JP3126681B2 - 表示装置、表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents

表示装置、表示制御装置及び表示制御方法

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JP3126681B2
JP3126681B2 JP09085094A JP8509497A JP3126681B2 JP 3126681 B2 JP3126681 B2 JP 3126681B2 JP 09085094 A JP09085094 A JP 09085094A JP 8509497 A JP8509497 A JP 8509497A JP 3126681 B2 JP3126681 B2 JP 3126681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、表示制
御装置及び表示制御方法に関し、詳しくは例えば強誘電
性液晶表示素子等、電界に対して双安定性(メモリー
性)を有する2値化表示素子を用いた表示装置、この表
示装置を制御する表示制御装置及び表示制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、パーソナル・コンピュータやワー
クステーションなどのディスプレイは、大画面、高解像
度化が急速に進んでおり、従来からのものも含め多くの
表示モードが存在する。一般的によく用いられるIBM
(登録商標)社のパーソナル・コンピュータのグラフィ
ックス環境を例にとれば、CGA(Color Gra
hpic Adapter),EGA(Enhance
d Graphic Adapter),VGA(Vi
deo Graphic Adapter)など10数
種類におよぶ表示モードがあり、それぞれ解像度や表示
可能な色の数が異なる。
【0003】図10は、その一覧表である。
【0004】(1)表示色について 図10から判るように、各表示モードによって1ピクセ
ル当りの構成ビット数(ビット/ピクセル)が異なり、
画像メモリ(VRAM)中の格納フォーマットも異なっ
ている。当然、1ピクセル当りの構成ビット数が多いモ
ードの方が、多色表示が可能である。
【0005】ここで、IBM社のパーソナル・コンピュ
ータのグラフィックス環境において最も多色表示可能
な、表示モード13(h)(VGA)を一例に挙げる
と、そのカラー情報の出力フローは以下の通りである。
まず、VRAMのあるアドレスがアクセスされるとVR
AM中の画像データ(ビット/ピクセル:モード13
(h)時)は、予め色情報が格納されているカラーパレ
ット内のカラーレジスタを選択するためのアドレスとし
て働く。VGAの場合、カラーパレットは18ビット
(R,G,Bの各6ビット)のカラーレジスタを256
本持っており、このカラーレジスタに色情報が格納され
ている。VRAMからの画像データによって256本の
中から1つのカラーレジスタが選択されると、R,G,
Bの各6ビット構成のカラーデータが読み出され、同じ
カラーパレット内にあるD−Aコンバータへと導かれ
る。R,G,B各1つずつ設けられているD−Aコンバ
ータは、6ビットのカラーデータをアナログ信号に変換
して、ディスプレイ(CRT)に送る。
【0006】この様なカラー情報の出力方式(カラーパ
レット+アナログ出力)は、VRAMのデータ量の割に
多色表示が実現できる点や、カラーレジスタのデータを
書き換えることで、VRAM中のデータを書き換えなく
ても表示画面上の色を変化させることができる点、また
ディスプレイとの接続本数を少なくできる点などの利点
があり、現在の主なパーソナル・コンピュータにおける
標準的な手法となっている。
【0007】(2)解像度について 図10において、解像度に関しても各表示モード毎に異
なり、例えば、モードD(h)の場合は、320×20
0ピクセル(絵素)、モード12(h)の場合は、64
0×480ピクセルである。この様な、多種類の表示モ
ードすべてを1つのディスプレイ(CRT)でサポート
することは従来より比較的困難とされており、表示可能
な表示モードを規定(制限)しているものが一般的であ
る。また、“マルチスキャン”や“マルチシンク”と呼
ばれる一部の自動追尾型のCRT等では、比較的広範囲
の表示モードをサポートするために、各表示モードに応
じて電子ビームの走査周波数を切り替えるという手法を
とっている。このため表示情報の少ない(解像度の低
い)表示モードで表示を行うと、文字や数字が歯抜けて
表示されるものも多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記の様な、表示色及
び解像度が異なる各種表示モードを強誘電性液晶等のメ
モリー性を有する液晶を用いた表示装置に適用して表示
する場合、CRT等に表示する場合と異なり、以下の様
なことを考慮しなければならない。
【0009】(1)表示色に関して 強誘電性液晶表示装置などに代表される2値化表示素子
を用いた表示装置の場合、CRT等の様に1ピクセル
(絵素)内でアナログ的に(深さ方向で)階調を表現す
ること、即ち3次元的に階調表示をすることが難しい。
2値化表示素子で階調表示を行わせる場合、深さ方向の
階調(カラー)データを横方向(広がり方向)に展開す
る処理を行い、2次元的に表示(面積階調)させるのが
一般的である。したがって、表示色が異なる各種表示モ
ードを強誘電性液晶表示装置等で表示させる場合、表示
モードに応じて、本来CRT用の深さ方向の階調(カラ
ー)データを実際の表示装置の絵素の配置にしたがって
横方向(広がり方向)の階調データに変換しなければな
らない。
【0010】(2)解像度に関して 高解像度(1000×1000絵素以上)の強誘電性液
晶表示装置等の表示装置に対して、従来よりCRT等で
用いられている各種表示モードでの表示を行おうとする
と、液晶表示装置の有効絵素数(解像度)にくらべてC
RT表示モードの解像度が低い(表示情報が少ない)た
め、液晶表示装置側に余絵素(絵素が余る)が発生す
る。このような場合、液晶表示装置側で縦・横の電極を
複数本束ねて同時駆動することで、拡大表示を行うこと
もできる。例えば、1280×1024絵素の強誘電性
液晶表示装置において、モードD(h)(320×20
0絵素)の画面を表示させる場合等(1)倍〜4倍まで
の拡大表示が実現できる。この様な拡大表示を取り入れ
ても、液晶表示装置の有効絵素数(解像度)と表示モー
ドの解像度との関係によっては、有効表示領域の外部に
余画素が生ずる。
【0011】したがって、この有効表示領域外の余絵素
の部分(ボーダー部)に対して、しかるべき処理を施す
必要がある。
【0012】CRTで低解像度の表示モードを表示する
場合は、電子ビームの走査周波数を下げて蛍光面を間引
き走査することによって、ビームがあたらない部分は黒
色(暗)に保たれる。しかしながら、強誘電性液晶表示
装置の場合は、画像データの入力がないとその絵素の状
態が保証されない(明又は暗、onまたはoff)。こ
のため、余絵素の部分にもデータを入力し、駆動制御し
てやることが必要である。
【0013】本発明は、従来からのCRTなどで用いら
れている画像情報出力回路では実現できない上記問題点
を除去すべくなされたもので、その目的は、従来からの
CRTなどで用いられてきた各種表示モードでの画面
を、強誘電性液晶表示装置などの2値化表示素子を用い
た表示装置上に破綻なく表示するための画像情報出力回
路を実現することにある。
【0014】本発明では、従来からのCRT等で用いら
れている画像情報出力回路を用いた表示装置では実現で
きない上記課題を解決すべくなされたもので、表示モー
ドと表示装置との違いにより生じる有効表示領域の外の
領域の枠データを表示することにより、表示画面の違和
感のない表示装置、表示制御装置及び表示制御方法を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明の表示装置は、
第1の解像度の表示パネルを用い、画像データを表示可
能な表示装置において、外部から供給される第2の解像
度の画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記
画像データ記憶手段に記憶されている画像データを読み
出す読出手段と、前記読み出した画像データを前記表示
パネルに表示する場合に、前記第1の解像度と前記第2
の解像度との違いによる領域である前記画像データが表
示される表示領域の外の領域に、表示されるボーダーデ
ータを記憶するボーダーデータ記憶手段と、前記画像デ
ータを転送するときの同期信号のブランキング期間に前
記ボーダーデータを転送し、前記同期信号のブランキン
グ期間以外の期間に前記画像データを転送する転送手段
と、前記転送された画像データとボーダーデータによ
り、前記表示パネル上に表示を行なう表示制御手段とを
有する。
【0016】また、本願発明の表示制御装置は、第1の
解像度の表示パネルを有する表示装置を制御する表示制
御装置において、外部から供給される第2の解像度の画
像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像デ
ータ記憶手段に記憶されている画像データを読み出す読
出手段と、前記読み出した画像データを前記表示パネル
に表示する場合に、前記第1の解像度と前記第2の解像
度との違いによる領域である前記画像データが表示され
る表示領域の外の領域に、表示されるボーダーデータを
記憶するボーダーデータ記憶手段と、前記画像データを
転送するときの同期信号のブランキング期間に前記ボー
ダーデータを前記表示装置に転送し、前記同期信号のブ
ランキング期間以外の期間に前記画像データを前記表示
装置に転送する転送手段とを有する。
【0017】更に、本願発明の表示制御方法は、第1の
解像度の表示パネルを有する表示装置を制御する表示制
御方法において、外部から供給される第2の解像度の画
像データを画像データ記憶手段に記憶し、前記読み出し
た画像データを前記表示パネルに表示する場合に、前記
第1の解像度と前記第2の解像度との違いによる領域で
ある前記画像データが表示される表示領域の外の領域
に、表示されるボーダーデータをボーダーデータ記憶手
段に記憶し、前記画像データを転送するときの同期信号
のブランキング期間に前記ボーダーデータを前記表示装
置に転送し、前記同期信号のブランキング期間以外の期
間に前記画像データを前記表示装置に転送する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0019】本実施形態においては、双安定性(メモリ
ー性)を有する強誘電性液晶等を用いた表示装置におい
て、画像メモリから読みだされる画像データを1画素デ
ータ毎に次段に導く第一のマルチプレクサ、第一のマル
チプレクサから出力されるデータに基づき、画素データ
を出力するパレットRAM、さらにパレットRAMから
の画素データを表示装置に転送するための出力フォーマ
ットに変換する第二のマルチプレクサを有し、本体CP
Uからの表示モード要求に応じて、画像データの変換処
理及び有効表示領域外(枠部)の処理を行うことによ
り、多種多様な表示モードに適応できる表示装置の画像
情報出力回路を実現したものである。
【0020】図2は、画像情報の供給源であるパーソナ
ル・コンピュータなどの本体装置側に設けられたグラフ
ィックス・コントローラと強誘電性液晶表示装置との全
体構成図である。本発明による画像情報出力回路は、図
2におけるグラフィックス・コントローラ内に設けられ
ている。
【0021】表示パネルは、走査電極1024本、情報
電極2560本をマトリクス上に配し、配向処理を施し
た2枚のガラス板の中に強誘電性液晶を封入したもの
で、走査線は走査電極駆動回路、情報線は情報電極駆動
回路にそれぞれ接続されている。また、1絵素(ピクセ
ル)は図2の表示パネル中○内に示す様に3:2の面積
比に分割された2ビット/ピクセル構成をとっており、
1絵素当り4レベルの階調表示が可能である。
【0022】ディスプレイ・コントローラは、本発明に
よる画像情報出力回路からの表示情報を受け取り、走査
電極駆動回路及び情報電極駆動回路を制御する。
【0023】グラフィックス・コントローラは、表示機
能全般を司るCPU(中央演算処理装置、以下GCP
U)とVRAM(画像情報格納用メモリ)、及び本発明
による画像情報出力回路であるディスプレイインターフ
ェイスから構成されており、ホストCPUと表示装置と
の間の表示情報の管理や通信全般を制御している。
【0024】図1は、本発明によるディスプレイインタ
ーフェイスの構成図である。本回路は、VRAMからの
画像データを面積階調データに変換する階調変換部1、
有効表示領域外のデータを決めるためのボーダーレジス
タ2、走査線アドレス発生部3、液晶表示装置に画像デ
ータを転送するための出力フォーマットに変換するため
のデータセレクタ4、から構成されている。以下、図面
にしたがって、その動作を説明する。
【0025】(1) 階調変換部 VRAM5に格納されている画像データは、前述のIB
M社グラフィックス環境下の表示モードを例にとれば、
モード3(h)のとき4ビット/ピクセル、モード13
(h)のときは8ビット/ピクセルというように表示モ
ード毎に1ピクセル(絵素)当りの構成ビット数が異な
る。本実施例では、VRAM5内に格納されている画像
データはVRAM5への1回の読みだし操作(アクセ
ス)で常に2バイト(16ビット)出力されるように構
成されている。このため、VRAM5への1回のアクセ
スで出力される絵素の数は、表示モードによって異な
り、例えばモード3(h)の場合は4絵素分、モード1
3(h)の場合は2絵素分が1回のアクセスで出力され
る。後述するパレットRAM12は、1絵素単位で階調
変換を行うことから、VRAM5から読みだされた画像
データを1絵素単位でパレットRAM12に導かなけれ
ばならない。
【0026】このために設けられたのがピクセル・マル
チプレクサ11である。図3は、ピクセル・マルチプレ
クサ11の画像データ変換フォーマットを示しており、
これら変換モードの切り替えはGCPU6からの命令で
行われる(図2)。例えば、表示モード3(h)のと
き、VRAMからは1回のアクセスで4絵素分(4ビッ
ト/ピクセル)の画像データが出力されるから、ピクセ
ル・マルチプレクサ11は変換モードBで動作させるこ
とになる。この変換モードBの場合、ピクセル・マルチ
プレクサ11はVRAM5から出力される4絵素分のデ
ータを含むVSD0〜15から、第一の位相でVSD0
〜3及びVSD4〜7の2絵素分のデータを抽出し、そ
れぞれQ0〜3、Q8〜11としてパレットRAM1
2、パレットRAM13に導く。次に、第二の位相で今
度はVSD8〜11、VSD12〜15の2絵素分のデ
ータを、それぞれQ0〜3、Q8〜11としてパレット
RAM12、パレットRAM13に導く。この様に、マ
ルチ・プレクサ11は2回の位相に分けて画像データを
パレットRAM部12,13に導く。また図3におい
て、変換モードA及びCは、それぞれVRAM内の画像
データ・フォーマットが8ビット/ピクセル及び2ビッ
ト/ピクセルの場合の変換モードであり、前記4ビット
/ピクセルの場合と同様に、画像データが1絵素単位で
パレットRAM12に導かれるように構成されている。
【0027】パレットRAM12及び13は、VRAM
5からの絵素データ(色情報)をそれぞれ1絵素単位
で、実際の表示パネルの絵素のON/OFFデータに変
換する部分である。本発明による<深さ方向の色情報>
から<横方向の階調情報>(面積階調)への変換は、こ
こで実現される。図1の実施例では、パレットRAMが
2つ並列に設けられているが、これはパレットRAMで
の画像データ変換速度が、要求される表示装置への転送
速度に比べて遅いことに対処するためのものであり、パ
レットRAMの処理速度が十分速ければ1つで全く問題
ない。逆に、VRAM5の読み出し速度やマルチプレク
サ11及び14の動作速度が十分速いケースでは、それ
に応じてパレットRAMの数を増やせばそれだけ変換系
としての処理速度を上げることも可能である。
【0028】パレットRAM12及び13は、それぞれ
パレットレジスタと呼ばれる8ビット長のレジスタ×2
56本で構成されており、予めGCPU6によって絵素
の色情報に応じた階調情報(絵素のON/OFFデー
タ)が書き込まれる。尚、本実施例では、パレットRA
M12と13には同じ階調情報が書き込まれるように構
成されている。また、各パレットRAMへの書き込み操
作及び読み出し操作は、任意のタイミングで行うことが
できるが、通常は一水平走査期間毎もしくは一垂直走査
期間毎に必要に応じて行う。
【0029】図4は、パレットRAM内パレットレジス
タの階調データ(絵素のON/OFFデータ)と実際の
表示パネルの絵素配置との関係を示している。図4にお
いて、(c)が本実施例で用いた表示パネルの最小絵素
単位である。前述のように、1絵素は面積比3:2で分
割されており各々独立に駆動されることにより、4レベ
ルの階調表示を実現している。また、(b)及び(a)
は、拡大表示モードでの1絵素の取り扱いを示してい
る。それぞれ、4絵素、16絵素分をとりまとめて1絵
素として扱うことにより、2倍,4倍の拡大表示を行う
とともに、表示できる階調数も8レベル,16レベルと
増加する。図4に示すように、パレットレジスタの階調
データは、そのまま表示パネル上の各絵素のON/OF
Fデータと1:1で対応している。
【0030】図5に示すようにVRAM5からの絵素デ
ータ(色情報)は、パレットRAMのパレットレジスタ
を選択するためのアドレスとして働く。例えば、VRA
M5からの絵素データ(色情報)が4ビット/ピクセル
の場合、16本のパレットレジスタの中から1本を選択
する。また、絵素データが8ビット/ピクセル及び2ビ
ット/ピクセルの場合は、それぞれ256本,4本のパ
レットレジスタの中から1本を選択する。あるパレット
レジスタが選択されると、その中に格納されている階調
データPL0〜7、PH0〜7が出力され、次段のピク
セル・マルチプレクサ14へと導かれる。
【0031】ピクセル・マルチプレクサ14は、パレッ
トRAMから出力される絵素のON/OFFデータ(最
大8ビットのデータ)を表示パネルの拡大表示モード
(eX.1×,2×,4×)に応じて表示可能なビット
数に変換する処理を行う。
【0032】図6は、ピクセル・マルチプレクサ14の
変換モードを示している。例えば、表示パネルで2倍
(2×)拡大表示を行う場合、変換モードBが選択され
る。このとき、1絵素当りの取り得る階調データ数は4
ビットであるから、パレットRAM12及び13から出
力される8ビットデータPL0〜7、PH0〜7の内、
それぞれ下位4ビット(PL0〜3、PH0〜3)のみ
が抽出され、PIX0〜7として出力される。また、変
換モードA及びCは、それぞれ4倍(4×)、等倍(1
×)時の変換フォーマットを示している。
【0033】以上説明したように、VRAM5内の絵素
データ(色情報)は、2つのマルチプレクサ11及び1
4とパレットRAMによって、表示パネル上の階調デー
タへと変換される。
【0034】(2)ボーダーレジスタ部 前述のように、液晶表示装置の有効絵素数>表示モード
の解像度の場合、有効表示領域外の余絵素(ボーダー
部)になんらかのパターンを表示させなければならな
い。このボーダー部に出力するデータを格納するために
設けられたのが、ボーダーレジスタ2である。図7は、
ボーダーレジスタの構成を示している。本実施例では、
ボーダーレジスタは基本的には8ビット長のレジスタ1
本からなり、各ビットがそれぞれボーダーデータBD0
〜7(図7)に対応している。また、ボーダーレジスタ
2は、いわゆるダブルバッファの構成になっており、G
CPU6からは任意のタイミングで書き換えができる。
実際のボーダーデータは、水平同期信号もしくは垂直同
期信号のタイミングでボーダーレジスタ出力段にセット
される。このボーダーレジスタ2に設定されたデータを
送出するタイミングを制御するのは水平及び垂直のブラ
ンク信号(HBlank,VBlank)である。基本
的には図8に示すように、それぞれのブランク信号のい
ずれかがLoレベル(ブランク期間内)にある時にボー
ダーデータが出力され、それ以外の期間では有効表示領
域内の画像データが出力される。詳しくは、後述データ
セレクタの動作で説明する。
【0035】(3)走査線アドレスデータ発生部 表示パネルの走査線アドレスデータA0〜15を発生さ
せるために設けられたのが、走査線アドレス発生部3で
ある。走査線アドレス発生部3は、液晶表示装置側のデ
ィスプレイ・コントローラより入力される水平同期信号
Hsyncをクロックとする12ビットのバイナリカウ
ンタ(走査線4096本まで選択可能)である。本カウ
ンタは、GCPU6からカウント値(走査線アドレスデ
ータ)を任意のタイミングでプリセットすることができ
る。さらに、カウントアップの幅(何本飛び越し走査を
行うか)も設定することができる。
【0036】(4)液晶表示装置への出力部 強誘電性液晶表示装置への画像データ転送フォーマット
は、すでに本出願人らが、特願昭61−212184
号、あるいは特願昭63−285141号などに於て、
メモリー性を有する表示素子において高解像度表示を実
現するために通信方法に関して提案している。これら提
案によれば、画像データの転送に関して、書換えの必要
の走査線に対してその走査線アドレス情報と画像情報と
を同一伝送線上をシリアルに時分割転送する方式をとっ
ている。
【0037】これら転送フォーマットを実現するために
設けられたのが、データセレクタ4である。データセレ
クタ4は、GCPU6からのタイミング制御信号に基づ
き、階調変換済みの画像データPD0〜7、ボーダーデ
ータBD0〜7、走査線アドレスデータA0〜15の3
種類のデータを時分割で切り替えて表示装置に送る。
【0038】図9は、前記提案に準拠した形での本発明
による画像情報出力回路であるディスプレイインターフ
ェイスからの転送フォーマットの一例である。図9にお
いて、水平ブランキング信号HBlankがLoレベル
(ブランク期間内)の期間において、水平同期信号Hs
yncが入力されると、データセレクタ4はGCPU6
からのタイミング制御により、まず走査線アドレスデー
タA0〜15を2サイクル(4クロック(CLK))で
出力する。次に、HBlankがHiレベルになるまで
の間ボーダーレジスタ2からのボーダーデータBD0〜
7を通信線PIX0〜7にのせ続ける。HBlankが
Hiレベルになったら(ブランク期間終了)、階調変換
済みの有効表示領域内の画像データPD0〜7を通信線
PIX0〜7にのせる。図9では、有効表示領域内の画
像データとして1280画素(640絵素)分の情報を
転送すると、GCPU6は再びHBlankをLoレベ
ルにする。HBlankがLoレベルになったことで、
データセレクタ14は再びボーダーデータBD0〜7を
通信線PIX0〜7にのせ、全絵素分のデータ(128
0絵素)の転送を終了する。
【0039】尚、図9は、水平走査方向の転送タイミン
グに関して記してあるが、データセレクタ4は、垂直走
査方向に関しても同様に垂直ブランキング信号を使って
ボーダーエリアと有効表示領域と区別し、出力データを
切り替えている。
【0040】さらに、HBlank及びVBlankの
タイミングを制御することにより、有効表示領域を画面
上の任意の位置に表示することも可能である。
【0041】以上説明した様に、双安定性(メモリー
性)を有する強誘電性液晶等を用いた表示装置におい
て、画像メモリから読み出される画像データを1画素分
毎に次段に導く第一のマルチプレクサ、第一のマルチプ
レクサから出力されるデータに基づき、予め定められた
画素のON/OFFデータを出力するパレットRAM、
さらにパレットRAMからのデータを表示装置に転送す
るための出力フォーマットに変換する第二のマルチプレ
クサを有する画像情報出力回路を設け、本体CPUから
の表示モード要求に応じて、画像データの変換処理及び
有効表示領域外(枠部)の処理を行うことにより、従来
からのCRTなどで用いられてきた各種表示モードでの
画面を、強誘電性液晶表示装置などの2値化表示素子を
用いた表示装置上に破綻なく表示することが可能とな
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明のように、本願発明によれば、
各表示モードの解像度と表示パネルの解像度との相違に
よるボーダー部を、画像データを転送するときの同期信
号のブランキング期間を利用して転送するので、CRT
の表示モードを液晶表示装置で破綻なく実現することが
できる。
【0043】また、表示画面の表示ラインを指定するア
ドレスと画像データとボーダーデータを対応づけて送信
するので、表示装置の解像度が表示モードの解像度より
も高くなっても任意の表示ラインの表示が行なえ、表示
画面のちらつきが起こらない等の表示品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る画像情報出力回路の
構成図である。
【図2】本願発明の実施形態に係る画像情報出力回路を
含むグラフィックコントローラと強誘電性液晶表示パネ
ルユニットとの全体構成図である。
【図3】ピクセル・マルチプレクサ11のデータ変換フ
ォーマットを示す図である。
【図4】パレットRAM内のパレットレジスタの階調デ
ータと実際の表示パネルの絵素配置との関係を示す図で
ある。
【図5】VRAMからの画像データとパレットレジスタ
のアドレスとの関係を示す図である。
【図6】ピクセル・セレクタ14のデータ変換フォーマ
ットを示す図である。
【図7】ボーダーレジスタの構成及びボーダーデータと
表示パターンの一例を示す図である。
【図8】表示画面上のボーダー部の位置と水平及び垂直
ブランキング信号との関係を示す図である。
【図9】画像情報出力回路からの転送フォーマットの一
例を示す図である。
【図10】IBM社のパーソナル・コンピュータにおけ
る表示モードを示す図である。
【符号の説明】
1 階調変換部 2 ボーダーレジスタ 3 走査線アドレス発生部 5 VRAM 11 マルチプレクサ 12 パレットRAM 13 パレットRAM 14 マルチプレクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/36 G02F 1/133 560 G09G 3/20 650

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の解像度の表示パネルを用い、画像
    データを表示可能な表示装置において、 外部から供給される第2の解像度の画像データを記憶す
    る画像データ記憶手段と、 前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データを
    読み出す読出手段と、 前記読み出した画像データを前記表示パネルに表示する
    場合に、前記第1の解像度と前記第2の解像度との違い
    による領域である前記画像データが表示される表示領域
    の外の領域に、表示されるボーダーデータを記憶するボ
    ーダーデータ記憶手段と、 前記画像データを転送するときの同期信号のブランキン
    グ期間に前記ボーダーデータを転送し、前記同期信号の
    ブランキング期間以外の期間に前記画像データを転送す
    る転送手段と、 前記転送された画像データとボーダーデータにより、前
    記表示パネル上に表示を行なう表示制御手段とを有する
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データの1絵素のデータを、n
    (nは自然数)絵素のデータへ拡大する拡大手段を更に
    有し、 前記転送手段は、前記ブランキング期間以外の期間に前
    記拡大したデータを転送することを特徴とする請求項1
    に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記転送手段は、転送する画像データが
    表示される表示ラインを示すアドレスと前記ボーダーデ
    ータとを前記ブランキング期間に転送し、前記表示制御
    手段は、前記アドレスに基づき表示を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示パネルが強誘電性液晶により構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    1項に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 第1の解像度の表示パネルを有する表示
    装置を制御する表示制御装置において、 外部から供給される第2の解像度の画像データを記憶す
    る画像データ記憶手段と、 前記画像データ記憶手段に記憶されている画像データを
    読み出す読出手段と、 前記読み出した画像データを前記表示パネルに表示する
    場合に、前記第1の解像度と前記第2の解像度との違い
    による領域である前記画像データが表示される表示領域
    の外の領域に、表示されるボーダーデータを記憶するボ
    ーダーデータ記憶手段と、 前記画像データを転送するときの同期信号のブランキン
    グ期間に前記ボーダーデータを前記表示装置に転送し、
    前記同期信号のブランキング期間以外の期間に前記画像
    データを前記表示装置に転送する転送手段とを有するこ
    とを特徴とする表示制御装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データの1絵素のデータを、n
    (nは自然数)絵素のデータへ拡大する拡大手段を更に
    有し、 前記転送手段は、前記ブランキング期間以外の期間に前
    記拡大したデータを転送することを特徴とする請求項5
    に記載の表示制御装置。
  7. 【請求項7】 第1の解像度の表示パネルを有する表示
    装置を制御する表示制御方法において、 外部から供給される第2の解像度の画像データを画像デ
    ータ記憶手段に記憶し、 前記読み出した画像データを前記表示パネルに表示する
    場合に、前記第1の解像度と前記第2の解像度との違い
    による領域である前記画像データが表示される表示領域
    の外の領域に、表示されるボーダーデータをボーダーデ
    ータ記憶手段に記憶し、 前記画像データを転送するときの同期信号のブランキン
    グ期間に前記ボーダーデータを前記表示装置に転送し、
    前記同期信号のブランキング期間以外の期間に前記画像
    データを前記表示装置に転送することを特徴とする表示
    制御方法。
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