JP3125579B2 - 生体用セメント充填装置 - Google Patents
生体用セメント充填装置Info
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/56—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
- A61B17/58—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
- A61B17/88—Osteosynthesis instruments; Methods or means for implanting or extracting internal or external fixation devices
- A61B17/8802—Equipment for handling bone cement or other fluid fillers
- A61B17/8805—Equipment for handling bone cement or other fluid fillers for introducing fluid filler into bone or extracting it
- A61B17/8811—Equipment for handling bone cement or other fluid fillers for introducing fluid filler into bone or extracting it characterised by the introducer tip, i.e. the part inserted into or onto the bone
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- Surgical Instruments (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、生体用セメントを所定
箇所に適切に、且つ十分充填することができる生体用セ
メント充填装置に関する。
箇所に適切に、且つ十分充填することができる生体用セ
メント充填装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】リン酸カルシウムセメント等の生体用セ
メントは、通常適当な硬化液と練和し、ペースト状、流
動状等として所定患部に充填される他、充填箇所の形状
に予め成型した充填物を直接所定箇所に押し込む方法が
採用されている。ペースト状等の生体用セメントを所定
の箇所に充填する装置としては、例えば注射器形状の充
填器が従来から一般的に用いられており、また生体用セ
メントを所定患部にできるかぎり適切に充填するため
に、種々の形状変更等が提案されている。
メントは、通常適当な硬化液と練和し、ペースト状、流
動状等として所定患部に充填される他、充填箇所の形状
に予め成型した充填物を直接所定箇所に押し込む方法が
採用されている。ペースト状等の生体用セメントを所定
の箇所に充填する装置としては、例えば注射器形状の充
填器が従来から一般的に用いられており、また生体用セ
メントを所定患部にできるかぎり適切に充填するため
に、種々の形状変更等が提案されている。
【０００３】ところで、生体用セメントを骨欠損部、空
隙部等に充填する場合等の手術において、該手術の侵襲
をできるだけ小さくして、患者に対する負担を軽減した
いという要望がある。一方、目的の部位へ十分生体用セ
メントを行き渡らせて、治療効果を高めたいという要望
もある。
隙部等に充填する場合等の手術において、該手術の侵襲
をできるだけ小さくして、患者に対する負担を軽減した
いという要望がある。一方、目的の部位へ十分生体用セ
メントを行き渡らせて、治療効果を高めたいという要望
もある。
【０００４】近年特に注目されている骨粗鬆症では、該
骨粗鬆症患者の多くが、脊椎の骨量が減少し、症状が進
行すると椎体が圧迫骨折を起こす。このような場合の手
術には、椎体に小さな孔を開け、この孔から生体用セメ
ントを内部に充填する方法が提案されている。しかし患
者の多くは老人であり、大手術には耐えられず、可能な
限り手術の侵襲を抑制する必要がある。そこで通常は背
部を切開し、椎弓部をドリル（通常６．５ｍｍ径以下の
ドリル）で開孔し、その後該開孔部よりセメントを注入
する方法が用いられている。ところが、ドリルで開けた
円柱状の開孔部内へのセメントの注入は、通常先端部に
唯一のセメント吐出口を備えるにすぎない注射器形状の
器具が採用されているのみであって、このような器具を
使用する場合には、セメントが前記円柱状の開孔部前方
と、その周辺にわずかに注入されるにすぎず、セメント
注入による効果はあまり期待できないのが現状である。
そこで、このような開孔部の周辺においても拡く、且つ
十分にセメントを充填することができる装置の開発が望
まれている。
骨粗鬆症患者の多くが、脊椎の骨量が減少し、症状が進
行すると椎体が圧迫骨折を起こす。このような場合の手
術には、椎体に小さな孔を開け、この孔から生体用セメ
ントを内部に充填する方法が提案されている。しかし患
者の多くは老人であり、大手術には耐えられず、可能な
限り手術の侵襲を抑制する必要がある。そこで通常は背
部を切開し、椎弓部をドリル（通常６．５ｍｍ径以下の
ドリル）で開孔し、その後該開孔部よりセメントを注入
する方法が用いられている。ところが、ドリルで開けた
円柱状の開孔部内へのセメントの注入は、通常先端部に
唯一のセメント吐出口を備えるにすぎない注射器形状の
器具が採用されているのみであって、このような器具を
使用する場合には、セメントが前記円柱状の開孔部前方
と、その周辺にわずかに注入されるにすぎず、セメント
注入による効果はあまり期待できないのが現状である。
そこで、このような開孔部の周辺においても拡く、且つ
十分にセメントを充填することができる装置の開発が望
まれている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、骨欠損部、骨空隙部等へ生体用セメントを充填する
手術侵襲をできる限り抑制し、所定箇所に速やかに適量
の生体用セメントを充填することができる生体用セメン
ト充填装置を提供することにある。
は、骨欠損部、骨空隙部等へ生体用セメントを充填する
手術侵襲をできる限り抑制し、所定箇所に速やかに適量
の生体用セメントを充填することができる生体用セメン
ト充填装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、生体用
セメントを吐出する複数の開孔部を管側面に設け、先端
部を閉塞した生体内挿入管と、該挿入管に連続して設け
た生体用セメントを収容するセメント収容部と、該収容
部のセメントを前記複数の開孔部から吐出させるセメン
ト押出し手段とを備えたことを特徴とする生体用セメン
ト充填装置が提供される。
セメントを吐出する複数の開孔部を管側面に設け、先端
部を閉塞した生体内挿入管と、該挿入管に連続して設け
た生体用セメントを収容するセメント収容部と、該収容
部のセメントを前記複数の開孔部から吐出させるセメン
ト押出し手段とを備えたことを特徴とする生体用セメン
ト充填装置が提供される。
【０００７】本発明の生体用セメント充填装置は、前記
生体内挿入管と、前記セメント収容部と、前記セメント
押出し手段とを備える。このように生体用セメントを吐
出する複数の開孔部を管側面に設け、先端部を閉塞した
生体内挿入管を備えることにより、セメントを充填する
所定箇所に、速やかに適量のセメントを前記複数の開孔
部から吐出させることができる。
生体内挿入管と、前記セメント収容部と、前記セメント
押出し手段とを備える。このように生体用セメントを吐
出する複数の開孔部を管側面に設け、先端部を閉塞した
生体内挿入管を備えることにより、セメントを充填する
所定箇所に、速やかに適量のセメントを前記複数の開孔
部から吐出させることができる。
【０００８】前記生体内挿入管は、直接生体内に挿入
し、生体用セメントを適量所定箇所に充填する管であっ
て、その最大外径は、手術侵襲を抑制するために８ｍｍ
以下が好ましく、また最小外径は、セメントを押し出す
のに十分な内径を確保し、且つ生体挿入管自体の強度を
実用的な強度に保持するために、３ｍｍ以上であるのが
好ましい。更に手術侵襲の抑制と挿入管の強度等を考慮
すると、挿入管の最大外径は６．５ｍｍ以下が、一方最
小外径は４ｍｍ以上が最も好ましい。また生体内挿入管
の長さは、該生体内挿入管を挿入する孔を設ける手術を
容易に行うために１０〜１００ｍｍの範囲が好ましい。
更にまた生体内挿入管の断面形状は、生体用セメントを
押し出すことことができれば特に限定されるものではな
く、例えば円形、楕円形、長方形、多角形等を挙げるこ
とができる。特に製造の容易性及び操作性等の点から円
形が最も好ましい。また生体内挿入管は、必ずしも直胴
体である必要はなく、手術侵襲を拡大しない範囲で、湾
曲していても良く、更には種々の形状の充填部位に挿入
可能とするために、可撓性を有する材料で形成すること
もできる。また生体内挿入管の閉塞された先端部内部
に、テイパーを設けて生体用セメントを、より挿入管側
面側に押し出すようにすることもできる。
し、生体用セメントを適量所定箇所に充填する管であっ
て、その最大外径は、手術侵襲を抑制するために８ｍｍ
以下が好ましく、また最小外径は、セメントを押し出す
のに十分な内径を確保し、且つ生体挿入管自体の強度を
実用的な強度に保持するために、３ｍｍ以上であるのが
好ましい。更に手術侵襲の抑制と挿入管の強度等を考慮
すると、挿入管の最大外径は６．５ｍｍ以下が、一方最
小外径は４ｍｍ以上が最も好ましい。また生体内挿入管
の長さは、該生体内挿入管を挿入する孔を設ける手術を
容易に行うために１０〜１００ｍｍの範囲が好ましい。
更にまた生体内挿入管の断面形状は、生体用セメントを
押し出すことことができれば特に限定されるものではな
く、例えば円形、楕円形、長方形、多角形等を挙げるこ
とができる。特に製造の容易性及び操作性等の点から円
形が最も好ましい。また生体内挿入管は、必ずしも直胴
体である必要はなく、手術侵襲を拡大しない範囲で、湾
曲していても良く、更には種々の形状の充填部位に挿入
可能とするために、可撓性を有する材料で形成すること
もできる。また生体内挿入管の閉塞された先端部内部
に、テイパーを設けて生体用セメントを、より挿入管側
面側に押し出すようにすることもできる。
【０００９】前記生体内挿入管側面に設けた生体用セメ
ントを吐出するための複数の開孔部は、例えば生体用セ
メントを挿入するために骨にドリル等で開けた孔に該管
を挿入した場合、複数の開孔部からドリル等で開けた孔
の側方に向かって生体用セメントが吐出され、開けた孔
周辺に拡く生体用セメントが行き渡る。
ントを吐出するための複数の開孔部は、例えば生体用セ
メントを挿入するために骨にドリル等で開けた孔に該管
を挿入した場合、複数の開孔部からドリル等で開けた孔
の側方に向かって生体用セメントが吐出され、開けた孔
周辺に拡く生体用セメントが行き渡る。
【００１０】前記開孔部の形状は、生体用セメントが吐
出するのに支障がなければ特に限定されるものではな
く、また開孔部の大きさも生体内挿入管の強度劣化等が
生じない範囲において任意に選択することができ、略
０．５〜１．０ｍｍ程度であるのが好ましい。更に開孔
部の数は複数であるので最低２箇所以上、好ましくは迅
速に四方に生体用セメントを拡く吐出させるために、３
箇所以上、特に４箇所以上設けるのが望ましい。開孔部
の数の上限は、生体内挿入管の強度を損なわない範囲で
あれば任意である。更にまた開孔部を形成する位置は、
挿入管の側面であれば特に限定されるものではないが、
セメントを四方に均一に充填するために、挿入管側面の
異なる方向に位置する箇所に設けるのが好ましい。即ち
挿入管の同一円周上だけでなく、挿入管長手方向にも設
けることができる。
出するのに支障がなければ特に限定されるものではな
く、また開孔部の大きさも生体内挿入管の強度劣化等が
生じない範囲において任意に選択することができ、略
０．５〜１．０ｍｍ程度であるのが好ましい。更に開孔
部の数は複数であるので最低２箇所以上、好ましくは迅
速に四方に生体用セメントを拡く吐出させるために、３
箇所以上、特に４箇所以上設けるのが望ましい。開孔部
の数の上限は、生体内挿入管の強度を損なわない範囲で
あれば任意である。更にまた開孔部を形成する位置は、
挿入管の側面であれば特に限定されるものではないが、
セメントを四方に均一に充填するために、挿入管側面の
異なる方向に位置する箇所に設けるのが好ましい。即ち
挿入管の同一円周上だけでなく、挿入管長手方向にも設
けることができる。
【００１１】前記挿入管に連続して設けた生体用セメン
トを収容するセメント収容部は、練和したセメントペー
スト等の生体用セメントの装填・収容をより容易に行う
ために、その径を前記挿入管より太く形成するのが好ま
しく、具体的には最小外径１０ｍｍ以上、最大外径５０
ｍｍ以下がと取扱い性等の点から好ましい。尚、前記生
体内挿入管と、セメント収容部とが同一径の円筒径等で
あって、両者の境界が明確でなくても良い。この場合、
セメント収容部の外径を、生体内挿入管の好ましい最大
外径である８ｍｍ以下にすると、セメント収容部へのセ
メントの装填が若干困難であるが、例えば生体用セメン
トを予め外径の大きな注射筒等に装填した後、該注射筒
先端の開孔部をセメント収容部に挿入し、セメント収容
部内に注射筒内のセメントを押し出し装填する方法等に
より収容することができる。前記セメント収容部の断面
形状は特に限定されるものではなく、前記生体内挿入管
と同様な形状を列挙することができ、生体内挿入管の断
面形状と同一であっても異なっていても良い。またセメ
ント収容部の内容積は、充填する目的の部位に十分なセ
メントを充填できる範囲であれば良く、特に１ｃｃ以
上、５０ｃｃ以下が操作性の点から好ましい。
トを収容するセメント収容部は、練和したセメントペー
スト等の生体用セメントの装填・収容をより容易に行う
ために、その径を前記挿入管より太く形成するのが好ま
しく、具体的には最小外径１０ｍｍ以上、最大外径５０
ｍｍ以下がと取扱い性等の点から好ましい。尚、前記生
体内挿入管と、セメント収容部とが同一径の円筒径等で
あって、両者の境界が明確でなくても良い。この場合、
セメント収容部の外径を、生体内挿入管の好ましい最大
外径である８ｍｍ以下にすると、セメント収容部へのセ
メントの装填が若干困難であるが、例えば生体用セメン
トを予め外径の大きな注射筒等に装填した後、該注射筒
先端の開孔部をセメント収容部に挿入し、セメント収容
部内に注射筒内のセメントを押し出し装填する方法等に
より収容することができる。前記セメント収容部の断面
形状は特に限定されるものではなく、前記生体内挿入管
と同様な形状を列挙することができ、生体内挿入管の断
面形状と同一であっても異なっていても良い。またセメ
ント収容部の内容積は、充填する目的の部位に十分なセ
メントを充填できる範囲であれば良く、特に１ｃｃ以
上、５０ｃｃ以下が操作性の点から好ましい。
【００１２】前記セメント収容部のセメントを生体内挿
入管の複数の開孔部から吐出させるセメント押し出し手
段は、セメント収容部からセメントを生体内挿入管方向
に押し出すことができる手段であれば良く、例えば市販
の注射器と同様に、前記セメント収容部の内径面にそっ
て摺動可能なピストン形状の部材、セメント収容部内面
にねじ山を設け、該ねじ山と螺合するねじ山を外表面に
設けた押し出し部材、前記ピストン形状等の部材を圧縮
空気等により機械的に摺動可能とした押し出しシステム
等を挙げることができる。
入管の複数の開孔部から吐出させるセメント押し出し手
段は、セメント収容部からセメントを生体内挿入管方向
に押し出すことができる手段であれば良く、例えば市販
の注射器と同様に、前記セメント収容部の内径面にそっ
て摺動可能なピストン形状の部材、セメント収容部内面
にねじ山を設け、該ねじ山と螺合するねじ山を外表面に
設けた押し出し部材、前記ピストン形状等の部材を圧縮
空気等により機械的に摺動可能とした押し出しシステム
等を挙げることができる。
【００１３】本発明の生体用セメント充填装置を構成す
る前記各部材を形成する材質は、滅菌可能であれば良
く、具体的にはシリコン、ポリプロピレン、メチルペン
テン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、フッ素樹脂等の樹脂類、鉄、アルミニウム、ステン
レス等の金属等を挙げることができる。
る前記各部材を形成する材質は、滅菌可能であれば良
く、具体的にはシリコン、ポリプロピレン、メチルペン
テン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、フッ素樹脂等の樹脂類、鉄、アルミニウム、ステン
レス等の金属等を挙げることができる。
【００１４】本発明の生体用セメント充填装置に好まし
く使用できる生体用セメントは、医科歯科用リン酸カル
シウムセメントとして通常用いられるものを硬化液等に
よりペースト状にしたもの等を挙げることができ、リン
酸カルシウムセメントとしては、α型第３リン酸カルシ
ウム、第４リン酸カルシウム等を主成分とするセメン
ト、具体的にはα型第３リン酸カルシウム又は第４リン
酸カルシウム単体及びこれらの混合物、α型第３リン酸
カルシウムと第２リン酸カルシウム及び／又は第１リン
酸カルシウムとの混合物、第４リン酸カルシウムと第２
リン酸カルシウム及び／又は第１リン酸カルシウムとの
混合物、更にはα型第３リン酸カルシウムと第４リン酸
カルシウムと第２リン酸カルシウムとの混合物等を好ま
しく挙げることができる。また硬化液としては、医科歯
科用セメント硬化液として通常用いられる例えば、水；
ポリアクリル酸、クエン酸、リンゴ酸又はこれらの混合
物等の有機酸を溶解した水溶液；塩化ナトリウム、コン
ドロイチン硫酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、乳酸
ナトリウム又はこれらの混合物等の水溶性塩類を溶解し
た水溶液等を好ましく挙げることができる。尚、これら
のセメントは希塩酸や希硝酸で容易に溶けるので、一度
使用した本発明の生体用セメント充填装置もこれらの酸
で洗浄することにより繰返し使用することができる。
く使用できる生体用セメントは、医科歯科用リン酸カル
シウムセメントとして通常用いられるものを硬化液等に
よりペースト状にしたもの等を挙げることができ、リン
酸カルシウムセメントとしては、α型第３リン酸カルシ
ウム、第４リン酸カルシウム等を主成分とするセメン
ト、具体的にはα型第３リン酸カルシウム又は第４リン
酸カルシウム単体及びこれらの混合物、α型第３リン酸
カルシウムと第２リン酸カルシウム及び／又は第１リン
酸カルシウムとの混合物、第４リン酸カルシウムと第２
リン酸カルシウム及び／又は第１リン酸カルシウムとの
混合物、更にはα型第３リン酸カルシウムと第４リン酸
カルシウムと第２リン酸カルシウムとの混合物等を好ま
しく挙げることができる。また硬化液としては、医科歯
科用セメント硬化液として通常用いられる例えば、水；
ポリアクリル酸、クエン酸、リンゴ酸又はこれらの混合
物等の有機酸を溶解した水溶液；塩化ナトリウム、コン
ドロイチン硫酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、乳酸
ナトリウム又はこれらの混合物等の水溶性塩類を溶解し
た水溶液等を好ましく挙げることができる。尚、これら
のセメントは希塩酸や希硝酸で容易に溶けるので、一度
使用した本発明の生体用セメント充填装置もこれらの酸
で洗浄することにより繰返し使用することができる。
【００１５】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【００１６】図１において１０は、本実施例の生体用セ
メント充填装置であって、該充填装置１０は、先端部が
閉塞された外径６．５ｍｍ、長さ５０ｍｍの円柱状生体
用挿入管１１と、該挿入管部１１に連続して設けた外径
２０ｍｍのセメント収容筒１２と、該セメント収容筒１
２中の生体用セメントペースト１４を押し出す押出し部
材１３とにより構成する。
メント充填装置であって、該充填装置１０は、先端部が
閉塞された外径６．５ｍｍ、長さ５０ｍｍの円柱状生体
用挿入管１１と、該挿入管部１１に連続して設けた外径
２０ｍｍのセメント収容筒１２と、該セメント収容筒１
２中の生体用セメントペースト１４を押し出す押出し部
材１３とにより構成する。
【００１７】前記生体内挿入管１１の側面には、平均径
１．０ｍｍの楕円形状開孔１１ａを同一円周上に均一間
隔で３個設けている。前記充填装置１０は、生体内挿入
管１１を、生体用セメントペーストを充填する患部に挿
入し、前記押出し部材１３を手で押圧して、生体用セメ
ントペースト１４を、開孔１１ａから吐出させることに
より使用することができる。この際生体用セメントペー
スト１４は、患部周囲に均等に吐出されるので、生体用
セメントペースト１４を吐出しながら生体内挿入管１１
を患部から徐々に引き抜いていくことにより、患部全体
に生体用セメントペースト１４を充填することができ
る。また充填装置１０による生体用セメントペースト１
４の充填の前に、予め従来の先端部に開孔を有する注射
器型充填器により、患部先端部に生体用セメントペース
トを充填させるておくこともできる。
１．０ｍｍの楕円形状開孔１１ａを同一円周上に均一間
隔で３個設けている。前記充填装置１０は、生体内挿入
管１１を、生体用セメントペーストを充填する患部に挿
入し、前記押出し部材１３を手で押圧して、生体用セメ
ントペースト１４を、開孔１１ａから吐出させることに
より使用することができる。この際生体用セメントペー
スト１４は、患部周囲に均等に吐出されるので、生体用
セメントペースト１４を吐出しながら生体内挿入管１１
を患部から徐々に引き抜いていくことにより、患部全体
に生体用セメントペースト１４を充填することができ
る。また充填装置１０による生体用セメントペースト１
４の充填の前に、予め従来の先端部に開孔を有する注射
器型充填器により、患部先端部に生体用セメントペース
トを充填させるておくこともできる。
【００１８】図２において２０は、前記生体内挿入管１
１の別の例である。生体内挿入管２０は、先端部が閉塞
された外径８ｍｍ、長さ１００ｍｍの円柱状の管であ
り、側面には、直径０．５ｍｍの円形開孔２１が、同一
円周上に均一間隔で４個、３列に合計１２個設けてい
る。また開孔２１は、患部に充填される生体用セメント
ペーストが患部周囲に満遍なく吐出するように、図示す
るとおり列毎に互い違いに配設している。
１の別の例である。生体内挿入管２０は、先端部が閉塞
された外径８ｍｍ、長さ１００ｍｍの円柱状の管であ
り、側面には、直径０．５ｍｍの円形開孔２１が、同一
円周上に均一間隔で４個、３列に合計１２個設けてい
る。また開孔２１は、患部に充填される生体用セメント
ペーストが患部周囲に満遍なく吐出するように、図示す
るとおり列毎に互い違いに配設している。
【００１９】図３において、３０は他の生体用セメント
充填装置であって、該充填装置３０は、先端部が閉塞さ
れた外径４ｍｍ、長さ１０ｍｍの円柱状生体用挿入管３
１と、該挿入管部３１に連続して設けた外径２０ｍｍの
セメント収容筒３２と、該セメント収容筒３２中の生体
用セメントペースト３４を押し出す、外周にねじ山３３
ａを備えた押出し部材３３とにより構成する。
充填装置であって、該充填装置３０は、先端部が閉塞さ
れた外径４ｍｍ、長さ１０ｍｍの円柱状生体用挿入管３
１と、該挿入管部３１に連続して設けた外径２０ｍｍの
セメント収容筒３２と、該セメント収容筒３２中の生体
用セメントペースト３４を押し出す、外周にねじ山３３
ａを備えた押出し部材３３とにより構成する。
【００２０】前記生体内挿入管３１の側面には、平均径
０．５ｍｍの円形開孔３１ａを同一円周上に均一間隔で
３個設けており、閉塞された先端部には、生体用セメン
トペースト３４を側方に、より強く押し出すために、円
錐状のテーパ３１ｂが備えられている。また前記セメン
ト収容筒３２の内側面は、押出し部材３３の外周に設け
たねじ山３３ａと螺合するねじ山３２ａを備えている。
更に押出し部材３３の後端部には、該押出し部材３３を
セメント収容筒３２のねじ山３２ａに沿って回動させる
ための回動支持部材３３ｂを設けている。
０．５ｍｍの円形開孔３１ａを同一円周上に均一間隔で
３個設けており、閉塞された先端部には、生体用セメン
トペースト３４を側方に、より強く押し出すために、円
錐状のテーパ３１ｂが備えられている。また前記セメン
ト収容筒３２の内側面は、押出し部材３３の外周に設け
たねじ山３３ａと螺合するねじ山３２ａを備えている。
更に押出し部材３３の後端部には、該押出し部材３３を
セメント収容筒３２のねじ山３２ａに沿って回動させる
ための回動支持部材３３ｂを設けている。
【００２１】前記充填装置３０は、生体内挿入管３１
を、生体用セメントペーストを充填する患部に挿入し、
前記回動部材３３ｂによって押出し部材３３を回動さ
せ、セメント収容筒３２のねじ山３２ａに沿って移動さ
せることにより、生体用セメントペースト３４を、開孔
３１ａから吐出させることにより使用することができ
る。
を、生体用セメントペーストを充填する患部に挿入し、
前記回動部材３３ｂによって押出し部材３３を回動さ
せ、セメント収容筒３２のねじ山３２ａに沿って移動さ
せることにより、生体用セメントペースト３４を、開孔
３１ａから吐出させることにより使用することができ
る。
【００２２】図４において４０は、押出し手段として圧
縮空気を用いた更に別の生体用セメント充填装置であっ
て、該充填装置４０は、先端部が閉塞された外径６．５
ｍｍ、長さ５０ｍｍの円柱状生体用挿入管４１と、該挿
入管４１に連続して設けた外径３０ｍｍのセメント収容
筒４２と、該収容筒４２に収容された、生体用セメント
ペースト４４を押し出すための圧縮空気注入システム４
３とにより構成する。
縮空気を用いた更に別の生体用セメント充填装置であっ
て、該充填装置４０は、先端部が閉塞された外径６．５
ｍｍ、長さ５０ｍｍの円柱状生体用挿入管４１と、該挿
入管４１に連続して設けた外径３０ｍｍのセメント収容
筒４２と、該収容筒４２に収容された、生体用セメント
ペースト４４を押し出すための圧縮空気注入システム４
３とにより構成する。
【００２３】前記生体内挿入管４１の側面には、平均径
０．５ｍｍの円形開孔４１ａを同一円周上に均一間隔で
４個設けている。また前記圧縮空気注入システム４３
は、前記セメント収容筒４２の後端に密閉状態でアダプ
タを介して接続された可撓性の管４３ａと、該管４３ａ
に接続する圧縮空気制御計４３ｂと、コンプレッサー４
３ｃとで構成している。
０．５ｍｍの円形開孔４１ａを同一円周上に均一間隔で
４個設けている。また前記圧縮空気注入システム４３
は、前記セメント収容筒４２の後端に密閉状態でアダプ
タを介して接続された可撓性の管４３ａと、該管４３ａ
に接続する圧縮空気制御計４３ｂと、コンプレッサー４
３ｃとで構成している。
【００２４】前記充填装置４０は、生体内挿入管４１
を、生体用セメントペーストを充填する患部に挿入し、
前記圧縮空気制御計４３ｂにより、コンプレッサー４３
ｃから管４３ａを通して圧縮空気をセメント収容筒４２
へ導入し、生体用セメントペースト４４を圧縮空気で押
圧して開孔３１ａから吐出させることにより使用するこ
とができる。
を、生体用セメントペーストを充填する患部に挿入し、
前記圧縮空気制御計４３ｂにより、コンプレッサー４３
ｃから管４３ａを通して圧縮空気をセメント収容筒４２
へ導入し、生体用セメントペースト４４を圧縮空気で押
圧して開孔３１ａから吐出させることにより使用するこ
とができる。
【００２５】
【発明の効果】本発明の生体用セメント充填装置は、側
面に複数の開孔部を備える生体内挿入管を有するので、
少ない手術侵襲により設けられた生体用セメントを充填
する患部に、生体用セメントを速やかに、且つ十分に充
填することができる。従って特に老人患者の多い骨粗鬆
症の手術等に有用である。
面に複数の開孔部を備える生体内挿入管を有するので、
少ない手術侵襲により設けられた生体用セメントを充填
する患部に、生体用セメントを速やかに、且つ十分に充
填することができる。従って特に老人患者の多い骨粗鬆
症の手術等に有用である。
【図１】図１は、本実施例の生体用セメント充填装置を
示す側面断面図である。
示す側面断面図である。
【図２】図２は、図１の生体用セメント充填装置におけ
る生体用挿入管の他の態様を示す断面図である。
る生体用挿入管の他の態様を示す断面図である。
【図３】図３は、本実施例の別の生体用セメント充填装
置を示す側面断面図である。
置を示す側面断面図である。
【図４】図４は、本実施例の他の生体用セメント充填装
置を示す側面断面図である。
置を示す側面断面図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61L 24/00 - 24/12 A61B 17/56 - 17/92 A61C 5/04 A61M 5/00 - 5/52 A61M 37/00
Claims (1)
- 【請求項１】 生体用セメントを吐出する複数の開孔部
を管側面に設け、先端部を閉塞した生体内挿入管と、該
挿入管に連続して設けた生体用セメントを収容するセメ
ント収容部と、該収容部のセメントを前記複数の開孔部
から吐出させるセメント押出し手段とを備えたことを特
徴とする生体用セメント充填装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06109400A JP3125579B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 生体用セメント充填装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06109400A JP3125579B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 生体用セメント充填装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07313586A JPH07313586A (ja) | 1995-12-05 |
| JP3125579B2 true JP3125579B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=14509292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06109400A Expired - Fee Related JP3125579B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 生体用セメント充填装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3125579B2 (ja) |
Families Citing this family (25)
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| WO2001093768A1 (de) | 2000-06-09 | 2001-12-13 | Synthes Ag Chur | Implantat aus kunststoff für die osteosynthese |
| MXPA03000060A (es) | 2000-06-30 | 2004-09-13 | Synthes Ag | Dispositivo para inyectar cemento de hueso. |
| MY133943A (en) | 2000-08-22 | 2007-11-30 | Synthes Gmbh | Bone replacement material |
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| TW200400062A (en) | 2002-04-03 | 2004-01-01 | Mathys Medizinaltechnik Ag | Kneadable, pliable bone replacement material |
| US6951562B2 (en) | 2002-11-13 | 2005-10-04 | Ralph Fritz Zwirnmann | Adjustable length tap and method for drilling and tapping a bore in bone |
| WO2004093750A2 (en) * | 2003-04-23 | 2004-11-04 | The Cleveland Clinic Foundation | Apparatus for depositing bone grafting material |
| AU2003249828B2 (en) | 2003-08-08 | 2007-06-14 | Synthes Gmbh | Method for impregnating a porous bone substitute material |
| EP1663333B1 (en) | 2003-09-05 | 2018-11-07 | Synthes GmbH | Bone cement compositions having fiber-reinforcement and/or increased flowability |
| US8211351B2 (en) | 2004-05-13 | 2012-07-03 | Synthes Usa, Llc | Resorbable polymeric medical goods with improved mechanical properties and method for producing same |
| KR101161898B1 (ko) | 2004-06-03 | 2012-07-09 | 신세스 게엠바하 | 다공성의 뼈 대체물질을 주입하는 장치 |
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| CN101132741B (zh) | 2005-03-24 | 2010-09-29 | 斯恩蒂斯有限公司 | 用于骨植入物的骨水泥强化的装置 |
| US7914810B2 (en) | 2005-05-06 | 2011-03-29 | Synthes Usa, Llc | Methods for the in situ treatment of bone cancer |
| CN101437571B (zh) | 2005-10-13 | 2013-01-02 | 斯恩蒂斯有限公司 | 载药包装物 |
| US8641667B2 (en) | 2005-10-20 | 2014-02-04 | DePuy Synthes Products, LLC | Perfusion device and method |
| US20080086142A1 (en) * | 2006-10-06 | 2008-04-10 | Kohm Andrew C | Products and Methods for Delivery of Material to Bone and Other Internal Body Parts |
| US8197491B2 (en) | 2006-12-19 | 2012-06-12 | Synthes Usa, Llc | Injectable fastener system and method |
| TWI590843B (zh) | 2011-12-28 | 2017-07-11 | 信迪思有限公司 | 膜及其製造方法 |
| CN103110450B (zh) * | 2013-02-06 | 2015-06-10 | 邵卫星 | 一种骨水泥搅拌器 |
| CA2916249C (en) | 2013-06-21 | 2021-07-13 | DePuy Synthes Products, Inc. | Films and methods of manufacture |
| CN105769324B (zh) * | 2016-02-24 | 2019-04-12 | 山东明德生物医学工程有限公司 | 一种可注射型椎体修复装置 |
| US20210267715A1 (en) * | 2018-06-25 | 2021-09-02 | Angelus Industria De Produtos Odontologicos S/A | Injection systems in the radicular canal system and use thereof |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP06109400A patent/JP3125579B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07313586A (ja) | 1995-12-05 |
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