JP3130515U - 履物用銅コーティング板及び履物用銅コーティング板を内蔵した履物 - Google Patents

履物用銅コーティング板及び履物用銅コーティング板を内蔵した履物 Download PDF

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Abstract

【課題】履物内部を清潔且つ衛生的な状態に保つことができ、銅板を用いるよりも安価に製造することができる履物用銅コーティング板及び履物用銅コーティング板を内蔵した履物を提供する。
【解決手段】金属板2全体に銅被膜3をコーティングしてなる履物用銅コーティング板1を履物A内部に挿入するか、履物Aの一部に挟み込むことで、金属板2にコーティングした銅被膜3の抗菌作用、殺菌作用、消臭作用により、履物A内部に発生した雑菌の増殖を抑え、水虫や悪臭等の原因となる菌を殺菌して、履物A内部の不快な臭いを消臭するので、履物A内部を清潔且つ衛生的な状態に保つことができる。また、銅被膜3を金属板2にコーティングするので、銅板のみで構成するよりもコストが安く、安価に製造及び販売することができる。
【選択図】図4

Description

この考案は、例えばボーリングシューズ、ゴルフシューズ、サッカーシューズ、野球靴等の競技用シューズ、ウォーキングシューズ、ハイキングシューズ、安全靴、通勤靴、雨靴、ブーツ等の履物内部を清潔且つ衛生的な状態に保つ際に用いられる履物用銅コーティング板及び履物用銅コーティング板を内蔵した履物に関する。
従来、上記履物内部を抗菌する方法としては、例えば適当寸法に裁断する銅板に透孔を多数穿設するとともに、該銅板を縦又は横に凹凸の波模様にプレスするか、適当な凹凸の型模様にプレスしてなる特許文献1の靴の中敷がある。
実開昭51−156234号公報
しかし、上記中敷は、銅板のみの単一材質により構成しているので、銅に別の金属を複合するよりもコストが掛かるため、中敷の販売価格が高くなる。例えば銅板の肉厚を薄くすると、材料費が安くなるが、剛性が低下するため、中敷が変形したり、折れ曲がったりしやすくなる。一方、銅板の肉厚を厚くして、剛性を高めると、材料費が高くなるだけでなく、中敷全体の重量が重くなるため、取り扱いにくくなる。また、靴内部の皮や布地、靴下の繊維等が銅板の透孔に詰まりやすく、通気性が低下する。また、汗や湿気等の水分も銅板の透孔に溜まりやすく、雑菌や異臭等が発生する原因となる。
この考案は上記問題に鑑み、履物内部を清潔且つ衛生的な状態に保つことができ、銅板を用いるよりも安価に製造することができる履物用銅コーティング板及び履物用銅コーティング板を内蔵した履物の提供を目的とする。
請求項1に記載した考案の履物用銅コーティング板は、履物内部に挿入される大きさ及び形状に形成した金属板外面に銅被膜を略均一にコーティングしたことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板を履物内部に挿入しておけば、金属板にコーティングした銅被膜の抗菌作用、殺菌作用、消臭作用により、履物内部に発生した雑菌の増殖を抑え、水虫や悪臭等の原因となる菌を殺菌して、履物内部の不快な臭いを消臭するので、履物内部を清潔且つ衛生的な状態に保つことができる。また、鉄等の金属からなる金属板に銅被膜をコーティングするので、銅板を用いるよりもコストが安く、安価に製造及び販売することができる。
上記履物は、例えばボーリングシューズ、ゴルフシューズ、サッカーシューズ、野球靴等の競技用シューズ、ウォーキングシューズ、ハイキングシューズ、安全靴、通勤靴、雨靴、ブーツ等で構成することができる。また、金属板は、例えば銅板よりも材料費が安価な鉄製の板材等で構成することができる。なお、銅板よりも安価であれば、鉄以外の金属で形成された板材を用いてもよい。また、金属板に銅被膜をコーティングする方法は、例えば金属板外面に銅を鍍金する方法と、蒸着する処理と、塗布する方法と、銅箔を被覆する方法等で構成することができる。
請求項2に記載した考案の履物用銅コーティング板は、上記請求項1に記載の構成と併せて、上記金属板の一部又は全体に、開口面積が大きい開口部を複数形成したことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板に形成した各開口部の開口面積が大きく、履物用銅コーティング板を挿入した履物内部の通気が効率よく行われるので、抗菌、殺菌、消臭に要する処理時間を短縮することができる。また、汗や湿気等の水分も効率よく通気されるので、雑菌や異臭等が発生するのを防止することができる。また、靴内部の皮や布地、靴下の繊維等が詰まったりせず、通気性が安定して得られる。
また、全開口部の開口面積が、該全開口部を除いた金属板の残り部分の面積よりも大きくても、金属板の残り部分に付着した銅により十分な効果が期待できるので、金属板及び銅の使用量が少なくて済み、製造時のコストが低減されるため、安価に製造及び販売することができる。また、銅コーティング板全体の重量が軽く、軽量化が図れるので、取り扱い性が向上する。
上記開口部は、例えば長方形、三角形、楕円形、台形、菱形、丸形、星形等の単一形状に形成するか、これら複数の形状を組み合わせた複合形状に形成する等してもよい。また、各開口部を、略同一の大きさ及び形状に形成するか、異なる大きさ及び形状に形成する等してもよい。
請求項3に記載した考案の履物用銅コーティング板は、上記請求項1又は2に記載の構成と併せて、上記金属板外面の一部又は全体に銅被膜をコーティングしたことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板が挿入された履物の一部又は全体、例えば底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部等を銅により抗菌、殺菌、消臭することができる。なお、金属板外面の一部とは、金属板の片面を含むものである。また、金属板外面の全体とは、金属板の表裏両面を含むものである。
請求項4に記載した考案の履物用銅コーティング板は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記金属板を、上記履物内部の底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部等の少なくとも一部と対応する大きさ及び形状に形成したことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板が挿入された履物の底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部の少なくとも一部を、銅により抗菌、札菌、消臭することができる。
請求項5に記載した考案の履物用銅コーティング板は、上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記履物用銅コーティング板の履物内面と接触する部分に、接触抵抗が大きい滑り止め部材を装着したことを特徴とする。
この考案によると、履物内面に付与される滑り止め部材の接触抵抗により、履物用銅コーティング板の挿入位置が変位するのを防止するので、履物用銅コーティング板が挿入された部分又は付近を銅により抗菌、殺菌、消臭することができる。なお、滑り止め部材は、例えば合成ゴム、粘着剤等で構成することができる。
請求項6に記載した考案の履物用銅コーティング板を内蔵した履物は、履物を構成する外皮部材と内皮部材の間に、金属板外面に銅被膜をコーティングしてなる履物用銅コーティング板を一体的に挟み込んだことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板が内蔵された履物を移動するか、履物を履いて歩行又は走行する等しても、履物用銅コーティング板の挟み込み位置が変位することがなく、履物用銅コーティング板が挟み込まれた部分又は付近を、金属板にコーティングした銅により抗菌、殺菌、消臭することができる。
請求項7に記載した考案の履物用銅コーティング板を内蔵した履物は、上記請求項6に記載の構成と併せて、上記履物用銅コーティング板を構成する金属板の一部又は全体に、開口面積が大きい開口部を複数形成したことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板に形成した各開口部の開口面積が大きく、履物用銅コーティング板が挟み込まれた部分の通気が効率よく行われるので、抗菌、殺菌、消臭等に要する処理時間を短縮することができる。また、汗や湿気等の水分も効率よく通気されるので、雑菌や異臭等が発生するのを防止することができる。また、全開口部の開口面積が、該全開口部を除いた金属板の残り部分の面積よりも大きくても、金属板の残り部分に付着した銅により十分な効果が期待できるので、金属板及び銅の使用量が少なくて済み、製造時のコストが低減されるため、安価に製造及び販売することができる。
請求項8に記載した考案の履物用銅コーティング板を内蔵した履物は、上記請求項6又は7に記載の構成と併せて、上記履物用銅コーティング板を構成する金属板外面の一部又は全体に銅被膜をコーティングしたことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板が挟み込まれた履物の一部又は全体、例えば底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部等を銅により抗菌、殺菌、消臭することができる。
請求項9に記載した考案の履物用銅コーティング板は、上記請求項6〜8のいずれか一つに記載の構成と併せて、上記履物用銅コーティング板を、上記底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部等の少なくとも履物の一部を構成する外皮部材と内皮部材の間に挟み込んだことを特徴とする。
この考案によると、履物用銅コーティング板が挟み込まれた履物の底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部の少なくとも一部を、銅により抗菌、殺菌、消臭付与することができる。また、履物用銅コーティング板を挟み込んだ部分が補強されるため、落下物や重量物等から足を保護することができる。
この考案によれば、履物用銅コーティング板を履物内部に挿入するか、履物の一部に挟み込むことで、金属板にコーティングした銅の抗菌作用、殺菌作用、消臭作用により、履物内部に発生した雑菌の増殖を抑え、水虫や悪臭等の原因となる菌を殺菌して、履物内部の不快な臭いを消臭することができる。また、履物用銅コーティング板に形成した各開口部の開口面積が大きく、履物内部の通気が効率よく行われるので、抗菌、殺菌、消臭に要する処理時間を短縮することができる。また、金属板の外面に銅被膜をコーティングしているので、銅板のみで構成するよりもコストが安く、安価に製造及び販売することができる。また、1種類の履物用銅コーティング板を表裏反転すれば、左右どちらの履物にも使用することができるので、右用及び左用の履物用銅コーティング板を2種類製作する必要がない。
この考案は、履物内部を清潔且つ衛生的な状態に保つことができ、銅板を用いるよりも安価に製造することができるという目的を、金属板外面に銅被膜をコーティングしてなる履物用銅コーティング板を履物内部に挿入するか、挟み込むことで達成した。
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、履物内部の底部上に敷設される履物用銅コーティング板を示し、図1に於いて、この履物用銅コーティング板1は、履物A内部の底部Aaと対応する足形状(足の裏形状)に形成した金属板2全体(図1、図2に示す爪先部X、土踏まず部Y、踵部Z)に、開口面積が大きい開口部2dを所定間隔に隔てて複数形成している。また、金属板2の表裏両面を含む外面全体に、薄膜状の銅被膜3を略均一にコーティングしている。
上記爪先部Xは、図1、図2に示す金属板2の上端部に対応する。また、土踏まず部Yは、図1、図2に示す金属板2の中央部に対応する。また、踵部Zは、図1、図2に示す金属板2の下端部に対応する。
金属板2は、図2、図3にも示すように、足形状を維持するのに必要な剛性及び厚みの少なくとも一方を有する鉄製の板材で構成されており、1枚以上の金属板を切り取ることが可能な大きさ及び形状に形成された鉄製の板材を、例えば打ち抜き機の金型で打ち抜くか、レーザー切断機で切断する等して、図2中の左側平面図及び図3中の上側断面図に示すような足形状を有する金属板2を製作する。
足形状に形成した金属板2の表裏両面を含む外面全体に銅を鍍金するか、蒸着する等して、図2中の右側平面図及び図3中の下側断面図に示すように、薄膜状の銅被膜3を金属板2の外面全体に対して略均一にコーティングしている。なお、銅被膜3は、抗菌作用、殺菌作用、消臭作用を発揮するのに十分な厚みに形成している。
実施例では、金属板2の厚みを、1mm〜1.5mmの範囲に含まれる厚みに形成しているが、例えば1mm以下又は1.5mm以上の厚みに変更してもよい。
また、鉄に代わる材質の他の例として、例えばアルミニウム、ステンレス等の足形状を維持するのに必要な剛性、厚みを有する金属で形成してもよい。
金属板2は、履物A内部の底部Aaに沿って挿入が許容される大きさ及び形状に形成された足形状の足形枠2aと、足形枠2aの右側縁部と左側縁部の間に連設された複数の各横枠2b…と、各横枠2b…と直交して足形枠2aの爪先部X中央部(図2中の左側平面図に示す金属板の上端中央部)と、踵部Z中央部(図2中の右側平面図に示す金属板の下端中央部)の間に連設された複数の各縦枠2c…で構成される。
各横枠2b…は、後述する爪先部X、土踏まず部Y、踵部Zの各縦枠2c…と直交して足形枠2aの右側縁部と左側縁部の間に連設され、爪先部X中央部と踵部Z中央部を結ぶ長さ方向に対して所定等間隔に隔てて複数連設している。
各縦枠2c…は、上記爪先部X、土踏まず部Y、踵部Zの各横枠2b…と直交して足形枠2aの爪先部X中央部と踵部Z中央部の間に連設され、爪先部X中央部と踵部Z中央部を結ぶ長さ方向と平行して複数連設している。
なお、足形枠2aと、横枠2bと、縦枠2cは略同一幅に形成している。また、爪先部X及び踵部Zに形成した各縦枠2c…は、土踏まず部Yに形成した各縦枠2c…に対して足の親指と対応する側へ片寄った位置に形成しているが、各部の各縦枠2c…を長さ方向に対して略真っ直ぐに連続して形成してもよい。
金属板2を構成する爪先部Xの左右平面に形成した各開口部2d,2dは、土踏まず部Yから爪先部Xに向けて徐々に幅狭となる曲面形状に形成している。
土踏まず部Yの上端側左右平面に形成した各開口部2d…は、土踏まず部Yの上端部から中央部に向けて徐々に幅広となり、その幅広部分から徐々に幅狭となる曲面形状に形成している。
上端側左右平面の各開口部2d,2dに続いて中央左右平面に形成した各開口部2d,2dは、土踏まず部Yの上端部側から下端部側に向けて徐々に幅狭となる曲面形状に形成している。
中央左右平面の各開口部2d,2dに続いて下端側左右平面に形成した各開口部2d,2dは、土踏まず部Yの中央部から下端部に向けて徐々に幅広となる曲面形状に形成している。
踵部Zの左右平面に形成した各開口部2d,2dは、土踏まず部Yから踵部Zの上端側から下端側に向けて徐々に幅狭となる曲面形状に形成している。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、履物用銅コーティング板1を履物A内部に挿入した使用状態を説明する。
使用後又は不使用の履物Aを保管する際において、図4に示すように、履物用銅コーティング板1を履物A内部に挿入して底部Aa上に敷設しておけば、金属板2にコーティングした銅被膜3の抗菌作用、殺菌作用、消臭作用により、履物A内部に発生した雑菌の増殖を抑え、水虫や悪臭等の原因となる菌を殺菌して、履物A内部の不快な臭いを消臭するので、履物A内部を清潔且つ衛生的な状態に保つことができる。
また、履物Aを使用する際には、履物用銅コーティング板1を履物A外部に取り出して使用する。或いは、履物用銅コーティング板1が挿入された履物Aを履いて歩行又は走行してもよく、上記と略同等の作用及び効果が得られる。
また、金属板2の外面全体に銅を鍍金又は蒸着して、金属板2の外面全体に対して銅被膜3を略均一にコーティングするので、銅板のみで構成するよりもコストが安く、安価に製造及び販売することができる。
また、金属板2に形成した各開口部2d…の開口面積が大きく、履物A内部の通気が効率よく行われるので、抗菌、殺菌、消臭に要する処理時間を短縮することができる。また、汗や湿気等の水分も効率よく通気されるので、雑菌や異臭等が発生するのを防止することができる。また、靴内部の皮や布地、靴下の繊維等が詰まったりせず、通気性が安定して得られる。
また、全開口部2d…の開口面積が、該全開口部2d…を除いた金属板2の残り部分の面積よりも大きくても、金属板2の残り部分に付着した銅により十分な効果が期待できるので、金属板2及び銅の使用量が少なくて済み、製造時のコストが低減されるため、安価に製造及び販売することができる。また、履物用銅コーティング板1全体の重量が軽く、軽量化が図れるので、取り扱い性が向上する。
また、1種類の履物用銅コーティング板1を表裏反転すれば、左右どちらの履物Aにも使用することができるので、右用及び左用の履物用銅コーティング板1を2種類製作する必要がない。
図5は、金属板2の表面に銅被膜3をコーティングした足形状の履物用銅コーティング板1を示し、履物用銅コーティング板1を履物A内部に挿入して底部Aa上に敷設すれば、金属板2にコーティングした銅被膜3により履物Aの底部Aaを含む内部全体が抗菌、殺菌、消臭されるので、上記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。また、金属板2の裏面に銅被膜3をコーティングしてもよい。
図6は、履物A内部の底部Aa上面と接触する裏面全体又は一部に、接触抵抗が大きい滑り止め部材4を装着した履物用銅コーティング板1を示し、履物用銅コーティング板1を履物A内部に挿入して、滑り止め部材4を底部Aa上面に接触させれば、底部Aa上面に付与される滑り止め部材4の接触抵抗により、履物用銅コーティング板1の挿入位置が変位するのを防止することができる。また、金属板2にコーティングした銅被膜3により銅被膜3により、履物用銅コーティング板1が挿入された部分又は付近が抗菌、殺菌、消臭されるので、上記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。なお、滑り止め部材4は、例えば合成ゴム、粘着剤等で構成することができる。
図7は、金属板2の爪先部X及び踵部Zに銅被膜3をコーティングした履物用銅コーティング板1を示し、履物用銅コーティング板1を履物A内部の底部Aa上に敷設しておけば、金属板2の爪先部X及び踵部Zにコーティングした銅被膜3により履物Aの爪先部Ab及び踵部Adが集中して抗菌、殺菌、消臭されるので、上記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。また、金属板2の爪先部X又は踵部Zのいずれか一方に銅被膜3をコーティングするか、金属板2の土踏まず部Yに銅被膜3をコーティングしてもよい。
図8は、履物Aを構成する爪先部Ab内に、爪先部Abと対応する大きさ及び形状に形成した爪先形状の履物用銅コーティング板1を挿入した他の挿入例を示し、金属板2にコーティングした銅被膜3により履物Aの爪先部Ab付近が集中して抗菌、殺菌、消臭されるので、上記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、履物Aを構成する底部Aa、甲部Ac、踵部Ad、土踏まず部Ae等の一つの部分又は爪先部Xを含む複数の部分に、少なくとも一つの部分又は爪先部Abを含む複数の部分と対応する大きさ及び形状に形成した履物用銅コーティング板1を挿入してもよい。
図9は、履物Aを構成する爪先部Abの外皮部材A1と内皮部材A2の間に、爪先部Abと対応する大きさ及び形状に形成した爪先形状の履物用銅コーティング板1を一体的に挟み込んだ他の実施例を示し、履物用銅コーティング板1が爪先部Abに内蔵された履物Aを移動するか、履物Aを履いて歩行又は走行しても、履物用銅コーティング板1の挟み込み位置が変位することがない。また、金属板2にコーティングした銅被膜3により履物Aの爪先部Ab付近が集中して抗菌、殺菌、消臭されるので、上記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。また、履物用銅コーティング板1を挟み込んだ爪先部Abが補強されるため、落下物や重量物等から足を保護する安全靴として用いることができる。
図10は、履物Aを構成する底部Aaの外皮部材A1と内皮部材A2の間に、底部Aaと対応する大きさ及び形状に形成した底形状の履物用銅コーティング板1を一体的に挟み込んだ他の挟み込み例を示し、履物用銅コーティング板1の挟み込み位置が変位することがなく、金属板2にコーティングした銅被膜3により履物Aの底部Aaを含む内部全体が集中して抗菌、殺菌、消臭されるので、上記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、履物Aを構成する甲部Ac、踵部Ad、土踏まず部Ae等の一つの部分又は爪先部Xを含む複数の部分に、少なくとも一つの部分又は複数の部分と対応する大きさ及び形状に形成した履物用銅コーティング板1を一体的に挟み込んでもよい。
なお、本考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば履物用銅コーティング板1を構成する金属板2の外面全体に銅を塗布するか、銅箔を被覆する等して、銅被膜3を金属板2の外面全体に対して略均一にコーティングしてもよい。また、開口部2dを、金属板2を構成する爪先部X、土踏まず部Y、踵部Z等の少なくとも一つの部分又は複数の部分に形成してもよい。
或いは、金属板2を、体温により足裏と対応する曲面形状に変形し、常温により平坦な形状に復元する形状記憶合金で構成してもよく、変形すると履き心地が良く、復元により履物Aの型崩れを防止することができる。
全面に銅をコーティングした履物用銅コーティング板を示す平面図。 未コーティング及びコーティング済みの金属板を示す平面図。 上側の図はA−A線矢視断面図、下側の図はB−B線矢視断面図。 履物用銅コーティング板を底部に敷設した履物を示す縦断側面図。 表面に銅をコーティングした履物用銅コーティング板を示す断面図。 滑り止め部材を装着した履物用銅コーティング板を示す断面図。 爪先部及び踵部に銅をコーティングした履物用銅コーティング板を示す平面図。 履物用銅コーティング板を爪先部に挿入した履物を示す縦断側面図。 履物用銅コーティング板を爪先部に内蔵した履物を示す縦断側面図。 履物用銅コーティング板を底部に内蔵した履物を示す縦断側面図。
符号の説明
A…履物
Aa…底部
Ab…爪先部
Ac…甲部
Ad…踵部
Ae…土踏まず部
X…爪先部
Y…土踏まず部
Z…踵部
1…履物用銅コーティング板
2…金属板
2d…開口部
3…銅被膜
4…滑り止め部材

Claims (9)

  1. 履物内部に挿入される大きさ及び形状に形成した金属板外面に銅被膜を略均一にコーティングした
    履物用銅コーティング板。
  2. 上記金属板の一部又は全体に、開口面積が大きい開口部を複数形成した
    請求項1に記載の履物用銅コーティング板。
  3. 上記金属板外面の一部又は全体に銅被膜をコーティングした
    請求項1又は2に記載の履物用銅コーティング板。
  4. 上記金属板を、上記底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部等の履物の少なくとも一部と対応する大きさ及び形状に形成した
    請求項1〜3のいずれか一つに記載の履物用銅コーティング板。
  5. 上記履物用銅コーティング板の履物内面と接触する部分に、接触抵抗が大きい滑り止め部材を装着した
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の履物用銅コーティング板。
  6. 履物を構成する外皮部材と内皮部材の間に、金属板外面に銅被膜をコーティングしてなる履物用銅コーティング板を一体的に挟み込んだ
    履物用銅コーティング板を内蔵した履物。
  7. 上記履物用銅コーティング板を構成する金属板の一部又は全体に、開口面積が大きい開口部を複数形成した
    請求項6に記載の履物用銅コーティング板を内蔵した履物。
  8. 上記履物用銅コーティング板を構成する金属板外面の一部又は全体に銅被膜をコーティングした
    請求項6又は7に記載の履物用銅コーティング板を内蔵した履物。
  9. 上記履物用銅コーティング板を、上記底部、爪先部、甲部、踵部、土踏まず部等の履物の少なくとも一部を構成する外皮部材と内皮部材の間に挟み込んだ
    請求項6〜8のいずれか一つに記載の履物用銅コーティング板を内蔵した履物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018057578A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 学校法人杏林学園 両面使用シャンク及び当該シャンクを備えた一対のスポーツシューズ

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