JP3130924U - 電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置 - Google Patents

電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3130924U
JP3130924U JP2007000551U JP2007000551U JP3130924U JP 3130924 U JP3130924 U JP 3130924U JP 2007000551 U JP2007000551 U JP 2007000551U JP 2007000551 U JP2007000551 U JP 2007000551U JP 3130924 U JP3130924 U JP 3130924U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
compressed air
stop device
cylinder
supply pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2007000551U
Other languages
English (en)
Inventor
武夫 蕗澤
利夫 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinkokiki Co Ltd
Original Assignee
Shinkokiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinkokiki Co Ltd filed Critical Shinkokiki Co Ltd
Priority to JP2007000551U priority Critical patent/JP3130924U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3130924U publication Critical patent/JP3130924U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

【課題】電極を交換する際に、冷却水の漏洩を防止することが可能な、電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置を提供する。
【解決手段】冷却水供給管10の経路中に接続される冷却水流入口20d及び冷却水流出口20bと、冷却水流出口20bに圧縮空気を供給する圧縮空気流入口20fを備え、冷却水流出口20bに冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかの切替機構の切替操作によって、いずれかを選択することができるように構成された切替機構を組み込む。止水する際には、冷却水供給管10から供給される冷却水を遮断して、冷却水供給管内10に圧縮空気を供給し、冷却水供給管10と冷却水排出管11に残存する冷却水を、圧縮空気に同伴させて排出する。
【選択図】図1

Description

本考案は、電気抵抗スポット溶接機の電極を交換する際に、冷却水の漏洩を防止することができる電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置に関するものである。
従来、非特許文献1に示されるように、電気抵抗スポット溶接機は、上部電極と下部電極間にワークを挟んで加圧、通電して、ワーク(被溶接部材)に流れる電機抵抗熱でワークを溶かして溶接するものであり、自動車のホワイトボデー等を溶接する場合に広く使用されている。
この電気抵抗スポット溶接は、電極間に流れる電流により電気抵抗熱でワークを溶接することから、電極は常に熱に曝される。この熱により電極が、ワークに溶着することを防止するために、図8に示されるように、電極ホルダー50内に電極52の内部に臨む水冷管51を設け、この水冷管51から供給される冷却水で、キャップチップ式の電極52を冷却していた。
一方で、電気抵抗スポット溶接機に使用される電極は、使用に伴って、その先端部の形状が加圧力や摩耗により変形する。電極が変形すると、ワークに傷がついたり、溶着不良やスパッタが発生したりする原因となる。このため、所定の溶接回数毎(例えば1500回〜5000回)に、チップドレッサー等で電極を切削して表面形状をなめらかにする必要がある。ところが、切削するごとに電極が減少することから、切削する回数にも限度があり、所定回数切削した場合には、電極全体を交換する必要がある。
電極52を交換する際には、冷却水の供給を止めてから、電極52を交換することとしているが、冷却水の供給を止めても、電極ホルダー50や水冷管51等の冷却水の経路には冷却水が残存していることから、電極52を取り外した際に、電極ホルダー50や水冷管51から、前記残存している冷却水が排出されてしまうため、排出された冷却水が工場の床面にこぼれてしまう。このため、電極52を交換する際には、作業者がバケツ等を電極ホルダー50の下に置いて前記冷却水を受ける必要があり、手間がかかるという問題があった。
株式会社中央製作所 電気抵抗スポット溶接機カタログ
電気抵抗スポット溶接機の電極を交換する際に、冷却水の漏洩を防止することが可能な、電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置を提供する。
上記課題を解決するためになされた本考案は、電極に冷却水を供給する冷却水供給管と、電極を冷却した冷却水を排出する冷却水排出管とを有する電気抵抗スポット溶接機に用いられる冷却水の止水装置において、止水装置本体は、冷却水供給管の経路中に接続される冷却水流入口及び冷却水流出口と、この冷却水流出口に圧縮空気を供給する圧縮空気流入口を備えていて、この止水装置本体には、前記冷却水流出口に冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかの切替機構の切替操作によっていずれかを選択することができるように構成された切替機構が組み込まれており、止水する際には、冷却水供給管から供給される冷却水を遮断して、冷却水供給管内に圧縮空気を供給し、冷却水供給管と冷却水排出管に残存する冷却水を、圧縮空気に同伴させて排出することを特徴とする。
なお、止水装置本体に貫通穴を形成し、止水装置本体内部に、冷却水流入口から冷却水が流通し、貫通穴の側面に導通する冷却水流通路を形成し、止水装置本体内部に、圧縮空気流入口から圧縮空気が流通し、貫通穴の側面に導通する冷却水流通路を形成し、また切替機構は、前記貫通穴に摺動自在に配設された、側面から内部に連通する導通穴を有する略円筒形状のシリンダーと、このシリンダーを摺動させる作動機構とを備えていて、前記シリンダーを前記作動機構で摺動させると、シリンダーの位置に応じて、前記冷却水流通路又は前記圧縮空気流通路が前記連通穴と合致し、冷却水又は圧縮空気が前記シリンダーの内部を流通して冷却水流出口から冷却水供給管に供給され、冷却水流出口に冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかのいずれかを選択することができるように構成することが好ましい。
また、シリンダーの外周面に、リング状のパッキンを装着することが好ましい。
また、作動機構は、冷却水流出口に冷却水のみを供給する状態と、冷却水及び圧縮空気の供給を停止する状態のシリンダーの位置を保持することが好ましい。
また、作動機構は、シリンダーと同軸に取り付けられた円柱部材と、この円柱部材を摺動可能に収納し、装置本体に取り付けられた基部材と、前記円柱部材の先端に回動自在に取り付けられたハンドル部材と、基部材とハンドル部材の途中に回動自在に取り付けられたリンク部材とから構成することが好ましい。
また、冷却水排出管に、冷却水排出管を通じて排出された冷却水が電極側に逆流することを防止する逆止弁を設けることが好ましい。
止水装置本体は、冷却水供給管の経路中に接続される冷却水流入口及び冷却水流出口と、この冷却水流出口に圧縮空気を供給する圧縮空気流入口を備えていて、この止水装置本体には、前記冷却水流出口に冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかの切替機構の切替操作によっていずれかを選択することができるように構成された切替機構を組み込んだので、止水時には、冷却水供給管から供給される冷却水を遮断して、冷却水供給管内に圧縮空気を供給し、冷却水供給管と冷却水排出管に残存する冷却水を、圧縮空気に同伴させて排出することにより、冷却水供給管や冷却管、冷却水排出管内から冷却水が除去され、電極を取り外しても冷却水の漏洩を防ぐことが可能となった。
なお、止水装置本体に貫通穴を形成し、止水装置本体内部に、冷却水流入口から冷却水が流通し、貫通穴の側面に導通する冷却水流通路を形成し、止水装置本体内部に、圧縮空気流入口から圧縮空気が流通し、貫通穴の側面に導通する冷却水流通路を形成し、また切替機構は、前記貫通穴に摺動自在に配設された、側面から内部に連通する導通穴を有する略円筒形状のシリンダーと、このシリンダーを摺動させる作動機構とを備えていて、前記シリンダーを前記作動機構で摺動させると、シリンダーの位置に応じて、前記冷却水流通路又は前記圧縮空気流通路が前記連通穴と合致し、冷却水又は圧縮空気が前記シリンダーの内部を流通して冷却水流出口から冷却水供給管に供給され、冷却水流出口に冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかのいずれかを選択することができるように構成すると、止水する際には、冷却水供給管から供給される冷却水を遮断して、冷却水供給管内に圧縮空気を供給し、冷却水供給管と冷却水排出管に残存する冷却水を、圧縮空気に同伴させて排出することにより、冷却水供給管や冷却管、冷却水排出管内から冷却水が除去され、電極を取り外しても冷却水の漏洩を防ぐことが可能となる。
また、シリンダーの外周面にリング状のパッキンを装着すると、圧縮空気供給時には、冷却水の冷却水供給管への漏洩を防止し、止水時には、圧縮空気及び冷却水の冷却水供給管への漏洩を防止することが可能となる。
また、作動機構を、冷却水流出口に冷却水のみを供給する状態と、冷却水及び圧縮空気の供給を停止する状態シリンダーの位置を保持するようにすると、溶接時に、シリンダーが移動して、冷却水の冷却水供給管への供給が遮断されることを防止し、止水時に、シリンダーが移動して、圧縮空気や冷却水が冷却水供給管に供給されることを防止することが可能となる。
また、作動機構は、シリンダーと同軸に取り付けられた円柱部材と、この円柱部材を摺動可能に収納し、装置本体に取り付けられた基部材と、前記円柱部材の先端に回動自在に取り付けられたハンドル部材と、基部材とハンドル部材の途中に回動自在に取り付けられたリンク部材とから構成すると、シリンダーを摺動させるとともに、冷却水流出口に冷却水のみを供給する状態と、冷却水及び圧縮空気の供給を停止する状態シリンダーの位置を保持することが可能となる。また、単一のハンドルを回動させるだけで、冷却水流出口に冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかのいずれかを選択することができ、簡単な操作で、冷却水の漏洩を防止しつつ、電極を交換することが可能となる。
また、冷却水排出管に、冷却水排出管を通じて排出された冷却水が電極側に逆流することを防止する逆止弁を設けると、電極交換時に冷却水が逆流して、冷却水の漏洩を防止することが可能となる。
以下に、図面を参照しつつ本考案の好ましい実施の形態(第1の実施形態)を示す。
図1は本考案の実施の形態を示す説明図である。1は電気抵抗スポット溶接機本体であり、この電気抵抗スポット溶接機本体1に、電極ホルダー2が対向して取り付けられている。電極ホルダー2の先端には、キャップチップ式の電極3が取り付けられている。電極ホルダー2が離接することにより、対向する電極3もまた離接するようになっていて、これら対向する電極3の間に被溶接物を挟んで加圧、通電して、被溶接部材物に流れる電機抵抗熱で被溶接物を溶かして溶接する。
図2に電極部分の詳細図を示す。図2に示されるように、電極ホルダー2は中空になっていて、この電極ホルダー2の内部に略円筒形状の冷却管4が収納されている。この冷却管4の先端は、キャップチップ式の電極3の内部に臨むように配設されている。冷却管4から、冷却水が電極3の内部に供給されて、電極3を冷却するようになっている。
図1において、10は冷却水供給管であり、冷却管4に接続している。この冷却水供給管10から、冷却水を冷却管4を介して電極3に冷却水を供給するようになっている。
電極3を冷却した冷却水は、図2に示されるように、冷却水管4の外側の電極ホルダー2の内部を流通して排出される。図1において、11は冷却排出管であり、電極ホルダー2に接続している。冷却水管4の外側の電極ホルダー2の内部を流通して排出された冷却水が流通して、外部に排出するようになっている。なお、冷却水供給管10や冷却水排出管11内を流通する、冷却水の圧力は0.15MPa〜0.3MPa(ゲージ圧)である。
また、本実施形態では、冷却水供給管10から供給された冷却水は、先ず上部電極を冷却し、次に下部電極を冷却するようになっている。
本実施形態では、冷却水排出管11から排出された冷却水は、再び冷却水供給管10に戻って供給され、冷却水が循環するようになっているが、冷却水排出管11から排出される冷却水を、冷却水供給管10に循環させずに、そのまま、外部に放出することとしても差し支えない。なお、冷却水排出管11から排出された冷却水を、冷却水供給管10に循環させる場合には、冷却水排出管11から排出された冷却水を、一端貯水タンクに貯水してから。冷却水供給管10に供給することが好ましい。この場合には、貯水タンクで冷却水が冷却して、電極3に供給される冷却水の温度が安定するというメリットがある。
本考案の電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置(以下止水装置とする)は、止水装置本体20、シリンダー21、パッキン22、作動機構25から構成されている。以下詳細に説明をする。
止水装置本体20には、断面形状が円の貫通穴20aが形成されている。貫通穴20aの一端は、冷却水流出口20bと接続していて、この冷却水流出口20bが冷却水供給管10に接続している。止水装置本体20の内部には、貫通穴20aの側面に導通する冷却水流通路20cが形成されている。冷却水流通路20cには、止水装置本体20に設けられた冷却水流入口20dから冷却水が供給されるようになっている。冷却水供給管10の経路中に、冷却水流入口20dと冷却水流出口20bが接続している。
止水装置本体20の内部には、貫通穴20aの側面に導通する圧縮空気流通路20eが、冷却水流通路20cと並列して形成されている。言い換えると、冷却水流入口20dと冷却水流出口20bの間の流路に、圧縮空気流通路20eが分岐接続されている。圧縮空気流通路20eには、止水装置本体20に設けられた圧縮空気流入口20fから圧縮空気が供給されるようになっている。
止水装置本体20の貫通穴20aには、略円筒形状のシリンダー21が摺動自在に配設されている。このシリンダー21には、側面からシリンダーの内部21bに連通する導通穴21aが形成されている。
シリンダー21の外周面には、リング状のパッキン22が複数設けられている。
なお、止水装置本体20やシリンダー21は、内部を冷却水が流通することから、真鍮やステンレス等の耐腐食性のある材質で構成することが好ましい。
25は作動機構であり、シリンダー21を貫通穴21a内で摺動させるものであり、止水装置本体20に取り付けられている。この作動機構25は、基部材25a、円柱部材25bと、ハンドル25cと、リンク部材25d、シャフト25eとから構成されている。円柱部材25bは、シリンダー21と同軸に取り付けられている。基部材25aは、止水装置本体20に取り付けられ、円柱部材25bを摺動可能に収納している。ハンドル25cは、略L字形状をしていて、この略L字の先端部分で、円柱部材25bの先端に回動自在に取り付けられている。リンク部材25dは略凸形の板状であり、その両端が基部材25aと、ハンドル25cの略L字の交点部分(言い換えるとハンドル25cの途中部分)に回動自在に取り付けられている。本実施形態では、リンク部材25dは、ハンドル25cと基部材25aの両側に取り付けられている。リンク部材25dの凸形状の先端部分には、リンク部材25d同士を接合するシャフト25eが取り付けられている。
冷却水排出管11には、逆止弁26が設けられている。この逆止弁26は、冷却水排出管11に排出された冷却水が、電極3側に逆流することを防止している。
次に本考案の作動手順について説明をする。図3に溶接時の止水装置の詳細図を示し、図4に図3の側面図を示す。図3において、ハンドル25cの先端が右側にある状態(溶接時位置)では、ハンドル25cとシャフト25eが当接し、ハンドル25cが下側に回動することを抑止している。このハンドル25cの位置では、シリンダー21は、貫通穴20a内での摺動可能範囲の摺動装置25側に位置している。この状態では、冷却水流通路20cと導通穴21aが合致して、冷却水は、冷却水流入口20dから、冷却水流通路20c、導通穴21a、シリンダーの内部21bを通じて、冷却水流出口21bから冷却水供給管10に供給され、電極3を冷却するようになっている。
図3に示される状態では、シリンダー21が摺動しようとしても、シリンダー21が摺動する方向と、シリンダー21がハンドル25cを回動させようとする方向が一致しないため、シリンダー21が移動することがなく、シリンダー21が、作動機構25で保持されるようになっている。このように、シリンダー21が保持されるので、溶接中にシリンダー21が移動して、冷却水の電極3への供給が遮断させることを防止している。
図5に、圧縮空気供給時の止水装置の詳細図を示す。図3のハンドル位置から、ハンドル25cの先端が上側になるように回動させると(圧縮空気供給位置)、円柱部材25bが止水装置本体20内部側に摺動する。(図5の状態)この状態では、冷却水流通路20cと導通穴21aは合致しないので、冷却水供給管10への冷却水の供給が遮断される。一方で、圧縮空気流通路20eと導通穴21aが合致し、圧縮空気は、圧縮空気流入口20fから、圧縮空気流通路20e、導通穴21a、シリンダーの内部21bを通じて、冷却水流出口20bから冷却水供給管10に供給されるようになっている。この際に、冷却水供給管10や冷却管4、冷却水排出管11内に残存する冷却水が、圧縮空気に同伴して、冷却水排出管11を通じて外部に排出される。
なお、この状態では、シリンダー21は、作動機構25によって保持されないので、作業者はハンドル25cを保持しなければならない。作業者は、冷却水供給管10や冷却管4、冷却水排出管11内に残存する冷却水が排出されるのに十分な時間(例えば0.5秒〜1秒)ハンドル25cを保持する。
図6に、止水時の止水装置の詳細図を示す。図5のハンドル位置から、更に左側にハンドルを回動させると、円柱部材25bが止水装置本体20内部側に更に摺動し、ハンドル25cとシャフト25eが当接してハンドル25cの回動が抑止され、図6に示される止水時位置になる。この状態では、冷却水流通路20c及び圧縮空気流通路20eは、導通穴21aと合致しないので、圧縮空気の冷却水供給管10への供給は遮断され、冷却水及び圧縮空気は冷却水供給管10に供給されないようになり、作業者は電極3交換することができる。電極3を電極ホルダー2から取り外しても、冷却水供給管10や、冷却管4、冷却水排出管11には冷却水が残存していないので、冷却水が漏洩することがない。
図6に示される状態では、シリンダー21が摺動しようとしても、シリンダー21が摺動する方向と、シリンダー21がハンドル25cを回動させようとする方向が一致しないため、シリンダー21が移動することがなく、シリンダー21が、作動機構25で保持されるようになっている。このように、シリンダー21が保持されるので、溶接中にシリンダー21が移動して、圧縮空気や冷却水が電極3側に供給されることを防止している。
電極3を交換した後に、作業者がハンドル25cを溶接位置まで回動させると、シリンダー21が作動機構25方向に移動して、冷却水流通路20cと導通穴21aが合致して冷却水が再び冷却水供給管10を通じて電極3に供給されて、溶接可能な状態となる。
このように、冷却水流出口20bに冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかのいずれかを選択することができる切替機構として、貫通穴20aに摺動自在に配設された、側面から内部に連通する導通穴21aを有する略円筒形状のシリンダー21と、このシリンダー21を摺動させる作動機構25とから構成したので、止水する際には、冷却水供給管10から供給される冷却水を遮断して、冷却水供給管10内に圧縮空気を供給し、冷却水供給管10と冷却水排出管11に残存する冷却水を、圧縮空気に同伴させて排出することにより、冷却水供給管10や冷却管4、冷却水排出管11内から冷却水が除去され、電極3を取り外しても冷却水の漏洩を防ぐことが可能となった。
図7に第2の実施形態を示す。この実施形態では、切替機構として図7に示されるような手動切替器30を使用している。この手動切替器30は、この手動切替器30に設けられた冷却水流入口30aと冷却水出口30bにより、冷却水供給管10の経路中に接続されている。手動切替器30には、圧縮空気が流入する圧縮空気流入口30cが設けられている。手動切替器30は、ハンドル30dを操作することにより、冷却水流出口30bに、冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかのいずれかを選択できるようになっている。
冷却水排出管11には、逆止弁26が設けられている。この逆止弁26は、冷却水排出管11に排出された冷却水が、電極3側に逆流することを防止している。
次に本考案の作動手順について説明をする。図7に示される、ハンドル30dが溶接時位置にある場合には、冷却水は、冷却水流入口30aから冷却水流出口30bを通じて冷却水供給管10に供給されるようになっていて、電極3を冷却するようになっている。
ハンドル30dを圧縮空気供給時位置に回動させると、手動切替器30内で、冷却水流入口30aと冷却水流出口30bとを繋ぐ経路が遮断され、冷却水供給管10への冷却水の供給が遮断される。これと同時に、手動切替器30内で、圧縮空気流入口30cと冷却水流出口30bとが繋がり、圧縮空気が冷却水供給管10に供給され、この際に、冷却水供給管10や冷却管4、冷却水排出管11内に残存する冷却水が、圧縮空気に同伴して、冷却水排出管11を通じて外部に排出される。作業者は、冷却水供給管10や冷却管4、冷却水排出管11内に残存する冷却水が排出されるのに十分な時間(例えば0.5秒〜1秒)、ハンドル30dを圧縮空気供給時位置に保持する。
ハンドル30dを止水時位置に回動させると、手動切替器30内で、冷却水流入口30a及び圧縮空気流入口30cと冷却水流出口30bとを繋ぐ経路が遮断され、冷却水供給管10への圧縮空気の供給が遮断され、また、冷却水も供給されることがない。この状態で、作業者は電極3交換することができる。電極3を電極ホルダー2から取り外しても、冷却水供給管10や、冷却管4、冷却水排出管11には冷却水が残存していないので、冷却水が漏洩することがない。
以上、作業者がハンドル25cやハンドル30dを切替操作して、止水時に残存している冷却水を排出する動作手順について本考案を説明したが、ハンドル25cやハンドル30dに相当する部分をアクチュエータ等の自動化機器で切替操作することとしてもさしつかえない。
なお、定置の電気抵抗スポット溶接機だけでなく、溶接ガンのように、可動する電気抵抗スポット溶接機にも、本考案を適用することができることは言うまでもない。また、キャップチップ式の電極3だけでなく、ウェルドナットを溶接するウェルドナット溶接用電極や、ウェルドボルトを溶接するウェルドボルト溶接用電極にも本考案を適用することができるのは言うまでもない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本考案を説明したが、本考案は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる考案の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
第1の実施形態を示す説明図である。 電極部分の詳細図である。 溶接時の詳細図である。 図3の側面図である。 圧縮空気供給時の詳細図である。 止水時の詳細図である 第2の実施形態の説明図である。 電極部分の詳細図である。
符号の説明
1 電気抵抗スポット溶接機本体
2 電極ホルダー
3 電極
4 冷却管
10 冷却水供給管
11 冷却水排出管
20 止水装置本体
20a 貫通穴
20b 冷却水流出口
20c 冷却水流通路
20d 冷却水流入口
20e 圧縮空気流通路
20f 圧縮空気流入口
21 シリンダー
21a 導通穴
21b シリンダーの内部
22 パッキン
25 作動機構
25a 基部材
25b 円柱部材
25c ハンドル(第1の実施形態)
25d リンク部材
25e シャフト
26 逆止弁
30 手動切替器
30a 冷却水流入口
30b 冷却水流出口
30c 圧縮空気流入口
30d ハンドル(第2の実施形態)
50 電極ホルダー
51 水冷管
52 電極

Claims (6)

  1. 電極に冷却水を供給する冷却水供給管と、電極を冷却した冷却水を排出する冷却水排出管とを有する電気抵抗スポット溶接機に用いられる冷却水の止水装置において、
    止水装置本体は、冷却水供給管の経路中に接続される冷却水流入口及び冷却水流出口と、
    この冷却水流出口に圧縮空気を供給する圧縮空気流入口を備えていて、
    この止水装置本体には、前記冷却水流出口に冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかの切替機構の切替操作によっていずれかを選択することができるように構成された切替機構が組み込まれており
    止水する際には、冷却水供給管から供給される冷却水を遮断して、冷却水供給管内に圧縮空気を供給し、冷却水供給管と冷却水排出管に残存する冷却水を、圧縮空気に同伴させて排出することを特徴とする電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置。
  2. 止水装置本体に貫通穴を形成し、
    止水装置本体内部に、冷却水流入口から冷却水が流通し、貫通穴の側面に導通する冷却水流通路を形成し、
    止水装置本体内部に、圧縮空気流入口から圧縮空気が流通し、貫通穴の側面に導通する冷却水流通路を形成し、
    また切替機構は、前記貫通穴に摺動自在に配設された、側面から内部に連通する導通穴を有する略円筒形状のシリンダーと、
    このシリンダーを摺動させる作動機構とを備えていて、
    前記シリンダーを前記作動機構で摺動させると、シリンダーの位置に応じて、前記冷却水流通路又は前記圧縮空気流通路が前記連通穴と合致し、冷却水又は圧縮空気が前記シリンダーの内部を流通して冷却水流出口から冷却水供給管に供給され、冷却水流出口に冷却水のみを供給するか、圧縮空気のみを供給するか、冷却水及び圧縮空気の供給を停止するかのいずれかを選択することができるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置。
  3. シリンダーの外周面に、リング状のパッキンを装着したことを特徴とする請求項2に記載の電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置。
  4. 作動機構は、冷却水流出口に冷却水のみを供給する状態と、冷却水及び圧縮空気の供給を停止する状態のシリンダーの位置を保持することを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置。
  5. 作動機構は、
    シリンダーと同軸に取り付けられた円柱部材と、
    この円柱部材を摺動可能に収納し、装置本体に取り付けられた基部材と、
    前記円柱部材の先端に回動自在に取り付けられたハンドル部材と、
    基部材とハンドル部材の途中に回動自在に取り付けられたリンク部材とから構成されたことを特徴とする請求項4に記載の電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置。
  6. 冷却水排出管に、冷却水排出管を通じて排出された冷却水が電極側に逆流することを防止する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置。
JP2007000551U 2007-02-02 2007-02-02 電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置 Expired - Lifetime JP3130924U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007000551U JP3130924U (ja) 2007-02-02 2007-02-02 電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007000551U JP3130924U (ja) 2007-02-02 2007-02-02 電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3130924U true JP3130924U (ja) 2007-04-12

Family

ID=43281750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007000551U Expired - Lifetime JP3130924U (ja) 2007-02-02 2007-02-02 電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3130924U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245560A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Shinko Kiki Kk スポット溶接機の止水装置
KR101494681B1 (ko) 2014-12-10 2015-02-23 한국 오바라 주식회사 스폿 용접건의 냉각수 순환장치
KR101495099B1 (ko) 2014-12-18 2015-02-25 강금숙 용접기의 냉각수 차단 장치
CN109262126A (zh) * 2018-11-02 2019-01-25 广州市极动焊接机械有限公司 冷却水防落装置
CN113597355A (zh) * 2019-03-27 2021-11-02 新光机器株式会社 电极装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012245560A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Shinko Kiki Kk スポット溶接機の止水装置
KR101494681B1 (ko) 2014-12-10 2015-02-23 한국 오바라 주식회사 스폿 용접건의 냉각수 순환장치
KR101495099B1 (ko) 2014-12-18 2015-02-25 강금숙 용접기의 냉각수 차단 장치
CN109262126A (zh) * 2018-11-02 2019-01-25 广州市极动焊接机械有限公司 冷却水防落装置
CN113597355A (zh) * 2019-03-27 2021-11-02 新光机器株式会社 电极装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5240892B2 (ja) 電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置、及びこれを備えた電気抵抗スポット溶接機
JP3130924U (ja) 電気抵抗スポット溶接機の冷却水の止水装置
JP2019069470A (ja) レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2010064165A (ja) 深穴加工装置
CN105431249B (zh) 用于在狭槽中产生焊缝的装置
WO2020087959A1 (zh) 冷却水防落装置
JP5219601B2 (ja) ウェルドナットの溶接方法、ウェルドナット溶接用電極装置
JP2021053657A (ja) 複動式摩擦攪拌点接合装置及び複動式摩擦攪拌点接合装置の運転方法
US11370053B2 (en) Welding torch and welding torch cooling system
JP3160682U (ja) スポット溶接機の止水装置
KR100764606B1 (ko) 용접장치
JP5105205B2 (ja) スポット溶接機の給電装置
JP3143309U (ja) セット不良検出機能付き下部電極ユニット
JPWO2009019742A1 (ja) スポット溶接機の止水機構
KR100995373B1 (ko) 아크용접기용 콘트롤유닛
KR20160032873A (ko) 용접건 냉각수 차단장치
JP2016019989A (ja) 自動溶接装置
KR101590577B1 (ko) 용접건의 냉각수 분배기
US10449618B2 (en) Coupling structure and method for feeding compressed air to welding device using same
JP5853279B2 (ja) スポット溶接機の止水装置
KR100357366B1 (ko) 심용접기의 회전 전극 장치
KR101669948B1 (ko) 아르곤 가스를 이용하는 용접 토치의 냉각장치
JP2807725B2 (ja) スポット溶接機の電極保持装置
KR100924659B1 (ko) 입체문자채널용 용접장치
JP4820166B2 (ja) 工作機械の主軸装置

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R324201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100322

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130322

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20170322

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term