JP3127242B2 - 冷陰極素子及びその製造方法 - Google Patents

冷陰極素子及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子を真空中に放
出させる陰極(カソード)に関する。とくに半導体の伝
導帯(コンダクションバンド)の底のレベルから真空レ
ベルまでのエネルギー値をいう電子親和力(エレクトロ
ン・アフィニティ:electron affinity )が負の状態と
なる負(ネガティブ:negative) 電子親和力(NEAと
呼ばれる)を利用し、加熱しない状態で電子を真空中に
放出できる冷陰極素子と、その製造方法とに関する。加
熱して電子を真空中に放出する熱電子放出は真空管、電
子顕微鏡、CRTなどに広く用いられているところであ
るが、この発明の冷陰極素子は、非加熱状態で電子を真
空中に放出させ、かつ、放出される電子を電気的にしか
も高速に制御できるようにすることに特徴があり、例え
ば平面型ディスプレーや、高感度の光からX線に至る広
い範囲の電磁波検出器として使用できるものである。
【0002】
【従来の技術】電子管に代表されるように、電子を真空
中に放出する陰極は、主としてというかほとんどすべて
が熱陰極、すなわち600℃ないし1000℃に加熱さ
れた陰極材料(例:タングステンW;トリエートタング
ステンTh−W;タンタルTa)からいわゆる熱電子を
放出させるものであった。これは陰極材料内部から電子
を取り出すには、いわゆる仕事関数以上のエネルギーを
電子にもたせる必要から、熱により必要なエネルギーを
電子に与えるという手法をとっていたのであった。
【0003】加熱のために消費する電力は無駄となるた
めに、できるだけ低い温度で多量の電子放出の得られる
陰極が研究されてきた。その中で、p型の半導体表面を
原子的尺度で極めて清浄にして、セシウムまたはセシウ
ム/酸素等を表面に付着させ、表面の仕事関数を減少さ
せると、そのときに真空レベルが半導体の伝導帯の底の
レベルよりも低い値となる場合が生ずる。これを(図
1)に示す。図中、左側がp型半導体であり、右側が真
空である。1は真空の仕事関数のレベルを、2は(p
型)半導体の伝導帯の底のレベルを、3は(p型)半導
体の価電子体の上端のレベルを、4はフェルミレベル
(準位)をそれぞれ示す。この図のように真空の仕事関
数レベル1が、半導体の伝導帯の底のレベル2よりも低
い場合である。この状態は電子親和力が負になっている
負の電子親和力状態(Negative Electron Affinity :N
EA)と呼ばれるもので、この状態を利用すると、加熱
しないでも電子を真空中に放出できる陰極を作ることが
できる。例えば、(図2)に示すようにp−n接合を通
して、n型半導体の伝導帯2の底にある電子5をp型領
域に注入させ、p型半導体の表面から真空中に電子を放
出するようにすると陰極が構成できる。この種の陰極は
NEA冷陰極と呼ばれる。
【0004】これまでに知られているNEA冷陰極とし
て、例えばガリウム砒素(GaAs)、ガリウムリン
(GaP)等を用いたものがある。これらの冷陰極素子
の表面である電子放出面は、真空中でセシウムや酸素を
吸着させ仕事関数を低下させる必要があり、この工程で
表面の清浄処理と活性処理が極めて重要な工程とされて
いる。従来は超高真空中で600℃以上での加熱による
清浄処理と超高真空中でセシウム/酸素の室温での吸着
による活性化処理が行われていた。
【0005】超高真空中、すなわち10-9Torr(1
-7Pa)という減圧した環境下での処理は種々の困難
性を伴い応用の範囲を著しく狭いものとされていた。ま
た、セシウムを室温で吸着させた素子では、使用時の温
度の変化による電子放出特性に不安定を生じさせる要因
ともなっていた。
【0006】NEA冷陰極では、p型半導体の表面をN
EA状態とするために、半導体はできるだけバンドギャ
ップエネルギー(Eg)の大きいものが好ましいとされ
る。加えて、電子を供給するために良好なp−n接合が
得られること、及び使用時の温度変化による不安定な動
作を生じないことが要件とされ、この3条件を備える材
料の選択が重要である。これまでによく用いられてきた
NEA冷陰極はIV族半導体のSi、及び III−V 族半導
体のGaAs及びGaPを用いたものがある。GaPは
Egが2.26eVでこの中では一番Egが大きいもの
でる。さらに、Egが大きく、良好なp−n接合の得ら
れる半導体であれば冷陰極を実現するのに好都合であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明のNEA冷陰
極素子とその製造方法にあっては、上述の3つの要件、
すなわち、(1)大きなバンドギャップエネルギー(E
g)をもつp型半導体を採用すること、(2)電子をp
型領域に注入させるために良好なp−n接合を得るこ
と、(3)NEA電子放出面を実現するために超高真空
でなくても取扱いが簡単にできることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記3要求
を満足するNEA冷陰極素子を実現するために、第1
に、従来技術の材料であった単体半導体(例:Si)や
III−V 族化合物半導体(例:GaAs,GaP)と比
較して、遜色はなく、一層大きなバンドギャップエネル
ギーをもつものもあるII−VI族半導体化合物(例:Zn
S;3.6eV,CdTe;1.45eV)を採用す
る。
【0009】第2に、通常の手法を用いてII−VI族化合
物半導体のp−n接合を製造するとともに、第3にII−
VI族化合物半導体のp−n接合ダイオードにおいてp型
表面の仕事関数を減少させ、伝導帯レベルより真空準位
を低くしたNEA状態にした冷電子放出素子を作るため
に、特別の方法を用いて表面をNEA状態にする。すな
わち、NEA冷陰極を作るのに、II−VI族半導体を用い
て、その製作プロセスにおいて、硫化ナトリウムNa2
S、セレン化ナトリウムNa2 Se、セレン化カリウム
2 Se、テルル化カリウムK2 Te等の硫化アルカ
リ、セレン化アルカリ、テルル化アルカリ、すなわち、
I−VI化合物を薄く被覆して、熱処理及び活性化処理を
行う工程において、エキシマレーザーを併用する方法を
採用する。この方法によると、容易にNEA冷陰極を得
ることができることが発明者により発見され、この手段
をこの発明では採用している。
【0010】本発明によると、これまでVI族元素の取扱
いの難しさから、冷陰極素子用材料として実用上採用さ
れずにきたII−VI族化合物半導体のもつ大きなバンドギ
ャップエネルギーを利用できるようになる。それは、本
発明の発明者が発見した方法でII−VI族半導体の表面近
傍をp型とし、かつその表面を活性化する処理により、
従来、取扱いが困難とされてきた処理の難題を克服した
ことによる。
【0011】その処理方法によると、II−VI族化合物半
導体に対してアルカリ金属の添加を行うために、Na2
S,Na2 Se,Na2 Te,K2 S,K2 Se,K2
Te等、すなわち、I−VI化合物を真空蒸着等により表
面に付着させる。次に熱処理を施して、加熱してアルカ
リ金属を半導体内部に拡散法により導入する。また、表
面に付着したアルカリ金属は最終的に真空中において加
熱処理を行う活性化処理により、適量のみのアルカリ金
属を残して、あとは蒸発させ、この処理により容易に清
浄な表面が得られ、かつNEAを実現することができ
る。これは実験的に確認された事実である。
【0012】さらに、表面の加熱処理を行うとき、10
00オングストローム以下の表面近傍のみを熱処理を行
いp−n接合面に悪影響をもたらせないため、例えばK
rFエキシマレ−ザーのパルス光を用いて熱処理を行う
と有効であることも確認された。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、NEA状態を実現す
る半導体として、II−VI族半導体において、アルカリ金
属を表面から拡散して半導体内部をp型とするとともに
表面に析出したアルカリ金属が同時に仕事関数をさげN
EA状態を実現するものである。このことは、II−VI族
半導体のII族の金属と I族の金属(アルカリ金属)とが
半導体の中で部分的に置き換わることによって半導体は
p型となるために出来ることであり、II−VI族半導体を
用いるときにのみ可能なことである。II−VI族半導体は
バンドギャップが割合大きく、ZnSで3.6eV、Z
nSeで2.7eV、ZnTeで2.3eV、CdTe
で1.45eVである。本発明では、これらのII−VI族
半導体を対象としている。
【0014】これらの半導体の表面近傍を強いp型とす
るためにアクセプターとなるようなアルカリ金属を表面
から拡散するために、Na2 Se又はK2 SをZnSの
上に、Na2 Se又はK2 SeをZnSeの上に、Na
2 Te又はK2 TeをZnTe又はCdTeの上に薄く
蒸着し、不活性ガス中で500−600℃に加熱するこ
とによりアルカリ金属が半導体中に拡散する。この処理
によりII−VI半導体の表面近傍が強いp型になりNEA
構造を実現するのに好都合となる。これを真空中に移し
て電子放出素子として使用するときに最後にエキシマレ
ーザーの数十ナノ秒のパルス光照射を行うと極表面に僅
かに残った不要なVI族原子は蒸発し、表面は強いp型
半導体となるとともに仕事関数が減少しNEA状態が実
現される。エキシマレーザーから発生される光は紫外線
であり、半導体での吸収が強く500オングストローム
以下の表面の極薄層のみを加熱又は蒸発させるから、極
表面のp型化と合わせて表面の清浄化を行うことができ
る。このプロセスにおいて、予めコートするNa2 S,
Na2 Se等はアルカリ金属の拡散源となるとともに、
表面を汚染から保護する役目を合わせてもっているもの
である。
【0015】図3の(a)から(e)への流れ図に従っ
てこの発明のNEA冷陰極素子の製造方法を以下に詳述
する。
【0016】材料 nGaAs上(又は導電性の電極
上)にn+ ZnSe/iZnSe/pZnSeをMBE
又はMOCVD法により成長させる。この時得られた成
長層は必ずしも単結晶でなくてもよく多結晶でもよい。
次に(c)に示すように、アルカリ金属化合物(K2
e,Na2 Se等)を真空蒸着法により500〜100
0Aの厚さで蒸着する。これが、清浄表面の保護層の役
割も果たす。窒素又はアルゴンの雰囲気中で550〜6
00℃の温度で5分間のアニーリングを行う(d)。つ
いで素子への電極(金(Au)等)を付ける(e)。最
終的にエキシマレーザー、例えば、KrFレーザーで1
00mJ/cm2 で2〜3回ショットをした後、250
mJ/cm2 〜300mJ/cm2 の1回のショットを
する2段階レーザーアニーリングで活性化工程を完了す
る。
【0017】ショットは超高真空すなわち10-7Pa台
にまで一旦は減圧した雰囲気で、高エネルギー電磁波パ
ルスを表面に照射する作業である。レーザはエキシマレ
ーザーがよい。レーザ発振の都合上、ショットの時間は
数nsecないし数百nsec(例えば、20nsec
付近)が実際的であり、ショットの間の時間は10ms
ec程度となる。間欠的な高エネルギー電磁波パルスの
照射は、長時間幅パルスの照射に比して、表面だけの処
理ができるという点で有利であることが確認された。こ
の高エネルギー電磁波パルスの照射後に、表面はやや荒
れて灰色を帯びてくるので、その変化は目視できるもの
である。
【0018】図4に示すように真空中でNEA冷陰極素
子40をコレクタ電極41と対向させたときの放出電流
と注入電流との関係を図5に示す。可変電源42及びコ
レクタ電圧電源43をそれぞれ電流44,45を介して
接続し、ダイオード直流電流とコレクタ放出電流とを測
定するようにした。
【0019】図5に示した電子放出特性は、その測定の
都合上、大きなピクセル大きさが約500μmの方形の
素子について、電圧100Vをコレクタ電極に加えたと
きに測定したもので、放出電流対励起電流はほとんど3
/2乗則となっていて、電子放出が確認される。すなわ
ち、この発明で得られたNEA冷陰極素子は、電子放出
特性として少なくとも100μA/cm2 を有している。
本発明による素子のNEA表面はエキシマレーザーによ
る蒸発クリーニングと活性化を同時に行っているため、
従来の室温中でセシウムと酸素による活性化を行ったも
のに比較して極めて安定な電子放出特性を持っている。
【0020】出来上がった素子の形状を図6に示す。素
子は下から順に下部電極61、基板(無番号白地)Si
Nなどの絶縁層62、ZnSeのp−n接合63、上部
電極64、上部電極の間のNEA電子放出面65で成
る。これは1つのセルを示しているので、これをアレー
状に配列して平面ディスプレーのカソードとして用いる
ことができる。
【0021】アレー状に素子を配列した例を図7に示
す。この素子はガラス基盤(厚さ1mm程度)の上に電
極及び半導体層を全体で数μmの高さに積層して成り、
断面図、平面図、斜視図をそれぞれ示してある。各絵素
(ピクセル)の大きさは50〜100μm程度であり、
絵素への電流の供給はマトリックス電極の交点の位置の
絵素電圧がかかり電流が供給され、それによって電流に
対応した電子放出が行われる。
【0022】II−VI族化合物半導体のCdTeの表面を
NEA状態にするために同じような活性化の方法を適用
することができる。CdTeは原子番号が48と52で
両者を合わせると100となり、X線等高エネルギー放
射線の吸収が高く、しかも良質の単結晶を得られる半導
体でフェルミ準位の制御もできるものである。電子を放
出する表面はまずK2 Te又はNa2 Teをもってカバ
ーしついで上記のようにアニーリングを行う。反対側は
薄い絶縁層を挟んで金属電極が付けられる。最終的に電
子放出層をレーザークリーニングによりNEA化して用
いられる。
【0023】図8のエネルギーバンド図は、左側の平坦
部が金属のフェルミレベルを右側の平坦部が真空の仕事
関数レベルを示し、その中間部がこの発明のCdTeを
ベースとしたNEA冷陰極素子を示す。バンドギャップ
を超えて上のレベルに上った電子(図では2つを模式的
に黒丸5で示した)が真空中にある陽極(図示せず、図
7のコレクタ電極)により抽出され、冷陰極放出が行わ
れる。
【0024】図9にはこの発明のNEA冷陰極素子を模
式的に示した。CdTeというII−VI族化合物半導体を
出発材料とし、下部にはSiNもしくはSiO2 の薄層
を介した電極を置いたMIS(Metal-insulater-Semico
nductor)構造をとり、上部にはp+ CdTeと表面を処
理した電子放出面と、電極とを備えている。その大きさ
は高さが約0.5mmで、上部は数十μmの絵素のマト
リックスで成る。
【0025】このCdTeを用いたものは光の検出器と
して使用するためにCdTe層に電子の注入がないよう
に、いわば逆方向バイアス状態で使用するために電子放
出面の反対側は薄い絶縁層(SiN等による)を挟んだ
MIS接合構造としている。こうすることにより電極か
らの電子の注入を阻止することができる。X線等の放射
線により生じた電子及び正孔は電子が放出表面に走行し
正孔は裏面に走行しMIS接合で再接合する。電子はN
EA表面から真空中に放出される。これをさらに2次電
子増倍等を併用することにより高感度の検出器を作るこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】II−VI族化合物半導体を用いたNEA冷
陰極は、その製造工程における超高真空中での清浄化の
取扱い及びセシウムの取扱いに難点があったことにより
応用上大きな制約を受けていたが、II−VI族半導体の冷
陰極素子が本発明による表面近傍のp型処理、及び活性
化のための特別な処理により技術的困難が克服され、そ
の製造が容易となり、したがって応用上大きな展開が可
能となった。
【0027】例えば、p−n接合のアレイを作製し冷電
子放出素子と蛍光面とを組合わせることにより平面型の
ディスプレーを作製することができる。また、CdTe
のNEA処理によりX線又は高エネルギーの放射線の検
出器を作製することができるなど産業上の利用分野の展
開を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】p型半導体と真空との境界面における仕事関数
のレベルを示す図。
【図2】p−n接合のp型領域表面と真空との境界面に
おける仕事関数のレベルを示す図。
【図3】本発明のNEA冷陰極素子の製造方法を示す工
程図。
【図4】本発明のNEA冷陰極素子の特性の測定用装置
の模式図。
【図5】本発明のNEA冷陰極素子の電子放出特性を示
す図。
【図6】本発明の素子の断面を示す模式図。
【図7】本発明の素子の別な実施例である、アレイ構成
図であり、断面図、平面図及び斜視図で成る。
【図8】本発明の素子の別な実施例の仕事関数のレベル
を示す図。
【図9】図8に示した仕事関数のレベルをもつ本発明の
素子の断面の模式図。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその表面には下から順にII−
    VI族化合物半導体の + −i−p構造を有する基板と;
    該基板の表面上に付着された I−VI族化合物を熱処理し
    て作られ、拡散されたI族元素を有するp型半導体領
    であって、後に該p型半導体領域の表面に高エネルギ
    ー電磁波を照射して作られた熱的に安定で、かつ該I族
    元素がII−VI族化合物半導体のアクセプタ不純物として
    働くようにされた電子放出面とを有するNEA冷陰極素
    子。
  2. 【請求項2】 少なくともその表面には下から順にII−
    VI族化合物半導体の + −i−p構造を有する基板を用
    意する段階と;該II−VI族化合物半導体の基板の表面に
    I−VI族化合物を堆積する段階と;該基板の少なくとも
    表面を加熱して、I元素をII−VI族化合物半導体内に
    熱拡散させて、該基板表面をp型半導体領域とする段階
    と;該p型半導体の表面に高エネルギー電磁波パルスを
    照射して熱的に安定で、かつ該I族元素がII−VI族化合
    物半導体のアクセプタ不純物として働くような冷電子放
    出が可能な表面を形成する段階とから成るNEA冷陰極
    素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載の製造方法により作ら
    れた前記請求項1記載のNEA冷陰極素子であって、前
    記電子放出面は少なくとも100μA/cm2の電子放出
    特性を有することを特徴とするNEA冷陰極素子。
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