JP3129521U

JP3129521U - 指神経障害者対応マウス

Info

Publication number: JP3129521U
Application number: JP2006006715U
Authority: JP
Inventors: 繁淺賀
Original assignee: 株式会社レイアウト
Priority date: 2006-07-25
Filing date: 2006-07-25
Publication date: 2007-03-01
Anticipated expiration: 2016-07-25

Abstract

【課題】指先の動作に障害を持った人などにとっては、一般のマウスでは操作が困難である為、障害のある人でもマウスの操作が容易となる形状とボタン配置とする。
【解決手段】椅子に座り、手を机に自然に乗せた状態で、指の第二関節から手の付け根までの手の平全体に最適にフィットする本体の形状をなし、親指にスイッチを一つ、人差し指にボタンを一つ、中指・薬指・小指の３本の指で一つのボタンをそれぞれ配置する事で５本の指の全てで操作できる様しつつ、左クリックボタン及び右クリックボタンを押す際の方向を上下方向でなく前後方向の操作とし、人差し指で操作していたローターは親指にて上下方向に操作するスイッチとする事で、利き指の順で３箇所にそれぞれ一ツづつの役割を分担させ、操作上、明確に整理したボタン及びスイッチを適切な角度で配置する。
【選択図】図６

Description

パソコンで使用するマウスの本体、ボタンの形状と，それぞれの配置に関するものである

パソコンは脳梗塞患者などが意思疎通や社会復帰をする道具として非常に有意義なものだが、指先などに障害がある場合、マウスを上手に扱う事が出来ないのが現状であり、具体的に困難な要因として、一般のマウスは待機中、ボタンを押さない様に云わば空中に人差し指と中指を浮かせた状態で構えるが、障害のある人の多くは、待機中のこの作業が健全な人が考える以上に難しく、また、指先が不自由な上、待機時間が長い為、指が震え、実際にボタンを押す際、左右のボタンを同時に押してしまう等の誤操作が非常に多く発生し、本人や周囲の支援者を肉体的また精神的にも疲労させているうえ、結果として社会復帰を遅らせている一因となっている。

指先を意識的に浮かす必要のないうえ更に疲労しにくい基本的形状をなし、ボタンを必要以上に触れないようにした上で操作し易い形状ならびレイアウトとし、５本の指の全てを活用しつつ、また、有効に機能させる事を課題とする。

手の平全体を受け止めて構える形状の本体とする事で指先を自然と浮かせ、親指にスイッチを一つ、人差し指にボタンを一つ、中指・薬指・小指の３本の指で一つのボタンをそれぞれ配置し、左クリックボタン及び右クリックボタンを押す際の方向を上下方向でなく前後方向の操作とし、人差し指で操作していたローターは親指にて上下方向に操作するスイッチとする事で、利き指の順で３箇所にそれぞれ一ツづつの役割を分担させ、操作上、明確に整理したボタン及びスイッチの配置をする事によって、疲労の軽減と誤操作を回避する。

待機中、意識的に各指を浮かす必要がない形状の為、無駄な疲労は無く、上下に押すではなく前後につかむ感覚で操作する引き込み型ボタンとする事で、不用意に必要以外のボタンに触れることが無くなる為、不自由な指を意識することなく正確にマウスを扱う事が出来る。

マウス全体の形状は、椅子に座り、手を机に自然に乗せた状態で、各指の第二関節から手の付け根までの手の平全体に最適にフィットする形状とし、手を添えた時、自然と指先がボタンから浮いた状態で構える事が出来る。

右クリックボタンは、中指だけでなく薬指・小指も含めて操作出来る形状とし、更に前後方向に操作する「引き込み型右クリックボタン」として、それぞれ中指・薬指・小指の第一関節に位置するところに配置する。

人差し指で操作していたローターを、上下方向に操作する「スイッチ」として、親指の第一関節に位置するところに配置する。

左クリックボタンは、前後方向に操作する「引き込み型左クリックボタン」として、人差し指の第一関節に位置するところに配置する。

親指と人差し指との間の付け根及び人差し指と中指との間の付け根にそれぞれ本体支持部を配置する。

本体形状が手の平全体に自然な角度でフィットする為、局部的圧迫感が無く、疲労も大幅に軽減される待機中に意識していた指先を浮かす意識の必要がなく、その疲労も無い。
手の平全体でマウスを支持し操作している為、マウスを支えていた薬指と小指が自由となる。
マウスを支えていた薬指と小指は中指をサポートする事が出来る。
利き指である親指にロータースイッチ・同じく利き指である人差し指に左クリックボタン、中指・薬指・小指の指３本で右クリックボタンと、５本の指すべてを使いつつ、３グループ明確に役割分担している為、脳からの操作伝達先が整理し易く、扱い易い。
「中指だけを動かす」という障害のある人にとって難しい操作をしていた右クリックを、薬指・小指のサポートによって楽に出来るようになる為、肉体的及び精神的にも無駄な疲労をしない。
障害を持った人や高齢者また不慣れな人でも操作内容を整理し易く、扱い易い。
右クリックボタン及び左クリックボタンを「引き込み型ボタン」する事で、障害を持つ人などが不用意に必要以外のボタンに触れることによる誤操作が極端に少なくなる。
パソコン基本操作であるマウスが扱い易くなる事で、脳梗塞などのリハビリ中患者の励みになり、意思疎通や社会復帰のきっかけとなる。
障害を持った人が扱い辛かった「もどかしさ」から、扱う事が出来る「喜び」に変わる事で、希望が生まれ社会復帰実現への勇気が湧く。
高齢者やパソコンに不慣れな人でも容易に使用できる。
健全な人が使用しても疲労が軽減され効率が上がる。

…見下げ図 …正面上姿図 …右横姿図 …左横姿図 …前方姿図 …右前方姿図

符号の説明

１本体
２ロータースイッチ
３左クリックボタン
４１中指用右クリックボタン
４２薬指用右クリックボタン
４３小指用右クリックボタン
５本体支持部

Claims

指の第二関節から手の付け根までの手の平に最適にフィットする形状をなし、机に座った状態で最も自然に手を添えた角度で構える事ができる様に設計された本体に、好ましくは前後方向に操作する「左クリックボタン」を人差し指の第一関節に位置する場所に配置し、好ましくは前後方向に操作する「右クリックボタン」を中指・薬指・小指のそれぞれ第一関節に位置する場所に配置し、ローターの役割をなす好ましくは上下方向に操作する「スイッチ」を親指の第一関節に位置する場所に配置しており、好ましくは、人差し指と中指の間に上方向に本体を支持する役割を持つ「本体支持部」を配置して全体を形成している事を特徴としている。