JP3124255U - 子守帯 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装着が容易で使用者の負担を軽減するとともに手荷物を掛止可能な利便性の高い子守帯を提供することである。
【解決手段】 乳幼児の臀部、腰部及び背部を包容可能な多角形状の保持部2と、この保持部2の第1の辺2aの一端部から他端部に渡設される肩帯3と、保持部2から延設される第1の腰帯6及び第2の腰帯7と、この第1の腰帯6と第2の腰帯7を接続可能な止め具8とを有する子守帯1であって、第1の辺2aとこの第1の辺2aに隣接する第2の辺2cは、それぞれ最長辺又は最長辺に次ぐ長辺であり、この2辺の成す角度αが鋭角であるものである。
【選択図】 図1

Description

本考案は、乳幼児の抱っこやおんぶを補助する子守帯に関する。
従来から、乳幼児を伴って移動する場合は、抱っこやおんぶを補助して保護者の負担を軽減する子守帯が広く使用されている。この子守帯には、抱っこ専用のものやおんぶ専用のもの、また、抱っことおんぶが兼用できるものなど様々な種類のものがあり、さらに、抱っこの場合には首の据わらない時期の新生児や乳児に対応した横抱きタイプや首や腰がしっかり据わった時期に使用できる縦抱きタイプ等がある。このような子守帯では、乳幼児の安全性の確保や使用者の負担の軽減及び装着性能の向上等の多くの課題があり、これらの課題を解消するために様々な工夫を凝らした子守帯が考えられている。
例えば、特許文献1には、「子守帯」という名称で、新生児や乳児を横抱き状態、前面縦抱き状態及び背面縦抱き状態で安全に保持する子守帯に関する発明が開示されている。
この特許文献1に開示された発明は、主に、使用者の腰部に配置され第1連結部材と第2連結部材によって着脱可能な腰ベルトと、使用者の肩部に配置され、第7連結部材を備える第1肩ベルトと、第8連結部材を備える第2肩ベルトとを有し使用者に装着される使用者装着部材と、この使用者装着部材の腰ベルトの第1連結部材及び第2連結部材にそれぞれ着脱可能な第3連結部材及び第4連結部材を備える腹部ベルトと、第1肩ベルトの第7連結部材に着脱可能な第9連結部材を備える第1連結ベルトと、第2肩ベルトの第8連結部材に着脱可能な第10連結部材を備える第2連結ベルトとを有し赤ちゃんを保持する赤ちゃん保持部材とから構成されるものである。
この子守帯において、使用者は使用者装着部材を装着し赤ちゃんには赤ちゃん保持部材を装着させて、赤ちゃんを横抱きにして、使用者装着部材の第1肩ベルトの第7連結部材及び第2肩ベルトの第8連結部材を、赤ちゃん保持部材の第1連結ベルトの第9連結部材及び第2連結ベルトの第10連結部材に各々連結させ、赤ちゃん保持部材に設けられた帯状支持部材を赤ちゃんの股部に通過させて帯状支持部材に延設されるベルトの先端のフックを第1肩ベルト又は第2肩ベルトのリングバックルに係合させると、赤ちゃんは横抱き状態で安定して保持される。また、赤ちゃんと対面するように縦抱きにして、使用者装着部材の腰ベルトの第1連結部材及び第2連結部材を、赤ちゃん保持部材の腹部ベルトの第3連結部材及び第4連結部材に各々連結させ、使用者装着部材の第1肩ベルトの第7連結部材及び第2肩ベルトの第8連結部材を、赤ちゃん保持部材の第1連結ベルトの第9連結部材及び第2連結ベルトの第10連結部材に各々連結させると、赤ちゃんは縦抱き状態で保持される。さらに、使用者が使用者装着部材を後ろ前に装着して、縦抱き状態の場合と同様に各連結部材を連結すると、赤ちゃんを背面において縦抱き状態、所謂おんぶ状態で保持することができる。
このように複数の連結手段を用いて使用者装着部材と赤ちゃん保持部材を連結することにより横抱き状態や縦抱き状態で赤ちゃんを安定して保持することを可能としている。また、赤ちゃんの頭部付近で使用者装着部材と赤ちゃん保持部材が連結されるので、赤ちゃんの頭部の振れを防止して頭部を十分に保護できる構造になっている。
また、特許文献2には、「子守帯」という名称で、肩ベルトを襷掛けする方式で幼児を安全に保持する子守帯に関する発明が開示されている。
この特許文献2に開示された発明は、使用者の腰部に装着する腰ベルト部材と、使用者の肩部から腰部に襷掛けして装着される肩ベルト部材と、両端部に各々腰ベルト部材と肩ベルト部材が連結され、子供の臀部と背部を支持する子供支え部材と、この子供支え部材に延設され、子供の腹部の周部に配置されるリング形状の子供支持ベルトから構成される。
この子守帯は、親などの使用者が子供と対面して抱っこする場合に用いられ、使用者が装着する肩ベルト部材と腰ベルト部材に連結される子供支え部材に子供の臀部、腰部及び背部を支持させることにより、使用者の子供の抱っこを補助している。また、子供支え部材には子供支持ベルトが設けられているので、抱っこされる子供に子供支持ベルトを装着することにより、子供はバランスを崩しても再度バランスを立て直し易く、また、子供支え部材からの落下が防止されて、安全性が高くなっている。
特開2004−236736号公報 特開2003−290000号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、連結手段が多く複雑であり、しかも装着作業が煩雑であるという課題があった。また、肩ベルトと腰ベルトを有する構造であるので使用者にかかる荷重は分散されるものの肩ベルトが細いので長時間の使用では肩ベルトが肩へ食い込んで使用者は苦痛を感じ易いという課題もあった。そして、使用者の手荷物等を掛止する構造については言及されていない。
また、特許文献2に記載された従来の技術では、特許文献1の場合と同様に、肩ベルトと腰ベルトによって使用者への負担を軽減しているがやはり長時間の使用では細い肩ベルトによって使用者は疲労し易いという課題があった。また、使用者の手荷物等を掛止する構造についても開示されていない。
本考案はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、装着が容易で使用者の負担を軽減するとともに手荷物を掛止可能な利便性の高い子守帯を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の考案である子守帯は、乳幼児の臀部、腰部及び背部を包容可能な多角形状の保持部と、この保持部の第1の辺の一端部から他端部に渡設される肩帯と、保持部から延設される第1の腰帯及び第2の腰帯と、この第1の腰帯と第2の腰帯を接続可能な止め具とを有する子守帯であって、第1の辺とこの第1の辺に隣接する第2の辺は、それぞれ最長辺又は最長辺に次ぐ長辺であり、この2辺の成す角度が鋭角であるものである。
上記構成の子守帯では、肩帯は使用者の肩から脇にかけて斜めに装着され、第1の腰帯及び第2の腰帯は使用者の腰に捲回されて止め具によって接続されると使用者の腰に周着するように作用し、また、使用者と保持部との間に生じる空間に乳幼児を収納すると保持部は乳幼児の臀部、腰部及び背部を包容するように作用する。そして、保持部の第1の辺は一端部から他端部の方向に斜めに傾斜するという作用を有する。
また、請求項2に記載の考案である子守帯は、乳幼児の臀部、腰部及び背部を包容可能な多角形状の保持部と、この保持部の第1の端部から第2の端部へ渡設される第1の肩帯と、保持部の第3の端部から第4の端部へ第1の肩帯と交差して設けられる第2の肩帯とを有する子守帯であって、第1の肩帯及び第2の肩帯は、弾性部材を介して保持部に接続されるものである。
上記構成の子守帯では、第1の肩帯及び第2の肩帯は使用者の背中において交差し、右肩から左脇及び左肩から右脇にかけて装着されるように作用する。また、使用者と保持部との間に生じる空間に乳幼児を収納すると保持部は乳幼児の臀部、腰部及び背部を包容するように作用する。そして、弾性部材は接触する乳幼児の体型や動作に応じて伸縮するように作用する。
そして、請求項3に記載の考案である子守帯は、請求項1又は請求項2に記載の子守帯において、乳幼児が包容される保持部の裏側の生地は、肩帯の裏側の生地よりも摩擦係数が大きく滑り難いものである。
上記構成の子守帯では、請求項1又は請求項2に記載の考案の作用に加えて、保持部の裏側の生地は乳幼児に接触し、包容される乳幼児を滑り難くして固定するように作用する一方、肩帯の裏側の生地は、使用者の肩に接触し、衣服との摩擦を小さくして衣服のずれや乱れを防止しながら、保持部の安定性を維持するように作用する。なお、肩帯とは、請求項2に記載の第1の肩帯及び第2の肩帯を含むものである。
さらに、請求項4に記載の考案である子守帯は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の子守帯において、肩帯は、紐状体を掛止可能な掛止部を備えるものである。
上記構成の子守帯では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の考案の作用に加えて、肩帯に設けられる掛止部は紐状体を掛止するように作用する。なお、請求項3の場合と同様に、肩帯には、請求項2に記載の第1の肩帯及び第2の肩帯が含まれる。
本考案の請求項1記載の子守帯では、簡単な構造であるので装着が容易であり、また、使用者が肩帯を首に掛けた状態では、保持部の第1の辺は使用者の片方の肩から他方の肩の方向に斜めに傾斜するので、肩帯から腕を通し易く、襷掛けが容易にできる。また、肩帯と腰帯によって使用者にかかる荷重が分散される構造になっている。
また、本考案の請求項2に記載の子守帯では、交差する第1の肩帯と第2の肩帯によって保持部に包容される乳幼児の荷重は使用者の肩、背中及び腰に均等にかかるので、使用者の負担を軽減することができる。また、弾性部材が自由に伸縮するので種々の体型の乳幼児を無理なく包容できるとともに乳幼児は脚部の動作を阻害されず、自由に動かすことができる。
そして、本考案の請求項3に記載の子守帯では、乳幼児が包容される保持部の裏側の生地の摩擦係数が大きく滑り難いこと、さらに肩帯の裏側の生地の摩擦係数が小さく滑りやすいので、乳幼児は保持部内で安定して保持され、保持部からの落下等を防止し、安全性が確保されている。また、肩帯のずれが少なく使用者の衣服のずれや乱れを防止しながら、精神的にも肉体的にも楽に装着することが可能である。
最後に、本考案の請求項4に記載の子守帯では、掛止部において使用者はかばん等を掛止することができるので、手荷物を容易に運搬することができ、おむつや哺乳瓶など荷物が嵩む乳幼児期の移動を快適に行える。
以下に、本考案の第1の実施の形態に係る子守帯を図1乃至図5を参照しながら説明する。(特に、請求項1、請求項3及び請求項4に対応)
図1は本考案の第1の実施の形態に係る子守帯の裏面図である。なお、図1において、乳幼児や使用者が接触する側を子守帯の裏面側とし、乳幼児が接触しない側を正面側とする。
図1において、子守帯1は、主に、乳幼児を包容する四角形状の保持部2と、この保持部2の辺2aの一端部から他端部に渡設される肩帯3と、保持部2の辺2bから延設される第1の腰帯6及び第2の腰帯7と、第2の腰帯7に設置されるリング8a,8bから構成されている。また、肩帯3には、かばんの取っ手等の紐状体を掛止可能な掛止部4が設けられており、掛止部4はボタン5によって肩帯3に着脱可能になっている。なお、子守帯1は生地を用いて作製され、各部材は縫製によって接続されている。
保持部2は、辺2a,辺2b、辺2c及び辺2dからなる四角形状であり、辺2a及び辺2cは最長辺又は最長辺に次ぐ長辺で、辺2aと辺2cがなす角αは鋭角になっている。したがって、辺2aは図中では左から右に傾斜して形成され、使用者が肩帯3を首に掛けると、辺2aは使用者の一方の肩から他方の肩に向けて傾斜するので、後述する子守帯1の装着時に使用者による襷掛けが行いやすい構造になっている。
また、保持部2において、乳幼児に接触する裏面側の生地は、摩擦係数が大きく滑り難い生地を選定すると、包容する乳幼児が保持部2内で滑るのを防止し、乳幼児を安定して保持することができる。摩擦係数が大きく滑り難い生地としては、例えば、綿が挙げられ、綿を使用すると、肌触りがよく、乳幼児の汗を吸収することもできる。
なお、保持部2は四角形状以外にも、三角形や五角形等の多角形状でもよく、さらには、扇形にすることも可能である。
また、肩帯3は、保持部2の裏面側の生地よりも摩擦係数が小さく滑り易い生地を用いて、幅を広く、例えば12cm程度になるように形成されている。したがって、保持部2の裏面で乳幼児が接触して生じる摩擦力を、肩帯3の裏面で使用者が接触して生じる摩擦力よりも大きくすることができ、乳幼児が保持部2内で滑ることなく、その体重変化を使用者の体勢の変化によって吸収するなどの効果を発揮することが可能である。そして、子守帯1の使用に際して、肩帯3は滑り易いので使用者の動作に合わせて肩になじみやすく、また、従来の子守帯に比較すると、肩帯3の幅が広いので、肩への負担を軽減することができる。この幅は例えば12cm程度としたが、これは使用者の略肩幅の寸法ということができる。
そして、肩帯3には掛止部4が設けられているので、掛止部4にかばんの取っ手を掛止すると、肩掛けタイプの手荷物が肩からずれ落ちることなく、使用者は子守帯1を装着した状態でも容易かつ快適に移動することができる。なお、掛止部4は1個だけでなく複数設けることもできる。また、掛止部4の肩帯3からの着脱手段はボタン5以外にも孔の開いたベルトと止め具を備えるような形態のものや着脱自在の面ファスナー等でもよいが、掛止部4に手荷物を掛止した場合に、掛止部4が肩帯3から外れて手荷物が落下しない程度に掛止部4と肩帯3を十分に接続される必要がある。
第1の腰帯6と第2の腰帯7は、リング8a,8bを用いて接続することができ、使用者は第1の腰帯6及び第2の腰帯7を腰に捲回して、第1の腰帯6の先端部をリング8a,8bに挿通して折り返し、さらに先端部を再びリング8aに挿通して引っ張ると、第1の腰帯6と第2の腰帯7は接続されるとともに使用者の腰囲長に合わせて固定される。このように止め具にリング8a,8bを用いると、長さ調整と腰への周着が同時に行うことができる。しかもリング8a,8bは安価であるので子守帯1のコストダウンに貢献することもできる。但し、止め具にはリング8a,8b以外にもバックル等を用いることも可能である。
なお、前述のように、子守帯1において各部材は縫製によって接続されているが、縫製による接続部分が保持部2の裏面側の乳幼児に接触しないようにすると、乳幼児に不快感を与えることがなく、乳幼児は快適に保持部2内で保持される。
また、子守帯1は布製であるので、小さく折り畳むことが可能で、収納や携帯においても便利である。
次に、図2を参照しながら子守帯の装着方法を説明する。
図2(a)乃至(d)は、本考案の第1の実施の形態に係る子守帯の装着方法を説明するための概念図である。
まず、図2(a)において、母親等の使用者9は、子守帯1の肩帯3を首に掛けて、図示していないが、第1の腰帯6及び第2の腰帯7を腰に捲回してリングにより固定する。なお、図1において紙面から見える保持部2は裏面側であり、それを装着すると、辺2aと辺2cによって形成される鋭角αは、図2(a)では、左肩に最も近い部分を形成していることが理解される。
次に、図2(b)において、肩帯3と保持部によって形成される輪に幼児10を寝かせた状態にして足先から挿入する。このとき、保持部の下方において幼児10の股を割って腰帯6,7を跨ぐように挿入する。
続いて、図2(c)において、使用者9は幼児10を抱きかかえて上体を起こして保持部2に幼児10が安定して包容されるように体勢を整える。
最後に、図2(d)において、使用者9は肩帯3に片腕を通して襷掛けにして、起立して幼児10に軽く手を添える。
このように子守帯1は簡単な構造であるので装着を容易に行うことができる。特に、保持部2においては前述のとおり、左肩に近い部分に鋭角αを形成する角部が配置されており、その結果、右肩側の角部の部分が下方に下がるため、右肩を出して右腕の脇に肩帯3を通すような襷掛けがし易く、使用者は装着時の窮屈さを感じることがない。また、利き腕が右の場合には、利き腕が自由に使用可能であり、子守帯を装着しながら、様々な活動を比較的容易に行うことが可能である。図1及び図2に開示されるものは右利きの使用者を想定して記載されるものであるが、対称に形成されるものを左利き用とすれば、左腕を自由に使用することも可能である。
なお、子守帯1に保持できる対象は、首が据わった月齢の乳児、好ましくは腰が据わった月齢及び年齢の乳幼児である。
続いて、図3乃至図5を参照しながら子守帯の使用例を説明する。
図3は、本考案の第1の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を側部で保持する場合の概念図あり、図4は、本考案の第1の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を正面で保持する場合の概念図あり、図5(a)及び(b)は、本考案の第1の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を背面で保持する場合の概念図ある。
図3では、使用者9は子守帯1を用いて幼児10を側部で保持しており、使用者9は幼児10が位置する側の手を幼児10の臀部に補助として添えることができる。この場合には、右腕を添えるため、今度はもう一方の左手を自由に使うことができる。幼児10を側部で保持すると、足元が見え易いので、歩行時に使用すると便利である。なお、図示していないが、掛止部4にかばん等の紐を掛止すると、さらに、幼児10を伴う移動が容易なものとなる。
次に、図4では、幼児10は使用者9の正面で保持されており、図中では使用者9は両手を幼児10に添えているが、特に、手を添える必要はなく、使用者9は左手だけを添えて、右手を自由に使用することができる。さらには、手を添えることなく両手を自由に使用することも可能である。なお、図4に示す正面状態は、子守帯1の装着時に予め使用者9の正面となるように装着しても得られるが、図3に示す側部状態において、幼児10を保持したままで子守帯1を回転することによっても得ることができる。
そして、図5(a)及び(b)では、幼児10は使用者9の背面で保持されており、子守帯1は所謂おんぶの体勢を可能としている。この背面状態は、図4での正面状態の場合と同様に、子守帯1の装着時に予め使用者9の背面となるように装着しても得られるが、図3に示す側部状態や図4に示す正面状態において、幼児10を保持したままで子守帯1を回転することによっても得ることができる。なお、この回転の際には、幼児10は使用者9の腕の下を潜らせる必要がある。また、図5(a)に示すように、子守帯1を背面状態に使用する場合は、掛止部4は使用し難い位置になるので、背面状態に適した位置に掛止部4を移動させるか、別個に設けるとよい。
このように構成された本実施の形態では、構造が簡単であるので、装着が容易で低価格の子守帯を実現できる。
また、肩帯は広幅に形成され、滑り易い材料を選定しているので、使用者の肩になじみやすく、肩への負担を大幅に軽減することができると同時に、保持部の状態を安定させることも可能である。
そして、保持部には滑り難い材料を選定しているので、乳幼児は保持部内で安定して保持され、安全性が高いものになっている。
また、掛止部を備えることで、ハンドバッグやトートバッグなどの手荷物を子守帯に掛着して運搬することができ、機能性や利便性に優れている。
さらに、側部、正面及び背面において乳幼児を保持することが可能であり、使用状況に合わせて保持位置を選定したり容易に変更したりすることができる。
次に、本考案の第2の実施の形態に係る子守帯を図6乃至図8を参照しながら説明する。(特に、請求項2乃至請求項4に対応)
図6(a)は本考案の第2の実施の形態に係る子守帯の正面図であり、(b)は同じく子守帯の裏面図である。
図6(a)及び(b)において、子守帯11は、生地を用いて作製されるものであり、主に、乳幼児を包容する台形状の保持部12と、この保持部12の上辺の左端部から下辺の右端部にゴム15を介して渡設される第1の肩帯13と、同じく保持部12の上辺の右端部から下辺の左端部にゴム16を介して渡設される第2の肩帯14から構成されている。なお、端部とは単に頂点のみを意味するものでなく、辺の一部をも意味するものとする。また、第1の肩帯13には、紐状体を掛止可能でボタン18により第1の肩帯13に着脱可能な掛止部17が設けられている。
第1の肩帯13及び第2の肩帯14は、摩擦係数が小さく滑り易い生地を用いて、広幅に形成され、図6(b)に示すように裏面側で交差して左右が対称となるように保持部12に接続されているので、使用者の肩の動作に合わせてなじみ易く、また、両肩には均等に荷重がかかるので、使用者への負担が少ない。
また、第1の肩帯13及び第2の肩帯14と保持部12の下辺に介設されるゴム15,16は、保持される乳幼児の脚部が接触する部分であり、乳幼児の体型に応じて伸縮してサイズ調整を行うとともに、乳幼児は脚部を自由に動かすことができ、その運動を阻害することはない。
さらに、第1の肩帯13には、紐状体を掛止可能でボタン18により第1の肩帯13に着脱可能な掛止部17が設けられているので、使用者は手荷物を掛止部17に掛止した状態で移動することができる。なお、掛止部17は第1の肩帯13又は第2の肩帯14のいずれか一方に少なくとも1設置すればよい。
そして、第1の肩帯13及び第2の肩帯14に撥水性を付与すると、乳幼児の涎や嘔吐した母乳等が付着しても容易に拭き取ることができる。
また、保持部12の乳幼児が接触する裏面側の生地は、綿などの摩擦係数が大きく滑り難いものが用いられており、包容される乳幼児は保持部12内で滑ることなく安定して保持される。なお、保持部2の形状は台形に限定されるものでなく、台形以外の四角形状や三角形、五角形等の多角形状、さらには、扇形にしてもよい。
続いて、図7を参照しながら子守帯の装着方法を説明する。
図7(a)乃至(d)は、本考案の第2の実施の形態に係る子守帯の装着方法を説明するための概念図である。
まず、図7(a)において、使用者19は、子守帯11を頭から被るように装着する。このとき、子守帯11の第1の肩帯13及び第2の肩帯14のゴム15,16が伸縮するので、装着が容易となる。
次に、図7(b)において、保持部12を前方に引っ張って乳児を保持する隙間を形成する。
最後に、図7(c)において、使用者19は乳児20を頭上近くまで抱き上げて第1の肩帯13及び第2の肩帯14と保持部12によって形成される輪に乳児20を足先から挿入し、保持部12の下方で乳児20の股を割り、体勢を整える。
そして、乳児20を子守帯11から取り出す場合には、図7(d)のように、使用者19は上体を屈めて、第1の肩帯13及び第2の肩帯14と保持部12によって形成される輪から乳児20を床面に寝かせるようにスライドすると、乳児20が眠っている場合でも起こすことなく、容易に取り出すことができる。
なお、子守帯11に保持できる対象は、首が据わった月齢以降の乳幼児である。
次に、図8を参照しながら子守帯の使用例を説明する。
図8(a)及び(b)は、本考案の第2の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を保持する場合の概念図ある。
図8(a)において、子守帯11を使用した状態を使用者19の正面からみると、乳児20は保持部12によって安定して保持され、また、使用者19と密着しているので精神的に落ち着いた状態にある。
一方、使用者19は、子守帯11の掛止部17に、おむつや哺乳瓶など乳児期に必要な荷物を多く入れたかばん21を掛止しており、かばん21が肩からずれ落ちる不快さを感じることなく、快適に乳児20とかばん21を運搬している。
図8(b)において、子守帯11を使用した状態を使用者19の背面からみても、使用者19の背中において第1の肩帯13及び第2の肩帯14が体裁よく交差して子守帯11にかかる荷重を分散して使用者19の負担を軽減している。また、かばん21は中の荷物が迅速に取り出せるような適当な位置に配置されており、使い易い様子が伺える。
このように構成された本実施の形態では、交差する二の肩帯によって荷重が分散され使用者の負担を軽減することができ、また、装着や乳幼児の取り出しが容易であるので使用者や乳幼児にとって快適な構造であるといえる。さらに、掛止部に手荷物を掛止すると、乳幼児とともに手荷物も容易に運搬することができる。
以上説明したように、請求項1乃至請求項4に記載された本考案は、装着が容易で使用者が疲労し難く、安価で利便性の高い子守帯を提供可能であり、乳幼児を抱える一般家庭や保育園等の施設において利用可能である。
本考案の第1の実施の形態に係る子守帯の裏面図である。 (a)乃至(d)は本考案の第1の実施の形態に係る子守帯の装着方法を説明するための概念図である。 本考案の第1の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を側部で保持する場合の概念図ある。 本考案の第1の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を正面で保持する場合の概念図ある。 本考案の第1の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を背面で保持する場合の概念図ある。 (a)は本考案の第2の実施の形態に係る子守帯の正面図であり、(b)は同じく子守帯の裏面図である。 (a)乃至(d)は本考案の第2の実施の形態に係る子守帯の装着方法を説明するための概念図である。 (a)及び(b)は本考案の第2の実施の形態に係る子守帯を使用して子供を保持する場合の概念図ある。
符号の説明
1…子守帯 2…保持部 2a,2b,2c,2d…辺 3…肩帯 4…掛止部 5…ボタン 6…第1の腰帯 7…第2の腰帯 8,8a,8b…リング 9…使用者 10…幼児 11…子守帯 12…保持部 13…第1の肩帯 14…第2の肩帯 15…ゴム 16…ゴム 17…掛止部 18…ボタン 19…使用者 20…乳児 21…かばん α…辺2aと辺2cがなす角

Claims (4)

  1. 乳幼児の臀部、腰部及び背部を包容可能な多角形状の保持部と、この保持部の第1の辺の一端部から他端部に渡設される肩帯と、前記保持部から延設される第1の腰帯及び第2の腰帯と、この第1の腰帯と第2の腰帯を接続可能な止め具とを有する子守帯であって、前記第1の辺とこの第1の辺に隣接する第2の辺は、それぞれ最長辺又は最長辺に次ぐ長辺であり、この2辺の成す角度が鋭角であることを特徴とする子守帯。
  2. 乳幼児の臀部、腰部及び背部を包容可能な多角形状の保持部と、この保持部の第1の端部から第2の端部へ渡設される第1の肩帯と、前記保持部の第3の端部から第4の端部へ前記第1の肩帯と交差して設けられる第2の肩帯とを有する子守帯であって、前記第1の肩帯及び第2の肩帯は、弾性部材を介して前記保持部に接続されることを特徴とする子守帯。
  3. 乳幼児が包容される前記保持部の裏側の生地は、前記肩帯の裏側の生地よりも摩擦係数が大きく滑り難いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の子守帯。
  4. 前記肩帯は、紐状体を掛止可能な掛止部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の子守帯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6281995B1 (ja) * 2017-03-13 2018-02-21 みづき 大門 バッグ機能付き抱っこ具

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