JP3129640U - 複合多層剤 - Google Patents

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信二 和田
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第一商事株式会社
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Abstract

【課題】簡易な構造で、見た目に美しく、かつ各層の錠剤が効率よく機能を果たすことのできる複合多層剤を提供する。
【解決手段】凹部1aを有したベース錠剤1に、その凹部1aに固着収容されるインナー錠剤2を一体的に組み合わせて構成される。
【選択図】図1

Description

本考案は、複数の錠剤を多層に形成させた複合多層剤に関するものである。
従来の多層錠には、上下2層に形成されるもののほか、次の特許文献に記載されたトイレ用の固形洗浄剤のように、中央に最内層、その外側に中間層、さらにその外側に最外層を設けた、同心状配列構造の多層錠がある。
そして、各層は外側のものほど溶解速度が遅くなるように組成しており、それによって、完全に溶解されるまでの間、有効成分の溶出濃度を略一定に保持できるようにしている。
実公昭63−15321号公報
ところで、このものは、まず、最内層を容器内の中心に配置し外側を覆うように中間層成形用組成物の溶融液を流し込み固化させることにより2層に形成した中間層を成形し、さらに、その中間層も同様の方法で最外層を形成させて、最終的な多層錠を得るようにしている。
ところが、この製造方法によれば、内側層の容器内への置き方いかんによっては、完全な同心状配列とはならず、中心がずれることもあり、成形品の見た目が悪くなる。一様に製造できなければ、不良品として廃棄される数量も多くなり、当然に歩留りも低下する。
本考案は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、簡易な構造で製造しやすく、見た目に美しく、かつ各層の錠剤が効率よく機能を果たすことのできる複合多層剤を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の複合多層剤は、凹部を有したベース錠剤に、凹部に固着収容されるインナー錠剤を一体的に組み合わせて構成されたことを特徴としている。
請求項2に記載の複合多層剤は、ベース錠剤が複数の凹部を備え、複数のインナー錠剤を嵌合できるようにしている。
請求項3に記載の複合多層剤は、ベース錠剤とインナー錠剤が溶解速度、薬成分、色素の異なるものであることを特徴とする。
請求項4に記載の複合多層剤は、ベース錠剤とインナー錠剤の一方が洗浄剤成分を、他方が抗菌剤成分を有していることを特徴とする。
請求項5に記載の複合多層剤は、ベース錠剤とインナー錠剤の一方が洗浄剤成分を、他方が芳香剤成分を有していることを特徴とする。
請求項1〜5に記載された本考案によれば、ベース錠剤の凹部にインナー錠剤を固着収容して成形したものであるため、設計どおりの美観にすぐれた複合多層剤となり得、製造もしやすい。インナー錠剤をベース錠剤に収容できる構成であるため、特殊な装置を使用せずに、手作業で容易に2つの錠剤を一体化することができる。
また、ベース錠剤に複数の凹部を設けて複数のインナー錠剤を収容させるようにすれば、成分溶解速度、持続性、美観などを考慮した種々の錠剤を設計でき、かつ、固着収容が簡易な方法であるため、容易に製品化することができる。
以下に、本考案の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案の複合多層剤の一例を示す、(a)斜視図、(b)平面図、(c)A−A線縦断面図である。図2は、同複合多層剤の成形方法を示した斜視図である。図3(a)、(b)は複合多層剤の他例を示す斜視図である。なお、図1、図2の例では、複合多層剤として2層剤を例示している。
この2層剤10は、上面の略中央に凹部1aを有したベース錠剤1と、その凹部1aに固着収容を可能に形成したインナー錠剤2とを組み合わせてなり、成形剤は平面視したときに同心状に円が配列された形状を有している。なお、凹部1aは、底部1bを有した凹みのみならず、貫通孔であってもよい。
ベース錠剤1はインナー錠剤2の高さとほぼ同一の深さの凹部1aが形成されており、その凹部1aにインナー錠剤2を直接嵌め込み固着するか、あるいは澱粉・増粘多糖類などの糊剤3を用いて嵌め込み固着して1つの錠剤として成形する。固着収容は嵌め込み固着であるため、手作業で容易に行える。なお、嵌合装置などで機械的に固着収容してもよい。なお、図2および後述の図3は、糊剤の図示を省略している。
なお、ベース錠剤1の凹部1aの深さとインナー錠剤2の厚みを異ならせて、成形後の2層剤の表面にわずかに凹凸を形成させるようにしてもよい。
ベース錠剤1、インナー錠剤2のそれぞれは、縦型成形機、連続式のロータリー式成形機(以上、不図示)などの打錠成形用金型を用いて、1〜20トンの加圧量で、個別に打錠成形される。
また、複合多層剤10を構成する複数種類の錠剤の溶解速度を変えることにより、1つが溶けてからもう1つの錠剤が溶けるといったような時間差効果も期待でき、それにより持続性を高めたり、各錠剤を効率よく作用させたり、有効成分の溶出濃度を略一定に保持したりすることもでき、種々の錠剤設計が可能となる。
特に、どのような設計であっても、各錠剤を個別に打錠してから組み合わせるため、位置ずれなどが発生するおそれは少なく、美観にすぐれた錠剤を、高歩留りで製造することができる。
例えば、色の異なる錠剤を組み合わせてもよく、また図3(a)に示すような星形やハート形のインナー錠剤2を採用してもよい。また、図3(b)に示すように、ベース錠剤1に複数の凹部1a、1aを設け、それらに複数のインナー錠剤2、2を収容させてもよい。複数のインナー錠剤2、2は、サイズや形状、色などを異なるものとしてもよい。
このような複合多層剤10は、洗浄剤、芳香剤、入浴剤、殺虫剤、洗剤など種々の薬剤に利用でき、洗浄剤をベース錠剤1としたものにはインナー錠剤2として抗菌剤や芳香剤を組み合わせることができ、同様に、芳香剤(ベース錠剤)と消臭剤(インナー錠剤)を、殺虫剤(ベース錠剤)と誘引剤(インナー錠剤)を、洗剤(ベース錠剤)と漂白剤(インナー錠剤)を、それぞれ組み合わせることができる。さらに、インナー錠剤2を特殊形状にしたり、ベース錠剤1とインナー錠剤2の色を異ならせたりすることで、複合多層剤10に意匠性を持たせることもできる。
また、ベース錠剤1の成分として、例えば有機酸、炭酸塩、硫酸塩、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤などが使用でき、インナー錠剤2の成分としては、珪酸カルシウム、有機酸、炭酸塩、酸素系漂白剤、結晶セルロース、酵素、キレート剤、色素、香料などを使用できる。
本考案の構成によれば、芳香剤を洗浄剤成分とは分離して成形できるため、粉末状の洗浄剤成分に液体香料を混ぜることによって打錠性が悪くなるという問題はなく、十分な量の香料を含んだ芳香性洗浄剤を生成することができる。
すなわち、このような複合多層剤10によれば、打錠性や反応性の問題で1つの錠剤として従来は容易に混合できなかった配合禁忌な成分同士であっても、それらを個別の錠剤(ベース錠剤1とインナー錠剤2)に分けて製造できるため、新たな効果を有した、あるいは効果を向上させた錠剤を簡易な製造方法で提供することができる。
以上の例では、ベース錠剤1、インナー錠剤2の成分として種々の成分例を示したが、ベース錠剤1とインナー錠剤2の成分は逆にしてもよい。
以上のように、ベース錠剤1、インナー錠剤2の成分は商品目的に応じて適宜選択されるが、化学反応を起こして危険物を発生するようなものは除外される。
本考案の複合多層剤の一例を示す、(a)斜視図、(b)平面図、(c)A−A線縦断面図である。 同複合多層剤の成形方法を示した斜視図である。 (a)、(b)は複合多層剤の他例を示す斜視図、縦断面図である。
符号の説明
10 複合多層剤
1 ベース錠剤
1a 凹部
1b 底部
2 インナー錠剤
3 糊剤

Claims (5)

  1. 凹部を有したベース錠剤に、該凹部に固着収容されるインナー錠剤を一体的に組み合わせて構成された複合多層剤。
  2. 請求項1において、
    上記ベース錠剤は、複数の凹部を備え、複数のインナー錠剤を嵌合できるようにしている複合多層剤。
  3. 請求項1、2のいずれかにおいて、
    上記ベース錠剤と上記インナー錠剤は、溶解速度、薬成分、色素が異なるものであることを特徴とする複合多層剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    上記ベース錠剤と上記インナー錠剤は、一方が洗浄剤成分を、他方が抗菌剤成分を有していることを特徴とする複合多層剤。
  5. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    上記ベース錠剤と上記インナー錠剤は、一方が洗浄剤成分を、他方が芳香剤成分を有していることを特徴とする複合多層剤。
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