JP3129770U - 屋外用カメラケース - Google Patents

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征治 井上
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Abstract

【課題】本考案は、監視用カメラを収納する屋外用カメラケースに関するものである。カメラケースのガラス窓部の表面に付着した雨滴をワイパレスにて除くことができ、且つその効果が長く持続可能でメンテナンスの容易な屋外用カメラケースを提供する。
【解決手段】カメラより被写体を臨むガラス窓部の表面に光触媒性物質を塗布し、その光触媒効果により雨滴を除くようにした。また、その効果を持続させるためカメラケースを水平としても、監視可能なようにカメラ角度の調節をケース内部のカメラ取り付け台にて行うようにした。更に、ガラス窓部の表面の異物等を除去する目的でエア吹き付け手段を備えるようにした。
【選択図】図3

Description

本考案は、監視用カメラを収納する屋外用カメラケースに関するものである。
カメラケースを屋外に設置した場合、降雨時、ガラス窓部の表面に雨滴が付着して視界が妨げられることがある。また、下方監視の際には、雨滴が下向きに傾斜したガラス窓部の中央辺りより滴り落ちるため、後にその部分を中心に水垢等による汚れが生じることがある。
この問題を解決するものとして、ワイパを取り付けてガラス窓部の表面の雨滴を取り除くようにしたカメラケースが知られている。
従来のワイパ付きカメラケースは、ワイパのゴムかきとり部が劣化しやすく、その機能を長く維持できないというメンテナンス上の問題があった。
また、ガラス窓部の表面は、付着した粉塵等の異物がワイパとの間で擦れ、損傷、或いはくもりが発生して視界が悪化するという問題があった。
本考案は、上記課題を解決するためになされたものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の考案は、カメラより被写体を臨むガラス窓部の表面に光触媒性物質を塗布するようにしている。
請求項2に記載の考案は、カメラ角度の調節をカメラケース内部のカメラ取り付け台にて行うようにしている。
請求項3に記載の考案は、前記ガラス窓部の表面に付着した異物等を除去するためのエア吹き付け手段を備えるようにしている。
本考案によると次の優れた効果を奏しうる。
本考案によるカメラケースは、ガラス窓部の表面に光触媒性物質を塗布するようにしている。光触媒性物質は親水性を有し、降雨時、ガラス窓部に付着した雨滴は、光触媒性物質の親水効果によって薄膜状となって拡がるため、ワイパを使用することなく視界の悪化を防ぐことができる。
また、光触媒性物質は水分が供給されることで汚れ分解効果を発揮するため、ガラス窓部の粉塵等異物を洗浄除去することができる。
光触媒性物質による効果はその表面に汚れが付着することで経年劣化するが、これを風雨にさらすようにすることで自身の有する汚れ分解効果によって洗浄され効果が持続する。
本考案においては、カメラケースを水平に固定して設置することで、光触媒性物質(即ちガラス窓部)を風雨にさらし、その効果を維持できるようにしている。そして、カメラケース内のカメラ取り付け台にてカメラ向きの調節を行うようにすることで、上方(或いは下方)監視に対応している。
また、本考案によるカメラケースは、ガラス窓部の表面にエアを吹き付けるための手段を備えるようにしている。従って、粉塵の量が多いとき、或いは降雪等によって光触媒による親水効果及び汚れ分解効果を阻害するようなときは、エアを吹き付けてガラス窓部の表面を洗浄することができる。
以下、本考案によるカメラケースの一実施例について説明する。
図1は本考案によるカメラケースの正面図、図2はその左側面図である。図3は、カメラ取り付け台4を下向きにセッティングしたときの状況を示すものである。
カメラケース1の前面(カメラレンズより被写体を臨む一面)には光触媒性物質をその表面に塗布したガラス窓2を配置する。カメラケース1の内部には、監視用カメラ3、カメラ取り付け台4、エアポンプ5を設置する。エアポンプ5はガラス窓2の表面に付着若しくは堆積した粉塵等異物を除去するエアを吹き付けるためのものである。エアポンプ5より吐出されたエアは、ホース6を介してエア鋼管7に設けられたエア吹き出し口8より噴出される。
カメラ取り付け台4は、金枠9(可動枠)、金枠10(固定枠)を重ね合わせた構造とし、これを蝶ネジ11、12で固定するようにしている。金枠9、10には開口部13を設け、開口部13内の任意の箇所で蝶ネジ11により金枠9、10を固定することで角度調節が行えるようにしている。
以下にカメラ取り付け台4の角度調節の手順を示す。
蝶ネジ11、12を緩める。蝶ネジ12を支点として金枠9の後方を持ち上げ、金枠9の位置を定めカメラ取り付け台4の角度調節を行う。これに伴い蝶ネジ11は開口部13aの位置となる。カメラ取り付け台4の角度調節作業は以上で終了し、蝶ネジ11、12を締込み、金枠9、10を固定する。
尚、本考案を実施するための形態としては、上述したように、カメラ取り付け台4の角度調節のための可動域が必要であること、また、設置スペースの面からも、ケースの形状は縦型(所謂タワー型)とすることが望ましい。
また、本実施例においては、カメラ取り付け台4の角度調節に関して手動による方式を紹介しているが、自動調節のそれとすることも勿論実施可能である。
本考案によるカメラケース1の正面図である。 本考案によるカメラケース1の左側面図である。 カメラ取り付け台4を下向きにセッティングしたときの状況を示す左側面図である。
符号の説明
1 カメラケース
2 ガラス窓
3 監視用カメラ
4 カメラ取り付け台
5 エアポンプ
6 ホース
7 エア鋼管
8 エア吹き出し口
9 金枠(可動枠)
10 金枠(固定枠)
11 蝶ネジ
12 蝶ネジ
13 開口部

Claims (3)

  1. カメラより被写体を臨むガラス窓部の表面に光触媒性物質を塗付したことを特徴とする屋外用カメラケース。
  2. カメラケース内部のカメラ取り付け台は角度調節手段を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の屋外用カメラケース。
  3. 前記ガラス窓部の表面に付着した異物等を除去するためのエア吹き付け手段を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の屋外用カメラケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017085325A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置

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