JP3127374B2 - 安全装置を備えたエアツール - Google Patents

安全装置を備えたエアツール

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    • F01BMACHINES OR ENGINES, IN GENERAL OR OF POSITIVE-DISPLACEMENT TYPE, e.g. STEAM ENGINES
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    • F01B25/02Regulating or controlling by varying working-fluid admission or exhaust, e.g. by varying pressure or quantity
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Portable Power Tools In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、安全装置を備え
たエアグラインダ等のエアツールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から研磨部材を有するエアグライン
ダには、オーバースピードを防止したり、無負荷時のエ
ア消費量を少なくしたり、あるいは最大馬力時の回転数
を無負荷回転数に近づけたりするために、回転数を制御
することができる調速装置が取付けられている。
【0003】図4は上記エアグラインダの全体を示す平
面断面図、図5は上記調速装置及びその周辺の概略図で
ある。まず、本体ケーシング28内に設けられた上記調
速装置30は、主に円筒の側面中央部にフランジ部を設
けた回転部材31と、円筒の側面底部につば部を設けた
調速弁体36と、側面視略L字状の調速用重錘32より
構成されている。図4及び図5に示すように、本体ケー
シング28内に形成されたエア通路29には弁座38が
介設されており、上記エア通路29からのエアによって
エアモータ40が回転駆動される。そして上記エアモー
タ40の出力軸41には上記回転部材31が直結されて
おり、エアモータ40の回転が上記回転部材31に直接
伝達されるようになっている。また上記回転部材31の
外側には、上記調速弁体36が回転部材31の側面に沿
って軸方向にスライド可能に被嵌され、上記調速弁体3
6と上記エア通路29の弁座38とが対向するように配
置されている。
【0004】また、上記回転部材31上方部の相対する
両側面には、バネ受け39、39が径方向外方へと突設
されており、上記各々のバネ受け39、39は、調速弁
体36上方部の相対する両側面に穿設された軸方向長孔
を通って外部に導出されている。そして上記バネ受け3
9と調速弁体36のつば部との間には調速弁バネ37が
介設されており、これによって上記調速弁体36は上記
弁座38から離反する方向に付勢されている。
【0005】さらに、上記回転部材31のフランジ部の
相対する位置には、側面視略L字状の調速用重錘32、
32が上記回転部材31の回転による遠心力で傾動可能
に支持されている。上記調速用重錘32は、ピン孔に挿
通されたピン34を支点として軸方向内外に傾動可能に
するための重錘部33と、その傾動に伴って上記調速弁
体36を押し上げるためのてこ部35より構成されてい
る。またこの時、上記調速用重錘32のてこ部35が調
速弁体36のつば部の下方側に接するように配置されて
いる。
【0006】次に上記調速装置30の作動状態について
説明する。まず図5(a)に示すように、無負荷時にお
いては、エアモータ40の回転によって調速用重錘32
に遠心力が働き、その重錘部33がピン孔に挿通された
ピン34を支点として外側に傾動すると共に、調速弁体
36のつば部に接しているてこ部35が、上記調速弁体
36を押し上げる方向、すなわち上記弁座38に近接す
る方向に力を加える。そして上記調速用重錘32による
推力が調速弁バネ37の付勢力より大きくなると、上記
調速弁体36は上方へ押し上げられ、上記調速弁体36
と対向した位置にある弁座38の通路開度を小にする。
この結果、エア通路29から供給されるエア量は制限さ
れ、回転数が下がることになる。
【0007】また図5(b)に示すように、砥石等の研
磨部材に負荷が働き、エアモータ40の回転数が下がる
ことによって、調速用重錘32に働く遠心力は次第に小
さくなり、それと共に調速弁体36を押し上げる方向に
働く推力も小さくなる。このため上方へ押し上げられて
いた調速弁体36は、今度は上記調速弁バネ37の付勢
力によって下方、すなわち上記弁座38から離反する方
向へ押し戻されてその通路開度を大にする。この結果、
エア通路29より供給されるエア量は増加し、エアモー
タ40の出力が増大して回転数が上がることになる。こ
のように、上記調速装置30を用いることによって、回
転数を自動的に調整することができるように構成されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記作動時に
調速装置30が何らかの理由、例えば調速装置30に異
物が混入したりして上記調速装置30が正常に働かない
場合、オーバースピードになる場合があり非常に危険で
あった。また以前まで、このような危険を防止するため
には、定期点検を行うことによって安全性を確かめるよ
り他なかった。
【0009】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、エアグラインダ
等のエアツールのエアモータによる回転が規定回転数を
越えた場合、自動的に回転数を下げると共に、この状態
のままロック機構によりロックして、通常の使用ができ
ないように構成された安全装置を備えたエアツールを提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の安全装
置を備えたエアツールは、本体ケーシング22と、上記
本体ケーシング22内に形成されたエア通路23と、上
記エア通路23からのエアによって回転駆動されるエア
モータ26と、上記エア通路23に介設された弁座24
と、上記弁座24に近接、離反する方向に移動して通路
開度を変更可能に配置された安全弁体4と、上記安全弁
体4を上記弁座24に近接する方向に付勢する第1付勢
手段6と、上記エアモータ26の出力軸25に連動して
回転する回転部材2と、上記回転部材2の回転による遠
心力でその径方向外方へと変位可能に上記回転部材2に
装着された安全弁止具16と、上記安全弁止具16を遠
心力の作用する方向とは逆方向に付勢する第2付勢手段
20とを有し、上記安全弁体4と安全弁止具16との間
には、上記安全弁体4が上記第1付勢手段6の付勢力に
抗して弁座24から離反して通路開度を大にしている定
常作動状態において上記安全弁体4の動きをロックし、
エアモータ26の出力軸25の回転数が規定回転数を越
えて上昇し、上記安全弁止具16が遠心力によって第2
付勢手段20の付勢力に抗して移動したときに、上記ロ
ックを解除して上記安全弁体4を上記弁座24に近接す
る方向に上記第1付勢手段6でもって移動させて通路開
度を小にし、さらにこの状態において上記安全弁体4の
動きを再度ロックするためのロック機構を設けたことを
特徴としている。
【0011】上記請求項1の安全装置を備えたエアツー
ルによれば、エアモータ26の出力軸25の回転数が規
定回転数、例えば安全回転圏の10〜15%を越えた場
合、上記安全弁体4の動きをロックしていた安全弁止具
16が、遠心力によって第2付勢手段20の付勢力に抗
して移動してロックを解除すると共に、上記安全弁体4
は、第1付勢手段6の付勢力によって弁座24に近接す
る方へ移動して、上記弁座24の通路開度を小にし、エ
ア通路23から供給されるエア量を制限する。そして上
記状態のままで、再び安全弁止具16が上記安全弁体4
の動きをロックする。
【0012】また請求項2の安全装置を備えたエアツー
ルは、上記ロック機構により上記安全弁体4が再度ロッ
クされた状態において、エア通路23から少量のエアを
供給する手段を設けたことを特徴としている。
【0013】上記請求項2の安全装置を備えたエアツー
ルによれば、エア通路23から少量のエアを供給して低
速回転を続けることによって、急激な回転の停止によ
り、砥石等の研磨部材が外れたり、割れたりすることを
防いでいる。
【0014】さらに請求項3の安全装置を備えたエアツ
ールは、上記回転部材2はエアモータ26の出力軸25
に直結され、また上記安全弁体4が上記回転部材2に、
その回転軸と同軸状に支持されていることを特徴として
いる。
【0015】上記請求項3の安全装置を備えたエアツー
ルによれば、エアモータ26の出力軸25と同軸状に回
転部材2と安全弁体4が設けられているため、コンパク
トに構成することができる。
【0016】請求項4の安全装置を備えたエアツール
は、上記請求項3の安全装置を備えたエアツールが、さ
らに上記安全弁体4の外側に、略同軸状にスライド可能
に配置された調速弁体7と、上記調速弁体7を上記弁座
24から離反する方向に付勢する第3付勢手段11と、
上記回転部材2の回転による遠心力で変位可能に上記回
転部材2に支持された調速用重錘12とを備え、上記調
速弁体7と上記調速用重錘12との間には、上記調速用
重錘12の変位により上記調速弁体7を上記弁座24に
近接させてその通路開度を小にするための連動機構を設
けていること特徴としている。
【0017】上記請求項4の安全装置を備えたエアツー
ルによれば、上記安全装置と同軸状に回転数を自動的に
制御することが可能な調速装置が取付けられているた
め、安全装置と調速装置とをコンパクトに構成すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次にこの発明の安全装置を備えた
エアツールの具体的な実施の形態について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。
【0019】図1はエアグラインダにおける調速機能を
備えた安全装置の定常作動時の概略的構成を示す側面断
面図、図2は安全装置作動時の概略的構成を示す側面断
面図、図3はエアグラインダの全体を示す平面断面図で
ある。図1に示すように、本体ケーシング22内に設け
られた安全装置1は、主に有底円筒状の筒状部2aの側
面中央部にフランジ部3を設けた回転部材2と、頂部4
aが閉鎖された円筒状の筒状部4bの側面底部につば部
5を設けた安全弁体4と、円筒状の筒状部7aの側面底
部につば部8を設けた調速弁体7と、側面視略L字状の
調速用重錘12と、断面略E字状の安全弁止具16より
構成されている。
【0020】図1及び図3に示すように、本体ケーシン
グ22内に形成されたエア通路23には弁座24が介設
されており、上記エア通路23からのエアによってエア
モータ26が回転駆動される。また上記エアモータ26
の後端側の出力軸25には、上記回転部材2が直結され
ており、エアモータ26の回転が上記回転部材2に直接
伝達されるようになっている。そして図1に示すよう
に、上記回転部材2の筒状部2a外側において、そのフ
ランジ部3より上方の部分には、上記安全弁体4の筒状
部4bが軸方向にスライド可能に被嵌されている。さら
に上記安全弁体4の筒状部4bの外側には、上記調速弁
体7の筒状部7aが軸方向にスライド可能に被嵌されて
おり、上記調速弁体7と安全弁体4は、共に上記弁座2
4に対向するように配置されている。また上記安全弁体
4の筒状部4bと調速弁体7の筒状部7aとの間にはわ
ずかな隙間が設けられており、上記安全弁体4と調速弁
体7が弁座24を閉じた状態においても、その隙間から
少量のエアがエアモータ26に供給できるように構成さ
れている。さらに上記回転部材2と安全弁体4の筒状部
2a、4bの内側には、第1付勢手段である安全弁バネ
6が介設されており、これによって、上記安全弁体4は
上記弁座24に近接する方向に付勢されている。なお図
3において、50はエアモータ26の先端側の出力軸、
51、52はかさ歯車、53は把持部、54は排気用の
消音室をそれぞれ示している。
【0021】上記回転部材2のフランジ部3の一端に
は、断面コの字状のガイド部19が取付けられている。
上記ガイド部19には断面略E字状の安全弁止具16が
装着されており、上記回転部材2の回転による遠心力で
その径方向外方へとスライドすることが可能となってい
る。上記安全弁止具16は、直方体の一側面、すなわち
上記安全弁体4のつば部5に向かい合う面に、安全弁体
4のつば部5の幅に相当する溝17、18を、その上方
部と下方部にそれぞれ設けることにより断面略E字状に
構成されたもので、上記安全弁体4のつば部5の一端が
これらの溝17、18に嵌入し得るように形成されてい
る。そして本実施形態の場合、上記安全弁体4のつば部
5と、上記溝17、18によってロック機構が構成され
ている。また溝17、18の反対側の側面には有底孔2
1が設けられており、その孔21内に、第2付勢手段で
ある安全弁止具バネ20が介設されている。そして上記
安全弁止具バネ20は、安全弁止具16を径方向内方、
すなわち遠心力が作用する方向とは逆方向に付勢してい
る。
【0022】また、上記安全弁体4の筒状部4b上方の
相対する両側面には、バネ受け10、10が径方向外方
へと突設されており、上記各々のバネ受け10、10
は、上記調速弁体7の筒状部7a上方の相対する両側面
に穿設された軸方向長孔9、9を通って外部に導出され
ている。そして上記バネ受け10と調速弁体7のつば部
8との間には、第3付勢手段である調速弁バネ11が介
設されており、これによって上記調速弁体7は上記弁座
24から離反する方向に付勢されている。
【0023】さらに、上記回転部材2のフランジ部3に
は、側面視略L字状の調速用重錘12が上記回転部材2
の回転による遠心力で傾動可能に支持されている。上記
調速用重錘12は、ピン孔に挿通されたピン13を支点
として軸方向内外に傾動可能にするための重錘部14
と、その傾動に伴って上記調速弁体7を上記弁座24に
近接させるためのてこ部15より構成されている。すな
わち上記調速用重錘12は、上記回転部材2のフランジ
部3上の相対する位置にそれぞれ形成された一対の支持
部材間に位置し、ピン13によって傾動可能に支持され
ている。またこの時、上記調速弁体7のつば部8と、そ
の下方側に接するように配置された上記調速用重錘12
のてこ部15とによって、上記弁座24の通路開度を調
整するための連動機構を構成している。
【0024】次に上記安全装置の定常時の作動状態につ
いて説明する。図1に示すように、研磨部材である砥石
に負荷が働いていない場合は、エアモータ26の回転に
よって調速用重錘12に遠心力が働き、その重錘部14
がピン孔に挿通されたピン13を支点として外側に傾動
すると共に、調速弁体7のつば部8に接しているてこ部
15が上記調速弁体7を上へ押し上げる方向、すなわち
上記弁座24に近接する方向に力を加える。そして、こ
の調速用重錘12による推力が、上記弁座24から離反
させようとする調速弁バネ11の付勢力よりも大きくな
ると、上記調速弁体7は安全弁体4の側面をスライドし
ながら上方へ押し上げられて、上記調速弁体7と対向し
た位置にある弁座24を閉じてその通路開度を小にす
る。この結果、エア通路23から供給されるエア量は制
限され、回転数が下がることになる。
【0025】また研磨部材である砥石に負荷が働き、エ
アモータ26の回転数が下がることによって、調速用重
錘12に働く遠心力は次第に小さくなり、それと共に調
速弁体7を上方へ押し上げる方向に働く上記調速用重錘
12の推力も小さくなる。このため、上方へ押し上げら
れていた調速弁体7は、今度は上記調速弁バネ11の付
勢力によって下方、すなわち上記弁座24から離反する
方向へ押し戻されてその通路開度を大にする。この結
果、エア通路23から供給されるエア量は増加し、エア
モータ26の出力が増大して回転数が上がることにな
る。
【0026】上記のような定常作動時においては、上記
安全弁体4は常にそのつば部5の一端が上記安全弁止具
16の下方部の溝18に嵌入して、安全弁体4の動きを
ロックしているため、調速用重錘12の傾動による推力
及び調速弁バネの付勢力によって、上記調速弁体7と共
に上下方向に移動することはない。
【0027】次に、上記定常作動時に故障等何らかの理
由によって、エアモータ26の出力軸25の回転数が規
定回転数を越えた場合の安全装置の作動状態について説
明する。図2に示すように、エアモータ26の出力軸2
5の回転数が設定回転数、例えば安全回転圏の10〜1
5%を越えた場合、上記安全弁止具16に働く遠心力が
大きくなるため、上記安全弁止具16は安全弁止具バネ
20の付勢力に抗して、回転部材2のガイド部19上を
径方向外側へスライドする。この結果、上記安全弁体4
のつば部5が、安全弁止具16の下方部の溝18に嵌入
することで上記安全弁体4の動きをロックしていたロッ
ク機構が解除され、上記安全弁体4は安全弁バネ6の付
勢力によって上方、すなわち弁座24に近接する方向へ
押し上げられて上記弁座24を閉じる。この時、外側の
上記調速弁体7も安全弁体4と共に上方へ押し上げられ
ており、上記弁座24を閉じるが、上記安全弁体4と調
速弁体7との間には一定の隙間が設けられており、その
ためこの隙間から少量のエアがエアモータ26に対して
供給されている。
【0028】ところで、上記安全弁止具16の上方部の
溝17は、安全弁体4が上方に押し上げられた状態にあ
る時のつば部5と向かい合う位置に設けられている。こ
のため、通路開度の縮小により供給されるエア量が制限
されて遠心力が低下してくると、上記安全弁止具16が
安全弁止具バネ20の付勢力によって、ガイド部19上
をスライドしながら再び径方向内方へ押し戻されると共
に、その上方部の溝17に、上記弁座24に近接した状
態にある安全弁体4のつば部5が嵌入し、上記安全弁体
4の動きをこの状態のままロックするように構成されて
いる。
【0029】この時、上記溝17に嵌入させてロックす
ることで、エア通路23から安全弁体4に与えられるエ
アの圧力によって、安全弁体4と調速弁体7が再び押し
戻されるのを防いでいる。そして、上記のように一旦ロ
ック機構によって安全弁体4の動きがロックされると、
装置を解体して何らかの修理を行わなければ、再び装置
を作動することができないように構成されている。この
ため、危険な状態のまま作業が継続されるのを防止する
ことができ、安全性を向上することができる。
【0030】また、上記安全弁体4と調速弁体7との間
に設けられたわずかな隙間から、ある程度のエアが供給
されるようになっているため、上記安全装置作動時にお
いても急激に回転が停止することはなく、回転数は設定
回転数の約20〜25%、すなわち1500〜2000
回転/分程度で維持されるように構成されている。この
ように回転を完全に停止させてしまわないことによっ
て、作業中、急激な回転停止によって、砥石が外れた
り、割れたりするのを防ぐことができる。
【0031】さらに上記のように、エアモータ26の出
力軸25と同軸状に、上記回転部材2と安全弁体4と調
速弁体7が設けられているため、従来の調速装置と略変
わらない大きさで、安全装置と調速装置とをコンパクト
に構成することができる。
【0032】以上にこの発明の安全装置を備えたエアツ
ールの実施形態について説明したが、この発明は上記実
施の形態に限られるものではなく、種々変更して実施す
ることが可能である。
【0033】すなわち上記実施の形態では、安全装置作
動時にエアをある程度供給して、設定回転数の20〜2
5%の回転を持続させるための手段として、安全弁体4
と調速弁体7との間にわずかな隙間を設けることによっ
て、そこからエアがある程度供給できるように構成した
が、弁座24を形成する壁の一部分に、エアを供給する
ためのエア孔を穿設することによって、エア量を制御し
てもよい。また安全弁体4と調速弁体7が一体となって
上方へ押し上げられた時に、上記安全弁体4及び調速弁
体7と、弁座24との間にわずかな隙間ができるように
各部の寸法関係を選択しておくことによって、そこから
ある程度のエアを流通させ、回転数を制御してもよい。
【0034】また、上記実施の形態では、安全装置の作
動時に安全弁体4の動きをロックするためのロック機構
として、E字状の溝17、18を設けた安全弁止具16
と安全弁体4のつば部5を用いたが、上記とは逆に、安
全弁止具16に突出部を設け、安全弁体4にそれに対応
した溝を設けることによって、互いに嵌入し得るように
構成してもよい。また上記調速用重錘12のような、遠
心力によって内外に傾動可能な側面視略L字状の重錘を
別に設け、定常作動時にはそのてこ部が上記安全弁体4
のつば部5の上方側に接するように配置して、上記安全
弁体4の動きをロックしており、規定回転数を越えた場
合、遠心力の上昇によって上記重錘が外側へ傾動すると
共に上記ロックが解除され、上記安全弁体4が上方へ押
し上げられて弁座24を閉じ、そしてこの状態のまま、
再び上記重錘が付勢手段によって内側に傾動して、その
てこ部が今度は上記安全弁体4のつば部5の下方側に接
するように配置することによって、上記安全弁体4の動
きをロックするように構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1の安全装置を備え
たエアツールによれば、エアモータの出力軸の回転数が
規定回転数を越えて上昇して安全装置が動作し、ロック
機構によって安全弁体の動きがロックされると、装置を
解体して何らかの修理を行わなければ、再び装置を作動
することができないように構成されているため、危険な
状態のまま作業が継続されるのを防止することができ、
安全性を向上することができる。
【0036】また上記請求項2の安全装置を備えたエア
ツールによれば、エア通路から少量のエアを供給して低
速回転を続けることによって、急激な回転の停止によ
り、砥石等の研磨部材が外れたり、割れたりすることを
防止でき、安全性をさらに向上することができる。
【0037】さらに上記請求項3の安全装置を備えたエ
アツールによれば、エアモータの出力軸と同軸状に回転
部材と安全弁体が設けられているため、コンパクトに構
成することができる。
【0038】上記請求項4の安全装置を備えたエアツー
ルによれば、上記安全装置と同軸状に回転数を自動的に
制御することが可能な調速装置が取付けられているた
め、安全装置と調速装置とをコンパクトに構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の安全装置を備えたエアグラインダ
の定常作動時における側面断面図である。
【図2】本実施形態の安全装置を備えたエアグラインダ
の故障時における作動状態を示す側面断面図である。
【図3】エアグラインダ全体を示す平面断面図である。
【図4】従来のエアグラインダ全体を示す平面断面図で
ある。
【図5】調速装置の概略を示す側面断面図で、(a) は
無負荷時の作動状態を、(b)は負荷時の作動状態を示
す。
【符号の説明】
1 安全装置 2 回転部材 4 安全弁体 6 安全弁バネ(第1付勢手段) 7 調速弁体 10 バネ受け 11 調速弁バネ(第3付勢手段) 12 調速用重錘 13 ピン 14 重錘部 15 てこ部 16 安全弁止具 17 溝 18 溝 19 ガイド部 20 安全弁止具バネ(第2付勢手段) 22 本体ケーシング 23 エア通路 24 弁座 25 出力軸 26 エアモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 23/00 B25F 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケーシング(22)と、上記本体ケ
    ーシング(22)内に形成されたエア通路(23)と、
    上記エア通路(23)からのエアによって回転駆動され
    るエアモータ(26)と、上記エア通路(23)に介設
    された弁座(24)と、上記弁座(24)に近接、離反
    する方向に移動して通路開度を変更可能に配置された安
    全弁体(4)と、上記安全弁体(4)を上記弁座(2
    4)に近接する方向に付勢する第1付勢手段(6)と、
    上記エアモータ(26)の出力軸(25)に連動して回
    転する回転部材(2)と、上記回転部材(2)の回転に
    よる遠心力でその径方向外方へと変位可能に上記回転部
    材(2)に装着された安全弁止具(16)と、上記安全
    弁止具(16)を遠心力の作用する方向とは逆方向に付
    勢する第2付勢手段(20)とを有し、上記安全弁体
    (4)と安全弁止具(16)との間には、上記安全弁体
    (4)が上記第1付勢手段(6)の付勢力に抗して弁座
    (24)から離反して通路開度を大にしている定常作動
    状態において上記安全弁体(4)の動きをロックし、エ
    アモータ(26)の出力軸(25)の回転数が規定回転
    数を越えて上昇し、上記安全弁止具(16)が遠心力に
    よって第2付勢手段(20)の付勢力に抗して移動した
    ときに、上記ロックを解除して上記安全弁体(4)を上
    記弁座(24)に近接する方向に上記第1付勢手段
    (6)でもって移動させて通路開度を小にし、さらにこ
    の状態において上記安全弁体(4)の動きを再度ロック
    するためのロック機構を設けたことを特徴とする安全装
    置を備えたエアツール。
  2. 【請求項2】 上記ロック機構により上記安全弁体
    (4)が再度ロックされた状態において、エア通路(2
    3)から少量のエアを供給する手段を設けたことを特徴
    とする請求項1の安全装置を備えたエアツール。
  3. 【請求項3】 上記回転部材(2)はエアモータ(2
    6)の出力軸(25)に直結され、また上記安全弁体
    (4)が上記回転部材(2)に、その回転軸と同軸状に
    支持されていることを特徴とする請求項1の安全装置を
    備えたエアツール。
  4. 【請求項4】 上記請求項3の安全装置を備えたエアツ
    ールが、さらに上記安全弁体(4)の外側に、略同軸状
    にスライド可能に配置された調速弁体(7)と、上記調
    速弁体(7)を上記弁座(24)から離反する方向に付
    勢する第3付勢手段(11)と、上記回転部材(2)の
    回転による遠心力で変位可能に上記回転部材(2)に支
    持された調速用重錘(12)とを備え、上記調速弁体
    (7)と上記調速用重錘(12)との間には、上記調速
    用重錘(12)の変位により上記調速弁体(7)を上記
    弁座(24)に近接させてその通路開度を小にするため
    の連動機構を設けていることを特徴とする安全装置を備
    えたエアツール。
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