JP3124964B2 - 往復動圧縮機 - Google Patents

往復動圧縮機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸入弁とその弁座
との間における付着力の影響を低減した往復動圧縮機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】容積型圧縮機には吸入弁と吐出弁とが構
成され、それら2種類の吸入弁と吐出弁とは類似したも
のではあるが、それぞれ異なるものである。通常、前記
の各弁には、一般的な型式で同じものが用いられる。前
記の各弁は、常閉弁であり、各弁の開き方向に差圧がか
かることにより、それぞれ開く。弁はバネのような材質
を用いて作製することにより、その弁を閉じるためのバ
イアスを備えているが、前記弁とは別途にバネ部材が用
いられる場合もある。吸入弁は、圧縮チャンバや圧縮シ
リンダ内へと開くため、通常は前記圧縮チャンバ内の隙
間容積を最小限にするための弁戻し部材は設けられな
い。このため、前記吸入弁の変形程度は物理的に制限さ
れていない。吐出弁の場合には、通常は弁戻し部材のよ
うなものが備わっているため、その吐出弁における過度
の運動または(および)変形が防止されている。リーク等
の影響を考慮しないものとすると、圧縮チャンバ内に流
入するガスと吐き出されるガスの質量とは等しい。しか
しながら、吸入行程は通常半サイクルで行われるが、圧
縮と吐出との複合行程は通常半サイクルで行われる。吸
入行程の場合において、吸入弁は、その吸入弁を開くこ
とができる差圧がかかることにより開く。典型的には、
吸入弁を開くために必要な差圧は、吸入圧における規格
値の15〜35%程度とされている。圧縮行程の場合、
体積の縮小および(または)濃度の増加に伴ってガスが圧
縮され、その圧縮ガスが、弁構成部材および(または)別
途に設けられた複数個のバネ部材によるスプリングバイ
アスと共に吐出弁に対して作用する合流式圧力を十分に
超えた圧力に至るまで、前記圧縮行程の圧縮は行われ
る。典型的には、吐出弁を開くために必要な差圧は、吐
出圧における規格値の20〜40%程度とされている。
従って、質量流量は、吐出行程の際に、より大きくな
る。
【0003】設計により、吸入弁を閉じるためのバイア
ス(シートバイアス)は、吐出弁のシートバイアスと比較
して、より低く設定される。弁にかかる差圧によって生
じる力で弁が動作することから、バイアスをそれより低
くすることは必要なことである。吸入弁の場合、吐出弁
の場合と比較して、非常に低い圧力によって開き始める
ようにされている。従って、小さい差圧により、潜在的
な差圧および吐出弁の開き力と比較して小さい開き力
が、吸入弁に対して生じる。吸入弁を横断する差圧が少
しでも増加すると、その弁を横断する差圧は大きな割合
で増加する。対照的に、吐出弁を横断する差圧を前記吸
入弁と同様に増加した場合は、動作圧力の規格値が十分
に高いため、弁を横断する差圧は小さな割合でしか増加
しない。
【0004】ここで、弁を開き力Fは、下記の等式に示
すとおりである。
【0005】F=P・A …… (1) 前記(1)式中のPは弁を横断する差圧を示すものであ
り、前記(1)式中のAは前記Pが作用する弁の面積を示
すものである。一回のサイクル中、差圧が作用する方向
は変化するため、前記サイクルのある期間中は、差圧は
弁を閉じる方向にバイアスを加える。前記Aを一定とす
ると、前記Fの変化は前記Pの変化に比例することは明
らかであり、さらに詳細に説明すると、Fの割合におけ
る変化は、Pの割合における変化に比例していることに
なる。例えば、運転条件として吸入圧を20psia、
吐出圧を300psiaと仮定すると、典型的なオーバ
ープレッシャー値における35%の状態で、吐出弁が開
く前におけるシリンダの圧力は405psiaに上昇す
ると思われる。対照的に、典型的なアンダープレッシャ
ー値における30%の状態で、吸入弁が開く前における
シリンダの圧力は14psiaに下降する。もし、双方
の弁を開くための差圧が10psia上昇すると、吐出
弁におけるオーバープレッシャー値は35%から38%
の上昇となるが、吸入弁におけるアンダープレッシャー
値は30%から80%に上昇する。従って、吸入弁の開
き力は167%に達すると予測できる。
【0006】特に、隙間容積の影響により、吸入弁を横
断する差圧の変化は、デバイスが初めに隙間容積内の圧
縮ガスによって充填され、その後吸入弁が開くまで吸入
ポンプとして作用するため、それほど迅速には増加しな
い。特に、シリンダに対するガスの流入は、典型的には
膨張と吸入との複合行程における後半95%を占めるよ
うに設計される。対照的に、圧縮チャンバの圧力は、圧
縮行程が完了するに連れて迅速に上昇し、シリンダから
流出する容積流量が圧縮チャンバ体積の減少率に適合し
ていない場合には、前記圧縮チャンバの圧力は吐出行程
の間であっても上昇し続ける。典型的に、シリンダから
のガスの流出は、圧縮と吐出との複合行程における後半
40%を占めるように設計される。これらの関係のうち
一つ以上において、いかなる実質的な変化が生じても、
弁に関して動作上の問題が起こってしまう。
【0007】他の複雑な要因は、典型的な運転条件下に
おいて、潤滑流体(オイル)が吸入弁,吐出弁,弁座を含
む圧縮機の内表面を被覆してしまうことにより起こる。
これに伴って吐出弁に関する吐出効率を改善する問題
は、米国特許第4,580,604号に記載されてい
る。吐出弁の場合において、シリンダの圧力は、吐出弁
にかかるシステム圧力,その吐出弁におけるスプリング
バイアス,弁を閉じるあらゆる付着力を超えなければな
らない。従って、吐出弁を閉じさせる付着は、過剰な圧
力を加えることを意味し、その結果、効率が低下するこ
とを意味する。
【0008】典型的な往復動圧縮機は、吸気口と吸入弁
の弁座とが一体になったものを備えた弁板を有してい
る。閉じた位置にある場合、吸入弁とその弁座との間に
介在するオイルフィルムは、極めて薄く、数分子程度の
大きさである。この理由の一部は、圧縮チャンバの圧力
が作用すると共に、吸入弁に対してシートバイアスが加
えられるからことにある。通常の運転では、吸入弁に対
して加わる開き力は、弁を横断する差圧によって加えら
れ、その差圧は吸入行程の際にピストンが弁から遠ざか
るように運動することにより発生する。典型的には、前
記の開き力は、弁の質量(慣性)や、バネ部材またはその
他のバイアス力による弁の開放を妨げる抵抗力を、十分
に超えるように大きくする必要がある。また、前記の開
き力は、弁と弁座との間にトラップされるオイルフィル
ムを広げて割るように、できるだけ十分にする必要があ
る。潤滑油フィルムを広げ分離させるために必要な力に
対して影響する要因としては、前記潤滑油フィルムの粘
度,オイルフィルムの厚さ,前記潤滑油における分子間
力,吸入弁および(または)弁座を構成する材料,冷媒の
気体放出速度が含まれる。
【0009】従来の鉱油ベース(MO)またはアルキルベ
ンゼン(AB)潤滑剤を用いた冷媒−圧縮機の用途におい
て、潤滑剤により発生する開き力に対する抵抗は、弁を
開き始めるのに必要な差圧が比較的小さいことから、ほ
とんど無視できる程度である。この主な理由としては、
MOおよびAB潤滑剤は、比較的低粘度,低分子間力を
示し、かつ運転条件における全範囲にわたって冷媒に対
する溶解性が良好であることによる。
【0010】最近、オゾンフレンドリーな冷媒圧縮機の
用いる場合、ポリエステル(POE)潤滑剤が用いられて
いる。MOまたはAB潤滑剤と比較すると、POE潤滑
剤においては、極めて高い潤滑粘度を示し、特に低い運
転圧力下および(または)低温度下では、R134a,R
404A,R507のようなHFC冷媒に対して溶解性
が乏しい。POEの比較的高い粘度により、弁と弁座と
の間にトラップされるオイルフィルムを広げて分離させ
るのに必要な力を、十分増加させることができる。さら
に加えて、POE潤滑剤は、極めて極性の材料であり、
典型的に弁および弁座の構成に用いられる鉄ベースの材
料とにおいて、強い分子的な引力を有している。構成材
料とPOEとの相互引力は、弁座から弁を分離させるた
めの力を、さらに増加させてしまう。
【0011】吸入弁を弁座から分離させるための力を増
加させるために、弁にかかる差圧を増加せねばならず、
かつ弁開き時期の遅延を伴う。吸入弁が最終的に開く際
には、弁は極めて速い速度で開く。さらに、この条件を
悪化させるものとして、吸入弁の開きの遅延により、シ
リンダに流入する吸入ガスにおける容積流量の増加を招
く。吸入ガスにおける容積流量の増加は、吸入ガスの流
速を増加させてしまい、吸入弁に加わる開き力、および
弁が開く際の流速においても増加させてしまうことにな
る。吸入弁の開き速度の増加は、開きの遅延により弁に
加わる差圧の影響と、吸入弁に衝突する流れにおける高
い容積流量の影響とが合わさって起こり、吸入弁をシリ
ンダ内径側に開かせるというよりも、むしろ吸入弁をさ
らに変形させてしまう。吐出弁に備えられているような
弁戻し部材を利用しないと、弁変形の増加により、弁作
動応力が増加してしまう。その作動応力が弁における見
かけの疲れ強さを超えると、弁の破壊が起こってしま
う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸入弁を開
かせる流体の圧力を低減するために、弁を塑性域の範囲
で僅かに変形させて、吸入弁に対して弁を開ける方向へ
のバイアス、即ちオープニングバイアスを付与し、前記
吸入弁がシリンダ圧力の下で閉じるようにするものであ
る。特に、前記弁が変形していない状態では、吸入弁の
座面は平らになり、弁座の座面と間を隔てて、その弁座
の座面に対して平行になる。変形していない状態の弁と
弁座との間の隙間を0.001〜0.02インチ程度に
すると、弁を閉じさせる撓みによって起因する本来備わ
っている弾性力により、吸入工程のより早い段階にて弁
を弁座から開放することができる。なお、実際の隙間
は、弁の全長のみならず厚さや剛性に影響される。ま
た、好ましい範囲としては、0.001〜0.005イ
ンチ程度にする。その結果、弁止め部材として作用する
突出部に対し弁の端部が衝突して生じる応力は、慣性に
よって小さくなる。
【0013】応力の無い状態での弁と弁座との間の隙間
は、付与され得るスプリングバイアスとオイルフィルム
の厚さとにより決定される。前記隙間は、弁板の面にお
ける弁座を加工することにより、形成することができ
る。さらに加えて、前記隙間は、吸入弁と弁板との間に
薄いスペーサを介在させることにより、形成することが
できる。
【0014】すなわち、本発明の目的は、吸入弁とその
弁座との間における付着力の影響を低減することにあ
る。
【0015】さらに、吸入弁の作動応力を低減すること
にある。
【0016】さらにまた、常に開いた状態の吸入弁を提
供することにある。
【0017】また、本発明の別の目的は、吸入行程のよ
り早い段階にて、吸入弁を弁座から開放し易くすること
にある。以上示した目的および他の目的は、後述の説明
で明らかなように、本発明によって達成される。
【0018】基本的に、吸入弁において応力のない状態
では、その吸入弁は弁座から離れ、吸入弁が変形して閉
じると共に弁板と接触している場合には、弁固有の弾性
力によりオープニングバイアスが生じる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るために、第1発明は、ピストン(42)を内部に
備えたシリンダ(40−3)と、吸入弁(20)と、吸入弁
の弁座(30−1)を備えた弁板(30)とを有し、オイル
フィルム状のオイルによって前記吸入弁と前記弁座との
間が潤滑され、前記オイルフィルムの少なくとも一部は
数分子層以下である往復動圧縮機(10)において、前記
吸入弁における応力が無い状態で、前記吸入弁と前記弁
座との間に隙間が形成されるようにし、着座状態では必
ず前記吸入弁が変形されるようにし、これにより、前記
吸入弁を開くための固有のスプリングバイアスを得るこ
とで、前記吸入弁が圧縮機における吸入行程のより早い
段階で開くようにし、前記の応力の無い状態の吸入弁を
開き動作させてから、その吸入弁の端部をクランクケー
スの弁止め部材に係合するようにしたことを特徴とす
る。
【0020】第2発明は、前記第1発明において、前記
吸入弁における応力が無い状態での前記吸入弁と前記弁
座との間の隙間は、0.001〜0.02インチ程度の
距離であることを特徴とする。
【0021】第3発明は、前記第1発明において、前記
弁座は、前記吸入弁の弁座と前記吸入弁との間に隙間を
形成するよう機械加工されていることを特徴とする。
【0022】第4発明は、前記第1発明において、スペ
ーサー(60)を前記弁板と前記吸入弁との間に介在する
ことにより、前記吸入弁における応力の無い場合に、前
記吸入弁と前記弁座との間に隙間を形成するようにした
ことを特徴とする。
【0023】以上示したように第1〜4発明によれば、
吸入弁において応力が無い状態では、その吸入弁と弁座
との間に隙間を形成し、その吸入弁を固有の弾性力に逆
らって変形させることにより閉じることができる。前記
変形によって生じる弾性力により、吸入弁のオープニン
グバイアスが得られ、その吸入弁は吸入行程のより早い
段階で開き、座面と弁との間に介在する周知のオイルフ
ィルムにおける影響を相殺する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1,2において、符号10は往復動圧縮
機を概略的に示すものである。従来と同様に、圧縮機1
0には、リード弁として図示されている吸入弁20と吐
出弁50とが備えられると共に、ボア40−3内に位置
するピストン42が備えられる。吐出弁50は、弁50
の動作を制限する戻し部材51を備え、通常では、開き
動作の全体にわたって、吐出通路30−3を介して吐出
弁50に加わる開き力を分散させるように構成されてい
る。吸入弁20の場合、その端部20−1はクランクケ
ース40における溝部40−2の突出部40−1に係合
する。この突出部40−1は、この場合、弁止め部材と
して作用する。突出部40−1は、隙間容積を最小にす
るために、0.1インチ程度の開き動作の後に弁20と
係合し、図1の仮想線で示すように弁20が撓んで、さ
らなる開き動作が行われる。環状の弁座30−1は、吸
入通路30−2の一部に形成される。特に、弁20が図
1の仮想線で示すように弁座30−1の座面30−1a
に着座した状態から説明すると、まず、弁20に加わる
流体の差圧により、弁座30−1から離れて弁がまっす
ぐな状態になる。これの際、弁20が閉じた状態での撓
みによって起因する、もとの直線状態に戻ろうとする固
有の弾性力により補われる。弁20が平坦または応力の
無い状態になった後、さらなる動作によって吸入弁20
は端部20−1が突出部40−1に係合するまで片持ち
梁のようになり、係合した後は、両端が支えらた梁のよ
うに撓み、図1の仮想線で示すように弁20はボア40
−3内に向かって動作する。図1,2に示すように、吸
入弁20は、応力の無い状態では、弁座30−1の弁座
面30−1aとの間に隙間を形成する。応力の無い状態
における前記隙間は0.001〜0.02インチ程度で
あり、その隙間は弁座30−1を加工することにより形
成される。ゆえに、弁20は、弁20に作用する差圧が
弁20における閉じないようにする固有の弾性力を超え
るに十分な場合のみ、弁座面30−1aに対して閉じ
る。これにより、着座状態では、弁を開けようとするオ
ープニングバイアスがかかることになる。吸入工程の
際、前記固有の弾性力は、弁20に加わる差圧と共に、
潤滑フィルムの吸着力に逆らって前記弁を開くように作
用する。
【0026】前述したようにPOE潤滑剤は、弁20と
弁板30に形成される弁座30−1の座面30−1aと
の間で、付着力を引き起こす。本発明のようにスプリン
グバイアスにより吸着力に逆らって開きを行わなけれ
ば、弁20は差圧がもっと高くなった時に開き、突出部
または止め部材40−1に対し高速で衝突して、ボア4
0−3内に向かって容易に撓んでしまい、吸入通路30
−2からの衝突流体と合わさって、撓みが弁20の降伏
強度を超えてしまったり、弁をボア40−3内に向かっ
て更に動作させ端部20−1が突出部または止め部材4
0−1から滑り落ちてしまったりする。
【0027】図3を参照すると、圧縮機10bは圧縮機
10と同様であるが、弁座30−1を加工して面30−
1aに凹部を形成する代わりに、弁板30と弁20との
間にスペーサーまたはシム60を介在させて、弁20と
弁座面30−1bとの間に隙間を形成する。スペーサー
またはシム60の厚さは、0.001〜0.02インチ
程度、好ましくは0.001〜0.005インチにし
て、弁20と座面30−1bとの間に応力の無い状態で
所望の間隔が得られるようにしている。
【0028】図1,2に示す実施例および図3に示す実
施例による動作において、弁20は、応力の無い状態で
は座面30−1aおよび30−1bとの間にそれぞれ隙
間を形成し、その隙間は0.001〜0.005インチ
程度の距離である。ゆえに、弁20は、隙間を形成しよ
うとする力と、オープニングバイアスを付与する弾性力
と、に逆らって変形させることにより閉じることができ
る。前記オープニングバイアスは、弁20と座面30−
1aおよび30−1bとの間にそれぞれ存在する周知の
オイルフィルムの吸着力と逆向きである。弁の変形によ
って生じるオープニングバイアスにより、弁20は吸入
行程の早い段階で開く。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における往復動圧縮機の部分断面図。
【図2】図1の部分断面図に示す吸入弁の構造を説明す
るための拡大図。
【図3】本発明の他の実施形態に係る往復動圧縮機の部
分断面図。
【符号の説明】
10…往復動圧縮機 20…吸入弁 30…弁板 30−1…弁座(吸入弁用) 40−3…シリンダ 42…ピストン 60…スペーサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワイン フィリップ.ベーグル アメリカ合衆国,ニューヨーク,チッテ ンアンゴー,ホワイト ブリッジ ロー ド 1469 (72)発明者 ペーター フレデリック.カイドー アメリカ合衆国,ニューヨーク,ヴェロ ナ,カントリー ドライヴ 5843 (56)参考文献 特開 平8−61242(JP,A) 実開 昭47−23707(JP,U) 特公 昭32−4534(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 39/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(42)を内部に備えたシリンダ
    (40−3)と、吸入弁(20)と、吸入弁の弁座(30−
    1)を備えた弁板(30)とを有し、オイルフィルム状の
    オイルによって前記吸入弁と前記弁座との間が潤滑さ
    れ、前記オイルフィルムの少なくとも一部は数分子層以
    下である往復動圧縮機(10)において、 前記吸入弁における応力が無い状態で、前記吸入弁と前
    記弁座との間に隙間が形成されるようにし、着座状態で
    は必ず前記吸入弁が変形されるようにし、これにより、
    前記吸入弁を開くための固有のスプリングバイアスを得
    ることで、前記吸入弁が圧縮機における吸入行程のより
    早い段階で開くようにし 前記の応力の無い状態の吸入弁を開き動作させてから、
    その吸入弁の端部をクランクケースの弁止め部材に係合
    するようにした ことを特徴とする往復動圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記吸入弁における応力が無い状態での
    前記吸入弁と前記弁座との間の隙間は、0.001〜
    0.02インチ程度の距離であることを特徴とする請求
    項1記載の往復動圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記弁座は、前記吸入弁の弁座と前記吸
    入弁との間に隙間を形成するよう機械加工されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  4. 【請求項4】 スペーサー(60)を前記弁板と前記吸入
    弁との間に介在することにより、前記吸入弁における応
    力の無い状態で、前記吸入弁と前記弁座との間に隙間を
    形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の往
    復動圧縮機。
JP12140799A 1998-05-06 1999-04-28 往復動圧縮機 Expired - Fee Related JP3124964B2 (ja)

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