JP3128782U - コースター - Google Patents
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Abstract
【課題】容器の表面に生じ、容器の表面から滴下又は流れ落ちる水滴による容器とコースターとの密着作用を防止して、容器の底面にコースターが付着しないようにし、併せて、水滴をコースターの上に溜めないようにする。
【解決手段】コースターの上面を構成する上面部材2と下面を構成する下面部材3が分離可能に結合され、上面部材2はメッシュ構造の平面形状を有し、下面部材3は略凹状の器形状に形成されて、当該凹状内に吸水シート4が配置される。
【選択図】図1
【解決手段】コースターの上面を構成する上面部材2と下面を構成する下面部材3が分離可能に結合され、上面部材2はメッシュ構造の平面形状を有し、下面部材3は略凹状の器形状に形成されて、当該凹状内に吸水シート4が配置される。
【選択図】図1
Description
本考案は、グラス、コップその他の容器の下に敷いて使用するコースターに関する。
従来から、コップ敷きとして、コースターがグラスやコップなどの容器の下に敷かれて使用されている。コースターは、一般に、紙や布、また木材やコルク、さらにプラスチックや陶器などの素材からなり、円形の平面形状、四角形その他の多角形の平面形状に形成されている。コースターをグラスやコップなどの下に敷くことにより、グラスやコップに冷たいアルコール飲料や清涼飲料水、あるいは氷入りの茶、水などを入れている場合に、グラスやコップの表面に結露現象により生じる水滴でテーブルを濡らすのを防止することができ、また、コースターの持つ装飾性により、グラスやコップ、あるいはテーブルに美観やおしゃれな雰囲気を添えることができる。
ところで、グラスの表面に水滴が生じると、この水滴はグラスの表面を伝って滴下する。コースターが紙製又は布製の場合、水分の吸収性がよく、グラスから滴下した水滴はコースターに吸収される。コースターの表面がある程度濡れてくると、この水分によりグラスの底とコースターの接触面に密着作用が生じ、グラスを持ち上げると、コースターがグラスの底に張り付いていっしょに持ち上がり、その都度、コースターをグラスから取り外さなければならない。そして、紙製又は布製のコースターはまもなく水滴を吸収しきれなくなり(つまり、びしょびしょになって)、この状態で、グラスを持ち上げると、グラスの底に張り付いたコースターから水滴が垂れ、テーブルやグラスの所持者の衣服を濡らしてしまう。また、コースターが木製、コルク製、プラスチック製、あるいは陶器製の場合、水分の吸収が少ないか又はないため、グラスから滴下した水滴はコースターの上に溜まっていく。コースターの上に水滴が溜まり、この水滴がグラスの周囲に沿って溜まると、グラスの底面とコースターとの間の空隙が密封され、外圧に対して負圧となって、グラスの底にコースターが吸着され、同様にグラスといっしょに持ち上がり、その都度、コースターをグラスから取り外さなければならない。そして、このとき、コースターの上に溜まった水滴が流れ落ち、やはりテーブルやグラスの所持者の衣服を濡らしてしまう。
そこで、このような不都合を解消するために、グラスの底に付着しないコースターが提案され、この種のコースターが特許文献1、2に記載されている。文献1のコースターは、合成樹脂又はゴムあるいはエラストマからなり、板状に形成された本体(コースター本体)の上面の外周側に他の表面よりも上方に突出するせき止め部を備え、かつ、このせき止め部よりも内側の特定箇所にグラス、コップなどを受ける複数の突起部を備え、本体の底面の吸着力により載置面(例えば、テーブル)上に固定及び固定解除自在に構成される。文献2のコースターは、台板の下面に、外周に立壁が設けられて扁平空間が形成され、この扁平空間内の台板下面に吸着縁を下向きにした吸盤が設けられる。いずれも本体底面の吸着力をテーブルなどの載置面に作用させて、コースターを載置面に固定する。
特開2000−342424公報
特開2003−204857公報
しかしながら、上記従来のコースターでは、コースター本体底面のテーブル面に対する吸着力を高めて、グラスやコップその他の容器とコースターが密着しないようにしているものの、容器の表面に生じる水滴は容器の表面を伝って滴下し、本体の上に溜まるので、コースター上の水分をこまめに払拭しない限り、このコースターの上に載せられた容器の底は絶えず濡れた状態で、このコースターから容器を取り上げると、容器の底から水滴が落ち、やはりテーブルや容器の所持者の衣服を濡らすという問題がある。また、このようなコースターでは、コースター底面の吸着力が何らかの原因で弱まり、又は解除されると、コースター上に溜まる水滴により、容器の底にコースターが吸着され、容器といっしょに持ち上がる可能性は依然残り、コースターの付着を確実に防止できるまでに至っていないという問題もある。
本考案は、このような従来の問題を解決するコースターを提供するものであり、その主な具体的な目的は、容器の表面に生じ、容器の表面から滴下又は流れ落ちる水滴による容器とコースターとの密着作用を防止して、容器の底面にコースターが付着しないようにすること、容器の表面から滴下又は流れ落ちた水滴をコースターの上に溜めることなしに、吸収処理して、容器の底から水分を除去し、テーブルその他の容器の載置面や容器の所持者の衣服を濡らさないようにすること、コースターを衛生的に、繰り返し使えること、コースターを簡易な構造で低廉な価格で提供すること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案のコースターは、略平面形状を有し、グラス、コップその他の容器を載せるコースターにおいて、上面を構成する上面部材と下面を構成する下面部材とを分離可能に結合され、前記上面部材はメッシュ構造の平面形状を有し、前記下面部材は略凹状の器形状に形成されて、当該凹状内に吸水体が配置されることを要旨とする。この場合、上面部材は下面部材上に重ね合わされて、前記上面部材又は前記下面部材のいずれか一方に具備する係止突起又は係止爪と他方に具備する係止凹部若しくは係止溝又は係止穴との係合により、又はねじ締結により固定されることが好ましい。また、この結合形式に代えて、上面部材は下面部材にヒンジ部材を介して傾動可能に結合され、少なくともその回動端側が任意の固定手段により固定されてもよい。また、上面部材の内面に下方に向けて突出する押え部材を有し、前記押え部材で下面部材内の吸水体を定位置に押えるとともに、上面部材と吸水体との間に非接触空間が介在されることが好ましい。さらに、吸水体はスポンジ、高吸水性ポリマ、布材、綿状パルプ、又は紙材が採用されることが好ましい。
本考案のコースターは、上記構成を有し、次のような作用効果を奏する。
(1)上面部材をメッシュ(網の目)構造の平面形状にしたので、容器の表面に生じ、容器の表面から滴下又は流れ落ちる水滴による容器とコースター上面との密着作用を防止して、容器の底面にコースターが付着することがない。
(2)上面部材をメッシュ構造の平面形状にし、下面部材内に吸水体を入れたので、容器の表面から滴下又は流れ落ちた水滴を上面部材の網の目から通し、下面部材内の吸水体で吸収処理することができ、容器の底から水分を除去して、水分をコースターの上に溜めることがなく、コースターの上を水分でべたつかせることがない。したがって、容器をコースターから取り上げたときに、テーブルその他の容器の載置面や容器の所持者の衣服を濡らすことがない。なお、吸水体に多量の水分が吸収されて、水分の吸収が悪くなっても、また水分をまったく吸収できなくなっても、下面部材が略凹状の器形状、すなわち受け皿状になっているので、過剰な水分を下面部材で受けることができる。
(3)上面部材と下面部材とを分離できるので、下面部材内から吸水体を取り出すことができ、コースターの使用中に、吸水体に多くの水分を含んだら、吸水体がスポンジの場合、スポンジを絞ることで、同一の吸水体を長く使用することができる。またこの場合、吸水体を上面部材の上から押すことで、水気を簡易に切ることができる。また、吸水体が布材又は紙材の場合、多くの水分を含んだときは、新たなものと交換すればよく、この場合、布材の吸水体は洗浄し、乾燥させて再使用することができ、紙材の吸水体は使い捨てにすればよい。また、コースターの使用後は、上面及び下面の各部材と吸水体とを分離して、上面及び下面の各部材を洗浄することができ、吸水体がスポンジ又は布材ならば、これらも併せて洗浄することができ、コースターを衛生的(清潔)に、繰り返し使用することができる。
(4)コースターは上面部材、下面部材、そして吸水体により組み立てられるので、コースターを簡易な構造で製作することができ、低廉な価格で提供することができる。
(1)上面部材をメッシュ(網の目)構造の平面形状にしたので、容器の表面に生じ、容器の表面から滴下又は流れ落ちる水滴による容器とコースター上面との密着作用を防止して、容器の底面にコースターが付着することがない。
(2)上面部材をメッシュ構造の平面形状にし、下面部材内に吸水体を入れたので、容器の表面から滴下又は流れ落ちた水滴を上面部材の網の目から通し、下面部材内の吸水体で吸収処理することができ、容器の底から水分を除去して、水分をコースターの上に溜めることがなく、コースターの上を水分でべたつかせることがない。したがって、容器をコースターから取り上げたときに、テーブルその他の容器の載置面や容器の所持者の衣服を濡らすことがない。なお、吸水体に多量の水分が吸収されて、水分の吸収が悪くなっても、また水分をまったく吸収できなくなっても、下面部材が略凹状の器形状、すなわち受け皿状になっているので、過剰な水分を下面部材で受けることができる。
(3)上面部材と下面部材とを分離できるので、下面部材内から吸水体を取り出すことができ、コースターの使用中に、吸水体に多くの水分を含んだら、吸水体がスポンジの場合、スポンジを絞ることで、同一の吸水体を長く使用することができる。またこの場合、吸水体を上面部材の上から押すことで、水気を簡易に切ることができる。また、吸水体が布材又は紙材の場合、多くの水分を含んだときは、新たなものと交換すればよく、この場合、布材の吸水体は洗浄し、乾燥させて再使用することができ、紙材の吸水体は使い捨てにすればよい。また、コースターの使用後は、上面及び下面の各部材と吸水体とを分離して、上面及び下面の各部材を洗浄することができ、吸水体がスポンジ又は布材ならば、これらも併せて洗浄することができ、コースターを衛生的(清潔)に、繰り返し使用することができる。
(4)コースターは上面部材、下面部材、そして吸水体により組み立てられるので、コースターを簡易な構造で製作することができ、低廉な価格で提供することができる。
以下、本考案の一実施の形態について、図1乃至図5を用いて説明する。図1において、コースター1は上面1U及び下面1Dを有する略平面形状に形成される。この場合、上面1Uは上面部材2により、下面1Dは下面部材3によりそれぞれ構成され、上面部材2が下面部材3上に分離可能に結合される。
上面部材2は、プラスチック材、ゴム材、金属材、木材など比較的硬い素材により形成され、図2及び図3に示すように、円形のフレーム20と、このフレーム20の内側に一体的に形成された網目状のプレート23とを有する、メッシュ構造の平面形状に構成され、フレーム20の下面側でその内周に沿って、複数の係止ピン(係止突起)21が等間隔に下方に向けて突出され、併せてプレート23の下面側に、後述する吸水体4を押え可能な複数の押えピン22が下方に向けて突出される。なお、この上面部材2は弾性変形可能な素材により形成されることが好ましく、フレーム20の幅は可及的に小さく、プレート23の上面は若干凹凸状に形成されることが好ましい。また、全体の形状は円形に限定されることなく、三角形、四角形その他の多角形状であってもよく、さらにハート形やダイヤ形などのデザインであってもよい。また色彩は任意であり、模様が付けられてもよい。図4は、上面部材2のデザインの一例である。さらに、プレート23の網目の形状も円形、又は三角形、四角形その他の多角形状でもよく、その形状は任意である。また、フレーム20の各係止ピン21はボス(係止凹部若しくは係止溝)に変えてもよい。さらに、各押えピン22は(円)筒状に形成されて、網目に連通されることが望ましい。
下面部材3は、プラスチック材、ゴム材、金属材、木材など比較的硬い素材により形成され、図3に示すように、上面部材2の外径よりも少し小さい内径の円形の開口30を有する平坦な円形枠状の天面31と、上面部材2の外径よりも少し大きい内径を有する円形の底面32と、これら上面31と底面32との間に斜めに立ち上げられた円形の外周面33とを有し、上面部材2を支持可能な円形の浅い深さの略凹状の器形状に構成され、(内側)底面32上には、上面部材2の各係止ピン21に対応して内周に沿って各係止ピン21が軽く圧入可能な溝を有する複数のボス(係止凹部若しくは係止溝)34が等間隔に突出される。なお、この下面部材3はテーブルの天板などの平滑な載置面に対して滑りにくい素材で形成されることが好ましく、滑りやすい素材で形成される場合には、外側底面32に滑り止め材が併せて設けられることが好ましい。また、全体の形状は円形に限定されることなく、三角形、四角形その他の多角形状であってもよく、さらにハート形やダイヤ形などのデザインであってもよい。また色彩は任意であり、模様が付けられてもよい。また、これらの形状、色彩、模様などは上面部材2と同一でもよく、同一でなくてもよい。上面部材2に係止ピンに代えてボスが設けられた場合は、下面部材3のボスは係止ピンに代えられる。
この下面部材3の凹形状内には、吸水シート(吸水体)4が配置される。この吸水シート4は、スポンジ、布材、又は紙材などからなり、下面部材3の天面開口30と略同径の円形に、その厚みは下面部材3の深さよりも小さい薄い形状に形成され、図5に示すように、その外周には上面部材2と下面部材2との結合部となる各ボス34に対応する位置に各ボス34の外周に沿う円弧状の切り欠き41が形成される。なお、この吸水シート4は水分を吸収する性質を有するものであれば、その素材は任意であり、綿状パルプや高吸水性ポリマなどの水分高吸収材が採用されても勿論かまわない。また、全体の形状は円形に限定されることなく、三角形、四角形その他の多角形状であってもよく、さらにハート形やダイヤ形などのデザインであってもよい。また色彩は任意であり、模様が付けられてもよい。
このようにしてコースター1の各部が形成され、下面部材3内の底面32上に吸水シート4が外周の切り欠き41をボス34に合わせられ、開口30に対向して配置され、上面部材2が下面部材3の天面31上に重ね合わせられるとともに、上面部材2の各係止ピン21が下面部材3の開口30を通して底面32上の各ボス34に圧入係合されて固定される。この上面部材2と下面部材2との結合により、全体が円形の略平面形状に構成され、上面部材2の内面に下方に向けて突出する押えピン22により、下面部材3内の吸水シート4が定位置に押えられるとともに、上面部材2と吸水シート4との間に適宜間隔の非接触空間が介在される。また、下面部材3の底面32上の、吸水シート4と下面部材3の外周面33との間に隙間ができ、これが水を逃がすための水路35となる。
このコースター1は一般のコースターと同様に使用され、テーブルその他の載置面上に下面部材3を着接して設置され、このコースター1の上に、冷たいアルコール飲料や清涼飲料水、あるいは氷入りの水や茶などを入れたグラス、コップ、あるいはアルミ缶やスチール缶などの容器が載せられる。そして、容器の表面に結露現象により水滴が生じると、この水滴は容器の表面を伝って滴下する。このコースター1の場合、上面1U(上面部材2)がメッシュ(網の目)構造の平面形状になっているので、容器の表面から水滴がコースター1の上に滴下したり流れ落ちたりしても、容器はコースター1の上面に密着せず、容器をコースター1から取り上げたときに、容器の底面にコースター1が付着することがない。この効果は、上面部材2の上面を若干凹凸状に形成することでさらに増大する。また、上面1U(上面部材2)がメッシュ構造の平面形状で、下面部材3内に吸水シート3が入っているので、容器の表面から滴下又は流れ落ちた水滴は上面1Uの網目を通じて、下面部材3内の吸水シート4に吸収処理される。これにより、容器の底から水分が除去され、水分がコースター1の上に溜まることがなく、コースター1の上を水分でべたつかせることがない。この場合、上面部材2の内面に下方に向けて突出する押えピン22により、下面部材3内の吸水シート4は定位置に押えられるとともに、上面部材2と吸水シート4との間に適宜の間隔の非接触空間が介在されるので、吸水シート4に吸収された水分は上面1Uから逆流することがない。したがって、容器をコースター1から取り上げたときに、容器から水滴が垂れることがなく、テーブルその他の容器の載置面や容器の所持者の衣服を濡らすことがない。また、この場合、容器の表面から流れ落ちる水分が吸水シート4に多量に吸収されて、水分の吸収が悪くなっても、また水分をまったく吸収できなくなっても、下面部材3が略凹状の器形状、すなわち受け皿状になっているので、過剰な水分をこの受け皿で受けることができ、過剰な水分は下面部材3の底面32内周に設けられた水路35に逃がされる。さらに、上面部材2と下面部材3は分離でき、下面部材3内から吸水シート4を取り出すことができ、コースター1の使用中に、吸水シート4に多くの水分を含んだら、吸水シート4を取り出し、上面部材2及び下面部材3から水を切り、吸水シート4がスポンジの場合は、スポンジを絞ればよい。この場合、上面部材2を弾性変形可能に形成されていれば、このコースター1を逆さにし、吸水シート4を上面部材2の上から押すことで、水分を簡易に取り除くことができる。また、吸水シート4が布材又は紙材の場合は、新たなものと交換すればよく、この場合、布材の吸水シート4は洗浄し、乾燥させて再使用し、紙材の吸水シート4は使い捨てにする。また、コースター1の使用後は、上面及び下面の各部材2、3と吸水シート4とを分離して、上面及び下面の各部材2、3を洗浄することができ、吸水シート4がスポンジ又は布材ならば、これらも併せて洗浄することで、コースター1全体を衛生的(清潔)に保ち、繰り返し使用することができる。
以上説明したように、このコースター1によれば、上面部材2をメッシュ(網の目)構造の平面形状にしたので、容器の表面に生じ、容器の表面から滴下又は流れ落ちる水滴による容器とコースター1上面との密着作用を防止して、容器の底面にコースター1が付着することがない。また、上面部材2をメッシュ構造の平面形状にし、下面部材3内に吸水シート4を入れたので、容器の表面から滴下又は流れ落ちた水滴を上面部材2の網目から通し、下面部材3内の吸水シート4で吸収処理することができ、容器の底から水分を除去して、水分をコースター1の上に溜めることがなく、コースター1の上を水分でべたつかせることがない。したがって、容器をコースター1から取り上げたときに、テーブルその他の容器の載置面や容器の所持者の衣服を濡らすことがない。また、この場合、吸水シート4に多量の水分が吸収されて、水分の吸収が悪くなっても、また水分をまったく吸収できなくなっても、下面部材3が略凹状の器形状になっているので、過剰な水分を下面部材3で受けることができる。さらに、上面部材2と下面部材3とを分離できるので、下面部材3内から吸水シート4を取り出すことができ、コースター1の使用中に、吸水シート4に多くの水分を含んだら、吸水シート4がスポンジの場合、スポンジを絞ることで、同一の吸水シート4を長く使用することができる。また、吸水シート4が布材又は紙材の場合、多くの水分を含んだときは、新たなものと交換すればよく、この場合、布材の吸水シート4は洗浄し、乾燥させて再使用することができ、紙材の吸水シート4は使い捨てにすればよい。コースター1の使用後は、上面部材2と下面部材3、さらに吸水シート4とを分離して、上面部材2、下面部材3を洗浄することができ、吸水シート4がスポンジ又は布材ならば、これも併せて洗浄することができ、コースター1を衛生的(清潔)に、繰り返し使用することができる。また、このコースター1は、上面部材2、下面部材3、及び吸水シート4の3つの部品により組み立られるので、簡易な構造で製作することができ、低廉な価格で提供することができる。しかも、上面部材2と下面部材3の重合構造になっているので、適度の厚みにより、剛性を高めて、その初期形状を長く維持することができ、布製や紙製のコースターのように反り返ることがなく、テーブルなどの載置面に安定して敷くことができる。
なお、上記実施の形態では、上面部材2を下面部材3上に重ね合わせて、上面部材2又は下面部材3のいずれか一方に具備する係止ピン(係止突起)21と他方に具備するボス(係止凹部又は係止溝)34との係合により固定しているが、これら係合部材21、34の形状を変更して、一方に係止爪を設け、他方に係止凹部若しくは係止溝又は係止穴を設けて、これらの係合により固定してもよい。また、下面部材3の内周縁に内方に向けて突出する係止部を設け、この係止部で下面部材3上に重ねた上面部材2を押えるようにしたり、上面部材2の外周に下面部材3の外周上に嵌着可能な構造を設け、上面部材2を下面部材3の上から被せ付けるようにしたりしてもよい。さらに、図6及び図7に示すように、上面部材2を下面部材3にヒンジ部材5を介して傾動可能に結合し、上面部材2又は下面部材3のいずれか一方に係止突起(又は係止爪)61、他方に係止凹部(若しくは係止溝又は係止穴)62を設けて、これらの係合により固定してもよい。この場合、これら係合手段61、62を上面部材2及び下面部材3の回動端側にのみ設けてもよい。また、これら係合手段61、62を上面部材2及び下面部材3の外周に沿って設ける場合は、係止突起(又は係止爪)61を吸水シート4の押え部材として兼用し、これら係止突起(又は係止爪)61と係止凹部(若しくは係止溝又は係止穴)62との間に吸水シート4を挟持するように構成してもよい。またさらに、上面部材2と下面部材3とを、ねじ締結その他の既存の各種固定形式を用いて固定しても勿論かまわない。
また、上記実施の形態では、上面部材を一体の部品として形成しているが、フレームと網目状のプレートとを分割して、プレートを下面部材上に載せてこのプレートをフレームで押える構造にしてもよい。この場合、フレームと下面部材との間に既述のような係合手段を設けて固定してもよく、フレームを下面部材の外周に嵌着可能な形状に形成して固定してもよく、その固定形式は任意である。
1 コースター
1U 上面
1D 下面
2 上面部材
20 フレーム
21 係止ピン(係止突起)
22 押えピン(押え部材)
23 網目状のプレート
3 下面部材
30 開口
31 天面
32 底面
33 外周面
34 ボス(係止凹部若しくは係止溝)
35 水路
4 吸水シート(吸水体)
41 切り欠き
5 ヒンジ部材
61 係止突起
62 係止凹部
1U 上面
1D 下面
2 上面部材
20 フレーム
21 係止ピン(係止突起)
22 押えピン(押え部材)
23 網目状のプレート
3 下面部材
30 開口
31 天面
32 底面
33 外周面
34 ボス(係止凹部若しくは係止溝)
35 水路
4 吸水シート(吸水体)
41 切り欠き
5 ヒンジ部材
61 係止突起
62 係止凹部
Claims (5)
- 略平面形状を有し、グラス、コップその他の容器を載せるコースターにおいて、
上面を構成する上面部材と下面を構成する下面部材とを分離可能に結合され、
前記上面部材はメッシュ構造の平面形状を有し、
前記下面部材は略凹状の器形状に形成されて、当該凹状内に吸水体が配置されることを特徴とするコースター。 - 上面部材は下面部材上に重ね合わされて、前記上面部材又は前記下面部材のいずれか一方に具備する係止突起又は係止爪と他方に具備する係止凹部若しくは係止溝又は係止穴との係合により、又はねじ締結により固定される請求項1又は2に記載のコースタ。
- 上面部材は下面部材にヒンジ部材を介して傾動可能に結合され、少なくともその回動端側が任意の固定手段により固定される請求項1又は2に記載のコースター。
- 上面部材の内面に下方に向けて突出する押え部材を有し、前記押え部材で下面部材内の吸水体を定位置に押えるとともに、上面部材と吸水体との間に非接触空間が介在される請求項1乃至3のいずれかに記載のコースター。
- 吸水体はスポンジ、高吸水性ポリマ、布材、綿状パルプ、又は紙材が採用される請求項1乃至4のいずれかに記載のコースター。
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JP2006009015U JP3128782U (ja) | 2006-11-06 | 2006-11-06 | コースター |
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---|---|---|---|---|
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2006
- 2006-11-06 JP JP2006009015U patent/JP3128782U/ja not_active Expired - Fee Related
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