JP3131562B2 - 光線検知器 - Google Patents

光線検知器

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JP3131562B2
JP3131562B2 JP08138370A JP13837096A JP3131562B2 JP 3131562 B2 JP3131562 B2 JP 3131562B2 JP 08138370 A JP08138370 A JP 08138370A JP 13837096 A JP13837096 A JP 13837096A JP 3131562 B2 JP3131562 B2 JP 3131562B2
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義明 正垣
保明 森本
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株式会社テクニカルシステム
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水準測量
において測定基準としてのレーザ光線を受光してその相
対的な受光位置を測定者に対して表示することにより、
上記測定基準と同じレベルの水平位置を上記測定者に検
知させる光線検知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光線検知器として、水準
測量に用いられるものが知られている。上記水準測量に
おいては、レーザ光線を水準面内で回転走査させる回転
レーザ装置を用い、上記レーザ光線を受光する光線検知
器により上記水準面が正確に検知されるようになってい
る。このような従来の光線検知器について、図10に示
した光線検知器100を例にして説明すると、この光線
検知器100は、直方体状の本体部101を有し、その
前面101aにレーザ光線を受光するフォトセンサ10
2と、このフォトセンサ102におけるレーザ光線の基
準受光位置を示した基準位置表示線103と、上記基準
受光位置と実際の受光位置との偏差に応じた表示を行う
表示部104とを備えている。また、上記光線検知器1
00は上記前面101aの反対側の後面に図示省略の平
坦な基準平面を有しており、測定者は、上記基準平面を
上記測定対象面に対して当接させ、この状態で、上記表
示部104の表示を確認しながら本体100を上下方向
に位置調整することにより、レーザ光線の受光位置を上
記基準受光位置に合わせて位置固定する。そして、上記
基準位置表示線103の位置を上記測定対象面にマーキ
ングすることにより、この測定対象面に上記水準面の位
置を正確に記すことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
光線検知器100においては、フォトセンサ102が基
準平面に対して平行に配設されているため、受光可能な
レーザ光線の入射角度(以下、単に受光可能角度とい
う)は、上記基準平面と当接する測定対象面に対して0
度よりも大きくかつ180度よりも小さい範囲に限られ
ることになる。このような従来の光線検知器100を用
いた水準測量について、図11に基づいて説明すると、
回転レーザ装置109と測定対象面105とが同図に実
線で示すような位置関係にある場合には、上記回転レー
ザ装置109から発振されるレーザ光線を上記光線検知
器100により受光することができず、上記測定対象面
105を測定するためには、上記回転レーザ装置109
を同図に破線で示すような位置に移設しなければならな
い。この場合、上記回転レーザ装置109の移設作業に
は多大な労力を必要とするため作業能率が低下するとい
う不都合がある上に、回転レーザ装置109を移動させ
る際に水準面が微妙に変化してしまう恐れがあり、測定
精度が低下する恐れが生じる。
【0004】また、上記従来の光線検知器100では、
フォトセンサ102と表示部104とが同一面上に配設
されているため、上記表示部104を確認する測定者の
身体によって上記フォトセンサ102に入射するレーザ
光線が遮られ易く、これを避けるために上記測定者が不
自然な姿勢を強いられるという不都合もある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、光線検知器の
受光可能角度を拡大することにより、測定作業における
作業効率の向上と測定精度の向上とを図ることにあり、
併せて、測定者が自然な姿勢で測定作業を行えるように
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、測定対象面に当接させるた
めの軸線と平行な基準平面を有する柱状の器体と、この
器体にその軸線に平行に延びるよう設けられ、入射する
光線を受光する受光部と、上記器体に上記受光部と並ん
で設けられ、この受光部内に予め設定された基準受光位
置とこの受光部が受光する実際の受光位置との偏差に応
じた受光位置表示を行う表示部とを備えている。そし
て、上記器体を、その軸線と平行でかつ上記基準平面
鋭角をなして交差する平面形状の受光面を有するよう形
成し、かつ、上記受光部を上記受光面に配設する構成と
するものである。
【0007】上記の構成の場合、光線検知器の受光可能
角度を図5に示すように水平方向に180度以上に拡大
させることが可能になる。すなわち、同図において光線
検知器11がその軸線を鉛直方向(図5における紙面に
直交する方向)に向けて保持された場合、受光部12の
受光可能角度γの範囲は、受光面11aと基準平面11
bとが交差する角度であるオフセット角度β(0<β<
90)だけ測定対象面15に対してマイナス側(同図に
おける時計回りの側)にずれるため、同図に実線で示す
ように、 −β < γ1 < 180−β (0<β<90) となる。そして、上記光線検知器11を上下に逆転させ
た場合、その受光可能角度は同図に一点鎖線で示すよう
に、 β < γ2 < 180+β (0<β<90) となる。従って、上記光線検知器11の受光可能角度
は、この光線検知器11を上下に逆転させることによ
り、同図に破線で示すように、 −β < γ3 < 180+β (0<β<90) となり、上記オフセット角度βの設定により、上記受光
可能角度を水平方向に180度以上の範囲にすることが
可能になる。これにより、従来、回転レーザ装置を移設
しなくては測定できなかった測定対象面を移設作業なし
に測定することが可能になり、作業効率の向上と測定精
度の向上とが図られる。
【0008】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明における器体を三角柱形状に形成する。そして、上記
器体の周面を構成する3面のうちのいずれか1面を基準
平面に設定し、かつ、上記の3面のうちの上記基準平面
とは異なる2面のうちの少なくともいずれか1面を受光
面に設定する構成とするものである。
【0009】上記の構成の場合、請求項記載の発明に
おける器体の構成が具体的に三角柱形状に特定され、受
光部は、上記三角柱の周面を構成する3面のうちの基準
平面を除いたいずれか1面に配設されるか、又は、上記
の3面のうちの基準平面を除いた2面の両方に配設され
る。これにより、上記請求項記載の発明による作用が
確実に得られる。
【0010】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明における器体を、横断面形状が台形となる四角柱形状
に形成する。そして、上記器体の周面を構成する面であ
って上記台形の下底辺を含む面を基準平面に設定し、か
つ、上記器体の周面を構成する面であって上記基準平面
と交差する2面のうちの少なくともいずれか1面を受光
面に設定する構成とするものである。
【0011】上記の構成の場合、請求項記載の発明に
おける器体の上記請求項記載の発明とは異なる構成が
具体的に特定される。すなわち、上記器体は横断面形状
が台形となる四角柱形状に形成され、受光部は、基準平
面に交差する2つの平面のうちの少なくともいずれか1
面に配設される。これにより、上記請求項記載の発明
と同様に、上記請求項記載の発明による作用が確実に
得られる。
【0012】請求項記載に発明は、請求項又は請求
記載の発明における表示部を、基準平面及び受光面
を除く他の面に配設する構成とするものである。
【0013】上記の構成の場合、請求項又は請求項
記載の発明による作用に加えて、上記表示部が受光面と
異なる向きの面に配設されているため、測定者は、表示
部を確認するとき自然にこの表示部と向き合う側に立つ
ことになる結果、その身体によりレーザ光線を遮ること
がない。これにより、上記測定者は、レーザ光線を遮る
ことを気にせずに自由な姿勢で測定作業を行うことが可
能になり、測定作業の容易性が向上する。
【0014】請求項記載の発明は、測定対象面に当接
させるための軸線と平行な基準平面を有するとともに、
この基準平面に平行な受光面を有する柱状の器体と、上
記受光面に上記器体の軸線方向に延びるよう設けられ、
入射する光線を受光する受光部と、上記器体に上記受光
部と並んで設けられ、この受光部内に予め設定された基
準受光位置とこの受光部が受光する実際の受光位置との
偏差に応じた受光位置表示を行う表示部とを備えてい
る。そして、上記受光部の上に、入射する光線を上記受
光部の方向へ屈折させるプリズムを配設する構成とする
ものである。
【0015】上記の構成の場合、プリズムに入射する光
線が受光部の方向に屈折されるため、上記受光部の受光
可能角度は、上記プリズムの屈折角度だけ左右にそれぞ
れ拡がることになり、水平方向に180以上に拡大され
る。これにより、上記請求項1記載の発明と同様に、従
来、回転レーザ装置を移設しなくては測定できなかった
測定対象面を移設作業なしに測定することが可能にな
り、作業効率の向上と測定精度の向上とが図られる。
【0016】請求項記載の発明は、請求項1又は請求
における表示部を、受光部の基準受光位置に対応す
る位置に配設され、この基準受光位置と実際の受光位置
との偏差が零であることを表示する基準位置表示ランプ
と、この基準位置表示ランプから器体の軸線方向に互い
に所定の間隔をあけて配設され、上記基準受光位置と実
際の受光位置との偏差の度合い及び方向を表示する少な
くとも2以上の偏差表示ランプとにより構成するもので
ある。
【0017】上記の構成の場合、請求項1又は請求項
記載の発明による作用に加えて、基準受光位置と実際の
受光位置との偏差の度合いに応じて少なくとも3通りの
異なる表示が行われるため、測定者は、実際の受光位置
が上記基準受光位置から比較的遠く離れており上記偏差
が大きいときに上記光線検知器を素早く動かす一方、実
際の受光位置が上記基準受光位置に近付いて上記偏差が
小さくなったときに上記光線検知器を注意深く動かすこ
とが可能になる。これにより、上記受光位置を上記基準
受光位置に的確かつ迅速に合わせることが可能になる。
【0018】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明における基準位置表示ランプと偏差表示ランプとをL
EDランプにより構成するものである。
【0019】上記の構成の場合、請求項記載の発明に
よる作用に加えて、LEDランプを用いることにより高
輝度の表示を行うことが可能になり、これにより、表示
部の視認性を向上させて暗所でも測定作業を行うことが
可能になる。
【0020】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明における偏差表示ランプを、基準位置表示ランプを挟
んで器体の軸線方向に対称に配置する構成とするもので
ある。
【0021】上記の構成の場合、請求項記載の発明に
よる作用に加えて、偏差表示ランプが器体の軸線方向に
対称に配設されているため、上記器体をその軸線方向に
逆転させても違和感なくその表示を確認することが可能
になり、これにより、光線検知器を逆転させて使用する
際のレベル位置検出のための操作性が向上する。
【0022】請求項記載の発明は、請求項1又は請求
記載の発明における器体に、この器体の軸線を鉛直
方向に合致させるための気泡管を設ける構成とするもの
である。
【0023】上記の構成の場合、請求項1又は請求項
記載の発明による作用に加えて、気泡管により器体の鉛
直方向に対する傾斜が明確に表示されるため、光線検知
器の器体をその軸線が正確に鉛直方向に向くよう保持す
ることが可能になる。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項1又は請
求項記載の発明における器体に対し、この器体の軸線
方向両側又は上記軸線に直行する方向の両側から挟み持
つための凹状の把持部を形成する構成とするものであ
る。
【0025】上記の構成の場合、請求項1又は請求項
記載の発明による作用に加えて、器体に形成された把持
部を把持することにより、上記器体の形状に関わらず容
易にこの器体を保持することが可能になり、これによ
り、測定作業の容易性が向上する。また、上記把持部が
凹状であるため、この把持部がレーザ光線を遮ることも
ない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0027】図1は、本発明に係る光線検知器を示し、
1は三角柱形状に形成された器体、2は図示省略の回転
レーザ装置から発振されるレーザ光線を受光する受光部
としてのフォトセンサ、3は上記フォトセンサ2内に予
め設定された基準受光位置2aと上記レーザ光線の実際
の受光位置との偏差に応じた受光位置表示を行う表示部
である。また、4は上記基準受光位置2aを示す基準位
置表示線、5は上記光線検知器の作動スイッチ、6は上
記器体1の先端側(同図の上側)に配設されて上記器体
1の鉛直方向に対する傾斜状態を表示する気泡管、7は
上記器体を把持し易いようにこの器体1の基端側(同図
の下側)に形成された把持部である。
【0028】上記器体1は、略正三角形の横断面形状を
有する三角柱形状に形成されており、図1において紙面
に直交する方向の裏側に位置付けられた基準平面1c
(図2及び図3参照)と、図1の左側に位置付けられた
受光面としての第1面1aと、同図の右側に位置付けら
れた第2面1bとにより、上記器体1の周面が構成され
ている。そして、上記光線検知器を用いる測定者は、上
記基準平面1cを測定対象面20(図2参照)に対して
当接させることにより、上記光線検知器を上記測定対象
面20に対して同一の位置に容易に保持することができ
るようになっている。
【0029】上記フォトセンサ2は、第1面1aに上記
器体1の軸線方向に延びて配設されており、図2に示す
ように、その受光可能角度はこの第1面1aに対して0
度よりも大きくかつ180度よりも小さい範囲となって
いる。同図に示すように、上記第1面1aと基準平面1
cとは器体1の軸線に対して直行する方向に略60度の
オフセット角度で交差している。このため、同図に実線
で示すように上記器体1が上記基準平面1cを測定対象
面20に当接して、かつ、その先端側を上方に向けてそ
の軸線が鉛直方向(同図における紙面と直交する方向)
になるように保持された場合、上記フォトセンサ2の入
射可能角度α1は、測定対象面20に対して水平方向に
マイナス60度よりも大きくかつ120度よりも小さい
範囲となる。同様に、同図に一点鎖線で示すように、上
記器体1の上下を逆さにして第1面1aと第2面1bと
を左右反転させて保持した場合、上記フォトセンサ2の
受光可能角度α2は、上記基準平面1cに対して水平方
向に60度よりも大きくかつ240度よりも小さい範囲
となる。つまり、上記フォトセンサ2の受光可能角度α
3は同図に破線で示すように水平方向に対し−60度か
ら240度の約300度の範囲になる。
【0030】また、上記フォトセンサ2は、基準受光位
置2aを境にして器体1の軸線方向に配設された2枚の
光電素子2b,2cにより構成されており、それら2枚
の光電素子2b,2cのそれぞれが、受光量に応じて電
流を出力するようになっている。
【0031】上記表示部3は、第2面1bにおける受光
部2の軸線方向範囲に対応する範囲の両端側に配設され
た偏差表示ランプとしての2個の方向表示ランプ3a,
3bと、基準位置表示線4の線上に配設された基準位置
表示ランプ3cと、この基準位置表示ランプ3cと上記
方向表示ランプ3a,3bのそれぞれとの間にそれぞれ
配設された偏差表示ランプとしての微小方向表示ランプ
3d,3eとにより構成されている。これらの表示ラン
プ3a〜3eはLEDランプにより構成されており、上
記2枚の光電素子2b,2cからそれぞれ出力される電
流値に基づいて上記表示ランプ3aから3eまでのうち
のいずれか一つが点灯するようになっている。すなわ
ち、上記光電素子2b(又は2c)のみから電流が出力
されるときには、上記方向表示ランプ3a(又は3b)
のみが点灯する。また、上記光電素子2bから出力され
る電流値が上記光電素子2cから出力される電流値より
も大きいときには上記微小方向表示ランプ3dが点灯
し、上記光電素子2bから出力される電流値が上記光電
素子2cから出力される電流値よりも小さいときには上
記微小方向表示ランプ3eが点灯する。さらに、上記光
電素子2bから出力される電流値と上記光電素子2cか
ら出力される電流値とが等しいときには、上記基準位置
表示ランプ3cが点灯する。これにより、上記表示部3
は、上記基準受光位置2aとレーザ光線の実際の受光位
置との偏差に応じて5通りの異なる表示を行うようにな
っている。
【0032】上記気泡管6は、器体1の軸線に直交する
方向に配設された円柱状の透明容器の内部にアルコール
等の液体とともに少量の空気が密封されており、この空
気が気泡として観察されるように構成されている。そし
て、上記気泡が上記器体1の傾斜に応じて上記透明容器
の内部を移動することにより、上記器体1の鉛直方向か
らの傾斜状態が表示されるようになっている。
【0033】上記把持部7は、図3にその横断面形状を
示すように、第1面1aの一部を切り欠いて形成された
把持面7aと第2面1bの1部を切り欠いて形成された
把持面7bとを有しており、測定者は、それらの把持面
7aと7bとを両側から把持することにより、器体1を
容易に保持することができるようになっている。また、
上記把持部7は、図3及び図4に示すように、基準平面
1cと対向する稜線1dの基端側を一部切り欠いて形成
された把持面7cと、同様に器体1の先端側に形成され
た把持面7dとを有しており、測定者は、上記両把持面
7c,7dを両側から把持することにより、上記器体1
を容易に保持することができるようになっている。
【0034】つぎに、上記実施形態に係る光線検知器を
水準測量に使用する場合の使用方法と作用・効果につい
て説明する。
【0035】まず、測定者は、光線検知器の器体1を、
その軸線が鉛直方向に向いておりかつその基準平面1c
が測定対象面20に当接した状態に保持し、作動スイッ
チ5を押して上記光線検知器を作動状態にした後に、上
記器体1を測定対象面20に沿って上下に移動させる。
そして、上記測定者は、表示ランプ3aから3eまでの
点灯状態を確認しながらこの点灯状態に応じて器体1を
上下に移動させ、基準位置表示ランプ3cが点灯したと
ころでこの器体1を一旦停止させた後に、気泡管6の表
示を確認しながら上記器体1をその基準受光位置2aの
回りにその軸線が正確に鉛直方向に向くよう微小回転さ
せる。次に、上記測定者は、器体1を測定対象面20に
対して押圧して確実に位置固定した状態で、基準位置表
示線4に合わせて測定対象面20にマーキングする。こ
れにより、上記測定者は、上記測定対象面20に水準面
の位置を正確に記すことができる。
【0036】この際、測定者は、光線検知器の第1面1
aが常に回転レーザ装置の側に向くようにその器体1を
上下に逆転させて保持することにより、上記光線検知器
の受光可能角度を従来のものよりも拡大して水平方向に
約300度の広範囲にわたるものとすることができる。
このため、上記回転レーザ装置を移設することなく測定
作業を行うことができ、これにより、水準測量における
作業能率の向上と測定精度の向上とが実現する。
【0037】また、器体1において、レーザ光線を受光
するフォトセンサ2とその受光位置を表示する表示部3
とが、約60度の角度をなす異なる面上に配設されてい
るため、測定者は、測定作業を行う際に、上記フォトセ
ンサ2を回転レーザ装置の側に向ける一方、自然に上記
表示部3と向き合う側に立つことになり、上記フォトセ
ンサ2に入射するレーザ光線を誤って遮る心配がない。
このため、測定者は、レーザ光線を遮ることを気にする
あまりに不自然な姿勢をしいられることがなく、自然な
姿勢で測定作業を行うことができる。
【0038】さらに、表示部3において、フォトセンサ
2内のレーザ光線の受光位置に応じて、レーザ光線が上
記基準受光位置2aから比較的離れた位置で受光される
ときには、方向表示ランプ3a(又は3b)が点灯し、
一方、上記レーザ光線が上記基準受光位置2aの近傍で
受光されるときには微小方向表示ランプ3d(又は3
e)が点灯する。このため、測定者は、上記方向表示ラ
ンプ3a(又は3b)が点灯している間は光線検知器を
比較的早く動かし、一方、上記微小方向表示ランプ3d
(又は3e)が点灯した後は上記光線検知器を注意深く
動かすことにより、上記受光位置を上記基準受光位置2
aに対して適確かつ迅速に合わせることができる。その
上、上記表示ランプ3a〜3eがLEDランプにより構
成されているため、それらの表示が高輝度のものにな
り、夜間やトンネルの中等の暗所でも測定作業を行うこ
とができる。
【0039】加えて、器体1に把持部7が形成されてい
るため、この把持部7を把持することにより、上記器体
1が三角柱形状に形成されているにも拘らず容易にこの
器体1を測定対象面20に対して当接保持することがで
き、測定作業を容易に行うことができる。 <他の実施形態> なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、その他種々の実施形態を包含するものである。すな
わち、上記実施形態では、光線検知器の器体1を略正三
角形の横断面形状を有する三角柱形状に形成している
が、これに限らず、上記横断面形状は、例えば、二等辺
三角形や直角三角形等の種々の三角形とすることができ
る。また、上記実施形態では、器体1の周面を構成する
3面のうちの1面にのみフォトセンサ2を配設している
が、これに限らず、基準平面を除いた2面の両方にフォ
トセンサを配設してもよい。さらに、例えば、図6に示
すように、略三角柱形状に形成された器体16において
基準平面16cに対向する稜線16aの近傍をプリズム
21を用いて構成し、このプリズム21の裏側に配設さ
れたフォトセンサ2に対して上記プリズム21により屈
折されたレーザ光線が入射するようにしてもよい。
【0040】上記実施形態では、光線検知器の器体1を
三角柱形状に形成しているが、これに限らず、例えば、
図7に示すように器体17を台形の横断面形状を有する
四角柱形状に形成し、同図において裏面となる基準平面
17cに対して鋭角に交差する受光面17aにフォトセ
ンサ2を、他の面17bに表示部3を、それぞれ配設し
てもよい。
【0041】上記実施形態では、フォトセンサ2を平面
形状に形成された第1面1aに配設しているが、これに
限らず、フォトセンサ2を配設する受光面を曲面とする
ことも可能である。例えば、図8に示すように、器体1
8を軸線方向に平行な基準平面としての切断面18cを
有する略半円柱形状に形成し、その円周面にフォトセン
サ2を配設してもよく、また、例えば、図9に示すよう
に器体19を扇形の横断面形状を有する柱状に形成し、
その周面を構成する2つの平面のうちの何れか一方を基
準平面19cとするとともに上記周面を構成する円周面
を受光面としてこの面上にフォトセンサ2を配設しても
よい。ここで、上記の略半円柱形状に形成された器体1
8において、切断面18cは必ずしも円柱の中心軸を含
むものに限るものではない。
【0042】なお、上記図6,図7,図8及び図9にお
いて、3は上記実施形態と同様に構成された表示部であ
る。
【0043】上記実施形態では、表示部3をLEDラン
プを用いた5個の表示ランプ3a〜3eにより構成して
いるが、これに限らず、例えば、液晶表示パネル等を用
いてもよい。
【0044】上記実施形態では、光線検知器を水準測量
に用いているが、これに限らず、例えば、建築物の歪み
の測定等に用いることも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1から請求
までのいずれかに記載された発明における光線検知
器によれば、受光部を、基準平面に対して鋭角に交差す
よう形成された受光面に配設しているため、この受光
部の受光可能角度を180度以上として従来のものより
も拡大させることができる。これにより、回転レーザ装
置の移設作業をすることなく測定作業を行うことがで
き、作業効率の向上と測定精度の向上とを実現すること
ができる。
【0046】特に、請求項記載の発明によれば、表示
部が受光部と異なる向きの面に配設されているため、レ
ーザ光線を遮ることを気にせずに自由な姿勢で上記表示
部を確認することができ、これにより、測定作業の容易
性を向上させることができる。
【0047】請求項記載の発明によれば、プリズムに
よって光線検知器の受光可能角度を水平方向に180度
以上として従来のものよりも拡大させることができるた
め、請求項1記載の発明と同様に、回転レーザ装置の移
設作業をすることなく測定作業を行うことができ、これ
により、作業効率の向上と測定精度の向上とを実現する
ことができる。
【0048】請求項記載の発明によれば、上記請求項
1又は請求項記載の発明による効果に加えて、基準受
光位置と実際の受光位置との偏差に応じて光線検知器を
動かす度合いをきめ細かく変えることができ、これによ
り、上記実際の受光位置を上記基準受光位置に的確かつ
迅速に合わせることができる。
【0049】請求項記載の発明によれば、上記請求項
記載の発明による効果に加えて、LEDランプを用い
て高輝度表示を行うことにより表示部の視認性を向上さ
せることができ、これにより、暗所でも測定作業を行う
ことができる。
【0050】請求項記載の発明によれば、上記請求項
記載の発明による効果に加えて、偏差表示ランプが器
体の軸線方向に対称に配設されているため、上記器体を
その軸線方向に逆転させても違和感なくその表示を確認
することができ、これにより、光線検知器を逆転させて
使用する際のレベル位置検出のための操作性を向上させ
ることができる。
【0051】請求項記載の発明によれば、上記請求項
1又は請求項記載の発明による効果に加えて、気泡管
の表示を確認することにより、光線検知器の器体をその
軸線が正確に鉛直方向に向くように保持することができ
る。
【0052】請求項10記載の発明によれば、上記請求
項1又は請求項記載の発明による効果に加えて、器体
に形成された把持部により、上記器体の形状にかかわら
ず容易にこの器体を保持することができ、これにより、
測定作業の容易性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光線検知器を示す正面
図である。
【図2】光線検知器の水平方向の受光可能角度範囲を示
す概念図である。
【図3】図1のA−A線における断面図である。
【図4】図1の右側面図である。
【図5】本発明に係る光線検知器の水平方向の受光可能
角度を示す概念図である。
【図6】光線検知器の他の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図7】光線検知器の器体形状の他の例を示す斜視図で
ある。
【図8】光線検知器の器体形状について図7とは異なる
他の例を示す斜視図である。
【図9】光線検知器の器体形状について図7,図8とは
異なる他の例を示す斜視図である。
【図10】従来の光線検知器を示す斜視図である。
【図11】従来の光線検知器を用いた測定作業における
回転レーザ装置と光線検知器との位置関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,11,16,17,18,19 器体 1a,11a,17a 第1面(受光面) 1b,17b 第2面 1c,11b,16c,17c,18c,19c
基準平面 2,12 フォトセンサ(受光部) 2a 基準受光位置 3 表示部 3a,3b 方向表示ランプ(偏差表示ラン
プ) 3c 基準位置表示ランプ 3d,3e 微小方向表示ランプ(偏差表示ラ
ンプ) 6 気泡管 7 把持部 15,20 測定対象面 21 プリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 15/00 - 15/14 G01C 5/00 - 5/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象面に当接させるための軸線と平
    行な基準平面を有する柱状の器体と、 上記器体にその軸線に平行に延びるよう設けられ、入射
    する光線を受光する受光部と、 上記器体に上記受光部と並んで設けられ、この受光部内
    に予め設定された基準受光位置とこの受光部が受光する
    実際の受光位置との偏差に応じた受光位置表示を行う表
    示部とを備えており、 上記器体は、その軸線と平行でかつ上記基準平面と鋭角
    をなして交差する平面形状の受光面を有し、 上記受光部が上記受光面に配設されていることを特徴と
    する光線検知器。
  2. 【請求項2】 請求項において、 器体は三角柱形状に形成されており、 上記器体の周面を構成する3面のうちのいずれか1面が
    基準平面に設定され、 上記の3面のうちの上記基準平面とは異なる2面のうち
    の少なくともいずれか1面が受光面に設定されているこ
    とを特徴とする光線検知器。
  3. 【請求項3】 請求項において、 器体は、横断面形状が台形となる四角柱形状に形成され
    ており、 上記器体の周面を構成する面であって上記台形の下底辺
    を含む面が基準平面に設定され、 上記器体の周面を構成する面であって上記基準平面と交
    差する2面のうちの少なくともいずれか1面が受光面に
    設定されていることを特徴とする光線検知器。
  4. 【請求項4】 請求項又は請求項において、 表示部は、基準平面及び受光面を除く他の面に設けられ
    ていることを特徴とする光線検知器。
  5. 【請求項5】 測定対象面に当接させるための軸線と平
    行な基準平面を有するとともに、この基準平面に平行な
    受光面を有する柱状の器体と、 上記受光面に上記器体の軸線方向に延びるよう設けら
    れ、入射する光線を受光する受光部と、 上記器体に上記受光部と並んで設けられ、この受光部内
    に予め設定された基準受光位置とこの受光部が受光する
    実際の受光位置との偏差に応じた受光位置表示を行う表
    示部と、 上記受光部の上に配設され、入射する光線を上記受光部
    の方向へ屈折させるプリズムとを備えていることを特徴
    とする光線検知器。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項において、 表示部は、 受光部の基準受光位置に対応する位置に配設され、この
    基準受光位置と実際の受光位置との偏差が零であること
    を表示する基準位置表示ランプと、 上記基準位置表示ランプから器体の軸線方向に互いに所
    定の間隔をあけて配設され、上記基準受光位置と実際の
    受光位置との偏差の度合い及び方向を表示する少なくと
    も2以上の偏差表示ランプとにより構成されていること
    を特徴とする光線検知器。
  7. 【請求項7】 請求項において、 基準位置表示ランプと偏差表示ランプとはLEDランプ
    により構成されていることを特徴とする光線検知器。
  8. 【請求項8】 請求項において、 偏差表示ランプは、基準位置表示ランプを挟んで器体の
    軸線方向に対称に配置されていることを特徴とする光線
    検知器。
  9. 【請求項9】 請求項1又は請求項において、 器体には、この器体の軸線を鉛直方向に合致させるため
    の気泡管が設けられていることを特徴とする光線検知
    器。
  10. 【請求項10】 請求項1又は請求項において、 器体には、この器体をその軸線方向両側又は上記軸線に
    直行する方向の両側から挟み持つための凹状の把持部が
    形成されていることを特徴とする光線検知器。
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