JP3127821U - 弦楽器演奏用サポーター - Google Patents

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Abstract

【課題】
指弾きのような音色、もしくは独特の音色を奏でることができ、しかも指の炎症を抑制して指を保護することのできる弦楽器演奏用サポーターを提供すること。
【解決手段】
弦楽器を演奏する際に使用する指のサポーターであって、弦楽器の弦を弾く指に係止する係止部と、当該係止部と一体化されて、弦を弾く指における、弦との接触領域を保護するサポート部とを備える弦楽器演奏用サポーターを提供する。特に、前記係止部は、弦を弾く指の先端部を解放して、当該指と弦との接触を可能にする解放領域を備えることが望ましい。
【選択図】 図4

Description

本考案は、弦楽器を弾く際に使用する弦楽器演奏用サポーターに関し、より具体的には、弦を指で弾いたのと同じ音色を奏でながらも、指の炎症などを阻止することのできる弦楽器演奏用サポーターに関する。
従来よく知られている弦楽器にはギター、バンジョウ、ハープなどがある。これらの弦を弾いて演奏する方法としては大きく分けて、指や爪で弦を弾く奏法とピックやサムピックなどの道具を使用する奏法がある。
ギターの弦を指や爪で弾く奏法は「指弾き」と呼ばれており、最も基本的な演奏法である。かかる指弾きは、指が弦に直接接触するため弦を弾く感覚を認識し易いとの特徴がある。主にクラシック・ギター、アコースティックギター、ウッドベース等を使う場合に適していると云われるが、エレクトリックギターなどでも、バラード調の曲を演奏する時に用いられたり、ロックなど他の音楽ジャンルの曲を演奏する時に用いられることがある。
また、指弾きは五本の指を同時に使用することができ、基本的には親指は4〜6弦、人差し指は3弦、中指は2弦、薬指は1弦を担当することになる。その結果、特に親指ついて言及すれば、他の指に比べて多くの弦を弾くので負荷がかかりやすく、よって慣れないうちは指に炎症を起こすこともあり、また長時間の演奏が困難な場合もあった。
一方、ピックを使ってギター弦を弾く演奏法は、前記の「指弾き」に対して「ピック弾き」とも呼ばれている。このピック弾きに使用されるギターピックは、たいてい3cm程度の大きさで、薄い三角形をしており、主にエレクトリックギター、アコースティックギター、ベースギター、マンドリンなどの弦楽器で使用される。このギターピックは、指と指に挟んで使用するので、これを使用することにより、指先にダメージを受けることは少なくなるが、その反面、指弾きよりも同時に使用できる指の本数が減る。また、ピック弾きの場合、前記指引きの場合と異なり、輪郭のはっきりした音色になる。
そして演奏に使用する指の本数を減らすことなく使用できるピックとして、親指に装着できるピックとしてサムピックが知られている。サムピックは親指にまとわりつく形で装着するものであるため、人差し指、中指、薬指などの指が自由に使える特徴を有している。サムピックについてはいくつかの特許文献がある。
特許文献1のサムピックは、パッドを介して親指に巻き付ける固定部分とピック部分とを固定する構造を有する。当該サムピックはピックの位置を変えることができるが、常にピック部分は固定部分に一体化されて使用されるものとなっている。
また特許文献2では、ピックとベルトとからなり、ベルトの長さを自在に調節できるサムピックが提案されいるが、やはりこのサムピックも常にピックを使用して演奏するものとして形成されている。
このように、サムピックを用いた場合では、ピックを用いた場合のときよりも多くの指を同時に使用できると言う利点があるものの、音色の効果としてはピックを用いた場合とほとんど変わらなかった。
特開2003−5741号 特開2004−354839号
上述したように、ギターピックを用いた場合、指の代わりにピックを弦に当てて、弾いて音を鳴らすため指弾きの場合とは音色が異なる。また、2本の指を同時に使用するので、ピックを使わない指弾きに比べて、演奏に使用できる指の本数が減る。
またサムピックも、ピックを介して弦を弾くものであるため、一般的なピックを用いた方法と同様に、指弾きとは音色が異なる。
従って、ピックやサムピックを用いた場合では、指弾きのような音色の効果は得られない。
一方、指弾きでは弦の太さによって指に対して大きな負荷がかかることもあるため、指に炎症をきたすこともしばしばあった。従って、初心者にとっては長時間演奏を続けることが困難な場合もあった。
そこで本考案は、指弾きのような音色、もしくは独特の音色を奏でることができ、しかも指の炎症を抑制して指を保護することのできる弦楽器演奏用サポーターを提供することを目的とする。
上述の目的を達成すべく本考案では、弦楽器を演奏する際に使用する指のサポーターであって、弦楽器の弦を弾く指に係止する係止部と、当該係止部と一体化されて、弦を弾く指における、弦との接触領域を保護するサポート部とを備える弦楽器演奏用サポーターを提供する。
上記係止部は、後述するサポート部を指に保持する為のものであり、かかる機能を担保するものであれば、特にその性状は問わない。かかるサポート部としては、例えば、弦を弾く指に外装される形状(筒状など)の一方または両方を開放した形状、もしくは後述のサポート部と共に弦を弾く指に外装可能となる形状(半筒状など)に形成することができる。
また、上記係止部とサポート部が一体化された場合には係止部を反転することもできる。係止部を裏返すことで、サポート部を係止部の内側または外側に位置させることができる。これにより、一のサポーターによって、係止部で直接弦を弾く場合と、サポート部で直接弦を弾く場合とで異なる音色を奏でることができ、適宜使い分けることが可能となる。
さらに、この係止部は指に外装可能な形状に限らず、後述のサポート部と指との間に存在して、当該サポート部を保持するもの、例えば接着剤や粘着材などとすることもできる。
またこの係止部には、望ましくはこの弦楽器演奏用サポーターが装着される指の表側(指の腹側)および/または先側を露出させるものとして形成されることが望ましい。指と弦とが直接接することにより、弦を弾く時の感覚を正確に認識できるようにするためである。よって、本考案の弦楽器演奏用サポーターでは、係止部は、弦を弾く指の先端部を解放して当該指と弦との接触を可能にする解放領域を備えることが望ましい。かかる解放領域は、係止部を筒状に形成して、その先端から指を突出させるように形成する他、恰も指サックの如き形状に形成して、指の腹部分および先側の少なくとも何れかの領域に開口を形成することにより具体化することができる。かかる解放領域は、当該サポーターが装着される指から弦に接触した感触を看取できる様に形成される必要があり、当該解放領域を開口として形成する場合には、大径の開口を1つ以上形成したり、小径の開口を複数形成することができる。
更に、この係止部が指の全部又は一部を包む様に形成されている場合には、当該係止部には通気の為の孔部を形成することが望ましい。これにより通気性が向上し発汗などによる不快感を解消できる為である。
係止部の材質は通気性及び伸縮性があればよく、天然ゴムまたはこれと同等の摩擦抵抗を有する合成ゴムが好適であるが、化学繊維・天然繊維・シリコン樹脂・ナイロン・皮革材など他の材質を選択してもよい。また一種の材質から構成される必要はなく、弦楽器や用途に応じて種々の材質を組み合わせることもできる。ただし、前記サポート部が形成されている領域の表面は、天然ゴムまたはこれと同等の摩擦抵抗を有する合成ゴムがよい。例えば、係止部が孔状の筒状であれば、サポート部が形成されている領域以外を紐などにすることができる。係止部の表面は、弦と接触する際に適度な摩擦抵抗を有し、かつ、指の表面に馴染みやすいものがよい。通気性向上のために網目状や複数の孔を有していたり、皮膚や弦との接触面積を増加させるために、凹凸を有していてもよい。また、表裏を反転させて使用することのできるサポーターの場合には、係止部が反転可能でなければならず、係止部は柔軟性と伸縮性を備える必要がある。
係止部の外周の直径は、概ね15mm〜25mmであることが望ましいが、使用者の指と同等の大きさであればよくサポート部を指に固定できればよい。
上記サポート部は、弦を弾く際に弦と指との間に存在して、弦を引く時の指に対する衝撃を和らげるものである。よって、当該サポート部は、このような機能を担保可能なように、衝撃を吸収可能な弾性部材か、あるいは衝撃を分散可能な硬質材料で形成される。かかるサポート部は、係止部の周方向の全面あるいは何れかの領域に、連続する面として、或いは断続的な線として形成することができる。また、このサポート部は、網目状に形成することもできる。
サポート部は通気性及び伸縮性を備え、且つ柔軟で指に馴染みやすい天然ゴム・硬化ゴムなどが好適であるが、これに限らず化学繊維・天然繊維・シリコン樹脂・ナイロン・皮革材等の天然素材など、他の材質を用いて形成することもできる。また、表裏を反転させて使用することのできるサポーターの場合には、係止部が反転可能でなければならず、サポート部は柔軟性と伸縮性を備える必要がある。
このサポート部は、係止部の外周に位置するる場合、その表面は適度な摩擦抵抗を有していればよい。サポート部の表面は通気性向上のために網目状や孔を有していたり、皮膚や弦との接触面積を増加させるために、凹凸を有していてもよい。このサポート部が天然ゴムあるいはこれと同程度の弾性を有する材質で形成される場合、この係止部は概ね1.0mmから2.5mm、特に1.5から2.0mmの厚さに形成されることが望ましい。指で弦を弾いた際に指にかかる負荷を軽減でき、弦との接触感覚を認識できる様にするためである。
更に、上記係止部とサポート部とは、それぞれを別体に形成して、上記のように組み合わせる他、係止部とサポート部を一体に形成することも可能である。それぞれが別体に形成される場合、両者は接着剤などによって一体化することができる。また、係止部が筒状に形成され、サポート部と重ね合わせて形成される場合には、何れが外側に存在していても良い。但し、演奏時において弦と直接接触する面を構成するものは、弦との関係において、一定の摩擦抵抗を有する材質(天然ゴム又はこれと同等の摩擦抵抗を有するもの)および/または形状(凹凸形状など)に形成される必要がある。具体的には、サポート部が外側に存在する場合、当該サポート部が演奏時において弦と直接接触することから、このサポート部を天然ゴム又はこれと同等の摩擦抵抗を有するもので形成し、サポート部の外側に係止部が存在する場合、当該係止部における少なくともサポート分の外側に存在する領域は、天然ゴム又はこれと同等の摩擦抵抗を有するもので形成する。
更に、この弦楽器演奏用サポーターにおいては、演奏時に弦と接触する領域に凹凸を形成し、この凹凸によって、直に指手で演奏する時には与えることのできない振動を弦に与えることで、独特の音色を奏でることができるように形成することもできる。
なお、本サポーターは、係止部3を切除することで、任意の大きさにすることができ、これらに限ったものではない。また、本サポーターは、五本の指のいずれにも使用できる。
本考案にかかる弦楽器演奏用サポーターは、係止部とサポート部からなり、係止部がサポート部を演奏時において弦と指の間に保持することから、指弾きの場合でも指の損傷を軽減することができ、更に直接指で弾いた場合と同様の音色を奏でることができる。そして、長時間演奏しても、指の痛みを抑えることができるため、初心者でも指弾きで演奏することができるようになる。
特に、当該弦楽器演奏用サポーターにおける表面、特に演奏時に弦と接触する表面に意図的に凹凸を形成すれば、これまで付与することのできなかった振動を弦に与えることができ、独特の音色を奏でることもできる。
更に、係止部が、サポート部の裏面に設けられた接着剤又は粘着材である場合には、演奏時において当該サポート部がずれる虞をなくすことができ、安心して演奏に集中できるようになる。
以下、図面に基づき、本考案にかかる弦楽器演奏用サポーターの1実施形態を具体的に示す。特に、この実施の形態では、弦楽器としてギターを奏でる時に使用するサポーターを具体化したものであり、弦を弾くのに大きな力を要するエレクトリックギター、特にエレクトリックベースギター(以下、単に「ベースギター」と称する)において好適に使用できる弦楽器演奏用サポーターとして具体化されている。
本実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターは、ベースギターの弦を指で直接弾く、所謂スラップ奏法に使用されるものである。このスラップ奏法とは、親指で3、4弦など低音弦をはじくように叩く動作(サムピング)と、人差し指や中指で1、2弦など高音弦を引っ張って指板に打ちつける(プル、プリング)動作で構成され、この二つの動作を組み合わせて、アタックの効いたあたかも打楽器のようなパーカッシブな効果が得られるのが特徴である。図1には、このスラップ奏法におけるサムピング動作を示しており、このサムピング動作は、親指の側面乃至は先端付近でベースギターの弦を弾くように叩くことによって行われる。
このようなサムピング動作を行うに際して、特にベースギターの場合は弦Bの張りが強いことから、指に対しては相当な付加がかかることになる。その結果、図2に示すように、親指における弦との接触領域Sである側面では、皮膚が擦れたり、或いは炎症が生じたりすることがある。
そこで、本実施の形態では、図3に示す様に、弦を弾く指(この場合は親指1)における弦との接触領域Sをカバーするように、当該指に外装可能な弦楽器演奏用サポーター2を提供するものである。
図3は、この実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーター(以下、「サポーター」と略すこともある)2を親指に装着した状態を示す斜視図であり、親指における第一間接付近をカバーする大きさの筒状に形成されている。そしてこのサポーター2を装着した状態において、親指の先端側はこのサポーター2から露出する状態になっており、これにより前記図1に示すように演奏した場合であっても、弦との接触領域Sをカバーしながらも、指の先端側をベースギターの弦Bに直接接触させることができる。指が直接弦に接することができることから、演奏時においても弦との接触状態や、弦の振動具合などを直接肌身に感じ取ることができ、これにより当該サポーター2を装着していないのと同じ感覚でベースギターを演奏することができる。
この図3に示すサポーターでは、演奏時において親指の演奏に供する領域(以下「演奏領域S」とする)を覆うように、サポート部4が設けられており、このサポート部は係止部3によって指に取り付けられている。この様なサポーター2は、図4に示す様に、親指の第一関節付近に外装される係止部3と、親指の演奏領域Sをカバーする大きさであって前記係止部によって親指に保持されるサポート部4とで構成することができる。
ここで、当該サポーターを用いて演奏を行う場合、親指で弦を叩いた動作(スラッピング動作)の反作用として、当該サポーターには、親指の周方向に回動する力が作用する。このようなサポーター2の回動を自由にしておけば、サポート部4による親指の演奏領域Sの保護が困難になってしまう。そこで本実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターでは、当該スラッピング動作の反作用として生じる回動を阻止する為に、前記係止部3は指を締め付けるような力を生じさせ、回動を阻止するのに十分な摩擦抵抗を生じさせるように形成される。具体的には、当該係止部を摩擦係数の高い天然ゴムで形成し、且つ装着時において親指の演奏領域を締め付けることのできる大きさに形成される。使用者の指の太さにもよるが、大凡20mm程度の内径に形成される。
サポート部4は、少なくとも親指の演奏領域をカバーする大きさに形成される必要があり、望ましくは適宜弾性を有する樹脂を用い、演奏時における指への衝撃を和らげることのできるものとして形成する。本実施の形態では、スチレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、ハイパロン、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の各種の合成ゴムの何れかを用いて形成することができ、その他にも天然ゴムを用いて形成することができる。このサポート部は、少なくとも演奏時に弦との接触で生じる衝撃を緩和することのできる様に形成される必要があり、何れの材料を用いて形成されるかにもよるが、概ね1.5mm程度の厚さであれば良い。あまり厚すぎると、スラッピング動作に際して違和感が生じることがあり、一方、薄すぎれば何等サポート機能を果たしえない。
かかるサポート部4は、図4(A)に示す様に、前記係止部3の内側に存在させる他、図4(C)に示すように、係止部の外側に存在させることもできる。いずれの場合であっても、当該サポート部4と係止部3とは、相対的な移動を阻止するべく接着剤などで一体化されていることが望ましい。またこのサポーターが、前記図3に示すように親指に装着されて、図1に示すようにスラップ奏法で使用されるものであるから、弦との摩擦抵抗が適度に調整される必要がある。特に、ベースギターに使用されている弦Bとの関係においては、特段の表面処理が施されていない天然ゴムによって得られる摩擦抵抗が望ましく、よって図4(A)に示す様に、係止部3がサポート部4の表面に存在する場合には、当該係止部3における、少なくともサポート部4が存在する領域は天然ゴムによって形成される。また図4(C)に示す様に、サポート部4が表面に露出する場合には、当該サポート部4における、少なくとも表面は天然ゴムによって形成される。
次に、上述した弦楽器演奏用サポーターに関連する、他の実施の形態を図5〜8に基づいて説明する。
図5(A)(B)は、前記サポート部4が親指の全周をカバーするように、当該サポート部14を筒状に形成した態様を示している。この図に示す様に、サポート部14が親指の全周を覆うように形成すれば、前記演奏時におけるスラッピング動作に際して生じる回動を阻止する必要はなくなる。このため、当該サポート部14は、少なくとも親指から抜け出ない程度に保持されていれば良く、よって親指の締め付けを極力軽減することができる。しかしながら、その反面、親指における第一関節の裏側(手の甲側)にもサポート部14が存在することになり、前記図1に示したように演奏する場合において、親指の自由な動きが制限される事になる。したがって、図5(A)(B)に示す様に親指の全周をカバーするサポート部14を形成する場合には、当該サポート部14に対して、親指の動きを制限することの無いような厚さ及び硬さで形成されなければならないとの制限が加わることになる。但し、ある程度の保形強度を有する場合には、演奏時における親指の曲がり過ぎなどを強制できることから、矯正用途では望ましいものとなる。図5(A)はサポート部14を係止部4の内側に設けた例、図5(B)はサポート部14を係止部3の外側に設けた例をそれぞれ示している。何れの態様にするかは、当該サポーターを表裏反転させることによっても選択することができる。なお、この図5(A)(B)に示す様に、サポート部14自体が筒状に形成される場合には、別途係止部3を設けることなく、このサポート部14を前述のサポート部兼係止部とすることができる。
図5(C)(D)は、帯状に形成されたサポート部24を、親指の周りに平行に配置した例を示している。そして平行に配置された複数のサポート部24は、前記係止部3によって一体化されて、これが親指に固定されることになる。図5(C)はサポート部24を係止部3の内側に設けた例、図5(D)はサポート部24を係止部3の外側に設けた例をそれぞれ示している。このように複数のサポート部24を平行に配置した場合、それぞれのサポート部24の厚さ、硬さ及び/又は弾性などをそれぞれ異ならせる事ができる。各サポート部24毎に弾性や硬さ等を異ならせた場合には、使用者(演奏者)の好みに応じて、或いは曲調にあわせて、使用するサポート部を適宜選択することができる。
また、この係止部3とサポート部24が一体化された場合には、表裏反転させて使用することのできるサポーターとすることができる。図5(C)に示す様に、係止部3が内側に存在するサポーターを裏返すことにより、図5(D)に示すようにサポート部24が係止部3の外側に露出するサポーターとすることができる。このようにサポータを裏返すことにより、サポート部を表側に存在させたり、内側に存在させることができるため、サポーター32は一物品で2通りの使用の仕方が可能である。従って、一つのサポーター32によって、係止部3を直接弦と接触させた場合と、サポーター24を直接弦と接触させた場合とで、異なる音色を奏でることができるだけでなく、それぞれのサポート部24の厚さ、硬さ及び/又は弾性などを異ならせた場合では、多様な音色を奏でることができる。なお、このように裏返して使用できるサポーターであるためには、係止部3およびサポート部24が柔軟性および伸縮性を有する必要がある。
また前記図3及び4では、係止部3が筒状に形成された態様を説明しているが、この係止部3は図6に示す様に親指の第一関節近傍から先端側の全体をカバーするように形成することもできる。このように形成すれば、係止部3の先端が閉塞されているので、当該サポーター2の、指の付け根側への後退を阻止することはできるが、その反面、汗などによって蒸れることが考えられる。そこで、係止部3が親指の広い範囲を覆う様に形成されている場合には、当該係止部3における通気性を確保する為の通気孔を形成することが望ましい。或いはこの係止部における演奏には関与しない部分は布帛など適宜通気性を有する部材で形成することもできる。
但し、係止部3が指の全体を覆ってしまうと、弦と接触している感覚を看取し難いなどの問題も生じる。そこで図6(B)に示す様に、係止部3における何れかの部位、望ましくはスラッピング動作に関与しない領域には、指を露出させる為の開口部5を形成することが望ましい。この図6(B)では、親指の腹部分を露出させるような開口が1つ形成されているが、これに限らず複数の開口を形成したり、或いは指の側面を開口させるように形成することもできる。このような開口を形成すれば、指の触感で弦を認識することができ、更に当該開口により通気性を確保することもできる。
そして、弦に対して此れまでに無い振動を付加して、独自の音を出すことを可能にする為には、当該サポータ−32の表面に凹凸を出現させることにより実現させることができる。このような凹凸は図7に示す様に、様々な形状に形成する事ができ、またその突起具合も自在に調整する事ができる。例えば図7(A)に示す様に、指の伸びる方向に沿うような凸条を複数形成したり、図7(B)に示す様に、指を周回する向きの凸条を複数形成したり、或いは図7(C)に示す様に網目状の凸条を形成することができる。演奏時において、弦に対する独特の振動を付与することから考えれば、図7(A)に示す様に、演奏時における指の動作方向に交差する向きの凸条を形成することが望ましい。なお、図示していないが、その他にも点状に突起する凸部を複数形成することもできる。このような凹凸を形成した場合には、当該凹凸の形成間隔や突起幅、あるいは凸部の硬さに応じて様々な振動を弦に付加することができる為、これまでに無い音色を奏でることも可能である。
最後に、図8には、係止部3の形態を異ならせたサポート部4の具体例を示す。この図8(A)では、係止部3を紐状またはリング状に形成し、このように形成した係止部13でサポート部4を指に固定するものである。係止部13によるサポート部4の保持力は、前記した態様に比べれば劣るものの演奏の上級者など、サポート部4が回動する力を生じさせることなくスラッピング演奏を行える者にとっては、無駄な締め付け力がなく、指の動きも自在で、且つ汗などによる蒸れも生じないことから望ましい態様となる。
更に、指を締め付けられることに抵抗を感じる奏者に対しては、図8(B)に示す様に、係止部23に粘着層または接着層を形成して、これでサポート部を親指の演奏領域に固定することができる。このような係止部23としては、市販されているテープなどを使用して、サポート部の上から当該サポート部を指に貼り付ける他、両面テープによりサポート部を直接指に貼り付けることができる。またこの係止部23は、接着層そのものとして具体化することもできる。
スラップ奏法におけるサムピング動作を示す略図。 サムピング動作における親指の演奏領域を示す略図。 本実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターを装着した状態を示す略図。 本実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターを示す(A)断面図、(B)側面図、(C)応用例の断面図。 (A)〜(D)は他の実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターを示す断面図。 (A)及び(B)は更に他の実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターを示す斜視図。 (A)〜(C)は更に他の実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターを示す側面図。 (A)及び(B)は更に他の実施の形態にかかる弦楽器演奏用サポーターを示す側面図。
符号の説明
1、 指
2、22、32、42 サポーター
3、13、23 係止部
4、24 サポート部
5 開口部
B 弦
S 接触領域または演奏領域

Claims (5)

  1. 弦楽器を演奏する際に使用する指のサポーターであって、
    弦楽器の弦を弾く指に係止する係止部と、
    当該係止部と一体化されて、弦を弾く指における、弦との接触領域を保護するサポート部とを備えることを特徴とする、弦楽器演奏用サポーター。
  2. 前記係止部は、弦を弾く指の先端部を解放して、当該指と弦との接触を可能にする解放領域を備える、請求項1に記載の弦楽器演奏用サポーター。
  3. 前記係止部は、通気性及び伸縮性を備えており、
    前記サポート部が設けられている領域の表面は、天然ゴム、またはこれと同等の摩擦抵抗を有する合成ゴムで形成されている請求項1又は2に記載の弦楽器演奏用サポーター。
  4. 前記弦楽器演奏用サポーターは、少なくとも弦楽器の弦と接触する領域の表面に出現する凹凸が設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の弦楽器演奏用サポーター。
  5. 前記サポート部は、1.5〜2.5mmの厚さを有する請求項1〜4の何れか一項に記載の弦楽器演奏用サポーター。
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