JP3129745U - 窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造 - Google Patents

窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】透湿性能を改善し、防火性・耐腐朽性があり、筋かいに頼らずに、耐震性や耐力を向上させることが可能な窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造を提供する。
【解決手段】左右に対向配置された一対の柱7と各柱7に接合された上段横架材1と下段横架材2からなる構造躯体において、所定の寸法の窯業系サイディング9が当接され、所定の間隔で釘4またはビスで留め付けることによって、建築物の耐震性や壁倍率を向上させる。この窯業系サイディング9は、部分的に塗装されている塗装部分11と非塗装部分12とを有しており、透湿性能を改善する。
【選択図】図2

Description

本考案は、建築物の耐震補強構造に関し、とくに、木造の建築物において、窯業系外壁材などの構造用面材を使用して透湿性能を向上させる窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造に関する。
従来より、木造建築物のうち、在来軸組構法においては、構造躯体である柱・梁・胴差し・土台といった軸組構成物に構造用合板や筋かいを取り付けて構造物全体の水平剛性と水平耐力を高め、耐震性を向上させている。ここで、構造用合板としては、例をあげれば、厚さ12mmや9mmで縦横寸法が8尺×3尺のものを使用し、それを釘を使って150mm間隔で外周と間柱に当たる部分に留め付けて耐震構造を形成している。
従来例は、図14に示すように、上段横架材1と下段横架材2を1枚の面材でつなぐことができる寸法の‘従来の窯業系サイディング3(以下、面材3)’を用いて、釘4留めで軸組構造5に固定された耐力壁6を示している。
この面材3は、前面の表面全面に、塗装されている。(塗装部分10)
窯業系サイディングのうち硬質木片セメント板を構造用面材として使用する耐震構造の例としては、厚さ12mm×横910mm×縦3030mmのものを柱・間柱に同様にして150mm間隔で釘でもって留め付けて壁倍率をおよそ2.0にする構造が昭和56年6月1日建設省告示第1100号に示されている。ここでは、910mm×3030mmサイズの硬質木片セメント板を構造用面材として施工した構造は、壁倍率を有する耐力壁となると規定されてはいるが、硬質木片セメント板を除く窯業系サイディングについては、なんら規定されていない。
なお、壁倍率とは、建築基準法において、耐力壁の強さを表す数値であり、壁倍率1.0とは、耐力壁の長さ1m当たりの基準耐力が1.96kNであることをいう。なお、上記告示に規定された構造用面材以外の面材を用いて壁倍率を有する耐力壁とする場合には、国土交通大臣の大臣認定を取得する必要がある。
しかしながら、耐力壁構造として大臣認定を取得済みの塗装された窯業系サイディングは、石こうボードなどと比べて水蒸気を通しにくい(透湿性能が劣る)特性がある。一般的に結露発生の原因の一つとして、室内の換気量の不足があげられるが、機械換気(換気扇)や自然換気(窓の開閉)の換気量が不足するとき、室内で発生した水蒸気は、室内や壁体内に滞留しやすくなる。とくに、冬季においては、屋外に面する壁体内に水蒸気が滞留すると、外気によって冷やされた壁の内側部分が結露するおそれが高まり、柱・梁(はり)などの主要構造部などの構造材が腐朽するという危険がある。一般的に、耐力壁構造ではない場合において、室内で発生した水蒸気は、室内側の石こうボード、グラスウールなどの内断熱材、さらに透湿防水シートを通って、屋外へ排出される。ところが、耐力壁構造の場合には、透湿性能が低い構造用面材がこの水蒸気の通り道をふさぎ、水蒸気が屋外へ排出されにくくなることによって、壁体内に水蒸気が滞留し、壁体内結露の発生につながる。
耐力壁構造にすると、水蒸気が壁体内に滞留し、構造材が腐朽しやすくなるという欠点があった。
かかる問題の解決方法として、特開平10−280580号公報には、透湿性耐力壁面材が開示されている。そこには、耐力壁面材に水蒸気の排出孔を設けることによって壁内にこもった湿気を排出し、壁の腐食を防止する透湿性耐力壁面材が開示されてはいる(特許文献1)。また、特許第3417400号公報には、通気外壁が、特開平8−120799号公報には、通気層パネルが、開示されている(特許文献2)(特許文献3)。これらは、排出孔(通気孔、貫通孔)を設けることにより、透湿性能を向上させることについては、一応、解決されてはいる。しかし、面材を製造する際に、面材に多数の孔(あな)を明けなければならず、加工に時間がかかるなど、余分な時間がかかり、製造能率が劣るという問題がある。
いっぽう、透湿性能を改善する方法の一つとして、構造用面材の表面すべてに塗装を施さない方法がある。しかし、塗装を施さなければ、構造用面材の長期的強度の低下、耐力壁の長期的耐力の低下の幅が大きい。これは、とくに、釘打ち箇所・ビス留め箇所の構造用面材が劣化するためであり、この劣化を考慮して、耐力壁の壁倍率の算定においても、釘打ち箇所・ビス留め箇所の構造用面材の劣化を考慮する低減係数が設定されている。構造用面材の表面すべてに塗装を施さない方法は、耐力壁の耐力の低下をまねくという問題がある。
特開平10−280580号 特許第3417400号 特開平8−120799号
本考案は、上述した従来の問題点を解決するためになされたものであり、窯業系外壁材などの構造用面材を使用して透湿性能を向上させる窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造を提供することを目的としている。
本考案の上記目的は、建築物の壁部に使用される窯業系サイディングであって、該窯業系サイディングが、表面に、部分的に塗装されている塗装部分と非塗装部分とを有し、該塗装部分が、少なくとも釘打ち箇所またはビス留め箇所を中心とする所定領域面を含んでいることを特徴とする窯業系サイディングにより達成される。
また、本考案の上記目的は、さらに、建築物の壁部に使用される窯業系サイディングであって、該窯業系サイディングが、表面に、第1の塗布量からなる第1の塗装部分と、前記第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分とが、部分的に塗装されており、該第1の塗装部分が、少なくとも釘打ち箇所またはビス留め箇所を中心とする所定領域面を含んでいることを特徴とする窯業系サイディングにより、より効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凹部が形成されており、該凹部の底面に、前記非塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディングにより、さらに効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凹部が形成されており、該凹部の底面に、前記第2の塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディングにより、さらにより効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凸部と凹部が部分的に形成されており、前記凸部および凹部の側面を形成する側面部分に、前記非塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディングにより、さらにより効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凸部と凹部が部分的に形成されており、前記凸部および凹部の側面を形成する側面部分に、前記第2の塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディングにより、さらにより効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、前記塗装部分の透湿抵抗値が、2.67 m2・h・kPa/g 〜 6.67 m2・h・kPa/g であることを特徴とする窯業系サイディングにより、さらにより効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、前記第1の塗装部分の透湿抵抗値が、2.67 m2・h・kPa/g 〜 6.67 m2・h・kPa/g であり、前記第2の塗装部分の透湿抵抗値が、第1の塗装部分のそれよりも低いことを特徴とする窯業系サイディングにより、さらにより効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、前記窯業系サイディングが、縦幅2727mm以上3030mm以下、横幅910mm以上2000mm以下の寸法であることを特徴とする窯業系サイディングにより、さらにより効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、左右に対向配置された一対の柱と各柱に接合された上段横架材と下段横架材からなる構造躯体の、上段横架材と下段横架材さらに各柱の前面に、窯業系サイディングが当接され、上段横架材と下段横架材さらに各柱の前面に、30mm以上200mm以下の所定の間隔でその当接部分に釘またはビスで固定されていることを特徴とする建築物の耐震補強構造により、さらにより効果的に達成される。
また、本考案の上記目的は、
左右に対向配置された一対の柱と各柱に接合された上段横架材と下段横架材からなる構造躯体において、上段横架材または下段横架材と、各柱との接合部またはそれら部材間が接合金物または補強金物で結合され、かつ、当接される前記窯業系サイディングと干渉しない位置に該接合金物または補強金物が結合されているか、または、該接合金物または補強金物が前記窯業系サイディングと干渉しないようにするために、上段横架材または下段横架材、各柱に該接合金物または補強金物の形状および厚さに相当する部分が座掘りされており、該座掘り部分に接合金物または補強金物が埋め込まれて結合されている構造躯体に、窯業系サイディングが当接され、
上段横架材と下段横架材さらに各柱の前面に、30mm以上200mm以下の所定の間隔でその当接部分に釘またはビスで固定されている、
ことを特徴とする建築物の耐震補強構造により、さらにより効果的に達成される。
本考案の窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造によれば、貫通孔状の通気孔を設けずに構造用面材の透湿性能を改善し、しかも耐力壁としての良好な効果を発揮させることができる。そして、窯業系サイディングは不燃材または準不燃材であるため、軸組構造の防火性を高めることが可能となり、木材のように腐朽しないため、長期にわたって耐久性を確保することができる。
したがって、本考案にかかる窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造によれば、構造用面材の透湿性能を高めることができ、かつ壁体内の結露の防止、耐震性、防火性、耐久性(耐腐朽性)に優れるため、その有用性はきわめて高い。
図1から図14に従って、本考案の最適な実施態様について説明する。
図1、および、図4から図13は、本考案の実施の形態にかかる窯業系サイディングを、図2および図3は、この窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造を、それぞれ示す。
図14は、従来の耐力壁(比較例)を示す。
[実施例1]
本考案の実施例1は、図1に示すように、前面に、部分的に塗装が施された、建築用面材である窯業系サイディング9(以下、板9)で構成される。部分的に塗装されている塗装部分11の釘打ち箇所95に限って、釘4が打ち付けられる。(後述する)また、部分的に塗装されている塗装部分11以外の前面には、非塗装部分12を設けている。
本考案の実施例1は、図2、図3に示すように、上段横架材1、下段横架材2、柱7、間柱8で構成される軸組構造5に対して、板9が、縦張り状態で張り付けられている。ここでは、柱7の間隔にあわせて、板9の左端部91および右端部92が柱7の前面に当接するように板9の寸法を設定している。同様に、上段横架材1と下段横架材2の間隔にあわせて、板9の上端部93および下端部94がそれぞれ上段横架材1と下段横架材2の前面に当接するように板9の寸法を設定している。
板の張り付けにおいては、板9の下端部94を下段横架材2の前面に当接し、釘4を100mmの間隔で板9の下辺に沿ってその短辺方向に打ち付けて、板9を留め付ける。さらに、上記の板9の左端部91、右端部92が柱7に当接する箇所についても、釘4を100mmの間隔で板9の左辺および右辺に沿ってその長辺方向に打ち付けて、板9を留め付ける。また、この板9において、間柱8に当接している箇所については、釘4を200mmの間隔で板9の長辺方向に打ち付けて留め付ける。上段横架材1に上端部93が当接する箇所については、上段横架材1に釘4を100mmの間隔で板9の上辺に沿ってその短辺方向に打ち付けて、板9を留め付ける。
部分的に塗装されている塗装部分11は、軸組構造5を構成する上段横架材1、下段横架材2、柱7、間柱8のこれらに、板9が当接する部分およびその周辺のみにある。部分的に塗装されている塗装部分11の釘打ち箇所95についてのみ、釘4を所定の間隔で打ち付けて板9を留め付ける。
[実施例2]
本考案の実施例2は、図4に示すように、前面に、第1の塗布量からなる第1の塗装部分13と第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14とを設けた、板9で構成される。第1の塗布量からなる第1の塗装部分13に限って、釘4が打ち付けられる。その他は、実施例1と同様とした。
ここで、従来例や本考案の実施の形態にかかる実施例1、実施例2において使用する釘4は、胴部径2.75mm、長さ50mmで胴部の形状がスムースのものである。そして、各実施例において、板9を上段横架材1および下段横架材2ならびに柱7に打ち付ける釘4の間隔100mmを30mm間隔より小さくすると板の割れが発生するため、30mm以上の間隔で施工することが望ましい。また、この釘4の間隔100mmを200mm間隔より大きくすると耐力が低下するため、200mm以下の間隔で施工することが望ましい。同様の理由で、板9を間柱8に留め付ける釘4の間隔200mmについては、30mm以上の間隔とすることが望ましく、この200mm間隔を200mm間隔より大きくすると板の面外方向に反りや浮きなどが発生し、耐力を発現させる上では好ましくないため、200mm以下の間隔で施工することが望ましい。
なお、下段横架材とは、軸組構造の1階部分においては土台に相当し、2階以上の部分においては、胴差し・梁(はり)・桁(けた)に相当する。また、上段横架材とは、軸組構造の1階以上の部分においては胴差し・梁・桁に相当する。
[実施例3]
また、本考案の実施例3は、図5に示すように、釘打ち箇所95に、円状に、部分的に塗装されている塗装部分11を設け、それ以外の前面の範囲に、非塗装部分12を設けた例である。
この場合も、各板9の釘4の位置は実施例1、実施例2と同様としているが(図示せず)、実施例1と比べて全体として塗装される部分の面積が小さくなるため、より透湿抵抗は小さくなる(透湿性能が上がる)傾向にある。とりもなおさず、実施例3は、比較例に比べ、透湿抵抗が小さくなる(透湿性能が上がる)傾向にある。
[実施例4]
また、本考案の実施例4は、図6に示すように、釘打ち箇所95に、円状に、第1の塗布量からなる第1の塗装部分13を設け、それ以外の前面の範囲に、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14を設けた例である。この実施例4では、実施例3で示した非塗装部分12の範囲に、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14を設けている。第1の塗布量からなる第1の塗装部分13の範囲は、実施例3の部分的に塗装されている塗装部分11と同一としている。
この場合も、各板9の釘4の位置は実施例1、実施例2と同様としているが(図示せず)、実施例2の部分的に塗装されている塗装部分11に比べて第1の塗布量からなる第1の塗装部分13の面積が小さくなるため、より透湿抵抗は小さくなる(透湿性能が上がる)傾向にある。とりもなおさず、実施例4は、比較例に比べ、透湿抵抗が小さくなる(透湿性能が上がる)傾向にある。
[実施例5]
本考案の実施例5は、図7(a)〜(c)に示すように、実施例1と比較して、部分的に塗装されている塗装部分11の範囲を大きくし、非塗装部分12の範囲を小さくしたものである。実施例5は、実施例1と比較して透湿抵抗が大きくなる傾向があるものの、実施例1と同様の改善効果が得られる。
[実施例6]
また、本考案の実施例6は、図8(a)〜(c)に示すように、実施例2と比較して、第1の塗布量からなる第1の塗装部分13の範囲を大きくし、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14の範囲を小さくしたものである。実施例6は、実施例2と比較して透湿抵抗が大きくなる傾向があるものの、実施例2と同様の改善効果が得られる。
[実施例7、実施例8]
また、本考案の実施例7ならびに実施例8は、図9(a)・(b)に示すように、実施例1、実施例2に比べ、部分的に塗装されている塗装部分11および第1の塗布量からなる第1の塗装部分13を板9の上端部93、板9の下端部94において板9の長辺方向にそれぞれ拡大している。これらは、建築工事現場において、上段横架材1と下段横架材2との間隔にあわせた板9の切断・留め付けを考慮し、釘打ち箇所95が部分的に塗装されている塗装部分11および第1の塗布量からなる第1の塗装部分13に確実にあたるように、部分的に塗装されている塗装部分11および第1の塗布量からなる第1の塗装部分13の面積を拡大したものである。実施例7および実施例8は、それぞれ実施例1、実施例2と同様の透湿性能の改善効果があり、かつまた、施工部位や間隔に応じた板の切断を任意位置でできる施工柔軟性があり、部分的に塗装されている塗装部分11および第1の塗布量からなる第1の塗装部分13以外の部分へ釘打ちされるといった施工不良を低減させる効果がある。
[実施例9]
本考案の実施例9は、図10(a)〜(d)に示すように、板の表面に多数の凹部20を設け、さらに、表面に部分的に塗装されている塗装部分11を設けるとともに、凹部20の底面22および側面(斜面)23に非塗装部分12を設ける。板の留め付け方法は実施例1と同様としている(図示せず)。この凹部20を設けることにより、側面(斜面)23に非塗装部分12が増え、透湿性能が向上する。
[実施例10]
本考案の実施例10は、図11(a)〜(d)に示すように、板の表面に実施例9と同様の多数の凹部20を設け、さらに、表面に第1の塗布量からなる第1の塗装部分13を設けるとともに、凹部20の底面22および側面(斜面)23に、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14を設ける。板の留め付け方法は実施例2と同様としている(図示せず)。この凹部20を設けることにより、側面(斜面)23に第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14が増え、透湿性能が向上する。
[実施例11]
本考案の実施例11は、図12(a)〜(d)に示すように、板の表面に多数の凸部21を設け、さらに、凸部21の上面に部分的に塗装されている塗装部分11を設けるとともに、凸部21の上面以外は非塗装部分12を設ける。板の留め付け方法は実施例1と同様としている(図示せず)。この凸部21を設けることにより、側面(斜面)23に非塗装部分12が増え、透湿性能が向上する。
[実施例12]
本考案の実施例12は、図13(a)〜(d)に示すように、板の表面に多数の凸部21を設け、さらに、凸部21の上面に第1の塗布量からなる第1の塗装部分13を設けとともに、凸部21の上面以外は第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14を設ける。板の留め付け方法は実施例2と同様としている(図示せず)。この凸部21を設けることにより、側面(斜面)23に第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分14が増え、透湿性能が向上する。
また、図示しないが、接合金物または補強金物を使用して軸組構造を構成する形態もある。この場合も、実施例1から実施例12を適用することができる。
同様に、接合金物または補強金物が耐震補強金物としての機能を持ち、軸組構造が耐力壁構造の性能を有する場合に、これら実施例1から実施例12を適用して、複合耐力壁として構成することもできる。
つぎに、本考案の実施の形態にかかる窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造(実施例1・実施例2)と、従来の窯業系サイディングおよびそれを用いた耐力壁構造(比較例)について、それぞれの比較を行うべく試験を行った結果を表1から表5に示す。
<透湿性能に関する試験方法>
日本工業規格 JIS A 1324 建築材料の透湿性測定方法に記載されるカップ法に準じた試験方法による。なお、透湿性能に関する試験は、壁構造の実大試験ではなく、試料片による。
<基本試験>
表1:「透湿性能の基本試験」の試験体と試験結果
<比較試験体>
表2:透湿性能の比較試験体の概要
<透湿性能の比較試験結果>
表3:透湿性能の比較試験結果
<耐力壁の耐力に関する試験方法>
建築基準法第77条の56および建築基準法に基づく指定資格検定機関等に関する省令第71条の2に定める指定性能評価機関が公表する『木造耐力壁及びその倍率の試験・評価業務方法書』に記される建築基準法施行令第46条第4項表1の(八)項の規定に基づく認定に係(かか)わる試験方法を基本にした試験方法による。
<試験体>
表4:試験体概要
<耐力壁の耐力に関する試験結果>
表5:実施例1と実施例2、比較例の「荷重−変形角データ」
<試験結果>
透湿性能の比較試験結果より、実施例1、実施例2は比較例と比べ、透湿性能が改善されている。また、耐力壁の耐力に関する試験結果より、実施例1、実施例2と比較例の耐力は同等であり、実施例1のように非塗装部分があっても、また、実施例2のように塗料の塗布量が少ない塗装部分があっても、充分な耐力が得られる。
これらのことより、窯業系サイディング1枚に塗装を部分的に施し、部分的に塗装されている塗装部分を設けて全体の塗装面積を小さくしても、実施例1は、優れた耐震性能を有しながら透湿性能を向上させる窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造を実現できる。
同様に、第1の塗布量からなる第1の塗装部分と第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分の二つを設けても、実施例2は、優れた耐震性能を有しながら透湿性能を向上させる窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造を実現できる。
なお、本考案の窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造における構造躯体については、上述のごとく、軸組構法を主に説明をおこなってきたが、これ以外の構法、たとえば枠組壁構法や丸太組構法についても同様に適用できる。
なおまた、本考案の窯業系サイディングおよび該窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造における構造躯体には、柱と間柱との間隔を455mmとする尺モデュールや、同500mmとするメーターモデュールなどの基準寸法に基づく軸組構法・構造がある。これらの軸組に対して窯業系サイディングを縦張りで施工する場合、尺モデュールのとき、板のサイズを横幅910mm以上1820mm以下、もしくはメーターモデュールのとき、横幅1000mm以上2000mm以下とすることができる。
たとえば、尺モデュールの場合、幅が1820mm、高さが2727mmの軸組構造に、横幅910mm・縦幅3030mmの板を張設するとき、縦幅2727mmに切断した2枚の板を使用すればよい。
同様に、メーターモデュールの場合、幅が2000mm、高さが3000mmの軸組構造に、たとえば、横幅1000mm・縦幅3030mmの板を張設するとき、縦幅3000mmに切断した板を使用すればよい。
なお、板の厚さは9mm以上が望ましいが、厚さが9mm未満であっても要求される耐力壁の耐力に応じて厚さを設定することができる。
また、板の表面塗装は、窯業系サイディングに適するものであれば、いかなるものでもよい。例を示せば、アクリルウレタン系樹脂塗装、アクリル系樹脂塗装、アクリルシリコン樹脂塗装、フッ素系樹脂塗装、エポキシ系樹脂塗装、無機質系塗装などがあげられ、これらのいずれかもしくはこれらの組み合わせでよい。また、同様に、各種シーラー塗装のみでもよい。また、各種シーラー塗装と前記塗装との組み合わせでもよい。さらに、数回に分けて、重ねて塗装を行い、複数の塗膜を形成してもよい。
また、部分的に塗装されている塗装部分および第1の塗布量からなる第1の塗装部分の透湿抵抗値は、2.67 m2・h・kPa/g 〜 6.67 m2・h・kPa/g が望ましいが、6.67 m2・h・kPa/g をこえる数値であってもよい。この場合、構造用面材の長期的強度の低下、耐力壁の長期的耐力の低下の幅をより小さくすることができる。また、逆に、要求される耐力壁の長期的性能が高くない設計目標の場合には、部分的に塗装されている塗装部分および第1の塗布量からなる第1の塗装部分の透湿抵抗値を、 2.67 m2・h・kPa/g よりも小さくすることもできる。
さらに、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分の透湿抵抗値は、第1の塗布量からなる第1の塗装部分の透湿抵抗値よりも小さいことが望ましいが、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分の透湿抵抗値が小さいほど、透湿性能を改善する効果が高いため、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分の透湿抵抗値と第1の塗布量からなる第1の塗装部分のそれとの差を大きく設定することがより望ましい。
また、部分的に塗装されている塗装部分および第1の塗布量からなる第1の塗装部分は、釘打ち箇所・ビス留め箇所を中心とする半径30mmの円形の領域面以上であればよい。
この半径30mmの円は、釘・ビスなどのファスナーが板に伝達する応力の影響範囲を示している。かりに、部分的に塗装されている塗装部分および第1の塗布量からなる第1の塗装部分が、この半径30mmより小さい範囲だと、板の釘打ち箇所・ビス留め箇所の耐力が減少する傾向にあるため、半径30mm以上が望ましい。さらに、耐力壁の耐力をより向上させる場合には、この半径30mmを、より大きな数値にすることが望ましい。なお、逆に、要求される耐力壁の性能が高くない設計目標の場合には、この半径30mmをこれより小さくすることもできる。
また、実施例9から実施例11で示した前記凹部および前記凹部や凸部の断面形状は、角部に面取り加工を施してもよく、また、断面を構成する線は直線の組み合わせに限定されず、曲線や自由曲線などであってもよい。また凹部や凸部の高低(深さ)寸法は、0.5mm以上が望ましい。さらに、前記凹部および前記凹部や凸部の平面形状(正面形状)は、直線、曲線、自由曲線、円形、楕円形、三角形以上の多角形、幾何学模様、記号、文字、などいかなる形状のもの、もしくはこれらの組み合わせでもよい。そして、前記凹部および前記凹部や凸部の平面寸法(正面寸法)は、直径1mm以上であればよい。ならびに、板の表面および凹部の底面・側面(斜面)に、さらに小さな凹凸や溝を設けてもよい。一例をあげると、板に、れんが柄の凸部を設け、この凸部に微細な凹部を設け、さらに、凹部(れんがとれんがの間の目地部)にモルタル柄の微細な凹凸を設ける場合などがある。
同様に、板の表面に凹部や凸部を設けない場合、非塗装部分や第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分の平面形状(正面形状)も、直線、曲線、自由曲線、円形、楕円形、三角形以上の多角形、幾何学模様、記号、文字、などいかなる形状のもの、もしくはこれらの組み合わせでもよい。そして、平面寸法(正面寸法)は、直径1mm以上であればよい。
また、板の塗装に関しては、ロールコーターなどで面状・線状・斑状に塗装面を構成してもよく、同様に、スパッタ塗装やインクジェット塗装、静電塗装などで、微細な点状の塗装を施し、部分的に塗装されている塗装部分・非塗装部分、第1の塗布量からなる第1の塗装部分・第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分を構成してもよい。
さらに、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分は、通常の塗装面に対してサンドブラスト処理などによって微細な無塗装部分をつくることにより、第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分と同等の透湿抵抗値を有するの塗装表面を得たものであってもよい。
また、充分な透湿性能を確保するため、板の表面に凹部や凸部を設ける設けないにかかわらず、非塗装部分や第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分を多数設けることが望ましいが、要求される透湿性能や美観に応じてこれらの数や面積を設定してもよい。
さらに、窯業系サイディングは、板の張設面について外壁側、内壁側を問わない。耐力壁構造の耐久性をより確保したい場合には、外壁において、板の表面側に仕上げを施すことが望ましい。この板の端部小口に面取り加工を施してもよく、また、板どうしの接合部分の形状は、突き合わせ、合决り実(あいじゃくりざね)、本実(ほんざね)のいずれかもしくはそれらの組み合わせでよい。一例として、板を内装で使用する場合、面取り加工を施した板の小口どうしを突き合わせて接合目地をつくり、この目地にパテなどの充填(てん)材を塗り込んで、無目地処理を施す構成があげられる。
さらにまた、板を外壁側に施工する場合、板の形状・寸法にあわせて、板の外側表面に、あらかじめ、規格形状・寸法の透湿防水シート(一例:デュポン社製タイベックなど)が貼着されていてもよい。さらに、板どうしの左右接合部・上下接合部において、透湿防水シートは、互いに重畳できるように、一方の辺が板より少しはみ出す形状の重ね代を有することが望ましい。この場合、工事現場にて、透湿防水シートを貼着する作業の工数を低減することができる。
そのうえ、板の上下左右の端部において、板に打ち付ける釘またはビスの端あき・縁(へり)あき距離が15mm未満だと板の割れが発生するため、15mm以上の端あき・縁あき距離を確保することが望ましい。釘は、JIS A 5508に規定されるステンレス鋼くぎで、胴部径2.75mm以上、長さ50mm以上で胴部の形状がスムースのものを使用することが望ましい。これについても板の厚さと同様に、要求される壁倍率に応じて、上記規格の鉄丸くぎ・せっこうボード用くぎなどを設定することや、胴部径・長さ・胴部の形状などを設定することができる。
ならびに、ビスを用いて板を留め付ける場合には、ビスは、JIS B 1122に規定される十字穴付き皿タッピンねじで直径3mm以上、長さ30mm以上のもの、またはコーススレッドを使用することが望ましい。これも上記と同様に、要求される壁倍率に応じて、せっこうボード用ビスや軽天タッピングビスなどを設定することや、直径・長さなどの寸法形状を設定することができる。また、ビスの施工時に、板の端部が割れるのを防ぐため、板にあらかじめビスの径と同じ径または若干小さい径の先孔(あな)を穿(せん)孔し、電動ドライバなどの電動工具を用いて、板が割れないよう、この先孔にビスをねじ込むことが望ましい。
本考案の実施例1にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す正面図。 本考案の実施例1にかかる窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造の代表例の一例を示す構造正面図。 本考案の実施例1にかかる窯業系サイディングを使用した建築物の耐震補強構造の代表例の一例を示す構造平面図。 本考案の実施例2にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す正面図。 本考案の実施例3にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す正面図。 本考案の実施例4にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す正面図。 本考案の実施例5にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す正面図。 本考案の実施例6にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す正面図。 本考案の実施例7、実施例8にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す正面図。 本考案の実施例9にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す断面図。 本考案の実施例10にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す断面図。 本考案の実施例11にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す断面図。 本考案の実施例12にかかる窯業系サイディングの代表例の一例を示す断面図。 従来の耐力壁(比較例)を示す構造正面図。
符号の説明
1 上段横架材
2 下段横架材
3 面材(従来の窯業系サイディング)
4 釘
5 軸組構造
6 耐力壁
7 柱
8 間柱
9 板(窯業系サイディング)
91 板9の左端部
92 板9の右端部
93 板9の上端部
94 板9の下端部
95 板の釘打ち箇所
10 塗装部分
11 部分的に塗装されている塗装部分
12 非塗装部分
13 第1の塗布量からなる第1の塗装部分
14 第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分
20 凹部
21 凸部
22 底面
23 側面(斜面)

Claims (11)

  1. 建築物の壁部に使用される窯業系サイディングであって、該窯業系サイディングは、表面に、部分的に塗装されている塗装部分と非塗装部分とを有し、該塗装部分は、少なくとも釘打ち箇所またはビス留め箇所を中心とする所定領域面を含んでいることを特徴とする窯業系サイディング。
  2. 建築物の壁部に使用される窯業系サイディングであって、該窯業系サイディングは、表面に、第1の塗布量からなる第1の塗装部分と、前記第1の塗布量よりも少ない塗布量からなる第2の塗装部分とが、部分的に塗装されており、該第1の塗装部分は、少なくとも釘打ち箇所またはビス留め箇所を中心とする所定領域面を含んでいることを特徴とする窯業系サイディング。
  3. 請求項1に記載の窯業系サイディングであって、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凹部が形成されており、該凹部の底面に、前記非塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディング。
  4. 請求項2に記載の窯業系サイディングであって、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凹部が形成されており、該凹部の底面に、前記第2の塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディング。
  5. 請求項1に記載の窯業系サイディングであって、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凸部と凹部が部分的に形成されており、前記凸部および凹部の側面を形成する側面部分に、前記非塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディング。
  6. 請求項2に記載の窯業系サイディングであって、さらに、前記窯業系サイディングの表面に凸部と凹部が部分的に形成されており、前記凸部および凹部の側面を形成する側面部分に、前記第2の塗装部分が形成されていることを特徴とする窯業系サイディング。
  7. 請求項1または請求項3または請求項5に記載の窯業系サイディングであって、前記塗装部分の透湿抵抗値は、2.67 m2・h・kPa/g 〜 6.67 m2・h・kPa/g であることを特徴とする窯業系サイディング。
  8. 請求項2または請求項4または請求項6に記載の窯業系サイディングであって、前記第1の塗装部分の透湿抵抗値は、2.67 m2・h・kPa/g 〜 6.67 m2・h・kPa/g であり、前記第2の塗装部分の透湿抵抗値が、第1の塗装部分のそれよりも低いことを特徴とする窯業系サイディング。
  9. 前記窯業系サイディングは、縦幅2727mm以上3030mm以下、横幅910mm以上2000mm以下の寸法であることを特徴とする請求項1から請求項8に記載の窯業系サイディング。
  10. 左右に対向配置された一対の柱と各柱に接合された上段横架材と下段横架材からなる構造躯体の、上段横架材と下段横架材さらに各柱の前面に、請求項1から請求項9記載の窯業系サイディングが当接され、上段横架材と下段横架材さらに各柱の前面に、30mm以上200mm以下の所定の間隔でその当接部分に釘またはビスで固定されていることを特徴とする建築物の耐震補強構造。
  11. 左右に対向配置された一対の柱と各柱に接合された上段横架材と下段横架材からなる構造躯体において、上段横架材または下段横架材と、各柱との接合部またはそれら部材間が接合金物または補強金物で結合され、かつ、当接される前記窯業系サイディングと干渉しない位置に該接合金物または補強金物が結合されているか、または、該接合金物または補強金物が前記窯業系サイディングと干渉しないようにするために、上段横架材または下段横架材、各柱に該接合金物または補強金物の形状および厚さに相当する部分が座掘りされており、該座掘り部分に接合金物または補強金物が埋め込まれて結合されている構造躯体に、請求項1から請求項9記載の窯業系サイディングが当接され、
    上段横架材と下段横架材さらに各柱の前面に、30mm以上200mm以下の所定の間隔でその当接部分に釘またはビスで固定されている、
    ことを特徴とする建築物の耐震補強構造。
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