JP3128533U - 原稿台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型軽量で簡単な構造の携帯式原稿台を求める。それも保持した原稿が風などの影響を受けないように保持手段を持ち、経済性と操作性に優れたものとする。
【解決手段】 対にした孔4を複数、同列上に配置した基台2と、この対毎の孔4にその両端部を挿入して連結する複数の半円状用紙ガイド5で原稿台1を構成する。前記用紙ガイド5はバネ材で異なるサイズとし、しかも基台2表面に対する連結角度θが用紙ガイド5ごとに異なるようにする。このような基台2上の用紙ガイド5間に必要とする原稿7を設置収容して用紙ガイド5による圧力が原稿1に加えられるようにした。この原稿台1を携帯するきは基台2と用紙ガイド5を分解するか、基台2上で折りたたむようにする。
【選択図】図3

Description

本考案は原稿を保持する原稿台に関するもので、特に携帯式としたことを特徴とする。
近年、文章作成の機械化、通信化は大きく発展し、一般に広く普及している。その手段の代表的なものはパソコンや携帯電話で、一人1台のパーソナル化だけでなく、何処にでも持ち運べるようになっている。そのため文章化する場所や、文章を発信したり受信したりする場所は限りなく拡がり、必要なときに必要な場所から制限を受けることなく操作できるようになってきている。ところが文章化する原稿やメモ類を保持し、操作する人の目視を容易にするための手段、具体的には原稿台についてはこれまであまり省みられていない。
文章作成を機械化する手段のうち、一般的なものはこれまでタイプライタ、ワードプロセッサ、写真植字機などが知られている。これら機器においても原稿やメモ類を保持し、操作するオペレータの目視を容易にするための原稿台が用意されている。この原稿台は、例えば特許文献1のようなものであり、前記各機器に1つずつ取り付けられ専用の原稿台として利用されている。しかしこれらの原稿台は文書作成機に付属して設置されていて、可搬あるいは携帯というようなことは想定されていない。そのため全体として大型で頑丈な構造となっていて、可搬あるいは携帯を前提としている現在の文書作成機や文書通信機用の原稿台としては不適である。
特開平11−184564号公報
従って本考案の課題は、携帯式文書作成機や通信機用の原稿台として利用できる小型軽量で簡単な構造の携帯式原稿台を求めることである。そして文書作成機や通信機を操作するオペレータがどのような場所であっても、この原稿台によって原稿やメモ類を容易に目視確認できるようにすることである。そしてさらにこの原稿台は、保持した原稿を風などの影響から守るための保持手段を併せ持ったものとすることである。これらによって原稿台全体の経済性と携帯時の環境を向上できるようにすることである。
上記課題を解決するため本考案は、半円状に形成した用紙ガイドの両端部が挿入される孔を対にして円弧状に複数配置した基台と、この円弧状の孔に対してその両端部が着脱自在に挿入されるバネ材で形成した複数の前記用紙ガイド、とで構成され、前記円弧状の孔は、用紙ガイドが挿入されて基台と用紙ガイドを連結したとき、基台表面に対する用紙ガイド毎の取り付け角度が夫々変化するよう予め角度差を持って設けられ、前記用紙ガイドの夫々は、基台と連結されたとき隣接するもの同士でその両端部間距離と基台表面からの高さ方向に差がつくよう予め選択して形成され、隣接する用紙ガイド間に原稿を設置収容したとき、孔の円弧状配置と角度差、用紙ガイドのサイズ差によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする。
請求項2の考案によるものは前記請求項1記載の原稿台において、用紙ガイドの両端部が着脱自在に挿入される複数の孔を円弧状に複数列配置し、各列の孔は夫々の列毎に用紙ガイドの取り付け角度が変化するよう予め角度差を持って設けた基台としたことを特徴とする。
請求項3の考案によるものは前記請求項1、2記載の原稿台において、基台表面に円弧状の溝を配し、この溝内に用紙ガイド両端部挿入用の孔を配置して用紙ガイドと基台を連結し、この溝に沿って原稿を用紙ガイド間に設置収容したとき、円弧状の溝によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする。
請求項4の考案によるものは前記請求項1記載の原稿台において、用紙ガイドを異種形状としたことを特徴とする。
請求項5の考案によるものは、左右の側面に夫々対として複数設けた用紙ガイド両端部挿入用の孔と、この孔ごとに対応して位置づけられた用紙ガイド受け面とを設けた基台と、前記対を成す側面孔毎にその両端部が挿入されて基台に取り付けられたとき、基台面上で回転して折りたたみ自在となるバネ材で形成した半円状の前記用紙ガイド、とで構成され、前記各対をなす受け面はその面角度が対毎に変化するよう予め角度差を持って設けられ、前記用紙ガイドの夫々は、基台と連結されたとき隣接するもの同士でその両端部間距離と基台表面からの高さ方向に差がつくよう予め選択して形成され、隣接する用紙ガイド間に原稿を設置収容したとき、用紙ガイド受け面によって与えられる用紙ガイドの角度差と、用紙ガイドのサイズ差によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする。
前記請求項5記載の原稿台において、対とした複数の用紙ガイド両端部挿入用の孔をその左右側面に、この左右の対となる孔同士間を結ぶ円弧状の溝をその表面に設けた基台に用紙ガイドを連結し、前記円弧状溝に沿って原稿を用紙ガイド間に設置収容したとき、円弧状の溝よって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする。
請求項7の考案によるものは前記請求項5記載の原稿台において、用紙ガイドの端部挿入用の孔と、この孔と対応して位置づけられる用紙ガイド受け面とを設けた用紙ガイド取り付け片を、左右で勝手違いの対として複数、その表面に取り付けた基台としたことを特徴とする。
請求項8の考案によるものは、半円状に形成した用紙ガイドの両端部が挿入される一対の孔を、用紙ガイド受け面に設けた用紙ガイド取り付け片と、この用紙ガイド取り付け片の受け面位置が夫々同じ面側となるようにしてその表面に複数列配置した基台と、前記取り付け片ごとの一対の孔に対してその両端部が回転自在に挿入されるバネ材で形成した用紙ガイドとで構成され、前記各取り付け片の用紙ガイド受け面は、連結される用紙ガイドがその面上に位置づけられたとき基台表面に対する用紙ガイドごとの取り付け角度が変化するよう予め角度差を持って設けられ、前記各用紙ガイドは基台と連結されたとき隣接するもの同士でその両端部間の距離と基台表面からの高さ方向に差がつくよう予め選択して形成され、隣接する用紙ガイド間に原稿を設置収容したとき、用紙ガイド受け面によって与えられる用紙ガイドの角度差と、用紙ガイドのサイズ差によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする。
本考案は基台と用紙ガイドという2つの主たる構成要素で原稿台を構成する。それも原稿台の前記構成要素はその要素自身がそのまま原稿を挟持し、保持手段として働くようにしたから、構造簡単で小型軽量なものとすることが出来る。そしてこの原稿台はどのような場所であっても保持した原稿を風などの影響から防ぐことが出来るだけでなく、携帯時には原稿台を容易に分解し、或いは折りたためるようにしたから、携帯時のコンパクト化を一層進めて携帯時の環境を向上することが出来る。また使用時には簡単に組み立てられるから取り扱い性にも優れており、経済的な原稿台とすることが出来る。
まず本考案の原稿台についてその概要を説明する。本考案の原稿台は基台と、この基台に対し着脱自在、あるいは折りたたみ自在として取り付けられる用紙ガイドという2つの主たる要素で構成される。基台はその平面サイズが例えば7cm×5cm、厚さが1cm程度の小型であり、木材、金属(鉄、アルミ)、石材、合成樹脂などで設けられる。この基台表面に取り付けられる半円状の用紙ガイドは、ピアノ線や線状のプラスチックなどバネ材で形成され、それが複数個基台に取り付けられて原稿台となる。半円状用紙ガイドの形状は任意のものを採用でき、その大きさは例えば基台表面から高さ方向に4cmから8cm程度である。
オペレータがパソコンなどを用いて文章を作成するときは原稿台を組み立て、その用紙ガイド間に必要とする原稿やメモ類を設置収容する。このとき原稿台の構成要素である基台と用紙ガイドによって原稿には圧力が加えられ、この圧力が原稿の張力となって目視確認が容易となり、原稿台に保持する力となる。こうして保持された原稿を目視確認しながら文章作成機や通信機などを操作すれば、どのような場所であっても入力作業を進めることが出来る。以下に本考案による原稿台について実施例に基づいて説明する。
図1は原稿台1の説明図で、Aは全体を示す斜視略図、Bは基台2の平面図、Cは原稿台1の説明用側面図である。図において基台2は前記のように金属や石材で形成され、その表面には任意半径rの円弧状溝3が設けられている。この溝3内には対を成す孔4が複数個、溝3に沿って配置される。例えば図Bでは、孔4a1と4a2、4b1と4b2、4c1と4c2は対を成していて、この対が3つ溝3内に設けられた例となっている。この対を成す各孔4には半円状のバネ材で形成した用紙ガイド5の両端部が挿入され、基台2と用紙ガイド5が連結される。図Aでは3つの用紙ガイド5a、5b、5cが基台2と連結された状態となっていて、最内側に位置する用紙ガイド5aは図Bの孔4a1、4a2にその両端部が挿入され、用紙ガイド5bは図Bの孔4b1、4b2にその両端部が挿入され、最外列の用紙ガイド5cは図Bの孔4c1、4c2にその両端部が挿入されて基台2と連結される。
また用紙ガイド5a、5b、5cは図Cに示したように基台2に取り付けられたとき、隣接する同士で基台2表面からの高さ方向に差が生じるよう予め選択して形成される。例えば最外側の孔4c1、4c2に挿入される用紙ガイド5cは基台2表面から高さt3となっており、用紙ガイド5bは基台2表面から高さt2となっており、用紙ガイド5aは基台2表面から高さt1となっている(t1<t2<t3)。そしてさらにこの用紙ガイド5は基台2と連結したとき、基台表面に対する用紙ガイド毎の取り付け角度が変化するよう準備される。例えば図Cにおいて用紙ガイド5aは基台2表面に対する垂線6からθ1の角度で取り付けられ、用紙ガイド5bは基台2表面に対する垂線6からθ2の角度で取り付けられ、用紙ガイド5cは垂線6からθ3の角度で取り付けられる(θ1>θ2>θ3)。
この基台2表面に対する用紙ガイド5の取り付け角度θの差は孔4によって与えられる。つまり対を成す孔の内、4a1、4a2は垂線6に対してθ1の角度で基台2に穿たれ、孔4b1、4b2は垂線6に対してθ2の角度で基台2に穿たれ、孔4c1、4c2は垂線6に対してθ3の角度で基台2に穿たれる。従ってこの孔4に用紙ガイド5を挿入して基台2と用紙ガイド5を連結すると、夫々の用紙ガイド5a、5b、5cは基台2表面に対して異なる角度θ1、θ2、θ3で取り付けられる。
図2は用紙ガイド5の説明図である。図において高さt1の最内側に位置する半円状用紙ガイド5aは、孔4a1、4a2にその端部5a1、5a2が挿入されて基台2と連結される。高さt2の半円状用紙ガイド5bは、孔4b1、4b2にその端部5b1、5b2が挿入されて基台2と連結される。そして高さt3の半円状用紙ガイド5cは、孔4c1、4c2にその端部5c1、5c2が挿入されて基台2と連結される。そして前記した用紙ガイド5aの両端部5a1、5a2間の距離は、予め孔4a1、4a2間の距離L1よりも長めに作られていて、孔4a1、4a2に両端部5a1、5a2を挿入するときは、バネ材の用紙ガイド5両端部5a1、5a2を圧縮するようにして孔4a1、4a2に挿入して連結する。用紙ガイド5bの両端部5b1、5b2間の距離も孔4b1、4b2間の距離L2よりも長めに作られていて、孔4b1、4b2に挿入するとき両端部5b1、5b2を圧縮するようにして連結する。用紙ガイド5cの両端部5c1、5c2間の距離も、孔4c1、4c2間の距離L3よりも長めに作られていて、孔4c1、4c2に両端部5c1、5c2を挿入するときは、その両端部を圧縮するようにして連結する。
このように各用紙ガイド5a、5b、5cは、その両端部を圧縮するようにして各孔4に挿入され基台2と連結される。それによって用紙ガイド5の両端部には圧縮した方向と逆の反発力が発生し、これが基台2との連結力となって取り付けを確たるものとする。
上記のようにこの例による用紙ガイド5は、3種のサイズ(高さtと距離L)で半円状にバネ材で形成される。そしてこの用紙ガイド5の両端部が夫々角度差θを持って予め設けられた対を成す孔4に挿入されて基台2と連結されて一体化する。
図3はこのようにして一体化された原稿台1の隣接する用紙ガイド5間に2枚の原稿7を1枚ずつ設置収容したときの状態を示した説明図である。図において各用紙ガイド5間に原稿7を挿入するには、1枚目の原稿7aを先ず用紙ガイド5aと5b間に挿入する。その際、用紙ガイド5aはθ1の角度で用紙ガイド5b側に傾斜して取り付けられているから、用紙ガイド5aの先端部を持って基台2の正面側(図3の矢印8と反対方向)に倒し、出来た間隔に1枚目の原稿7aを挿入する。このとき原稿7aの下端側が溝3内に設置されるようにして収容することが重要である。次に最外側に位置している用紙ガイド5cの先端部を図3の矢印8方向に押して、出来た間隔に2枚目の原稿7bを挿入する。このとき前述の場合と同様に原稿7bの下端側が溝3内に収容されるように設置収容する。
このようにして2枚の原稿7a、7bを用紙ガイド5間に設置収容したとき、基台1の正面側から矢印8方向の原稿7を見ると、一番表側には角度θ1で高さがt1、両端部間を距離L1とした用紙ガイド5aが位置している。そしてこの用紙ガイド5aの後ろ側には1枚目の原稿7aが位置し、その後ろ側に角度θ2で高さがt2、両端部間を距離L2とした用紙ガイド5bが位置している。そしてこの用紙ガイド5bの後ろ側には2枚目の原稿7bが位置し、その後ろ側に角度θ3で高さがt3、両端部間を距離L3とした用紙ガイド5cが位置している。それによって1枚目の原稿7aは、用紙ガイド5bと用紙ガイド5a間で用紙ガイド5aによるθ1と両用紙ガイドのサイズ差(tとL)による圧力を受けながら設置収容され、2枚目の原稿7bも用紙ガイド5cと用紙ガイド5b間で用紙ガイド5bによるθ2と両用紙ガイドのサイズ差(tとL)による圧力を受けながら設置収容される。そして1枚目と2枚目の原稿7a、7b全体はθ3の角度と一番大きなサイズの用紙ガイド5cで受けられる。
図4はこのときの状態を平面図として示したイメージとしての説明図である。図Aにおいて点線で示した原稿7a、7bが用紙ガイド5a、5bと接触する部分では、用紙ガイド5a、5bの圧力を受けて溝3が持つ円弧よりも外側に押し出されるような状態となる。この押し出す圧力が原稿全体に与える張力となり、原稿台に保持する力となる。この保持力は前記の角度差θによる押し出し圧力だけでなく、用紙ガイド5a、5b、5cに与えられる両端部間の距離Lの差と高さ方向の差t、それに円弧状に配列した孔4によって位置決めされる各用紙ガイド5a、5b、5cの配列位置の差などによって作り出される。さらに基台2上に設けた溝3による原稿7への変形作用も加えられる。これは溝3自身が孔4の配置と同じ円弧を有しているから、原稿7やメモ類をこの溝3に沿って設置収容すれば原稿7自身も円弧に沿った形に変形する。これが原稿7に対して「こし」や張力となって保持力増強となる。
以上のように2枚の原稿7a、7bには用紙ガイド5によって与えられる作用と、孔4の円弧状配置によって与えられる作用の合成による圧力が加えられ、それが張力となって基台2上での保持力となる。
尚、図3では原稿7bが原稿7aより右側に大きく偏奇したサイズのものを示してある。従ってもし必要ならばもう1つの原稿台1を用意し、その用意した原稿台で偏奇した部分を保持させるようにしても良い。
図4Bは円弧状溝3内の孔4配置を変更した時の説明図である。これまでの説明は図1Bのように任意半径rの円弧状溝3内の、同一円弧上に対をなす孔4を配置するものとなっていた。しかし上記してきた説明で明らかなように原稿7に圧力を加え、その圧力によって保持力を求めるという本願の趣旨からすれば、対を成す孔4a、4b、4cの夫々は別の円弧上に配置した方がより効果的である。図4Bはそのような場合の孔配置を示したもので、孔4a1、4a2は任意半径r1、孔4b1、4b2は半径r2、孔4c1、4c2は半径r3としてある(r1>r2>r3)。このような配置とすれば原稿7への圧力と張力を一層強化出来るから、原稿1枚の厚みや各用紙ガイド間に設置収容する原稿の枚数、原稿の大きさ、原稿の材質、重量などに応じてrの値を選択すればよい。
図5は図1の変形例を示した説明図である。図Aは正面側を円形状とした基台2aの表面に図1Bの溝3の幅w1より広めとした幅w2の溝3aを設けた例である。この溝3aの内部には複数の孔4が円弧状に複数列40a、40b、40cとしてピッチLp1で配される。このピッチLp1の値は孔4の径より若干大き目としてあれば十分である。そして複数列40a、40b、40cの孔の内、第1列目40aの孔はすべて図1Cのθ1の角度で穿たれ、第2列目40bの孔はすべてθ2の角度で穿たれ、第3列目40cの孔はすべてθ3の角度で穿たれる。そして第1列目40aの孔には用紙ガイド5aが対応して取り付けられ、第2列目40bの孔には用紙ガイド5bが対応して取り付けられ、第3列目40cの孔には用紙ガイド5cが対応して取り付けられる。
このようにこの例では、用紙ガイド5a、5b、5cごとに対応する列状40a、40b、40cの孔をもつことになる。そのため同一の列上であればどの孔4であっても同じ角度θが与えられているから、例えば第1列目40aの用紙ガイド5aは正面から見て右寄りにして取り付け、第2列目の用紙ガイド5bは左寄りにして取り付け、また3列目の用紙ガイド5cは同じ第3列目40cの孔上で2つを取り付けるというように自由度を持たせることが出来る。
さらに列40a、40b、40c毎の孔は、上記のように列毎に同じ角度θで穿たれているから、用紙ガイド5は図2に示した用紙ガイド両端部挿入用の一対の孔4を結ぶ距離L1、L2、L3のような差を持つことなしに準備することも出来る。このようにすれば一定寸法の両端部とした用紙ガイド5をどの列40a、40b、40cの孔にも共通して挿入することが出来る。この場合L1=L2=L3となるが、隣り合う用紙ガイド5は高さ方向にtの差が生じるよう配されるので、原稿7に対する圧力はほとんど変化しない。本願ではこのような場合も含めて距離Lの差と表現する。
勿論、1つの用紙ガイド5の両端部を孔4に挿入するとき、同一列40内の孔に挿入するのが原則であるが、例えば一方の端部5b1を2列目40bの孔に、他方の端部5b2を3列目40cの孔に挿入したとしても大きな支障が生じることはない。
図5Bは、正面側を「山」の字状とした基台2bの表面に幅w1とした円弧状の溝3b1、3b2、3b3を設けた例である。この各溝3b1、3b2、3b3の配列ピッチLp2の値は、各溝3b1、3b2、3b3が形成できる程度となっていれば十分である。そして各溝の内部には複数の孔4が溝内部にその円弧に沿って配されるが、第1列目の溝3b1に配される孔4aはすべて図1Cのθ1の角度で穿たれる。そして第2列目の溝3b2に配される孔4bはすべて図1Cのθ2の角度で穿たれ、第3列目の溝3b3に配される孔4cはθ3の角度で穿たれる。そして第1列目の溝3b1の孔4aには用紙ガイド5aが対応して取り付けられ、第2列目の溝3b2の孔4bには用紙ガイド5bが対応して取り付けられ、第3列目の溝3b3の孔4cには用紙ガイド5cが対応して取り付けられる。
このようにこの例では用紙ガイド5a、5b、5c毎に対応する溝3b1、3b2、3b3を持つことになる。そのため図1の例と同じように各溝3b1、3b2、3b3ごとにその円弧を利用しての保持力を原稿7に与えることが出来る。また同一の溝内であればどの孔を使用しても同じ角度θで用紙ガイド5を取り付けることが出来るから、前述の図5Aと同様に用紙ガイド5は各溝3b1、3b2、3b3で共通して使用することができる。
図5Bについてさらに説明すると、3つの溝3b1、3b2、3b3に3つの用紙ガイド5a、5b、5cを取り付けられる。そして各用紙ガイド開に原稿7a、7bを1枚ずつ保持させる。すると溝は1つ余計となる。例えば1枚目の原稿7aを溝3b1に設置収容し、2枚目の原稿7bを溝3b2に設置収容したとすれば、もう1つの溝3b3は不用となる。したがって当初より2つの溝だけとした基台2bとしておけば問題ないが、1枚目の原稿7aを2つ目の溝3b2に設置収容して1つ目の用紙ガイド5aで加圧し、2枚目の原稿7bを3つ目の溝3b3に設置収容して2つ目の用紙ガイド5bで加圧し保持するようにすることも出来る。
図6は半円状用紙ガイド5の各種例を示す説明図で、基台2に取り付けたときの正面図として示してある。図Aは雲形とした用紙ガイド5で、Bは魚型、Cはハート型、Dは渦巻き型としたものである。またEは靴下型で片側に偏奇した形状となっていて、原稿を基台2上で片側に偏奇して設置収容するようなときに便利である。このような各種の異種形状とした用紙ガイド5を高さ方向tと両端部間の距離Lに差を持たせて、それも必要なら色を変えるなどして予め用意しておけば、選択して使用することが出来る。
以上のようにこの実施例による原稿台1は、基台2と用紙ガイド5という2つの主たる要素からなり、用紙ガイド5を基台2の孔4に挿入して連結することで構成される。そしてこの構成要素自身がそのまま原稿を挟持し保持手段として働くようになる。連結に際しては孔4に用紙ガイド5を挿入するだけで組み立てられ、孔4から外すことで分解される。したがって原稿台1を携帯するときは基台2と用紙ガイド5を分解して持ち運び、使用時には両者を組み立てるようにすることで携帯時のコンパクト化を一層進めることが出来る。このようにこの例では用紙ガイド5を基台2に対して着脱自在にすることが特徴となっている。
図7は実施例2の説明図で、Aは基台2cの平面図、Bは側面図である。図において基台2cの両側面には、用紙ガイド両端部挿入用の孔4e1と4e2、4f1と4f2、4g1と4g2が対として設けられる(図Bでは片側の孔4e2、4f2、4g2だけを示してある)。この各孔4が設けられる基台2c側面は階段状に形成され、その左右側面で対となる階段面間の距離をL5、L6、L7(L5<L6<L7)として示してある。階段面に設けた各孔4には後に述べる用紙ガイド5の両端部先端が挿入され、基台2cと用紙ガイド5が連結される。連結された各用紙ガイド5は前記側面の孔4を中心として回転自在となるが、この回転を一方側で規制するために用紙ガイド受け面9e、9f、9gが側面孔4ごとに対応して設けられる(図Bでは各受け面9e、9f、9gをその延長線で示してある)。用紙ガイド受け面9が設けられる位置は各側面孔4e、4f、4gを設けた階段面と直交する位置の面Se、Sf、Sg(図7A)であり、両側面同士で各対をなす面Se、Sf、Sgは互いに平行で、同じ面側となるよう配置される。但し、この直交面Sとしての用紙ガイド受け面9は、図Bにその延長線として示したように各面9e、9f、9gで異なる角度θが与えられる。例えば1番目の対を成す左右の受け面9e(直交面Se)は基台2c表面に対する垂線6からθ1の角度を持ち、2番目の対を成す左右の受け面9f(直交面Sf)は基台2c表面に対する垂線6からθ2の角度を持ち、3番目の対を成す受け面9g(直交面Sg)は基台2c表面に対する垂線6からθ3の角度を持って構成される。そのため各側面孔4e、4f、4gに用紙ガイド5e、5f、5gを挿入して基台2cと連結し、用紙ガイド受け面9e、9f、9gで用紙ガイド5の位置を規定したとすれば、各用紙ガイド5e、5f、5gは基台2c表面に対して夫々θ1、θ2、θ3の角度で取り付けられたようになる(θ1<θ2<θ3)。
また基台2cの表面には任意半径の円弧状溝3e1、3e2が任意ピッチLp2で設けられる。この溝3e1、3e2の目的は、図5Bの溝3b1、3b2、3b3と同じであるが、溝の内部には孔4が設けられていない。また基台2cの表面には用紙ガイド収容部10が設けられるが、これについては後に説明する。
上記のようにこの実施例では図7Aのように側面孔4の設けられる階段面と、それに直交する受け面9とが階段状に形成される。そして側面孔はこの図の階段面右側から順に4e、4f、4gと穿たれる。
図8は用紙ガイド5e、5f、5gの説明図である。半円状の各用紙ガイド5は、その両端部先端がほぼ90度に折り曲げられ、基台2cの各側面孔4e、4f、4gに挿入され回転軸となる。例えば1番目に位置する用紙ガイド5eの両端部5e1、5e2は、1番目に位置する側面孔4e1、4e2に挿入されて連結される。2番目に位置する用紙ガイド5fの両端部5f1、5f2は、2番目に位置する側面孔4f1、4f2に挿入されて連結される。3番目に位置する用紙ガイド5gの両端部5g1、5g2は、3番目の側面孔4g1、4g2に挿入されて連結される。このように連結される用紙ガイド5のうち、1番目用紙ガイド5eの両端部5e1、5e2間の距離は、予め側面孔4e1、4e2間の距離L5よりも短めに作られていて、側面孔4e1、4e2に両端部5e1、5e2を挿入するときは、両端部5e1、5e2を押し拡げるようにして挿入する。2番目の用紙ガイド5f両端部5f1、5f2間の距離も予め側面孔4f1、4f2間の距離L6よりも短めに作られていて、側面孔4f1、4f2に両端部5f1、5f2を挿入するときは、両端部5f1、5f2を押し拡げるようにして挿入する。用紙ガイド5gの両端部5g1、5g2間の距離も同様に、予め側面孔4g1、4g2間の距離L7よりも短めに作られていて、側面孔4g1、4g2に両端部5g1、5g2を挿入するときは、両端部5g1、5g2を押し拡げるようにして挿入する。
このように各用紙ガイド5e、5f、5gは、その両端部を押し拡げるようにして各側面孔4e、4f、4gに挿入して基台2cと連結する。それによって用紙ガイド5の両端部は押し拡げられて拡張した方向とは逆方向の反発力が発生し、これが基台2cに対する圧力となって用紙ガイド5の連結力となる。またこの反発力は各用紙ガイド5が孔4に挿入されて両端部を軸として回転したとき、階段面と接触することで回転の制動力となって作用する。
図9は用紙ガイド5と、用紙ガイド5の位置を規定する用紙ガイド受け面9の説明図で、そのAは図7Bの一部拡大図でおる。基台2cに取り付けられた各用紙ガイド5は、図1Cと同じように隣接する同士で基台2c表面からの高さ方向に差が生じるようにして配置される。例えば図の用紙ガイド5gは基台表面からの高さがt3であり、用紙ガイド5fは高さがt2であり、用紙ガイド5eは高さがt1である。これらの用紙ガイド5を各孔4に連結すると、夫々の孔4e、4f、4gが穿たれた側面と直交する面に設けた用紙ガイド受け面9e、9f、9gによって一方側の回転が規制される。この規制された受け面での位置を用紙ガイド5の位置とすれば、各用紙ガイド5はθ1、θ2、θ3の角度を持つことになる。
一方、用紙ガイド受け面9e、9f、9gの反対方向には用紙ガイド5の回転を止める障害物がない。従がって各用紙ガイド5を図9Aで時計方向に回転させたとすれば基台2cの表面に接触するまで回転する。図7と図9Aで基台2c表面に設けた凹状の用紙ガイド収容部10は、回転してきた用紙ガイド5が基台表面と接触する位置でその用紙ガイドを収容する部分である。図9Bはその収容した状態を示している。
この図Bにおいで点線で示した用紙ガイド5eは、受け面9eの位置から(角θ1+約90度)回転して基台2cの用紙ガイド収容部10に収容される。用紙ガイド5fと5gも、受け面9fと9gの位置から(角θ2+約90度)、(角θ3+約90度)回転して基台2cの用紙ガイド収容部10に収容される。但し、この図Bに点線で示した各用紙ガイド5の位置は、その設置角θを図9Aのθより大きくしてあり、夫々が側面から見たとき図のように交差する角度として強調したものとなっている。このような用紙ガイド5が収容部10に収容されたとき、また用紙ガイド5が受け面9位置でその位置が規定されているときの状態を確保するため、各側面孔位置には回転規制具11が取り付けられる。
図9Cは基台2cの各側面孔4e、4f、4g位置に取り付けて固定した回転規制具11の説明図で、左右の側面孔には勝手違いの規制具11が取り付けられる。同図は側面孔4e2に対応して取り付けた規制具11e2を示していて、中心部に穴を設けたベース板12e2と、このベース板12e2に固定した2つの突起13e2、14e2で構成される。規制具11e2の反対側の側面孔4e1に固定される規制具11e1のベース板12e1には、突起13e1、14e1が固定されるが前記の様に勝手違いの位置となる。用紙ガイド5eはベース板12eの穴を通して孔4eと連結し回転する。このときこの2つの突起13e、14eを乗り越えて回転し、その位置が規定される。例えば用紙ガイド5eは、その受け面9e位置にあるとき左右の突起13e1、13e2によってその位置が規定され原稿7方向に圧力を加えている。そして原稿7を取り替えるとき、或いは原稿台1を携帯するようなとき、用紙ガイド5eを収容部10方向に回転する。このとき用紙ガイド5eは最初の突起13e1、13e2に接触してそれを乗り越える。これはバネ材による用紙ガイド5eの両端部間が突起13eの高さ分だけ開くことで処理される。最初の突起13eを乗り越えた用紙ガイド5eは開いた両端部間を元に戻し、2つ目の突起14e1、14e2に向かう。そして両端部間を再度開いてそれを乗り越え、収容部10に収容されて両端部間を元に戻す。収容部10に収容された用紙ガイド5eは突起14c1、14e2によってその位置が規定され、以後その状態が維持される。
こうして用紙ガイド5eは角α分だけ回転する。この角αは前記した(角θ1+約90度)に相当するから、用紙ガイド5eの側面孔4e1、4e2にそれぞれ対応して取り付けられる回転規制具11eの突起13e、14eは、この角α分が得られるよう予め調整されてその位置が決定される。他の用紙ガイド5f、5gの各側面孔4f、4g位置にも同様の回転規制具11f、11gが取り付けられ、夫々必要な回転角が得られる位置に突起13f、14gが設けられる。
上記のようにこの回転規制具11は用紙ガイド5の位置を規制するためのものであるから、上記説明した例にこだわらず各種の例を採用することができる。特に規制具11を設置固定する部分は狭小のスペースとなるため、2つの突起13、14を1つで代行させたり、ベース板12の設置を省略して基台2に直接突起13、14を固定するなどの方法は有効である。
図10は図7の変形例を示した説明図である。この例は対をなす用紙ガイド取り付け片15e1と15e2、15f1と15f2、15g1と15g2が基台2d表面に固着され、この取り付け片15に用紙ガイド5e、5f、5gが取り付けられる。各対を成す取り付け片15の夫々は、図Bの一部拡大図のように用紙ガイド挿入孔4e、4f、4gと用紙ガイド受け面16e、16f、16gを持つ。そして対を成す取り付け片15の各挿入孔4同士は間隔L5、L6、L7で配置される。
1番目の用紙ガイド5eは取り付け片15e1、15e2の孔4e1と4e2に挿入されて取り付けられ、2番目の用紙ガイド5fは2番目に位置する取り付け片15f1、15f2の孔4f1と4f2に挿入されて取り付けられ、3番目の用紙ガイド5gは3番目に位置する取り付け片15g1、15g2の孔4g1と4g2に挿入されて取り付けられる。取り付けられる夫々の用紙ガイド5e、5f、5gの両端部間距離は、取り付け片15の孔4間距離L5、L6、L7よりも短めに作られていて、用紙ガイド5を孔4間に取り付けるときは、その両端部間を押し拡げるようにして挿入する。取り付け片15の各用紙ガイド受け面16e、16f、16gは、図1C、図9Aで説明した受け面9e、9f、9gに相当し、θ1、θ2、θ3の角度が与えられている。
以上のようにこの原稿台1は、図7の側面孔4と受け面9を取り付け片15として別に作成し、それを基台2d上に対として固定するようにしたものである。この相違点の他は前記した図7、図8、図9と同じであるから、その説明は省略する。また取り付け片15を別に作成するとき、取り付け片15の材質を金属とすることで加工性や用紙ガイドによる磨耗を配慮することが出来る。同様に図7Aの側面孔4を穿った階段面とそれに直交する受け面9とを、左右の側面ごとに金属板で予め作成し、それを基台2cに取り付け固定するようにすれば用紙ガイドの回転による磨耗に対処することが出来る。
上記してきたようにこの実施例による原稿台1は、基台2cの側面に設けた孔4、或いは基台2dの表面に固定した取り付け片15の孔4に用紙ガイド5を連結して構成される。取り付けた用紙ガイド5は孔4を中心として回転し、用紙ガイド受け面9、16でその一方の位置が規制される。不使用時あるいは携帯時にはこの受け面9、16位置から基台表面位置まで用紙ガイド5を回転し、基台2上に折りたたむ。使用時には用紙ガイドを逆方向に回転して受け面9、16位置に規定する。このように折りたたみ自在としたことがこの実施例の特徴となる。
図11はもう1つの変形例を示す説明図で、Aは斜視図、Bは図Aの一部拡大図である。図は2つの用紙ガイド5h、5kを基台2hに連結した例となっていて、その特徴は図10Aに示した一対の用紙ガイド取り付け片、例えば15e1、15e2を1つの取り付け片17hとして作成し、これを複数、列状にして基台2hに取り付けるようにしたことである。以下図に基づいて説明する。基台2hの後方には2つの用紙ガイド取り付け片17h、17kが設けられる。一方の取り付け片17kは図10Aの一対の用紙ガイド取り付け片、例えば15f1、15f2に相当し、基台2hと一体に構成されている。他方の取り付け片17hは後から基台2hに固着するようにしたもので後に詳しく説明する。取り付け片17kは全体が基台2h表面より凸状になって形成され、高さt2の用紙ガイド5k端部先端が90度折り曲げられて一対の孔4k1、4k2に挿入される。この凸状取り付け片17kと基台2h表面の境は円弧状になっていて、しかも傾斜を持った壁面18kとなっている。この壁面18kが前述した用紙ガイド受け面として機能する。従がって壁面18kには図10Aの取り付け片15fの受け面16fと同じθ2の角度が与えられ、用紙ガイド5kが孔4kに挿入されて基台2hと連結されれば、壁面(受け面)18kが持つ角度θ2で用紙ガイド5kの位置が規定される。但し、図では用紙ガイド受け面としての壁面18kに2つの刻み目19k1、19k2を設けてあり、この刻み目19内に用紙ガイド5kの端部を収容するようにしている。そのため用紙ガイド5kの端部先端は刻み目19kより孔4k1、4k2に挿入されることになり、刻み目19k内に用紙ガイド5kの端部が収容されると、用紙ガイド全体は受け面18kと同じ角度θ2としてある刻み目19kの内部後面によってその位置が規定される。
刻み目19は図9で説明した回転規制具11として作用する。2つの刻み目19k1、19k2間の距離はL8(図10AのL6)であり、用紙ガイド5kの両端部間の距離は予めL8より長めに作られていて、これを孔4k1、4k2に挿入するときは両端部間を縮めるようにして刻み目19kに挿入する。すると用紙ガイド5kの両端部は圧縮した方向とは逆方向の反発力が発生し、それが基台2hに対する圧力となって用紙ガイド5kの連結力となる。用紙ガイド5kの両端部が刻み目19k内に位置しているときは、前記反発力は刻み目19k内で規制されているが、用紙ガイド5kを図の矢印20方向に回転し基台2h表面端に近づけ行くと、用紙ガイド両端部は刻み目19k内より徐々に開放されていく。それに応じて前記反発力が作用し両端部間は押し拡げられながら基台2h表面上に位置し回転が停止する。このときの用紙ガイド5kを図に点線で示した。用紙ガイド5kを矢印20と逆方向に回転して刻み目19k方向に戻していくと、用紙ガイド5kの両端部は徐々に刻み目19k内に収容されていき、最終的には刻み目19k内で反発力が規制されながら回転を停止する。このとき角度θ2が確保される。従がって用紙ガイドf5kは一対の孔4k1、4k2にその端部が挿入されて回転自在となるが、刻み目19kによってその一方の回転は規制され、さらにこの刻み目19kによって用紙ガイドは刻み目19k内に位置しているときと、外れているときの位置が確保される。この2つの位置は原稿台1として使用するときの用紙ガイド5k位置と、基台2h上に用紙ガイドを折りたたんで携帯するときの位置をとなり、図9で説明した回転規制具11と同様の作用となる。
次にもう1つの用紙ガイド取り付け片17hについて説明する。この取り付け片17hは金属の薄板で側断面が三角形状になるよう作られる。三角形状の1つの面は底部として基台2hにビスなどで固着される面となり、もう1つの面は用紙ガイド受け面18hとなる。この受け面18hは前記した取り付け片17kの受け面18kと同じように正面側を向くよう配置され、しかも基台2h表面に対してθ1の角度となるよう形成される。取り付け片17hの残りの一面は取り付け片17kの受け面18kと対向するよう位置づけられ、それによって図10Aの溝3e1に相当する間隔を作り出す。この作り出された間隔、即ち溝3e1に原稿7を設置収容すれば、受け面17kに与えられた円弧によって原稿7は変形し、それが張力として作用する。
受け面18hの基台2hと接する側には一対の円筒部21h1、21h2が設けられ、用紙ガイド端部挿入用の孔4h1、4h2が作られる。この孔4h1、4h2には高さt1の半円状用紙ガイド5hの端部先端が90度折り曲げられるようにして挿入されるが、孔4h1、4h2間の距離はL9(図10AのL5)として設けられる。用紙ガイド5hの両端部間の距離は予めこのL9より長めに作られていて、孔4h1、4h2に挿入するときは両端間隔を縮めるようにして挿入する。これによって用紙ガイド5hの両端部は圧縮した方向とは逆方向の反発力が発生し、それが取り付け片17hに対する圧力となって用紙ガイド5hの連結力となる。こうして連結された用紙ガイド5hは受け面18hが持つ角度θ1でその位置が規定されるが、この規定された用紙ガイド5hを図の矢印20方向に回転し基台2h表面に近づけていくと、用紙ガイド両端部は挿入孔4hに付随して設けた切り欠き部23hの作用を受ける。この切り欠き部23hは回転規制具11hとして機能するが、以下に図11Bを用いて説明する。
図において用紙ガイド受け面18hの基台2h側は3つの円筒部21h1、21h2、21h3に分割される。図で右側の円筒部21h1は用紙ガイド挿入孔4h1となり、左側の円筒部21h2は挿入孔4h2となり、中央の円筒部21h3は左右の円筒部21h1、21h2に挿入された用紙ガイド5hの両端部が図の矢印22方向に一定量以上移動するのを制限するストッパとなる。左右の円筒部21h1、21h2には夫々その一端を切り欠いた切り欠き部23h1、23h2が設けられる。受け面17h上にθ1で位置づけられていた用紙ガイド5hを図11Aの矢印20方向に回転すると、用紙ガイド5hは受け面18h位置から離れて徐々に基台2h表面側に移動していく。すると用紙ガイド5hの両端部5h1、5h2は円筒部21h1、21h2内で回転し、切り欠き部23hによってその回転が一旦停止する。回転が一旦停止した端部のうち、一方の端部5h1は図で左方に圧縮されながら移動し、切り欠き部23h1を乗り越えて円筒部21h1と中間円筒部21h3間に移動して停止する。実際には切り欠き部23h1で一旦停止させることなく連続動作として円筒部21h1、21h3間に移動させる。この状態にあるときの端部5h1を図に点線で示した。他方の用紙ガイド端部5h2も端部5h1の回転に応じて円筒部21h2内で回転し、切り欠き部23h2によってその回転が一旦停止する。次いで図で右方に圧縮されながら移動し、この切り欠き部23h2を乗り越え円筒部21h2と中間円筒部21h3間に移動して停止する。この状態にあるときの端部5h2を図に点線で示した。
こうして円筒部21h1、21h2と中間円筒部21h3間に位置した両端部5h1、5h2を基台2h表面と接するまで回転すれば、基台2h面上で図11Aの点線のように位置規定される。このように用紙ガイド5h2は、回転開始時から基台2h表面で位置が規定されるまでの間に、回転開始時のθ1の角度で位置しているとき、切り欠き部23h1、23h2によって回転が一旦停止されたとき、左右の円筒部21h1、21h2と中間円筒部21h3間の位置にあるときの3つ位置を得ることが出来る。
用紙ガイド5hを基台2h表面から図Aの矢印20方向とは逆方向に回転する場合は、用紙ガイドはまず円筒部21h1、21h2と中間円筒部21h3間の位置から切り欠き部23h1、23h2の位置に進み、その間隔を拡げて一旦停止する。ついでその切り欠き部23h位置で回転させれば当初の位置に戻り回転と移動が停止する。従がってこの場合も左右の円筒部21h1、21h2と中間円筒部21h3間の位置にあるとき、切り欠き部23h1、23h2の位置にあるとき、回転開始時のθ1の位置に戻ったとき、の3つ位置を得る。
上記のようにこの用紙ガイド取り付け片17hの場合も、円筒部21とその切り欠き部23などによって回転規制具11が形成され、用紙ガイド5hの回転と位置を規制する。
以上のようにこの図11による原稿台1は、基台2hの表面に複数の用紙ガイド取り付け片17h、17kを配置し、この取り付け片17ごとに設けた一対の孔4h1と4h2、4k1と4k2に用紙ガイド5h、5kを連結して構成する。取り付けた用紙ガイド5h、5kは孔4h、4kを中心として回転し、用紙ガイド受け面18h、18kでその一方の位置が規制される。不使用時あるいは携帯時にはこの受け面18h、18k位置から基台2h表面位置まで用紙ガイド5を回転する。この回転によっで用紙ガイド5は基台2h上で折りたたまれたようになる。使用時には用紙ガイドを逆方向に回転させればよい。
このように1つの用紙ガイド取り付け片17に、折りたたみ自在とした用紙ガイド5を連結するようにしたことがこの例の特徴となっている。図ではこの取り付け片のうち、一方は基台2hと一体にした凸状の取り付け片17kとし、他方の取り付け片17hは金属板で三角状に形成したものを基台2hに取り付けて固着するようにしている。しかし凸状取り付け片17kを他方の取り付け片17hと同様に金属板で形成し、それを基台2hに取り付けて固着するようにしても良いことは自明である。
以上、図の実施例に基づいて説明してきたが、その内容はいずれもパソコンなどで文章を作成するときに使用する原稿台1の説明となっている。しかし本願による原稿台は、例えば家族や風景などの写真を立てておく写真立てや、食堂などで使用するメニュウを立てておく台、会議室などで使用する名前やカードを立てておく台などとしても使用することが出来る。また基台2や用紙ガイド5の大きさや厚さは前記した例だけにこだわらずに、原稿7のサイズ、重量、などによって選択して使用することが出来る。
本発明による原稿台の説明図。 用紙ガイドの説明図。 原稿台に原稿を設置収容するときの説明図。 原稿と用紙ガイドの関係を示す説明図。 図1の変形例を示す説明図。 用紙ガイドの各種例を示す説明図。 実施例2の説明図。 用紙ガイドの説明図。 用紙ガイドと用紙ガイド受け面の説明図。 図7の変形例を示す説明図。 図10の変形例を示す説明図。
符号の説明
1・・・原稿台 2・・・基台 3・・・溝 4・・・孔 5・・・用紙ガイド 7・・・原稿 9・・・用紙ガイド受け面 10・・・用紙ガイド収容部 11・・・回転規制具 13・・・突起 14・・・突起 15・・・用紙ガイド取り付け片 16・・・用紙ガイド受け面 17・・・用紙ガイド取り付け片 18・・・用紙ガイド受け面 19・・・刻み目 21・・・円筒部 23・・・きり欠き部

Claims (8)

  1. 半円状に形成した用紙ガイドの両端部が挿入される孔を対にして円弧状に複数配置した基台と、この円弧状の孔に対してその両端部が着脱自在に挿入されるバネ材で形成した複数の前記用紙ガイド、とで構成され、前記円弧状の孔は、用紙ガイドが挿入されて基台と用紙ガイドを連結したとき、基台表面に対する用紙ガイド毎の取り付け角度が夫々変化するよう予め角度差を持って設けられ、前記用紙ガイドの夫々は、基台と連結されたとき隣接するもの同士でその両端部間距離と基台表面からの高さ方向に差がつくよう予め選択して形成され、隣接する用紙ガイド間に原稿を設置収容したとき、孔の円弧状配置と角度差、用紙ガイドのサイズ差によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする原稿台。
  2. 用紙ガイドの両端部が着脱自在に挿入される複数の孔を円弧状に複数列配置し、各列の孔は夫々の列毎に用紙ガイドの取り付け角度が変化するよう予め角度差を持って設けた基台としたことを特徴とする前記請求項1記載の原稿台。
  3. 基台表面に円弧状の溝を配し、この溝内に用紙ガイド両端部挿入用の孔を配置して用紙ガイドと基台を連結し、この溝に沿って原稿を用紙ガイド間に設置収容したとき、円弧状の溝によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする前記請求項1、2記載の原稿台。
  4. 用紙ガイドを異種形状としたことを特徴とする前記請求項1記載の原稿台。
  5. 左右の側面に夫々対として複数設けた用紙ガイド両端部挿入用の孔と、この孔ごとに対応して位置づけられた用紙ガイド受け面とを設けた基台と、前記対を成す側面孔毎にその両端部が挿入されて基台に取り付けられたとき、基台面上で回転して折りたたみ自在となるバネ材で形成した半円状の前記用紙ガイド、とで構成され、前記対をなす受け面の夫々はその面角度が対毎に変化するよう予め角度差を持って設けられ、前記用紙ガイドの夫々は、基台と連結されたとき隣接するもの同士でその両端部間距離と基台表面からの高さ方向に差がつくよう予め選択して形成され、隣接する用紙ガイド間に原稿を設置収容したとき、用紙ガイド受け面によって与えられる用紙ガイドの角度差と、用紙ガイドのサイズ差によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする原稿台。
  6. 対とした複数の用紙ガイド両端部挿入用の孔をその左右側面に、この左右の対となる孔同士間を結ぶ円弧状の溝をその表面に設けた基台に用紙ガイドを連結し、前記円弧状溝に沿って原稿を用紙ガイド間に設置収容したとき、円弧状の溝よって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする前記請求項5記載の原稿台。
  7. 用紙ガイドの端部挿入用の孔と、この孔と対応して位置づけられる用紙ガイド受け面とを設けた用紙ガイド取り付け片を、左右で勝手違いの対として複数、その表面に取り付けた基台としたことを特徴とする前記請求項5記載の原稿台。
  8. 半円状に形成した用紙ガイドの両端部が挿入される一対の孔を、用紙ガイド受け面に設けた用紙ガイド取り付け片と、この用紙ガイド取り付け片の受け面位置が夫々同じ面側となるようにしてその表面に複数列配置した基台と、前記取り付け片ごとの一対の孔に対してその両端部が回転自在に挿入されるバネ材で形成した用紙ガイドとで構成され、前記各取り付け片の用紙ガイド受け面は、連結される用紙ガイドがその面上に位置づけられたとき基台表面に対する用紙ガイドごとの取り付け角度が変化するよう予め角度差を持って設けられ、前記各用紙ガイドは基台と連結されたとき隣接するもの同士でその両端部間の距離と基台表面からの高さ方向に差がつくよう予め選択して形成され、隣接する用紙ガイド間に原稿を設置収容したとき、用紙ガイド受け面によって与えられる用紙ガイドの角度差と、用紙ガイドのサイズ差によって生じる原稿への圧力を原稿の保持力とするようにしたことを特徴とする原稿台。
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