JP3127536B2 - 水生生物育成装置 - Google Patents
水生生物育成装置Info
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- JP3127536B2 JP3127536B2 JP03335915A JP33591591A JP3127536B2 JP 3127536 B2 JP3127536 B2 JP 3127536B2 JP 03335915 A JP03335915 A JP 03335915A JP 33591591 A JP33591591 A JP 33591591A JP 3127536 B2 JP3127536 B2 JP 3127536B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F23/00—Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
- B01F23/20—Mixing gases with liquids
- B01F23/23—Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids
- B01F23/232—Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles
- B01F23/2323—Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits
- B01F23/23231—Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits being at least partially immersed in the liquid, e.g. in a closed circuit
- B01F23/232311—Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits being at least partially immersed in the liquid, e.g. in a closed circuit the conduits being vertical draft pipes with a lower intake end and an upper exit end
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚類、貝類等の水生動
物あるいは昆布、若布等の水生植物等の育成装置に関
し、特に育成用水に微細な酸化ガス、炭酸ガス等の気泡
を供給し、かつ育成用水内に強力な安定した循環流を形
成し得るエアレータを備えた水生生物育成装置に関する
ものである。
物あるいは昆布、若布等の水生植物等の育成装置に関
し、特に育成用水に微細な酸化ガス、炭酸ガス等の気泡
を供給し、かつ育成用水内に強力な安定した循環流を形
成し得るエアレータを備えた水生生物育成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
水生生物育成装置におけるエアレーションには、育成槽
内に設置された環状や板状のエアレータ細孔から空気を
育成用水中に加圧して噴き出すことによって気泡を細分
化する方式と回転羽根や気泡噴流などによりせん断力が
形成された育成用水流内に空気を入れてそれを細分化す
る方式がある。
水生生物育成装置におけるエアレーションには、育成槽
内に設置された環状や板状のエアレータ細孔から空気を
育成用水中に加圧して噴き出すことによって気泡を細分
化する方式と回転羽根や気泡噴流などによりせん断力が
形成された育成用水流内に空気を入れてそれを細分化す
る方式がある。
【0003】そして、これら機能を有するエアレータに
よるエアレーションでは、基本的には空気の送給量やそ
れぞれのエアレータの設置個数等によって必要な調節が
行われている。しかし、省エネルギー型の高度水生生物
育成を目的とする高性能水生生物育成装置の開発のため
には、特に微細な酸化ガス気泡を多量に発生させ、さら
にはその気泡の発生量を制御する必要がある。
よるエアレーションでは、基本的には空気の送給量やそ
れぞれのエアレータの設置個数等によって必要な調節が
行われている。しかし、省エネルギー型の高度水生生物
育成を目的とする高性能水生生物育成装置の開発のため
には、特に微細な酸化ガス気泡を多量に発生させ、さら
にはその気泡の発生量を制御する必要がある。
【0004】ところが、上記の方式のエアレーションに
は、そのほとんどが噴き出しによる散気方式か回転羽根
や突起体とにせん断によって気泡を発生させる方式であ
るために、下記のさまざまな欠点があった。例えば、散
気管、散気板、散気筒からの噴き出し方式では、そこに
いかに微細な細孔を設けても、気泡が細孔から噴出する
際の気泡の表面張力によって、結果的に数mm程度の径
を有する大きな気泡が発生してしまい、それよりも小さ
な気泡を発生させることが不可能であるという欠点を有
していた。また、このような散気方式の欠点として、そ
の長時間運転に伴って発生する目づまり問題と動力費の
増大の問題等が存在していた。一方、回転羽根や気泡噴
流などによりせん断力が形成された育成用水流内に空気
をいれてそれを細分化する方式では、キャビテーション
を発生させるのに高速の回転数が要求され、その動力費
の問題やキャビテーション発生に伴って急激に進行する
羽根の腐食や振動問題があり、さらに、微細気泡の生成
が少ないという問題もあった。
は、そのほとんどが噴き出しによる散気方式か回転羽根
や突起体とにせん断によって気泡を発生させる方式であ
るために、下記のさまざまな欠点があった。例えば、散
気管、散気板、散気筒からの噴き出し方式では、そこに
いかに微細な細孔を設けても、気泡が細孔から噴出する
際の気泡の表面張力によって、結果的に数mm程度の径
を有する大きな気泡が発生してしまい、それよりも小さ
な気泡を発生させることが不可能であるという欠点を有
していた。また、このような散気方式の欠点として、そ
の長時間運転に伴って発生する目づまり問題と動力費の
増大の問題等が存在していた。一方、回転羽根や気泡噴
流などによりせん断力が形成された育成用水流内に空気
をいれてそれを細分化する方式では、キャビテーション
を発生させるのに高速の回転数が要求され、その動力費
の問題やキャビテーション発生に伴って急激に進行する
羽根の腐食や振動問題があり、さらに、微細気泡の生成
が少ないという問題もあった。
【0005】以上のような欠点や問題点を有した従来の
水生生物育成装置におけるエアレータにおいては、微細
気泡の生成量が少ないため気泡の育成用水中での滞留時
間が短くなり、育成用水中への酸素溶解量の増大が期待
できなかった。さらには、微細気泡の径と発生量を容易
に制御することができないことから、育成用水の調製が
効率的に実施できない問題があった。
水生生物育成装置におけるエアレータにおいては、微細
気泡の生成量が少ないため気泡の育成用水中での滞留時
間が短くなり、育成用水中への酸素溶解量の増大が期待
できなかった。さらには、微細気泡の径と発生量を容易
に制御することができないことから、育成用水の調製が
効率的に実施できない問題があった。
【0006】上術したようなエアレータの場合、次のよ
うな問題を有する。すなわち、 気泡の径が1mm以下で数10μm程度までの微細
気泡を大量にしかも均一に発生させることができず、気
液更新の飛躍的促進が達成できない。 上記のの気泡の径、分布、発生量を必要に応じて
機械的に容易に制御することができない。 気泡が吸い込まれた管内流れを適切に配備すること
によって、水生生物育成装置内に必要な循環流の形成や
撹拌作用をもたらすことができない。 回転羽根や突起に気液二相流が衝突する方式におい
ては、魚類や水生小生物が破壊されてしまい、水生生物
の育成に必要な環境の形成・維持に支障を来した。 連続散気により目づまりが発生し、散気効率が低下
することによって、圧力損失が増大する。このため長期
連続運転や運転経費の大幅な節減ができない。 気泡を供給するエアレータとコンプレッサーを含む
装置形状が大きく、設置上の制約が存在し、小型化が図
れない。 気泡の径、分布、発生量の制御によって、水生生物
育成槽内での撹拌や溶存酸素量の調整等による水生生物
育成の最適制御を行うことが困難である。
うな問題を有する。すなわち、 気泡の径が1mm以下で数10μm程度までの微細
気泡を大量にしかも均一に発生させることができず、気
液更新の飛躍的促進が達成できない。 上記のの気泡の径、分布、発生量を必要に応じて
機械的に容易に制御することができない。 気泡が吸い込まれた管内流れを適切に配備すること
によって、水生生物育成装置内に必要な循環流の形成や
撹拌作用をもたらすことができない。 回転羽根や突起に気液二相流が衝突する方式におい
ては、魚類や水生小生物が破壊されてしまい、水生生物
の育成に必要な環境の形成・維持に支障を来した。 連続散気により目づまりが発生し、散気効率が低下
することによって、圧力損失が増大する。このため長期
連続運転や運転経費の大幅な節減ができない。 気泡を供給するエアレータとコンプレッサーを含む
装置形状が大きく、設置上の制約が存在し、小型化が図
れない。 気泡の径、分布、発生量の制御によって、水生生物
育成槽内での撹拌や溶存酸素量の調整等による水生生物
育成の最適制御を行うことが困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは上
記従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、育成用水に微細な気泡を容易に供給できる省エネ型
エアレータを備えた水生生物育成装置を開発した。すな
わち本発明は下記のとおりの水生生物育成装置である。
第1の発明は、内壁に螺旋板を固着してなる円筒体と該
円筒体下方開口部直下に若干の間隔をおいて配置された
空気供給口とから構成される旋回式エアレータを水生生
物育成槽内に垂設してなることを特徴とする水生生物育
成装置であり、第2の発明は、円筒体が、その全体又は
上方部が漸縮円筒体であることを特徴とする第1発明に
記載の水生生物育成装置であり、第3の発明は、螺旋板
が、複数枚のものであることを特徴とする第1発明又は
第2発明に記載の水生生物育成装置であり、第4の発明
は、円筒体内の中心軸に旋回板支持支柱を設けたことを
特徴とする第1ないし第3発明のいずれかに記載の水生
生物育成装置であり、第5の発明は、円筒体下方開口部
を縮小してなることを特徴とする第1ないし第4発明の
いずれかに記載の水生生物育成装置であり、そして、第
6の発明は、円筒体内壁に固着される螺旋板が、複数枚
からなる多条のものであり、リード角が0.7〜1.3
であることを特徴とする第1ないし第5発明のいずれか
に記載の水生生物育成装置である。
記従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、育成用水に微細な気泡を容易に供給できる省エネ型
エアレータを備えた水生生物育成装置を開発した。すな
わち本発明は下記のとおりの水生生物育成装置である。
第1の発明は、内壁に螺旋板を固着してなる円筒体と該
円筒体下方開口部直下に若干の間隔をおいて配置された
空気供給口とから構成される旋回式エアレータを水生生
物育成槽内に垂設してなることを特徴とする水生生物育
成装置であり、第2の発明は、円筒体が、その全体又は
上方部が漸縮円筒体であることを特徴とする第1発明に
記載の水生生物育成装置であり、第3の発明は、螺旋板
が、複数枚のものであることを特徴とする第1発明又は
第2発明に記載の水生生物育成装置であり、第4の発明
は、円筒体内の中心軸に旋回板支持支柱を設けたことを
特徴とする第1ないし第3発明のいずれかに記載の水生
生物育成装置であり、第5の発明は、円筒体下方開口部
を縮小してなることを特徴とする第1ないし第4発明の
いずれかに記載の水生生物育成装置であり、そして、第
6の発明は、円筒体内壁に固着される螺旋板が、複数枚
からなる多条のものであり、リード角が0.7〜1.3
であることを特徴とする第1ないし第5発明のいずれか
に記載の水生生物育成装置である。
【0008】以上の発明においては、第1に、本発明に
旋回方式によれば、従来の噴き出し方式のエアレータよ
りもかなり小さい圧力損失となり、育成用水の中への気
泡発生効率が飛躍的に向上する。第2に、従来の噴き出
し方式ではセラミックス製等の不規則多孔質管の細孔の
径をμm程度に小さくしてもそこから発生する気泡の径
は平均的に数mmほどあったが、本発明に係る旋回式の
エアレータによれば発生する微細気泡の平均径を数10
0μmから数10μmまでに微細化することができる。
よって、育成用水と酸化ガス気泡との接触面積を従来方
式の10〜100倍程度に高めることができ、さらに気
泡の滞留時間を10〜100倍に増長することができる
結果、水生生物育成用水中の溶解酸素量を飛躍的に増量
することができる。
旋回方式によれば、従来の噴き出し方式のエアレータよ
りもかなり小さい圧力損失となり、育成用水の中への気
泡発生効率が飛躍的に向上する。第2に、従来の噴き出
し方式ではセラミックス製等の不規則多孔質管の細孔の
径をμm程度に小さくしてもそこから発生する気泡の径
は平均的に数mmほどあったが、本発明に係る旋回式の
エアレータによれば発生する微細気泡の平均径を数10
0μmから数10μmまでに微細化することができる。
よって、育成用水と酸化ガス気泡との接触面積を従来方
式の10〜100倍程度に高めることができ、さらに気
泡の滞留時間を10〜100倍に増長することができる
結果、水生生物育成用水中の溶解酸素量を飛躍的に増量
することができる。
【0009】第3に、漸縮円筒体の採用により、上昇気
液二相流の流速が増強され、水槽内に強力かつ安定した
循環流を形成することができる。しかも、漸縮円筒体内
には格別な突起物が存在しないため、圧力損失はほとん
どない。また、旋回性の増大による流束縮小により、漸
縮円筒体内における圧力損失の影響はほとんどない。第
4に、高速回転羽根や突起体への衝突によつてエアレー
ションを行う従来の方式では、水生生物等が破壊される
問題があったが、本発明によればそうした問題はほとん
ど発生しない。第5に、円筒体下部開口部が縮小されて
いるものにあっては、気体の上昇に伴うエアリフト効果
をさらに向上させ、水槽底付近に沈澱する残渣等を巻き
上げ、水槽底付近の腐敗を防止する等、エアレーション
による浄化処理を一層増進することができる。第6に、
下方配置の空気供給管から噴き出された空気塊は、円筒
体中の上昇連行過程で微細化されるのでエアレータに目
づまりはほとんど発生しない。
液二相流の流速が増強され、水槽内に強力かつ安定した
循環流を形成することができる。しかも、漸縮円筒体内
には格別な突起物が存在しないため、圧力損失はほとん
どない。また、旋回性の増大による流束縮小により、漸
縮円筒体内における圧力損失の影響はほとんどない。第
4に、高速回転羽根や突起体への衝突によつてエアレー
ションを行う従来の方式では、水生生物等が破壊される
問題があったが、本発明によればそうした問題はほとん
ど発生しない。第5に、円筒体下部開口部が縮小されて
いるものにあっては、気体の上昇に伴うエアリフト効果
をさらに向上させ、水槽底付近に沈澱する残渣等を巻き
上げ、水槽底付近の腐敗を防止する等、エアレーション
による浄化処理を一層増進することができる。第6に、
下方配置の空気供給管から噴き出された空気塊は、円筒
体中の上昇連行過程で微細化されるのでエアレータに目
づまりはほとんど発生しない。
【0010】
【 実 施 例 】以下に、本発明の実施例のいくつかを図
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る旋回式エ
アレータを備えた水生生物育成装置の全体構成説明図を
示す。図中、2は水生生物育成水槽、21は育成水槽排
水取出口、22は排水導出管、3はブロワーもしくはコ
ンプレッサー、5は育成水槽排水浄化装置、51は濾過
布、52は濾過砂、6は旋回式エアレータ、65は水生
生物育成用気体を移送する気体移送管、V1、V2はバ
ルブ、4は送水ポンプである。本実施例装置において
は、育成用気体移送管65の端部から、水槽2底部の育
成用水1中に垂設された旋回式エアレータ6へ育成用気
体が供給され、育成用水1中の溶存酸素量が大いに高め
られ、さらにその供給によって育成用水1内に循環流が
形成される。
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る旋回式エ
アレータを備えた水生生物育成装置の全体構成説明図を
示す。図中、2は水生生物育成水槽、21は育成水槽排
水取出口、22は排水導出管、3はブロワーもしくはコ
ンプレッサー、5は育成水槽排水浄化装置、51は濾過
布、52は濾過砂、6は旋回式エアレータ、65は水生
生物育成用気体を移送する気体移送管、V1、V2はバ
ルブ、4は送水ポンプである。本実施例装置において
は、育成用気体移送管65の端部から、水槽2底部の育
成用水1中に垂設された旋回式エアレータ6へ育成用気
体が供給され、育成用水1中の溶存酸素量が大いに高め
られ、さらにその供給によって育成用水1内に循環流が
形成される。
【0011】育成槽2内においては水生生物からの排出
物が浮上するので、該排出物を含む排水を育成槽排水取
出口21より排水導出管22を介して取り出し、育成槽
排水浄化装置5へと導入する。育成槽排水浄化装置5
は、中間壁の濾過布51と濾過砂52によって左右に二
槽に分けられており、右槽に導入された排水が、前記中
間壁による濾過処理を受けた後、左槽に入り、そこから
送水ポンプ4バルブV1を介して育成水槽2へ供給され
る。そして、ブロワー、もしくはコンプレッサー3か
ら、バルブV2、育成用気体供給管65を介して導入さ
れた空気が旋回式エアレータ6を通過する間に微細気泡
となって育成用水1中に放出される。それに伴って装置
内に循環流が継続的に形成されるので、微細気泡による
接触表面積の増大化と微細気泡による液中浮遊時間の長
期化とにより、育成用水中の溶存酸素量は非常に増大
し、水生生物の育成環境が向上する。
物が浮上するので、該排出物を含む排水を育成槽排水取
出口21より排水導出管22を介して取り出し、育成槽
排水浄化装置5へと導入する。育成槽排水浄化装置5
は、中間壁の濾過布51と濾過砂52によって左右に二
槽に分けられており、右槽に導入された排水が、前記中
間壁による濾過処理を受けた後、左槽に入り、そこから
送水ポンプ4バルブV1を介して育成水槽2へ供給され
る。そして、ブロワー、もしくはコンプレッサー3か
ら、バルブV2、育成用気体供給管65を介して導入さ
れた空気が旋回式エアレータ6を通過する間に微細気泡
となって育成用水1中に放出される。それに伴って装置
内に循環流が継続的に形成されるので、微細気泡による
接触表面積の増大化と微細気泡による液中浮遊時間の長
期化とにより、育成用水中の溶存酸素量は非常に増大
し、水生生物の育成環境が向上する。
【0012】上記水生生物育成装置においては、エアレ
ータとして図2以下に図示する内部に螺旋板を固着した
円筒体を使用しているため、まず散気管を用いる従来法
のような多大な圧力損失エネルギーを要しなく、そし
て、せん断力を利用して気液を細分化する方式のため
に、散気管の場合のような大直径の気泡が生じるのでは
なく、極めて微小直径の気泡と比較的大直径の気泡の二
種類が発生する。したがって、気泡と育成用水との接触
表面積が増大し、気体の水中への溶解効率が非常に向上
し、その結果、魚介類、海草類等の水生生物の育成を高
効率で実施し得るものとなる。図2は、本発明実施例の
水生生物育成装置に係る旋回式エアレータの円筒体部の
一部切欠斜視図である。図2において、60は円筒体、
61・・は螺旋板、62は螺旋板支持支柱、63は下方
開口部を縮小した気液導入部である。
ータとして図2以下に図示する内部に螺旋板を固着した
円筒体を使用しているため、まず散気管を用いる従来法
のような多大な圧力損失エネルギーを要しなく、そし
て、せん断力を利用して気液を細分化する方式のため
に、散気管の場合のような大直径の気泡が生じるのでは
なく、極めて微小直径の気泡と比較的大直径の気泡の二
種類が発生する。したがって、気泡と育成用水との接触
表面積が増大し、気体の水中への溶解効率が非常に向上
し、その結果、魚介類、海草類等の水生生物の育成を高
効率で実施し得るものとなる。図2は、本発明実施例の
水生生物育成装置に係る旋回式エアレータの円筒体部の
一部切欠斜視図である。図2において、60は円筒体、
61・・は螺旋板、62は螺旋板支持支柱、63は下方
開口部を縮小した気液導入部である。
【0013】図3は、本発明実施例の水生生物育成装置
に係る旋回型エアレータの一部切欠取付斜視図であり、
図4(a)、(b)は平面図及び縦断面図である。ここ
で、気体(通常は空気)が気体供給管65より供給さ
れ、空気供給口66より、サポート64に取付られた旋
回式エアレータの円筒体60に供給される。なお、サポ
ート64と気体導入部63及び気体供給管65とは、強
力接着剤等による接着あるいは溶着により固着されてお
り、さらにそれらは、取付Uバンド68により、エアレ
ータ取付架台67に固定されて取付られている。また、
円筒体60の内壁への螺旋板61の固着も、同様に強力
接着剤等による接着あるいは溶着により行われる。同図
において、育成用気体が気体供給管65内を矢印方向か
ら流れてくると、空気供給口66において空気塊となっ
て育成用水中に放出される。この空気塊はその浮力によ
り上昇する過程で63の気液導入部に導入され、螺旋板
61・・に側って上昇しながら旋回を増す過程で、円筒
体内の旋回育成用水との間に形成されるせん断力で微細
化される。本例では、螺旋板61・・は、90゜間隔で
4枚取着されており、リード角βは1.0である。リー
ド角βは通常、0.7〜1.3程度が好ましい。次い
で、発生した微細気泡を含む気液二相流は、漸縮円筒体
60’内で更にその上昇速度を増し、生物育成槽内に強
力で安定した循環流を連続して形成し、その全水域へ微
細気泡を運搬することとなる。
に係る旋回型エアレータの一部切欠取付斜視図であり、
図4(a)、(b)は平面図及び縦断面図である。ここ
で、気体(通常は空気)が気体供給管65より供給さ
れ、空気供給口66より、サポート64に取付られた旋
回式エアレータの円筒体60に供給される。なお、サポ
ート64と気体導入部63及び気体供給管65とは、強
力接着剤等による接着あるいは溶着により固着されてお
り、さらにそれらは、取付Uバンド68により、エアレ
ータ取付架台67に固定されて取付られている。また、
円筒体60の内壁への螺旋板61の固着も、同様に強力
接着剤等による接着あるいは溶着により行われる。同図
において、育成用気体が気体供給管65内を矢印方向か
ら流れてくると、空気供給口66において空気塊となっ
て育成用水中に放出される。この空気塊はその浮力によ
り上昇する過程で63の気液導入部に導入され、螺旋板
61・・に側って上昇しながら旋回を増す過程で、円筒
体内の旋回育成用水との間に形成されるせん断力で微細
化される。本例では、螺旋板61・・は、90゜間隔で
4枚取着されており、リード角βは1.0である。リー
ド角βは通常、0.7〜1.3程度が好ましい。次い
で、発生した微細気泡を含む気液二相流は、漸縮円筒体
60’内で更にその上昇速度を増し、生物育成槽内に強
力で安定した循環流を連続して形成し、その全水域へ微
細気泡を運搬することとなる。
【0014】図5は、従来の単管曝気式エアレータによ
る発生気泡と実施例のエアレータによる発生気泡の気泡
径・気泡発生率等の分布図である。この場合の測定条件
は両者共、下記のとおりである。
る発生気泡と実施例のエアレータによる発生気泡の気泡
径・気泡発生率等の分布図である。この場合の測定条件
は両者共、下記のとおりである。
【0015】本発明に係るエアレータの生物育成水内に
おける設置は、育成水域内に多数個を配設することも好
ましく、例えば3〜5個を一まとめにしたものを適宜距
離間隔を隔てて、育成水域の底部中央付近と右側付近と
に配設することにより、育成水域内に安定した強力な循
環流を生成せしめるようにすることもできる。
おける設置は、育成水域内に多数個を配設することも好
ましく、例えば3〜5個を一まとめにしたものを適宜距
離間隔を隔てて、育成水域の底部中央付近と右側付近と
に配設することにより、育成水域内に安定した強力な循
環流を生成せしめるようにすることもできる。
【0014】
【発明の効果】以上実施例等で詳述したように、本発明
によれば下記のごとき優れた多くの作用効果が発揮され
る。 (1)本発明に係るエアレータによれば、従来の噴き出
し方式のエアレータよりもかなり小さい圧力損失とな
り、育成用水中での気泡発生効率が飛躍的に向上する。 (2)従来の噴き出し方式ではセラミックス製等の不規
則多孔質管の細孔の径をミクロン程度に小さくしてもそ
こから発生する気泡の径は平均的に数ミリメートルほど
あったが、本発明に係る旋回式のエアレータによれば発
生する微細気泡の平均径を数100μmから数10μm
に微細化することができる。よって、育成用水と酸化ガ
ス等の気泡との接触面積を極端に増大することができ、
かつ気泡の育成用水中における滞留時間を著しく増長す
ることができ、その結果育成用水中への溶解酸素量を飛
躍的に増量することができる。 (3)漸縮円筒体の採用により、上昇気液二相流速が増
強され、水槽内に強力かつ安定した循環流を形成するこ
とができ、それが水生生物の育成に好ましい環境とな
る。この時、漸縮円筒体内には圧力損失がほとんどな
い。 (4)特に円筒体下部開口部が縮小したものにあって
は、気体の上昇に伴うエアリフト効果をさらに向上させ
るために、育成水域底付近に沈澱する残査等を巻き上
げ、水底付近の腐敗を防止することができる。 (5)高速回転羽根や突起体への衝突によってエアレー
ションを行う従来の方式では、水生生物などが破壊され
る問題があったが、本発明によればそうした問題はほと
んど発生しない。 (6)本発明に係る旋回式エアレータの空気供給口から
噴き出された空気塊は上昇連行過程で微細化されるので
該エアレータに目づまりはほとんど発生しない。
によれば下記のごとき優れた多くの作用効果が発揮され
る。 (1)本発明に係るエアレータによれば、従来の噴き出
し方式のエアレータよりもかなり小さい圧力損失とな
り、育成用水中での気泡発生効率が飛躍的に向上する。 (2)従来の噴き出し方式ではセラミックス製等の不規
則多孔質管の細孔の径をミクロン程度に小さくしてもそ
こから発生する気泡の径は平均的に数ミリメートルほど
あったが、本発明に係る旋回式のエアレータによれば発
生する微細気泡の平均径を数100μmから数10μm
に微細化することができる。よって、育成用水と酸化ガ
ス等の気泡との接触面積を極端に増大することができ、
かつ気泡の育成用水中における滞留時間を著しく増長す
ることができ、その結果育成用水中への溶解酸素量を飛
躍的に増量することができる。 (3)漸縮円筒体の採用により、上昇気液二相流速が増
強され、水槽内に強力かつ安定した循環流を形成するこ
とができ、それが水生生物の育成に好ましい環境とな
る。この時、漸縮円筒体内には圧力損失がほとんどな
い。 (4)特に円筒体下部開口部が縮小したものにあって
は、気体の上昇に伴うエアリフト効果をさらに向上させ
るために、育成水域底付近に沈澱する残査等を巻き上
げ、水底付近の腐敗を防止することができる。 (5)高速回転羽根や突起体への衝突によってエアレー
ションを行う従来の方式では、水生生物などが破壊され
る問題があったが、本発明によればそうした問題はほと
んど発生しない。 (6)本発明に係る旋回式エアレータの空気供給口から
噴き出された空気塊は上昇連行過程で微細化されるので
該エアレータに目づまりはほとんど発生しない。
【図1】本発明実施例に係る旋回式エアレータを備えた
水生生物育成装置の構成説明図
水生生物育成装置の構成説明図
【図2】実施例旋回式エアレータの円筒体の一部切欠斜
視図
視図
【図3】実施例旋回式エアレータの一部切欠取付斜視図
【図4】(a)及び(b)は、実施例旋回式エアレータ
の平面図及び縦断面図
の平面図及び縦断面図
【図5】従来の単管曝気式エアレータと本発明実施例に
係る旋回式エアレータによる発生気泡の気泡径・気泡の
分布図
係る旋回式エアレータによる発生気泡の気泡径・気泡の
分布図
1:水生生物育成水 2:水槽 21:育成槽排水取出口 22:排水導出管 3:ブロワー又はコンプレッサー 4:ポンプ 5:育成槽排水浄化装置 51:濾過布 52:濾過砂 53:浄化水移送管 6:旋回式エアレータ 60:円筒体 60’:漸縮円筒体 61:螺旋板 62:螺旋板支持支柱 63:気液導入部 64:サポート 65:気体供給管 66:空気供給口 67:エアレータ取付台 68:取付用Uバンド V1、V2:バルブ
Claims (6)
- 【請求項1】 内壁に螺旋板を固着してなる円筒体と該
円筒体下方開口部直下に若干の間隔をおいて配置された
空気供給口とから構成される旋回式エアレータを水生生
物育成槽内に垂設してなることを特徴とする水生生物育
成装置。 - 【請求項2】 円筒体が、その全体又は上方部が漸縮円
筒体であることを特徴とする請求項1記載の水生生物育
成装置。 - 【請求項3】 螺旋板が、複数枚のものであることを特
徴とする請求項1又は2に記載の水生生物育成装置。 - 【請求項4】 円筒体内の中心軸に旋回板支持支柱を設
けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載の水生生物育成装置。 - 【請求項5】 円筒体下方開口部を縮小してなることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の水生生
物育成装置。 - 【請求項6】 円筒体内壁に固着される螺旋板が、複数
枚であり、リード角が0.7〜1.3であることを特徴
とする請求項1ないし5のいずれかに記載の水生生物育
成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03335915A JP3127536B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 水生生物育成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03335915A JP3127536B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 水生生物育成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146236A JPH05146236A (ja) | 1993-06-15 |
JP3127536B2 true JP3127536B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=18293790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03335915A Expired - Fee Related JP3127536B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 水生生物育成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3127536B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9616838D0 (en) * | 1996-08-10 | 1996-09-25 | Smith Robert H | A water oxygenating device |
KR100465756B1 (ko) * | 2002-08-06 | 2005-01-13 | 조통래 | 기포용해장치 |
KR100915782B1 (ko) * | 2007-08-22 | 2009-09-04 | 박종후 | 집약형 미세기포 발생장치 |
US7785476B2 (en) * | 2008-02-13 | 2010-08-31 | Tetra Holding (Us), Inc. | Protein skimmer with stationary fan |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP03335915A patent/JP3127536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05146236A (ja) | 1993-06-15 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |