JP3131007U - 曝気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】風車が回転しても装置全体が同風車のシャフトと同方向に連れ回りすることなく、装置全体の回転を抑制することができる曝気装置を提供する。
【解決手段】曝気装置の各風車は第1支持部11,第2支持部12,及び第3支持部13に支持されている。各サボニウス風車20,30、20A,30Aにはシャフト21,31を介して連結されて水中及び水面をそれぞれ攪拌するスクリュウ29,39を備える。サボニウス風車20,30同士、及びサボニウス風車20A,30A同士の回転方向を反対にすることによりスクリュウ29,39が互いに反対方向に回転される。
【選択図】図1
【解決手段】曝気装置の各風車は第1支持部11,第2支持部12,及び第3支持部13に支持されている。各サボニウス風車20,30、20A,30Aにはシャフト21,31を介して連結されて水中及び水面をそれぞれ攪拌するスクリュウ29,39を備える。サボニウス風車20,30同士、及びサボニウス風車20A,30A同士の回転方向を反対にすることによりスクリュウ29,39が互いに反対方向に回転される。
【選択図】図1
Description
本考案は、風車の出力を利用して水を曝気することにより水中の溶存酸素量を向上させる曝気装置に関する。
従来、池、湖沼等の閉鎖系水域に風車を浮かべて同風車の出力を利用して水を曝気し水中の溶存酸素量を向上させて閉鎖系水域の栄養塩類を良好な状態に調整する曝気装置としては、特許文献1や特許文献2が公知である。これらの曝気装置は、サボニウス風車を風力により回転させて、同サボニウス風車のシャフトに設けられた攪拌部材により水中を攪拌して曝気するようにしている。このため、これらの曝気装置は電動モータでスクリュウを回転させて水中を攪拌して曝気する場合と異なり、商用電力を使用することがなく、又、周辺機器も含めたメンテナンスが楽になり、維持管理に多大な経費が必要としない利点がある。
特開昭60−129192号公報
実開平5−80599号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2の構成では、サボニウス風車のシャフトを介して連結されたスクリュウ等の攪拌部材が回転されると、同シャフトを回転自在に支持している装置本体は水に浮かんでいるため、前記シャフトの回転方向と同方向に連れ回りしてしまう問題がある。装置本体の連れ回りは、攪拌効率を低下させ、曝気装置に取り付けられるロープ等の繋留索を絡ませ、曝気装置のメンテナンス等を行う場合の作業に支障をきたすため好ましくない。
本考案の目的は、風車が回転しても装置全体が同風車のシャフトと同方向に連れ回りすることなく、装置全体の回転を抑制することができる曝気装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の考案は、一対を一組とした風車を支持するとともに水上に浮く手段を有するベース部を備え、前記各風車にはシャフトを介して連結されるとともに水中又は水面を攪拌する攪拌部材を備え、前記組を構成する風車同士を互いに回転方向を反対にすることにより前記シャフトを介して連結された攪拌部材が互いに反対方向に回転することにより水上に浮かんだ装置本体の回転を抑制することを特徴とする曝気装置を要旨とするものである。
請求項2に記載の考案は、一対を一組とした風車を複数組支持するとともに水上に浮く手段を有するベース部を備え、前記各風車にはシャフトを介して連結されるとともに水中及び水面のうち少なくともいずれか一方を攪拌する攪拌部材を備え、前記組を構成する風車同士を互いに回転方向を反対にすることにより前記シャフトを介して連結された攪拌部材が互いに反対方向に回転することにより水上に浮かんだ装置本体の回転を抑制することを特徴とする曝気装置を要旨とするものである。
請求項3の考案は、請求項1又は請求項2において、前記風車がサボニウス風車であることを特徴とする。
請求項4の考案は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記ベース部には水中に差し込まれる中心軸体が設けられ、該中心軸体に前記水上に浮く手段が設けられ、該中心軸体において、前記水上に浮く手段の配置位置よりも下方に位置する部位に重りが設けられていることを特徴とする。
請求項4の考案は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記ベース部には水中に差し込まれる中心軸体が設けられ、該中心軸体に前記水上に浮く手段が設けられ、該中心軸体において、前記水上に浮く手段の配置位置よりも下方に位置する部位に重りが設けられていることを特徴とする。
請求項5の考案は、請求項2乃至請求項4のうちいずれか1項において、前記風車は、水面を攪拌するように設けられた攪拌部材を回転する風車、又は、水中を攪拌するように設けられた攪拌部材を回転する風車を含むことを特徴とする。
請求項6の考案は、請求項4又は請求項5において、前記ベース部又は中心軸体に繋留索が連結されていることを特徴とする。
請求項7の考案は、請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項において、前記水面を攪拌する攪拌部材が、シャフトに対して同シャフトの軸心方向に沿って摺動自在に貫通されるとともに前記シャフトと共に一体回動可能に嵌合されており、かつ水面に浮かぶ手段で構成されていることを特徴とする。
請求項7の考案は、請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項において、前記水面を攪拌する攪拌部材が、シャフトに対して同シャフトの軸心方向に沿って摺動自在に貫通されるとともに前記シャフトと共に一体回動可能に嵌合されており、かつ水面に浮かぶ手段で構成されていることを特徴とする。
以上詳述したように、請求項1及び請求項2の曝気装置によれば、組を構成する風車同士を互いに回転方向を反対にすることによりシャフトを介して連結された攪拌部材が互いに反対方向に回転する。この結果、浮く手段を含む装置全体が回転することがなく、装置全体の回転を抑制することができる効果を奏する。
さらに、攪拌で生じた水流は回転方向が逆のためにお互いに干渉することなく、無駄にない流れを作り出すことができる。
請求項3の曝気装置によれば、サボニウス風車により、低風速でも回転トルクが大きいため、効率的に攪拌部材を回転させることができる。
請求項3の曝気装置によれば、サボニウス風車により、低風速でも回転トルクが大きいため、効率的に攪拌部材を回転させることができる。
請求項4の発明によれば、中心軸体において、水上に浮く手段の配置位置よりも下方に位置する部位に重りが設けられていることにより装置全体が水に安定して浮かぶことができる。
請求項5の曝気装置によれば、水面を攪拌する攪拌部材により、空気中の酸素が水中に溶け込みやすくなり、一方水中を攪拌する攪拌部材により、水中が攪拌されて水中の特に下の方にある水を上に移動させることにより、酸素が溶存する機会を増加させ、空気中の酸素が水中に溶け込みやすくすることができる。
請求項6の曝気装置によれば、繋留索が連結されていることにより、風や波の影響で装置全体の傾きを最小限にとどめることができるとともに水上の移動を防止することができる効果を奏する。
請求項7の曝気装置によれば、水面が風等により揺れたときでも、水面を攪拌する攪拌部材は水面に常時浮かんだ状態で、曝気することができる。
以下、本考案を、具体化した一実施形態を図1〜4を参照して説明する。
曝気装置の支柱10は中心軸体として上下方向に延出されて棒状に形成されており、その下端部に重りとしてのバラストウエイト14が一体に固定されている。支柱10の上端部、中間部、及び前記中間部寄りも若干上方に位置する部位には、ベース部としての第1支持部11、第2支持部12、第3支持部13がそれぞれ設けられている。第1支持部11は、中央部において十字状に配置された細長い支持板11A,11Bから構成され、その交差部(すなわち、各支持板中央部)が支柱10に連結固定されている。第2支持部12は中央部において十字状に配置された細長い支持板12A,12Bとから構成され、その交差部(すなわち、各支持板中央部)が支柱10に連結固定されている。又、第3支持部13は、第1支持部11及び第2支持部12と同様に中央部において十字状に配置された細長い支持板13A,13Bとから構成され、その交差部(すなわち、各支持板中央部)が支柱10に連結固定されている。又、各支持部の支持板11A,12A,13Aは、互いに平行に配置されている。又、支持板11B,12B,13Bは、互いに平行に配置されている。
曝気装置の支柱10は中心軸体として上下方向に延出されて棒状に形成されており、その下端部に重りとしてのバラストウエイト14が一体に固定されている。支柱10の上端部、中間部、及び前記中間部寄りも若干上方に位置する部位には、ベース部としての第1支持部11、第2支持部12、第3支持部13がそれぞれ設けられている。第1支持部11は、中央部において十字状に配置された細長い支持板11A,11Bから構成され、その交差部(すなわち、各支持板中央部)が支柱10に連結固定されている。第2支持部12は中央部において十字状に配置された細長い支持板12A,12Bとから構成され、その交差部(すなわち、各支持板中央部)が支柱10に連結固定されている。又、第3支持部13は、第1支持部11及び第2支持部12と同様に中央部において十字状に配置された細長い支持板13A,13Bとから構成され、その交差部(すなわち、各支持板中央部)が支柱10に連結固定されている。又、各支持部の支持板11A,12A,13Aは、互いに平行に配置されている。又、支持板11B,12B,13Bは、互いに平行に配置されている。
又、支柱10の中間部よりも下部寄り側の部位には、複数のフロート40がブラケット42を介して取付けされている。本実施形態では、フロート40は4個であるが、数は限定されるものではない。フロート40は、支柱10、バラストウエイト14、後述するサボニウス風車20,30,20A,30A等の曝気装置を構成する各部材の合計重量がかかった場合においても、支持板13Bよりも上方に位置する各部材(図2参照)が水面Wから上方に位置するように浮力を生ずる大きさに形成されている。本実施形態では、各フロート40は円筒形に形成され、上部側部位の20〜30%が水面から露出し、残りの部位が水没するように設定されている。フロート40が、上部側部位の20〜30%が露出されていることにより、曝気装置が安定して水に浮かぶことができるようにされている。
図2に示すように支持板11A,12Aの一端間には、1つのサボニウス風車20が回転自在に取付けされている。又、曝気装置の周方向において隣接する支持板11B,12Bの一端間には、1つのサボニウス風車30が回転自在に取付けされている。
サボニウス風車20,30は、支持板11A,12A,及び支持板11B,11Bに対してその中央部から等距離離間して回動自在に支持されるとともに上下方向に延出されたシャフト21,31を備えている。そして、同シャフト21,31に対して直角な面を有する円板状の上端板22,32,中間板23,33,及び下端板24,34とが、同シャフト21,31に対して同軸となるように固定されている。
サボニウス風車20とサボニウス風車30とは、その回転方向が逆となるように、同形同寸のブレード25〜28,35〜38が配置されている。詳説すると、サボニウス風車20においては、上端板22と中間板23、及び中間板23と下端板24には、円弧面を有する同形等寸の略半円筒状をなす一対のブレード25,26、27,28の一端がそれぞれ固定されている。そして、ブレード25とブレード26及びブレード27とブレード28とは、図4(a)に示すように、シャフト21に対して点対称となるようにずらして配置され、ブレード25とブレード26間及びブレード27とブレード28間には風が吹き抜ける通路S1が介在配置されている。又、ブレード25〜28の円弧面において、凸面25a,26a,27a,28a側は回転方向に向いて配置されている。
又、サボニウス風車30においては、上端板32と中間板33、及び中間板33と下端板34には、円弧面を有する同形等寸の略半円筒状をなす一対のブレード35,36、37,38の一端がそれぞれ固定されている。そして、ブレード35とブレード36及びブレード37とブレード38とは、図4(b)に示すように、シャフト31に対して点対称となるように、かつ、前記サボニウス風車20のブレードのずらした方向とは180度反対方向にずらして配置されている。そして、ブレード35とブレード36間及びブレード37とブレード38間には風が吹き抜ける通路S2が介在配置されている。又、ブレード35〜38の円弧面において、凸面35a,36a,37a,38a側は回転方向に向いて配置されている。
又、サボニウス風車20のシャフト21及びサボニウス風車30のシャフト31は、支持板13A,13Bに対してその中央部から等距離離間して回動自在に貫通され、その下端には攪拌部材としてのスクリュウ29,39が取付けされている。
スクリュウ29は水面Wに浮かぶように比重が1未満の材質(例えば、木、合成樹脂)で形成されている。なお、スクリュウ29は、水面に浮かぶように中空状に形成されていても良く、この場合は、材質として金属製も使用できる。そして、スクリュウ29はその長手方向の中央部に形成された嵌合孔(図示しない)にて、シャフト21の下端部に対して軸心方向に沿って摺動自在にかつ、シャフト21と一体回動可能に嵌合されている。
スクリュウ29が、シャフト21の下端部に対して軸心方向に沿って摺動自在にかつ、シャフト21と一体回動可能に嵌合される構造としは、前記嵌合孔(図示しない)を多角形とし、シャフト21のスクリュウ取付部位21mの断面形状を同じ多角形形状とする。なお、スクリュウ29がシャフト21の下端部からは脱落しないように、シャフト21の下端面には、嵌合孔(図示しない)の最大径よりも大きなナット等の脱落防止部材21rが取付されている。なお、スクリュウ29のシャフト21に対する回り止め構造は、前記多角形に限定されるものではない。このようにして、スクリュウ29は、水面Wに常時位置してサボニウス風車20が回転した際、水面Wを攪拌するようにされている。
一方、スクリュウ39は、スクリュウ29よりも低く配置され、水中を攪拌する位置に配置されている。そして、サボニウス風車20,30に当たる風力(風速)が同じ場合、両風車が同速度で回転するように、スクリュウ29、30の翼面積等の仕様が設定されている。
又、支持板11A,12Aの他端間には、1つのサボニウス風車20Aが回転自在に取付けされている。又、曝気装置の周方向において隣接する支持板11B,12Bの他端間には、1つのサボニウス風車30Aが回転自在に取付けされている。サボニウス風車20A,30Aを構成する部材はサボニウス風車20,30を構成する部材とは同じ構成である。このため、図3に示すようにサボニウス風車20A,30Aにおいて、サボニウス風車20,30を構成する各部材と同一の構成部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態の曝気装置では、サボニウス風車20,30が一対の風車として組を構成するとともに、サボニウス風車20A,30Aが一対の風車として組を構成し、2組の風車を備えている。
ブラケット42には複数の繋留索50(図2では、1つのみ図示)を介して、水底に設置されるアンカー60に連結されている。繋留索50のブラケット42に対する取付位置は、装置を水に浮かべた際に、曝気装置に働く浮力の中心となる部位になることが好ましい。このようにすると、風や波により曝気装置が動いたときに繋留索50により曝気装置の傾きを防止することができる。繋留索50は、ワイヤ、ロープ、チェーン等からなる。なお、アンカー60を3つとした場合は曝気装置の周囲120°毎に設けて、繋留索50を介して連結すると、装置全体を安定させることができる。なお、アンカー60の数は、3つに限定するものではなく、必要に応じて、その数を決定すればよい。
さて、上記のように構成された曝気装置の作用を説明する。
上記のように構成された曝気装置は、図2,3に示すように水面Wに浮かべられた状態で、風が吹くと、サボニウス風車20及びサボニウス風車30は互いに反対方向に回転してスクリュウ29,39によりそれぞれ水面W及び水中を攪拌する。この結果、水面Wがかき回されて空気中の酸素が水中に溶け込みやすくなる。又、水中がかき回されることにより、水中の特に下の方にある水を上に移動させ、酸素が溶存する機会を増加させることができ、すなわち、水中に酸素が供給される。このため、この曝気装置により、閉鎖系水域の未時の浄化を高めることができる。
上記のように構成された曝気装置は、図2,3に示すように水面Wに浮かべられた状態で、風が吹くと、サボニウス風車20及びサボニウス風車30は互いに反対方向に回転してスクリュウ29,39によりそれぞれ水面W及び水中を攪拌する。この結果、水面Wがかき回されて空気中の酸素が水中に溶け込みやすくなる。又、水中がかき回されることにより、水中の特に下の方にある水を上に移動させ、酸素が溶存する機会を増加させることができ、すなわち、水中に酸素が供給される。このため、この曝気装置により、閉鎖系水域の未時の浄化を高めることができる。
そして、サボニウス風車20及びサボニウス風車30、並びにサボニウス風車20A及びサボニウス風車30Aは、同じ風速の場合、互いに反対方向に同速度で回転するため、装置自体が、シャフト21,31を中心にして、連れ回りすることはない。
さて、上記のように構成された曝気装置によれば、下記の特徴がある。
(1) 本実施形態の曝気装置は、一対のサボニウス風車20,30を一組とし、一対のサボニウス風車20A,30Aをもう一組として二組の風車を支持するベース部としての第1支持部11,第2支持部12,及び第3支持部13を備える。そして、第1支持部11,第2支持部12,及び第3支持部13は水上に浮く手段としてフロート40を有する。さらに、各サボニウス風車20,30、20A,30Aにはシャフト21,31,シャフト21A,31Aを介して連結されて水中及び水面Wをそれぞれ攪拌する攪拌部材としてのスクリュウ29,39を備える。さらに、組を構成するサボニウス風車20,30同士、及びサボニウス風車20A,30A同士を互いに回転方向を反対にすることによりスクリュウ29,39が互いに反対方向に回転する。
(1) 本実施形態の曝気装置は、一対のサボニウス風車20,30を一組とし、一対のサボニウス風車20A,30Aをもう一組として二組の風車を支持するベース部としての第1支持部11,第2支持部12,及び第3支持部13を備える。そして、第1支持部11,第2支持部12,及び第3支持部13は水上に浮く手段としてフロート40を有する。さらに、各サボニウス風車20,30、20A,30Aにはシャフト21,31,シャフト21A,31Aを介して連結されて水中及び水面Wをそれぞれ攪拌する攪拌部材としてのスクリュウ29,39を備える。さらに、組を構成するサボニウス風車20,30同士、及びサボニウス風車20A,30A同士を互いに回転方向を反対にすることによりスクリュウ29,39が互いに反対方向に回転する。
この結果、本実施形態の曝気装置によれば、フロート40を含む装置全体が回転することがなく、装置全体の回転を抑制することができる。
(2) 本実施形態の曝気装置は、風車をサボニウス風車とした。サボニウス風車は、垂直に配置されたシャフトの回りを回転するため、低風速でもトルクが大きい。この結果、本実施形態の曝気装置によれば、サボニウス風車により、低風速でも回転トルクが大きいため、効率的にスクリュウ部材を回転させることができる。
(2) 本実施形態の曝気装置は、風車をサボニウス風車とした。サボニウス風車は、垂直に配置されたシャフトの回りを回転するため、低風速でもトルクが大きい。この結果、本実施形態の曝気装置によれば、サボニウス風車により、低風速でも回転トルクが大きいため、効率的にスクリュウ部材を回転させることができる。
(3) 本実施形態の曝気装置は、ベース部には水中に差し込まれる中心軸体としての支柱10が設けられ、支柱10にフロート40が設けられている。そして、支柱10において、フロート40の配置位置よりも下方に位置する部位に重りとしてのバラストウエイト14が設けられている。この結果、支柱10において、フロート40の配置位置よりも下方に位置する部位にバラストウエイト14が設けられていることにより曝気装置全体が水に安定して浮かぶことができる。
(4) 本実施形態の曝気装置において、風車の組は2組を有するようにされ、1組のサボニウス風車20,20Aに連結されたスクリュウ29が水面Wを攪拌するように設けられている。又、1組のサボニウス風車30,30Aに連結されたスクリュウ39は水中を攪拌するように設けられている。
この結果、本実施形態の曝気装置によれば、水面Wを攪拌するスクリュウ29により、空気中の酸素が水中に溶け込みやすくなり、一方水中を攪拌するスクリュウ39により、水中が攪拌されて水中の特に下の方にある水を上に移動させることにより、酸素が溶存する機会を増加させ、空気中の酸素が水中に溶け込みやすくすることができる。
(5) 本実施形態の曝気装置では、支柱10に繋留索50を連結するようにした。この結果、本実施形態の曝気装置では、繋留索50が連結されていることにより、風や波の影響で装置全体の傾きを最小限にとどめることができるとともに水上の移動を防止することができる効果を奏する。
(6) 本実施形態の曝気装置では、水面Wを攪拌するスクリュウ29が、シャフト21に対して同シャフト21の軸心方向に沿って摺動自在に貫通されるとともにシャフト21と共に一体回動可能に嵌合されており、かつ水面に浮かぶ材質で形成されている。この結果、水面Wが風等により揺れたときでも、水面Wを攪拌するスクリュウ29は水面Wに常時浮かんだ状態で、曝気することができる。
なお、本考案の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 前記実施形態の構成中、サボニウス風車30,30A、支持板11B,12B,13Bを省略し、支持板11A、12Aの他端にサボニウス風車20Aの代わりにサボニウス風車30を設けてもよい。すなわち、サボニウス風車20の回転方向とは、逆回転するサボニウス風車30を設けて、両風車を一対を一組とする曝気装置として構成してもよい。この場合、サボニウス風車30にはシャフト21とスクリュウ29を設け、水面Wを攪拌するようにする。
○ 前記実施形態の構成中、サボニウス風車30,30A、支持板11B,12B,13Bを省略し、支持板11A、12Aの他端にサボニウス風車20Aの代わりにサボニウス風車30を設けてもよい。すなわち、サボニウス風車20の回転方向とは、逆回転するサボニウス風車30を設けて、両風車を一対を一組とする曝気装置として構成してもよい。この場合、サボニウス風車30にはシャフト21とスクリュウ29を設け、水面Wを攪拌するようにする。
このように曝気装置を構成すると、各風車にはシャフト21を介して連結されるとともに水面Wを攪拌するスクリュウ29を備えることになる。そして、組を構成する風車同士が互いに回転方向を反対にされているため、同組を構成する風車にシャフト21を介して連結されたスクリュウ29が互いに反対方向に回転することになる。この結果、フロート40を含む装置全体が回転することがなく、装置全体の回転を抑制することができる。
○ 或いは、前記実施形態の構成中、サボニウス風車20,20A、支持板11A,12A,13Aを省略し、支持板11B、12Bの他端にサボニウス風車30Aの代わりにサボニウス風車20を設けてもよい。すなわち、サボニウス風車30の回転方向とは、逆回転するサボニウス風車20を設けて、両風車を一対を一組とする曝気装置として構成してもよい。この場合、サボニウス風車20にはシャフト31とスクリュウ39を設け、水中を攪拌するようにする。
このように曝気装置を構成すると、各風車にはシャフト31を介して連結されるとともに水中を攪拌するスクリュウ39を備えることになる。そして、組を構成する風車同士が互いに回転方向を反対にされているため、同組を構成する風車にシャフト31を介して連結されたスクリュウ39が互いに反対方向に回転することになる。
この結果、フロート40を含む装置全体が回転することがなく、装置全体の回転を抑制することができる。
○ 前記実施形態において、各サボニウス風車のブレードは、一対のブレード25,26(27,28)或いはブレード35,36(37,38)として組み合わせたが、3枚又はそれ以上の枚数を点対称にして配置してもよい。
○ 前記実施形態において、各サボニウス風車のブレードは、一対のブレード25,26(27,28)或いはブレード35,36(37,38)として組み合わせたが、3枚又はそれ以上の枚数を点対称にして配置してもよい。
○ 前記実施形態では、1つの曝気装置を設けたが、この装置を複数個並設してもよい。
○ フロート40は、前記実施形態では、水面に一部を露出するようにして浮くようにしたが、全部を水中で浮くようにしてもよい。
○ フロート40は、前記実施形態では、水面に一部を露出するようにして浮くようにしたが、全部を水中で浮くようにしてもよい。
○ 前記実施形態では、風車はサボニウス風車のみで構成したが、ダリウス・サボニウス併結形の風車としてもよい。このようにすると、ダリウス翼を有することになるため、ダリウス翼に作用する揚力により翼の周速度は風速の数倍にも達し得ることができるとともに風向きの影響を受けない垂直軸型となるため、効率的な曝気装置にすることができる。
○ 前記実施形態では、ブラケット42に繋留索50を取付たが、ベース部である第3支持部13に繋留索50を取付けしてもよい。
○ 前記実施形態では、2組の風車をそれぞれ設けたが、風車を3組以上設けても良い。この場合、増加した風車のシャフトに設けられるスクリュウは前記実施形態と同様に、水面Wを攪拌するスクリュウとしたり、或いは、水中を攪拌するスクリュウとする。
○ 前記実施形態では、2組の風車をそれぞれ設けたが、風車を3組以上設けても良い。この場合、増加した風車のシャフトに設けられるスクリュウは前記実施形態と同様に、水面Wを攪拌するスクリュウとしたり、或いは、水中を攪拌するスクリュウとする。
○ 前記実施形態では、ベース部を第1支持部11,第2支持部12,第3支持部13により構成し、それぞれの支持部は十字状に配置された細長い支持板により構成したが、第1支持部11,第2支持部12,第3支持部を円板状に構成してもよい。
○ 前記実施形態の構成において、スクリュウは、全て水中又は水面のいずれか一方を攪拌するように構成してもよい。
○ 攪拌部材は、スクリュウに限定されるものではなく、板状に形成された攪拌板で形成されていてもよい。
○ 攪拌部材は、スクリュウに限定されるものではなく、板状に形成された攪拌板で形成されていてもよい。
10…支柱(中心軸体)、11…第1支持部(ベース部)、
12…第2支持部(ベース部)、13…第3支持部(ベース部)、
14…バラストウエイト(重り)、29,39…スクリュウ(攪拌部材)、
40…フロート(浮く手段)、50…繋留索。
12…第2支持部(ベース部)、13…第3支持部(ベース部)、
14…バラストウエイト(重り)、29,39…スクリュウ(攪拌部材)、
40…フロート(浮く手段)、50…繋留索。
Claims (7)
- 一対を一組とした風車を支持するとともに水上に浮く手段を有するベース部を備え、
前記各風車にはシャフトを介して連結されるとともに水中又は水面を攪拌する攪拌部材を備え、
前記組を構成する風車同士を互いに回転方向を反対にすることにより前記シャフトを介して連結された攪拌部材が互いに反対方向に回転することにより水上に浮かんだ装置本体の回転を抑制することを特徴とする曝気装置。 - 一対を一組とした風車を複数組支持するとともに水上に浮く手段を有するベース部を備え、
前記各風車にはシャフトを介して連結されるとともに水中及び水面のうち少なくともいずれか一方を攪拌する攪拌部材を備え、
前記組を構成する風車同士を互いに回転方向を反対にすることにより前記シャフトを介して連結された攪拌部材が互いに反対方向に回転することにより水上に浮かんだ装置本体の回転を抑制することを特徴とする曝気装置。 - 前記風車がサボニウス風車であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の曝気装置。
- 前記ベース部には水中に差し込まれる中心軸体が設けられ、該中心軸体に前記水上に浮く手段が設けられ、該中心軸体において、前記水上に浮く手段の配置位置よりも下方に位置する部位に重りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の曝気装置。
- 前記風車は、水面を攪拌するように設けられた攪拌部材を回転する風車、又は水中を攪拌するように設けられた攪拌部材を回転する風車を含むことを特徴とする請求項2乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の曝気装置。
- 前記ベース部又は中心軸体に繋留索が連結されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の曝気装置。
- 前記水面を攪拌する攪拌部材が、シャフトに対して同シャフトの軸心方向に沿って摺動自在に貫通されるとともに前記シャフトと共に一体回動可能に嵌合されており、かつ水面に浮かぶ手段で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の曝気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007000126U JP3131007U (ja) | 2007-01-15 | 2007-01-15 | 曝気装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014000889A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Zeniya Kaiyo Service Kk | 曝気循環装置 |
-
2007
- 2007-01-15 JP JP2007000126U patent/JP3131007U/ja not_active Expired - Fee Related
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