JP3130425U - 鋸歯と切刃とを併せもつ剪定鋏 - Google Patents

鋸歯と切刃とを併せもつ剪定鋏 Download PDF

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Abstract

【課題】片手用の剪定鋏の切刃の他に鋸歯を併せもたせ作業中の鋏と鋸との持ち替えの煩わしさを無くすための剪定鋏の構造改善に関する。
【解決手段】従来の剪定鋏の切刃の先に鋸歯をつけ更にこの先に小枝の放逸を防ぐための枝止めをつける。
【選択図】図3

Description

技術の分野
本案は片手用の剪定鋏に切刃の他に鋸歯を併せもたせ作業中の鋏と鋸との持ち替えの煩わしさを無くすための剪定鋏の構造改善に関する。
(1) 剪定鋏では剪定できない太めの小枝を剪定するために別の鋸に持ち替えてこの鋸で剪定していたがその煩わしさを無くす方法が無かった。
(2) 従来の片手用剪定鋏で切断可能とされる木枝の直径は通常の場合約1cm〜1,5cm程度を限度としており、これより太い小枝の切断は鋸に頼るほかはなかった。
従来樹木の小枝等を剪定するには小枝の太さにより剪定に適した用具が必要とされており、通常は剪定鋏と鋸とを手元におきこれの使い分けをしていた。本案においては剪定作業中におけるこれらの用具を握り替える手間を省くために切刃と鋸歯の両用具を一体化することとし、従来の剪定鋏の切刃の一部分または切刃に隣接する部分に鋸の歯をつけ、剪定鋏の把手の開閉操作により鋸歯の使用を調整できるようにした。
本案においては切刃の本来の性能を維持しながら鋸歯による廻し切り、つまり従来鋸の歯のある側の一方向への引き切りではなく小枝を両鋸歯で両外側から挟み押えておき、その一方の側の鋸歯で引き切りをしている間は他方の側の鋸歯は押し切りをしている状態となり、この引き切りと押し切りの操作を左右交互に繰り返す作業により、小枝切断の効率化を図ることとした。
両把手先間の開きを広めの約10cmに保ったときに、押枝止めと受枝止めとの間が約3cmとなり、直径約3cmまでの太さの小枝までは本案鋸歯ゾーンか切刃ゾーンの何れかでこれを切断できるが、より太めの小枝の場合はこれを一旦鋸歯ゾーンで直径約3cmから1cm程度になるまで切り詰めておいたものを、そのまま切刃ゾーンへ移して切刃で切断できるようにした。
鋸歯廻し切りをする場合は剪定鋏で小枝を挟み押えながら手前に引張り気味にして操作するとより切断し易い。この作業中に小枝が鋸歯ゾーンまたは切刃ゾーンから放逸するのを防ぐために鋸歯の先端に枝止めを設けた。
(1) 本案剪定鋏は切刃と鋸歯とを併有しているため作業中に他の切断用具と取り替えて握り直すという煩わしさがない。
(2) 太めの小枝であっても鋸歯と切刃の二つの部分の使用で楽に切断できる。
(3) 鋸歯の先に枝止めを設けたことにより一旦鋸歯ゾーンに挟み押えた小枝を放逸することなく切断作業が終るまでこれを確保しておける。
(1) 鋸歯の歯の形態を荒歯や中歯よりも切り易い細歯のものを採用した。
(2) 鋸歯の長さ、つまり刃渡りの寸法にあたる鋸歯本から鋸歯先までの長さを約5cmとし、その厚みを1mm以上としている。
(3) 支点と切刃先の位置とを結ぶ直線上で押鋸歯と受鋸歯との歯が接触し、またこの状態において押枝止めと受枝止めとが重なるようにしてある。
(4) 両枝止めの間の開き巾が約3cmから5cm程度に保っておけるように開バネをつけてある。
(5) 両枝止めは両鋸歯の延長としてこれと同じ平面と厚さをもつようにした。
(1) 把手先から枝止めまでの全長を 24cm
把手先から支点までを 13cm
支点から切刃先までを 6cm
切刃先から枝止めまでの鋸歯の長さを 5cmとした。
(2) この実施例の操作による両把手先間の開き巾に対応する両切刃先間の開き巾と両枝止めの間の開き巾の変動の状態は次のとおりである。
Figure 0003130425
枝切断用の剪定鋏は業者と一般利用者とを問わずその使用上の作業効率の向上と取り扱い上の簡素合理化が求められ本案実施例の商品化とその普及が望まれる。
押鋏体の平面見取図 受鋏体の平面見取図 把手先間の開き巾が約10cmのときの本案剪定鋏の平面見取図 [請求項1](5)の状態の平面見取図
符号の説明
1.押鋏体 11 押切刃 21 受切刃
2 受鋏体 12 押切刃先 22 受切刃先
3 支点 13 押鋸歯 23 受鋸歯
4 切刃ゾーン 14 押鋸歯本 24 受鋸歯本
5 鋸歯ゾーン 15 押鋸歯先 25 受鋸歯先
6 開バネ 16 押枝止め 26 受枝止め
17 押把手 27 受把手
18 押把手先 28 受把手先

Claims (1)

  1. 支点を境にして把手と切刃とが反対の側にある挺子式の片手用剪定鋏において、
    (1)押切刃11の一部分か押切刃先12に隣接して押鋸歯13をつけ、
    (2)受切刃21の一部分か受切刃先22に隣接して受鋸歯23をつけ、
    (3)押鋸歯13の先15に押枝止め16をつけ、
    (4)受鋸歯23の先25に受枝止め26をつけ、
    (5)押把手17と受把手27との開きを閉めて押切刃11と受切刃21とが重なったときに、押枝止め16と受枝止め26とが重なり、押鋸歯13と受鋸歯23とが接着するようにし、
    以上の構成からなる鋸歯と切刃とを併せもつ剪定鋏。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108513818A (zh) * 2018-06-13 2018-09-11 马曙光 一种月牙式剪刀锯

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