JP3125803U

JP3125803U - 折りたたみ式譜面台

Info

Publication number: JP3125803U
Application number: JP2006006060U
Authority: JP
Inventors: 朔二郎和田
Original assignee: 株式会社和田楽器
Priority date: 2006-06-29
Filing date: 2006-06-29
Publication date: 2006-10-05
Anticipated expiration: 2016-06-29

Abstract

【課題】支持脚の装着方法を改良することによって、折りたたみ式譜面台の折りたたみ状態における体積を撚り小さなものとする。
【解決手段】一般的に実施されている三本の支持脚５ａ，５ｂ，５ｃを上ロクロ２、下ロクロ３ならびにリンク７によって支柱１に可動的に取り付ける際に、支持脚５ａの折り曲げ補強部８の折り曲げ方向が支持脚５ｂ、５ｃとは逆方向に向くように取り付けることにより、折りたたんだ状態の支柱１と支持脚５ａ，５ｂ，５ｃの全幅を縮小して、より体積の小さな折りたたみ式譜面台を実現する。
【選択図】図１

Description

本考案は、携行が簡便な折りたたみ式譜面台に関するものである。

従来から携帯や運搬を容易にするために、譜面載置台、支柱、支持脚を折りたたんで、携行用バッグなどに収容する形式の譜面台が公知である。

譜面台は、譜面を載せる譜面載置台、その台を使用者に対して適当な高さに支持する支柱、その支柱を転倒せぬように支える支持脚から構成され、そのような基本構成はここ数百年にわたって引き継がれてきている。
携帯や運搬における利便性を与えるため、譜面載置台をリンク機構によって折りたたみ可能とし、支柱を入れ子型に三分割して引き出しと固定を可能にし、支持脚を支柱の端部に固定したロクロと支柱上を摺動する摺動子によって傘の骨の動きに似せて折りたたみ可能にした一般的な折りたたみ式譜面台は特許文献１に記載した発明においても公知の事実として明示されている。

前述のごとき構造の折りたたみ式譜面台は、ここ数十年にわたって使用されてきたが、現代に於いては更なる軽量化と体積の縮小が望まれている。

軽量化に関しては材質とその強度の研究によって、開発毎に目的の軽量化を達成してきたが、支柱の縮小は支柱を五分割して入れ子構造を採用することで達成できるが、折りたたんだ際の全体積の縮小は既に限度に達しており、更なる体積の縮小は極めて困難であった。
特開２００２−３２８６７５号公報

使用の際には十分な強度と十分な大きさを備えながら、折りたたんだ際には最小限度の体積で収納できる折りたたみ式譜面台を達成することが本考案の課題である。

支持脚の構成を考慮しなおして、折りたたんだ際の全幅が従来品よりも小さくなるようにして、課題を解決する。

本考案の折りたたみ式譜面台によると、従来品の部品構成を改めることなく、折りたたんだ際の全幅を縮小できるので、譜面台のより一層の小型軽量化に際して、その目的を達成するための根幹となる構造であると言う効果がある。

折りたたんだ状態の支持脚の全幅を、部品の強度を落とすことなく縮小する事を実現した。

図１は、本考案装置の実施例の斜面図であって、１は譜面台の支柱、２は支柱１の端部に固定された上ロクロ、３は支柱１に沿って摺動可能であると共に任意の位置で支柱１に対して固定状態を確保するための固定ネジ４を備えた下ロクロである。

５ａ、５ｂ、５ｃはそれぞれ一端にすべり止め６を備えた支持脚で、それらの他端は可動的に上ロクロ３に軸着されており、一端が支持脚５ａ、５ｂ、５ｃの適当箇所に可動的に軸着されたリンク７の他端は下ロクロ３に可動的に軸着されている。８は各支持脚５ａ、５ｂ、５ｃの強度を増加させるために設置された折り曲げ補強部で、金属製の支持脚５ａ、５ｂ、５ｃをその板厚にそって折り曲げることによって強度を確保している。

図１において、固定ネジ４を緩めて下ロクロ３を上方に摺動させると、リンク７に牽引された支持脚５ａ、５ｂ，５ｃが上ロクロ２の軸着点を中心に上方へ旋回し、最終的に支柱１にほぼ平行にそった位置まで移動して、折り畳みが完了する。

本考案に於いては、支持脚５ａ、５ｂ，５ｃが折りたたまれた状態でその全幅をより小さくするために、それらの折り曲げ補強部８の折り曲げ方向に着目した。

従来品の支持脚５’は、上ロクロに取り付ける際に全ての折り曲げ補強部８’を同一方向にそろえて軸着していた。その状態の概念図は図２に示す通りである。
本考案に於いては、折り曲げ補強部８を同一方向に向けている支持脚５ｂ、５ｃに対して、支持脚５ａだけを折り曲げ補強部８がそれらと反対方向を向けるように上ロクロ２に軸着する。その状態の概念図は図３に示す通りである。

図１には、支持脚５ａは他の支持脚５ｂ、５ｃと折り曲げ補強部８を反対に向けるように取り付けた状態が示されているが、この状態から全ての支持脚５ａ、５ｂ，５ｃを畳み込んだ状態の底面図は図４に示す通りであり、折り曲げ補強部８’の方向をそろえて取り付けた従来の支持脚５’による底面図（図５）と比較すると、本考案品の全幅Ｘが従来品の全幅ｘよりはるかに小さいことが明瞭に理解できる。

このように、折りたたんだ状態の支持脚５ａ、５ｂ、５ｃの幅を縮小することにより、これら支持脚５ａ、５ｂ、５ｃが最終的に収容される譜面載置台（図示せず）の寸法もより一層小さなものにすることが可能となり、構造全体の体積を縮小することが出来る効果がある。

折りたたみ式譜面台の一部を示す斜面図である。従来品における支持脚取り付け状態の概念図である。本考案による支持脚取り付け状態の概念図である。本考案による折りたたみ状態の底面図である。従来品における折りたたみ状態の底面図である。

符号の説明

１支柱
２上ロクロ
３下ロクロ
４固定ネジ
５ａ支持脚
５ｂ支持脚
５ｃ支持脚
６すべり止め
７リンク
８折り曲げ補強部

Claims

一端にすべり止め６備え且つ中間に折り曲げ補強部８を備えた三本の支持脚５ａ，５ｂ，５ｃを支柱１に固定された上ロクロ２に可動的に軸着し、一端が各支持脚５ａ，５ｂ，５ｃに可動的に軸着されたリンク７の他端を支柱１にそって摺動且つ固定自在に設置された下ロクロ３に可動的に軸着してなる折りたたみ式譜面台において、支持脚５ａの折り曲げ補強部８が他の支持脚５ｂ，５ｃの折り曲げ補強部８と反対方向を向いて取り付けられている事を特徴とする折りたたみ式譜面台。