JP3129883U - 衣類用パイプラック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】衣類を吊り下げた状態のままで防虫剤等の交換を可能として使い勝手の向上を図る。
【解決手段】支柱パイプ体4に対してブラケットホルダ体5を介して支架される吊り下げパイプ体6が、内孔19に貫通する多数個の拡散小孔20が形成され、ブラケットホルダ体5に対して内孔19の端部をそれぞれ開口させた状態で組み付けられるとともに内孔19を閉塞するキャップ体7を着脱自在に組み合わせ、衣類を吊り下げた状態でもキャップ体7を取り外して内孔19中に機能性充填剤8の装填が行われるようにする。
【選択図】図4
【解決手段】支柱パイプ体4に対してブラケットホルダ体5を介して支架される吊り下げパイプ体6が、内孔19に貫通する多数個の拡散小孔20が形成され、ブラケットホルダ体5に対して内孔19の端部をそれぞれ開口させた状態で組み付けられるとともに内孔19を閉塞するキャップ体7を着脱自在に組み合わせ、衣類を吊り下げた状態でもキャップ体7を取り外して内孔19中に機能性充填剤8の装填が行われるようにする。
【選択図】図4
Description
本考案は、複数本のパイプ体を組み合わせて洋服やコート等の衣類を吊り下げ保持する可搬型衣類用パイプラック装置に関し、特に衣類の防虫や脱臭等の機能を奏する衣類用パイプラック装置に関する。
衣類用パイプラック装置は、複数本のスチールパイプやステンレスパイプ等の金属パイプを組み合わせて構成され、それぞれハンガに掛けた多数枚の洋服やコート等の衣類を吊り下げ保持する。衣類用パイプラック装置は、一般に所定の間隔を以って対向配置される少なくとも一対の支柱パイプ体と、これら支柱パイプ体にそれぞれ高さ位置を調整自在にして組み付けられるブラケットホルダ体と、相対するブラケットホルダ体に端部を組み付けることにより支柱パイプ体間に支架される吊り下げパイプ体とから構成される。衣類用パイプラック装置は、比較的軽量で簡易な構造であるとともに廉価であり、多数枚の衣類を限られたスペースに保管することが可能であるとともに保管状態が一目瞭然に識別可能である。かかる衣類用パイプラック装置は、一般家庭用とともに衣料品店舗等の業務用としても広く用いられている。
衣類用パイプラック装置は、例えば一般家庭で用いられる場合に、室内に設置して日頃着用する衣類を並べて吊り下げておくことにより衣類を手軽に選べるようにする。衣類用パイプラック装置は、ウォークインクローゼットの普及とともに、季節変わりになると適宜クリーニング等を行った多数枚の衣類を吊り下げた状態のままでウォークインクローゼット内に収納するといった使用形態で用いられることも多くなっている。衣類用パイプラック装置は、このような比較的長期間の保管或いは埃等が舞う店舗での使用に際して、防塵用のカバー等が掛けられる。
ところで、衣類は、防虫剤を設置して防虫対策を講じた状態で保管することが必要であり、またしばしば染み込んだたばこ臭や各種の臭いが他の衣類に移らないようにするためにこれらの臭いを芳香剤や脱臭剤を設置した雰囲気中で保管する。防虫剤や芳香剤或いは脱臭剤等の機能剤は、一般に詰め替え可能な容器に収納し、この容器を衣類とともに吊り下げて設置することにより防虫雰囲気等の機能雰囲気が保持されるように用いられる。
例えば特許文献1には、かかる詰め替え容器に代えて、衣類等を吊り下げる中棒の内部に防虫剤を収納した洋服ダンスが開示されている。この特許文献1の洋服ダンスにおいては、両端部を両側板の内面に相対して取り付けた保持金具に対して着脱自在に組み合わせた中棒に略全長に亘って多数の小孔を形成するとともに、これら小孔を介して中棒の内部に収納した防虫剤の成分が拡散されるように構成する。
ところで、機能剤を詰め替え可能とする機能剤容器は、容器本体にフックが一体に形成され、このフックを介して中棒や吊り下げパイプに衣類とともに吊り下げて防虫等の機能雰囲気が手軽に構成されるようにする。機能剤容器は、容器本体がある程度の厚みを有することでスペースをとるとともに、放出される機能成分が隣り合って掛けられた衣類に遮られることで内部の全体に亘って充分に行き渡らず所定の機能が奏せられないといった問題がある。また、詰め替え容器型防虫剤は、当然、店頭に設置されて商品の衣類が展示される業務用の衣類用パイプラック装置には用いることができない。
一方、上述した特許文献1の洋服ダンスにおいては、中棒の内部に収納した防虫剤の防虫成分が略全長に亘って形成した多数の小孔から拡散されることで、内部空間を全体に亘り防虫雰囲気に保持しかついわゆるシャワー作用により効率的な防虫作用が奏されるようにする。かかる洋服ダンスにおいては、保持金具から中棒を取り外して防虫剤の交換を行うが、中棒に吊り下げた多数の衣類を全て取り外すとともに交換後には再び掛け直さなければならず、大きな手間と負担がかかるといった問題があり実用化には至っていない。
したがって、本考案は、洋服やコート等の衣類を吊り下げた状態のままで防虫剤等の交換を可能として使い勝手の向上を図る衣類用パイプラック装置を提供することを目的に提案されたものである。
上述した目的を達成する本考案にかかる衣類用パイプラック装置は、所定の間隔を以って対向配置される少なくとも一対の支柱パイプ体と、これら支柱パイプ体にそれぞれ高さ位置を調整自在にして組み付けられるブラケットホルダ体と、相対するブラケットホルダ体に端部を組み付けることにより支柱パイプ体間に支架される吊り下げパイプ体とから構成され、吊り下げパイプ体に多数枚の衣類を吊り下げて保持する。衣類用パイプラック装置は、内孔に貫通する多数個の拡散小孔が形成された吊り下げパイプ体が、各ブラケットホルダ体に対して内孔の端部をそれぞれ開口させた状態で組み付けられるとともに内孔を閉塞するキャップ体が着脱自在に組み合わされる。
衣類用パイプラック装置においては、吊り下げパイプ体から少なくとも一方のキャップ体が取り外されて一端を開口された吊り下げパイプ体の内孔中に防虫剤、芳香剤或いは脱臭剤等の機能性充填剤を押し込んで装填する。衣類用パイプラック装置においては、吊り下げパイプ体に対して取り外したキャップ体が再び内孔の開口部に装着される。衣類用パイプラック装置においては、吊り下げパイプ体の内孔に装填した機能性充填剤の機能成分が各拡散小孔を介して外部へと放散されて吊り下げられた衣類に降りかかるようにすることで、衣類に対する防虫等の機能が効率的に奏されるようになる。
また、衣類用パイプラック装置においては、所定期間を経過して機能性充填剤の交換が必要となった場合に、吊り下げパイプ体からキャップ体が取り外されて内孔中から機能性充填剤が取り出される。衣類用パイプラック装置においては、開口された内孔に棒等を差し込んで古くなった機能性充填剤を押し出した後に、新たな機能性充填剤が装填される。衣類用パイプラック装置においては、機能性充填剤の交換操作を、吊り下げパイプ体を支柱パイプ体からの取り外し操作を不要として手軽に行うことが可能である。
また、衣類用パイプラック装置は、機能性充填剤が、吊り下げパイプ体の内孔の内径よりも小径でかつ多数個の小孔が形成された略筒状の収納容器に収納され、この収納容器を介して内孔に装填される。衣類用パイプラック装置は、例えば粒体や粉体の機能性充填剤であっても収納容器に収納して吊り下げパイプ体の内孔中に装填することにより市販の適宜の機能性充填剤を用いることが可能である。衣類用パイプラック装置は、例えば合成樹脂や金属製の収納容器を用いることにより、この収納容器が吊り下げパイプ体の機械的剛性を向上させる。
本考案にかかる衣類用パイプラック装置によれば、吊り下げパイプ体の内孔に機能性充填剤を装填したことにより機能成分を全域に亘り行き渡せるようにするとともに、吊り下げパイプ体を支柱パイプ体から取り外すことなく機能性充填剤の交換操作を行うことが可能であることから吊り下げパイプ体に掛けた多くの衣類等を着脱する手間が不要となり使い勝手の向上が図られ、衣類に対する防虫等の機能が効率的に奏されるようになる。
以下、本考案の実施の形態として図面に示した衣類用パイプラック装置(以下、単にパイプラックと称する。)1について詳細に説明する。パイプラック1は、基本的な構成を従来の一般的なパイプラックとほぼ同様として一般家庭用或いは業務用等に広く用いられて、図1に示すようにそれぞれハンガ3に掛けた多数枚の洋服やコート等の衣類4を吊り下げた状態で保持する。
パイプラック1は、所定の間隔を以って対向配置される少なくとも一対の支柱パイプ体4L、4R(以下、個別に説明する場合を除いて支柱パイプ体4と総称する。)と、これら支柱パイプ体4にそれぞれ高さ位置を調整自在にして組み付けられるブラケットホルダ体5L、5R(以下、個別に説明する場合を除いてブラケットホルダ体5と総称する。)と、相対するブラケットホルダ体5にそれぞれ端部を組み付けることにより支柱パイプ体4間に支架される吊り下げパイプ体6とから構成される。パイプラック1は、吊り下げパイプ体6に、内孔19を閉塞するキャップ体7がその両端部に着脱自在に組み合わされるとともに、内孔19中に機能性充填剤8、例えば防虫剤や芳香剤或いは脱臭剤が収納容器9に収納されて交換自在に装填される。
パイプラック1は、支柱パイプ体4や吊り下げパイプ体6として、機械的剛性が大きくかつ耐薬品性を有する金属パイプ、例えばメッキ処理を施したスチールパイプやステンレスパイプが用いられる。パイプラック1は、比較的少量の衣類等を吊り下げる小型で構成する場合に、支柱パイプ体4や吊り下げパイプ体6として例えばアルミパイプや合成樹脂パイプを用いるようにしてもよい。パイプラック1は、支柱パイプ体4と吊り下げパイプ体6を同一素材、外径のパイプ材により形成することにより材料費の低減が図られるようにするが、金属と合成樹脂のように異なる材質のパイプ材により形成してもよいことは勿論である。
パイプラック1は、支柱パイプ体4が、図1に示すように互いに略同長の吊り下げパイプ体6と保持パイプ体10とにより対向間隔を保持される。パイプラック1は、各支柱パイプ体4の上方位置において吊り下げパイプ体6が上述したようにその両端をブラケットホルダ体5を介して組み付けられるとともに、各支柱パイプ体4の下方位置において保持パイプ体10がその両端を固定されて全体枠体を構成する。
パイプラック1は、保持パイプ体10の両端部にそれぞれ直交状態で設けられた保持筒体11L、11R(以下、個別に説明する場合を除いて保持筒体11と総称する。)と、これら保持筒体11をそれぞれ上面に立設した角棒状のスタンド部材12L、12R(以下、個別に説明する場合を除いてスタンド部材12と総称する。)と、これらスタンド部材12にそれぞれ組み付けられた前後一対のキャスタユニット13L、13R(以下、個別に説明する場合を除いてキャスタユニット13と総称する。)とにより各支柱パイプ体4を立設状態で保持する保持部を構成する。
各保持筒体11は、支柱パイプ体4の外径とほぼ等しい内径の内孔が形成され、それぞれの外周部に保持パイプ体10の両端部を例えば溶接により一体化する。各保持筒体11には、図2に示すように内孔中に支柱パイプ体4がそれぞれの下端部を嵌挿され、この状態で内孔に貫通して外周部に形成したネジ孔にツマミ付きの固定ネジ部材11Aをねじ込むことにより、支柱パイプ体4を立設した状態で固定する。
スタンド部材12は、詳細を省略するが角パイプ材により形成され、上面の略中央部に位置して保持筒体11を例えば溶接により一体化する。スタンド部材12は、長さ方向の両端近傍に位置して底面側にキャスタユニット13を組み付ける。キャスタユニット13は、周知のように事務用器具等の底部に組み付けられて、軽微な力で任意の方向に移動自在とするとともにロック機構により移動位置において固定させる。
キャスタユニット13は、図2に示すように、ベアリング継ぎ手13Aと、キャスタ13Bと、ブラケット13Cと、ブラケット13Cに支架されてキャスタ13Bを支持する支軸13D及び図示しないロック機構等により構成される。キャスタユニット13は、ベアリング継ぎ手13Aが、詳細を省略するがスタンド部材12とブラケット13Cにそれぞれ固定される一対のカップリングプレート間に多数個のベアリングを組み付けて構成され、スタンド部材12に対して回動自在とすることにより各方向に移動自在とする。キャスタユニット13は、ロック機構が、ブラケット13Cに揺動自在に組み合わされた操作レバーとキャスタ13Bを固定するロックレバーとを備え、キャスタ13Bが任意の位置で固定されるようにする。なお、キャスタユニット13については、かかる構成に限定されず、従来提供されている各種キャスタユニットを用いてもよいことは勿論である。
各支柱パイプ体4には、それぞれの上端部に上部キャップ体14L、14R(以下、個別に説明する場合を除いて上部キャップ体14と総称する。)がはめ込まれて組み付けられることにより内孔10Aが閉塞される。各支柱パイプ体4には、外周部に長さ方向に所定の間隔を以って複数条の位置決め凹部4Bが形成され、後述するようにいずれか1つの位置決め凹部4Bを選択してブラケットホルダ体5がその高さ位置を規定されて組み付けられる。
上部キャップ体14は、合成樹脂材により一体に形成され、図2及び図4に示すように支柱パイプ体4の外径とほぼ同径の円盤状本体部14Aと、この本体部14Aの一方側面に突設された複数個のロック片14Bとからなる。上部キャップ体14は、各ロック片14Bが支柱パイプ体4の内孔4Aとほぼ同径の円周上に並んで本体部14Aに突設されており、これらロック片14Bをやや収斂させた状態にして内孔4A中にはめ込む。上部キャップ体14は、各ロック片14Bの弾性力により支柱パイプ体4に組み付けられてその内孔4Aの上端開口部を閉塞する。
上部キャップ体14は、支柱パイプ体4からロック片14Bを強く引き抜くことにより取り外しが可能である。なお、上部キャップ体14は、上述した構造に限定されず、例えば支柱パイプ体4の外径とほぼ同径のフランジ部と、内孔4Aとほぼ同径の円筒部と、この円筒部に形成した複数のすり割とから構成してもよい。また、上部キャップ体14は、金属材で形成し、支柱パイプ体4に対して溶接等により一体化してもよい。
各支柱パイプ体4には、例えば上部キャップ体14を組み付ける前にブラケットホルダ体5が上端部から組み付けられる。ブラケットホルダ体5は、例えばアルミダイキャスト等の金属ダイキャストや合成樹脂材により一体に形成され、支柱パイプ体4を組み合わせる支柱筒部15と、吊り下げパイプ体6を組み合わせる吊り下げ筒部16とから構成される。ブラケットホルダ体5は、図2乃至図4に示すように、支柱嵌挿孔15Aを有する高さ方向の支柱筒部15と、その側面に直交状態で一体に形成され吊り下げ嵌挿孔16Aを有する水平方向の吊り下げ筒部16とから構成される。
ブラケットホルダ体5は、支柱筒部15の内部を貫通する支柱嵌挿孔15Aがその内径を支柱パイプ体4の外径とほぼ同径とされ、図4に示すようにこの支柱嵌挿孔15Aに貫通して吊り下げ筒部16と対向する外周部に開口するねじ孔15Bが形成される。ブラケットホルダ体5には、支柱嵌挿孔15Aに支柱パイプ体4を嵌挿させた状態でねじ孔15Bに支柱パイプ体4を固定するための第1調整固定ネジ部材17がねじ込まれる。第1調整固定ネジ部材17は、図3及び図4に示すようにツマミ部17Aと、ねじ部17Bとから構成され、ツマミ部17Aを回してねじ部17Bをねじ孔15Bにねじ込むことによりその先端が支柱嵌挿孔15A中に突出される。
ブラケットホルダ体5は、吊り下げ筒部16の内部を貫通する吊り下げ嵌挿孔16Aがその内径を吊り下げパイプ体6の外径とほぼ同径とされ、図4に示すようにこの吊り下げ嵌挿孔16Aに貫通して支柱筒部15と対向する外周部に開口するねじ孔16Bが形成される。ブラケットホルダ体5には、吊り下げ嵌挿孔16Aを嵌挿させた状態でねじ孔16Bに吊り下げパイプ体6を固定するための第2調整固定ネジ部材18がねじ込まれる。第2調整固定ネジ部材18も、図3及び図4に示すようにツマミ部18Aと、ねじ部18Bとから構成され、ツマミ部18Aを回してねじ部18Bをねじ孔16Bにねじ込むことによりその先端が吊り下げ嵌挿孔16A中に突出される。
以上のように構成されたブラケットホルダ体5は、支柱パイプ体4に対して、支柱筒部15の支柱嵌挿孔15A中にその先端から嵌挿させることにより組み合わされる。左右ブラケットホルダ体5L、5Rは、左右の支柱パイプ体4L、4Rに対してそれぞれの高さ位置を調整されて組み合わされた状態で、選択した所定の位置決め凹部4Bに対向させたねじ孔15Bにそれぞれ第1調整固定ネジ部材17がねじ込まれる。各ブラケットホルダ体5は、図3及び図4に示すように、第1調整固定ネジ部材17のねじ部17Bの先端が相対する位置決め凹部4Bに嵌合することにより、各支柱パイプ体4を支柱筒部15に固定する。各ブラケットホルダ体5は、各支柱パイプ体4に対して互いに同一の高さ位置に組み合わされて固定される。
ブラケットホルダ体5には、吊り下げパイプ体6が、吊り下げ筒部16の吊り下げ嵌挿孔16A中に図3に示すように先端部をやや突出させた状態で一端部を嵌挿して組み合わされる。ブラケットホルダ体5は、この状態でねじ孔16Bから第2調整固定ネジ部材18がねじ込まれることにより、ねじ部18Bの先端で吊り下げパイプ体6の外周部を吊り下げ嵌挿孔16Aの内周壁に押し付けることにより吊り下げパイプ体6を吊り下げ筒部16に固定する。
吊り下げパイプ体6は、上述したように支柱パイプ体4と同径のパイプ材が用いられ、保持パイプ体10と略同長に形成される。吊り下げパイプ体6は、全長を貫通する内孔19が上述したように機能性充填剤8の装填空間部として構成されるとともに、図4に示すように内孔19に貫通する多数個の拡散小孔20が外周部に開口して形成される。吊り下げパイプ体6は、各拡散小孔20が、多数枚の衣類4を吊り下げた状態でもその機械的強度が充分に保持されることを条件にして長さ方向の全域に亘って適宜に配列した状態で形成される。
なお、吊り下げパイプ体6は、両端部の近傍に位置する外周部に、上述した支柱パイプ体4の外周部に形成した位置決め凹部4Bと同様の位置決め凹部を形成し、第2調整固定ネジ部材18により位置決めされてブラケットホルダ体5の吊り下げ筒部16に固定されるようにしてもよい。
吊り下げパイプ体6は、内孔19の端部開口19Aがキャップ体7により閉塞される。キャップ体7は、上述した支柱パイプ体4の上端部を閉塞する上部キャップ体14と同等の部材であり、図3及び図4に示すように合成樹脂材により一体に形成された吊り下げパイプ体6の外径とほぼ同径の円盤状本体部7Aと、この本体部7Aの一方側面に突設された複数個のロック片7Bとからなる。
キャップ体7は、各ロック片7Bが吊り下げパイプ体6の内孔19とほぼ同径の円周上に並んで本体部7Aに突設されており、これらロック片7Bをやや収斂させた状態にして内孔19中にはめ込む。キャップ体7は、各ロック片7Bの弾性力により吊り下げパイプ体6の内孔19の端部開口19Aを閉塞する。キャップ体7は、吊り下げパイプ体6からロック片7Bを強く引き抜くことにより取り外しが可能である。なお、キャップ体7も、上述した構造に限定されず、例えば吊り下げパイプ体6の外径とほぼ同径のフランジ部と、内孔19とほぼ同径の円筒部と、この円筒部に形成した複数のすり割とから構成してもよい。
機能性充填剤8は、上述したように揮発特性を有する防虫剤や芳香剤或いは脱臭剤であり収納容器9内に収納され、この収納容器9を介して吊り下げパイプ体6の内孔19内に装填される。機能性充填剤8は、例えば粒体や粉体であり吊り下げパイプ体6の内孔19内に直接装填した場合に拡散小孔20からこぼれ落ちてしまう場合に、収納容器9に収納して吊り下げパイプ体6の内孔19中に装填することにより市販の適宜の機能性充填剤を用いることが可能である。なお、機能性充填剤8は、例えば不織布等の通気性を有する包み紙で包まれて固体化されたものを、収納容器9を用いずに直接吊り下げパイプ体6内に装填するようにしてもよい。
収納容器9は、耐薬品特性を有する合成樹脂材により図3及び図4に示すように内孔19の内径とほぼ等しい外径を有する略筒状体に形成される。収納容器9には、外周部に多数の小孔9Aが形成され、内部に収納した機能性充填剤8から放散される機能成分を吊り下げパイプ体6の内孔19内に放散させる。
パイプラック1は、例えば図5に示した収納容器30を用いて機能性充填剤8を吊り下げパイプ体6内に装填することも可能である。収納容器30も、耐薬品特性を有する合成樹脂材により一体に形成された本体部31と、蓋体部32と、これら本体部31と蓋体部32を一体に連設する複数の薄肉のヒンジ部33からなる。収納容器30は、本体部31が、半円筒形でありかつその両側に天井部と底面部を構成する円形の側面部31A、31Bを一体に形成してなる。収納容器30は、蓋体部32が、本体部31の開口部位を全域に亘って閉塞する半円筒形に形成される。
収納容器30は、ヒンジ部33が薄肉とされることにより可撓性を有し、本体部31と蓋体部32を開閉自在に連設する。収納容器30は、本体部31に対して蓋体部32を閉じた状態で全体が吊り下げパイプ体6の内孔19の内径よりもやや小径とされた外径を有し、内部に機能性充填剤8を収納する収納空間部34を構成する。収納容器30は、本体部31と蓋体部32に、収納空間部34に収納した機能性充填剤8から放出される機能成分を吊り下げパイプ体6の内孔19内に放散させる多数個の放散孔35A、35Bが形成される。
収納容器30には、本体部31と蓋体部32に係合構造が一体に形成されており、この係合構造によりヒンジ部33を介して本体部31側に回動した蓋体部32が閉じられた状態に保持される。収納容器30は、係合構造が、例えば本体部31のヒンジ部33と対向する開口側縁に形成された係合受け部36と、蓋体部32のヒンジ部33と対向する先端側縁に形成された係合凸部37とから構成する。収納容器30は、本体部31に対して蓋体部32がヒンジ部33を介して収納空間部34を閉じるように回動操作されると、係合受け部36に係合凸部37のカギ状に形成された先端部が係合して閉じられた状態に保持されるようにする。収納容器30は、係合受け部36から係合凸部37をこじ上げ操作することにより、本体部31に対する蓋体部32の保持状態が解除される。
収納容器30には、吊り下げパイプ体6の内孔19中に複数個が装填されるが、互いに所定間隔を以って配置されるようにするために間隔保持手段を形成してもよい。間隔保持手段は、例えば図5に示すように本体部31の側面部31Aに一体に形成した所定の長さを有する間隔保持片38により構成する。間隔保持片38は、収納容器30が吊り下げパイプ体6に対してその端部開口19Aから内孔19中に順次装填される際に、相対する側面31Bに突き当たることにより隣り合う収納容器30間の間隔を保持する。なお、間隔保持片38には、同図に示すように一定の間隔を以って複数の幅方向の切断ガイド溝39を形成し、切断ガイド溝39を介して折り曲げ切断することにより収納容器30の間隔を適宜設定するようにしてもよい。
なお、パイプラック1は、上述した収納容器9や収納容器30に限定されず、吊り下げパイプ体6に対して端部開口19Aから内孔19中に装填することが可能な適宜の形状のものを用いてもよいことは勿論である。パイプラック1は、ある程度の機械的剛性を有する合成樹脂製或いは金属製の収納容器を用いて吊り下げパイプ体6の内孔19に装填することにより、この収納容器が吊り下げパイプ体6の機械的剛性を向上させる。
パイプラック1においては、上述したように少なくとも一対の支柱パイプ体4L、4Rが、上方部位をブラケットホルダ体5L、5Rを介して吊り下げパイプ体6により対向間隔を保持されるとともに、下方部位を保持筒体11を介して保持パイプ体10により対向間隔を保持されて枠状に組み立てられる。パイプラック1は、キャスタユニット13により移動自在とされかつロック機構により任意の位置で安定した状態で設置される。
パイプラック1には、吊り下げパイプ体6に対してハンガ3に掛けた多数枚の衣類4を吊り下げて保持する。パイプラック1においては、吊り下げパイプ体6の内孔19に装填された機能性充填剤8から機能成分が各拡散小孔20を介して外部へと放散され、衣類4に対する防虫等の機能が奏されるようになる。パイプラック1においては、吊り下げパイプ体6の全長に亘って多数個の拡散小孔20を形成したことにより、機能性充填剤8から放散される機能成分が吊り下げた衣類4に対してまんべんなく降りかかるように放散されるいわゆるシャワー効果により防虫等の所定の機能がより効率的に奏されるようになる。
パイプラック1においては、所定期間を経過して機能性充填剤8の交換が必要となった場合に、吊り下げパイプ体6を支柱パイプ体4から取り外すことなくその交換操作が行われる。パイプラック1においては、キャップ体7が強く引き抜き操作されることにより吊り下げパイプ体6から取り外してその内孔19の端部開口19Aを開口する。パイプラック1においては、例えば吊り下げパイプ体6の一方の端部開口19A側から棒等の適宜の治具を用いて内孔19中に装填された機能性充填剤8を他方の端部開口19A側から押し出すようにする。
パイプラック1においては、吊り下げパイプ体6に対して新たな機能性充填剤8が一方の端部開口19A側から内孔19中に差し込まれ、適宜の治具により内部へと押し込むことにより装填する。パイプラック1においては、吊り下げパイプ体6に対してキャップ体7が、ロック片7Bをやや収斂させた状態にして内孔19中にはめ込むことにより、端部開口19Aを閉塞する。パイプラック1においては、このようにして機能性充填剤8の交換操作を手軽に行うことが可能である。パイプラック1においては、例えば多数枚の衣替えが終わった衣料2を吊り下げた状態のまま例えばウォークインクローゼット等に収納して保管する場合でも、全体を埃除けの合成樹脂シートで覆うことにより機能性充填剤8の機能がより効率的に発揮されるようになる。
なお、上述した実施の形態においては、一対の支柱パイプ体4と1本の吊り下げパイプ体6を備えたが、かかる形態に限定されないことは勿論である。パイプラックは、例えば4本の支柱パイプ体を複数本の横桟パイプ体で枠状に組み合わせ、この枠体に対して複数本の吊り下げパイプ体を支架して構成するようにしてもよい。また、パイプラックは、左右の支柱パイプ体をそれぞれ例えば三角枠体で構成し、これら三角枠体間に吊り下げパイプ体を支架して構成するようにしてもよい。なお、パイプラックは、複数本の吊り下げパイプ体を備える場合に、全ての吊り下げパイプ体の内孔中に機能性充填剤を装填する必要は無い。
1 衣類用パイプラック装置(パイプラック)、2 衣類、3 ハンガ、4 支柱パイプ体、5 ブラケットホルダ体、6 吊り下げパイプ体、7 キャップ体、8 機能性充填剤、9 収納容器、10 保持パイプ体、13 キャスタユニット、15 支柱筒部、16 吊り下げ筒部、19 内孔、20 拡散小孔、30 収納容器、31 本体部、32 蓋体部、34 収納空間部、38 間隔保持片
Claims (2)
- 所定の間隔を以って対向配置される少なくとも一対の支柱パイプ体と、これら支柱パイプ体にそれぞれ高さ位置を調整自在にして組み付けられるブラケットホルダ体と、相対する上記ブラケットホルダ体に端部を組み付けることにより上記支柱パイプ体間に支架される吊り下げパイプ体とから構成され、上記吊り下げパイプ体に多数枚の衣類を吊り下げて保持する衣類用パイプラック装置において、
内孔に貫通する多数個の拡散小孔が形成された上記吊り下げパイプ体が、上記各ブラケットホルダ体に対して上記内孔の端部をそれぞれ開口させた状態で組み付けられるとともに上記内孔を閉塞するキャップ体を着脱自在に組み合わせ、
上記キャップ体を取り外して上記内孔中に機能性充填剤が装填されることを特徴とする衣類用パイプラック装置。 - 上記機能性充填剤が、上記吊り下げパイプ体の上記内孔の内径よりも小径でかつ多数個の小孔が形成された略筒状の収納容器に収納され、この収納容器を介して上記内孔に装填されることを特徴とする請求項1に記載の衣類用パイプラック装置。
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JP2006010241U JP3129883U (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 衣類用パイプラック装置 |
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JP2006010241U JP3129883U (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | 衣類用パイプラック装置 |
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JP3129883U true JP3129883U (ja) | 2007-03-08 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101093198B1 (ko) | 2010-02-16 | 2011-12-13 | 반도산업 주식회사 | 조립식 의류 행거 시스템용 횡봉 커넥터 |
JP2016154694A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 株式会社ニシムラ | 吊りパイプ支持具 |
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2006
- 2006-12-18 JP JP2006010241U patent/JP3129883U/ja not_active Expired - Fee Related
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