JP3127123U - 浴槽の蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、風呂に入浴していないときに、浴槽に適宜温度で充填した湯が冷めないよう、浴槽の開口部を覆う浴槽の蓋にする。
【解決手段】合成樹脂14により形成した浴槽Aの蓋11,21であって、上記合成樹脂14に、遠赤外線Cを高放射するセラジット15をはじめとする粉状の遠赤外線放射体を混練して形成する、或いは、蓋表面における少なくとも下面21a側に、上記遠赤外線放射体を含有した遠赤外線放射層23を形成した浴槽Aの蓋11,21。
【選択図】図2

Description

この考案は、風呂に入浴していないときに、浴槽に適宜温度で充填した湯が冷めないよう、浴槽の開口部を覆っておく浴槽の蓋に関する。
湯が溜まった浴槽に蓋をしておくことで、ある程度の保温効果が期待できるが、さらに保温効果を高めるために例えば、下記特許文献1において「保温風呂蓋」が開示されている。
下記特許文献1によれば、上記「保温風呂蓋」は、風呂蓋の裏面にアルミ二ウムはくを貼ることにより構成される。さらに、上記「保温風呂蓋」に貼ったアルミ二ウムはくにより、上方へ逃げようとした湯の熱を、下方へ反射させることにより、熱が浴槽の蓋を伝導して外側へ逃がさないように作用させることができる旨の開示がなされている。
上述した特許文献1における「保温風呂蓋」を用いることにより、浴槽の蓋の保温性能をある程度は向上させることができるといえなくもないが、このような浴槽の蓋で熱を反射させようとすると、浴槽内で熱の対流が生じてしまうことになる。このため、浴槽の開口部の縁部と蓋との隙間などから熱が逃げるなどして、熱損失の影響が大きくなり、十分な保温効果を得ることが困難になるおそれがある。
ところで、保温効果を得るための他の手段として、遠赤外線効果を利用することは、既に公知である。この遠赤外線効果は、遠赤外線の振動周波数と遠赤外線が放射された物質の固有振動とが共鳴するために温度が上がるという遠赤外線の特性を利用したものである。
実開昭61−185393号公報
そこで本考案では、このような特性を有する遠赤外線を利用して、より効果的に保温効果を発揮することのできる浴槽の蓋を得ることを目的とする。
本考案における浴槽の蓋は、合成樹脂により形成した浴槽の蓋であって、上記合成樹脂に、遠赤外線を高放射する粉状の遠赤外線放射体を混練して形成したことを特徴とする。
合成樹脂には、例えば、ポリプロピレン(PP)、アクリロ二トリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)を挙げることができる。
上述したように構成した浴槽の蓋で、浴槽の開口部を覆ったとき、合成樹脂製の蓋に含有したセラジットにより遠赤外線が放射され、浴槽の湯に吸収される。これにより、共鳴吸収現象が生じるため、浴槽の蓋の保温性能を向上させることができる。
殊に、上述した浴槽の蓋は、セラジットを合成樹脂に混練することにより、このような蓋を長期に亘って使用しても、或いは、清掃時にタワシなどで擦ってもセラジットが剥がれ落ちたりしないため、優れた保温性能を持続することができる。
また、本考案の浴槽の蓋は、蓋表面における少なくとも下面側に、遠赤外線放射体を含有した遠赤外線放射層を形成することもできる。
なお、上記蓋表面の上記下面側とは、浴槽の開口部を蓋で覆った状態で、浴槽の底面と対向する面側を示す。
上述したように、浴槽の蓋の表面における少なくとも下面側に形成される遠赤外線放射層は、例えば、遠赤外線放射体が含有された塗付剤を塗付するだけで形成することができる。このため、セラジットを含有していない既存の蓋や、セラジットを混練することができない例えば、木材などの材質で形成した蓋であっても、遠赤外線放射層を形成することができ、蓋の保温性能を容易に向上させることができる。
上記遠赤外線放射体としては、例えば、セラミックスを挙げることができるが、セラミックスの中でも殊にセラジットであることが好ましい。
上記セラジットは、公知のセラミックス粉末であるが、水などの物質の加熱に最適とされる約4μmから15μmの波長の遠赤外線を、最も効率よく放射し得るセラミックス粉末であるからである。
また、上述した本考案の浴槽の蓋は、遠赤外線を放射するため、公知のとおり殺菌作用も有する。このため、本考案の浴槽の蓋は、通常、湿気の多い風呂場で用いられるが、カビが発生することを防ぐこともでき、衛生的である。
本考案の浴槽の蓋は、セラジットをはじめとする遠赤外線放射体が遠赤外線を放射することにより、浴槽内の湯を効果的に保温することができる。
この考案の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
(第一実施形態)
第一実施形態における浴槽Aの蓋11は、図1(a)、及び、(b)に示すように形成している。
なお、図1(a)、及び、(b)は、それぞれ浴槽Aの蓋11の要部を拡大して示した平面図、正面図である。
第一実施形態における浴槽Aの蓋11の構造は、従来から用いられている既存の浴槽Aの蓋11と同様の構成であるため、その詳細な構成の説明は、省略するが、第一実施形態における浴槽Aの蓋11は、6枚の合成樹脂製の板体12を具備して構成している。
なお、上記板体12には、中空状に形成した内部空間に適宜、補強部材12a(リブ)が立設されている。
第一実施形態における浴槽Aの蓋11は、6枚の板体12をそれぞれ幅方向に一列に配置するとともに各板体12の間に連結部材13を介在させ、この状態で、該連結部材13を隣接する板体12に係止するなどして、板体12どうしを一体に構成している。
なお、第一実施形態における浴槽Aの蓋11は、図示しないが連結部材13を屈曲させることで折り畳むことができる。
上述した蓋11を構成する各板体12は、合成樹脂材料の射出成形により形成している。
具体的に合成樹脂14には、例えば、アクリロ二トリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)を挙げることができる。
さらに、上記板体12は、射出成形を行う前工程で上記合成樹脂14全体に、セラジット15を混練して形成している。
なお、セラジット15とは、公知のセラミックス粉末であるが水などの物質の加熱に最適とされる4μmから15μmの波長の遠赤外線Cを、最も効率よく放射し得る素材として開発された遠赤外線Cを高放射するセラミックス粉末である。
さらに、セラジット15は、10Åオーダーの超微粒子による優れた遠赤外放射性能、或いは、低温焼結性等の特性を最大限活用するため、既存粒子を担体として、超微粒子を凝集させることなく粉末化したものである。
上述したように構成される蓋11で、浴槽Aの開口部Aaを覆ったとき、まず、金属や通常のセラミックスよりも遠赤外放射性能が高いセラジット15を含有しているため、該セラジット15から図2中矢印で示すように遠赤外線Cが放射される。
なお、図2は、浴槽Aの開口部Aaを蓋11で覆った状態の縦断面図であり、蓋11から遠赤外線Cが放射される様子を説明する説明図である。
遠赤外線Cは、水に吸収され易く、また、浴槽Aの湯B、すなわち、加熱対象物である水分子は、6μmから11μmの波長で伸縮、変角などの振動を行っており、このような湯Bに遠赤外線Cが吸収されることにより、水分子の振動は、一層激しくなる。このような共鳴吸収現象が生じるため、浴槽Aの湯Bの温度が上昇することになる。
これにより、第一実施形態における浴槽Aの蓋11は、保温効果を発揮することができる。実際には、浴槽Aや蓋11自体がある程度の熱伝導性を有しているため、当然、浴槽A中の湯Bの熱損失を完全に阻止することは不可能であるといえるが、このような熱損失の影響を考慮しても、上述した第一実施形態における浴槽Aの蓋11の保温性能の向上により、結果的に浴槽Aの湯Bの温度が殆ど低下せず、本考案における浴槽Aの蓋11は、優れた保温性能を発揮することができる。
なお、目安として、セラジット15を含有していない合成樹脂材料のみで形成した既存の蓋11を用いた場合、湯Bの温度は、3時間で3℃程度降下する条件のもとで、第一実施形態における浴槽Aの蓋11を用いた場合、湯Bの温度を1℃の降下にまで留めることができ、優れた保温性能を発揮することができる。
しかも、第一実施形態における浴槽Aの蓋11は、保温効果を得るために、電源や電池、或いは、ヒータなどの熱源を具備する必要もないため、漏電などのおそれもなく安全であり、半永久的に使用することができる。
殊に、第一実施形態における浴槽Aの蓋11のように、セラジット15は、蓋11の略全体を占める板体12を構成する合成樹脂14に混練されているため、蓋11の略全体から遠赤外線Cを放射することができ、優れた保温効果を発揮することができる。
また、セラジット15は、合成樹脂14に混練することで蓋11体に含有されているため、長期に亘って使用しても、セラジット15が剥がれ落ちたりしないため、優れた保温性能を発揮することができる。
また、遠赤外線Cは、抗菌作用、抗カビ作用も有するため、浴槽Aの蓋11を衛生面で良好な状態に保つことができる。
本考案における浴槽Aの蓋は、上述した第一実施形態の構成に限定せず、様々な形態により構成することができる。
以下では、第二実施形態における浴槽Aの蓋21について説明するが、第一実施形態における浴槽Aの蓋11と同様の形態については、同一の符号を付してその説明を省略する。
(第二実施形態)
第二実施形態における浴槽Aの蓋21は、図3に示すように形成している。
なお、図3は、第二実施形態の蓋21の要部を拡大して示した断面図である。
具体的に、第二実施形態における浴槽Aの蓋21を構成する板体22は、合成樹脂14にセラジット15を混練せずに形成している。このような6枚の板体22を、第一実施形態と同様の構造で一体に構成している。
さらに、このように構成した浴槽Aの蓋21の下面21aには、セラジット15を含有した塗付剤を塗付することにより、遠赤外線放射層23を形成している。
なお、上記塗付剤は、公知の硬化剤や着色剤を適宜、添加したものを用いることができる。
浴槽Aの蓋21の下面21aは、蓋21で浴槽Aの開口部Aaを覆ったとき、浴槽Aに溜まった湯Bと対向した状態となり、湯Bに対して蓋21の下面21aに形成した遠赤外線放射層23から遠赤外線Cが放射される。このため、第二実施形態における浴槽Aの蓋21も第一実施形態と同様に、いわゆる共鳴吸収現象が生じるため、優れた保温効果を発揮することができる。
その他にも、第二実施形態における浴槽Aの蓋21が奏する特有の効果として、蓋21表面に、基本的にセラジット15を含有した塗付剤を塗付するだけよいため、セラジット15を含有しないで形成した既存の蓋21であっても、蓋21の保温性能を容易に向上させることができるといった効果を得ることができる。
また、本考案の浴槽Aの蓋21の他の実施形態として、上記遠赤外線放射層23は、浴槽Aの蓋21の下面21aに、塗布剤を塗付して構成するに限らず、セラジット15を含有した溶液をスプレー状に吹き付けたり、テープ状の部材を添着したりして構成してもよい。
また、本考案の浴槽Aの蓋は、セラジット15を含有して構成した第一実施形態の蓋11の下面21aに、上記遠赤外線放射層23を形成した形態であってもよい。
これにより、第一実施形態の蓋11の保温性能を、さらに向上させることができる。
このように本考案の浴槽Aの蓋は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
第一実施形態における浴槽の蓋の平面図(a)、及び、正面図(b)。 第一実施形態における浴槽の蓋の作用説明図。 第二実施形態における浴槽の蓋の説明図。
符号の説明
11,21…蓋
21a…蓋の下面
14…合成樹脂
15…セラジット
23…遠赤外線放射層
A…浴槽
B…湯
C…遠赤外線

Claims (3)

  1. 合成樹脂により形成した浴槽の蓋であって、
    上記合成樹脂に、遠赤外線を高放射する粉状の遠赤外線放射体を混練して形成した
    浴槽の蓋。
  2. 蓋表面における少なくとも下面側に、遠赤外線放射体を含有した遠赤外線放射層を形成した
    浴槽の蓋。
  3. 上記遠赤外線放射体は、セラジットである
    請求項1、又は、請求項2に記載の浴槽の蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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