JP3130241U - 微量吐出用エア圧送ディスペンサー

Info

【課題】構造が簡単で、安価、取り扱い容易等である、微量吐出用エア圧送ディスペンサーを提供する。
【解決手段】円筒チューブの一端を液の貯蔵部とし、他端をノズルとして極細に一体成形してエア圧送ディスペンサーのバレルとする。エア導入のアダプターは市販のワンタッチ継ぎ手とする。
【選択図】図１

ガス、薬品、接着剤、ペースト等の流体の分析、液送、塗布に於いて微量吐出、吸入に使用するエア圧送ディスペンサーに関する。

従来エア圧送ディスペンサーは容量が５ｃｃから５０ｃｃ程度のバレルに液を充填し、エアホースを連結したアダプターを装着し、エアホースより圧力と加圧時間を制御した圧力エアーを導入してバレルに装着したノズルより液を吐出する。

昨今、液体吐出ではナノリットル、ピコリットル単位の吐出量が要求される。

従来のエア圧送ディスペンサーは微量吐出に使用するには次の欠点がある。

バレル容量が吐出量に比べて大きいので、空気量が多く微圧、微量の空気制御が困難である。

極小径のノズルが必要となるが、従来バレルはノズルを別部品としており、ノズルとの結合部形状が複雑で段差部に空気残りがあり微量吐出の精度を悪くする。

エア導入アダプターはバレルとワンタッチ装着を可能にしているが、バレルサイズ毎の専用部品であり、バレルにも連結フランジが形成されておりコスト高である。

課題

エア圧送ディスペンサーは構造が簡単で、安価、取り扱い容易等の利点がある。微量吐出用エア圧送ディスペンサーを提供する。

解決手段

小径円筒チューブの一端を液の貯蔵部とし、他端をノズルとして極細に一体成形してエア圧送ディスペンサーのバレルとする。エア導入のアダプターは市販のワンタッチ継ぎ手とする。

バレル１は透明フッ素樹脂チューブでなり、一端は２ｍｍから１２ｍｍ程度の市販エアチューブと同径とする。他端は口径０．１ｍｍ等極細のノズル２を成形する。

アダプター３は、一方はバレル１を差し込める市販のワンタッチ継ぎ手４とし、他端は２ｍｍ等の細径のエアチューブ継ぎ手５とする。

ホルダ７はバレル１を挿入し、先端穴８からノズル２を突き出し、極細のノズル２を支え、位置決めする。

エア制御器１０は、精密レギュレーターと、デジタル圧力表示センサーと、直動エアソレノイドバルブと、精密デジタルタイマ等を主構成部品として、圧力と加圧時間を制御した圧力エアをエアチューブを９を通じてバレル１に供給する。

作用

バレル１内に液６を入れ、エアチューブ継ぎ手５にエアチューブを９装着し、エア制御器１０よりエアを導入するとノズル２より液６が吐出する。

実施例１の効果

バレル１とノズル２を一体成形しているので、液の流れがスムースとなり、溜まりが発生せずに微量の液を吐出できる。又飛滴吐出も容易である。

バレル１内の空洞部、エアチューブ９共に体積を出来るだけ小さくしているので少量の空気量で済み、短時間加圧制御が可能となり、微量吐出の調節が容易である。

バレル１は構造が簡単で安価。アダプター３も市販品で構成でき安価。

エア制御器１０は精密レギュレーターと、デジタル圧力表示センサーとで正確な圧力制御をし、直動エアソレノイドバルブと精密デジタルタイマとで短時間の正確な時間制御をして正確な微量吐出を可能にしている。

バレル１は透明なので液の状態が目視観察でき、フッソ樹脂材だから撥水性が良好であり、ノズル周りの液の付着を防止できる。

バレル１は透明で、流線形だから意匠効果がある。

実施例１の断面図

符号の説明

１：バレル２：ノズル３：アダプター４：ワンタッチ継ぎ手７：ノズルホルダ１０：エア制御器