係合凹部による係合機構、雌雄の面テープ(マジックテープ「登録商標」)、スナップボタン等々の装着手段を利用するのに適している。
以下、図面を参照して本考案を実施するための最良の一形態を説明する。
図において示される符号1は、例えば通常の生地や合成皮革等で縫合形成されたぬいぐるみ、もしくは成型品プラスチック等によって一体形成されたフィギュア等の種々の製法によって形成された立体人形である。
立体人形1の顔部分Pは、図1(a)では、例えば略円形の空白状態となっており、図6では、例えばミッキーマウス等の顔部分が形成されている。そして、この顔部分Pに対し、後述する略円形のお面部材2を装着手段3を介して脱着可能となるようにすることで、図1(b)や図5に示すように、娯楽(玩具)商品として面白味や実体感を備えた立体人形1が形成されるものとしてある。
例えば、立体人形1が、ぬいぐるみの場合には、キャラクターが着ぐるみを着ている状態で顔部分Pはキャラクター等の顔となり、表面に種々なキャラクターがプリントされたオリジナルのお面部材2を立体人形1の顔部分Pに被せることで顔の異なるものとすることができる。図面において、4はぬいぐるみ等の胴体部を示すものである。
そして、お面部材2は、図1に示すように、表面に顔画像5を形成した略半球殻状の合成樹脂製のフィルム成形体6単独にて形成することができるし、また、図2および図3に示すように、前記形状の合成樹脂製フィルム成形体6の裏側に、ABS素材による顔基板部7を密着固定したもので形成することができる。
前記お面部材2表面の顔画像5は、例えば携帯電話機、パソコン、IP電話機、DS、PSP等の種々の通信機器やインターネット機器に取り込んだ種々の変換可能に出力された顔画像データを、略半球殻状の透明な合成樹脂製のフィルム成形体6の表面に、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等を使って形成することができる。
そして、インクジェットプリンタで印刷するときには、インク自体は水性インク仕様ということで基本的には印刷材料への親水性のためのコーティングから、印刷後のトップコーティングが必要となる。そこで、このトップコーティングに関して、紫外線硬化性樹脂をコーティングすることで保護するか、またはインク内に紫外線硬化性樹脂を混合した個別のコーティングによる保護する等の処理を行うのである。
尚、画像フィルムの他の作製方式として、例えばプリントやシール等の貼り付けによって形成しても良い。
一方、レーザープリンタで印刷するときには、フィルムを100℃位に加熱した熱ローラに転接させるため、当該フィルムが軟化して収縮するおそれがある。そこで、100℃位の加熱に耐えられる耐熱性の合成樹脂基板にトナー転写フィルムを仮密着させ、この転写フィルム上にレーザープリンタを使って顔画像5を印刷した後、基板から当該転写フィルムを剥離させる。こうして表面に顔画像5を形成した転写フィルムを略半球殻状に成形するものである。
顔画像データは、携帯電話機カメラもしくはデジタルカメラによる自分もしくは友人の顔写真、または携帯電話機もしくはパソコン等のメール機能を用いた種々のデジタルデータによって作製される。すなわち、顔写真を印刷するためには、基本的にはデジタルデータが必要なので、そのデータを例えばカメラ付き携帯電話機のカメラデータから得るか、あるいは携帯電話機のメール機能を用いるか等してデータ取得上のシステム化を図るのが好適である。
また、携帯電話機を使用せずに、顔写真をデジタルカメラから取り入れた場合には、顔写真データを不図示のパソコン内に取り入れて、その大きさが調整される。そして、その顔写真をトリミングした後に、合成樹脂製のフィルム成形体6の表面に顔画像5を印刷する。このとき、パソコンの画面上で自分の顔の仮装や表情変更等の設定を行っても良い。例えば、笑顔、怒り顔、泣き顔、百面相、あかんべえ、ウィンク等々種々な顔の表情、あるいは口ひげ、メガネ、涙、汗等々のデコレーションパーツを付記した顔の表情等を挿入、設定することもできる。
また、この合成樹脂製のフィルム成形体6の表面に、顔画像5以外にも、個人の名前等を印刷することもできる。この場合には、例えば携帯電話機の画面上で例えば外国語、ローマ字、ひらがな、イタリック等、その他の種々の書体を任意に選別することで、画像データ上に個人の名前等が書き込まれ、これがフィルム面に直接印刷される。
一方、お面部材2自体を光分散性を有する材質によって形成し、この内部に、例えばLEDライトQを内蔵して、種々な色で顔面を発光させても良い。特に、目玉にLEDライトQを入れれば、顔面の目が輝いて見えることとなる。
また、お面部材2の顔基板部7に音声・発声装置Rを内蔵し、ブルーツース(Bluetooth)、赤外線、IC(RFID)等の通信機能を利用して、例えばメッセージ、音楽、動物や鳥の鳴き声等を入れたり、自分の音声を録音して再生できるようにしても良い。このとき、立体人形1としてぬいぐるみである場合には、その頭部に、音声・発声機構Rを内蔵しても良い。
装着手段3としては、図2に示すように、立体人形1の顔部分Pの周縁に若干突出させた状態に嵌合突出部8が形成され、その顔基板部7の内部には、円板上の鉄板10が内装される。
一方、お面部材2の後面側は、立体人形1の顔部分Pにおける嵌合突出部8に嵌り込むように、略円形状の窪み部分9が形成され、さらにこの窪み部分9の内側には、立体人形1の顔部分Pにおける鉄板11が吸着可能なるように円板状の磁石10が内装され、この磁気吸着力を利用して立体人形1の顔部分Pにお面部材2が固定される。尚、立体人形1に磁石10を、お面部材2に鉄板11を内装しても良いことは勿論である。
また、装着手段3としては、図3に示すように、お面部材2と立体人形1との係合機構12、すなわち顔基板7中央に設けた係合突起12aと、立体人形1の顔部分P中央に設けた係合凹部12bとを脱着自在に装着するように構成することができる。
この装着手段3の他の方式としては、図4に示すように、表面に顔画像5を形成した略半球殻状の合成樹脂製のフィルム成形体6を、立体人形1の顔部分Pへゴム紐13を使って装着できるようにしても良い。さらに、不図示の雌雄の面テープやスナップボタン、両面粘着テープ等で固定できるようにしても良い。いずれにしても、お面部材2は立体人形1の顔部分Pから脱着される構造であれば、種々の形態による装着手段3を採用することもできる。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用の一例について説明する。
人形本体1の顔部分Pを空白状態とするかあるいはキャラクターの顔をプリントしておく。一方、表面に顔画像5を設けたお面部材2を略半球殻状の合成樹脂製のフィルム成形体6単独で形成し、これをゴム紐13や嵌め込み方式等の装着手段3を介して前記人形本体1の顔部分Pへ装着する。
また、同様に表面に顔画像5を設けたお面部材2を、略半球殻状の合成樹脂製のフィルム成形体6と、この内側に密着固定された顔基板部7にて形成し、この顔基板部7を、磁気吸着力、凹凸による係合機構、雌雄の面テープ、スナップボタン、両面粘着テープ等々の装着手段を介して人形本体1の顔部分Pへ装着する。
本考案を実施するための最良の形態を示すもので、(a)はお面部材を取り付ける前状態の立体人形の正面図、(b)はお面部材を取り付けた後状態の立体人形の正面図である。 本考案を実施するための他の形態を示すもので、(a)はお面部材を取り付ける前状態の立体人形の断面図、(b)はお面部材を取り付けた後状態の立体人形の断面図である。 さらに、本考案を実施するための他の形態を示すもので、(a)はお面部材を取り付ける前状態の立体人形の断面図、(b)はお面部材を取り付けた後状態の立体人形の断面図である。 さらに、本考案を実施するための他の形態を示すもので、(a)はお面部材を取り付ける前状態の立体人形の断面図、(b)はお面部材を取り付けた後状態の立体人形の断面図である。 さらに、他の実施形態における人形本体の全体を示す正面図である。 さらに、他の実施形態におけるお面部材を人形本体に取り付ける前の全体を示す側面図である。
符号の説明
P 顔部分
Q LEDライト
R 音声・発声装置
1 立体人形
2 お面部材
3 装着手段
4 胴体部
5 顔画像
6 合成樹脂製のフィルム成形体
7 顔基板部
8 嵌合突出部
9 窪み部分
10 磁石
11 鉄板
12 係合機構
12a 係合突起
12b 係合凹部
13 ゴム紐

Claims (4)

  1. 顔画像を形成して成る立体的なお面部材と、顔部分を備えた立体人形と、立体人形の顔部分に対し、前記お面部材を脱着可能とする装着手段とを備えたことを特徴とする顔面変換型立体人形。
  2. お面部材は、表面に顔画像を形成した略半球殻状の合成樹脂フィルム成形体を顔基板部に密着固定させて形成したことを特徴とする請求項1記載の顔面変換型立体人形。
  3. 装着手段は、お面部材と立体人形の顔部分とを磁気吸着力によって脱着自在に装着固定されるものとした請求項1または2記載の顔面変換型立体人形。
  4. 装着手段は、お面部材と立体人形の顔部分とを係合突起と係合凹部による係合機構を介して脱着自在に装着固定されるものとした請求項1または2記載の顔面変換型立体人形。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107441730A (zh) * 2017-08-29 2017-12-08 福建省瀚柏文化传媒有限公司 一种拼接玩具

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