JP3128166U - 携帯用飲料容器の栓体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 直飲タイプの携帯用飲料容器において、非吸引喫飲用の筒状突出形状の飲み口や、ストロー様の細筒状で吸引喫飲用の飲み口等の異なる形状の飲み口を備えた携帯用液体容器を提供する。
【解決手段】液体容器の開口部に装着される栓体が、基板部11に、上方突出筒部で形成される飲み口12と空気孔13と鍔部15を備えてなる飲み口部材1を、前記基板部11が嵌合装着される装着孔部22を備えた栓カバー部材2に組み込み、前記栓カバー部材2に被覆時に前記飲み口上端を閉塞密閉する飲み口パッキン部を備えた蓋体3をヒンジ構造で付設して構成される。
【選択図】図1
【解決手段】液体容器の開口部に装着される栓体が、基板部11に、上方突出筒部で形成される飲み口12と空気孔13と鍔部15を備えてなる飲み口部材1を、前記基板部11が嵌合装着される装着孔部22を備えた栓カバー部材2に組み込み、前記栓カバー部材2に被覆時に前記飲み口上端を閉塞密閉する飲み口パッキン部を備えた蓋体3をヒンジ構造で付設して構成される。
【選択図】図1
Description
本考案は、携帯する飲料用容器の栓体において、特に飲み口を備えた栓体に関するものである。
携帯用飲料容器において、特に栓体が直接口を付ける飲み口を備えたものが従前より提案されており、特に飲み口を備えた栓本体と、前記飲み口を開閉する煽り回動構造とした蓋体で構成されている例として特許文献1,2の栓体が知られている。
特許文献1(特開2003−212258号公報)には、ステンレス製真空二重容器で構成される容器本体の開口部に装着される栓本体において、上面部分に円筒状に突出した飲み口と空気用小孔が形成され、前記栓本体に、飲み口と空気小孔を閉塞する弾性密閉蓋部を備えた蓋体をヒンジ連結で付設している栓体が開示されている。
また特許文献2(特開2006−160278号公報)には、栓本体を、円筒状の飲み口内に空気通路を形成した飲み口部材を容器本体の開口部内に配置し、更に前記の飲み口部材を前記開口部に押圧固定する栓カバー部材で構成し、栓カバー部材にヒンジ構造で連結して前記飲み口の開口端を閉塞するパッキン部を設けた蓋体で構成した栓体が開示されている。
更に特許文献3(特開2002−191511号公報)には、栓体にストロー状の飲み口を突出方向に付勢して設け、ヒンジ構造で連結し前記飲み口の開口端を押し下げて閉塞する蓋体で構成した栓体が開示されている。
直飲タイプの携帯用液体容器(水筒)においては、その飲み方に応じて飲み口の形状・構造が定められるもので、例えば前記特許文献1,2の栓体は、ペットボトルと同様な飲み方(口の中に流し入れ:非吸引タイプ)に対応する大きさの筒状の飲み口を備えており、特許文献3の栓体は、吸引する飲み方(ストロータイプ、スパウトタイプ)に対応する細筒状の飲み口を備えている。
このように従前の製品においては、所定の形状・構造の飲み口を備えているもので、異なる喫飲手段を採用する場合には、基本的には別設計の製品として供給しているものである。
然し飲み口以外について共有する構造(設計)を採用すると、製造上の効率化が高められるし、部品交換(異なる形状の飲み口を備え部品の交換)によって購買者の選択に対応できる利点も有する。
そこで特許文献2記載のように栓本体を飲み口部材と栓カバー部材で構成すると、異なる飲み口形状を備えた飲み口部材から選択的に組み合わせることが可能であるが、特許文献2記載の栓体は、飲み口部材の変更組み合わせを考慮していない構造であるため、栓カバー部材の汎用性に問題がある。
即ち特許文献2記載の栓体は、栓カバー部材に飲み口となる筒状突出部が嵌合装着される透孔を設けているので、ストロー様の細筒状飲み口を備えた飲み口部材を装着するには、栓カバー部材においても透孔形状の変更が余儀なくされ、栓カバー部材の共通部品化ができない。
更に特許文献1、2、3記載の栓体の飲み口を閉塞するパッキン部においても、所定径の筒状突出形状である飲み口や、ストロー様の細筒状の飲み口の両方に適用できる汎用性を備えていない。
本考案は、非吸引喫飲用の筒状突出形状の飲み口や、ストロー様の細筒状で吸引喫飲用の飲み口等の異なる形状の飲み口を備えた携帯用液体容器を提供できる新規な構造の栓体を提案したものである。
本考案(請求項1)に係る携帯用飲料容器の栓体は、適宜な液体容器の開口部に装着される栓体で、所定形状の基板部に、基板部底面側と連通し且つ基板部の所定箇所を中心とする所定形状の上方突出筒部で形成される飲み口、及び基板部底面側と連通し且つ前記飲み口中心から所定距離離れた位置に小透孔で形成される空気孔、及び底面側の外周適宜位置に突出形成した鍔部を備えてなる飲み口部材と、液体容器の開口部に装着できるようにした容器装着部、及び前記飲み口部材の基板部が所定位置に嵌合装着される装着孔部、及び外周側に蓋体をヒンジ連結する蓋体連結部、及び蓋体連結部の反対側に設けた蓋体係止部を備えた栓カバー部材と、前記蓋体連結部にヒンジ連結して栓カバー部材の上面部を被覆開放するように栓カバー部材に取り付けると共に、被覆時に前記飲み口上端を閉塞密閉する飲み口パッキン部、及び蓋体係止部に係止できる係止部を設けた蓋体とで構成してなることを特徴とするものである。
而して飲み口部材を栓カバー部材と共に液体容器の開口部に装着し、液体容器携帯時には蓋体を閉塞し、飲み口上端が飲み口パッキン部で閉塞密閉されるので、飲み口からの漏れが無く、蓋体を開放すると飲み口が露出し、飲み口から液体容器内の飲料を喫飲できる。特に異径の飲み口を備えた複数の飲み口部材を用意しておくと、所望の飲み口形状を備えた飲み口部材を採用することで、飲み口形状が異なる携帯用飲料容器を提供できる。
また本考案(請求項5、6)に係る携帯用飲料容器の栓体は、前記栓体において、飲み口上端を閉塞密閉する飲み口パッキン部を、飲み口中心と対応して、異径の複数の飲み口上端に当接する箇所が、所定の弾性を備えて密閉するようにしたことを特徴とするものでで、特に 飲み口パッキン部を、ゴム質材で形成した板状密閉板と、異径の複数の飲み口上端が当接する箇所を除いた位置に、前記板状密閉板の湾曲基点となる支持部を設けてなるものである。
而して、飲み口形状が異なる飲み口部材を採用したとしても、予め飲み口形状に対応して飲み口パッキン部を備えることで、飲み口部材の変更のみで飲み口形状が異なる携帯用飲料容器を提供できる。
また本考案(請求項4、7)に係る携帯用飲料容器の栓体は、前記の栓体において、特に基板部底面側に、空気孔の逆流止弁を設けたり、蓋体に、蓋体被覆時に空気孔を閉塞密閉する空気孔パッキン部を設けたもので、携帯時に空気孔からの飲料漏出が防止され、ストロータイプの飲み口を採用した場合にも、空気孔から液体容器内部に空気が流入するので、何等の支障もなく喫飲できる。
以上の通り本考案は、飲み口部材と蓋体を付設した栓カバー部材で構成したもので、飲み口形状の異なる飲み口部材から所望形状の飲み口を備えた飲み口部材を選択装着することで、飲み口形状が異なる携帯用飲料容器を提供できたものである。
次に本考案の実施の形態について説明する。実施形態に示した携帯用飲料容器は、たとえばステンレス製真空二重容器で形成される液体容器Aと、前記液体容器Aの開口部aに装着される栓体(本考案)で形成され、栓体は、選択的に採用される飲み口部材1,1aと、栓カバー部材2と、栓カバー部材2に取り付けられる蓋体3で構成されるものである。
飲み口部材1は、円形の基板部11と、飲み口12と、空気孔13と、逆流止弁14と、鍔部15と、位置決め突部16と、脚部17と、リングパッキン18とで構成される。
飲み口12は、基板部11の底面側に連通し、且つ基板部11の所定箇所(飲み口部材1aと対応する位置)を中心として、流し込み直飲が可能な上方突出筒部で形成されたものである。
飲み口12は、基板部11の底面側に連通し、且つ基板部11の所定箇所(飲み口部材1aと対応する位置)を中心として、流し込み直飲が可能な上方突出筒部で形成されたものである。
空気孔13は、前記飲み口中心から後述する空気孔パッキン部を蓋体に形成できるように離れた位置に、基板部底面側と連通する小透孔で形成したものである。またこの空気孔13の基板部底面側に、液体容器Aから外方に飲料か流出するのを防止し、且つ外方から空気が流入するのに支障が生じない逆流止弁14を設けてなる。
鍔部15は、基板部11の底面側の外周に周設したもので、液体容器Aの開口部aの外周よりも内側に位置するように設けてなり、位置決め突部16は、基板部11の外周より突出形成し、鍔部15の上面に設けたものである。
脚部17は、液体容器Aの開口部a内に配置されると共に、前記開口部aと対応するリングパッキン18が装着され、飲み口部材1を開口部aに載置状態で配置した際に、前記リングパッキン18が、液体容器Aの水封を実現するようにしたものである。尚図示例では、鍔部15が脚部17の上方部を兼ねる形状としているものである。
また飲み口部材1aは、飲み口部材1と飲み口12aのみが異なるもので、飲み口12aは、液体容器A内に垂下するストローcを装着できる大きさで、且つ吸引喫飲が可能な細筒状に形成したものである。
栓カバー部材2は、容器装着部21と、装着孔部22と、蓋体連結部23と、蓋体係止部24を備えたものである。
容器装着部21は、液体容器Aの開口部外周に形成した螺合部bに螺合装着できるようにしたものである。
装着孔部22は、装着孔221と、鍔抑え222で構成され、装着孔221は、飲み口部材1(1a)の基板部11及び位置決め突部16が嵌合される形状で、鍔抑え222は、鍔部15と対応して、鍔部15の上方に配置される形状としたものである。
蓋体連結部23は、飲み口部材1(1a)を装着孔221に装着した際に、飲み口12(12a)位置と反対側となる外周側に、蓋体3がヒンジ連結可能に突設したものである。
蓋体係止部24は、蓋体連結部の反対側に設けたもので、作動可能な係止ボタンに付勢力を付与してなる適宜構造のものである。
蓋体3は、一端に連結部を設け、前記蓋体連結部23に、開放方向に付勢させてヒンジ連結し、栓カバー部材2の上面部分全体を被覆開放するように設けたもので、飲み口パッキン部31、及び空気孔パッキン部32、及び係止部33を備えてなるものである。
飲み口パッキン部31は、蓋体3を閉じた際に、飲み口12(12a)の上端と当接する位置に設けたもので、飲み口部材1,1aの大小の飲み口12,12aの形状に対応して形成されたもので、ゴム質材で形成した板状密閉板311と、板状密閉板311を装着する支持部(第二支持部)313を備えてなる。
特に飲み口12の上端が当接する箇所の外周に位置して、前記板状密閉板311の湾曲基点となる第一支持部312と、飲み口12aの上端が当接する箇所の外周に位置し、且つ飲み口12の上端が当接した際に板状密閉板311の湾曲に障害とならない位置に、前記板状密閉板311の湾曲基点となる第二支持部313とを設けたものである。
空気孔パッキン部32は、蓋体3を閉じた際に、空気孔13を塞ぐように設けたもので、蓋体3の内面所定位置に下方へ突出させた筒状部321と当該筒状部321に装着した袋状パッキン322で構成されるものである。
係止部33は、蓋体係止部24の係止ボタンに係止できる掛け止め部(係止受け部)で形成されるもので、蓋体3を閉じた際には、掛け止め部が係止して蓋体3の閉塞を維持し、係止ボタンの操作で係止が解除されると、ヒンジ部分に設けた付勢部材(バネ)の作用で蓋体が開放し、開放状態が維持されるものである。
而して前記実施形態において、飲み口部材1を採用した場合には、飲み口部材1の基板部11を装着孔221に嵌合し、液体容器Aの開口部aに被冠し、容器装着部21を螺合部bに螺合装着すると、図5に例示するとおり開口部aの内周及び上縁にリングパッキン18が当接し、容器装着部21の強い螺合で、鍔部15を鍔抑え222で強く下圧することになり、同時にリングパッキン18も下圧され、栓体全体が一体化し、且つ水封状態で開口部aに装着される。
液体容器A内には適宜な飲料を満たして携帯に供するもので、蓋体3を開放した状態では、図4に例示するとおり、飲み口12が露出するので、通常通りの流し込みでの喫飲が可能となる。この際に空気孔13による空気の自然導入もなされるので、吸引による喫飲も可能である。
そして蓋体3を閉じると、図5に例示するとおり、飲み口12の上端に板状密閉板311が当接し、且つ前記板状密閉板311が、第一支持部312と第二支持部313との間で当接し、奥方に湾曲する状態で当接するので、飲み口12は完全に閉塞密閉されるものである。同時に空気孔13も空気孔パッキン部32で閉塞密閉される。
また図6に例示した別の飲み口部材1aを採用した場合には、喫飲に際しては、ストロータイプの細長筒状の飲み口12aが露出し、空気孔13からの空気導入も可能であるので、通常の吸引喫飲を容易に行うことができるし、蓋体3を閉じた際には、図8に例示するとおり、飲み口12aの上端に板状密閉板311が当接すると共に、前記当接は、第二支持部313の内方位置となり、板状密閉板311が奥方に湾曲する状態で当接することになり、飲み口12aは完全に閉塞密閉される。
このように本考案は、飲み口形状が異なる部材を複数用意し、適宜選択して採用することで飲み口形状が異なる携帯用飲料容器を提供でき、特に蓋体に設ける飲み口パッキン部に飲み口径の相違にも対応できるパッキン部を採用することで、飲み口部材の変更のみで確実な飲み口閉塞を実現した携帯用飲料容器を提供できるものである。
1,1a 飲み口部材
11 基板部
12,12a 飲み口
13 空気孔
14 逆流止弁
15 鍔部
16 位置決め突部
17 脚部
18 リングパッキン
2 栓カバー部材
21 容器装着部
22 装着孔部
221 装着孔
222 鍔抑え
23 蓋体連結部
24 蓋体係止部
3 蓋体
31 飲み口パッキン部
311 板状密閉板
312 第一支持部
313 第二支持部
32 空気孔パッキン部
321 筒状部
322 袋状パッキン
33 係止部
11 基板部
12,12a 飲み口
13 空気孔
14 逆流止弁
15 鍔部
16 位置決め突部
17 脚部
18 リングパッキン
2 栓カバー部材
21 容器装着部
22 装着孔部
221 装着孔
222 鍔抑え
23 蓋体連結部
24 蓋体係止部
3 蓋体
31 飲み口パッキン部
311 板状密閉板
312 第一支持部
313 第二支持部
32 空気孔パッキン部
321 筒状部
322 袋状パッキン
33 係止部
Claims (7)
- 適宜な液体容器の開口部に装着される栓体で、所定形状の基板部に、基板部底面側と連通し且つ基板部の所定箇所を中心とする所定形状の上方突出筒部で形成される飲み口、及び基板部底面側と連通し且つ前記飲み口中心から所定距離離れた位置に小透孔で形成される空気孔、及び底面側の外周適宜位置に突出形成した鍔部を備えてなる飲み口部材と、液体容器の開口部に装着できるようにした容器装着部、及び前記飲み口部材の基板部が所定位置に嵌合装着される装着孔部、及び外周側に蓋体をヒンジ連結する蓋体連結部、及び蓋体連結部の反対側に設けた蓋体係止部を備えた栓カバー部材と、前記蓋体連結部にヒンジ連結して栓カバー部材の上面部を被覆開放するように栓カバー部材に取り付けると共に、被覆時に前記飲み口上端を閉塞密閉する飲み口パッキン部、及び蓋体係止部に係止できる係止部を設けた蓋体とで構成してなることを特徴とする携帯用飲料容器の栓体。
- 飲み口部材が液体容器開口部に載置状態で配置され、装着孔部を、基板部が嵌合する装着孔と、鍔部抑えで構成し、液体容器開口部に栓カバー部材を外装することで飲み口部材を栓カバー部材と一体化してなる請求項1記載の携帯用飲料容器の栓体。
- 基板部及び鍔部が円形で、且つ基板部外周適宜位置に位置決め突部を設けてなる請求項2記載の携帯用飲料容器の栓体。
- 基板部底面側に、空気孔の逆流止弁を設けてなる請求項1乃至3記載の何れかの携帯用飲料容器の栓体。
- 飲み口上端を閉塞密閉する飲み口パッキン部を、飲み口中心と対応して、異径の複数の飲み口上端に当接する箇所が、所定の弾性を備えて密閉するようにした請求項1乃至4記載の何れかの携帯用飲料容器の栓体。
- 飲み口パッキン部を、ゴム質材で形成した板状密閉板と、異径の複数の飲み口上端が当接する箇所を除いた位置に、前記板状密閉板の湾曲基点となる支持部を設けてなる請求項5記載の携帯用飲料容器の栓体。
- 蓋体に、蓋体被覆時に空気孔を閉塞密閉する空気孔パッキン部を設けてなる請求項1乃至6記載の何れかの携帯用飲料容器の栓体。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011235935A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | ボトル栓 |
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JP2014218258A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | サーモス株式会社 | 飲料用容器の栓体 |
JP2017132503A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | サーモス株式会社 | キャップユニット及び飲料用容器 |
CN109938555A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-06-28 | 中船重工鹏力(南京)塑造科技有限公司 | 兼具防回流和多次密封功能的热饮杯盖 |
-
2006
- 2006-10-16 JP JP2006008380U patent/JP3128166U/ja not_active Ceased
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