JP3128071U - カプセル状商品小出し装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部にグッズを装填したカプセルを収容し、適宜取り出すための装置であり、カプセルの収納室を画成する本体の前側下部に排出口を設けるとともに、排出口の前方を囲むガードを設け、前記本体にはカプセルを受支する底板をこれの両側を軸として前後傾動可能に支架させ、かつ、前記底板の前側縁部には、前記排出口を貫いてガード内に位置する受け皿を突設し、底板の後側縁部には底板を常態において後傾させるための付勢された制御部を設けた。
【選択図】図7
Description
かかる装置においては、商品本体は人気キャラクターをかたどった人形、玩具、フィギアなどのグッズが多く、通常、外部から内容物が視認しにくいカプセルに装填されており、何のグッズが収容されているかわからない状態で取り出すのでゲーム的な要素が加味され、それにより購買者に興趣を抱かせ、集客の向上につながる効果を期待できる。
このため、第1に装置の形態がありきたりで人目を向かせる効果が乏しく、第2に箱体内に数多くの商品を収容したときに詰りが生じやすく、円滑に取り出せないことがあり、第3に繰り出し口が常時開放されているため、複数個のカプセルが一度に出てしまい、ゲーム的な面白さが乏しく、また、選択したもの以外をいちいち箱内に戻すわずらわしさが付きまとっていた。
また、底板は常態において後傾し、カプセルの取り出し時に前傾し、取り出しが終わると再び後傾し、後傾位置に停止したときに衝撃が生ずるので、収容されているカプセルに効果的に刺激を与えることができ、重なりや重みによる詰りの発生を防止することができる。
これによれば、底板を簡単かつ確実に常態において後傾させ、操作片兼受け皿で排出口をほぼ閉じておくことができるとともに、操作片兼受け皿への押圧を解除したときに排出口を瞬時に塞いで余分なカプセルの排出を抑制することができ、しかも構造を簡易なものとなしえる。
これによれば、底板の前後の傾動による刺激作用に加えて、移動経路が決められるので、カプセルが数段に重なっても詰りが防止され、スムーズに排出口に導くことが可能になる。
前記誘導手段は、底板上に固定され、排出口近傍の左または右部位で本体内壁に近い位置のストッパ用の突起と、排出口近傍の右または左部位で前記ストッパ用の突起との距離がカプセルの大きさよりも適度に大きく本体内壁間との距離がカプセルと同程度の誘導用の突起からなる。
これによれば、簡単で安価な構造により誘導作用を得ることができる。
これによれば、底板が前後に傾動した際に左右にも傾動した状態が得られるので、詰り防止効果が高く、また、カプセルが螺旋状に一方向に移動し、障壁に当接して排出口の背後に到るので、確実な誘導作用を得ることができる。
これによれば、底板の前後方向の傾動に加え、レベル差により左右方向でも傾動されるため、揺り動かし効果が高くなり、多数のカプセルを収容しても、詰りが確実に防止され、かつ、カプセルを螺旋状に一方向に移動させて排出口に導くことができる。
これによれば、グッズを装填したカプセルを収容する部屋の外観形状がキャラクターなどの特徴を端的に表したユニークなものとなるので、非常に目立つディスプレイとすることができる。また、カプセルが球体で、本体が筒状といった曲率形状を有しているので、カプセルの移動がスムーズで、確実に1個ずつ取出しを行える。
これによれば、簡単な構造で傾動用の支軸機構を得ることができる。
これによれば、底板を内在させつつ帯体を巻いて筒にすることで簡単に傾動自在な底板を内蔵した本体を組立てることができ、コストも安く、使用後の廃棄も容易である。
図1ないし図8は本考案によるカプセル状商品小出し装置の第1実施例を示しており、図1ないし図3において、Aは本考案の小出し装置、Bはこれに装填して取り出されるカプセルである。
前記小出し装置Aは、基本的には、本体1と、これの内部所要レベルに配された盤状の底板(台座)2と、前記本体1の正面側に位置したガード3とを備えている。
前記ガード3は前記排出口6の前方を平面U状に囲むように位置し、この例では、図6のように、両端部分が排出口6の両側面から本体1内に挿入され、本体内面に定着されている。ガード3は、図3のように前面部位にカプセルBの取り出しを容易にするための凹入部30を形成している。なお、実施例では取り出し用ガード3と輪郭を同じくする座片を下面に設けているが、これは必ずしも要さない。
詳しくは、本体1の外周面に目、鼻、口などの特徴的絵柄10aが印刷的手法で施され、その下部に胴部を現すための帯10bが巻着され、その帯10bの領域には、手を模した片10cの後部が本体に形成したスリットに差し込まれることで固定され、帯10bの下方でガード3の側方には、脚を模した片10dが同様に本体に形成したスリットに差し込まれている。したがって、本体1は全体として立体的なあるキャラクターなどの形状が創成されている。
弾性部材5の限定はないが、この例では輪ゴムが用いられ、前記本体1のガイド穴8よりも下方に設けられた穴からなる留め部9を通して半分が内部に導かれ、図6のように、端のリング部分50が制御片13の付け根部上面側に掛け回され,残る半分の端のリング部分51が本体外に位置する部位上面に掛け回され、これらで強制的に制御片13を下方に牽引し、それにより、底板2を図7の実線のように後傾させるようになっている。
もちろん制御片13は必ずしも本体外に突出しなくてもよく、この場合は、弾性部材5本体の内面に端部が固定され、他端部が制御片13に固定されればよい。
そして、底板2を内装支架させての組み立てを容易にするため、図9のように展開状の帯体100を使用し、この帯体100の両端域に筒形状固定のための接続部として、突片100aとこれを挿し込み固定するスリット100bが形成され、これらの配設部位内の領域に前記横スリット7、7、排出口6、ガイド穴8、留め部としての穴9を形成している。
この実施例においては、底板2のカプセルの排出口6への誘導手段として、底板2の全体の高さを一様とせず、左側半部(または右側半部)に高位レベル面15を形成し、右側半部(または左右側半部)に低位レベル面16を形成し、それら両レベル面を滑らかに連続させ、全体として螺旋面を創成させている。そして、排出口近傍側方の高位レベル側領域に、本体1の内壁に近い位置から内方に延びる障壁18を設け、高位レベル面15からダイレクトに排出口6へカプセルBが移動しないようにしている。
図示するものでは、左側を高位レベル面15とし、右側を低位レベル面16としており、これらと前記最終誘導面17を得るために、底板2を平坦な下板2aとこれにウレタンなどの高さ調整部材2cを介して上板2bを張設している。
その他の構成は第1実施例と同様であるから説明は援用することとし、同じ部分に同じ符号を付し、説明は省略する。
1)本考案において「カプセル」とは、グッズを装填して封入した容器の総称であり、実施例のような真円状の球体、あるいは長円状、楕円状、ラブビーボール状の球体や異形状の球体を主とするが、筒状体、カップ状体,錐形状体などを含む。しかし、本体1からの排出を容易にする点から、曲率部分が少なくとも一部にあるなど転動性を備えた形状をなしていることが好ましい。
2)本体1は、カプセル形状との関係から、横断面において曲率を有する形状、たとえば真円状、楕円形、長円形の筒であることが好ましいが、多角形の角筒ないしこれに類する形状であってもよい。底板は本体の断面形状に即した形状が採用される。
3)本体1は蓋をかぶせるようにしてもよい。
4)底板2は摩擦係数の小さな表面を有していてもよい。
5)受け皿11は底板2を傾動させる操作手段を兼ねているが、場合によっては、底板2を押圧して傾動力を付与する操作手段を別途設けてもよい。
こうすれば、底板2は、前後方向の傾動に加え、レベル差により左右方向でも傾動されることになり、揺り動かし効果が高くなるので、多数のカプセルを収容しても、詰りを起こさせることなく円滑に排出口へと導くことができる。
本体1が円筒状である上に、装飾部10によって全体としてキャラクターなどの固有の形態をなしているので、それによりかもし出されるユニークさや愛らしさにより、人目を引くディスプレイ効果を発現できる。
この動作により、カプセルBが後方に向けて転動、移動するとともに受け皿11が排出口を塞ぐので、他の状カプセルが排出されることがなく、受け皿11の押圧のたびに、カプセルは正確に1個づつ取り出される。したがってゲーム的に面白みのある購買形態を実現できる。
B カプセル(カプセル状商品)
C グッズ
1 本体
2 底板
3 ガード
5 弾性部材
6 排出口
7 スリット
8 ガイド穴
10 装飾部
11 受け皿
12 支軸用突起
13 制御片
14a、14b、14c 突起
15 高位レベル面
16 低位レベル面
18 障壁
Claims (9)
- 内部にグッズを装填したカプセルを収容し、適宜取り出すための装置において、前記カプセルの収納室を画成する本体の前側下部に排出口を設けるとともに、排出口の前方を囲むガードを設け、前記本体にはカプセルを受支する底板をこれの両側を軸として前後傾動可能に支架させ、かつ、前記底板の前側縁部には、前記排出口を貫いてガード内に位置する受け皿を突設し、底板の後側縁部には底板を常態において後傾させるための付勢された制御部を設けたことを特徴とするカプセル状商品小出し装置。
- 制御部が本体の後側下部に設けたガイド穴から外方に突出する片からなり、本体に留められた弾性部材により下方に牽引されている請求項1に記載のカプセル状商品小出し装置。
- 底板がカプセルの排出口への誘導手段を有している請求項1に記載のカプセル状商品小出し装置。
- 前記誘導手段は、底板上に固定され、排出口近傍の左または右部位で本体内壁に近い位置のストッパ用の突起と、排出口近傍の右または左部位で前記ストッパ用の突起との距離がカプセルの大きさよりも適度に大きく本体内壁間との距離がカプセルと同程度の誘導用の突起からなる請求項3に記載のカプセル状商品小出し装置。
- 前記誘導手段は、底板に左側と右側で高さにレベル差を形成し、排出口近傍の高位側で本体内壁に近い位置から内方に障壁を設けたものである請求項3に記載のカプセル状商品小出し装置。
- 前記誘導手段は、底板に左側と右側で高さにレベル差を形成し、かつ、底板上に、排出口近傍の左または右部位で本体内壁に近い位置のストッパ用の突起と、排出口近傍の右または左部位で前記ストッパ用の突起との距離がカプセルの大きさよりも適度に大きく本体内壁間との距離がカプセルと同程度の誘導用の突起を設けたものである請求項3に記載のカプセル状商品小出し装置。
- カプセルが球体であり、本体が横断面において曲率をもつ形状をなし、キャラクターなどの特徴を平面的または立体的に表す装飾部を周囲に有している請求項1ないし6のいずれかに記載のカプセル状商品小出し装置。
- 底板の左右に突部が形成されており、本体には、前記突部を貫挿するスリットを有している請求項1ないし7のいずれかに記載のカプセル状商品小出し装置。
- 本体が帯体からなり、両端に筒形状に固定するための接続部を有するとともに、中間域には、底板の受け皿を貫通させる排出口と、底板の制御片を貫通させるガイド穴と、突部を貫通させるスリットを配設している請求項1ないし8のいずれかに記載のカプセル状商品小出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006008314U JP3128071U (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | カプセル状商品小出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006008314U JP3128071U (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | カプセル状商品小出し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3128071U true JP3128071U (ja) | 2006-12-21 |
Family
ID=43477750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006008314U Expired - Lifetime JP3128071U (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | カプセル状商品小出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3128071U (ja) |
-
2006
- 2006-10-12 JP JP2006008314U patent/JP3128071U/ja not_active Expired - Lifetime
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