JP3126134U - 安全フック - Google Patents

Abstract

【課題】 従来品は、図６のように、矢印方向から押されるとキャップが回動し、鉤口が開放し、危険な状態になることが考えられるものであった。
【解決手段】 本願の安全フックは、安全レバー１０の背面１１の一端部と中央部を、取付座７方向へ突出し、軸止９用の側辺１２，１２を設けると共に、背面１１を延長し、開閉キャップ５の側板51の回動方向側面52を越して当接部１３を設けてフック本体３の一側面に当接させ、軸止９点を挟んだ背面１１他端部は略Ｌ字状に形成した操作部１４とした構造である。
【選択図】 図１

Description

本願は、高所作業者が墜落防止のために、腰部に装着する安全帯のロープ金具に取付ける安全フックの改良に関するものである。

一般に、高所で作業を行う場合、作業者の腰部に安全帯を締付け、その安全帯に接続したロープの先端のフックを高所に張設した親綱や適宜の構築物に係合して作業者の墜落防止を図るようにしている。

従来この種のフックは図６に示すような、フック本体の腹部側に断面コ型の開閉キャップを設けて鉤口の開閉用とし、開閉キャップの予期せぬ回動を防止するために、背部側に同じく断面コ型の安全キャップを設けて、開閉キャップの両側板内側へ重合状態に係合させ、安全キャップを握って回動させた時のみ両者の係合が外れ、開閉キャップの回動が可能となるものであった。

従来品の大きな（口径５０ｍｍ：単管パイプを直接係止できる）フックにおいては、矢印方向より何らかの要因で押されても、途中でフック自体が倒れてしまい完全にキャップが押されて鉤部が開放すると言うことはまず有り得ない。

しかしながら前記フックの構造を用いた小型のフックになると、矢印方向より押されると、開閉キャップが回動し、鉤口が開放してしまうことが考えられるものであった。
実用新案登録第２５４０４２４号公報

従来の大口径のフックの場合、握る方向（同一線上）に押されると安全キャップ・開閉キャップが回動し、フックの鉤部が開放し、危険な状態になることが考えられるものであった。
よって、開閉キャップと安全レバーの動きを同一線上とせず、異なる方向（クロス方向）より動作させ、その異なる方向より同時に押されないと、開閉キャップは回動しないものである。

本願は、図５に示すように、開閉キャップ５はフック本体３の腹部側から背部側に押さえて回動し、安全レバー１０は、フック本体３側面に設けた操作部１４を側面から押さえて回動し、開閉キャップ５の側板５１側面５２の当接を解かなければ開閉キャップ５は回動しないものである。

以上のように本願は、開閉キャップ５と安全レバー１０は、同一線上ではなく、異なる方向（クロス方向）に動作させないと開閉キャップ５が回動せず、安全性の高いフックである。
また、開閉キャップ５を回動し、開閉キャップ５の側板５１側面５２が、当接部１３を押圧しても安全レバー１０の回動方向には力が掛からず安全レバー１０を動かすことはない。

本願の実施例を詳記すると、
先端部に鉤部１と基端部に環状部２とを設けたフック本体３に、常に鉤口を閉鎖する方向に附勢するバネ４を有する開閉キャップ５を軸止６し、フック本体３の一側面に立設した取付座７にバネ８を配して軸止９した安全レバー１０を開閉キャップ５の側板５１と当接させることによって常時には開閉キャップ５の回動を阻止し、安全レバー１０を回動させることによって当接を解き開閉キャップ５の回動を許して鉤口の開放を可能とする安全フックにおいて、安全レバー１０の背面１１の一端部と中央部を、取付座７方向へ突出し、軸止９用の側辺１２，１２を設けると共に、背面１１を延長し、開閉キャップ５の側板５１の回動方向側面５２を越して当接部１３を設けてフック本体３の一側面に当接させ、軸止９点を挟んだ背面１１他端部は略Ｌ字状に形成した操作部１４とした構造を有している。

本願安全フックの鉤口を開閉する開閉キャップ５は、断面コ型であり、その基端部は軸止６用の穴を有し、先端部は鉤口先端との係合用の凹部を有する。また、軸止用の穴の近辺には、フック本体３を越して背部側で、側板５１を橋絡する軸用の穴を有する。

安全レバー１０は、アルミ材を同じく断面略コ型に切削加工したものであるが、
フック本体３の一側面に設けた取付座７に軸止９し、一端部の側壁をフック本体３の側面に当接配置し、開閉キャップ５の側板５１の回動方向側面５２に当接する当接部１３を設け、他端部の側壁を操作部１４とし、操作部１４を押すことにより、フック本体３の側面に当接配置した当接部１３が離れて浮き上がり開閉キャップ５の側板５１の当接を解除するものである。

本願安全フックの正面図。 本願安全フックの左側面図。 本願安全フックの右側面図。 本願安全フックの鉤口を開放したところの正面図。 図４の右側面図。 従来フックの正面図。

符号の説明

１ 鉤部
２ 環部
３ フック本体
４ バネ
５ 開閉キャップ
６ 軸止
７ 取付座
８ バネ
９ 軸止
１０ 安全レバー
１１ 背面
１２ 側辺
１３ 当接部
１４ 操作部
５１ 側板
５２ 側面

Claims (1)

1. 先端部に鉤部１と基端部に環状部２とを設けたフック本体３に、常に鉤口を閉鎖する方向に附勢するバネ４を有する開閉キャップ５を軸止６し、フック本体３の一側面に立設した取付座７にバネ８を配して軸止９した安全レバー１０を開閉キャップ５の側板５１と当接させることによって常時には開閉キャップ５の回動を阻止し、安全レバー１０を回動させることによって当接を解き開閉キャップ５の回動を許して鉤口の開放を可能とする安全フックにおいて、安全レバー１０の背面１１の一端部と中央部を、取付座７方向へ突出し、軸止９用の側辺１２，１２を設けると共に、背面１１を延長し、開閉キャップ５の側板５１の回動方向側面５２を越して当接部１３を設けてフック本体３の一側面に当接させ、軸止９点を挟んだ背面１１他端部は略Ｌ字状に形成した操作部１４としたことを特徴とする安全フック。

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