JP3125501U - 食器 - Google Patents

Abstract

【課題】 食器に関し、特に焼き物料理或は揚げ物料理において、出来立てのそれら料理を食器に盛り付け又は載置した時に起因するサクサク感及びこんがり感の劣化を防止し、更に料理固有の食感と旨味を引き立て、保持することを可能にする。
【解決手段】 食器の内面に円すい又は角すい或は球状の複数の突起2、若しくは網目状の起伏を設け、盛り付け又は載置した料理を点で支持し、食器との接触面積を最小限に控え、同時に料理から発生した蒸気を突起2と突起2の間から食器外に排出すると共に残留した蒸気を突起2の表面で冷却し、水滴Sとして食器の底部に溜め、水分が料理に付着することを防止した。
【選択図】図2

Description

本考案は食器に関し、特に焼き物料理或は揚げ物料理において、出来立てのそれら料理を食器に盛り付け又は載置した時に起因するサクサク感及びこんがり感の劣化の防止を図り、同時に料理が持つ固有の食感と旨味を引き立て、保持することを可能とした食器に関する。

従来より作る料理の種類、内容に合せそれぞれに適した種々の食器が使用されて来た。それらは中身がこぼれず、盛り付けしやすく、そして食べやすいようにと、いろんな形や工夫がなされ、実に実用的で便利な道具であり、食生活にはかかせない存在となっている。

しかしながら従来の食器は、特にトーストのような焼き物、或は天ぷら及びカツレツのような揚げ物を食器に載置した場合、料理と食器との接触面に料理から発生した蒸気が水分となり付着することにより、料理の表面がふやけて軟化し、せっかくのサクサク感やこんがり感が失われている。更に野菜サラダやフルーツを付け合せとして盛り付けた場合、その水滴や果汁が料理に流れ、しみ込むことにより、一段と食感と風味が損なわれる。又、肉や魚等の洗料理のように、料理の下に氷を敷く場合、解け出した氷からの水に料理が浸り、旨味が逃げている。

以上の課題を解決するため本考案の取った手段を説明する。

本考案は食器の内面に、複数の突起又は起伏を設けることにより載置した料理を点で支持し、食器との接触面積を最小限に控え、同時に料理から発生した蒸気を突起と突起の間から食器外に排出し、更に残留した蒸気は突起の表面で冷却され、水滴となって食器の底部に溜められる。依って料理に水分が付着することはない。したがって料理が水分を含み、ふやけて軟化することを防止し、出来立ての料理の食感と旨味の維持を図ることができる。

請求項1により、食器の内面に複数の突起又は起伏を設けたことにより、特に焼き物料理或は揚げ物料理を食器に載置した時に起因するサクサク感及びこんがり感の劣化を防止し、料理固有の食感と旨味を引き立て、保持することができる。

本考案の実施の形態を図面に基き説明する。

図1は本考案の実施例である食器の平面図であり、図2はその上に焼きたてのトーストTを載置させ、付け合せBとして野菜サラダとフルーツを盛り付けた時の縦断面図である。食器は縦約200mm横約130mmの陶器のトレー1となっており、内面には直径約15mm、高さ約10mmの半球状の突起2を24個設けてある。今トーストTから発生した蒸気は、突起2と突起2の間を通り大部分がトレー1外に排出される。又、残った蒸気は水滴Sとなり、トレー1の底部に溜められトーストTに付着することはない。同様に付け合せBの野菜サラダやフルーツから出る水分及び果汁等もトレー1の底部に流れ、トーストTに付着することはない。したがってトーストTが水分を含み、ふやけて軟化することを防止し、サクサクとした焼き立てのこんがり感を味わうことができる。

図3は小鉢4の縦断面図であり、小鉢4の底には砕いた氷Cを敷き詰めてある。その氷Cの上には薄切り肉をサッと湯がいて冷した、所謂冷しゃぶと呼ばれる料理Gを盛り付けてある。小鉢4はガラス製の円形でその大きさは直径約150mm、深さは約40mmとなっており、底部内面には直径約15mm、高さ約15mmの円すい状の突起3を25個設けてある。ここで徐々に解け出した氷Cからの水Wは、小鉢4の底部に流動し溜められるが、その量は突起3の頂点以下で位置するため、料理Gが水Wに浸り、旨味が流出することはない。

本考案の実施例である食器の平面図。 図1の縦断面図。 小鉢の縦断面図。

符号の説明

１ トレー
２ 半球状の突起
３ 円すい状の突起
４ 小鉢
B 付け合せ
C 氷
G 料理
S 水滴
T トースト
W 水

Claims (1)

1. 陶器、紙器、ガラス器或は樹脂、木材、金属を加工、成形してなる皿又はトレー或は鉢の食器の内面に、円すい又は角すい或は球状の複数の突起、若しくは網目状の起伏を設けたことを特徴とする食器。
   

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