JP3127056U - 脱臭装置 - Google Patents

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【課題】脱臭性能を長期間安定して維持することができ、且つ、装置の小型化及び簡易化を実現でき、さらには、装置の初期投資費用及び維持管理費を低減できる脱臭装置を提供する。
【解決手段】脱臭材2が充填された脱臭槽1に、臭気成分を含む気体を吸引する吸引口3と、当該吸引口3から吸引された臭気成分を含む気体を脱臭材2に通過させることにより、臭気成分を除去した気体を放出する放出口4と、を備えた脱臭装置10において、脱臭材2として、微生物の寄生により腐朽状態となった木材粉砕片21と、木炭片22と、木炭粉23と、を脱臭槽1の下面側からこの順で積層したものを用いる。
【選択図】図1

Description

本考案は、脱臭装置に関し、特に、室内において、アンモニア、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等の臭気成分を含むペット臭や、アセトアルデヒド等の臭気成分を含むタバコ臭を除去するために好適に用いることができる脱臭装置に関するものである。
従来、ペット臭やタバコ臭等を除去するための脱臭装置としては、これらの臭気成分を含む気体を脱臭槽内に充填された脱臭材に通過させることで、気体に含まれる臭気成分を除去するように構成された装置が公知となっている。
特許文献1には、脱臭材として、ゼオライト、シリカ、アルミナから選択される少なくとも一つと、マンガン、銅、コバルト、亜鉛から選択される少なくとも一つを含む金属酸化物又は複合酸化物と、を有する吸着体を用いることが提案されている。また、この特許文献1では、吸着体で吸着した臭気成分を吸着体から脱離させて、白金又はパラジウムからなる触媒で分解する分解装置を備えることで、臭気成分の無臭化及び吸着体の再利用化を図ることも提案されている。
また、特許文献2には、脱臭材として、多孔性の軽量気泡コンクリート粒状体に、臭気成分を溶解させる水分を保持するとともに、臭気成分を酸化する好気性菌を付着固定化したものを用いて、脱臭材に散水して臭気成分を水に溶解させた後、好気性菌で酸化分解することで、臭気成分を除去することが提案されている。また、この特許文献2では、脱臭材に散水して、臭気成分を水に溶解させるとともに、好気性菌による臭気成分の酸化によって生じた反応生成物を水と一緒に脱臭材の外部へ流すための散水装置を備えることが提案されている。
特開2002−126054号公報 特開2006−081953号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の脱臭装置においては、脱臭材として用いる吸着体が臭気成分の吸着により飽和したり、吸着体が湿ったりすると、直ちに性能が劣化し、長期間安定した脱臭性能を維持できないという不具合があった。
また、上述した特許文献1に記載の脱臭装置においては、吸着体で吸着した臭気成分を無臭化するために分解装置を備えていることから、脱臭装置の小型化及び簡易化を実現することが難しく、また、脱臭装置の初期投資費用及び維持管理費が嵩むという不具合もあった。
一方、上述した特許文献2に記載の脱臭装置においては、微生物固定化用担体として用いるコンクリート粒状体に好気性菌を付着固定するための前処理が必要であるとともに、臭気成分を除去するために散水装置が必要であることから、脱臭装置の小型化及び簡易化を実現することが難しく、また、脱臭装置の初期投資費用及び維持管理費が嵩むという不具合があった。
そこで、本考案は、上記不具合を解消するためになされたものであり、脱臭性能を長期間安定して維持することができ、且つ、装置の小型化及び簡易化を実現でき、さらには、装置の初期投資費用及び維持管理費を低減できる脱臭装置を提供することを課題としている。
このような課題を解決するために、本考案に係る脱臭装置は、脱臭材が充填された脱臭槽に、臭気成分を含む気体を吸引する吸引口と、当該吸引口から吸引された臭気成分を含む気体を前記脱臭材に通過させることで、前記臭気成分を除去した気体を放出する放出口と、を備えた脱臭装置において、前記脱臭材として、微生物の寄生により腐朽状態となった木材粉砕片を用いた構成としている。
本構成によれば、気体に含まれる臭気成分を除去する脱臭材として、微生物の寄生により腐朽状態となった木材粉砕片を用いた構成としたため、木材粉砕片に存在し、臭気成分を栄養分として増殖する微生物の酸化分解作用により、臭気成分を除去することができる。
すなわち、本考案に係る脱臭装置によれば、脱臭材が臭気成分により飽和することなく、長期間安定して脱臭性能を維持することができる。
また、本考案に係る脱臭装置によれば、脱臭材として、微生物の寄生により腐朽状態となった木材粉砕片を用いているため、微生物固定化用担体である木材粉砕片に微生物を付着固定させる前処理が省略できるとともに、木材粉砕片には、スギ、ヒノキ、雑木類等の間伐材や、剪定枝のように産業廃棄物を用いることができるため、装置の初期投資費用及び維持管理費を低減できる。
さらに、本考案に係る脱臭装置によれば、上述した特許文献1及び特許文献2に記載のように、分解装置や散水装置等の付属装置を備えることなく、微生物の酸化分解作用のみで脱臭処理が行えるため、脱臭装置の小型化及び簡易化を実現できるとともに、装置の初期投資費用及び維持管理費を低減できる。
ここで、本考案に係る脱臭装置においては、前記脱臭材として、前記木材粉砕片と、木炭粉及び木炭片の少なくとも一つとを用いた構成としてもよい。
この構成によれば、脱臭材として、上述した木材粉砕片のみを用いた場合と比べて、脱臭材自体が固まり難くなり、長期間良好な通気性を維持できるようになるため、微生物をより効率よく増殖させることができ、より長期間安定した脱臭性能を維持できる。また、この構成にした場合であっても、上述した木材粉砕片に加えて、木炭粉及び木炭片には、産業廃棄物を用いることができるため、装置の初期投資費用及び維持管理費を低減させることができる。
さらに、本考案に係る脱臭装置において、前記吸引口は前記脱臭槽の下部に設けられ、前記放出口は前記脱臭槽の上部に設けられているとともに、前記脱臭材は、前記吸引口よりも上方に設けられた網状部材又は多孔性板材の上面に充填されている構成としてもよい。
この構成によれば、吸引口からの気体の吸引や、放出口からの気体の放出を効率よく行うことができるため、気体の吸引や放出に要する送風機の動力を最低限に抑えることができる。
さらに、本考案に係る脱臭装置において、前記微生物として、糸状菌を用いた構成としてもよい。
この構成によれば、微生物を固定する担体として用いる木材粉砕片や、木炭粉や、木炭粉に長期間安定して微生物を増殖させることができるため、より長期間安定した脱臭性能を維持することができる。
本考案に係る脱臭装置によれば、脱臭性能を長期間安定して維持することができ、且つ、装置の小型化及び簡易化を実現でき、さらには、装置の初期投資費用及び維持管理費を低減することができる。
以下、本考案に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案に係る脱臭装置の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は図1(a)のA−A断面図である。本考案においては、室内のペット臭を除去するために、室外に脱臭装置を設置した場合について説明する。
この脱臭装置10は、図1に示すように、上部に蓋部11を有する中空状の矩形体をなし、内部に脱臭材2が充填された脱臭槽1と、この脱臭槽1の一側面下方に設けられた吸引口3と、この脱臭槽1の蓋部11に設けられた放出口4と、から構成されている。
脱臭槽1の内部において、吸引口3の上方には、脱臭槽1の底面に対して平行に金網(網状部材)5が配設されている。
また、脱臭槽1に設けられた吸引口3と放出口4には、それぞれ配管6A,6Bの一端が接続されており、吸引口3に接続された配管6Aの他端は天井に設けられた天井型ファン(送風機)及び開口部を介して、室内に接続され、放出口4に接続された配管6Bの他端は側壁に設けられた開口部を介して、室内に接続されている。ここで、天井型ファンの回転数を制御することで、室内から脱臭槽1への気体の吸引量を調整できるようになっている。
脱臭材2は、金網5の上に、糸状菌(微生物)が寄生することにより腐朽状態となった木材粉砕片21と、木炭片22と、木炭粉23と、がこの順で積層された三層構造となっている。ここで、木材粉砕片21としては、産業廃棄物として排出される間伐材、剪定枝、廃木、廃ホダ木等を公知の粉砕装置により所定寸法に粉砕したものを用いている。
また、この脱臭装置10には、脱臭材2として用いる木材粉砕片2等に存在する糸状菌の活性を維持するために、槽内の湿度、温度、及び酸素量を適正範囲に調整する制御装置が備えられている。
次に、上述した脱臭装置10を用いた脱臭作用について説明する。
まず、室内の天井に設けられた天井型ファンを回転させることにより、アンモニア、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等のペット臭(臭気成分)を含む気体を室内から吸引し、配管6A及び吸引口3を介して、脱臭槽1内に導入する。
ここで、脱臭槽1内に導入されたペット臭を含む気体は、脱臭材2を通過する際に、脱臭材2を構成する木材粉砕片2等に存在する糸状菌によりペット臭が酸化分解される。
そして、糸状菌によりペット臭が酸化分解され、無臭化された気体が放出口4から放出される。ここで、放出された気体は、配管6B及び側壁に設けられた開口部を介して、再度室内に戻される。
本実施形態の脱臭装置10によれば、気体に含まれる臭気成分を除去するための脱臭材2として、糸状菌が寄生することにより腐朽状態となった木材粉砕片21と、木炭片22と、木炭粉23との積層体を用いているため、脱臭材2が固まり難く、長期間良好な通気性を維持することができる。よって、糸状菌による臭気成分の酸化分解処理能力が低下することなく、長期間安定した脱臭性能を維持することができる。
また、本実施形態の脱臭装置10によれば、上述した特許文献1及び特許文献2に記載の脱臭装置のように、分解装置や散水装置を備えずに、糸状菌による酸化分解処理により脱臭できるため、装置の小型化及び簡易化を実現できるとともに、装置の初期投資費用及び維持管理費を低減できる。
さらに、本実施形態の脱臭装置10によれば、室内から吸引したペット臭を含む気体を、脱臭材2で無臭化した後に、再度室内に戻すようにしたため、室内の冷暖房効率を大幅に損なうことなく、室内のペット臭を除去することができる。
さらに、本実施形態の脱臭装置10によれば、脱臭槽1の内部において、吸引口3よりも上方に配設された金網5の上面に脱臭材2を充填したことにより、吸引口3から吸引される気体が脱臭槽1の内部に導入されやすくなり、吸引口からの気体の吸引や、放出口からの気体の放出を効率よく行うことができるため、気体の吸引や放出に要する天井型ファンの回転数を最低限に抑えることができる。
なお、本実施形態においては、脱臭材2として、腐朽状態となった木材粉砕片21と、木炭片22と、木炭粉23とを積層した構成としたが、これに限らず、これらを混合した構成としてもよい。また、脱臭材2として、上述した木材粉砕片21のみで構成してもよいし、上述した木材粉砕片21と、木炭片22又は木炭粉23の一方とを積層又は混合させた構成としてもよい。但し、脱臭材2を固まり難くし、長期間良好な通気性を維持するためには、上述した実施形態で示したように、脱臭材2として、腐朽状態となった木材粉砕片21と、木炭片22と、木炭粉23とを積層した構成とすることが好ましい。
また、本実施形態においては、脱臭装置10を室外に設置した場合について説明したが、これに限らず、脱臭装置10を室内に設置して用いてもよい。この場合、吸引口3や放出口4に配管6A,6Bを接続せずに構成することもできる。
さらに、本実施形態においては、放出口4に配管6Bを接続して、臭気成分を除去した気体を再度室内に戻すように構成したが、これに限らず、放出口3から放出する気体を室外に放出するように構成してもよい。
本考案に係る脱臭装置の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は図1(a)のA−A断面図である。
符号の説明
1 脱臭槽
2 脱臭材
3 吸引口
4 放出口
5 金網(網状部材)
6A 配管
6B 配管
10 脱臭装置
11 蓋部
21 木材粉砕片
22 木炭片
23 木炭粉

Claims (4)

  1. 脱臭材が充填された脱臭槽に、臭気成分を含む気体を吸引する吸引口と、当該吸引口から吸引された臭気成分を含む気体を前記脱臭材に通過させることにより、前記臭気成分を除去した気体を放出する放出口と、を備えた脱臭装置において、
    前記脱臭材として、微生物の寄生により腐朽状態となった木材粉砕片を用いることを特徴とする脱臭装置。
  2. 前記脱臭材として、前記木材粉砕片と、木炭粉及び木炭片の少なくとも一つとを用いることを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。
  3. 前記吸引口は前記脱臭槽の下部に設けられ、前記放出口は前記脱臭槽の上部に設けられているとともに、前記脱臭材は、前記吸引口よりも上方に設けられた網状部材又は多孔性板材の上面に充填されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の脱臭装置。
  4. 前記微生物は、糸状菌であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の脱臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017134916A1 (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 情報機器販売株式会社 煙草用消臭処理材

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