JP3127750U - 組立式天体望遠鏡、及び組立式天体望遠鏡付き書籍 - Google Patents

組立式天体望遠鏡、及び組立式天体望遠鏡付き書籍 Download PDF

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Abstract

【課題】高い組み立て精度を維持しつつ、簡単に組み立てることが可能な組立式天体望遠鏡を提供すること、及び組立式天体望遠鏡が書籍の付録として販売される形態に鑑み、その厚さを薄くした組立式天体望遠鏡を付録とする書籍を提供すること。
【解決手段】対物レンズ(22)及び接眼レンズ(21)を含むレンズ部材が配置される鏡筒(23)を、半円筒状の第1及び第2の鏡筒ユニット(23a、23b)で構成し、かつ第1及び第2の鏡筒ユニット(23a、23b)の内周に、レンズ部材が配置される配設部(A)を形成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、組立式天体望遠鏡及び該組立式天体望遠鏡を収納する収納箱体を備えた書籍に関する。
従来の組立式天体望遠鏡は、対物レンズや接眼レンズなどのレンズ部材と該レンズ部材が装着される円筒形状のレンズ鏡筒とが組み立て可能に分解された状態で販売されている。組立式天体望遠鏡を購入したユーザは、レンズ鏡筒にレンズ部材を装着する組み立て作業を経て、組立式の天体望遠鏡を完成させる。
また、このような組立式天体望遠鏡は、望遠鏡や玩具等の専門的なカテゴリー(望遠鏡を取扱う販売店や玩具店等)での販売だけではなく、当該組立式天体望遠鏡を付録とする書籍又は雑誌として書店やコンビニエンスストアなどでも販売されている。
しかしながら、従来の組立式天体望遠鏡は、組み立て精度及び製造コストの面で大きな課題を有している。上述のように、レンズ鏡筒にレンズ部材を組み入れる作業が必要であるが、この際、天体望遠鏡の好適な性能を発揮させるには、レンズ部材をレンズ鏡筒の軸方向(光軸方法)に対して直角に保持させなければならない。しかしながら、円筒形状のレンズ鏡筒にレンズ部材を組み入れる作業は、レンズ鏡筒の開放部からレンズ部材を装着(挿入)する作業となり、レンズ部材をレンズ鏡筒の軸方向に対して直角に保持させる(レンズ部材の光軸とレンズ鏡筒の光軸とを一致させる)ことは、手作業による組立作業では困難である。
また、同様にレンズ部材は、レンズ鏡筒に対して所定の位置に配置する必要があるが、レンズ鏡筒が円筒形状であるため、外部から配置すべき所定の位置を確認することは難しく、レンズ鏡筒の開放部からレンズ部材を装着(挿入)してのレンズ部材の位置決め作業は困難となる。すなわち、レンズ部材をレンズ鏡筒の軸方向に対して直角に保持させつつ、所定の位置にレンズを位置決めする作業は、天体望遠鏡としての性能を低減させる大きな要因となるとともに、複雑な組み立て作業をユーザに要求することになる。
また、上述のレンズ鏡筒に対するレンズ部材の組み入れ作業及び位置決め作業に鑑み、レンズ鏡筒にレンズ保持部(位置決め部)などを形成することが考えられるが、レンズ鏡筒の内周面にレンズ保持部としての突起部を形成する場合、製造コストが高くなり好ましくない。特に、このようにレンズ鏡筒の内周面に突起部を形成してレンズ部材を配設するように構成しても、レンズ部材をレンズ鏡筒に固定するための固定部材がさらに必要になり、部品点数及び組み立て作業工程が増加してしまう。また、レンズ部材をレンズ鏡筒内部に配置せずに、レンズ部材をレンズ鏡筒の端面に配置する場合、レンズ部材を保持するためのレンズ保持部の厚み分、レンズ鏡筒の直径が大きくなり、かつ製造コストも嵩んでしまう。
そして、この従来の組立式天体望遠鏡は、当該組立式天体望遠鏡を付録とする書籍又は雑誌として書店やコンビニエンスストアなどでの販売される際に、以下のような課題を有している。
まず、書籍の厚みは、流通過程及び販売過程に大きな影響を与える。具体的には、書籍の厚みが厚ければ、通常の書籍よりも嵩張り、流通コストの高騰を招く他、書店の限られた販売スペースに対して非効率的である。特に、販売スペースの非効率な状態は、販売機会の減少を招いたり、付録付き書籍以外の書籍よりも大きな在庫スペースを確保しなければならない課題をさらに有することになる。販売スペースに対する陳列数量の少なさは、陳列補充の手間、陳列不足、品切れ等を引き起こし、多数の在庫を抱える(在庫スペースを確保する)ことで品切れ等を補う必要がある。また、在庫を抱えることができない場合には、注文販売という形式を採らざるを得ず、販売機会を減少させてしまう要因ともなる。つまり、書籍の厚みは、薄ければ薄いほど、流通コスト低減及び販売スペースの効率化を図ることができる。
また、付録付き書籍の厚みが厚い場合には、書籍を縦方向に立たせた状態での陳列ではなく、重ね積みた状態での陳列が行われる。そこで、付録物品及び本の破損を防止するために付録を収納する収納箱体の強度を向上させたり、補強等を行う必要性が生じ、書籍自体のコストが高くなってしまう。
しかしながら、従来の組立式天体望遠鏡のレンズ鏡筒は、1つの円筒形状の比較的長大な部材で構成されており、天体望遠鏡として性能を好適に発揮させるために対物レンズのレンズ口径は、ある程度大きなものとなっている。つまり、レンズ鏡筒の口径は、レンズ口径よりも小さい厚さにすることができず、組立式天体望遠鏡の各部材を収納する収納箱体の厚さを薄くすることができない。
また、レンズ鏡筒を長さ方向に沿って輪切りに分割した複数の円筒形状部材で構成することも考えられるが、組み立て精度や組み立て作業の複雑性、部品点数の増加による製造コストの高騰等の観点から好ましくない。また、レンズ鏡筒が円筒形状部材のまま提供される場合、収納箱体内で移動してしまうため、移動防止策などのコスト高の要因を含んでいる。
そこで、本考案の目的は、高い組み立て精度を維持しつつ、簡単に組み立てることが可能な組立式天体望遠鏡を提供することにある。
さらに、本考案の他の目的は、組立式天体望遠鏡が書籍の付録として販売される形態に鑑み、その厚さを薄くした組立式天体望遠鏡を付録とする書籍を提供することにある。
本考案の1つの側面としての組立式天体望遠鏡は、対物レンズ及び接眼レンズを含むレンズ部材が配設される鏡筒が、半円筒状の第1及び第2の鏡筒ユニットで構成され、かつ第1及び第2の鏡筒ユニットの内周に、レンズ部材を配置するための配設部が形成されていることを特徴とする。なお、上記配設部は、第1及び第2のユニットの少なくとも一方の内周に形成するように構成してもよい。
また、本考案の他の側面としての組立式天体望遠鏡は、対物レンズ及び接眼レンズを含むレンズ部材と、対物レンズが配置される第1の鏡筒と、第1のレンズ鏡筒に係合し、接眼レンズが配置される第2の鏡筒とを有し、第1及び第2の鏡筒の各々が、半円筒状の第1及び第2の鏡筒ユニットで構成されるとともに、各々の鏡筒ユニットにレンズ部材を配置するための配設部が形成されていることを特徴とする。
さらに、本考案の1つの側面としての、組立式天体望遠鏡が収納される収納箱体を備えた組立式天体望遠鏡付き書籍は、本と、該組立式天体望遠鏡を構成する少なくともレンズ部材とレンズ部材が配置される半円筒形状に半割された第1及び第2の鏡筒ユニットで構成される鏡筒とを含む付録物品と、付録物品を収納する上記収納箱体と、を有し、第1及び第2の鏡筒ユニットが、該各鏡筒ユニットの半割された開放部が上記本の厚み方向の少なくとも一方を向くように上記収納箱体に収納されていることを特徴とする。
なお、上記書籍の鏡筒は、接眼レンズが配置される接眼レンズ鏡筒と、対物レンズが配置される対物レンズ鏡筒とを含み、接眼レンズ鏡筒及び対物レンズ鏡筒の各々が、半円筒状の半割りされた開放部が上記本の厚み方向を向くように収納箱体に収納されるように構成することが好ましい。
また、上記書籍の厚さが、27mm以上29mm以下となるように構成することが好ましい。
本考案によれば、高い組み立て精度を維持しつつ、簡単に天体望遠鏡を組み立てることが可能となるとともに、組立式天体望遠鏡の付録物品が収納される収納箱体の厚さを薄くすることができ、書籍としての好適な販売形態及び流通形態を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本考案に係る実施形態の組立式天体望遠鏡の分解斜視図である。同図に示すように、本実施形態の組立式天体望遠鏡は、接眼レンズ群21(21a、21b、21c)、対物レンズ群22(22a、22b)、対物レンズ鏡筒23、及び接眼レンズ鏡筒24で構成される。そして、本考案の対物レンズ鏡筒23は、従来のように円筒形状のまま提供されるのではなく、半円筒形状に半割された第1の鏡筒ユニット23a及び第2の鏡筒ユニット23bで提供され、これら第1及び第2の鏡筒ユニット23a、23bを組み合わせることで、円筒形状の対物レンズ鏡筒を形成する。また、接眼レンズ鏡筒24も同様に、半円筒形状に半割された第3の鏡筒ユニット24a及び第4の鏡筒ユニット24bとして提供され、これら第3及び第4の鏡筒ユニット24a、24bを組み合わせることで円筒形状の接眼レンズ鏡筒24を形成する。
また、本実施形態の組立式天体望遠鏡には、対物レンズ群22と対物レンズ鏡筒23との間に配設されるOリング22c、接眼レンズ21用の絞り部材27、三脚ナット28、ナット押さえ部材29、目当て部材25、鏡筒押さえ部材26a、26bを備える。
そして、対物レンズ鏡筒23を構成する半円筒形状の第1の鏡筒ユニット23a、23bの各々の内周には、対物レンズ群22を対物レンズ鏡筒23に配置するための配設部としての凹凸部Bが所定の位置に形成され、その他対物レンズ群22に対する絞り部C、接眼レンズ鏡筒24との係合のためのらせん状の溝部D2、補強部G、三脚ナット収納部E、ナット押さえ係合部Fが形成されている。一方、接眼レンズ鏡筒23を構成する第3及び第4の鏡筒ユニット24a、24bの内周の各々には、接眼レンズ21a、21b、21c及び絞り部材27を接眼レンズ鏡筒24に配置するための配設部としての凹凸部Aが所定の位置に形成され、その外周に、第1及び第2の鏡筒ユニット23a、23bの溝部D2と係合するらせん状の溝部D1が形成されている。
これら第1〜第4の鏡筒ユニット23a、23b、24a、24bは、プラスチック射出形成などの形成技術により製作することができ、切削加工やプレス加工などの機械加工を要せずに、上述の凹凸部A、B、絞り部C、らせん状の溝部D1、D2、補強部G、三脚ナット収納部E、ナット押さえ係合部Fを各々の鏡筒ユニットに形成することが可能である。
図2及び図3は、本実施形態の組立式天体望遠鏡の組立工程を示すものであり、図2は、接眼レンズ鏡筒24の鏡筒ユニットに接眼レンズ21a、21b、21c、及び絞り部材27の光学部材を配置する際の組立工程を示している。また、図3は、対物レンズ鏡筒23の組立工程を示している。
まず、図2に示すように、接眼レンズ鏡筒24の鏡筒ユニット24bの凹凸部Aに接眼レンズ群21及び絞り部材27を配置する。具体的には、配設部A1に絞り部材27を配置し、接眼レンズ21a、21bを組み合わせた状態で配設部A2に配置し、さらに接眼レンズ21cを配設部A3に配置する。そして、レンズ部材が配置された鏡筒ユニット24bの上方から鏡筒ユニット24aを組み合わせ、接眼レンズ群21が配置された部分に目当て部材25を係合(嵌合)させることで、接眼レンズ鏡筒24を組み立てる。
次に、対物レンズ鏡筒の組立工程を説明する。図3に示すように、まず、対物レンズ22a、22bを組み合わせ、その組み合わせたレンズの外周にOリング22cを装着することで対物レンズ群22を組み立てる。なお、本実施形態の対物レンズ群22は、色収差を低減するために、対物レンズ22a、22bで構成されるアクロマートレンズを使用している。
そして、組み立てられた対物レンズ群22を対物レンズ鏡筒23の鏡筒ユニット23aの凹凸部Bに配置し、図2で組み立てられた接眼レンズ鏡筒24を、当該接眼レンズ鏡筒24のらせん状の溝部D1と鏡筒ユニット23aのらせん状の溝部D2とが係合するように配置し、三脚ナット収納部Eに三脚ナット28を収納して、他方の鏡筒ユニット23bとこれら対物レンズ群22及び接眼レンズ鏡筒24等が配置された鏡筒ユニット23aとを組み合わせる。その後、対物レンズ鏡筒23の両端から、鏡筒押さえ部材26a、26bをはめ込み、最後に、ナット押さえ係合部Fにナット押さえ部材29をはめ込むことで、組立式天体望遠鏡が完成する。また、対物レンズ鏡筒23と接眼レンズ鏡筒24は、らせん状の溝部D1、D2により係合(ネジ嵌合)され、対物レンズ鏡筒23又は接眼レンズ鏡筒24の一方を他方に対して回転させることで、鏡筒全長を伸縮し、焦点距離を自在に変更することが可能となっている。
このように実施形態の組立式天体望遠鏡は、対物レンズ及び接眼レンズが配置される対物レンズ鏡筒23及び接眼レンズ鏡筒24の各々が、半円筒形状に半割された鏡筒ユニットで構成され、各鏡筒ユニットに対物レンズ及び接眼レンズを配置するための配設部が所定の位置に形成されている。このため、半円筒形状の一方の鏡筒ユニットに対してレンズ部材を配置し、その後、他方の鏡筒ユニットを組み合わせて鏡筒を組み立てることができる。
したがって、レンズ部材を鏡筒の軸方向に対して直角に保持させつつ、所定の位置にレンズを位置決めする作業が極めて容易に行え、高い組み立て精度を維持しつつ、簡単に組み立てることが可能な組立式天体望遠鏡を提供することが可能となる。また、天体望遠鏡の内部構造を、組み立てながら習得することもでき、小学生や中学生など専門的な知識を有しないユーザに対しても、簡単に精度良く天体望遠鏡を作成(組立)することができる。
さらには、接眼レンズ群21及び対物レンズ群22が鏡筒ユニットの内面に形成された凹凸部A,Bに配置されるため、別途のレンズ固定部材等を必要とせず、かつ鏡筒の直径が必要以上に大きくならない。特に、鏡筒ユニット23a、23b、24a、24bは、プラスチック射出形成などの形成技術により製作することができ、切削加工やプレス加工などの機械加工を必要としないため、製造コストが低く抑えられる。なお、本実施形態では、鏡筒ユニット23a及び鏡筒ユニット23bには、互いに係合する係合部を形成せずに、鏡筒押さえ部材26a、26bを組み合わせられた鏡筒ユニット23a、23bに係合することで、対物レンズ鏡筒23を組み立てているが、鏡筒ユニット23a、23bの各々に互いに係合する係合部を形成し、鏡筒押さえ部材26a、26bを用いずにこれら係合部を嵌め合わせることで、対物レンズ鏡筒23を組み立てることも可能である。接眼レンズ鏡筒24についても同様である。
次に、上述の本実施形態の組立式天体望遠鏡を付録とした本考案に係る組立式天体望遠鏡付き書籍について説明する。図4は、上記図1〜図3に示した本実施形態の組立式天体望遠鏡を付録とする書籍1を示すものであり、図4(a)は、書籍1の全体図を、図4(b)は、書籍1の断面図を示している。また、図5は、組立式天体望遠鏡を構成する複数の付録物品(図1の組立式天体望遠鏡の各パーツ)を示す平面図である。
図4に示すように、本実施形態の組立式天体望遠鏡付き書籍1は、付録としての組立天体望遠鏡に関する本10と、付録物品20と、付録物品20を収納するための収納箱体30と、収納箱体30を覆う蓋部材40とで構成されている。蓋部材40は、収納箱体30と個別に、または一体的に形成され、当該収納箱体30を覆う部材である。なお、本10を蓋部材40として使用することも可能であり、当該蓋部材40は、適宜省略することができる。収納箱体30についての詳細は、後述する。また、本実施形態の書籍1は、本10と収納箱体30とをビニールシート材で一体的に被覆したり、本10と収納箱体30とを化粧箱体に収納した形態で書籍販売店等において陳列及び販売される。また、本実施形態の本10としては、当該組立式天体望遠鏡に関する事項(例えば、季節毎に観測される天体の位置や天体の説明)が掲載された本に限らず、一枚又は複数枚のパンフレットや組み立てや使用に関する説明のみが掲載された説明書なども含まれる。
付録物品20は、上記図1の組立式天体望遠鏡の各パーツであり、図5に示すように、レンズ部材としての接眼レンズ21(接眼レンズ21a、21b、21c)、対物レンズ22(22a、22b)、対物レンズ鏡筒23の第1及び第2の鏡筒ユニット23a、23b及び接眼レンズ鏡筒24の第3及び第4の鏡筒ユニット24a、24b、目当て部材25、鏡筒押さえ部材26a、26b、Oリング22c、絞り部材27、三脚ナット28、及びナット押さえ部材29とが含まれる。
なお、対物レンズ22a、22b及び接眼レンズ21a、21b、21cは、損傷を防止するため、エアキャップ等の緩衝部材220で覆われて収納箱体30に収納されている。また、目当て部材25、鏡筒押さえ部材26a、26b、Oリング22c、絞り部材27、三脚ナット28、及びナット押さえ部材29は、付属品として1つの付属品収納箱体210に集約されて収納される。
当該収納箱体30は、紙材、ブラスチック材で形成することができるが、本実施形態ででは、紙材の紙段ボールを採用し、その種類として、薄くて軽いE段の紙段ボールを使用する。そして、本実施形態の収納箱体30は、当該収納箱体30の底面を一部切り起して間仕切りHが形成され、対物レンズ鏡筒22の第1及び第2の鏡筒ユニット23a、23b、接眼レンズ鏡筒の第3及び第4の鏡筒ユニット24a、24bが間仕切りHを介して収納されている。
図4(b)は、複数の付録物品が収納された収納箱体30を含む書籍1の断面図であり、同図に示すように、対物レンズ鏡筒22を構成する半円筒形状に半割された第1及び第2の鏡筒ユニット23a、23b、及び接眼レンズ鏡筒24を構成する第3及び第4の鏡筒ユニット24a、24bの各々は、該各鏡筒ユニットの半割された開放部が本10の厚み方向の少なくとも一方を向くように収納箱体30に収納される。本実施形態では、各鏡筒ユニット23a、23b、24a、24bの各々が、半円筒形状の開放部(開放側)が収納箱体30の底面側を向くように(半割された開放部が収納箱体30に接するように)並んで収納されている。なお、半円筒形状の開放部(開放側)が蓋部材40側を向くように(半割された開放部が蓋部材40に接するように)並んで(各々が略平行に並んで)収納することも可能である。すなわち、各鏡筒ユニットの開放部が半割された開放部の各々が、本10の厚み方向の少なくとも一方を向くように収納箱体30に収納されればよく、例えば、鏡筒ユニット23aが本10の厚み方向の一方(蓋部材40側)を向くように収納され、鏡筒ユニット23bが本10の厚み方向の他方(収納箱体30の底面側)を向くように収納されてもよい。
ここで、本実施形態の組立式天体望遠鏡及び組立式天体望遠鏡付き書籍1を、具体的な実施例に即して説明すると、対物レンズ22の有効口径を40mmとした場合、対物レンズ鏡筒23の直径は、実際は厚み分を考慮して、46mm〜48mmとなる。このため、半円筒形状の対物レンズ鏡筒23の半径は、23mmから24mmとなり、図4(b)に示すように、収納箱体30の厚みT2は、当該収納箱体30のE段の厚みが1.5mm〜2.0mmであるから、24.5mm〜26.0mmとなった。したがって、本実施形態の書籍1の厚さT1は、本10の厚みを1mmとした場合、蓋部材40のE段の厚みが1.5mm〜2.0mmであるので、27mm〜29mmとなる。実際には、厚さT1が29mmの当該組立式天体望遠鏡付き書籍1を製作することができた。なお、E段の寸法誤差や紙質や記載量に係る枚数の増減に伴う本10の厚みの変動を鑑みれば、上述のように厚さT1が27mmの組立式天体望遠鏡付き書籍1を製作することも可能であり、また、本10の厚さを除き、蓋部材40を含む収納箱体30の厚さは、最大で28mmで製作することが可能であることがわかる。また、当該書籍1の縦方向及び横方向のサイズは、A4紙サイズの210mmラ297mm内とすることができた。
上述のように、本実施形態の組立式天体望遠鏡付き書籍1は、対物レンズ鏡筒23及び接眼レンズ鏡筒24の各々が、組立可能に半円筒形状に半割された状態で収納箱体30に収納されるため、収納箱体30を薄くすることが可能となる。すなわち、従来のようにレンズ鏡筒が1つの円筒形状の部材で構成されている場合、対物レンズの有効口径が40mmであれば自ずと書籍の厚さは40mm以上となるが、本実施形態の書籍1は、29mm以下の厚さで製作することができる。
さらに、収納箱体30における鏡筒ユニットの据わりよい。すなわち、各鏡筒ユニットが、これら各鏡筒ユニットの半割された開放部が本10の厚み方向の少なくとも一方を向くように収納箱体30に収納されているため、従来のように円筒形状の鏡筒のように収納箱体30内で転がるようなことがなく、各鏡筒ユニット及び間仕切りHと蓋部材40との間隙はごく小さいことから、付録物品の破損防止及び収納箱体30の強度向上が図られる。
したがって、付録を収納する収納箱体30の厚みを薄くすることにより、書籍1全体の厚みを薄くすることが可能となり、流通コスト低減、破損リスクの防止及び販売スペースの効率化を図ることができ、さらに書籍販売店の負担軽減を図ることが可能となる。
以上、本考案の好適な実施形態について説明したが、対物レンズ鏡筒23と接眼レンズ鏡筒24とを別体で構成せずに、1つの鏡筒として形成される場合であっても、適用可能である。また、各鏡筒ユニットは、半円筒形状に形成されているため、半割された開放側を同一の厚さ方向に向けて重ねた状態で収納箱体30に収納することも可能である。
また、上記説明では、接眼レンズ群21を複数のレンズ群で構成しているが、これに限らず、1つのレンズ部材で構成することも可能であり、また、対物レンズ部材22についても、単レンズで構成することも可能である。また、対物レンズ鏡筒23又は接眼レンズ鏡筒24の一方を回転させることで、鏡筒全体を伸縮させて焦点距離を自在に変更するように構成しているが、鏡筒全体を伸縮させずに、接眼レンズ群21及び対物レンズ群22を各々レンズユニットとして構成し、レンズユニットを移動させて焦点距離を自在に変更するように構成することも可能である。
また、付属品収納箱体210は、内部に付属品を収納する箱体として形成しているが、例えば、付属品台座部材として構成し、この台座に各付属品が嵌め込まれる若しくは埋め込まれるように構成することも可能である。
また、間仕切りHは、別途に構成された仕切り部材35、36、37、38を用いて構成することも可能であり、例えば、収納されている付録物品に応じて、レンズ部材が収納される付近の仕切り部材をA段やAB段で構成し、部分的に強度を増すことも可能である。
また、上記本実施形態の書籍1は、例えば、収納箱体30内に本10を収納するスペースを確保するなどして、収納箱体30内に本10を一体的に収納した形態に構成することも可能である。具体的には、蓋部材40と収納箱体30との間に本10が収納される構造を採用する。このように構成することで、別途化粧箱体を必要とせず、製造コストを低減することが可能になる。
本考案に係る実施形態における組立式天体望遠鏡の分解斜視図である。 本考案に係る実施形態における組立式天体望遠鏡の組立工程を示すものである。 本考案に係る実施形態における組立式天体望遠鏡の図2に続く組立工程を示すものである。 本考案に係る実施形態における組立式天体望遠鏡を付録とする書籍を示すものであり、図4(a)は、本実施形態の書籍の全体図、図4(b)は、本実施形態の書籍の断面図を示している。 本考案に係る実施形態における組立式天体望遠鏡を構成する複数の付録物品が収納箱体に収納された状態を示す平面図である。
符号の説明
1 組立式天体望遠鏡付き書籍
10 本
20 付録物品(組立式天体望遠鏡)
21 接眼レンズ
22 対物レンズ
23a 第1対物レンズ鏡筒
23b 第2対物レンズ鏡筒
24a 第1接眼レンズ鏡筒
24b 第2接眼レンズ鏡筒
30 収納箱体
40 蓋部材
A、B 配設部(凹凸部)

Claims (5)

  1. 対物レンズ及び接眼レンズを含むレンズ部材が配設される鏡筒が、半円筒状の第1及び第2の鏡筒ユニットで構成され、かつ前記第1及び第2の鏡筒ユニットの内周に、前記レンズ部材を配置するための配設部が形成されていることを特徴とする組立式天体望遠鏡。
  2. 対物レンズ及び接眼レンズを含むレンズ部材と、
    前記対物レンズが配置される第1の鏡筒と、
    前記第1のレンズ鏡筒に係合し、前記接眼レンズが配置される第2の鏡筒とを有し、
    前記第1及び第2の鏡筒の各々が、半円筒状の第1及び第2の鏡筒ユニットで構成されるとともに、各々の前記鏡筒ユニットに前記レンズ部材を配置するための配設部が形成されていることを特徴とする組立式天体望遠鏡。
  3. 組立式天体望遠鏡が収納される収納箱体を備えた組立式天体望遠鏡付き書籍であって、
    本と、
    前記組立式天体望遠鏡を構成する少なくともレンズ部材と、前記レンズ部材が配置される半円筒形状に半割された第1及び第2の鏡筒ユニットで構成される鏡筒と、を含む付録物品と、
    前記付録物品を収納する前記収納箱体と、を有し、
    前記第1及び第2の鏡筒ユニットが、該各鏡筒ユニットの半割された開放部が前記本の厚み方向の少なくとも一方を向くように前記収納箱体に収納されていることを特徴とする組立式天体望遠鏡付き書籍。
  4. 前記鏡筒は、接眼レンズが配置される接眼レンズ鏡筒と、対物レンズが配置される対物レンズ鏡筒とを含み、前記接眼レンズ鏡筒及び対物レンズ鏡筒の各々が、半円筒状の半割りされた開放部が前記本の厚み方向を向くように前記収納箱体に収納されていることを特徴とする請求項3に記載の組立式天体望遠鏡付き書籍。
  5. 前記組立式天体望遠鏡付き書籍の厚さが、27mm以上29mm以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載の組立式天体望遠鏡付き書籍。
JP2006007299U 2006-09-07 2006-09-07 組立式天体望遠鏡、及び組立式天体望遠鏡付き書籍 Expired - Lifetime JP3127750U (ja)

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